JP2007125831A - 平版印刷用原版 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板上に直接又は他の層を介して形成された親水層を有し、該親水層が主として有機化合物からなり、かつ、該親水層内部が微細な空隙を有し、該有機化合物親水層層が印刷時に非画線部として機能する平版印刷用原版。
【選択図】図1
Description
(1)親水層内部に直径が平均値にして10nm以上1000nm以下である空隙を5%〜60%有し、該親水層が有機化合物を主成分として形成され、平版印刷において非画線部となることを特徴とする平版印刷用原版。
(2)有機化合物を主成分とした親水層が相分離構造を形成し、且つ1時間の印刷後および/または純水に10℃〜30℃の状態で24時間浸水した後に、親水層内部に直径が平均値として10nm以上1000nm以下である空隙を5%〜60%形成し、平版印刷において非画線部となることを特徴とする平版印刷用原版。
(3)親水層内部の空隙が、10〜35%である(1)又は(2)記載の平版印刷用原版。
(4)親水層が、光又は熱エネルギーの照射によって表面が親インク性に変化する性質を有するものである(1)〜(3)記載の平版印刷用原版。
(5)親水層を形成する親水性樹脂組成物が、少なくとも下記一般式(1)(化1)及び/または(2)(化2)で示されるN−アルキルまたはN−アルキレン置換(メタ)アクリルアミド系化合物を用いて反応して得られる親水性樹脂を含むものである、(1)〜(4)記載の平版印刷用原版。
(6)(1)〜(5)記載の平版印刷用原版に光又は熱エネルギーを照射して得られた平版印刷用版。
一般式(1)及び(2)中、低級アルキル基とは具体例としてメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられ、低級アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。より好ましくは、上記化合物(1)のR2はメチル基またはエチル基であり、R3は、水素原子、メチル基、エチル基またはプロピル基である。
(感光性樹脂組成物水溶液の調整)
下記組成にて、親水性樹脂水溶液、架橋剤、有機微粒子および光吸収剤を室温にて混合し、感光性樹脂組成物の水溶液を得た。以下に示す「部」はそれぞれの樹脂または化合物の、固形分についての重量部を示す。なお、動的光散乱法(大塚電子株式会社製LPA3100)により測定したウレタン微粒子UD350の重量平均粒子径は0.03μmであった。また、ポリアクリルアミド水溶液ホープロンH520B(固形分20部)の25℃におけるブルックフィールド粘度は6800センチポイスであった。
架橋剤;メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製、サイメルTM385) 30部
有機微粒子;ウレタン微粒子(三井化学(株)製、エマルジョンオレスターTMUD350) 35部
光吸収剤;シアニン色素(メタノール溶液中でのλmax 784nm, εmax 2.43×105Lmol−1cm−1) 15部
界面活性剤;アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオコールTMYSK) 2.0部
界面活性剤;パーフルオロアルキルベタイン(セイミケミカル(株)製、サーフロンTMS―131)0.25部
(現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造)
厚さ0.24mmのアルミニウム板に、水分散ウレタン樹脂水溶液(三井化学(株)製、オレスターTMUD350、固形分40重量%)を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、150℃10分間乾燥し、下地層を成膜した。次いで、下地層の上に、上記組成からなる感光性樹脂組成物の水溶液を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、150℃で30分間乾燥し、膜厚約2μmの感光層を成膜して現像レス平版印刷原版を作成した。この原版に波長830nmの半導体レーザー光を270mJ/cm2の照射エネルギー密度となるように集光しながら走査照射して、175線/インチの画像情報の描画を行った。
この描画した版を、湿し水を用いるオフセット印刷機(小森コーポレーション製SPRINT26)にセットし、インクとして大日本インキ(株)製のバリウスTMG-N、湿し水として(株)日研化学研究所製のH液アストロマーク3の1.5%水溶液を使用し、毎時9000枚の印刷速度で印刷を行い、良好な印刷画像を得た。なお、この際の印刷時の水量は、20ポイントであった。その後継続して5万枚の印刷を行った後にも非画線部の汚れは発生しておらず、良好な非画線部耐刷性を確認した。
上記の手法により得られた描画前の印刷版の一部を切り出し、25℃に調節されて純水に24時間つけた後、これを取り出し、25℃に調節された室内にて放置し、自然乾燥させた。該印刷版の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、図1に示す微細な空隙を有する版断面となっていることを確認した。なお、浸水前の印刷版も同様にSEM観察したところ、空隙は確認されなかった。また、上記5万枚印刷後の版を同様にSEM観察したところ、浸水処理をした印刷版と同様な空隙を有する版断面となっていることを確認した。さらに上記の手法により得られた印刷版を8千枚印刷し、その後同様にSEM観察したところ、浸水処理をした版および5万枚印刷後の版と同様な空隙を有する版断面となっていることを確認した。また、上記の純水に24時間つけた後の印刷版切片のSEM観察画像の空隙部を画像処理ソフト(Planetron Image-Pro Plus)を用いて画像解析した。空隙部分の直径(円相当径)の平均値は201nmで、親水層全体に対する空隙部分の割合(空隙部分の面積率)は、29%であった。
(感光性樹脂組成物水溶液の調整)
下記組成にて、親水性樹脂水溶液、架橋剤、有機微粒子および光吸収剤を室温にて混合し、感光性樹脂組成物の水溶液を得た。
架橋剤;メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製、サイメルTM385)25部
有機微粒子;ウレタン微粒子(三井化学(株)製、エマルジョンオレスターTMUD350) 45部
光吸収剤;シアニン色素(メタノール溶液中でのλmax 784nm, εmax 2.43×105Lmol−1cm−1)12部
界面活性剤;アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオコールTMYSK) 5部
界面活性剤;パーフルオロアルキルベタイン(セイミケミカル(株)製、サーフロンTMS―131)0.25部
(現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造)
厚さ0.24mmのアルミニウム板に、水分散ウレタン樹脂水溶液(三井化学(株)製、オレスターTMUD350、固形分40重量%)を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、140℃10分間乾燥し、下地層を成膜した。次いで、下地層の上に、上記組成からなる感光性樹脂組成物の水溶液を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、160℃で30分間乾燥し、膜厚約2μmの感光層を成膜して現像レス平版印刷原版を作成した。この原版に波長830nmの半導体レーザー光を300mJ/cm2の照射エネルギー密度となるように集光しながら走査照射して、175線/インチの画像情報の描画を行った。
この描画した版を、湿し水を用いるオフセット印刷機(小森コーポレーション製SPRINT26)にセットし、インクとして大日本インキ(株)製のバリウスTMG-N、湿し水として(株)日研化学研究所製のH液アストロマーク3の1.5%水溶液を使用し、毎時9000枚の印刷速度で印刷を行い、良好な印刷画像を得た。なお、この際の印刷時の水量は、20ポイントであった。その後継続して5万枚の印刷を行った後にも非画線部の汚れは発生しておらず、良好な非画線部耐刷性を確認した。
上記の手法により得られた描画前の印刷版の一部を切り出し、25℃に調節されて純水に24時間つけた後、これを取り出し、25℃に調節された室内にて放置し、自然乾燥させた。該印刷版の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、微細な空隙を有する版断面となっていることを確認した。なお、浸水前の印刷版も同様にSEM観察したところ、空隙は確認されなかった。また、上記5万枚印刷後の版を同様にSEM観察したところ、浸水処理をした印刷版と同様な空隙を有する版断面となっていることを確認した。さらに、上記の純水に24時間つけた後の印刷版切片のSEM観察画像における空隙部分を画像処理ソフト(Planetron Image-Pro Plus)を用いて画像解析した。空隙部分の直径(円相当径)の平均値は152nmで、親水層全体に対する空隙部分の割合(空隙部分の面積率)は、25%であった。
(感光性樹脂組成物水溶液の調整)
下記組成にて、親水性樹脂水溶液、架橋剤、有機微粒子および光吸収剤を室温にて混合し、感光性樹脂組成物の水溶液を得た。
架橋剤;メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製、サイメルTM385)35部
有機微粒子;ウレタン微粒子(三井化学(株)製、エマルジョンオレスターTMUD350) 45部
光吸収剤;シアニン色素(メタノール溶液中でのλmax 784nm, εmax 2.43×105Lmol−1cm−1)12部
界面活性剤;アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオコールTMYSK) 1.5部
界面活性剤;パーフルオロアルキルベタイン(セイミケミカル(株)製、サーフロンTMS―131)0.15部
(現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造)
厚さ0.24mmのアルミニウム板に、水分散ウレタン樹脂水溶液(三井化学(株)製、オレスターTMUD350、固形分40重量%)を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、150℃10分間乾燥し、下地層を成膜した。次いで、下地層の上に、上記組成からなる感光性樹脂組成物の水溶液を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、155℃で30分間乾燥し、膜厚約2μmの感光層を成膜して現像レス平版印刷原版を作成した。この原版に波長830nmの半導体レーザー光を300mJ/cm2の照射エネルギー密度となるように集光しながら走査照射して、175線/インチの画像情報の描画を行った。
この描画した版を、湿し水を用いるオフセット印刷機(小森コーポレーション製SPRINT26)にセットし、インクとして大日本インキ(株)製のバリウスTMG-N、湿し水として(株)日研化学研究所製のH液アストロマーク3の1.5%水溶液を使用し、毎時9000枚の印刷速度で印刷を行い、良好な印刷画像を得た。なお、この際の印刷時の水量は、20ポイントであった。その後継続して5万枚の印刷を行った後にも非画線部の汚れは発生しておらず、良好な非画線部耐刷性を確認した。
上記の手法により得られた描画前の印刷版の一部を切り出し、25℃に調節されて純水に24時間つけた後、これを取り出し、25℃に調節された室内にて放置し、自然乾燥させた。該印刷版の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、微細な空隙を有する版断面となっていることを確認した。なお、浸水前の印刷版も同様にSEM観察したところ、空隙は確認されなかった。また、上記5万枚印刷後の版を同様にSEM観察したところ、浸水処理をした印刷版と同様な空隙を有する版断面となっていることを確認した。さらに、上記の純水に24時間つけた後の印刷版切片のSEM観察画像における空隙部分を画像処理ソフト(Planetron Image-Pro Plus)を用いて画像解析した。空隙部分の直径(円相当径)の平均値は210nmで、親水層全体に対する空隙部分の割合(空隙部分の面積率)は、11%であった。
(親水性ポリマーP-1の合成)
純水335gをフラスコに仕込み、窒素をバブリングして溶存酸素を除去した後、80℃に昇温した。窒素ガスを上記フラスコに流しながら、そこにアクリルアミド74.25g、純水75g、メタリルスルホン酸ナトリウム0.75g、過硫酸カリウム0.75gを溶解した開始剤/モノマー水溶液を、内温を80℃に維持しながら、2時間に渡り連続滴下した。滴下終了後80℃で3時間重合を続けた後、冷却し、重合溶液をフラスコより抜き出した。該重合溶液の固形分は15%であった。得られた親水性樹脂P−1の分子量は、Mwが39万であった。また、該親水性樹脂P−1水溶液の25℃におけるブルックフィールド粘度は600センチポイスであった。
下記組成にて、親水性樹脂水溶液、架橋剤、有機微粒子および光吸収剤を室温にて混合し、感光性樹脂組成物の水溶液を得た。
架橋剤;メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製、サイメルTM385)35部
有機微粒子;ウレタン微粒子(三井化学(株)製、エマルジョンオレスターTMUD350) 30部
光吸収剤;シアニン色素(メタノール溶液中でのλmax 784nm, εmax 2.43×105Lmol−1cm−1)15部
界面活性剤;アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオコールTMYSK) 2.5部
界面活性剤;パーフルオロアルキルベタイン(セイミケミカル(株)製、サーフロンTMS―131)0.25部
(現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造)
厚さ0.24mmのアルミニウム板に、水分散ウレタン樹脂水溶液(三井化学(株)製、オレスターTMUD350、固形分40重量%)を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、140℃10分間乾燥し、下地層を成膜した。次いで、下地層の上に、上記組成からなる感光性樹脂組成物の水溶液を、ワイヤーバーを用いて塗布した後、150℃で30分間乾燥し、膜厚約2μmの感光層を成膜して現像レス平版印刷原版を作成した。この原版に波長830nmの半導体レーザー光を300mJ/cm2の照射エネルギー密度となるように集光しながら走査照射して、175線/インチの画像情報の描画を行った。
この描画した版を、湿し水を用いるオフセット印刷機(小森コーポレーション製SPRINT26)にセットし、インクとして東洋インキ製造(株)製のバリウスTMG-N、湿し水として(株)日研化学研究所製のH液アストロマーク3の1.5%水溶液を使用し、毎時9000枚の印刷速度で印刷を行い、良好な印刷画像を得た。なお、この際の印刷時の水量は、20ポイントであった。その後継続して5万枚の印刷を行った後にも非画線部の汚れは発生しておらず、良好な非画線部耐刷性を確認した。
上記の手法により得られた描画前の印刷版の一部を切り出し、25℃に調節されて純水に24時間つけた後、これを取り出し、25℃に調節された室内にて放置し、自然乾燥させた。該印刷版の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、微細な空隙を有する版断面となっていることを確認した。なお、浸水前の印刷版も同様にSEM観察したところ、空隙は確認されなかった。また、上記5万枚印刷後の版を同様にSEM観察したところ、浸水処理をした印刷版と同様な空隙を有する版断面となっていることを確認した。さらに、上記の純水に24時間つけた後の印刷版切片のSEM観察画像における空隙部分を画像処理ソフト(Planetron Image-Pro Plus)を用いて画像解析した。空隙部分の直径(円相当径)の平均値は312nmで、親水層全体に対する空隙部分の割合(空隙部分の面積率)は、31%であった。
(親水性樹脂P-2の合成)
純水335gをフラスコに仕込み、窒素をバブリングして溶存酸素を除去した後、80℃に昇温した。窒素ガスを上記フラスコに流しながら、そこにアクリルアミド63.75g、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート11.25g、純水300gからなるモノマー溶液と過硫酸カリウム0.225gを純水40gに溶解した開始剤の水溶液を、内温を80℃に維持しながら、別々に2時間に渡り連続滴下した。滴下終了後、80℃で3時間重合を続けた後、冷却し、重合溶液をフラスコより抜き出した。該重合溶液の固形分は10%であった。
下記組成にて、親水性樹脂水溶液、架橋剤、有機微粒子および光吸収剤を室温にて混合し、感光性樹脂組成物の水溶液を得た。
架橋剤;メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製、サイメルTM385) 30部
有機微粒子;ウレタン微粒子(三井化学(株)製、エマルジョンオレスターTMUD350) 35部
光吸収剤;シアニン色素(メタノール溶液中でのλmax 784nm, εmax 2.43×105Lmol−1cm−1) 12部
界面活性剤;アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオコールTMYSK) 1.5部
界面活性剤;パーフルオロアルキルベタイン(セイミケミカル(株)製、サーフロンTMS―131)0.25部
(現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造)
塗布した感光性樹脂組成物水溶液を上記組成に変更した以外は実施例1と同様に、現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造を行った。
実施例1と同様の条件で印刷を実施したところ、水量を35ポイントとすることで、絡みのない良好な画像を得ることができた。この水量で継続して印刷を行ったところ、5万枚の印刷の後には、非画線部に汚れが発生していた。
実施例1と同様に描画前の印刷版の一部を切り出し、25℃に調節されて純水に24時間つけた後、これを取り出し、25℃に調節された室内にて放置し、自然乾燥させた。該印刷版の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。版断面に空隙は確認されなかった。なお、浸水前の印刷版、および上記5万枚印刷後の版も同様にSEM観察したところ、やはり空隙は確認されなかった。
(感光性樹脂組成物水溶液の調整)
下記組成にて、親水性樹脂水溶液、架橋剤および光吸収剤を室温にて混合し、感光性樹脂組成物の水溶液を得た。
架橋剤;メチル化メラミン樹脂(日本サイテックインダストリーズ(株)製、サイメルTM385) 45部
光吸収剤;シアニン色素(メタノール溶液中でのλmax 784nm, εmax 2.43×105Lmol−1cm−1) 12部
界面活性剤;アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオコールTMYSK) 1.5部
界面活性剤;パーフルオロアルキルベタイン(セイミケミカル(株)製、サーフロンTMS―131)0.25部
(現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造)
塗布した感光性樹脂組成物水溶液を上記組成に変更した以外は実施例1と同様に、現像レス平版印刷用原版の作成・描画・平版印刷版の製造を行った。
実施例1と同様の条件で印刷を実施したところ、水量20ポイントでは、非画線部に地汚れが発生した。非画線部の汚れを解消する為に、順次水量を上げていったところ、水量を55ポイントとすることで、非画線部に地汚れのない印刷物を得ることができた。しかしながら、この時、画像部への着インキ性は不良であり、良好な印刷物を得ることはできなかった。
実施例1と同様に描画前の印刷版の一部を切り出し、25℃に調節されて純水に24時間つけた後、これを取り出し、25℃に調節された室内にて放置し、自然乾燥させた。該印刷版の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、2〜5μm程度の島部を有する海島状の相分離構造が確認されたが、空隙の形成は確認されなかった。
Claims (6)
- 親水層内部に直径が平均値にして10nm以上1000nm以下である空隙を5%〜60%有し、該親水層が有機化合物を主成分として形成され、平版印刷において非画線部となることを特徴とする平版印刷用原版。
- 有機化合物を主成分とした親水層が相分離構造を形成し、且つ1時間の印刷後および/または純水に10℃〜30℃の状態で24時間浸水した後に、親水層内部に直径が平均値として10nm以上1000nm以下である空隙を5%〜60%形成し、平版印刷において非画線部となることを特徴とする平版印刷用原版。
- 親水層内部の空隙が、10〜35%である請求項1又は2記載の平版印刷用原版。
- 親水層が、光又は熱エネルギーの照射によって表面が親インク性に変化する性質を有するものである請求項1〜3記載の平版印刷用原版。
- 親水層を形成する親水性樹脂組成物が、少なくとも下記一般式(1)(化1)及び/または(2)(化2)で示されるN−アルキルまたはN−アルキレン置換(メタ)アクリルアミド系化合物を用いて反応して得られる親水性樹脂を含むものである、請求項1〜4記載の平版印刷用原版。
- 請求項1〜5記載の平版印刷用原版に光又は熱エネルギーを照射して得られた平版印刷用版。
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WO2005063498A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | 平版印刷用原版及び平版印刷用版 |
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WO2005063498A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | 平版印刷用原版及び平版印刷用版 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110802 |