JP2007125625A - ワーク搬送装置を備えた工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 未加工ワークを速やかに加工領域に搬入、加工済みワークを前記加工領域から速やかに搬出することができる小型で省スペースのワーク搬送装置を備えた工作機械の提供を目的とする。
【解決手段】 未加工ワーク及び加工済みワークを収容するワーク収容部と、加工領域Aに対して昇降自在に設けられ、昇降方向と同一の方向にワークwを把持する二つのチャックと、この二つのチャックを加工領域Aに対して昇降させる昇降機構とを有する第一の搬送手段11と、前記ワーク収容部に収容されたワークを第一の搬送手段11に受け渡す第二の搬送手段12と、前記ワーク収容部,第一の搬送手段11,前記昇降機構,第二の搬送手段12及び前記移動機構を上方に配置する機体10とを有するワーク搬送装置1を工作機械2に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、未加工のワークを加工領域に搬入し、加工済みのワークを前記加工領域から搬出するワーク搬送装置を備えた工作機械に関する。
旋盤などの工作機械においては、主軸先端又はテーブルのチャックに把持させるなどして固定したワークを、主軸やテーブルに対して相対的に移動可能な刃物台に装着した工具で加工している。近年、このような工作機械では、長時間の連続無人運転を行うために、前記工具によってワークを加工する加工領域にワークを自動搬入し、加工済みのワークを自動搬出するワーク搬送装置を付随させることが多くなってきている。
そして、このようなワーク搬送装置としては、ワーク搬出入による工作機械の待機時間が可能な限り短時間であることが望ましく、ワーク加工中に次に加工すべきワークを加工領域の近傍で待機させておくのが好ましい。そのため、従来より、この種のワーク搬送装置が種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1及び2に記載のワーク搬送装置は、二つのチャックを有するローダを主軸チャックに対面させる位置まで下降させ、二つのチャックの高さ位置を切り替えることで、主軸チャックから加工済みのワークを受け取り、未加工のワークを主軸チャックに受け渡すことができるようにしてある。そして、未加工ワークは、工作機械の近傍に配置されたワーク供給台からローダに供給され、加工済みワークは、工作機械の近傍に配置されたワーク排出台に搬出されるようになっている。
特許第3474060号 特許第3689999号
しかし、これら文献に記載されたワーク搬送装置は、加工済みのワークを収容するワーク排出台と、未加工のワークを収容するワーク供給台とが工作機械の機外に設置されているため、ワーク搬送装置が工作機械から大きく張り出し、ワーク搬送装置及び工作機械を設置するのに大きなスペースが必要になるという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、未加工及び加工済みのワークを載置するワーク収容部並びにこのワーク収容部に対してワークの搬出入を行うワーク搬送装置を工作機械の設置スペース内に収めることができ、加工終了後に速やかに加工領域に次回加工のワークを搬入し、加工済みのワークを速やかに加工領域から搬出することができる小型で省スペースのワーク搬送装置を備えた工作機械の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のワーク搬送装置を備えた工作機械は、ワークを加工領域内の所定位置に位置決めして固定するワーク固定手段を有し、このワーク固定手段に固定した前記ワークに対して工具を相対回転又は相対移動させて所定の加工を行う工作機械において、未加工ワーク及び加工済みワークを前記ワーク固定手段に固定する際の姿勢とは異なる姿勢で載置する少なくとも一つのワーク収容部と、前記加工領域に対して昇降自在に設けられ、昇降方向と同一の方向にワークを把持する二つのチャックと、この二つのチャックを前記加工領域に対して昇降させる昇降機構とを有し、前記チャックの昇降動作によって前記加工領域へのワークの搬出入を行うとともに、前記チャックの昇降動作によって前記ワーク固定手段から一方のチャックに加工済みワークを受け取り、他方のチャックに把持した未加工ワークを前記ワーク固定手段に受け渡す第一の搬送手段と、前記ワーク収容部に収容されたワークの姿勢と同じ第一の姿勢と、前記第一の搬送手段との間で前記ワークの授受を行う第二の姿勢との間で姿勢変更可能なチャックと、前記ワーク収容部と前記第一の搬送手段との間で前記チャックを移動させる移動機構と、前記ワークの搬送の途中で前記チャックの姿勢変更を行う姿勢変更手段とを有する第二の搬送手段と、前記ワーク収容部,前記第一の搬送手段,前記昇降機構,前記第二の搬送手段及び前記移動機構を工作機械の上方に配置する機体とを有するワーク搬送装置を備えた構成としてある。
この構成によれば、工作機械の上方に配置されたワーク収容部から未加工のワークを第二の搬送手段が取り出し、第一の搬送手段まで搬送し、ワーク搬送の途中でワークの姿勢変更を行って第一の搬送手段に受け渡す。第一の搬送手段は、受け取ったワークを、その昇降動作によって加工領域に搬入し、主軸チャックやテーブルのワーク固定治具等のワーク固定手段に受け渡す。
第一の搬送手段は、二つのチャックを有しているので、加工済みのワークを前記ワーク固定手段から受け取り、未加工のワークを前記ワーク固定手段に受け渡すことができる。
第一の搬送手段は、ワーク固定手段から受け取った加工済みのワークを、その昇降動作によって加工領域から搬出し、第二の搬送手段に受け渡す。加工済みのワークを受け取った第二の搬送手段は、加工済みのワークの姿勢変更を行ってワーク収容部まで搬送し、受け渡す。
上記した前記ワーク収容部,前記第一の搬送手段,前記昇降機構,前記第二の搬送手段及び前記移動機構は、工作機械の上方に配置されるので、ワーク搬送装置を含めた工作機械の設置面積を小さくして、省スペースを図ることができる。
また、前記第二の搬送手段が、前記チャックを姿勢変更自在に取り付け前記チャックとともに昇降する昇降部材と、前記チャックを前記第一の姿勢で保持する方向又は第二の姿勢で保持する方向に付勢する付勢手段と、前記チャックに設けられ、前記ワークの搬送経路上に設けられた被係合部と係合するとともに、前記チャックの昇降動作にともなって前記チャックの姿勢を変更する係合部とを有する構成としてもよい。
この構成によれば、前記チャックの昇降動作だけでワークの姿勢変更を行うことができ、姿勢変更手段の構成を簡単なものにすることができる。
さらに、前記機体に、次回加工に使用する未加工ワークの待機位置、今回加工する未加工ワークと今回加工で加工された加工済みワークとを収容し、前記第二の搬送手段との間でワークの授受を行うワーク授受位置及び加工済みワークを機外に払い出すための払い出し位置を隣接して設けるとともに、前記ワーク収容部を、前記待機位置,前記授受位置及び前記払い出し位置の順に搬送する搬送手段と、少なくとも前記待機位置及び前記ワーク授受位置で前記ワーク収容部を位置決めする位置決め手段とを設けてもよい。
この構成によれば、機外から搬入され未加工ワークを収容するワーク収容部は、工作機械上方の待機位置に配置される。今回加工で使用される未加工ワークは、前記待機位置に隣接するワーク授受位置に配置されたワーク収容部から取り出されて加工領域に搬入され、加工領域から搬出された加工済みワークも前記ワーク授受位置のワーク収容部に収容される。
ワーク授受位置のワーク収容部内の未加工ワークを使い切り、今回加工で加工された加工済みワークを全て収容し終わったワーク収容部は、搬送手段によってワーク授受位置から払い出し位置に搬送され、ここから機外に払いだされる。
この後、待機位置のワーク収容部がワーク授受位置に搬送され、位置決め手段によって第二の搬送手段との間でワークの授受が可能な所定位置に位置決めされる。
この場合、前記ワーク収容部に前記第二の搬送手段と係合する係合部を設け、前記第二搬送手段を前記ワーク収容部の係合部に係合させた状態で、前記第二の搬送手段により前記ワーク収容部の搬送を行うようにするとよい。
この構成によれば、ワーク収容部の搬送は第二の搬送手段により行われる。そのため、ワーク収容部を搬送するための専用のコンベアやシリンダ、モータ等が不要になり、ワーク搬送装置の構成を簡素にすることができる。
また、この場合、前記係合部を前記ワーク収容部の搬送方向の前後両側に設け、搬送方向前方の前記係合部を前記第二の搬送手段に係合させて前記待機位置から前記授受位置まで前記ワーク収容部を移動させ、搬送方向後方の前記係合部を前記第二の搬送手段に係合させて前記授受位置から前記払い出し位置まで移動さてもよい。
このようにすることで、ワーク収容部を搬送する際の第二の搬送手段のストロークを小さくすることができる。
本発明の工作機械は、テーブルに治具等で固定したワークを主軸に装着した工具で加工するものであってもよいし、回転自在な主軸のチャックに把持させたワークを、主軸に対向して配置した刃物台の工具で加工するものであってもよい。
また、前記ワーク固定手段が回転自在な主軸に設けられたチャックで、このチャックに把持させたワークを前記主軸に対向して設けた刃物台の工具で加工する場合において、前記ワーク収容部を前記待機位置及び前記払い出し位置に対して前記主軸の軸線と同方向に出し入れできるようにしてもよい。
このようにすることで、工作機械の主軸や刃物台の保守,点検だけでなく、未加工ワークの補給や加工済みワークの取り出しも、主軸に正対した工作機械の正面側から行なえるようになる。そのため、工作機械に対する全ての作業を工作機械の正面から行え、複数台の工作機械を並列に設置して、工作機械の設置スペースの有効活用を図ることができる。
本発明は上記のように構成されているので、ワーク収容部を含むワーク搬送装置を工作機械の床面積内に収めることができる小型かつ省スペースのワーク搬送装置を得ることができる。また、ワークの加工中に加工済みのワークをワーク収容部に受け渡し、ワーク収容部から次に加工するワークを搬送して準備することで、加工終了後に速やかに加工領域に次回加工のワークを搬入することができ、待機時間を短くすることができる。
また、ワーク収容部を、未加工ワークの待機位置、未加工ワークと加工済みワークの授受位置及び加工済みワークを機外に払い出す払い出し位置に分離することで、ワーク授受位置における未加工ワークと加工済みワークの授受に関係なく、未加工ワークの待機位置への補給及び加工済みワークの払い出しが可能となり、効率がよく、かつ、安全な工作機械の提供が可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のワーク搬送装置を備えた工作機械の側面図、図2は、第一の搬送手段及び刃物台を取り除いた状態におけるワーク搬送装置及び工作機械の正面図である。
この実施形態において工作機械2は、ベッド20と、このベッド20上にZ方向に進退移動自在に設けられた主軸台21と、この主軸台21に回転自在に支持された主軸22と、この主軸22に対向して配置され、ベッド20上でX方向に進退移動する刃物台23と、この刃物台23に装着され、主軸22の先端のチャック25に把持されたワークwを加工する工具24とを有している。
ワーク固定手段である主軸22のチャック25に把持されたワークwは、主軸台21と刃物台23との間の加工領域Aで、主軸22とともに回転されつつ、主軸台21のZ方向の移動と刃物台23のX方向の移動との組み合わせによって工具24により加工される。
本発明のワーク搬送装置1は、未加工のワークを貯蔵するワークストッカ15から未加工ワーク(以下、未加工ワークと加工済みワークを区別する必要があるときは未加工ワークを符号wbで、加工済みワークを符号waで表すものとする)wbを取り出し、加工領域Aの上方のワーク授受位置Bまで搬送する第二の搬送手段12と、ワーク授受位置Bで受け取った未加工ワークwbを加工領域Aまで搬送し、主軸22に受け渡すとともに、この受け渡しに先立って加工済みワークwaを主軸22から受け取る第一の搬送手段11とを有している。
そして、第一の搬送手段11が受け取った加工済みワークwaは、ワーク授受位置Bで第二の搬送手段12に受け渡され、第二の搬送手段12がワークストッカ15に加工済みワークwaを収納するようになっている。
本発明では、上記したワーク搬送装置1を構成する主要な構成要素、すなわち、第一の搬送手段11,第二の搬送手段12及びワークストッカ15を、工作機械2を跨いで立設された機体としての支持フレーム10の上部に設けている。
すなわち、支持フレーム10を介して、工作機械2にワーク搬送装置1が一体に設けられているわけである。
[第一の搬送手段]
第一の搬送手段11は、二種類のワークを把持する二つのチャック、つまり、加工済みワークwaを把持するチャックと未加工ワークwbを把持するチャックとを有するワーク保持部110と、このワーク保持部110をY方向に昇降自在にする昇降機構とを備えている。
この実施形態では、上記した二つのチャックはY軸と平行に上下に配置されていて、上方のチャックに未加工ワークwbを把持させ、下方のチャックに加工済みワークwaを把持させるようにしている。なお、チャックによるワークwa,wbの把持は、この逆であってもよい。
前記した昇降機構は、ワーク保持部110を下端に取り付け、ワーク保持部110とともにY方向に昇降する昇降部材117と、この昇降部材117にY軸と平行に設けられ、その両端が昇降部材117の上下端の軸受117a,117bに支持されたねじ軸116と、このねじ軸116に螺合されたボールねじナット(図に表れず)と、このボールねじナットを回転させてねじ軸116とともにワーク保持部110及び昇降部材117を昇降させるY軸モータ115と、昇降部材117の鉛直上下方向の昇降移動を案内するガイド(図に表れず)とを有している。
[第二の搬送手段]
第二の搬送手段12は、加工済みワークwa又は未加工ワークwbを把持するワーク保持部120と、このワーク保持部120をY軸,Z軸,X軸の三方向に移動自在にするY軸移動機構,Z軸移動機構及びX軸移動機構とを有している。
ワーク保持部120は、加工済みワークwa又は未加工ワークwbを把持するとともに、把持した加工済みワークwa(又は未加工ワークwb)を垂直方向と水平方向との間で姿勢変更する首振りチャック121を備えている。
前記したY軸移動機構は、ワーク保持部120を下端に取り付け、ワーク保持部120とともにY方向に昇降する昇降部材140と、この昇降部材140にY軸と平行に設けられ、その両端が昇降部材140の上下端の軸受141a,141bに支持されたねじ軸142と、このねじ軸142に螺合されたボールねじナット146と、このボールねじナット146を回転させてねじ軸142とともにワーク保持部120及び昇降部材140を昇降させる駆動体としてのY軸モータ131と、昇降部材140の鉛直上下方向の昇降移動を案内するガイド143とを有している。
前記したX軸移動機構は、前記したY軸移動機構が取り付けられたサドル144と、このサドル144のX方向の移動を案内するX方向ガイド145と、サドル144をX方向に移動させる駆動体としてのX軸モータ133とを有している。サドル144の移動は、例えば公知のボールねじ・ナット機構等によって行われる。
前記したZ軸移動機構は、前記したY軸移動機構及びX軸移動機構が取り付けられたサドル148と、このサドル148のZ方向の移動を案内するZ方向ガイド147と、サドル148をZ方向に移動させる駆動体としてのZ軸モータ132とを有している。サドル148の移動は、例えば公知のボールねじ・ナット機構等によって行われる。
なお、上記したX軸移動機構のX方向ガイド145のストローク及びZ軸移動機構のZ方向ガイド147のストロークは、サドル144やサドル148がストロークエンドに達したときに、第二の搬送手段12の一部が工作機械2の平面投影領域内から張り出さないようなものであるのが好ましい。
また、第一の搬送手段10の昇降機構のY軸モータ115,第二の搬送手段の搬送機構のX軸モータ133,Y軸モータ131及びZ軸モータ132の駆動は、工作機械2の制御装置又はワーク搬送装置1に設けられた制御装置の駆動制御指令によって行われる。
[首振りチャック]
第二の搬送手段12に設けられた首振りチャック121の詳細を、図3を参照しながら説明する。なお、図3において(a)はワークwを垂直に把持した状態を、(b)は、首振りによりワークwの姿勢を水平方向に変更した状態を示している。
首振りチャック121は、ワークwを把持する一対のチャック爪122を有していて、昇降部材140の下端に取り付けられたワーク保持部120の本体120aに、軸120bにより垂直方向と水平方向との間で90°回転できるように取り付けられている。
なお、首振りチャック121は、略U状の溝を有する支持部材123の前記溝内に嵌め込まれた状態で支持されていて、前記溝に沿って若干スライドできるようになっている。そして、この支持部材123を軸120bを介して本体120aに取り付けることで、首振りチャック121が本体120aに対して回転できるようになっている。また、前記溝に沿ったスライドを案内するためのガイドピン124が首振りチャック121に立設され、このガイドピン124が挿通するガイド孔123aが、支持部材123に貫通形成されている。そして、ガイドピン123に嵌装されたばね125によって、首振りチャック121は常に支持部材123の溝の底部に押し付けられている。
このように、首振りチャック121を支持部材123に対して若干スライド可能に設けているのは、加工済みワークwaをワークストッカ15に収納する際の緩衝のためである。
さらに、本体120aと支持部材123との間にはばね126が張設されている。このばね126の一端126aは、支持部材123に連結され、他端126bは、一端126aと軸120bとを通る軸線から若干偏心した位置で、本体120aに連結されている。
ばね126をこのように張設することで、首振りチャック121が垂直状態あるいは水平状態から一定の角度まで回転したときに、ばね126が軸120bを越えて一側から他側に移動し、首振りチャック121を水平状態又は垂直状態で固定する方向に付勢する。
首振りチャック121の側部には、逆L字状の案内面128aを有する係合部材128が取り付けられている。
首振りチャック121の移動経路上には、係合部材128と係合できるL字状の被係合部材129が設けられ、この被係合部材129の先端には回転自在なローラ129aが設けられている。
ワークwの姿勢変更を行うときは、首振りチャック121の下降又は上昇によって係合部材128が被係合部材129に係合し、逆L字状の案内面128aに沿ってローラ129aが転動することで、首振りチャック121が軸120bを中心としてなめらかに回転する。
被係合部材129は、首振りチャック121の移動経路上の途中部位に設けてもよいが、この実施形態では、第一の搬送手段11と第二の搬送手段12との間でワークwの授受を行うワーク授受位置Bに設けられている。
図4は、首振りチャック121によるワークwの姿勢変更の手順を説明する図である。なお、図4では、ワークを垂直姿勢から水平姿勢に姿勢変更する場合を例に挙げて説明するが、水平姿勢から垂直姿勢に姿勢変更する場合は図4の手順と逆になるので、ここでは詳しい説明は省略する。
図4(a)に示すように、第二の搬送手段12の首振りチャック121をX方向,Y方向及びZ方向に移動させて、係合部材128の先端(案内面128aの先端)を被係合部材129のローラ129aの真上に位置させる。
図4(b)に示すように、第二の搬送手段12のY軸モータ131(図1参照)を駆動させて首振りチャック121を下降させると、係合部材128の先端(案内面128aの先端)が被係合部材129のローラ129aに当接する。
この状態でさらにY軸モータ131を駆動させて首振りチャック121を押し下げると、図4(c)に示すように、係合部材128が被係合部材129によって相対的に押し上げられ、首振りチャック121が軸120bを中心として図4中時計回り方向に回転する。
所定の回転角度位置(図示の例では鉛直軸に対して約45°の位置)の手前では、首振りチャック121のばね126は軸120bよりも図4において右側に位置しているので、首振りチャック121には、ばね126により常時垂直状態に復帰させる方向に付勢力が作用している。
しかし、図4(d)に示すように、前記の回転角度位置を越えて首振りチャック121が回転すると、ばね126が軸120bを乗り越えて図4中軸120bよりも左側に位置するようになるため、以後、首振りチャック121には、水平状態にしようとする付勢力が作用することになる。
そのため、Y軸モータ131の駆動による首振りチャック121の押し下げ動作とばね126の付勢力とによって、ローラ129aが案内面128aに押し付けられた状態で首振りチャック121が徐々に時計回り方向に回転する。
首振りチャック121が水平方向を差し向く位置まで回転すると、首振りチャック121の回転は、図示しないストッパによって規制される。図4(e)に示すように、首振りチャック121の水平姿勢は、前記のストッパと前記とばね126の付勢力とによって維持される。
[ワークストッカ]
次に、図5及び図6を参照しながら、ワークストッカ15の構成について説明する。
図5は、ワークストッカ15の全体構成を説明する平面図、図6は、ワークストッカの概略構成を説明するための分解斜視図である。
ワークストッカ15には、次回加工に使用する未加工ワークwbを収容する次回加工用のトレー151aと、今回加工で使用する未加工ワークwb及び今回加工で加工された加工済みワークwaを収容する今回加工用のトレー151bと、前回加工で加工された加工済みワークwaを収容する前回加工用のトレー151cとがX方向に並べて配置できるようになっている。
次回加工用のトレー151aは、工作機械2の機外からワークストッカ15に搬入されて、工作機械2に向かって右方(図5の上方)の待機位置150aに配置され、今回加工用のトレー151bの同中央のワーク授受位置150bに配置される。また、前回加工用のトレー151cは、工作機械2の機外に搬出するべく、同左側の払い出し位置150cに配置される。
前回加工用のトレー151cをワーク授受位置150bから払い出し位置150cに搬送し、待機位置150aからワーク授受位置150bに今回加工用のトレー151bを搬送する搬送手段としては、公知の種々のものを用いることができる。
この実施形態では、待機位置150a,ワーク授受位置150b及び払い出し位置150cのそれぞれに一対のX方向ガイドレール152a,152b,152cを敷設して、トレー151b,151cの移動を案内するようにしている。また、トレー151a,151b,151cの左右両側にブロック153,154を取り付け、このブロック153,154の上面に係合孔153a,154aをY方向に穿設するとともに、この係合孔153a,154aに係合する係合ピン155を、図3に示すように、第二の搬送手段12の首振りチャック121に設けている。
この実施形態では、係合ピン155を係合孔153a(又は係合孔154a)に差し込んで係合させる際に、ブロック153(又はブロック154)と首振りチャック121とが干渉しないようにするために、首振りチャック121を水平方向に差し向けたときに、係合ピン155が垂直方向を差し向くようにしている。
そして、係合ピン155を係合孔153a(又は係合孔154a)に係合させた状態で首振りチャック121をX方向に移動させることで、X方向ガイドレール152a,152b,152cに沿って、トレー151b,151cを待機位置150aからワーク授受位置150bに又は待機位置150bから払い出し位置150cに搬送できるようになっている。
トレー151a,151b,151cを各位置150a,150b,150cの所定位置に位置決めする位置決め手段としては、公知のものを用いることができる。
例えば、図5及び図6に示すように、ばねの付勢力により付勢された出没自在なボール160aを有し、このボール160aとトレー151a,151b,151cの下面に形成された凹部とを係合させることで、トレー151の移動を規制する位置決め手段160としてもよい。
この実施形態において、ガイドレール152a,152b,152cは、待機位置150a,授受位置150b及び払い出し位置150cに配置されたテーブル158a,158b,158c上に敷設されている。また、待機位置150aと払い出し位置150cには、Z方向にZ方向ガイドレール156,157が敷設されていて、待機位置150aのテーブル158a及び払い出し位置150cのテーブル158cは、ガイドレール156,157に案内されながらZ方向に移動自在である。
特に図示はしないが、Z方向ガイドレール156,157には、テーブル158a,158cの位置決めを行うためのストッパが設けられていて、このストッパに当接するまでテーブル158a,158cをZ方向ガイドレール156,157に沿って押し込むことで、X方向ガイドレール152a,152b,152cが同一線上に配置されるようになっている。
また、待機位置150aのテーブル158a及び払い出し位置150cのテーブル158cの前端には把手159が取り付けられていて、待機位置150a及び払い出し位置150cからテーブル158a,158cをZ方向に引き出しやすくしている。
この実施形態の工作機械2では、主軸22の先端に設けたチャック25の交換、刃物台23に装着した工具24の交換、ワークwの加工中に生じたトラブルの対処その他チャック25や刃物台23等の保守,点検等を工作機械2の正面側(図1の紙面右側)から行なえるようにしている。また、未加工ワークwbを収容したトレー151aの補給や加工済みワークwaを収容したトレー151cの取り出しも工作機械2の正面側から行なえるようにしている。このように、工作機械2に対する全ての作業を工作機械2の正面から行えるように構成しているため、複数台の工作機械2を並列に設置して、設置スペースを有効に活用することが可能である。
このように、テーブル158a,158cをワークストッカ15から引き出し自在とすることで、テーブル158aを待機位置150aから引き出した状態で、次回加工の未加工ワークwbを収容したトレー151aをテーブル158aに載置することができ、テーブル158cを払い出し位置150cから引き出した状態で、加工済みワークwaを収容したトレー151cをテーブル158cから機外に取り出すことができ、未加工ワークwbの搬入及び加工済みワークwaの搬出を容易にすることができる。
また、ワーク授受位置150bにおいて第二の搬送手段12と未加工ワークwb又は加工済みワークwaとの授受が行われている間に、テーブル158a,158cを引き出して、安全に、次回加工の未加工ワークwbを収容したトレー151aを待機位置150aに補給したり、加工済みワークwaを収容したトレー151cを払い出し位置150cから取り出したりすることが可能となり、未加工ワークwbの補給や加工済みワークwaの取り出しのために工作機械2やワーク搬送装置1の稼働を停止させる必要がなく、効率的である。
次に、図7を参照しながら、トレー151a,151b,151cの搬送の手順を説明する。
ワーク授受位置150bに配置されたトレー151bのワークの全てについて今回加工での加工が終了したとき、第二の搬送手段12の首振りチャック121を水平方向に差し向けた状態でワーク授受位置150bまで移動させる。
そして、垂直状態の係合ピン155を、待機位置150a側に位置するブロック153の係合孔153aの真上に位置させる。
次いで、第二の搬送手段12のY軸モータ131(図1参照)を駆動させて係合ピン155を首振りチャック121とともに下降させ、係合孔153aに係合ピン155の先端を差し込む(図7(a)参照)。
この後、第二の搬送手段12のX軸モータ133を駆動させて首振りチャック121をX方向に移動させる。これにより、係合ピン155及び係合孔153aを介して、テーブル158bとともにトレー151bが払い出し位置150cに向けて移動を開始する。このとき、トレー151bが首振りチャック121によってX方向に一定以上の力で押されると、位置決め部160によるトレー151bの規制が解除されて、トレー151bの移動が可能になる。
トレー151bをX方向に予め設定された距離だけ移動させると、トレー151bがワーク授受位置150bから払い出し位置150cに乗り移り、かつ、払い出し位置150cの位置決め部160とトレー151bとが係合して、トレー151bの移動が規制される。以上で、加工済みワークwaのトレー151bの移動を完了する(図7(b)参照)。
払い出し位置150cに移動させたトレー151b(以後、このトレーが前回加工用のトレー151cとなる)は、把手159を使ってテーブル158cとともに前方に引き出され、機外に搬出される。
次いで、首振りチャック121をY方向及びX方向に移動させて、待機位置150aまで移動させる。そして、係合ピン155を、トレー151aの授受位置150b側に位置するブロック154の係合孔154aの真上に位置させる。
この後、図7(c)に示すように、前記と同様の手順で係合ピン155を係合孔154aに差し込み、首振りチャック121とともにトレー151aをワーク授受位置150bに向けて移動させる(図7(d)参照)。トレー151aは、ワーク授受位置150bの所定位置で、位置決め手段160により移動が規制される(以後、このトレーが今回加工用のトレー151bとなる)。
待機位置150aに次回加工用の新たなトレー151aを搬入する際には、把手159を利用してテーブル158aを前方に引き出し、引き出されたテーブル158a上にトレー151aを載置することで行う。
この実施形態のように、トレー151a,151b,151cの両側にブロック153,154を設け、トレー搬送の際にこのブロック153,154を使い分けて第二の搬送手段12でトレー151a,151b,151cを搬送するようにすることで、第二の搬送手段12に求められるX方向の必要ストロークを小さくすることができるという利点がある。
そのため、トレー151a,151b,151cを搬送する際に、第二の搬送手段12を構成する首振りチャック121等の構成要素が、工作機械2から外部に突出することがなく、ワーク搬送装置1を備えた工作機械2を省スペースにすることができる。
[作用]
上記構成のこの実施形態のワーク搬送装置の作用を、図8〜図10を参照しながら説明する。
まず、図8を参照しながら、主軸22と第一の搬送手段11との間におけるワークwの授受について説明する。
ワークwの加工が終了すると、第一の搬送手段11との間でワークwの授受が可能な位置まで、主軸台21が後退する。
第一の搬送手段10のY軸モータ115の駆動により、ワーク保持部110が加工領域A(図1参照)の上方の待機位置(この実施形態ではワーク授受位置B)から、主軸22に対峙する位置まで下降し、加工済みワークwaを把持させる下方のチャックを、主軸軸線C上に位置させる(図8(a)参照)。
次いで、主軸台21を予め設定された位置まで前進させて、ワーク保持部110の下方のチャックに加工済みワークwaを受け渡す(図8(b)参照)。
加工済みワークwaの受け渡し後に、主軸台21を、ワーク保持部110に把持されている未加工ワークwb及び加工済みワークwaと干渉しない位置まで後退させる(図8(c)参照)。この後、ワーク保持部110を下降させて、上方のチャックに把持した未加工ワークwbを主軸軸線C上に位置させる(図8(d)参照)。
そして、先と同様の手順により、主軸台21を前進させて、ワーク保持部110から主軸22に未加工ワークwbを受け渡す(図8(e)参照)。
受け渡し完了後に、ワーク保持部110は第二の搬送手段12との間でワークwの授受を行うワーク授受位置B(図1参照)まで上昇するとともに、主軸22に把持されたワークwの工具24による加工が開始される(図8(f)参照)。
次に、図9を参照しながら、第一の搬送手段11と第二の搬送手段12の間での加工済みワークwa,未加工ワークwbの授受の手順について説明する。
第二の搬送手段12は、ワークwの加工が行われている間に、ワークストッカ15から未加工ワークwbを取り出し、ワーク授受位置Bまで搬送して首振りチャック121を水平方向に差しむけ、第一の搬送手段11と干渉しない位置で待機している。
主軸22との間での加工済みワークwa,未加工ワークwbの授受を終えた第一の搬送手段11は、ワーク保持部110をワーク授受位置Bまで上昇させる。このとき、未加工ワークwbを把持させるワーク保持部110の上方のチャックが、第二の搬送手段12の首振りチャック121に把持された未加工ワークwbの軸線上に位置している(図9(a)参照)。
この後、第二の搬送手段12がZ方向に予め設定された位置まで前進して、首振りチャック121に把持した未加工ワークwbをワーク保持部110の上方のチャックに受け渡す(図9(b)参照)。
未加工ワークwbを受け渡した後は、首振りチャック121をワーク保持部110に把持された加工済みワークwaと干渉しない位置まで後退させる(図9(c)参照)。そして、ワーク保持部110を上昇させて、首振りチャック121のチャック22と同一の軸線上に、加工済みワークwaを位置させる(図9(d)参照)。
この後、首振りチャック121がZ方向に予め設定された位置まで前進して、ワーク保持部110の下方のチャックから加工済みワークwaを受け取り(図9(e))、Z方向に後退する(図9(f)参照)。
次回加工で使用する未加工ワークwbを把持したワーク保持部110は、第二の搬送手段12との間でワークの授受を行ったワーク授受位置Bで、主軸22に把持されたワークの加工が終了するまで待機していてもよいし、加工領域A近傍に設けられた待機位置まで下降して待機していてもよい。
一方、加工済みワークwaを受け取った第二の搬送手段12は、加工済みwaの姿勢を水平方向から垂直方向に姿勢変更し、ワークストッカ15まで移動するとともに、加工済みワークwaをワーク授受位置150bのトレー151bの所定位置に収容する。
また、同じトレー151bから未加工ワークwbを把持して取り出し、ワーク授受位置Bまで搬送して、図9(a)に示す位置で待機する。
以後、上記の動作を繰り返す。
本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の説明に限られるものではない。
例えば、第二の搬送手段12の首振りチャック121の姿勢変更は、シリンダやモータによって行うようにすることも可能である。また、第一の搬送手段11の昇降方向は垂直方向であるとして説明したが、上下方向であればこれに限られるものではなく、さらに、第一の搬送手段11と第二の搬送手段12との間でワークwの授受を行う際のワークwの姿勢も、工作機械2に受け渡す際の姿勢と同じであればよく、必ずしも水平方向に限定されるものではない。
また、トレー151a,151b,151cの搬送は、ブロック153,154に形成された係合孔153a,154aに首振りチャック121の係合ピン155を係合させて行うものとして説明したが、首振りチャック121のチャック122で151a,151b,151cやブロック153,154を直接押して移動させるように構成することも可能である。また、コンベヤやシリンダ等の駆動体を使ってトレー151a,151b,151cを搬送することも可能である。
さらに、第一の搬送手段10及び第二の搬送手段12の搬送機構として、主としてボールねじ・ナット機構によるものを例に上げて説明したが、精密な位置決めが可能であれば、リニアモータやベルトプーリ機構など、他の搬送機構としてもよい。
本発明は、未加工ワークをトレー等のワーク収容部から順次加工領域に搬送してワークの加工を行い、加工済みワークを前記加工領域から取り出してトレー等の加工済みワーク収容部に収容する必要があるものであれば、上記した工作機械に限らず、プレス機や組立機等の他のワーク加工機にも適用が可能である。
本発明のワーク搬送装置を備えた工作機械の側面図である。 第一の搬送手段及び刃物台を取り除いた状態におけるワーク搬送装置及び工作機械の正面図である。 首振りチャックの構成を説明する図である。 首振りチャックによるワークの姿勢変更の手順を説明する図である。 ワークストッカの全体構成を説明する平面図である。 ワークストッカの概略構成を説明するための一部分解斜視図である。 トレーの搬送の手順を説明する図である。 この実施形態のワーク搬送装置の作用を説明鈴である。 この実施形態のワーク搬送装置の作用を説明鈴である。
符号の説明
1:ワーク搬送装置
10:支持フレーム
11:第一の搬送手段
110:ワーク保持部
114:ガイド
115:Y軸モータ(第一の搬送手段)
116:ねじ軸
117:昇降部材
117a,117b:軸受
12:第二の搬送手段
120:ワーク保持部
121:首振りチャック
131:Y軸モータ(第二の搬送手段)
132:Z軸モータ(第二の搬送手段)
133:X軸モータ(第二の搬送手段)
15:ワークトレー部
15:ワークストッカ
150a:待機位置
150b:ワーク授受位置
150c:払い出し位置
151a,151b,151c:トレー(ワーク収容部)
152a,152b,152c:X方向ガイドレール
153,154:ブロック
153a,154a:係合孔
155:係合ピン
156,157:ガイドレール
158a,158b,158c:テーブル
159:把手
160:位置決め手段
2:工作機械
20:ベッド
21:主軸台
22:主軸

Claims (7)

  1. ワークを加工領域内の所定位置に位置決めして固定するワーク固定手段と、このワーク固定手段に固定した前記ワークに対して工具を相対回転又は相対移動させて所定の加工を行う工作機械において、
    未加工ワーク及び加工済みワークを前記ワーク固定手段に固定する際の姿勢とは異なる姿勢で載置する少なくとも一つのワーク収容部と、
    前記加工領域に対して昇降自在に設けられ、昇降方向と同一の方向にワークを把持する二つのチャックと、この二つのチャックを前記加工領域に対して昇降させる昇降機構とを有し、前記チャックの昇降動作によって前記加工領域へのワークの搬出入を行うとともに、前記チャックの昇降動作によって前記ワーク固定手段から一方のチャックに加工済みワークを受け取り、他方のチャックに把持した未加工ワークを前記ワーク固定手段に受け渡す第一の搬送手段と、
    前記ワーク収容部に収容されたワークの姿勢と同じ第一の姿勢と、前記第一の搬送手段との間で前記ワークの授受を行う第二の姿勢との間で姿勢変更可能なチャックと、前記ワーク収容部と前記第一の搬送手段との間で前記チャックを移動させる移動機構と、前記ワークの搬送の途中で前記チャックの姿勢変更を行う姿勢変更手段とを有する第二の搬送手段と、
    前記ワーク収容部,前記第一の搬送手段,前記昇降機構,前記第二の搬送手段及び前記移動機構を工作機械の上方に配置する機体と、
    を有するワーク搬送装置を設けたことを特徴とするワーク搬送装置を備えた工作機械。
  2. 前記第二の搬送手段が、前記チャックを姿勢変更自在に取り付け前記チャックとともに昇降する昇降部材と、前記チャックを前記第一の姿勢で保持する方向又は第二の姿勢で保持する方向に付勢する付勢手段と、前記チャックに設けられ、前記ワークの搬送経路上に設けられた被係合部と係合するとともに、前記チャックの昇降動作にともなって前記チャックの姿勢を変更する係合部とを有することを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置を備えた工作機械。
  3. 前記機体に、次回加工に使用する未加工ワークの待機位置、今回加工する未加工ワークと今回加工で加工された加工済みワークとを収容し、前記第二の搬送手段との間でワークの授受を行うワーク授受位置及び加工済みワークを機外に払い出すための払い出し位置を隣接して設けるとともに、前記ワーク収容部を、前記待機位置,前記授受位置及び前記払い出し位置の順に搬送する搬送手段と、少なくとも前記待機位置及び前記ワーク授受位置で前記ワーク収容部を位置決めする位置決め手段とを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク搬送装置を備えた工作機械。
  4. 前記ワーク収容部に前記第二の搬送手段と係合する係合部を設け、前記第二の搬送手段を前記ワーク収容部の係合部に係合させた状態で、前記第二の搬送手段により前記ワーク収容部の搬送を行うことを特徴とする請求項3に記載のワーク搬送装置を備えた工作機械。
  5. 前記係合部を前記ワーク収容部の搬送方向の前後両端に設け、前記ワーク収容部を前記待機位置から前記授受位置まで移動させる場合には搬送方向前方の前記係合部に前記第二の搬送手段を係合させて移動を行い、前記ワーク収容部を前記授受位置から前記払い出し位置まで移動させる場合には搬送方向後方の前記係合部に前記第二の搬送手段を係合させて移動を行うことを特徴とする請求項4に記載のワーク搬送装置を備えた工作機械。
  6. 前記ワーク固定手段が回転自在な主軸に設けられたチャックで、このチャックに把持させたワークを前記主軸に対向して設けた刃物台の工具で加工することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のワーク搬送装置を備えた工作機械。
  7. 前記ワーク固定手段が回転自在な主軸に設けられたチャックで、このチャックに把持させたワークを前記主軸に対向して設けた刃物台の工具で加工する場合において、前記ワーク収容部を前記待機位置及び前記払い出し位置に対して前記主軸の軸線と同方向に出し入れできるようにしたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のワーク搬送装置を備えた工作機械。
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