JP2007129851A - ガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】軸長を抑え、小型軽量化を図ったガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造を提供する。
【解決手段】絶縁性ガスを封入したガス絶縁開閉装置16側の接続部容器1と、絶縁油を封入した油入変圧器17側の接続部容器2間に、絶縁性ガスと絶縁油を区分する1枚のコーン形絶縁スペーサ3を配置すると共に、このコーン形絶縁スペーサ3は円錐形状またはこれに類する断面形状で片側を凸面、また他側を凹面とし、凸面側がガス絶縁開閉装置16側、また凹面側が油入変圧器17側となるように配置し、このコーン形絶縁スペーサ3の中心部に、ガス絶縁開閉装置16側の主回路導体8と油入変圧器17の主回路導体である可撓性導体6に接続する埋め込み導体4を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、変電所に設置したガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造に関する。
変電所に設置したガス絶縁開閉装置は絶縁性ガスを封入した密閉容器内に主回路導体を配置して構成され、一方、油入変圧器は絶縁油を封入した密閉容器内に構成され、両者の接続構造として、例えば、油入変圧器の高電圧出力側を油入変圧器の側面に水平に取り付けられたガス油型ブッシングを使用してガス絶縁開閉装置に接続している。しかしながら、このガス油型ブッシングを用いると軸長が大きくなり、敷地面積の縮小化や機器の小形軽量化の妨げとなっていた。そこで、ガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造として、絶縁性ガスと絶縁油との圧力差による漏れを防止するためにガス絶縁開閉装置と油入変圧器間に2枚の絶縁スペーサで区分した中間室を形成したもの(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3を参照)や、コーン形絶縁スペーサを用いて絶縁性ガスと絶縁油を区分するもの(例えば、特許文献4を参照)が知られている。
特開昭57−97306号公報 特開昭57−97307号公報 特開昭57−97308号公報 特開平11−215630号公報
しかしながら、従来のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、両者間に中間室を形成するため2枚の絶縁スペーサが必要となり、この中間室によってガス絶縁開閉装置と油入変圧器間の軸長が増大して敷地面積の縮小化や機器の小形軽量化が困難となっていた。これに対して、コーン形絶縁スペーサを用いたガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造では、軸長を縮小することができるが、絶縁油の許容電界が0.5MPa程度のSFガスよりも低いので、絶縁性ガスと絶縁油の区画に用いるコーン形絶縁スペーサの直径を通常の絶縁性ガス中で使用する絶縁スペーサよりも大きくしなければならず、結局、同部の小型軽量化には限界があった。
本発明の目的は、軸長を抑え、小型軽量化を図ったガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造を提供することにある。
上述の目的を達成するために本発明は、密閉容器内に絶縁性ガスを封入して構成したガス絶縁開閉装置側の接続部容器と、他の密閉容器内に絶縁油を封入して構成した油入変圧器側の接続部容器との間に、絶縁性ガスと絶縁油を区分する絶縁スペーサを設けたガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造において、前記絶縁スペーサは片側に凸面、他側に凹面を有するコーン形絶縁スペーサとし前記両接続部容器間に1枚だけ設け、前記コーン形絶縁スペーサの凸面側で絶縁性ガスを区分し凹面側で絶縁油を区分したことを特徴とする。
また請求項2に記載の本発明は、前記コーン形絶縁スペーサは、その中心部に前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体と前記油入変圧側の主回路導体との間を電気的に接続する埋め込み導体を有し、この埋め込み導体は、前記凹面側に露出する部分の径を前記凸面側に露出する部分の径より小さくしたことを特徴とする。
さらに請求項3に記載の本発明は、前記コーン形絶縁スペーサは、その中心部に前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体と前記油入変圧側の主回路導体との間を電気的に接続する埋め込み導体を有し、この埋め込み導体の前記凹面側に、前記凸面側に貫通しない凹部を形成し、この凹部内に前記埋め込み導体と前記油入変圧側の主回路導体間を接続する中間導体の少なくとも軸方向の一部を挿入して配置したことを特徴とする。
さらに請求項4に記載の本発明は、前記凹部内に、前記埋め込み導体と前記中間導体間を電気的に接続する接続用コンタクトを配置したことを特徴とする。
さらに請求項5に記載の本発明は、前記油入変圧器側の接続部容器の軸方向長をL、また半径rとすると、0.2<L/2r<2.0としたことを特徴とする。
さらに請求項6に記載の本発明は、前記油入変圧器は、前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体に接続する可撓性導体を有して構成し、前記コーン形絶縁スペーサは、その中心部に前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体と前記油入変圧側の可撓性導体との間を電気的に接続する埋め込み導体を有し、前記可撓性導体における前記ガス絶縁開閉装置側の端部を前記埋め込み導体に電気的に接続すると共に、機械的に支持したことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、凹面側では電界の最大値を低くし、また沿面方向成分の電界の最大値をかなり低くすることができ、これによってガス絶縁開閉装置と油入変圧器間を接続する接続構造の接続部容器の径を小さくすることができる。またガス絶縁開閉装置側の接続部容器と油入変圧器側の接続部容器との間には、1枚のコーン形絶縁スペーサが存在するだけであるから、同接続構造の軸方向長を従来のガス油ブッシングを使用した場合に比べて大幅に縮小することができる。
また請求項2に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、油入変圧器側に位置する埋め込み導体の外径を、ガス絶縁開閉装置側よりも小さくしているため、冷却性能が絶縁性ガスよりも高い油入変圧側の接続部容器内の絶縁油で絶縁されたにコーン形絶縁スペーサの沿面絶縁距離を長くすることができ、絶縁耐力の向上を図ることができる。また、油入変圧器側に位置する埋め込み導体の外径を小さくしているため、接続部の外周部に通常配置される電界緩和用シールドの径も小さくすることができ、接続部容器の径を小さくしてガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造の小型化が可能となる。
さらに請求項3に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、ガス絶縁開閉装置側の接続部容器内に貫通しない凹部を形成し、この凹部内で埋め込み導体と中間導体間の電気的な接続を行うようにしているため、凹部の軸長に相当する分だけ接続部容器の軸長をさらに短縮することができるようになり、接続構造を一層縮小化することができる。
さらに請求項4に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、凹部内に埋め込み導体と中間導体を接続する接続用コンタクトを収納して配置したため、凹部の軸長に相当する分だけ接続部容器の軸長をさらに短縮することができると共に、接続部容器の径および軸長が縮小されても埋め込み導体と中間導体間の電気的な接続作業が容易になる。
さらに請求項5に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、油入変圧器側の接続部容器の軸長をL、半径をrとしたとき、0.2<L/2r<2.0とし、その凸面側を油入変圧器側に向けてコーン形絶縁スペーサを取り付けることによって、絶縁油の対流に乗って絶縁油内の微小異物が埋め込み導体近傍のコーン形絶縁スペーサの表面に飛来するほど油入変圧器の接続部容器の軸長を短縮したときに生じる新たな課題に対しても、コーン形絶縁スペーサの凹面側の絶縁耐圧を向上させて同接続構造の径方向および軸方向の縮小化が同時に可能となる。
さらに請求項6に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造は、変圧器の密閉容器に形成した接続部容器の長さを抑えて1枚の絶縁スペーサで絶縁性ガスと絶縁油を区分するようにしたため、変圧器側の可撓性導体の自由端側を絶縁スペーサの埋め込み導体で支持することができるようになり、同部の構成を簡素にすることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図18および図19は、本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造を示す平面図および正面図である。
絶縁性ガスを封入した密閉容器内に主回路導体を収納したガス絶縁開閉装置16は、二重主母線21a,21bにそれぞれ断路器を介して遮断器22の一端を接続し、遮断器22の他端に断路器を介して送電線に接続したブッシング23を有してライン側ユニット、二重主母線21a,21bに変圧器側遮断器24の一端を接続し、他端側に必要に応じて設けた避雷器25を有する変圧器側ユニットなどを有して構成しており、各部は絶縁性ガスを封入した密閉容器内に各機器の主回路導体を絶縁スペーサやその他の絶縁支持物などによって密閉容器から電気的に絶縁した状態で支持している。密閉容器内に封入する絶縁性ガスとしては、SFガス、空気、窒素、フッ素系ガス、N/O混合ガス、負性ガスを含んだ混合ガスなどが使用されている。一方、油入変圧器17は、コイル等を配置した密閉容器内に鉱油、シリコーン油、菜種油などの植物油、合成エステル油、PFC、純水、液体窒素、液体ヘリウムなどを封入して構成している。上述した変圧器側遮断器24の他端側は接続部容器1が連結され、このガス絶縁開閉装置16側の接続部容器1と、油入変圧器17側の接続部容器2とが詳細を後述するコーン形絶縁スペーサ3を介して接続されている。接続部容器1および接続部容器2は、ほぼ同一外径で形成され、両者間に配置したコーン形絶縁スペーサ3によってガス絶縁開閉装置16側の絶縁性ガスと油入変圧器17側の絶縁油が区分されている。
図1は、上述したガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造の要部断面図である。
絶縁性ガスと絶縁油を区分するコーン形絶縁スペーサ3は、円錐形状またはこれに類する断面形状で片側が凸面に、また他側が凹面になっており、凸面側がガス絶縁開閉装置16側に、また凹面側が油入変圧器17側に面している。このコーン形絶縁スペーサ3の中心部には埋め込み導体4が一体的に設けられ、埋め込み導体4の一端は接触子9を介してガス絶縁開閉装置16側の主回路導体8に接続され、その他端は油入変圧器17の主回路導体である可撓性導体6に接続されている。
接続部容器2にコーン形絶縁スペーサ3を取り付けた後、接続部容器2内に作業者が入り、油入変圧器の可撓性導体6を埋め込み導体4に電気的および機械的に接続し、その後、埋め込み導体4および可撓性導体6の外周側に絶縁紙10を幾重にも巻き付けている。この巻き付け作業後、接続部容器2側の内部を真空引きしてから油入変圧器の密閉容器および接続部容器2内に絶縁油を封入しており、これによって気泡を生じることなく絶縁紙10に絶縁油を効果的に含浸させて絶縁耐力の向上を図っている。絶縁紙10の代わりに絶縁フィルムを用いても良い。
上述した接続構造において、図2に示すように接続部容器1内に絶縁性ガスとしてのSFガスを封入し、接続部容器2内に絶縁油としての鉱油を封入した場合のコーン形絶縁スペーサ3の凸面側および凹面側表面の電界分布を図3および図4に示しており、両図において、縦軸はコーン形絶縁スペーサ3の凸面側表面の電界の最大値で規格化している。
実線で示した電界分布について見ると、図4に示した凹面側の電界分布特性14bの最大値が0.90であり、図3に示した凸面側の電界分布特性14aの最大値1.00よりも約10%低い。一方、点線で示した沿面方向成分の電界分布について見ると、図4に示した凹面側の沿面方向成分電界分布特性15bの最大値が0.83であり、図3に示した凸面側の沿面方向成分電界分布特性15aの最大値0.59よりも約60%高くなっている。
従って、コーン形絶縁スペーサ3の表面が清浄である場合、絶縁耐力は電界の最大値に依存し、凸面側の方が凹面側よりも約10%低くなる。一方、コーン形絶縁スペーサ3の表面に微小な異物が付着した場合、絶縁耐力は沿面方向成分の電界値に依存し、凹面側の方が凸面側よりも約60%低くなるが、その値は0.83である。しかし、実際のガス絶縁開閉装置および油入変圧器において、絶縁性ガスおよび絶縁油中の異物を全く無くすことは困難であり、微小な異物付着時の絶縁耐力で機器の大きさおよび絶縁信頼性を決定するのが現実的である。そのため、コーン形絶縁スペーサ3の沿面方向成分の電界を低減することができれば機器の小形化が図れることになる。ここで、沿面方向成分の電界の最大値は凸面側が0.59であるのに対して凹面側が0.83であることについて、接続部容器1および接続部容器2内に封入する絶縁媒体をいろいろ変えた場合と比較して説明する。
先ず上述した接続構造において、図5に示すように接続部容器1および接続部容器2内にそれぞれ絶縁性ガスとしてSFガスを封入した場合のコーン形絶縁スペーサ3の凸面側および凹面側表面の電界分布を図6および図7に示しており、両図において、縦軸は先程と同様にコーン形絶縁スペーサ3の凸面側表面の電界の最大値で規格化している。
コーン形絶縁スペーサ3における表面の電界分布について見ると、先の場合と同様に図7に示した凹面側の電界分布特性14fの最大値が0.90であり、図6に示した凸面側の電界分布特性14eの最大値1.00よりも約10%低い。これに対して沿面方向成分の電界分布は、点線で示す沿面方向成分電界分布特性15fのように図7に示した凹面側では曲率が最も小さな窪み3a付近で最大値0.83であり、図6に示した凸面側の沿面方向成分電界分布特性15eの最大値0.59よりも約40%高い。しかしながら、これを図2〜図4に示した沿面方向成分電界分布特性15a,15bの最大値と比較すると、図4に示した凹面側では0.81であったのに対して、図7に示した凹面側では0.83となっており、約5%の差が生じている。つまり、図2に示したように接続部容器1内に絶縁性ガスとしてのSFガスを封入し、接続部容器2内に絶縁油としての鉱油を封入した方が、コーン形絶縁スペーサ3における沿面方向成分の電界の最大値が低くなっていることが分かる。
また図8に示すように接続部容器1内に絶縁油として鉱油を封入し、接続部容器2内に絶縁性ガスとしてSFガスを封入した場合のコーン形絶縁スペーサ3の凸面側および凹面側表面の電界分布を図9および図10に示している。
コーン形絶縁スペーサ3における表面の電界分布は、先の場合と同様に実線で示すように図10に示した凹面側の電界分布特性14dの最大値が1.12であり、図9に示した凸面側の0.97よりも約5%高く、埋め込み導体4の近くに移動している。これに対して沿面方向成分の電界分布は、図10における点線の沿面方向成分電界分布特性15dで示すように凹面側での最大値は曲率が最も小さな窪み3a付近で1.00であり、図9に示した凸面側の沿面方向成分電界分布特性15cの最大値0.81よりも約20%高い。これを図2〜図4に示した沿面方向成分の電界の最大値と比較すると、図4に示した凹面側では0.81であったのに対して、図10に示した凹面側では1.00となっており、約20%高くなっている。つまり、図2に示したように接続部容器1内に絶縁性ガスとしてのSFガスを封入し、接続部容器2内に絶縁油としての鉱油を封入した方が、コーン形絶縁スペーサ3における沿面方向成分の電界の最大値が低くなっていることが分かる。
このようにガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17との接続構造に、図2に示すようにコーン形絶縁スペーサ3を用いて接続部容器1内に絶縁性ガスを封入し、接続部容器2内に絶縁油を封入した場合、凸面側ではほぼ同程度の電界の最大値であるのに対して、凹面側では電界の最大値を低くし、また沿面方向成分の電界の最大値をかなり低くすることができ、これによってガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17間を接続する接続構造の接続部容器1,2の径を小さくすることができる。これとは逆に、図8に示すように接続部容器1内に絶縁油を封入し、接続部容器2内に絶縁性ガスを封入した場合、両接続部容器1,2内に絶縁性ガスを封入したときと同等の絶縁信頼性を確保するためには凹面側の電界解析の結果から少なくともコーン形絶縁スペーサ3の外径を約20%大きくしなければならないことになる。
また図20および図21に示すようにガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17との接続構造にガス油ブッシング25を使用した場合、ガス油ブッシング26によってガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17間に大きな距離が必要となり、大きな設置面積の変電所構成となってしまう。これに対して、図1に示したように接続部容器1,2間にその凸面側を油入変圧器17側に向けてコーン形絶縁スペーサ3を取り付けると、図18および図19に示すようにガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17間を近接して配置することが可能となり、変電所構成の設置面積を大幅に縮小することができる。さらに、次に説明するようにガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17間を接続する接続構造の接続部容器1,2の軸長を短縮して、全体としても一層の小型化を図ることができる。
図22は、上述したガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造におけるコーン形絶縁スペーサ3の取り付け位置を示す要部断面図である。
コイル12などの変圧器本体を配置した密閉容器13には、その側部にほぼ水平に延びた接続部容器2が分岐され、この接続部容器2における分岐部から寸法L以内の所にフランジ14aが形成されている。ガス絶縁開閉装置側の接続部容器1にも同様のフランジ14bが形成され、フランジ14a,14b間にコーン形絶縁スペーサ3を介在し、図示を省略したボルトによって取り外し可能に連結している。ガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を小型化しようとして、ガス絶縁開閉装置と油入変圧器間を1枚のコーン形絶縁スペーサ3を使用して絶縁性ガスと絶縁油を区分するだけでなく、特に、油入変圧器における接続部容器2の軸長を相当短縮すると、次のような課題が生じることが分かった。
つまり、同図に示すように絶縁油は、コイル12の発熱により温度勾配が形成されて図示のような対流が生じる。コーン形絶縁スペーサ3は、特に、油入変圧器における接続部容器2の軸長を短縮するために油入変圧器の密閉容器13の極く近傍に位置しているため、この対流に乗って絶縁油内の微小異物が埋め込み導体4近傍のコーン形絶縁スペーサ3の表面に飛来する恐れが新たに生じてきた。これは密閉容器内への異物混入が避けられないことに付加されて新たに生じた課題である。ここでコーン形絶縁スペーサ3は、凹面側を変圧器側に向けて配置していると、図8〜図10で説明したように凹面側で沿面方向成分の電界が最も高い部分に付着する危険があり、絶縁性能を大幅に低下させて、結局、ガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造の軸長を短縮することはできない。しかしながら、コーン形絶縁スペーサ3は、図2に示したようにその凸面側を油入変圧器側に向けて取り付けているため、沿面方向成分の電界は抑制されており、かつ、その沿面に異物が付着しづらい形状となっているため、絶縁性能の低下を抑制してガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造の軸長を短縮することができる。
上述したようにコイル12の発熱により温度勾配が形成される絶縁油の対流によってコーン形絶縁スペーサ3の沿面に異物が付着する課題は、本発明のようにガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造の軸長を大幅に短縮した場合に新たに生じるものである。油入変圧器の密閉容器13には水平方向に延びた分岐部である接続部容器2が設けられ、通常、ガス絶縁開閉装置側の接続部容器1とほぼ同等の径となるように設計される。ここで、接続部容器2は、図22に示したようにこの接続部容器2の軸長をL、接続部容器2の径をrとしたとき、0.2<L/2r<2.0の関係を満足するように製作している。0.2<L/2rは、図24に示したようにガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造に、絶縁性ガスと絶縁油を区分する一つの絶縁スペーサ3を使用し、その凹面側を油入変圧器側に向けて配置するとき、許容異物の大きさによって決定している。またL/2r<2.0は、従来使用していたガス油プッシングよりも軸長を短縮するという取り組みの元に、油入変圧器の密閉容器13内に封入した絶縁油の対流による冷却効果、特に、可撓性導体6のガス絶縁開閉装置側位置するに自由端側接続部の冷却効果、輸送制限、接続部容器2における密閉容器13への溶接部に加わる応力などを考慮して決定している。
従って、油入変圧器17側の接続部容器2の軸長をL,接続部容器2の径をrとしたとき0.2<L/2r<2.0とし、図1に示したようにその凸面側を油入変圧器側に向けてコーン形絶縁スペーサ3を取り付けることによって、同接続構造の径方向および軸方向の縮小化が同時に可能となる。この軸長Lは、上述したように従来のガス油ブッシングを使用した場合の油入変圧器17側の接続部容器2の軸長以下であり、図18および図19に示した接続構造のようになり、図20および図21に示した従来の同部接続構造に比べてガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17間を近接して配置することが可能となり、変電所構成の設置面積を大幅に縮小することができる。
またコーン形絶縁スペーサ3の近傍に飛来する異物の大きさは、図23に示すように0.2<L/2r<2.0とすると飛来する異物の大きさを制限することができる。従って、油入変圧器17の接続部容器2の望ましい軸長Lとしては0.2<L/2r<2.0の範囲で使用すると、コーン形絶縁スペーサ3の近傍に飛来する異物の大きさを制限しながらガス絶縁開閉装置16と油入変圧器17との接続構造を径方向および軸方向に小型化することができる。
このように本実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造は、図22で説明したようにその軸長を上述した課題が生じるまでに大幅に短縮することによって、油入変圧器側での対流によって生じた新たな課題に対して、図1に示したようにその凸面側を油入変圧器側に向けてコーン形絶縁スペーサ3を取り付けることによって解決することができ、同接続構造の径方向および軸方向の縮小化が同時に可能となる。
また、変圧器の密閉容器に形成した接続部容器2の長さを抑えて1枚の絶縁スペーサ3で絶縁性ガスと絶縁油を区分するようにしたため、油入変圧器側の可撓性導体6の自由端側を絶縁スペーサ3の埋め込み導体4で支持することができるようになり、同部の構成を簡素にすることができる。可撓性導体6の自由端側の支持のために他の絶縁支持部材を追加したりすることを妨げるものではないが、従来のガス油プッシングを使用していた場合のように軸長の長いガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造では、絶縁性ガスと絶縁油を区分する絶縁スペーサ3の埋め込み導体4で可撓性導体6の自由端側を支持することは不可能であった。しかし、接続部容器2の軸長短縮と、絶縁性ガスと絶縁油を区分する一枚の絶縁スペーサ3の使用によって、これが可能となり、同接続構造の構成を簡略化することができる。
図11は、本発明の他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図であり、図1に示したものとの同等物には同一符号を付けている。
コーン形絶縁スペーサ3の凸面側を配置した接続部容器1内には絶縁性ガス、また凹面側を配置した接続部容器1内には絶縁油を封入している。埋め込み導体4の油入変圧側にはほぼ同径の中間導体5を電気的および機械的に接続し、変圧器からの可撓性導体6との接続部分をコーン形絶縁スペーサ3の凹面側に位置した接続部容器2のフランジ14aよりも変圧器側に近づけている。中間導体5と可撓性導体6の接続作業の後に、同接続部を覆うように電界緩和用シールド7を取り付け、同接続部の電界を緩和している。この電界緩和用シールド7の外表面はエポキシ系樹脂もしくはフッ素系樹脂などの絶縁物18でモールドすることにより、耐電圧の向上を図っている。また、先の実施の形態の場合のように埋め込み導体4、中間導体5および可撓性導体6の外表面に設ける絶縁物18として、それらの外周部に巻き付けた絶縁紙や絶縁フィルムを用いたり、絶縁油中での全ての金属地肌を同様の絶縁物で覆うことにより高電圧化することも可能である。さらに、中間接続導体5と電界緩和用シールド7の間、また電界緩和用シールド7と可撓性導体6との間をプレスボードや絶縁紙で塞ぐと、長期にわたって絶縁信頼性を向上させることができる。
図12は、本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図であり、図1に示したものとの同等物には同一符号を付けている。コーン形絶縁スペーサ3の凸面側に位置する接続部容器1内には絶縁性ガス、また凹面側に位置する接続部容器2内には絶縁油を封入している。コーン形絶縁スペーサ3の中心部に埋め込んだ埋め込み導体4の油入変圧器側には、接触子19を用いて中間接続導体5を接続し、中間接続導体5と可撓性導体6との接続外周に電界緩和用シールド7を取り付けている。
このように油入変圧器側での接続部に接触子19を用いると、中間接続導体5と可撓性導体6の接続および電界緩和用シールド7の取り付け作業後に、可撓性導体6の変形を利用しながら同接続部を接続部容器2内へ挿入が可能となり、作業性を向上することができる。また油入変圧器側での接続部に接触子19を用いると、図22に示した油入変圧器の密閉容器13に図示していないハンドホールを形成し、このハンドホールを利用して中間導体5を支えながらコーン形絶縁スペーサ3を接続部容器2へ取り付けることによって、中間導体5と埋め込み導体4間の接続作業を簡単に行なうことができ、作業者が密閉容器13内に入り込んでの作業を省略することができる。これにより、接続部容器2の長手方向の長さをさらに短くでき、接続構造における据付面積を縮小化することができる。さらに、中間導体5と埋め込み導体4との接続は、中間導体5を接触子19内に挿入するだけの作業となり、ヒューマンエラーの低減に繋がる。図13の場合と同様に接触子19および電界緩和用シールド7の外表面にフィラーを充填したエポキシ樹脂やフッ素系樹脂などの絶縁物を被覆してもよい。
図13は、本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図であり、図1に示したものとの同等物には同一符号を付けている。コーン形絶縁スペーサ3の凸面側に位置する接続部容器1内には絶縁性ガス、また凹面側に位置する接続部容器2内には絶縁油を封入している。コーン形絶縁スペーサ3の中心部に埋め込んだ埋め込み導体4の油入変圧器側には、接続部容器1側に貫通しない凹部20を形成し、上述した中間導体5もしくは埋め込み導体4の凹部20内にマルチコンタクトなどの接続用コンタクト11を配置している。凹部20内には中間導体5の一部が挿入可能であり、この挿入状態で接続用コンタクト11により埋め込み導体4と中間導体5間の電気的な接続が完成するようにしている。
このようにコーン形絶縁スペーサ3に埋め込んだ埋め込み導体4の油入変圧器側に、ガス絶縁開閉装置側の接続部容器1内に貫通しない凹部20を形成し、この凹部20内で埋め込み導体4と中間導体5間の電気的な接続を行うようにすると、凹部20の軸長に相当する分だけ接続部容器2の軸長をさらに短縮することができるようになり、接続構造を一層縮小化することができる。このとき、接続用コンタクト11の表面は、金属の地肌もしくは亜鉛メッキとすると接触抵抗の長期安定性を図ることが可能である。このような構成の場合も、図12で説明したように近傍に形成したハンドホールからの接続作業を行うことができるので、作業者が接続部容器2内に人って行う作業がなくなる。また、先の実施の形態の場合と同様に、電界緩和用シールド7の外表面をエポキシ樹脂やフッ素系樹脂などの絶縁物18で被覆することにより、耐電圧を向上させて接続部容器2の軸方向長や内径を小さくすることができる。
図14は、本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図であり、図1に示したものとの同等物には同一符号を付けている。先の実施の形態と同様にコーン形絶縁スペーサ3の凸面側に位置する接続部容器1内には絶縁性ガス、また凹面側に位置する接続部容器2内には絶縁油を封入している。コーン形絶縁スペーサ3の中心部に埋め込んだ埋め込み導体4に特徴があり、この埋め込み導体4におけるガス絶縁開閉装置側でコーン形絶縁スペーサ3の表面から露出する部分の径と、その油入変圧器側でコーン形絶縁スペーサ3の表面から露出する部分の径とを異ならせ、油入変圧器側の径を小さくしている。
このように埋め込み導体4としては、ガス絶縁開閉装置側と油入変圧器側とでは外径を変え油入変圧器側の外径を小さくすることによって、油入変圧側の接続部容器2内の絶縁油で絶縁されたにコーン形絶縁スペーサ3の沿面絶縁距離を長くすることができ、絶縁耐力の向上を図ることができる。絶縁油の冷却性能は、一般に絶縁性ガスよりも高いため、絶縁油側に位置する埋め込み導体4の外径を絶縁性ガス側よりも細くしても発熱の問題は生じない。また、油入変圧器側に位置する埋め込み導体4の外径を小さくしているため、接続部の外周部に配置する電界緩和用シールド7の径も小さくすることができ、接続部容器2の径を小さくすることができる。通常、この電界緩和用シールド7との絶縁距離などによって接続部容器2の径が決定され、これに合わせてガス絶縁開閉装置側の接続部容器1の径が決まるが、電界緩和用シールド7および接続部容器2の径が小さくなることにより、ガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造の小型化が可能となる。先に説明したように、特に接続部容器2の軸長Lを規定すること合わせて、一層小型化し設置面積を縮小したガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造とすることができる。
図15は、本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図であり、図1に示したものとの同等物には同一符号を付けている。コーン形絶縁スペーサ3は三相一括形であり、その中心部側には所定の相間絶縁距離を隔てて三相の埋め込み導体4a,4bを有している。各相はほぼ同一構成で、例えば図13で説明した構成を採用して三相一括形としているが、他の実施の形態で説明した構成を採用して三相一括形とすることもできる。コーン形絶縁スペーサ3は各相毎に見ると、単相用と同様に片側に凸面であり、他側に凹面となっており、その凸面側が位置する接続部容器1内には絶縁性ガス、また凹面側が位置する接続部容器2内には絶縁油を封入しており、先の実施の形態の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。またコーン形絶縁スペーサ3における三相分の埋め込み導体4a,4bは、三角形の各頂点に配置したり、水平面上に三相分を並置する構成であっても良い。
図16は、本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図であり、図1に示したものとの同等物には同一符号を付けている。コーン形絶縁スペーサ3は、図1に示したものと同一構成であり、コーン形絶縁スペーサ3の凸面側に位置する接続部容器1内には絶縁性ガス、また凹面側に位置する接続部容器2内には絶縁油を封入している。またコーン形絶縁スペーサ3の凹面側である油入変圧器側に、埋め込み導体4とほぼ同心的に配置した少なくとも一つのほぼ筒状の絶縁バリヤ27を設けている。ここで、可撓性導体6と絶縁バリヤ27間の絶縁油によるギャップ長をd1、絶縁バリヤ27と接続部容器2間の絶縁油によるギャップ長をd2とする。
絶縁油中におけるギャップ長dの破壊電圧は、ギャップ長dが短い場合、ギャップ長dに比例して大きくなるが、ギャップ長dが一定値以上になると、破壊電圧Vは図17に示す特性線28のように飽和傾向を示し、ギャップ長dを大きくしても破壊電圧Vの上昇は僅かとなる。しかし、絶縁バリヤ27によって接続部容器2内の絶縁油をギャップ長d1で分割すると、破壊電圧Vと総油ギャップとの関係は特性線29のようになり、絶縁バリヤ27を設けない場合の特性線28よりも破壊電圧Vが高くなる。従って、絶縁油のギャップをギャップ長d1で細分化した場合の総油ギャップ長と破壊電圧Vとの関係は、一点鎖線の特性線28で示すようになり、複数の絶縁バリヤ27を用いて絶縁油を細分化するほど破壊電圧Vは高くなる。また図16に示すようにほぼ円筒状の接続部容器2の場合には、電位勾配は主回路導体である可撓性導体6側に近づくにつれて大きくなることから、d1<d2にするのが望ましい。
このようにコーン形絶縁スペーサ3の凹面側である油入変圧器側に少なくとも一つの筒状の絶縁バリヤ27を配置すると、コーン形絶縁スペーサ3の凹面側の絶縁耐圧が高くなり、絶縁バリヤがない場合よりもコーン形絶縁スペーサ3のを小型にしたり絶縁裕度を大きくすることができる。
本発明によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造は、図1に示したコーン形絶縁スペーサ3における凹面側および凸面側の沿面形状に限らず、さまざまな沿面形状を採用したコーン形絶縁スペーサを使用したガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造に適用することができる。
本発明の一実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 図1に示した接続構造における一使用形態を示す要部断面図である。 図2に示したコーン形絶縁スペーサの凸面側の電界解析結果を示す電界分布特性図である。 図2に示したコーン形絶縁スペーサの凹面側の電界解析結果を示す電界分布特性図である。。 図1に示した接続構造における他の使用形態を示す要部断面図である。 図5に示したコーン形絶縁スペーサの凸面側の電界解析結果を示す電界分布特性図である。 図5に示したコーン形絶縁スペーサの凹面側の電界解析結果を示す電界分布特性図である。 図1に示した接続構造におけるさらに他の使用形態を示す要部断面図である。 図8に示したコーン形絶縁スペーサの凸面側の電界解析結果を示す電界分布特性図である。 図8に示したコーン形絶縁スペーサの凹面側の電界解析結果を示す電界分布特性図である。 本発明の他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 図16に示した接続構造における絶縁油ギャップ長と破壊電圧の関係を示す破壊電圧特性図である。 図1に示した接続構造を採用した変電所構成を示す平面図である。 図18に示した変電所構成の正面図である。 従来の接続構造を採用した変電所構成を示す平面図である。 図20に示した変電所構成の正面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置と油入変圧器との接続構造を示す要部断面図である。 図22に示した接続構造における異物付着現象を示す特性図である。 図22に示した接続構造の枝管の長さと径の関係を示す特性図である。
符号の説明
1,2 接続部容器
3 コーン形絶縁スペーサ
4 埋め込み導体
5 中間導体
6 可撓性導体
7 電界緩和用シールド
13 密閉容器
14a フランジ部
16 ガス絶縁開閉装置
17 油入変圧器
20 凹部
27 絶縁バリヤ

Claims (6)

  1. 密閉容器内に絶縁性ガスを封入して構成したガス絶縁開閉装置側の接続部容器と、他の密閉容器内に絶縁油を封入して構成した油入変圧器側の接続部容器との間に、絶縁性ガスと絶縁油を区分する絶縁スペーサを設けたガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造において、前記絶縁スペーサは片側に凸面、他側に凹面を有するコーン形絶縁スペーサとし前記両接続部容器間に1枚だけ設け、前記コーン形絶縁スペーサの凸面側で絶縁性ガスを区分し凹面側で絶縁油を区分したことを特徴とするガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
  2. 前記コーン形絶縁スペーサは、その中心部に前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体と前記油入変圧側の主回路導体との間を電気的に接続する埋め込み導体を有し、この埋め込み導体は、前記凹面側に露出する部分の径を前記凸面側に露出する部分の径より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
  3. 前記コーン形絶縁スペーサは、その中心部に前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体と前記油入変圧側の主回路導体との間を電気的に接続する埋め込み導体を有し、この埋め込み導体の前記凹面側に、前記凸面側に貫通しない凹部を形成し、この凹部内に前記埋め込み導体と前記油入変圧側の主回路導体間を接続する中間導体の少なくとも軸方向の一部を挿入して配置したことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
  4. 前記凹部内に、前記埋め込み導体と前記中間導体間を電気的に接続する接続用コンタクトを配置したことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
  5. 前記油入変圧器側の接続部容器の軸方向長をL、また半径rとすると、0.2<L/2r<2.0としたことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
  6. 前記油入変圧器は、前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体に接続する可撓性導体を有して構成し、前記コーン形絶縁スペーサは、その中心部に前記ガス絶縁開閉装置側の主回路導体と前記油入変圧側の可撓性導体との間を電気的に接続する埋め込み導体を有し、前記可撓性導体における前記ガス絶縁開閉装置側の端部を前記埋め込み導体に電気的に接続すると共に、機械的に支持したことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置と油入変圧器の接続構造。
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