JP2007156068A - レンズ鏡胴及び撮像装置 - Google Patents

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章 船橋
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Abstract

【課題】単一の駆動源で、小刻みの連続的な焦点距離変更を可能とすると共に充分なフォーカシングの移動量及び分解能を確保することのできる、特に鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び撮像装置を得る。
【解決手段】被写体光を導くための複数のレンズ群と、複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群はリードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群はリードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、単一の駆動源で2つのレンズ群を移動させるよう構成されたレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び、該レンズ鏡胴を備えた撮像装置に関するものである。
従来より、焦点距離可変の撮影レンズ(以下、ズームレンズとも称す)を搭載したカメラが市販されている。ズームレンズは、光学系を構成する複数のレンズ群を光軸に沿って所望の位置に移動させて、その間隔を変化させることにより、焦点距離の変更(ズーミング)を行うようになっている。
複数のレンズ群を光軸に沿って移動させる方式としては大別して2種有り、レンズ枠を直進案内に係合させ、カム筒を回転させることによりレンズ枠を直進移動させるものと、光軸に略平行に軸を配置しこの軸を直進案内のガイド軸とし、レンズ枠にガイド軸が貫通するスリーブを形成し、モータとリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠をガイド軸に沿って摺動させ直進移動させるものがある。
前者のカム筒を回転させることによりレンズ枠を直進移動させるものとしては、2つのレンズ群を移動させるカム筒に、ズーミング領域とフォーカシング領域に対応するカム溝を交互に設け、1つのモータによりズーミングとフォーカシングを行う、所謂ステップズームと呼ばれているものがある。
後者のリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠をガイド軸に沿って移動させるものは、簡単な構造とできるため、沈胴機構を必要としないレンズ鏡胴に多用されており、モータとリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠を移動させる駆動装置として、一方のレンズ群を移動させるためのリードスクリューと他方のレンズ群を移動させるためのリードスクリューがあり、一方のリードスクリューから他方のリードスクリューへ、歯車やベルトを用いて動力伝達し、1つのモータで2つのレンズ群を移動させるレンズ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、カム溝を設けた2本の軸を回転方向で遊びを設けて直列に配置し、それぞれの軸のカム溝に係合するレンズ群を駆動することで、単一のモータでズーミングとフォーカシングを行うようにしたレンズ鏡胴が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−124974号公報 特開平4−317015号公報
しかしながら、上記のステップズームと呼ばれているものは、1つのモータにより複数のレンズ群を光軸に沿って移動させてズーミングとフォーカシングを行えるものであるが、ズーミング時に焦点距離が段階的に変化することになり、連続的な小刻みの焦点距離変更を行うことができず、更には、レンズ群の外側に円筒状のカム筒が配置されるため、径方向で太く大型化する問題がある。
また、上記特許文献1に記載のレンズ駆動装置は、ズーミングには適用できるがフォーカシングを行うことはできないため、別途フォーカシングのためのモータ等の駆動源を必要とし、レンズ鏡胴に適用した場合には、コスト増に加え、大型化してしまう問題がある。
更に、上記特許文献2に記載のレンズ鏡胴の構成では、遊びが軸の1回転以内の量となり、フォーカシングのためのレンズ群の移動量や精度(分解能)を充分に確保することが困難である。
本発明は上記問題に鑑み、単一の駆動源で、小刻みの連続的な焦点距離変更を可能とすると共に充分なフォーカシング移動量及び分解能を確保することのできる、特に鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、前記モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
2.前記リードスクリューに螺合する雌ネジ部材を有し、前記雌ネジ部材と前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群を保持する鏡枠との間で所定の遊び量を設けたことを特徴とする1に記載のレンズ鏡胴。
3.前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群を保持する鏡枠は、固定された部材との間で摩擦力を付与する機構を備えたことを特徴とする1又は2に記載のレンズ鏡胴。
4.前記レンズ駆動装置により移動するレンズ群の位置を検出する単一の検出手段を有し、前記検出手段は、前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群の位置を検出することを特徴とする1〜3のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
5.前記リードスクリューの回転に伴って移動するレンズ群は、移動によりズーミング及びフォーカシングを行い、前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群は、移動によりズーミングを行うことを特徴とする1〜4のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
6.前記複数のレンズ群で構成される光学系は、その全長が変化しないものであることを特徴とする1〜5のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
7.1〜6のいずれかに記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、単一の駆動源で、小刻みの連続的な焦点距離変更を可能とすると共に充分なフォーカシング移動量及び分解能を確保することのできる、鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置の一例であるカメラ100の主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。同図は、カメラ100を被写体側から見た斜視図である。
同図に示すように、カメラ100は、変倍可能な折り曲げ撮像光学系を内包した本発明に係るレンズ鏡胴50が図示の如く右側に縦に配置され、開口部51が被写体光束を取り込むよう配置されている。この開口部51には、開口部51を露呈する開状態と開口部51を覆う閉状態とする不図示のレンズバリアが設けられている。
52はフラッシュ発光窓であり、53はフラッシュ発光窓の後方に配置された反射傘、キセノン管、その他メインコンデンサ、回路基板等で構成されるフラッシュユニットである。54はカード型の画像記録用メモリである。55は電池であり、本カメラの各部へ電源を供給する。画像記録用メモリ54及び電池55は、図示しない蓋部から挿脱が可能となっている。
本カメラの上面には、レリーズ釦56が配置され、その1段の押し込みによりカメラの撮影準備動作、即ち焦点合わせ動作や測光動作が行われ、その2段の押し込みにより撮影露光動作が行われる。57はメインスイッチであり、カメラを動作状態と非動作状態に切り替えるスイッチである。メインスイッチ57により動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、開状態にされると共に、各部の動作が開始される。また、メインスイッチ57により非動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、閉状態にされると共に、各部の動作を終了させる。
本カメラの背面には、LCD或いは有機EL等で構成され、画像やその他文字情報等を表示する画像表示部58が配置されている。また、図示していないが、ズームアップ、ズームダウンをおこなうズーム釦、撮影した画像を再生する再生釦、画像表示部58上に各種のメニューを表示させるメニュー釦、表示から所望の機能を選択する選択釦等の操作部材が配置されている。
また、不図示であるが、これら主要構成ユニットの間には、各部を接続すると共に、各種電子部品が搭載された回路基板が配置され、各主要構成ユニットの駆動及び制御を行うようになっている。同様に、不図示であるが、外部入出力端子、ストラップ取り付け部、三脚座等を備えている。
図2は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。同図は、折り曲げ前及び折り曲げ後の2つの光軸を含む面で切断した断面図である。
同図に示すように、OAは折り曲げ前の光軸であり、OBは折り曲げ後の光軸である。1は第1レンズ群であり、第1レンズ群1は、光軸をOAとし被写体に向けて配置されたレンズ11と光軸OAを略直角方向に折り曲げる反射部材であるプリズム12と、プリズム12により折り曲げられた光軸OBを光軸として配置されたレンズ13により構成されている。この第1レンズ群1は、主胴9に固定されたレンズ群である。
2は第2レンズ群であり、第2レンズ群鏡枠2kに組み込まれている。第2レンズ群は、変倍(以下、ズーミングとも言う)時に第2レンズ群鏡枠2kと共に、一体的に移動するレンズ群である。
3は第3レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第3レンズ群3は、移動しないレンズ群である。
4は第4レンズ群であり、第4レンズ群鏡枠4kに組み込まれている。第4レンズ群は、変倍時に第4レンズ群鏡枠4kと共に、一体的に移動すると共に、単独で移動して焦点調節(以下、フォーカシングとも言う)をも行うレンズ群である。
5は第5レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第5レンズ群5は、移動しないレンズ群である。
7は赤外光カットフィルタ及びオプチカルローパスフィルタを積層した光学フィルタであり、主胴9に組み付けられている。8は撮像素子であり、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等が用いられる。撮像素子8は主胴9に組み付けられている。FPCはフレキシブルプリント基板であり、撮像素子8に接続され、カメラ内の他の回路へ接続される。Sは絞りシャッタユニットであり、主胴9に固定されている。なお、10は主胴9に組み付けられた蓋部材である。
図3は、本実施の形態に係るレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴50の主胴9内部の概略構造を示す平面図である。同図は、図2に示すレンズ鏡胴50から蓋部材10を外し、説明を簡略にするため本実施の形態に係るレンズ駆動装置をレンズ鏡胴の外側に配置して模式的に示したものである。
同図に示すようにレンズ鏡胴50の内部には、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成されたスリーブ2s、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成されたスリーブ4sを貫通して、ガイド軸15が設けられている。更に、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成された回転係止部2m、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成された回転係止部4mに、ガイド軸16が貫通して設けられている。これにより、第2レンズ群鏡枠2k、第4レンズ群鏡枠4kは、ガイド軸15、16に沿って光軸OB方向に摺動可能とされている。なお、各スリーブはガイド軸と嵌合しており、ガイド軸15、16は光軸OBと略平行に配置され、その両端で主胴9に例えば接着等で固定されている。
スリーブ2sには一体的に係合部2tが形成されている。リードスクリューと螺合しリードスクリューの回転によりガイド軸15に沿って光軸OB方向に移動させられる雌ネジ部材23が、この係合部2tと、図示の如く光軸OB方向で所定の遊び量を有して、係合するように構成されている。
スリーブ4sには、リードスクリューと螺合し、リードスクリューの回転によりガイド軸15に沿って、光軸OB方向に移動させられる雌ネジ部材24が、係合している。
ステッピングモータ20(以下、モータとも称す)には、回転軸の延長線上に雄ネジ部材であるリードスクリュー20rが配置されている。このリードスクリュー20rには、1本の軸にピッチとネジの進み方向が異なる第1のネジ溝20r1、第2のネジ溝20r2が形成されている。この第1、第2のネジ溝20r1、20r2を有したリードスクリュー20rは、それぞれ個別に製作し接合して一体化したものでもよいし、一体の軸を加工したものでもよい。
雌ネジ部材23は、リードスクリュー20rの第1のネジ溝20r1と螺合し、所定の遊び量を有して係合する第2レンズ群鏡枠2kを光軸OB方向に移動させる。同様に、雌ネジ部材24は、リードスクリュー20rの第2のネジ溝20r2と螺合し、係合する第4レンズ群鏡枠4kを光軸OB方向に移動させる。
これにより、第2レンズ群2と第4レンズ群4は、第1モータ20の所定の方向の回転により、異なる移動量で第3レンズ群3に双方から接近し、第1モータ20の逆方向の回転により、異なる移動量で共に第3レンズ群3から離間するように移動する。
このように、雌ネジ部材23と第2レンズ群2を保持する第2レンズ群鏡枠2kに形成された係合部2tとの間で遊びを設けるよう構成することで、雌ネジ部材23の光軸OB方向の厚さt1と、係合部2tの開き量t2の差である遊び量を自由に設定でき、第2レンズ群2が停止した状態での第4レンズ群4の移動可能な量を充分に確保することができる。また、リードスクリュー20rの第2のネジ溝20r2の回転による雌ネジ部材24の移動に伴って第4レンズ群鏡枠4kを移動させることでフォーカシング時の停止位置の刻み量である分解能を充分に細かく設定することが可能となる。
32は、フォトインタラプタである。フォトインタラプタ32は、第2レンズ群鏡枠2kに形成された遮蔽部の有無の切り替わり位置を検出することにより第2レンズ群鏡枠2kの位置決めのための初期位置を検出するものである。
この初期位置を基準にして第1モータ20の回転方向及び回転量を制御し、各レンズ群の位置制御が行われるようになっている。なお、レンズ群鏡枠の初期位置検出は、フォトリフレクタであってもよい。
即ち、従来は各レンズ群鏡枠に対しそれぞれ初期位置検出手段を必要としたが、本実施の形態ではレンズ群鏡枠の初期位置検出は1個あればよく、これにより省スペース及び低コスト化が可能となる。なお、この検出手段は第2レンズ群鏡枠2k又は第4レンズ群鏡枠4kのいずれか一方の位置を検出するものであればよいが、リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動する第2レンズ群鏡枠2kの位置検出をおこなうように構成することが望ましい。これにより、ズーミング時の焦点距離を、より正確に知ることができる。
図4は、スリーブ2sを光軸OBに垂直な面で切断した内部の断面図である。同図は第2レンズ群鏡枠2kのスリーブ2s側のみを示した図である。
同図に示すように、スリーブ2sに形成された穴部2hには、主胴9に固定された部材であるガイド軸15が貫通し、圧縮コイルバネ22により付勢された摩擦部材21が、ガイド軸15に押圧された状態とされている。
これにより、図2に示したように、スリーブ2sに形成された係合部2tと雌ネジ部材23が遊び量を有していて、係合部2tと雌ネジ部材23が離れていても、第2レンズ群鏡枠2kはこの摩擦力により停止した状態を維持することができるようになっている。雌ネジ部材23は係合部2tに当接し、この摩擦力に打ち勝つ力を係合部2tを与えることで、第2レンズ群鏡枠2kを光軸OB方向に移動させるようになっている。
以上のように構成された、レンズ鏡胴50の第2レンズ群及び第4レンズ群を移動させるレンズ駆動装置について、より詳しく説明する。
図5は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50の第2レンズ群及び第4レンズ群を広角側から望遠側に移動させた場合の駆動制御を示す図である。同図(a)は第2レンズ群及び第4レンズ群の移動線図であり、同図(b)〜(e)はスリーブ2sの係合部2tと雌ネジ部材23、及びスリーブ4sと雌ネジ部材24の位置を示す図である。
同図(a)に示すように、第2レンズ群2と第4レンズ群4が、共に第3レンズ群3に接近するよう移動することで、広角(W)から望遠(T)に変倍するものである。
同図(a)に示す、破線Aから第2レンズ群2の位置を示す2の実線との幅が、遊び量に相当し、この遊び量だけ雌ネジ部材23が移動すると、雌ネジ部材24及び第4レンズ群4は破線Cから破線Bの位置に移動するよう設定されている。以下、同図(a)〜(e)を用いて説明する。
図3に示す状態を広角端の初期状態として、まず雌ネジ部材23をAwの位置から2wの位置となるようモータを駆動する。これにより雌ネジ部材23は、遊び量に相当する量だけ移動し他方の係合部2tと接するようになる。第2レンズ群鏡枠2kは停止したままである。この時、雌ネジ部材24及び第4レンズ群鏡枠4kはCwの位置からBwの位置に移動する。この位置での状態を同図(b)に示す。
更にモータを同方向に駆動し、雌ネジ部材23を2maの位置まで移動させ停止させる。これにより第2レンズ群鏡枠2kは第3レンズ群3に接近し、焦点距離MAとするに必要な位置となる。この時、雌ネジ部材24及び第4レンズ群鏡枠4kはBwの位置からBmaの位置に移動する。この位置での状態を同図(c)に示す。
次に、モータを逆方向に駆動し、雌ネジ部材24及び第4レンズ群鏡枠4kをBmaの位置から4maの位置へ移動させる。この時、雌ネジ部材23は2maの位置からAmaに方向に移動するが、同図(d)に示すように雌ネジ部材23と係合部2tは遊び量内の移動であるため離間しており、第2レンズ群鏡枠2kは停止したままとなる。この状態は、第2レンズ群2と第4レンズ群4が焦点距離MAであって、被写体距離の無限遠に対し焦点が調節された状態である。
この後、雌ネジ部材24を4maとBmaの間で移動させるようモータを駆動することで、第2レンズ群鏡枠2kを停止させたまま、第4レンズ群鏡枠4kを同図(e)に示す様な状態で移動させフォーカシングを行うことができる。即ち、同図(a)の第4レンズ群4の実線と破線Bの間のハッチング領域がフォーカシング駆動領域である。
即ち、この所定の遊び量は、雌ネジ部材24がフォーカシング駆動領域で移動しても、雌ネジ部材23が第2レンズ群鏡枠2kを移動させないように設定されているということである。
以上のように、同図(b)〜(d)の移動で広角側から望遠側へのズーミングを行い、同図(d)〜(e)の移動でフォーカシングを行うことができる。
図6は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50の第2レンズ群及び第4レンズ群を望遠側から広角側に移動させた場合の駆動制御を示す図である。同図(a)は第2レンズ群及び第4レンズ群の移動線図であり、同図(b)〜(e)はスリーブ2sの係合部2tと雌ネジ部材23、及びスリーブ4sと雌ネジ部材24の位置を示す図である。
雌ネジ部材23が2maの位置から、雌ネジ部材24がBmaの位置にある状態(同図(b)に示す状態)から説明する。
まず、雌ネジ部材23を2maの位置からAmaの位置へ、雌ネジ部材24をBmaの位置からCmaの位置となるようにモータを駆動する。この位置での状態を同図(c)に示す。
更にモータを同方向に駆動し、雌ネジ部材23をAmbの位置まで移動させ停止させる。これにより第2レンズ群鏡枠2kは第3レンズ群3から離間する方向に移動し、焦点距離MBとするに必要な位置となる。この時、雌ネジ部材24及び第4レンズ群鏡枠4kはCmaの位置からCmbの位置に移動する。この位置での状態を同図(d)に示す。
次に、モータを逆方向に駆動し、雌ネジ部材24及び第4レンズ群鏡枠4kをCmbの位置から4mbの位置へ移動させる。この時、雌ネジ部材23はAmbの位置から2mbの方向に移動するが、同図(e)に示すように雌ネジ部材23と係合部2tは遊び量内の移動であるため離間しており、第2レンズ群鏡枠2kは停止したままとなる。この状態は、第2レンズ群2と第4レンズ群4が焦点距離MAであって、被写体距離の無限遠に対し焦点が調節された状態である。
この後、雌ネジ部材24を4mbとBmbの間で移動させるようモータを駆動することで、第2レンズ群鏡枠2kを停止させたまま、第4レンズ群鏡枠4kのみを移動させフォーカシングを行うことができる。
以上のように、同図(b)〜(d)の移動で広角側から望遠側へのズーミングを行い、同図(d)〜(e)の移動で無限遠被写体への焦点調節を行い、同図(e)から、更に第4レンズ群4kのみを移動させてフォーカシングを行うことができる。
以上説明したように、2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群はリードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群はリードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するよう構成することで、複雑なカムを必要とせず、連続的な小刻みな任意の焦点距離への変更を可能とすると共にフォーカシングを行うことができる、小型特に径方向で薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴を得ることが可能となる。
更に、リードスクリューに螺合する雌ネジ部材と移動するレンズ群を保持する鏡枠との間に所定の遊び量を設けるよう構成することで、充分なフォーカシング移動量及び刻み精度(分解能)を確保することが可能となる。
なお、上記の説明では、屈曲光学系を例にして説明したが、これに限るものでなく、屈曲光学系を含む全長の変化しない光学系に適用可能である。また、屈曲光学系の場合にはカメラ等への内蔵に際し、レンズ鏡胴の薄型化の要望が強く、これに対し本実施の形態のレンズ鏡胴は、特に好適なものとなる。
また、第2レンズ群鏡枠を摩擦力で静止させた例で説明したが、連続的に小刻みなクリック等を用いて、静止させるような構成でもよい。また、一体的に形成されたリードスクリューの構成で説明したが、2本のリードスクリューがモータの回転に連動して回転するような構成であってもよい。
また、上記の実施の形態では、撮像装置としてカメラを例にとり説明したが、PDAや携帯電話等の携帯端末に内蔵されるカメラモジュールのレンズ鏡胴にも適用可能なものである。
本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置の一例であるカメラの主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。 本実施の形態に係るレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴の主胴内部の概略構造を示す平面図である。 スリーブ2sを光軸OBに垂直な面で切断した内部の断面図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の第2レンズ群及び第4レンズ群を広角側から望遠側に移動させた場合の駆動制御を示す図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の第2レンズ群及び第4レンズ群を望遠側から広角側に移動させた場合の駆動制御を示す図である。
符号の説明
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
2k 第2レンズ群鏡枠
3 第3レンズ群
4 第4レンズ群
4k 第4レンズ群鏡枠
5 第5レンズ群
7 光学フィルタ
8 撮像素子
9 主胴
15、16 ガイド軸
20 ステッピングモータ
20r リードスクリュー
23、24 雌ネジ部材
50 レンズ鏡胴
100 カメラ

Claims (7)

  1. 被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、前記モータの回転に連動して回転させられるリードスクリューと、を有し、
    移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に伴って移動し、他方のレンズ群は前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記リードスクリューに螺合する雌ネジ部材を有し、前記雌ネジ部材と前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群を保持する鏡枠との間で所定の遊び量を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群を保持する鏡枠は、固定された部材との間で摩擦力を付与する機構を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記レンズ駆動装置により移動するレンズ群の位置を検出する単一の検出手段を有し、前記検出手段は、前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群の位置を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記リードスクリューの回転に伴って移動するレンズ群は、移動によりズーミング及びフォーカシングを行い、前記リードスクリューの回転に対し所定の遊び量を有して移動するレンズ群は、移動によりズーミングを行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  6. 前記複数のレンズ群で構成される光学系は、その全長が変化しないものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
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