JP2007136306A - トリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ及びこの噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサ - Google Patents

トリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ及びこの噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、部品点数が少なく寸法安定性に優れ、且つバネ部の形状が安定したトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ、及びこの噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサを提供すること。
【解決手段】バネ部11bと、該バネ部の一端側に形成されたスピンナー部11cと、前記バネ部の他端側に形成されたバルブ部11aと、を有する一体成形されたトリガー式ポンプディスペンサ1用の噴射ノズルバルブ11であって、前記スピンナー部11cには、前記バネ部に沿って前記バルブ部側に延出するスピンナー腕部11c1が形成され、前記バルブ部11aには、前記バネ部11bに沿って前記スピンナー部側に延出するバルブ腕部11a1が形成され、スピンナー腕部11c1とバルブ腕部11a1とが相互に切り離し可能に連結されていることを特徴とするトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
【選択図】図3

Description

本発明は、トリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ及びこの噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサに関する。
より詳しくは、一体成形され寸法安定性に優れたトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ及びこの噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサに関する。
従来から、シリンダ内の液体をトリガーの回動力により圧縮しノズルから噴出させるトリガー式ポンプディスペンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のポンプディスペンサには、トリガーを引いた時にノズルから液体を噴射させるために噴射ノズルバルブが、液体案内パイプの水平部に設けられている。
この噴射ノズルバルブとしては、例えば、図11に示す形態のものが公知となっている。
図11に示す噴射ノズルバルブ100は、バネ部101と、該バネ部101の一端側に嵌め込まれたスピンナー部102と、バネ部101の他端側に嵌め込まれたバルブ部103と、を備えている。
スピンナー部102は、液体の流路を絞り、液体を勢い良く噴射させるためのものであり、バルブ部103は、液体の流れをON/OFFするためのものである。
このON/OFFは、液圧と、バネ部101のバネ力と、の均衡を図るべくバネ部101が変形しバルブ部103が変位することにより起こる。
ここで、例えば、スピンナー部102やバルブ部103は樹脂製、またバネ部101は、金属製又は樹脂製のものが用いられる。
なお、上記噴射ノズルバルブ100は、スピンナー機能、バルブ機能及びスプリング機能とが、各部材101,102,103により発揮され、いわば三機能別体型のものである。
特開平11−309391号公報
しかしながら、上述した噴射ノズルバルブ100は、バネ部101に対して独立したスピンナー部102やバルブ部103を組み付けてなるもので、部品点数及び組立て工数の点で有利でなかった。
このようなことから、図12に示すように噴射ノズルバルブ200を一体成形品としたものが開発されたが、射出成形後の熱収縮によりバネ部200aが変形して噴射ノズルバルブ200の全長が安定せず、且つ、噴射ノズルバルブ200の同軸度が悪くなるという問題があった。
更にまた噴射ノズルバルブ200をトリガー式ポンプディスペンサに組み込んだ場合においては、ロック状態にする過程で、バネ部200aに捩れが生じて形状が安定せずバネ力に不均衡を生じる場合があった。
なお、上記噴射ノズルバルブ200は、スピンナー機能、バルブ機能及びスプリング機能とを、有する一体成形品であり、いわば三機能一体型のものである。
本発明は、上述のような問題点を背景にその解決を図るためになされたものである。
すなわち、本発明は、部品点数が少なく寸法安定性に優れ、且つバネ部の形状が安定したトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ、及びこの噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサを提供することを目的とする。
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、スピンナー部とバルブ部とにそれぞれバネ部に沿って腕部を形成し、これらの腕部を介して連結した形状の一体成形品とすることで、上記の問題点を解決することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、(1)、バネ部と、該バネ部の一端側に形成されたスピンナー部と、前記バネ部の他端側に形成されたバルブ部と、を有する一体成形されたトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブであって、前記スピンナー部には、前記バネ部に沿って前記バルブ部側に延出するスピンナー腕部が形成され、前記バルブ部には、前記バネ部に沿って前記スピンナー部側に延出するバルブ腕部が形成され、スピンナー腕部とバルブ腕部とが相互に切り離し可能に連結されているトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
また、本発明は、(2)、前記スピンナー腕部の先端と前記バルブ腕部の先端とは薄肉部を介して連結された上記(1)記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
また、本発明は、(3)、前記スピンナー腕部及び前記バルブ腕部は、二本ずつ形成され、前記二本ずつ形成されたスピンナー腕部及びバルブ腕部は、前記バネ部を挟んで対を成すように配置され、前記スピンナー腕部及び前記バルブ腕部の先端にはそれぞれスピンナー手部及びバルブ手部が形成され、前記スピンナー手部と前記バルブ手部とにはそれぞれ一方の手部が他方の手部に係合する段差部が形成され、前記対を成す位置に配置された段差部は、前記スピンナー部の回転方向において互い違いの向きに形成され、前記スピンナー部をどちらの方向に回転させても前記バルブ部と供回りするようにした上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
また、本発明は、(4)、前記バネ部は帯材を蛇腹状に折り曲げた形状にされた上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
また、本発明は、(5)、前記薄肉部は引っ張り力を受けることにより切断するものである上記(1)記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
また、本発明は、(6)、前記薄肉部はスピンナー部とバルブ部とが接近することにより切断するものである上記(5)記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
また、本発明は、(7)、前記請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブを組み込んだトリガー式ポンプディスペンサに存する。
また、本発明は、(8)、回転することにより液体噴射方向に移動する捩込みノズルを備え、前記捩込みノズルの押圧力によってスピンナー部とバルブ部とが接近しスピンナー腕部とバルブ腕部との連結が切断される上記(7)記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブに存する。
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記発明を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブでは、スピンナー部にはバネ部に沿ってバルブ部側に延出するスピンナー腕部が形成され、バルブ部には、バネ部に沿ってスピンナー部側に延出するバルブ腕部が形成され、スピンナー腕部の先端とバルブ腕部の先端とは薄肉部を介して連結されているので、射出成形により一体成形することができ、部品点数が少なくて済む上、射出成形後に樹脂の収縮によるバネ部の変形を極力抑えることになり、寸法安定性に優れた成形品を得ることができる。
また、バネ部の捩れが生じなくバネの形状が安定した状態で使用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサの一実施形態を示している。
なお図1は、トリガー式ポンプディスペンサ1のバージンシールが解除される前の状態を示している。
この実施形態のトリガー式ポンプディスペンサ1は、容器の口部に螺合して取り付けられる円筒状のキャップ2と、この円筒状のキャップ2に内挿して固定される多段筒状の本体部3と、を有している。
この多段筒状の本体部3には、トリガー式ポンプディスペンサ1の未使用時に他部に引っ掛けられるように、取手部3aが一体成形されている。
また、本体部3には多段筒状のシリンダ4が内挿されている。
このシリンダ4内の下端側には、容器内の液体が上昇して流れるチューブ5が内嵌され、該チューブ5の真上には、バルブ6が配設されている。
本体部3の上端付近において、液体を噴射させる際の引き金としての役割を果たすトリガー部材7が本体部3に取り付けられている。
トリガー部材7は取手部3aの直ぐ上に位置する回動軸Kを中心に回動自在である。
そして、トリガー式ポンプディスペンサ1が液体容器に取り付けられた状態でトリガー部材7を引くと、トリガー部材7に形成された窪み部7a(キャップ2の中心軸上に位置する)が、ピストン部材8Aの上端に形成された球面状の小突起を押圧する。
すると、ピストン部材8A、8B、8Cが下降し、ノズル口Nから液体が噴射される。
ピストン部材8Aには、液体噴射方向に沿って延びる筒状の延出部8Aaが形成されている。
この延出部8Aaの内側の空間と、ピストン部材8A〜8Cで構成される流路とは連通されてL字状の流路が形成されている。
そして、このL字状の流路にシリンダ部材10が内挿され固定される。
更に、シリンダ部材10の内側には、本発明の噴射ノズルバルブ11が内挿されている。
また、シリンダ部材10の先端側の外周には螺子部10aが形成され、この螺子部10aには、雌螺子が形成された捩込みノズル9が螺着される。
そのため、捩込みノズル9を捩込んで回転させると、捩込みノズル9は、液体噴射方向と平行な方向(図1でいう右方向)に沿って移動する。
因みに、図1では、捩込みノズル9の捩込みによって、噴射ノズルバルブ11が図でいう右方向に押し込まれておりバルブ部11aが着座した状態となっている。
また、この捩込みノズル9の外周面には、捩込み易いように滑止め機能が付与されている。
具体的には、図2に示すように、捩込みノズル9の軸方向に沿って、捩込みノズル9の外周面に多数のスリットが一定間隔で形成されている。
図3ないし図6は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ11の詳細を示している。
図3は斜視図、及び図4は側面図であり、また図5は正面図(スピンナー部側から視た図)、及び図6は背面図(バルブ部側から視た図)である。
本実施形態の噴射ノズルバルブ11は、スピンナー部11c、バネ部11b、及びバルブ部11aとよりなる。
バネ部11bは帯体を蛇腹状に折り曲げた形状であり、このバネ部11bの一端側にスピンナー部11cが形成され、またバネ部11bの他端側にはバルブ部11aが形成されている。
蛇腹状のバネ部11bは、コイルバネ形状と異なって、抜き型が容易となる利点がある。
そして噴射ノズルバルブ11は、上記スピンナー部11c、バネ部11b、及びバルブ部11aとを一体に射出成形してなる成形品となっている。
この噴射ノズルバルブ11を構成する樹脂の材料としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニルサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルイミド(PEI)又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等を用いることができる。
そして、スピンナー部11c、バネ部11b、及びバルブ部11aの材料を上記の樹脂から選択し異なるものを使って同時射出成形することも可能である。
スピンナー部11cには、バネ部11bに沿ってバルブ部11a側に延出するスピンナー腕部11c1が二本(すなわち一対)形成されている。
同様に、バルブ部11aには、バネ部11bに沿ってスピンナー部11c側に延出するバルブ腕部11a1が二本形成されている。
これら二本づつ形成されたスピンナー腕部11c1及びバルブ腕部11a1は、バネ部11bを挟んで対を成すように配置されている。
スピンナー腕部11c1及びバルブ腕部11a1を二本ずつ形成したため、噴射ノズルバルブ11の幾何学的対称性が増し、射出成形時の熱収縮の対称性が向上し、全体的に均一な寸法精度が保証される。
また、図で分かるように、スピンナー腕部11c1とバルブ腕部11a1の間に支持されるようにバネ部11bが形成されているために、バネ部の温度変化による収縮が防止される。
スピンナー腕部11c1及びバルブ腕部11a1の先端にはそれぞれスピンナー手部11c1a及びバルブ手部11a1aが形成されている。
このスピンナー手部11c1aとバルブ手部11a1aとには、それぞれ一方の手部が他方の手部に係合する段差部11c1b、段差部11a1bとして形成されている。
この対をなす位置に配置された二箇所ずつの段差部11c1b,段差部11a1bは、それぞれスピンナー部11cの回転方向において互い違いの向きに形成されている。
そのため、スピンナー部11cをどちらの方向(すなわち正又は逆方向)に回転させてもバルブ部11aと供回りするようになっている。
従って、バネ部11bが捩れることがないので、バネ力が不均一になるのを確実に防止することができる。
また、スピンナー腕部11c1の先端とバルブ腕部11a1の先端とは相互に切り離し可能となるように薄肉部11dを介して連結されている(図7の拡大図参照)。
この薄肉部11dは、後述するように、バルブ部11aとスピンナー部11cとの接近により引き伸ばされて切断可能なような薄さとなっている。
一方、バルブ部11aにはコーン状突起11a2が形成されている。
このコーン状突起11a2は、組付け時におけるパーツフィーダでの方向性を高め、且つ搬送性を向上させる。
また、コーン状突起11a2の根元には環状溝11a3が形成されている。
この環状溝11a3により、バルブ部11aの一面を構成する球面11a5(すなわちシリンダ部材10の弁座に対する当接面)に、射出成形後の成形品の熱収縮の影響により、いわゆるヒケ現象が発生して変形するのを防止することができる。
すなわち環状溝11a3を設けることより、バルブ部11aの球面体の肉厚が薄くなってヒケ現象が発生し難くなるのである。
また、バルブ部11aには十字状に4枚の羽部11a4が形成されている。
この羽部11a4により噴射ノズルバルブ11自体の動きが拘束され、また羽部11a4の相互間を液体が通過することができる。
同様に、スピンナー部11cにも四枚の羽部11c2が形成されており、バルブ部11aの羽部11a4と同じ役割を果たす。
スピンナー部11cの一端には円板部11c3が形成され、この円板部11c3の周方向にはノズル口Nへ液体を流通させるためのスリット11c3aが二箇所で形成されている。
次に、バージンシールとなる薄肉部11dの切断原理について説明する。
なお、バージンシールとは、使い初めに解除されて使用可能となるためのシール機能をいう。
図8は、噴射ノズルバルブ11におけるスピンナー手部11c1aとバルブ手部11a1aの部分を拡大して切断原理を説明する図である。
図8(a)の状態は、図1に示す製品出荷時であり、トリガー式ポンプディスペンサ1に組み込まれた噴射ノズルバルブ11の状態を示す。
この状態ではトリガー式ポンプディスペンサ1が使用できず、例えば不用意に液体が噴射することがないため、液体が殺虫剤等の有害物質である場合には、特に有効である。
さて、図8(a)の状態から、ディスペンサ使用者が捩込みノズル9を捩込み方向に回転させると、噴射ノズルバルブ11の先端は捩込みノズル9の先端内面により押されて、噴射ノズルバルブ11は液体流出方向と逆方向(すなわち図でいう右方向)に移動する。
この場合、噴射ノズルバルブ11の先端と捩込みノズル9の先端内面との摩擦力によって、噴射ノズルバルブ11は捩込みノズル9の回転に伴って一緒に回転する。
しかし、スピンナー部11cとバルブ部11aとがバネ部11bを介して一体に連結されているために、全体的に同体となって供回りしてバネ部11bに捩れが生ずることはない。
噴射ノズルバルブ11が右方向に移動し、バルブ部11aの球面11a5が図示しないシリンダ部材10の弁座部10cに着座すると、バルブ部11aとスピンナー部11cとの接近によって、薄肉部11dに引っ張り力が作用する〔図8(b)参照〕。
更に、スピンナー部11cの先端が右方向に移動すると、薄肉部11dは引っ張られて切断される。
これでスピンナー部11c、バルブ部11a、及びバネ部11bは、相互に分離されて孤立化し、バネ部11bの弾圧機能が発揮されることとなる。
そして、更にまた捩込みノズル9を押し込むと、図8(d)に示すように、スピンナー手部11c1aとバルブ手部11a1aとが、完全に相互に係合した状態になる。
この状態では、バルブ部11a(詳しくはバルブ部11aの球面11a5)は、シリンダ部材10の弁座部10cから離脱することは不可能であり、いわゆる「ロック状態」となる。
なお、このロック状態で、捩込みノズル9は、それがシリンダ部材10の環状突起10bに当接して停止するような設計とすることが好ましい。
次に、噴射ノズルバルブ11の動きについて説明する。
図9(a)は、捩込みノズル9を捩込み方向に回転させて噴射ノズルバルブ11を図でいう右方向(すなわち液体流出方向と逆方向)に移動させる途中の状態である。
図9(a)の状態から、捩込みノズル9を操作することにより、バージンシールを解除した後(前述の図8で説明した)、僅かに捩込みノズル9を反対方向に回動させて戻した状態を図9(b)に示す。
この状態では、バルブ部11aは、液圧を受けることによりシリンダ部材10の弁座部10cから容易に離脱することができる。
スピンナー手部11c1aとバルブ手部11a1aとの間で相互に移動の自由度があるためである。
なお これら噴射ノズルバルブ11の移動は、シリンダ部材10内に配設されたガイド部材12に沿って摺動することで行われる。
図9(b)の状態においては、トリガー式ポンプディスペンサ1は使用可能状態にあるといえる。
すなわち、このトリガー式ポンプディスペンサ1が液体容器に取り付けられている場合、トリガー部材7を引くとシリンダ4からの液圧によってバルブ部11aの球面11a5は弁座部10cから容易に離れ、液体はノズル口Nから噴射することができる〔図9(c)参照〕。
ところで図9(c)の状態は液圧により噴射可能な状態であるが、この状態から、更にスピンナー手部11c1aとバルブ手部11a1aとが接触するまで捩込みノズル9を捩込むと、球面11a5は弁座部10cに着座して前述したロック状態となる。
図10は、そのロック状態を示す。
以上、述べた実施形態のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ11では、スピンナー部11cにはバネ部11bに沿ってバルブ部11a側に延出するスピンナー腕部11c1が形成され、バルブ部11aには、バネ部11bに沿ってスピンナー部11c側に延出するバルブ腕部11a1が形成され、スピンナー腕部11c1の先端とバルブ腕部11a1の先端とは薄肉部11dを介して連結されているので、射出成形により一体成形することができ、部品点数が少なくて済む上、射出成形後に樹脂の収縮による成形品の変形を抑えることになり、寸法安定性に優れた成形品を得ることができる。
また、二本ずつスピンナー腕部11c1とバルブ腕部11a1とを形成し、そこに段差部11a1b,段差部11c1bを形成し、上述したようにスピンナー部11cをどちらの方向に回転させてもバルブ部11aと供回りするようにしたので、スピンナー機能、バルブ機能、スプリング機能及び供回り機能の四機能が一個の射出成形品に達成され、多機能型の噴射ノズルバルブを提供することができる。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、スピンナー手部11c1aとバルブ手部11a1aを段差部により係合させた例について説明したが、目的に沿う限りこの係合部の形状の変更は当然可能である。
また、スピンナー部やバルブ部の形状も、当然、変形が可能である。
更にまた、実施の形態では薄肉部によるバージンシールを示したが、トリガー式ポンプディスペンサの一部に別のバージンシールを設けることも当然可能である。
図1は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブを用いたトリガー式ポンプディスペンサの一実施形態を示す説明図である。 図2は、図1のトリガー式ポンプディスペンサを上面から視た場合の形態を示す説明図である。 図3は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブの斜視図である。 図4は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブの側面図である。 図5は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブの正面図である。 図6は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブの背面図である。 図7は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブの薄肉部付近を示す説明図である。 図8は、バージンシールとなる薄肉部の切断原理について示す説明図である。(a)は製品出荷時の状態、(b)はスピンナー部が液体流出方向と平行な方向に沿ってバルブ部側に移動した状態、(c)はスピンナー部が更に液体流出方向と平行な方向に沿ってバルブ部側に移動した状態、及び(d)はスピンナー手部とバルブ手部とが完全に係合した状態を示している。 図9は、噴射ノズルバルブの動きについて示す説明図であり、(a)は捩込みノズルを捩込み方向に回転させた途中の状態、(b)はバルブ部が着座した状態、(c)はトリガー部材を引き液体を噴射した状態を示している。 図10は、噴射ノズルバルブのロック状態を示す説明図である。 図11は、従来の噴射ノズルバルブ(三機能別体型)の一実施形態を示す説明図である。 図12は、従来の噴射ノズルバルブ(三機能一体型)の一実施形態を示す説明図である。
符号の説明
1 トリガー式ポンプディスペンサ
2 キャップ
3 本体部
3a 取手部
4 シリンダ
5 チューブ
6 バルブ
7 トリガー部材
7a 窪み部
8A〜8C ピストン部材
8Aa 延出部
9 捩込みノズル
10 シリンダ部材
10a 螺子部
10b 環状突起
10c 弁座部
11 噴射ノズルバルブ
11a バルブ部
11a1 バルブ腕部
11a1a バルブ手部
11a1b 段差部
11a2 コーン状突起
11a3 環状溝
11a4 羽部
11a5 球面
11b バネ部
11c スピンナー部
11c1 スピンナー腕部
11c1a スピンナー手部
11c1b 段差部
11c2 羽部
11c3 円板部
11c3a スリット
11d 薄肉部
12 ガイド部材
100 噴射ノズルバルブ
101 バネ部
102 スピンナー部
103 バルブ部
200 噴射ノズルバルブ
200a バネ部
K 回動軸
N ノズル口

Claims (8)

  1. バネ部と、
    該バネ部の一端側に形成されたスピンナー部と、
    前記バネ部の他端側に形成されたバルブ部と、
    を有する一体成形されたトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブであって、
    前記スピンナー部には、前記バネ部に沿って前記バルブ部側に延出するスピンナー腕部が形成され、
    前記バルブ部には、前記バネ部に沿って前記スピンナー部側に延出するバルブ腕部が形成され、
    スピンナー腕部とバルブ腕部とが相互に切り離し可能に連結されていることを特徴とするトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
  2. 前記スピンナー腕部の先端と前記バルブ腕部の先端とは薄肉部を介して連結されたことを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
  3. 前記スピンナー腕部及び前記バルブ腕部は、二本ずつ形成され、
    前記二本ずつ形成されたスピンナー腕部及びバルブ腕部は、前記バネ部を挟んで対を成すように配置され、
    前記スピンナー腕部及び前記バルブ腕部の先端にはそれぞれスピンナー手部及びバルブ手部が形成され、
    前記スピンナー手部と前記バルブ手部とにはそれぞれ一方の手部が他方の手部に係合する段差部が形成され、
    前記対を成す位置に配置された段差部は、前記スピンナー部の回転方向において互い違いの向きに形成され、前記スピンナー部をどちらの方向に回転させても前記バルブ部と供回りするようにしたことを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
  4. 前記バネ部は帯材を蛇腹状に折り曲げた形状にされたことを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
  5. 前記薄肉部は引っ張り力を受けることにより切断するものであることを特徴とする請求項2記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
  6. 前記薄肉部はスピンナー部とバルブ部とが接近することにより切断するものであることを特徴とする請求項5記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブ。
  7. 前記請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブを組み込んだトリガー式ポンプディスペンサ。
  8. 回転することにより液体噴射方向に移動する捩込みノズルを備え、
    前記捩込みノズルの押圧力によってスピンナー部とバルブ部とが接近しスピンナー腕部とバルブ腕部との連結が切断されることを特徴とする前記請求項7に記載のトリガー式ポンプディスペンサ用の噴射ノズルバルブを組み込んだトリガー式ポンプディスペンサ。
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