JP2007151810A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、挿入部の連結部(主に先端部と湾曲管の連結部)の外径を格別に太くすることなく内蔵物を挿通するスペースを確保することができるとともに、外的負荷が連結部に加わっても内視鏡の機能の中で最も重要な観察系にダメージがおよびにくくして、製品仕様と安全性を両立した内視鏡を提供することを最も主要な特徴とする。
【解決手段】挿入部2の先端円筒部材28と湾曲部9の口金管9dとの連結部に、先端円筒部材28の後端を口金管9dの前端に嵌合させて固定する嵌合部分を設け、この嵌合部分には、撮像ケーブル27の配置位置を中心としてライトガイド19が配置される方向の内嵌部分に2つの切欠き部76を設け、この切欠き部76の部分は連接する先端円筒部材28と口金管9dとの突き当てのみとしたものである。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複数の部品を連結して構成した挿入部を有する内視鏡に関する。
一般に、内視鏡は、術者が把持・操作する部位である操作部と、体腔内に挿入する部位である挿入部とを有する。操作部には、ユニバーサルコードの基端部が連結されている。この操作部から延出したユニバーサルコードの先端部にはコネクタが設けられている。
内視鏡を使用するときは上記コネクタを光源装置や画像処理装置に接続する。挿入部の先端部には体腔内を照明する照明光を導光するライトガイドや、電子内視鏡の場合は被検体を撮像する撮像ユニット等が設けられている。そして、ライトガイドからの照明光で照明した体腔内を撮像ユニットで撮像してその像をモニタ等に表示して観察するようになっている。また、挿入部には、先端部を所望の方向に変向させるための湾曲自在な湾曲部を備えている。
一般的に、挿入部は、体腔内への挿入性を向上させるために、全長にわたって細く構成することが望ましい。一方で、挿入部には、撮像ケーブルや照明用ライトガイドなどの各種内蔵物を挿通するための内腔を確保する必要があり、光学性能を確保するためには出来るだけ内蔵物の占有面積を多くすることが望ましい。
通常、内視鏡の挿入部の先端部は、湾曲部の最先端の節輪と嵌合により連結している。この連結部において、挿入部の外径を太らせずに撮像ケーブルや照明用ライトガイドなどの各種内蔵物を挿通するための十分な内腔を確保する方法が特許文献1に開示されている。すなわち、この特許文献1の内視鏡では、内視鏡の先端部を湾曲部の最先端部に内嵌させるとともに、この嵌合部に前記両部品をネジ固定する固定部を設け、この湾曲部の最先端部へ内嵌される部分は、固定部が形成される部分だけを残して切り欠き、部分的な嵌合にして、内蔵物を挿通する空間を広く確保している。
登録実用新案第2537587号公報
挿入部の先端部と、湾曲部の最先端部の節輪との嵌合部の固定部は、内蔵物の占有面積を広くする目的で、内蔵物を抱き合わせたときに出来るデットスペースに位置するように配置されている。そして、固定部以外の切り欠き部分は、部品どうしの突き当てのみで係止される状態で保持されている。従って、部品どうしが嵌合していない前記切り欠き部分は強度的に弱く、特に節輪は通常、薄肉円管から成形されるため圧縮方向の力に弱い。そのため、挿入部を何かに挟みつけるなど、圧縮方向の外力が連結部に加わった場合、例えば、節輪が内空方向に変形する可能性がある。ここで、圧縮力が加わり内空方向に節輪が変形した場合は、その内側に配置された内蔵物を圧迫することになる。
さらに、挿入部内に収納される各種内蔵物のうち、観察系に対しダメージが加わりにくくすることは、内視鏡の安全性を確保する上で重要である。しかしながら、従来の技術においては、前記切り欠き部と各種内蔵物との位置関係には特別な配慮はされていないため、場合によっては、切り欠き部の内側に観察系の内蔵物が配置されたとき、連結部の圧縮変形によって観察系が圧迫され、使用中に画像異常等を引き起こすおそれがあった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、挿入部の連結部(主に先端部と湾曲管の連結部)の外径を格別に太くすることなく内蔵物を挿通するスペースを確保することができるとともに、外的負荷が連結部に加わっても内視鏡の機能の中で最も重要な観察系にダメージがおよびにくくして、製品仕様と安全性を両立した内視鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、複数の部品を連結して構成した挿入部と、前記挿入部内に挿通された観察系内蔵物およびその他の内蔵物と、を有する内視鏡において、前記挿入部の連結部は、連接する2部品の一方の部品の後端を他方の部品の前端に嵌合させて固定する嵌合部分を有するとともに、前記嵌合部分は、前記観察系内蔵物の配置位置を中心として前記その他の内蔵物が配置される方向の内嵌部分を切り欠き、この切り欠き部分は前記連接する2部品の突き当てのみとしたことを特徴とする内視鏡である。
そして、本請求項1の発明では、挿入部の連結部における連接する2部品の一方の部品の後端を他方の部品の前端に嵌合させて固定する嵌合部分は、観察系内蔵物の配置位置を中心としてその他の内蔵物が配置される方向の内嵌部分を切り欠き、この切り欠き部分は連接する2部品の突き当てのみとした。これにより、挿入部の連結部の外径を太らせずに観察系内蔵物の他の内蔵物を収納するスペースを確保しつつ、外的負荷が挿入部の連結部に加わっても、少なくとも観察機能に影響を及ぼす観察系内蔵物の部分を保護するようにしたものである。
請求項2の発明は、前記連結部の連接する2部品の外径は、略同一寸法であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
そして、本請求項2の発明では、連結部の連接する2部品の外径を略同一寸法にすることにより、挿入部の連結部の外径を太くしないようにしたものである。
請求項3の発明は、前記連結部は、前記挿入部の先端部品と、前記挿入部の先端部を所望の方向に変向する湾曲部の最先端部品との連結部であり、前記挿入部の先端部品の後端を、前記湾曲部の最先端部品の前端に内嵌させて連結したことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡である。
そして、本請求項3の発明では、挿入部の先端部品の後端を湾曲部の最先端部品の前端に内嵌させて連結することにより、挿入部の先端部品と湾曲部の最先端部品との連結部の外径を太くしないようにしたものである。
請求項4の発明は、前記観察系内蔵物は、観察像を撮像する固体撮像素子からの画像信号を伝達する撮像ケーブルであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡である。
そして、本請求項4の発明では、挿入部の連結部の外径を太らせずに観察系内蔵物の他の内蔵物を収納するスペースを確保しつつ、外的負荷が挿入部の連結部に加わっても、少なくとも観察機能に影響を及ぼす固体撮像素子の撮像ケーブルの部分を保護するようにしたものである。
本発明によれば、挿入部の連結部の外径を太くすることなく内蔵物を収納するスペースを確保しつつ、外部負荷が前記連結部に加わっても、少なくとも観察機能に影響を及ぼす部分を保護することができ、製品仕様の向上と、安全性確保を両立させることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の内視鏡1を示す。図1に示すように、本実施の形態の内視鏡1は、細長い挿入部2と、この挿入部2の基端部に接続された操作部3とを有する。
挿入部2の最も先端には硬質の先端部8が設けられている。さらに、この先端部8の基端には、上下左右方向に湾曲自在な湾曲部9が設けられている。この湾曲部9の基端には、長尺で例えばステンレス鋼材製などの硬性パイプからなる硬性部10が設けられている。さらに、この硬性部10の基端側には、上述した操作部3が連結されている。図2に示すように先端部8の先端面には後述する観察光学系の1つの観察窓33と、照明光学系の2つの照明窓18とが設けられている。
また、挿入部2には、主に湾曲部9を保護するための保護シース13が挿入部2の全体にわたって装着可能に形成されている。この保護シース13は撓みにくい素材からなるチューブ状のシース16と、このシース16の基端部に設けられた口元部17とが接続されてなる。この口元部17は開口を有し、この開口の内壁には、例えば一対の突起状の係合凸部17aが形成されている。挿入部2の先端部8を口元部17から保護シース13内に順次挿入すると、係合凸部17aが後述するグリップ凸部12aを乗り越えて係合される。これにより、保護シース13が挿入部2の外周部に取り付けられる。
一方、操作部3の先端には、テーパ状の支持部26が設けられている。この支持部26は、上述した先端部8側に向けて先細に形成されてこの挿入部2を支持する。この支持部26の外周部に沿ってリング状でかつ、凸状に形成されたグリップ凸部12aが設けられている。この支持部26の基端部には、術者が把持する把持部としてグリップ12が設けられている。
このグリップ12には図示しないVTRなどの映像記録装置や、図示しないカメラコントロールユニット(以下、CCUという)などを遠隔操作するリモートスイッチ61が設けられている。また、このグリップ12の基端部には、上述の湾曲部9を例えば上下方向および左右方向にそれぞれ湾曲自在に操作する湾曲操作レバー14,15が設けられている。一方の湾曲操作レバー14に隣接する位置には、この湾曲操作レバー14を所望の位置で固定し、湾曲部9の湾曲状態を所望の状態で固定する湾曲固定レバー50が設けられている。また、他方の湾曲操作レバー15に対応して、同様に、湾曲固定レバー(図示せず)が設けられている。
そして、この操作部3の後端部には、後述する光や様々な信号などを伝達可能なユニバーサルケーブル4の一端部が連結されている。このユニバーサルケーブル4の他端部には、図示しない光源装置が接続されるライトガイドコネクタ5が配設されている。このライトガイドコネクタ5の側部からは、カメラケーブル6の一端が延出されている。また、このカメラケーブル6の他端には、図示しないCCUが接続されるカメラコネクタ7が配設されている。なお、このCCUには、図示しないモニタが接続される。したがって、被検部の光学像が後述する固体撮像素子で撮像されると、CCUでその信号が処理され、モニタでその被検部の画像が表示される。
また、ライトガイドコネクタ5の側部には、内視鏡1の内外の連通および閉塞の選択が可能な通気口金11が設けられている。このため、内視鏡1の水漏れ検査が行なえるようになっている。通常、通気口金11は閉塞されて、内視鏡1の内部に水が浸入しない水密構造となっている。
次に、挿入部2の先端部8、湾曲部9および硬性部10の内部構造について説明する。図3に示すように、本実施の形態の挿入部2の内部には、例えば2束のライトガイド(観察系内蔵物の他の内蔵物)19や撮像ケーブル(観察系内蔵物)27などの内蔵物が挿通されている。
2つのライトガイド19は、図1に示す挿入部2から操作部3およびユニバーサルケーブル4を介してライトガイドコネクタ5に接続され、さらに光源装置(図示せず)に接続されて照明光学系としてなる。なお、ライトガイド19はユニバーサルケーブル4内で1本に合流し、前記ライトガイドコネクタ5に接続されている。
このため、光源装置、ライトガイドコネクタ5、ユニバーサルケーブル4および操作部3を介してライトガイド19の先端に配設されている図2に示す2つの照明窓18から、例えば体腔内などの被検部を照明する照明光が導光される。
また、ライトガイド19と同様に、撮像ケーブル27は、挿入部2から操作部3およびユニバーサルケーブル4を介してライトガイドコネクタ5に接続されている。そして、カメラケーブル6およびカメラコネクタ7を介して図示しないビデオプロセッサ等に接続される。
また、図3に示すように、先端部8の内部には撮像ケーブル27の先端に図示しない電子回路基板を介して撮像ユニット23が設けられている。この撮像ユニット23は、対物レンズ系21と撮像部22とを備えている。この対物レンズ系21は複数のレンズが組み合わされている。さらに、撮像ユニット23は、先端部8の先端面の観察窓33の後方に対向配置されている。
また、撮像部22の内部には、例えばCCDなどの図示しない固体撮像素子が内蔵されている。ライトガイド19による照明光が照射された被検部像が観察窓33から対物レンズ系21に導入される。そして、この像が撮像部22内で固体撮像素子に結像される。この画像信号が撮像ケーブル27、操作部3、ユニバーサルケーブル4、ライトガイドコネクタ5、カメラケーブル6およびカメラコネクタ7を順に介してビデオプロセッサに入力される。
図2および図3に示すように先端部8は、主に先端円筒部材(連接する2部品の一方の部品)28と先端本体29と先端枠30とからなる。先端円筒部材28は、金属材製で薄肉円管状に形成されている。図3に示すように、この先端円筒部材28の基端は、先端円筒部材28の先端よりも細径に成形されて段付細径部となっている。
また、図2および図3に示すように先端本体29の一端面側、すなわち先端部8の先端面側には、フランジ部29bが設けられている。この先端本体29のほぼ中央には、対物収納孔29aが設けられている。この対物収納孔29aには、撮像ユニット23の先端部の対物レンズ系21が嵌入されて水密的に固定されている。また、図3に示すように対物収納孔29aの軸方向、すなわち内視鏡挿入部2の長手方向軸に直交してネジ穴が成形されており、側方からビス32によって撮像ユニット23が固定されている。このビス32の固定後、ネジ穴にはさらに充填材が充填されて、水密が確保されている。
ところで、先端枠30は、金属材製で薄肉円管形状に形成されている。図3に示すように、この先端枠30の内壁部には、先端本体29のフランジ部29bが嵌入される当接部30aが設けられている。また、先端枠30の外壁部には、先端円筒部材28に先端枠30を嵌入した際、先端円筒部材28の端部が当接する段付部30bが形成されている。
そして、図2および図3に示すように、先端円筒部材28の先端に先端枠30を嵌入した状態で接着固定されている。また、先端枠30の内部には、先端本体29のフランジ部29bが当接部30aに当接され、かつ、接着固定されている。これら先端円筒部材28、先端本体29および先端枠30が互いに接着固定されて一体化されている。なお、先端枠30と先端本体29との挿入部2の先端面は、ほぼ平坦となっている。
さらに、図2および図3に示すように、先端本体29と先端枠30とを組み合わせてなる空間には、ライトガイド19の先端部が好ましくは矩形状に成形されて配置されている。そして、ライトガイド19の先端部には例えば平板ガラスなどからなる照明窓18が装着され、透明な接着材などによって水密的に固定されている。
次に、挿入部2について説明する。図3に示すようにステンレスパイプなどから成る硬性部10の先端部側の内周面には、雌ねじ部10aが設けられている。また、湾曲部9の後端(操作部3側の端末部)に設けた最終節輪9aには接続管54の一端が内嵌するとともに、接着によって固定されている。接続管54は薄肉円管形状を成し、その外形には前側に配置された細径部54bと後ろ側に配置された太径部54cとを有する。接続管54の細径部54bと太径部54cとの境目には、段差54dが形成される。また、細径部54bと太径部54cとをまたぐようにして、接続管54の側面長手方向に長孔54aが形成されている。
また、接続管54の内周面には、湾曲部9から操作部3側に延びる湾曲操作用の4本の牽引ワイヤ42を挿通するための4つのワイヤガイド20が、半田あるいは銀ロウなどによって固定されている。ワイヤガイド20は、断面が円形あるいは矩形の単線を密巻きにした柔軟性のある長尺コイルである。このワイヤガイド20は、図3のように接続管54の細径部54bの端部に、コイル端部が位置するように固定され、さらにこの端部は接続管54の中央に向けて傾斜するように仕上げられている。なお、接続管54の長孔54aの位置とワイヤガイド20の固定位置とは一致する状態で一義的に設定されている。
図11(A)に示すように湾曲部9の最終節輪9aは、その後端側に雄ねじ部9cを設け、この雄ねじ部9cよりもさらに後端側に向けて、部分的に延出した爪部9bを一体的に設けている。爪部9bの外径寸法は、最終節輪9aの雄ねじ部9cのネジの谷径よりも小さく、接続管54の太径部54cの外径と略等しい。さらに、爪部9bの幅は長孔54aに隙間無く係入する寸法である(図8参照)。また、最終節輪9aの後端側内径は接続管54の細径部54bがぴったりと嵌合する寸法になっている。また、爪部9bと最終節輪9aのワイヤ挿通穴40の位置関係は一致する状態で一義的に設定されている。
そして、図8に示すように最終節輪9aに接続管54を嵌合させるとき、最終節輪9aの爪部9bが接続管54の長孔54a(主に太径部54cの部分に形成された長孔54a)に係合するように向き合わせをして嵌合させる。このとき、牽引ワイヤ42もワイヤガイド20に挿通する。このようにして、最終節輪9aの後端に接続管54の段差54dが当接するまで差し込んだ状態で、両部品が接着固定される(図8参照)。
さらに、最終節輪9aの接続管54が内嵌している部分の外周部に設けた雄ねじ部9cに、硬性部10の雌ねじ部10aを螺合する。そして、接続管54の太径部54cの端部が硬性部10の内空に設けた段部10bに当接するまでねじ込み、この螺合部を水密的に接着固定する。すなわち、図3に示すように、湾曲部9は硬性部10と連結し、接続管54はこの連結部の内側に収納された構成になっている。
また、硬性部10に内挿されたワイヤガイド20には牽引ワイヤ42が挿通されている。これにより、湾曲部9の湾曲操作時に牽引ワイヤ42が進退しても、牽引ワイヤ42がライトガイド19や撮像ケーブル27などの内蔵物へ直接接触することがなく、これら内蔵物の損傷は防止される。なお、ワイヤガイド20の他方の基端は、内視鏡操作部3の近傍で図示しない嵌合部材に嵌合されて保持されている。
次に、内視鏡1の湾曲部9の構成について説明する。湾曲部9の内部には、図3および図9に示すように、複数の節輪36が挿入部2の軸方向に沿って一列に並べられている。図9および図10に示すように、各節輪36は板状で、かつ、円環状に形成されている。図10に示すように、各節輪36の肉部41の軸方向の肉厚は、後述する***部44を除いてほぼ均一厚に形成されている。すなわち、節輪36の軸方向の前後の両端面は基本的にほぼ平坦である。また、図4に示すように、この節輪36の内周とほぼ同一径の周上には、牽引ワイヤ42が挿通されるワイヤ挿通穴40が設けられている。
節輪36の内周面には、このワイヤ挿通穴40の周囲に節輪36の内側に突出させた突設部43が形成されている。また、この突設部43は、節輪36の円周をほぼ4等分した位置、すなわち、節輪36の中心に対して約90°ずつ異なる位置にそれぞれ配置されている。そして、これら4つの位置に牽引ワイヤ42が節輪36の厚さ方向に進退自在に貫通されている。
また、図9および図10に示すように、これら4つの突設部43のうち、節輪36の中心線に対して対角線上に向かい合う一対の突設部43には、節輪36の軸方向に向けて断面が円弧状に***して回動支点となる***部44が形成されている。これら***部44は、節輪36の一端面にのみ形成されている。
そして、図9に示すように複数の節輪36が配列される場合、節輪36の***部44がある面側は同一の方向に並べられている。また、節輪36の***部44は隣接する節輪36に対して例えば90°回転した位置に交互に配置されて節輪群37が形成されている。したがって、互いに隣接する節輪36どうしは***部44で当接されて節輪群37が直列に並設されている。なお、湾曲上下方向と左右方向との湾曲可能角度を変えた湾曲部9が形成される場合、隣接する節輪36の***部44の配置を90°回転させず適宜同じ配置として混在させても良い。
ところで、各節輪36は例えばSUS303やSUS304等のステンレス鋼材製であることが好適で、切削加工によって形成される。また、メタルインジェクションモールド製法により成形されていてもよく、SUS303、SUS304、SUS316、SUS630等のステンレス鋼材製の紛体を用いることも好適である。
このような節輪群37によって湾曲部9の骨格部が形成されている。さらに、節輪群37の最先端側には円筒形状の筒体である口金管(他方の部品)9dが、最後端側には最終節輪9aが配設されている。図3に示すように口金管9dは、薄肉円環形状をなし、外径は節輪36の外径と同じか、やや小さい。そして、内周部分には牽引ワイヤ42を固定するための係止部31が突設されている。図12(A)に示すようにこの係止部31は、節輪36のワイヤ挿通穴40と同じ位置になるよう、口金管9dの円周をほぼ4等分した位置に設けられている。そして、係止部31に銀ロウなどで一端を固定した牽引ワイヤ42は、隣接する節輪36のワイヤ挿通穴40に挿通される。なお、牽引ワイヤ42の基端部は、図1に示す操作部3に設けられている湾曲操作レバー14,15などの湾曲操作機構に連結されている。
さらに、口金管9dの先端側開口部は、先端部8の先端円筒部材28の基端部が嵌入し固定される。また、前記口金管9dの側面規定位置には、組み付け作業時の確認用の側孔25が設けられている。
最終節輪9aは円筒形状の筒体であるが、この最終節輪9aの先端側の端面には、図12(C)に示すように4つの突設部56が内側に向けて突設されている。各突設部56は、節輪36の厚みと略等しい厚みで、牽引ワイヤ42を進退自在に挿通するワイヤ挿通穴40を備えている。また、図3に示すようにこの各突設部56の節輪36が当接する面側には、節輪36の***部44を受ける凹部60が、対向する一組の突設部56に形成されている。この凹部60の形状によって、最終節輪9aとこれに隣接する節輪36との間の回動角度が決まる。この湾曲部9の最後端の回動部分は、内視鏡1を扱う上で、外部からのストレスの影響を最も受け易い部分(硬性部10の先にあるため、挿入部2の先端をぶつけたり、あてつけたりした時、最も力を受ける部分)であるため、他の節輪36の回動部よりも回動角度を小さく構成して、回動方向への無理な外力が働いても、後述の網管38を破損させるほどのきつい湾曲形状になることを防いでいる。また、最終節輪9aの後端側は、硬性部10と螺合する雄ねじ部9cと、接続管54を内嵌する円筒内空を有する。
さらに、この最終節輪9aの外周部は、先端側から順に、後述の網管38を半田、または銀ロウなどで固定する部分としての網管固定部62と、網管固定部62よりも太径な第1の段部63と、第1の段部63より小径で後述する被覆チューブ39の端部を水密的に外装固定する部分としてのチューブ固定部64と、チューブ固定部64よりも太径な第2の段部65と、さらに雄ねじ部9cとが設けられている。
ここで、網管固定部62の外径寸法は、節輪36の外径寸法と略等しくなっている。また、第1の段部63と第2の段部65とは、外径を略等しくしている。そして、チューブ固定部64は、これよりも太径な第1、第2の段部63,65の間にはさまれて設けられている。
ここで、湾曲部9の最先端に配置される口金管9dの断面図を図12(A)に、節輪36の正面図を図12(B)に、最終節輪9aの断面図を図12(C)に示す。図12(A)に示すように、口金管9dの内側には、4本の牽引ワイヤ42を固定するための4つの係止部31が突出している。図12(A)には隣接する係止部31どうしの間隔をT1、係止部31を除く内周部分の内径をφCとして示している。
図12(B)に示すように、節輪36の内側には、4本の牽引ワイヤ42が進退自在に貫通するワイヤ挿通穴40を設けた突設部43が突出している。図12(B)には隣接する突設部43どうしの間隔をT1、前記突設部43を除く内周部分の内径をφBとして示している。
図12(C)に示すように、最終節輪9aの内側には、4本の牽引ワイヤ42が進退自在に貫通するワイヤ挿通穴40を設けた突設部56が突出している。図12(C)には隣接する突設部56どうしの間隔をT1、前記突設部56を除く内周部分の内径をφAとして示している。
ここで、口金管9dと節輪36と最終節輪9aの寸法T1は、お互いに略等しい寸法に設定されている。さらに、前記各部品の内径寸法は、φC≧φB>φAの関係に設定されている。
このように構成された湾曲部9の前記各部品を組み立てる場合は、組み立て用の治具である図13に示す湾曲駒配列手段66を用いる。図14は図13の湾曲駒配列手段66を左側より見た図である。湾曲駒配列手段66は、図13中で右側部分に丸棒部66a、図13中でほぼ中央部分にほぼ矩形状断面の角棒部66b、図13中で左側部分にほぼ平板状の平板部66cがそれぞれ設けられている。丸棒部66aは、最終節輪9aの内径φAに略ぴったりと嵌合する外径(φA)をもつ。
さらに、角棒部66bは、90°づつ角度を成すように4面の第1の平面部67を有する。第1の平面部67は、外径φAの丸棒部66aの周面部分から中心部に向けて距離T3の位置に形成されている。距離T3は、図12(C)に示すように最終節輪9aの内周面からワイヤ挿通穴40を含むまでの距離であり、かつ、突設部56の内周方向へ突出した頂部までには至らない。また、第1の平面部67どうしは交わらず、一部に外径φAの部分が残るような寸法になっている。
また、平板部66cは、2面の第2の平面部68を有する。第2の平面部68は、第1の平面部67に対し45°の角度を成すように形成されている。2つの第2の平面部68は、図16に示すように湾曲駒配列手段66の中心線を中心に対象に形成されている。そして、2つの第2の平面部68間の厚さはT1の厚みに設定されている。なお、厚みT1は、口金管9dと節輪36と最終節輪9aの寸法T1の部分に略ぴったりと係合する寸法である。
さらに、角棒部66bと平板部66cとの間の端面には、第3の平面部69が設けられている。この第3の平面部69は、第2の平面部68と直交するように形成されている。また、図13に示すように平板部66cには、第3の平面部69から、長さ方向に距離L離れた位置から、同軸上に外径φBの小径部70が形成されている。寸法φBは節輪36の内径に略ぴったりと係合する寸法である。距離Lは、湾曲部9を組み立てる際に、節輪群37のたるみ具合を決める長さとして設定される。小径部70が形成された部分の全長は、湾曲部9の全長よりも十分長い長さを持つ。
また、平板部66cには、小径部70と直交するように第4の平面部71が設けられている。さらに、角棒部66bの第1の平面部67は、最終節輪9aの全長よりも十分長い長さを持つ。また、丸棒部66aの長さは特別な規定は無く、必要に応じて適宜設定される。
そして、湾曲部9は、湾曲駒配列手段66を用いて、次のように組み立てる。まず、湾曲駒配列手段66の先端側(平板部66c側)から、最終節輪9aと、複数の節輪36とを、順に差し入れる。このとき、最終節輪9aは、図12(C)、図16に示すように第2の平面部68が突設部56の間に係合して回転方向の向きが決まるとともに、この突設部56が第3の平面部69に突き当たるまで差し込まれる。
次に、複数の節輪36をその***部44の向きに注意しながら、上記と同様に差し入れる。このとき、節輪36は図12(B)、図15に示すように第2の平面部68が突設部43の間に係合して回転方向の向きが決まるとともに、最終節輪9aおよび複数の節輪36のワイヤ挿通穴40が直線状になるように配列される。
さらに、複数の節輪36のうち最も操作部側に位置する最終節輪9aに当接する節輪36は、上記湾曲駒配列手段66の外径がφBからφAに移行する第4の平面部71に突き当たる。このとき、第3の平面部69から第4の平面部71までの軸方向の距離Lは、図11(A)に示すように節輪36と最終節輪9aとの間隔を、規定量Cだけ離間するように設定されている。
さらに、4本の牽引ワイヤ42が固定された口金管9dを湾曲駒配列手段66に差し入れる。このとき、第2の平面部68が係止部31に係合して回転方向の位置が決まるとともに、直線状に並んだ複数の節輪36および最終節輪9aのワイヤ挿通穴40に、牽引ワイヤ42を全長にわたって挿通する。
そして、口金管9dが最先端の節輪36に当接するまで差し込まれるとともに、最終節輪9aの後端側に、牽引ワイヤ42を第1の平面部67と最終節輪9aの内周面とからなる隙間から引き出す。この状態で、牽引ワイヤ42を後ろ側に引っ張り、口金管9d、複数の節輪36の各々が密着した状態になるようにする。
上記の状態を維持するように、牽引ワイヤ42の後端側と湾曲駒配列手段66、最終節輪9aの後端側と湾曲駒配列手段66とをテープなどで仮止めしておく。このとき、節輪群37のねじれや、口金管9dと最終節輪9aの取り付け向き違いなどが無いことを確認するために、口金管9dの外周面規定位置に設けた側孔25と、最終節輪9aに設けた側孔24とが直線状にあることを確認する。
そして、図11(A)に示すように、上記配列が完了した湾曲部9の節輪群37(最終節輪9aと、複数の節輪36と、口金管9d)の外周部に、主に金属細線などを格子状に編みこんだ湾曲部網管38を被覆する。ここで、最終節輪9aには、網管固定部62とチューブ固定部64が第1の段部63をはさんで並んでいる。
そして、網管38が節輪群37の外周部に密着するように網管38を長手方向に伸ばした状態で、口金管9dと最終節輪9aの網管固定部62の外周に網管38を半田などで固定する。半田で固定された網管38の両端部は不要な部分を円周状にわたってカットされ、グラインダー80などで凹凸が無いように仕上げられる。
さらに、チューブ固定部64は表面を平滑にして被覆チューブ39が水密的に密着固定されるようにしている。また、チューブ固定部64と雄ねじ部9cとの間には、第1の段部63と外径が略等しい第2の段部65が設けられている。なお、前記網管固定部62上の網管38が被覆した外径は、前記第1,第2の段部63,65の外径と略等しい。すなわち、網管固定部62上の半田固定部をグラインダー80で仕上げる場合、隣接するチューブ固定部64にキズを付けないように作業する必要がある。上記構成の場合、チューブ固定部64の両側には、これより太径の第1、第2の段部63,65が形成されているため、図11(A)に示すようにグラインダー80を湾曲部9の湾曲管に対し単に水平に当てるだけで、第1、第2の段部63,65がグラインダー80の研磨面を受ける。これにより、チューブ固定部64にグラインダー80の研磨面が当たることを防ぐ。
さらに、第2の段部65の外径と雄ねじ部9cの外径を異ならせることでグラインダー80の研磨面が隣接する雄ねじ部9cに対しても当たりにくくしている。したがって、グラインダー80で網管38の半田固定部を研磨仕上げする際に、特別な配慮を必要とせず、確実容易に作業を行うことができる。
図3に示すように、湾曲部網管38のさらなる外周部には、屈曲自在な軟性の被覆チューブ39が被覆されている。被覆チューブ39の先端側は先端円筒部材28に、後端側はチューブ固定部64に、それぞれ外周をテグスなどで糸巻きした後、接着剤を塗布して水密的に固定する。
ここで、後端側の被覆チューブ39の固定部を最終節輪9a上に設け、湾曲部9と硬性部10との部品どうしが重なり合う連結部分に被覆チューブ39がさらに重ならないように、前記連結部分に隣接させて構成したので、必要以上に外径が太くなることを防いでいる。さらに、本構造によれば、湾曲部9の後端側の非湾曲部分(節輪群37以外の部分)に被覆する被覆チューブ39の長さを適宜短く切り詰めて設定することができるので、挿入部2全体のなかで、機械的強度に劣る被覆チューブ39の被覆部分を極力少なくし、被覆チューブ39の切れによる水漏れ頻度を低減させることができる。
図3、図17に示すように、先端部8の先端円筒部材28の後端側は段付きの2つの細径部72,73が形成されている。ここで、先端円筒部材28の撮像部22を収納する本体部分より後ろ側には、第1の細径部72が形成され、さらに隣接して第2の細径部73が形成されている。第1の細径部72の外径寸法は口金管9dの外径と同じ寸法である。また、第2の細径部73の外径寸法は口金管9dの内径と略同じで、口金管9dの内側にぴったりと嵌合する寸法になっている。
さらに、第1、第2の細径部72,73の内空には、図6に示すように内蔵物である撮像ケーブル27、2束のライトガイド19を収納できる空間74が設けられている。なお、これら内蔵物の先端部は、挿入部2の先端部8で規定位置に固定されて、それぞれの配置が決定される。
本実施形態においては、前記各々の内蔵物の配置位置に合わせて、円筒状の内空を3つ組み合わせた内部形状をしている。ここで、ライトガイド19は、先端枠30から先端円筒部材28にかけて、太径な撮像ユニット23と抱き合わせて配置する必要があるため、ライトガイド束を、接着剤などを用いて扁平な矩形状に成形し、先端円筒部材28の外径が太らないようにしている。
さらに、湾曲部9にライトガイド19を収納するにあたっては、湾曲部9の構成上、内部収納空間が先端円筒部材28よりも小さくなるためライトガイド19を挿入部中心方向に屈曲させながら湾曲部9の内空に導く必要がある。従って、ライトガイド19の先端部は湾曲部9の先端口金管9aの近傍に位置する部分までを接着剤により硬質に成形している。そして、図3のVI−VI断面(すなわち図6)に位置する部分から後端側は、湾曲操作を行う部分としてライトガイド束は接着成形をせず、柔軟な状態としている。従って図6に示すライトガイド19は接着成形されていない部分であり、ライトガイド束の断面形状は自然状態の円形をしている。
先端円筒部材28の第2の細径部73は、図6、図17に示すように、2束のライトガイド19が配置される部分の細径部73の外周側を長手方向に一部欠落させた、2つの切欠き部76を設けている。言い換えると、2つの切欠き部76は、撮像ケーブル27の中心位置から見て、ライトガイド19が位置する方向に設けられている。
また、第2の細径部73上で、内部空間74を構成したときに比較的肉厚が多く残る部分に、円形の凹部75を構成している。そして、先端円筒部材28の後端側の第2の細径部73は、湾曲部9の口金管9dの内側に嵌合され、第1の細径部72と口金管9dの外周面が連結するまで差し込まれる。そのとき、先端円筒部材28の凹部75と、口金管9dの側面に設けられた半円形状の爪部77を位置合わせするとともに、爪部77を凹部75に係合するように内側に向けて折り込む。これによって、両部品の抜け止めとしての機械的係合と、周方向の位置合わせを行っている。
また、第2の細径部73と口金管9dの嵌合部は接着により固定される。さらに、この部分は、被覆チューブ39が被覆されるとともに、第1の細径部72の外周に被覆チューブ39の前端部が水密的に固定される。
ここで、先端円筒部材28と湾曲部9の口金管9dとの嵌合連結部分は、前記2部品の嵌合に加え、被覆チューブ39も被覆され、構造物の厚みが他の部分に比べ厚くなっている。また、挿入部2において、外径方向へのサイズアップはスペックダウンとなるため、肉厚は内周方向に設けていくことになるので、先端円筒部材28と湾曲部9の口金管9dとの嵌合連結部分の内側の内蔵物収納空間が取りにくい構成となっている。
そこで、本実施形態においては、前記連結部分を通過する内蔵物のうち、2束のライトガイド19が配置される収納空間を確保するために、口金管9dに嵌合する第2の細径部73を部分的に切り欠いて切欠き部76を設けるとともに、その部分は嵌合部を持たず、部品どうしの突き当てのみとして構成する。この部分の内部空間は図7に示すように口金管9dの内径と略同じ空間を確保して連結することができる。
また、切欠き部76が形成された部分は、部品どうしの突き当てのみとなるため、特に薄肉円環より構成された口金管9dの未嵌合部分は、圧縮方向からの力に弱くなる。内視鏡1の基本機能のうち、観察系に関する部分は最も重要であり、観察系に関して構造状の耐性を確保することは重要である。本実施形態によれば、挿入部2に収納される各種内蔵物のうち、切欠き部76に配置される内蔵物はライトガイド19であり、撮像ケーブル27は、切欠き部76との間にライトガイド19を配置した構成となる。そのため、仮に未嵌合であるこの部分が外的圧縮力に負けて内側に変形するようなことがあっても、ライトガイド19が緩衝材となり撮像ケーブル27に直接的なダメージを与えることを防止できる。また、このように前記撮像ケーブル27を圧迫することを防ぐことで先端本体29に固定された撮像ユニット23にあおり力を加えることを防止でき、観察画像に異常をきたすことが防止される。
なお、挿入部2内に配置される撮像ケーブル27において、湾曲部9よりも後端側の撮像ケーブル27の表面には、金属細線などを格子状に編みこんだ第2の網管78を被覆している。網管78は、硬性部10、操作部3、ユニバーサルケーブル4、ライトガイドコネクタ5、カメラケーブル6内を撮像ケーブル27に被覆した状態で挿通され、カメラコネクタ7内の図示しないグランド導通部に接続される。そして、カメラコネクタ7を図示しないCCUに接続したとき、グランド導通部はCCUのグランド接点に接続される。
また、網管78は撮像ケーブル27にぴったりと密着するように被覆されるとともに、少なくとも硬性部10、操作部3に位置する部分の網管78外周を、絶縁性のある被覆チューブ79で被覆している。このとき、図3に示すように、網管78の先端部は被覆チューブ79で完全に覆うようにする。これにより、撮像ケーブル27から外部に放射される電磁波を抑える効果を持たせる。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡1の湾曲部9の湾曲操作時には、図1に示す内視鏡1の操作部3の手元側の湾曲操作レバー14,15を操作して牽引ワイヤ42を所望の方向に牽引して、先端側の口金管9dを操作部3側に引っ張る。この結果、牽引ワイヤ42を引っ張った方向に回転モーメントが発生し、各節輪36の***部44の当接部分を支点として各節輪36が回動する。各節輪36の回動が組み合わされて、湾曲部9全体が操作した方向に湾曲する。そして、患部の観察を行う。
さらに、使用後の内視鏡1の洗浄中や保管時などに、挿入部の先端近傍を誤って何かに挟みつけるなどして、先端円筒部材28と口金管9dとの連結部につぶし方向の外力が加わった場合、少なくとも、撮像ケーブル27はその周囲を第2の細径部(口金管9dへの嵌合部)で変形しにくく構成されている。また、切欠き部76がある部分においては、たとえ口金管9dが変形しても他の内蔵物(ライトガイド19)が緩衝材になり、結果的に撮像ケーブル27をつよく圧迫することが防止される。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、挿入部2の連接する2部品の一方の部品である先端円筒部材28と他方の部品である湾曲部9の口金管9dとの連結部に、先端円筒部材28の後端を口金管9dの前端に嵌合させて固定する嵌合部分を設け、この嵌合部分には、観察系内蔵物である撮像ケーブル27の配置位置を中心として観察系内蔵物の他の内蔵物であるライトガイド19が配置される方向の内嵌部分に2つの切欠き部76を設け、この切欠き部76の部分は連接する先端円筒部材28と口金管9dとの突き当てのみとしたものである。これにより、挿入部2の先端円筒部材28と湾曲部9の口金管9dとの連結部の外径を太らせずにライトガイド19を収納するスペースを確保しつつ、外的負荷が先端円筒部材28と口金管9dとの連結部に加わっても、少なくとも観察機能に影響を及ぼす部分(撮像ケーブル27)を保護することができるので、製品としてのスペック向上と、安全性確保を両立させることができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 複数の部品を連結して構成した挿入部と、前記挿入部内に挿通された観察系内蔵物およびその他の内蔵物と、を有する内視鏡において、前記挿入部の連結部は、一方の部品の後端を他方の部品の前端に嵌合させて固定する嵌合部分を有し、前記嵌合部分は、前記観察系内蔵物の配置位置を中心として前記その他の内蔵物が配置される方向の内嵌部分を切り欠いた切り欠き部分を有し、前記切り欠き部分は連接する2部品の突き当てのみとしたことを特徴とする内視鏡。
(付記項2) 前記連接する2部品の連結部の外径は略同一寸法であることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
(付記項3) 前記連結部は、前記挿入部の先端部品と、前記先端部を所望の方向に変向する湾曲部の最先端部品との連結部であり、前記挿入部の先端部品の後端を、前記湾曲部の最先端部品の前端に内嵌させて連結したことを特徴とする付記項2に記載の内視鏡。
(付記項4) 前記観察系内蔵物は、固体撮像素子を使用したことを特徴とする付記項3に記載の内視鏡。
本発明は、挿入部の先端部と、湾曲部の最先端の節輪との間を嵌合により連結している連結部を有する内視鏡を使用する技術分野や、その内視鏡を製造する技術分野に有効である。
本発明の第1の実施の形態の電子式内視鏡全体の概略構成を示す斜視図。 第1の実施の形態の内視鏡の先端面を示す平面図。 図2のIII−III線断面図。 図3のIV−IV線断面図。 図3のV−V線断面図。 (A)は図3のVI−VI線断面図、(B)は図6(A)の矢印M方向から見た側面図。 図2のO−J線断面図。 図3の矢印VIII方向から見た側面図。 第1の実施の形態の内視鏡の湾曲部の内部構造を示す斜視図。 第1の実施の形態の内視鏡の湾曲部の節輪の構造を示す斜視図。 (A)は第1の実施の形態の内視鏡の湾曲部の製造を説明するための湾曲部の一部を断面にして示す側面図、(B)は図11(A)の矢印11B方向から見た側面図、(C)は図11(A)の矢印11C方向から見た側面図。 (A)は図11(A)の12A−12A線断面図、(B)は図11(A)の12B−12B線断面図、(C)は図11(A)の12C−12C線断面図。 第1の実施の形態の内視鏡の湾曲駒配列手段を示す側面図。 第1の実施の形態の内視鏡の湾曲駒配列手段を図13の左方向から見た状態を示す側面図。 図13の15−15線断面図。 図13の16−16線断面図。 第1の実施の形態の内視鏡の先端部の先端円筒部材の後端側に形成されている段付きの2つの細径部を示す要部の斜視図。
符号の説明
2…挿入部、9…湾曲部、9d…口金管(他方の部品)、19…ライトガイド(観察系内蔵物の他の内蔵物)、27…撮像ケーブル(観察系内蔵物)、28…先端円筒部材(連接する2部品の一方の部品)、76…切り欠き部。

Claims (4)

  1. 複数の部品を連結して構成した挿入部と、
    前記挿入部内に挿通された観察系内蔵物およびその他の内蔵物と、
    を有する内視鏡において、
    前記挿入部の連結部は、連接する2部品の一方の部品の後端を他方の部品の前端に嵌合させて固定する嵌合部分を有するとともに、
    前記嵌合部分は、前記観察系内蔵物の配置位置を中心として前記その他の内蔵物が配置される方向の内嵌部分を切り欠き、この切り欠き部分は前記連接する2部品の突き当てのみとしたことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記連結部の連接する2部品の外径は、略同一寸法であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記連結部は、前記挿入部の先端部品と、前記挿入部の先端部を所望の方向に変向する湾曲部の最先端部品との連結部であり、
    前記挿入部の先端部品の後端を、前記湾曲部の最先端部品の前端に内嵌させて連結したことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記観察系内蔵物は、観察像を撮像する固体撮像素子からの画像信号を伝達する撮像ケーブルであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
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