JP2007159245A - 電動機のロータの作製に使用される型 - Google Patents

電動機のロータの作製に使用される型 Download PDF

Info

Publication number
JP2007159245A
JP2007159245A JP2005349945A JP2005349945A JP2007159245A JP 2007159245 A JP2007159245 A JP 2007159245A JP 2005349945 A JP2005349945 A JP 2005349945A JP 2005349945 A JP2005349945 A JP 2005349945A JP 2007159245 A JP2007159245 A JP 2007159245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor core
mold
cavity
deformation
magnet holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005349945A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Maeda
拓也 前田
Takashi Okamoto
敬 岡本
Makoto Funakubo
誠 舟久保
Takeshi Tamaki
毅 田巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP2005349945A priority Critical patent/JP2007159245A/ja
Priority to EP06024621A priority patent/EP1793479B1/en
Priority to DE602006011839T priority patent/DE602006011839D1/de
Priority to US11/564,652 priority patent/US7500848B2/en
Priority to CN2006101633651A priority patent/CN1983773B/zh
Publication of JP2007159245A publication Critical patent/JP2007159245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/03Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies having permanent magnets
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49009Dynamoelectric machine
    • Y10T29/49012Rotor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】ロータコアの磁石保持穴と永久磁石との間の空所に樹脂材料を注入するための型において、ロータコアの変形を確実に抑止して樹脂材料を空所に正確かつ十分に注入できるようにする。
【解決手段】型10は、複数の磁石保持穴に複数の永久磁石を個別に受容したロータコア16を、所定位置に収容する空洞部26と、空洞部に設けられ、溶融樹脂材料をロータコアの複数の空所24に注入する間に、ロータコアの外周面16bに少なくとも局所的に接触して、外周面の膨出変形を抑止する変形抑止面28とを備える。変形抑止面28は、ロータコアを心出し支持要素38に取り付けた状態で、ロータコアの外周面の略全体に、接触可能に対向して配置される。したがって、ロータコアの特に外周面の変形を確実に抑止しつつ、ロータコアの複数の空所に、所要の高い射出圧力によって溶融樹脂材料を正確に注入できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機のロータの作製に使用される型に関する。
永久磁石界磁の電動機(例えば同期電動機)のロータにおいて、珪素鋼板等の磁性薄板の積層体からなる筒状のロータコアに、複数の永久磁石を所定位置に埋め込むように設置したものが知られている。この種のロータは一般に、ロータコアに予め、永久磁石の外形に実質的に対応する輪郭をそれぞれに有する複数の磁石保持穴(通常は軸線方向貫通穴)を、軸を中心とする所定の周方向分散配置で形成し、複数の永久磁石をそれら磁石保持穴に個別に挿入して、接着剤や含浸材により個々の永久磁石を固定することで作製される。
上記した従来のロータ作製方法において、磁石固定に接着剤を用いる場合は、永久磁石に対する接着剤の塗布や、磁石保持穴から漏出した余剰接着剤の除去等の、比較的煩雑な手作業が必要になる傾向がある。また、磁石固定に含浸材を用いる場合は、含浸材へのロータコアの浸漬工程や、含浸材を固化させる加熱工程等に、比較的大掛かりな設備が必要になり、製造工数も増加する傾向がある。他方、これらの不都合を解消し得るロータ作製法として、ロータコアを予め、個々の磁石保持穴と永久磁石との間に所定の空所が形成されるように作製し、それら空所に樹脂材料を局所的に注入して固化させることにより、永久磁石をロータコアに固定する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されるロータ作製法では、ロータコアの個々の磁石保持穴に隣接かつ連通して、軸線方向へ延びる溝(すなわち空所)が形成され、この溝に、射出成形技術により溶融樹脂材料を注入して固化させることで、永久磁石を磁石保持穴に固定的に保持している。射出成形に際しては、ロータコアを収容する空洞部を備えた型と、この型を搭載可能な射出成形機とを用意し、個々の磁石保持穴に永久磁石を受容したロータコアを、型の空洞部に強固に固定支持した状態で、射出成形機を用いてロータコアの複数の溝に圧力下で樹脂材料を注入すればよい。
特開平5−83892号公報
前述した特許文献1に記載される射出成形技術を採用したロータ作製法は、ロータコアを収容する空洞部を備えた型と、この型を搭載可能な射出成形機とを用意するだけで、ロータコアの個々の磁石保持穴に永久磁石を固定する作業を容易かつ迅速に行なうことができるので、接着剤使用時の煩雑な手作業や含浸材使用時の大規模設備が不要になる利点が有る。しかし、個々の磁石保持穴と永久磁石との間に形成される狭隘な溝に正確に樹脂材料を注入するためには、比較的高い射出圧力が要求される。このとき、磁性薄板の積層体からなるロータコアは、特に磁石保持穴と外周面との間の素材部分(以下、縁部分と称する)が細くなるほど、樹脂材料の高い射出圧力により、各磁性薄板が縁部分にて外方へ膨出するように変形する場合がある。ロータコアにそのような変形が生じると、ロータの回転中に、ロータコアを通る磁束が影響を受けて回転精度が悪化したり、ロータコアがステータコアに接触して破損したりする危惧があり、結果として、電動機の作動信頼性が低下することが懸念される。
本発明の目的は、永久磁石界磁の電動機のロータの作製工程で、ロータコアに形成した個々の磁石保持穴と永久磁石との間の空所に樹脂材料を注入するために使用される型において、ロータコアの変形を確実に抑止しつつ、樹脂材料をロータコアの空所に正確かつ十分に注入でき、以って、作動信頼性に優れた電動機のロータを作製できる型を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の磁石保持穴を有するロータコアと、ロータコアの複数の磁石保持穴に個別に受容保持される複数の永久磁石とを具備する電動機のロータの作製工程で、個々の磁石保持穴と永久磁石との間に形成される空所に樹脂材料を注入するために使用される型において、複数の磁石保持穴に複数の永久磁石を個別に受容したロータコアを、所定位置に収容する空洞部と、空洞部に設けられ、樹脂材料を空所に注入する間に、ロータコアの外周面に少なくとも局所的に接触して、外周面の膨出変形を抑止する変形抑止面と、を具備することを特徴とする型を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の型において、変形抑止面は、空洞部に開口する溶融樹脂材料のゲートの近傍に設けられ、ロータコアの、ゲートに接続される空所の樹脂注入端から所定長さの空所領域に対応する外周面の局所的領域に、接触可能に対向して配置される型を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の型において、ロータコアの外周面が変形していない状態で、空洞部に収容されたロータコアの外周面と空洞部に設けた変形抑止面との間に、0.2mm以下の微小空隙が形成される型を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、ロータコアに形成した個々の磁石保持穴と永久磁石との間の空所に溶融樹脂材料を注入する間に、空洞部に設けた変形抑止面が、ロータコアの外周面に少なくとも局所的に接触して、外周面の膨出変形を抑止する。したがって、ロータコアの特に外周面の変形を確実に抑止しつつ、ロータコアの複数の空所に、所要の高い射出圧力によって溶融樹脂材料を正確に注入できる。その結果、永久磁石の十分な固定強度を高度な再現性の下に確保して、変形の無いロータコアを有する作動信頼性に優れた電動機のロータを歩留まり良く作製することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、ロータコアの外周面の変形を生じ易い領域の膨出変形を確実に抑止でき、しかも、空洞部に設けた変形抑止面がロータコアの外周面の局所的領域にのみ近接して配置されるから、空洞部へのロータコアの挿入が容易になる。
請求項3に記載の発明によれば、空洞部へのロータコアの挿入が容易になるとともに、空所における樹脂材料の成形後にロータコアを空洞部から円滑に取り出すことが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1及び図2は、本発明の一実施形態による型10を示す図、図3及び図4は、型10を用いて作製可能な電動機のロータ12を示す図である。ロータ12は、複数(図では8個)の磁石保持穴14を有するロータコア16と、ロータコア16の複数の磁石保持穴14に個別に受容保持される複数(図では8個)の永久磁石18とを備える。
ロータコア16は、珪素鋼板等の磁性薄板の積層体からなる略円筒状部材であり、軸線16aに沿って貫通形成される軸穴20を中央に有する(図3)。複数の磁石保持穴14は、軸線16aを中心とする所定の周方向等間隔配置で、ロータコア16の外周面16bの近傍にそれぞれ軸線方向貫通穴として形成される。各磁石保持穴14は、保持対象の永久磁石18の平板状外形に実質的に対応するスロット状輪郭を有する。ロータコア16の複数の磁石保持穴14と外周面16bとの間には、各磁性薄板の比較的細い縁部分16cが形成される。
ロータコア16は、個々の磁石保持穴14に永久磁石18を固定的に保持した状態で、軸穴20にて軸(図示せず)に、例えば焼嵌めにより取り付けられる。軸を有するロータ12は、ロータコア16の外周面16bをステータ(図示せず)に所定の空隙を介して対向させた状態で、ハウジング(図示せず)に回転可能に支持され、それにより電動機が構成される。
複数の永久磁石18の各々は、平面視略矩形の平板状磁石であり、板厚方向へ着磁されて、その一対の主表面18aがそれぞれN極及びS極を構成するようになっている(図3)。それら永久磁石18は、周方向へ隣り合う永久磁石18が互いに異なる磁極をロータコア16の外周面16b側に向ける交互的配置で、対応の磁石保持穴14に個別に挿入される。その状態で、ロータコア16の外周面16bに、最近接の永久磁石18の磁極に対応する磁極が、周方向へ交互的に形成される(図4)。
各磁石保持穴14には、図4(a)の平面視で長手方向の両端に、軸線方向へ連続して延びる一対の溝22が形成される。それら溝22は、磁石保持穴14に受容した永久磁石18の一対の側縁に対向して配置され、磁石保持穴14と永久磁石18との間に所定形状の空所24を形成する(図4(b))。各空所24には、型10を用いることで、例えば射出成形機(図示せず)により溶融樹脂材料が注入される。
型10は、複数の磁石保持穴14に複数の永久磁石18を個別に受容した状態のロータコア16(図4)を、所定位置に収容する空洞部26と、空洞部26に設けられ、溶融樹脂材料を複数の空所24に注入する間に、ロータコア16の外周面16bに少なくとも局所的に接触して、外周面16bの膨出変形を抑止する変形抑止面28とを備える(図1)。図示実施形態では、型10は、パーティングライン10aで分離可能な一対の型部材30、32を互いに組み合わせて構成され、図示しない射出成形機の型締機構に、一方の型部材30を固定プラテン(図示せず)に担持するとともに他方の型部材32を可動プラテン(図示せず)に担持するようにして搭載される。固定側の型部材30には、射出成形機の射出機構(ノズル34の一部分を図示)から供給される溶融樹脂材料を、所定方向に分配して流通させる材料通路(スプルー、ランナー及びゲートを含む)36が形成される。また、可動側の型部材32には、上記した空洞部26及び変形抑止面28が設けられる。
型部材30の材料通路36は、空洞部26内で樹脂材料注入時の適正位置に配置されたロータコア16の、複数の磁石保持穴14と複数の永久磁石18との間に形成される複数の空所24(図4)のそれぞれに、溶融樹脂材料を適宜分配して注入できるように構成される。なお、型部材30は、材料通路36内で固化した樹脂材料を除去するための公知の2層構造(第1要素30a及び第2要素30b)を有する。型部材30の第2要素30bは、パーティングライン10aを構成する端面30cを有し、この端面30cに、材料通路36の複数のゲート36aが開口する。また、型部材32は、図示しないエジェクト機構等を組み込むための公知の2層構造(第1要素32a及び第2要素32b)を有する。
型部材32には、空洞部26内に延出する心出し支持要素38が設けられる(図では第1要素32aに固定される)。心出し支持要素38は、ロータコア16の軸穴20(図3)にがたつき無く嵌入される形状及び寸法を有し、空洞部26に収容されるロータコア16を、その軸線16aを基準として、樹脂材料注入時の適正位置に位置決めする。空洞部26に設けられる変形抑止面28は、ロータコア16を心出し支持要素38に取り付けた状態で、ロータコア16の外周面16bの略全体に、接触可能に対向して配置される。
図示実施形態では、型部材32の第2要素32bに、心出し支持要素38を中央に突出させる平面視略矩形の凹部40が形成され、この凹部40に、環状の入れ子42が固定的に設置される(図2)。空洞部26は、型部材32の第2要素32bの凹部40と入れ子42との協働により画定され、入れ子42の環状内周面が変形抑止面28として機能する。なお、このような構成に代えて、型部材32の第2要素32bに直接に空洞部26及び変形抑止面28を形成してもよい。
型部材32の凹部40の底面(軸線方向端面)40aは、型部材30の第2要素30bの端面30cと協働して、空洞部26に収容されたロータコア16を強固に固定的に挟持する。このとき、型部材32の凹部底面40aは、ロータコア16の軸線方向一端面に密に当接されて、個々の磁石保持穴14と永久磁石18との間に形成される空所24(図4)の軸線方向一端の開口を封鎖する成形面40aとして機能する。
上記構成を有する型10においては、ロータコア16に形成した個々の磁石保持穴14と永久磁石18との間の空所24に溶融樹脂材料を注入する間に、空洞部26に設けた変形抑止面28が、ロータコア16の外周面16bに少なくとも局所的に接触して、外周面16bの膨出変形を抑止する。したがって、ロータコア16の特に外周面16bの変形を確実に抑止しつつ、ロータコア16の複数の空所24に、所要の高い射出圧力によって溶融樹脂材料を正確に注入できる。所要の射出圧力下で空所24に注入された溶融樹脂材料は、空所24の隅々まで行き渡り、ロータコア16と永久磁石18とを強固に機械的に連結する。その結果、型10を使用することにより、永久磁石18の十分な固定強度を高度な再現性の下に確保して、変形の無いロータコア16を有する作動信頼性に優れた電動機のロータ12を歩留まり良く作製することが可能になる。なお、空所24内で成形される樹脂材料は、好ましくは流動性及び機械的強度に優れたエンジニアリングプラスチックから選択される。
上記構成においては、ロータコア16の外周面16bが変形していない状態(例えば樹脂注入前の初期状態)で、空洞部26に収容されたロータコア16の外周面16bと空洞部26に設けた変形抑止面28との間に、0.2mm以下(径方向寸法)の微小空隙が形成されることが望ましい。このような微小空隙は、空洞部26へのロータコア16の挿入を容易にするとともに、空所24における樹脂材料の成形後にロータコア16を空洞部26から円滑に取り出すことを可能にする。
この場合、溶融樹脂材料を空所24に注入する間に、射出圧力によってロータコア16の縁部分16cが、微小空隙に相当する量の変形を生じることが予測されるが、微小空隙が0.2mm以下であれば、縁部分16cが変形しても、ロータ12の回転中に、ロータコア16を通る磁束に実質的影響が及ぼされず、しかもロータコア16がステータコアに接触する可能性が排除される。なお、射出圧力によってロータコア16の縁部分16cが微小空隙の分だけ変形して外周面16bが変形抑止面28に接触したとしても、そのような変形は通常、型部材30のゲート36aに接続される空所24の樹脂注入端から所定長さの空所領域に対応する外周面16bの局所的領域(すなわち型部材30の端面30cに当接されるロータコア16の軸線方向端面に隣接する領域)にのみ生じるものであるから、樹脂材料成形後のロータコア16の円滑な取り出しを妨げることはない。
なお、上記構成を有する型10では、例えばロータコア16をロボット等の自動機械(図示せず)によって空洞部26に挿入しようとする際に、ロータコア16を把持する把持要素(例えばハンド)に対する十分な逃げ空間を、ロータコア16と空洞部26との間に確保することが困難である。したがって、そのような自動機械を用いる場合には、例えば図2に示すように、自動機械により、ロータコア16の軸穴20に型部材32の心出し支持要素38を中途まで挿入し、その後は、射出成形機の型締機構の型閉じ動作によって、ロータコア16を空洞部26に完全に押し込むようにすれば良い。
図5は、本発明の他の実施形態による型50を、空洞部26にロータコア16を収容した状態で示す。型50は、空洞部26に設けられる変形抑止面の構成以外は、前述した型10と実質的同一の構成を有する。したがって、対応する構成要素には共通の参照符号を付してその説明を省略する。
型50は、ロータコア16(図4)を所定位置に収容する空洞部26と、空洞部26に設けられ、ロータコア16の複数の空所24に溶融樹脂材料を注入する間に、ロータコア16の外周面16bに局所的に接触して、外周面16bの膨出変形を抑止する変形抑止面52とを備える。変形抑止面52は、空洞部26に開口する溶融樹脂材料のゲート36aの近傍に設けられ、ロータコア16の、ゲート36aに接続される空所24の樹脂注入端から所定長さの空所領域に対応する外周面16bの局所的領域(すなわち型部材30の端面30cに当接されるロータコア16の軸線方向端面に隣接する領域)に、接触可能に対向して配置される。
図示実施形態では、型部材32の第2要素32bに形成された凹部40に、環状の入れ子54が固定的に設置される。空洞部26は、型部材32の凹部40と入れ子54との協働により画定され、入れ子54の環状内周面の軸線方向一端(図で右端)領域が、変形抑止面52として機能する。入れ子54の環状内周面の残りの領域は、空洞部26に収容されたロータコア16の外周面16bに対し、0.2mmを越える空隙を介して接触不能に対向配置される。なお、このような構成に代えて、型部材32の第2要素32bに直接に空洞部26及び変形抑止面52を形成してもよい。
上記構成を有する型50においても、ロータコア16の複数の空所24に溶融樹脂材料を注入する間に、空洞部26に設けた変形抑止面52が、ロータコア16の外周面16bの、ゲート36a側のロータコア端面に隣接する局所的領域に接触して、外周面16bの膨出変形を抑止する。したがって、前述した型10と同様に、型50を使用することにより、ロータコア16の特に外周面16bの変形を確実に抑止して、複数の空所24に溶融樹脂材料を正確かつ十分に注入でき、その結果、永久磁石18の十分な固定強度を高度な再現性の下に確保して、変形の無いロータコア16を有する作動信頼性に優れた電動機のロータ12を歩留まり良く作製することが可能になる。
特に型50では、ロータコア16の外周面16bの変形を生じ易い領域の膨出変形を確実に抑止でき、しかも、空洞部26に設けた変形抑止面52がロータコア16の外周面16bの局所的領域にのみ近接して配置されるから、空洞部26へのロータコア16の挿入が一層容易になる利点が得られる。
本発明の一実施形態による型を、空洞部にロータコアを収容した状態で示す断面図である。 図1の型を開いた状態で示す斜視図である。 図1の型を用いて作製可能な電動機のロータの斜視図である。 図3のロータの(a)平面図及び(b)要部拡大図である。 本発明の他の実施形態による型を、空洞部にロータコアを収容した状態で示す断面図である。
符号の説明
10、50 型
12 ロータ
14 磁石保持穴
16 ロータコア
18 永久磁石
22 溝
24 空所
26 空洞部
28、52 変形抑止面
30、32 型部材
36 材料通路
36a ゲート
38 心出し支持要素
42、54 入れ子

Claims (3)

  1. 複数の磁石保持穴を有するロータコアと、該ロータコアの該複数の磁石保持穴に個別に受容保持される複数の永久磁石とを具備する電動機のロータの作製工程で、個々の該磁石保持穴と該永久磁石との間に形成される空所に樹脂材料を注入するために使用される型において、
    前記複数の磁石保持穴に前記複数の永久磁石を個別に受容した前記ロータコアを、所定位置に収容する空洞部と、
    前記空洞部に設けられ、前記樹脂材料を前記空所に注入する間に、前記ロータコアの外周面に少なくとも局所的に接触して、該外周面の膨出変形を抑止する変形抑止面と、
    を具備することを特徴とする型。
  2. 前記変形抑止面は、前記空洞部に開口する溶融樹脂材料のゲートの近傍に設けられ、前記ロータコアの、該ゲートに接続される前記空所の樹脂注入端から所定長さの空所領域に対応する前記外周面の局所的領域に、接触可能に対向して配置される、請求項1に記載の型。
  3. 前記ロータコアの前記外周面が変形していない状態で、前記空洞部に収容された該ロータコアの該外周面と該空洞部に設けた前記変形抑止面との間に、0.2mm以下の微小空隙が形成される、請求項1又は2に記載の型。
JP2005349945A 2005-12-02 2005-12-02 電動機のロータの作製に使用される型 Pending JP2007159245A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349945A JP2007159245A (ja) 2005-12-02 2005-12-02 電動機のロータの作製に使用される型
EP06024621A EP1793479B1 (en) 2005-12-02 2006-11-28 Mold used for manufacturing electric motor rotor
DE602006011839T DE602006011839D1 (de) 2005-12-02 2006-11-28 Form zur Herstellung eines Rotors für einen Elektromotor
US11/564,652 US7500848B2 (en) 2005-12-02 2006-11-29 Mold used for manufacturing electric motor rotor
CN2006101633651A CN1983773B (zh) 2005-12-02 2006-12-01 用于制作电动机转子的模具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349945A JP2007159245A (ja) 2005-12-02 2005-12-02 電動機のロータの作製に使用される型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007159245A true JP2007159245A (ja) 2007-06-21

Family

ID=37792217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005349945A Pending JP2007159245A (ja) 2005-12-02 2005-12-02 電動機のロータの作製に使用される型

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7500848B2 (ja)
EP (1) EP1793479B1 (ja)
JP (1) JP2007159245A (ja)
CN (1) CN1983773B (ja)
DE (1) DE602006011839D1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246266A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Toyota Boshoku Corp 樹脂圧入方法
JP2015002582A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 日産自動車株式会社 ロータ鉄心へのマグネット固定装置及び固定方法
DE102017103261A1 (de) 2016-02-24 2017-08-24 Fanuc Corporation Motorrotor und Verfahren zu seiner Herstellung
JPWO2016181421A1 (ja) * 2015-05-08 2018-03-01 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの樹脂充填装置および樹脂充填方法
JP2020022271A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社三井ハイテック 鉄心製品の製造方法及び鉄心製品の製造装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4850528B2 (ja) * 2006-02-08 2012-01-11 トヨタ自動車株式会社 ロータの製造方法
JP4842670B2 (ja) 2006-02-27 2011-12-21 トヨタ自動車株式会社 ロータおよび電動車両
US7919893B2 (en) * 2008-05-14 2011-04-05 Sunonwealth Electric Machine Industry Co., Ltd. Permanent magnet rotor with annular rib coupling
CN201947080U (zh) * 2011-01-28 2011-08-24 中山大洋电机制造有限公司 一种无刷电机转子结构
KR20130019088A (ko) * 2011-08-16 2013-02-26 엘지이노텍 주식회사 모터의 적층 로터 코어
JP5681232B2 (ja) * 2013-05-10 2015-03-04 ファナック株式会社 射出成形により樹脂注入する電動機のステータ
JP5900528B2 (ja) * 2014-04-02 2016-04-06 愛知製鋼株式会社 内包磁石型インナーロータの製造装置
JP6322519B2 (ja) * 2014-08-19 2018-05-09 株式会社三井ハイテック モータコアの樹脂封止方法及びこれに用いる装置
JP6952490B2 (ja) * 2017-04-24 2021-10-20 株式会社三井ハイテック 積層鉄心の製造方法
DE102018214823A1 (de) * 2018-08-31 2020-03-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Spritzgusswerkzeug
JP2021191086A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 日本電産株式会社 回転子製造装置
DE102021107768A1 (de) 2021-03-26 2022-09-29 Elringklinger Ag Blechpaket und Herstellungsverfahren
DE102021126750B4 (de) 2021-10-15 2023-06-22 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zur Herstellung eines Rotors einer elektrischen Maschine

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01231642A (ja) * 1988-03-11 1989-09-14 Toshiba Corp 鋳込回転子鉄心の製造装置
JPH0340740A (ja) * 1990-05-21 1991-02-21 Casio Comput Co Ltd ステップモータ用ロータの製造方法
JPH0583892A (ja) 1991-09-19 1993-04-02 Seiko Epson Corp 永久磁石回転子
JP2000166190A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Toshiba Corp 永久磁石形モータのロータ製造装置及び永久磁石形モータの製造方法
JP2000354342A (ja) 1999-06-07 2000-12-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 磁石モータ製造方法、磁石モータ及び該磁石モータを備えた密閉型圧縮機
JP2002044915A (ja) * 2000-07-27 2002-02-08 Yamaha Motor Co Ltd 磁石埋込型回転子及び充填方法
JP3887541B2 (ja) 2001-02-16 2007-02-28 三菱電機株式会社 磁石埋込型回転子

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246266A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Toyota Boshoku Corp 樹脂圧入方法
JP2015002582A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 日産自動車株式会社 ロータ鉄心へのマグネット固定装置及び固定方法
JPWO2016181421A1 (ja) * 2015-05-08 2018-03-01 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの樹脂充填装置および樹脂充填方法
DE102017103261A1 (de) 2016-02-24 2017-08-24 Fanuc Corporation Motorrotor und Verfahren zu seiner Herstellung
US10476359B2 (en) 2016-02-24 2019-11-12 Fanuc Corporation Motor rotor and method for manufacturing the same
DE102017103261B4 (de) * 2016-02-24 2021-04-01 Fanuc Corporation Motorrotor und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2020022271A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社三井ハイテック 鉄心製品の製造方法及び鉄心製品の製造装置
CN110784079A (zh) * 2018-07-31 2020-02-11 株式会社三井高科技 铁芯制品的制造方法和制造装置
US11393623B2 (en) 2018-07-31 2022-07-19 Mitsui High-Tec, Inc. Method for manufacturing iron core product
JP7113694B2 (ja) 2018-07-31 2022-08-05 株式会社三井ハイテック 鉄心製品の製造方法及び鉄心製品の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20070128307A1 (en) 2007-06-07
EP1793479A1 (en) 2007-06-06
CN1983773B (zh) 2010-05-19
EP1793479B1 (en) 2010-01-20
DE602006011839D1 (de) 2010-03-11
US7500848B2 (en) 2009-03-10
CN1983773A (zh) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007159245A (ja) 電動機のロータの作製に使用される型
JP2007174822A (ja) 電動機のロータ及びその製造方法
JP2007159342A (ja) 電動機のロータの作製に使用される型
US7679252B2 (en) Magnet embedded motor, rotor unit, and method for manufacturing rotor unit
JP4708445B2 (ja) 電動機のロータ及びその製造方法
JP2008245405A (ja) ロータおよびその製造方法
JP5315967B2 (ja) 回転電機のロータ製造方法及びロータ
US20130257211A1 (en) Rotor unit, rotating electrical machine, and method of manufacturing rotor unit
JP2009100634A (ja) 埋込磁石型モータのロータ
JP5731338B2 (ja) 回転電機
JP4797429B2 (ja) 回転電機のステータ樹脂成型方法
JP2011217455A (ja) モールドモータ
KR20110072678A (ko) 모터의 회전자
JP2002361678A (ja) ロータの製造方法及び成形装置
JP6101733B2 (ja) 回転電機のロータ
US20220216748A1 (en) Device for manufacturing rotor core, method for manufacturing rotor core, and rotor structure
JP4862106B2 (ja) モーター用ローターの製造法
JP6898370B2 (ja) ロータコアの製造装置及びロータコアの製造方法
JP2014220911A (ja) 回転子積層鉄心および回転子積層鉄心の製造方法
JPH11226992A (ja) 射出成形法および射出成形用金型
JP2001246638A (ja) 多色成形品の射出成形方法およびpm型ステッピングモータのロータ
JP2001246645A (ja) マグネット・ローターの製造用金型
JP2000069697A (ja) 電動機の回転子及びその製造方法
JP2008061436A (ja) モータ
JP2004248417A (ja) ステッピングモータ用ロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20070731

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20070824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071218