JP2007124293A - ダイバーシティ受信装置、ダイバーシティ受信方法、ダイバーシティ受信回路、集積回路、及びプログラム - Google Patents

ダイバーシティ受信装置、ダイバーシティ受信方法、ダイバーシティ受信回路、集積回路、及びプログラム Download PDF

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Mikihiro Ouchi
幹博 大内
Kazuaki Suzuki
一章 鈴木
Hisaya Kato
久也 加藤
Yasushi Watabe
康 渡部
Yoshinaga Matsumura
喜修 松村
Hideki Nakahara
秀樹 中原
Mahbub Rashid
マーブブ ラシド
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Abstract

【課題】マルチビームによる受信において、複数の到来波が存在するビームのドップラー広がりを考慮したダイバーシティを行い、ドップラー広がりの影響を軽減する。
【解決手段】移動方向に対してそれぞれ前方、後方の指向性を有する2つのアンテナ1001、1011を用いてOFDM信号を受信する。合成部102において、等化部101、111で生成した伝送路特性をIFFT変換したインパルス応答より、到来波解析部122、132が到来波数とD/U比(到来波情報)を検出する。重み係数生成部141が伝送路特性に基づいてキャリア毎に重み係数C1、C2を生成し、重み係数補正部142が到来波情報を用いて重み係数C1、C2を補正し、補正後重み係数C1’、C2’を生成する。合成部102は等化部101、111で生成した等化信号をC1’、C2’の重みで合成して、復調信号として出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイバーシティにより受信する技術に関する。
近年地上デジタル放送を車載受信するなど、高速移動中に受信する技術の検討が活発に行われている。国内の地上デジタル放送は多数の直交するキャリアで伝送を行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている。高速移動の受信環境下ではドップラーシフトが発生するためにOFDMの直交性が崩れ、キャリア間干渉(ICI:Inter−Carrier Interference)による受信品質の劣化が大きな問題となる。
この問題を解決する従来のダイバーシティ受信装置として、下記の特許文献に開示されている構成が挙げられる。
図7は、特許文献に開示されているダイバーシティ受信装置1000の構成を示す図である。ダイバーシティ受信装置1000は、アンテナ1001と1011、チューナ1002と1012、AFC(Automatic Frequency Control:自動周波数制御)部1003と1013、合成部1004、OFDM復調部1005を備える。
以下、ダイバーシティ受信装置1000の動作について説明する。アンテナ1001、1011は例えば車の屋根に設置され、それぞれ移動方向に対して前方、後方の指向性を有する。チューナ1002、1012はそれぞれアンテナ1001、1011で受信された電波から所望の同一周波数チャネルのOFDM信号を選択受信する。AFC部1003、1013はチューナ1002、1012で選択受信されたOFDM信号を各々独立に周波数誤差を除去する。合成部1004はAFC回路1003、1013で周波数誤差が除去されたOFDM信号を合成する。OFDM復調部1005は合成部1004の合成出力をOFDM復調して、復調信号を出力する。
移動方向に対して前方の指向性を有するアンテナ1001、1011で受信された電波のドップラーシフトはそれぞれ正、負の周波数である。AFC部1003、1013はそれぞれ、このドップラーシフトによって生じる周波数誤差を除去する。
またICIによる受信品質の劣化を解決する従来の別のダイバーシティ受信装置として、下記の非特許文献に開示されている構成が挙げられる。
図8(a)は、非特許文献に開示されているダイバーシティ受信装置1100の構成を示す図である。ダイバーシティ受信装置1100は、8素子の直線アレーアンテナ1101、8つのチューナ1102、1112、・・・、1172、ビーム形成部1103、8つのドップラーシフト補正部1104、1114、・・・、1174、8つのFFT部1105、1115、・・・、1175、最大比合成部1106を備える。図8(b)は、アレーアンテナ1101の配置を示す図である。アレーアンテナ1101の各素子は車の屋根に配置され、車の移動速度vの進行方向に並行に直線状に並べられる。図8(b)では一例として、素子数を8、素子間隔をdとしている。
以下、ダイバーシティ受信装置1100の動作について説明する。アレーアンテナ1101は電波を受信して電気信号に変換する。図8(b)に示すように、アンテナ素子#iの出力信号Riは(数1)で表される。
Figure 2007124293
ここでλは選局チャンネルの波長である。
各アンテナ素子の出力信号R0〜R7はそれぞれチューナ1102、1112、・・・、1172により、ユーザが選局したチャンネルのみを抜き出して出力する。(数1)は選局チャンネルのみに着目した式であり、チューナ1102、1112、・・・、1172の出力とも解釈できる。
ビーム形成部1103はチューナ1102、1112、・・・、1172の出力に対して空間DFT(Discrete Fourier Transform)を行い、次式で表される8つのビーム出力B0〜B7を形成する。なおW8は空間DFTの核である。
Figure 2007124293
Figure 2007124293
(数1)、(数2)においてL=1、α=1とすると、ビーム出力B0〜B7は次式で表される。
Figure 2007124293
図9は、(数4)で表される8つのビーム出力B0〜B7をdB換算したビームパターンである。図において車の進行方向をθ=0°とし、反時計回りに0°〜360°としている。図9はd=3λ/8の場合である。進行方向を軸として各ビームは対称な形状を有している。例えばB6に関してはピークが48.2°と311.8°であり、cos48.2°=cos311.8°である。
入射角θに対するドップラー周波数fdは次式で表される。
Figure 2007124293
(数5)より、θ=48.2°と311.8°のドップラー周波数は同一であり、B6は2つのピークを有するがそれぞれのドップラーシフトは同一と見なせる。
ダイバーシティ受信装置1100において、次にドップラーシフト補正部1104、1114、・・・、1174がそれぞれ8つのビーム出力B0〜B7のドップラーシフトを補正して、補正後出力P0〜P7を出力する。補正は次式で表される。
Figure 2007124293
ここでθiはビーム出力Biの中心角であり、例えば
Figure 2007124293
である。すなわちドップラーシフト補正部1104、1114、・・・、1174は速度情報を用い、かつ各ビームの到来波の入射角が中心角θiであると見なして、ドップラーシフトを補正する。
FFT部1105、1115、・・・、1175がそれぞれ、補正後出力P0〜P7をFFT変換して、周波数軸信号F0〜F7を出力する。最大比合成部1106は周波数軸信号F0〜F7の最大比合成をサブキャリア毎に行い、復調信号を出力する。
特開平9−284251号公報 Wijesena他「Beam−Space Adaptive Array Antenna for Suppressing the Doppler Spread in OFDM Mobile Reception」, IEICE TRANS. COMMUN., VOL.E87−B, NO.1, Jan. 2004
非特許文献には記述されていないが、図9のビームパターンには、移動方向に近い程ビーム幅が広い、という特長がある。(数5)より、ドップラー周波数fdはcosθに比例する。cosθは0°付近では値の変化率が小さく、90°に近くなる程値の変化率が大きくなる。ビーム出力B0〜B7が全て同一のビーム幅であると、ピークが90°であるB0のドップラー広がりが大きくなってしまう。図9のビームパターンは、ビーム幅がcosθに比例しており、B0〜B7のドップラー広がりは確率的に同一な分布となる。この性質により、L個の到来波の電力分布があるビームのみに偏ったとしても、入射角θに関わらずドップラー広がりは確率的に同一な分布となる。以上より、図9のビームパターンは理想的と言える。
ところで上述したように、特許文献、非特許文献ともに各ビームの到来波を1つと見なして、ドップラーシフトの補正を行っている。従って各ビームに複数の到来波が存在し、ドップラー広がりが発生した場合の対策はされておらず、受信品質の劣化要因として残留するという課題があった。
上記目的を達成するために、本願の請求項1の発明は、ダイバーシティ受信装置であって、複数の指向性を有するアンテナ部と、前記アンテナ部で受信した各指向性の電波から各々同一の周波数チャネルの信号を受信する複数のチューナ部と、前記複数のチューナ部で受信した信号を合成する処理を含んで復調を行う復調部と、前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部と、前記誤り訂正部で誤り訂正した信号を復号する復号部を含んで構成され、前記復調部の合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするものである。
本願の請求項2の発明は、ダイバーシティ受信装置であって、複数の指向性を有するアンテナ部と、前記アンテナ部で受信した各指向性の電波から各々同一の周波数チャネルの信号を受信する複数のチューナ部と、前記複数のチューナ部で受信した信号から1つを選択する処理を含んで復調を行う復調部と、前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部と、前記誤り訂正部で誤り訂正した信号を復号する復号部を含んで構成され、前記復調部の選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするものである。
本願の請求項3の発明は、請求項1のダイバーシティ受信装置において、前記復調部は、ドップラー広がりを考慮せずに合成の仮の重み付けを生成する仮重み付け生成部と、ドップラー広がりを考慮して前記仮重み付け生成部で生成した前記仮の重み付けを補正して合成の重み付けを決定する重み付け補正部を含んで構成されることを特徴とするものである。
本願の請求項4の発明は、請求項2のダイバーシティ受信装置において、前記復調部は、ドップラー広がりを考慮せずに選択に用いる仮の選択基準を生成する仮選択基準生成部と、ドップラー広がりを考慮して前記仮選択基準生成部で生成した前記仮の選択基準を補正して選択基準を決定する選択基準補正部を含んで構成されることを特徴とするものである。
本願の請求項5の発明は、請求項1または3のダイバーシティ受信装置であって、前記復調部は、前記各指向性の受信信号中の到来波数またはD/U比(希望波対妨害波電力比)の少なくとも一方を検出して、前記到来波数またはD/U比の少なくとも一方に基づいて前記合成の重み付けを決定することを特徴とするものである。
本願の請求項6の発明は、請求項2または4に記載のダイバーシティ受信装置において、前記復調部は、前記各指向性の受信信号中の到来波数またはD/U比の少なくとも一方を検出して、前記到来波数またはD/U比の少なくとも一方に基づいて選択することを特徴とするものである。
本願の請求項7の発明は、請求項5または6のダイバーシティ受信装置において、前記ダイバーシティ受信装置は直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信し、前記復調部は、前記複数のチューナ部で受信した信号から各々キャリア毎の伝送路特性を検出する複数の伝送路特性検出部と、前記複数の伝送路特性に対して各々IFFT処理を行ってインパルス応答を生成する複数のIFFT部と、前記複数のインパルス応答から各々前記到来波数またはD/U比の少なくとも一方を検出する到来波解析部を含んで構成されることを特徴とするものである。
本願の請求項8の発明は、集積回路であって、複数の指向性の受信信号を合成する処理を含んで復調を行う復調部と、前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、前記復調部の合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするものである。
本願の請求項9の発明は、集積回路であって、複数の指向性の受信信号から1つを選択する処理を含んで復調を行う復調部と、前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、前記復調部の選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするものである。
本願の請求項10の発明は、ダイバーシティ受信回路であって、複数の指向性の受信信号を合成する処理を含んで復調を行う復調部と、前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、前記復調部の合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするものである。
本願の請求項11の発明は、ダイバーシティ受信回路であって、複数の指向性の受信信号から1つを選択する処理を含んで復調を行う復調部と、前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、前記復調部の選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするものである。
本願の請求項12の発明は、ダイバーシティ受信方法であって、複数の指向性の受信信号を合成する処理を含んで復調を行うステップと、前記復調した信号を誤り訂正するステップを含んで構成され、前記復調を行うステップの合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするものである。
本願の請求項13の発明は、ダイバーシティ受信方法であって、複数の指向性の受信信号から1つを選択する処理を含んで復調を行うステップと、前記復調した信号を誤り訂正するステップを含んで構成され、前記復調を行うステップの選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするものである。
本願の請求項14の発明は、プログラムであって、請求項12または13に記載のダイバーシティ受信方法を実行するための信号処理手順を記載したことを特徴とするものである。
上記目的を達成する請求項1の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して合成の重み付けを決定することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項2の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して選択することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項3の発明によれば、仮の重み付けを生成し、ドップラー広がりを考慮した補正を行って合成の重み付けを決定することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項4の発明によれば、仮の選択基準を生成し、ドップラー広がりを考慮した補正を行って選択基準を決定することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項5の発明によれば、到来波数またはD/U比の少なくとも一方に基づいて合成の重み付けを決定することにより、ドップラー広がりを到来波数や妨害波の電力として検出して、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項6の発明によれば、到来波数またはD/U比の少なくとも一方に基づいて選択することにより、ドップラー広がりを到来波数や妨害波の電力として検出して、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項7の発明によれば、インパルス応答から到来波数またはD/U比の少なくとも一方を検出して合成または選択に用いることにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信装置を提供する。
また上記目的を達成する請求項8の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して合成の重み付けを決定することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる集積回路を提供する。
また上記目的を達成する請求項9の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して選択することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる集積回路を提供する。
また上記目的を達成する請求項10の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して合成の重み付けを決定することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信回路を提供する。
また上記目的を達成する請求項11の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して選択することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信回路を提供する。
上記目的を達成する請求項12の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して合成の重み付けを決定することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信方法を提供する。
また上記目的を達成する請求項13の発明によれば、ドップラー広がりも考慮して選択することにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができるダイバーシティ受信方法を提供する。
また上記目的を達成する請求項14記載の発明によれば、ダイバーシティ受信方法を実行するための信号処理手順を記載したプログラムを実現することができる。
以下、本発明の各実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるダイバーシティ受信装置100の構成を示す図である。従来のダイバーシティ受信装置と同じ構成要素は、同じ符号を用い、説明を省略する。
図1のダイバーシティ受信装置100はアンテナ1001と1011、チューナ1002と1012、誤り訂正部103、復号部104、表示部105、復調部106を備える。更に復調部106はAFC部1003と1013、FFT部1105と1115、等化部101と111、合成部102を備える。更に合成部102はIFFT(Inverse FFT)部121と131、到来波解析部122と132、乗算器123と133、重み係数生成部141、重み係数補正部142、加算器143を備える。
以下、ダイバーシティ受信装置100の動作について説明する。AFC部1003、1013でそれぞれドップラーシフト補正された各アンテナの受信信号に対して、それぞれFFT部1105、1115がFFT変換を行い、周波数軸信号を出力する。等化部101、111は周波数軸信号に対して、SP(Scattered Pilot)キャリアの伝送路特性を算出し、補間を行ってデータキャリアの伝送路特性を生成する。そして等化部101、111は周波数軸信号を伝送路特性で除算することにより、等化信号を生成して出力する。合成部102は伝送路特性を用いて重み係数を生成、補正し、等化信号に重みを付けて合成し、復調信号を出力する。誤り訂正部103は復調信号の誤り訂正を行い、復号部104が映像、音声信号を復号し、表示部105が映像、音声信号を表示出力する。
次に、合成部102の動作の詳細について説明する。等化部101、111で生成された伝送路特性に基づいて、重み係数生成部141がキャリア毎に重み係数C1、C2を生成する。伝送路特性は各キャリアの電力と捉えることができ、伝送路特性の比で重み係数C1、C2を生成することにより、最大比合成の重み付けとなる。
IFFT部121、131は伝送路特性をIFFT変換して、インパルス応答を生成する。インパルス応答の一例を図2に示す。到来波解析部122、132はインパルス応答を解析して、到来波に関する情報(以下、到来波情報と呼ぶ)を生成する。重み係数補正部142は到来波情報を用いて重み係数C1、C2を補正し、補正後重み係数C1’、C2’を生成する。乗算器123、133が等化部101、111で生成した等化信号と補正後重み係数C1’、C2’をそれぞれ乗算し、加算器143が2つの乗算結果を加算してキャリア毎に合成を行い、復調信号を出力する。
図2を用いて、到来波解析部122、132の動作の一例を説明する。インパルス応答に対して閾値を設定し、閾値以上の電力を有するものを到来波として、到来波数を到来波情報とする。図2の例では遅延時間τ1、τ2、τ3の3つの到来波として検出する。また到来波の電力を用いて、D/U比を到来波情報としても良い。図2の例では3つの到来波の電力P1、P2、P3を用いて、D/U比は次式で表される。
Figure 2007124293
次に、重み係数補正部142の動作の詳細について説明する。図3は、重み係数補正部142の構成を示す図である。図3の重み係数補正部142は補正係数生成部151と161、乗算器152と162を備える。補正係数生成部151、161はそれぞれ到来波情報に基づいて補正係数R1、R2を生成する。乗算器152、162がそれぞれ重み係数C1、C2と補正係数R1、R2の乗算を行い、補正後重み係数C1’、C2’として出力する。
補正係数生成部151、161の動作の一例としては、図4(a)に示すようにテーブルを持ち、到来波数が多くなるに従い補正係数R1、R2の値を小さくする。これにより、到来波数が多い、すなわちドップラー広がりが大きいと考えられるビームの重みを小さくして、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる。また図4(b)に示すように、D/U比が小さくなるに従い補正係数R1、R2の値を小さくしても良い。これにより、主波に対して遅延波の電力が大きい、すなわちドップラー広がりによる受信品質劣化が大きいと考えられるビームの重みを小さくして、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる。更に、図4(a)と図4(b)の両補正係数の積を補正係数R1、R2としても良い。
以上の構成により、各ビームのドップラー広がりを考慮した重み係数で合成して、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるダイバーシティ受信装置200の構成を示す図である。従来のダイバーシティ受信装置、及び実施の形態1におけるダイバーシティ受信装置100と同じ構成要素は同じ符号を用い、説明を省略する。
図5のダイバーシティ受信装置200は図1のダイバーシティ受信装置100と比較して、復調部106を復調部202に置き換えた構成である。復調部202は復調部106と比較して、合成部102を選択部201に置き換えた構成である。選択部201はIFFT部121と131、到来波解析部122と132、電力測定部211、電力補正部212、セレクタ213を備える。
以下、選択部201の動作について説明する。等化部101、111で生成された伝送路特性に基づいて、電力測定部211がキャリア毎に電力V1、V2を出力する。電力補正部212は到来波情報を用いて電力V1、V2を補正し、補正後電力V1’、V2’を生成する。セレクタ213が補正後電力V1’、V2’の内大きい値を有する等化信号をキャリア毎に選択して、復調信号を出力する。
次に、電力補正部212の動作の詳細について説明する。図6は、電力補正部212の構成を示す図である。図4の電力補正部212は図3の重み係数補正部142と同じ構成である。すなわち図4に示すテーブルを用いて、到来波数が多い、すなわちドップラー広がりが大きいと考えられるビームの電力測定値を小さくして、選択基準としてドップラー広がりも含めることにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる。また主波に対して遅延波の電力が大きい、すなわちドップラー広がりによる受信品質劣化が大きいと考えられるビームの電力測定値を小さくして、選択基準としてドップラー広がりも含めることにより、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる。
その他の動作は図1のダイバーシティ受信装置100と同じである。
以上の構成により、各ビームのドップラー広がりを考慮した基準を用いて選択して、ドップラー広がりによる影響を軽減することができる。
なお実施の形態1〜2において、それぞれ移動方向に対して前方、後方の指向性を有する2つのアンテナで電波を受信するものとしたが、アンテナの数と指向性はこれに限らない。またアレーアンテナで複数の指向性を形成しても良い。
また実施の形態1において、各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比を検出して合成の重み付けを補正したが、これに限らずドップラー広がりを考慮して重み付けを補正しても良い。
また実施の形態2において、各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比を検出して選択基準を補正したが、これに限らずドップラー広がりを考慮して選択基準を補正しても良い。
また実施の形態1において、各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比を検出して合成の重み付けを補正したが、最初から各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比など、ドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定しても良い。
また実施の形態2において、各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比を検出して選択基準を補正したが、最初から各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比など、ドップラー広がりを考慮して選択基準を決定しても良い。
また実施の形態1〜2において、等化信号に対してそれぞれ合成、選択を行うとしたが、合成及び選択はFFT前の時間軸信号などに対して行っても良く、合成、選択の方法は一例に過ぎない。
また実施の形態1〜2において、ドップラーシフト補正をAFCにより行うとしたがこれに限らない。
また実施の形態1において、算出した伝送路特性を用いて仮の重み係数を生成し、生成した到来波情報を用いて仮の重み係数を補正したが、重み係数の算出法はこれに限らない。
また実施の形態2において、キャリア毎の電力を算出し、生成した到来波情報を用いて電力を補正して選択基準としたが、選択基準の算出法はこれに限らない。
また実施の形態1〜2において、それぞれ図3、図6に示す補正部の構成は一例であり、これ以外の方法で実現しても良い。
また実施の形態1〜2において、各指向性の到来波数及びD/U比に対する補正係数のテーブルは一例であり、これに限らない。またテーブル以外で補正を実現しても良い。
また実施の形態1〜2において、各キャリアの伝送路特性を検出し、IFFT変換を行ってインパルス応答を生成し、インパルス応答を解析することにより、各指向性の受信信号中の到来波数、D/U比の検出を行った。到来波数、D/U比の検出方法はこれに限らない。
また実施の形態1において図1に示すように、復調部106と誤り訂正部103を集積回路107としてLSIとして実現しても良い。実施の形態2において図5に示すように、復調部202と誤り訂正部103を集積回路203としてLSIとして実現しても良い。実施の形態1〜2において、一部または全てを含むように1チップ化されても良い。
ここではLSIとしたが、集積度の違いにより、LSI以外に、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称される。また集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGAや、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセサを利用しても良い。更には半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性として有り得る。
また実施の形態1〜2におけるダイバーシティ受信方法をプログラムとしてプログラムメモリに記載し、CPUを用いて復調処理をリアルタイム処理することにより、本発明の目的を実現することもできる。
本発明に係るダイバーシティ受信装置、ダイバーシティ受信方法、ダイバーシティ受信回路、集積回路、及びプログラムは、特に地上波デジタル放送の車載受信装置や、無線受信機等に適用することができる。
実施の形態1におけるダイバーシティ受信装置の構成を示す図 実施の形態1におけるインパルス応答の一例を示す図 実施の形態1における重み係数補正部の構成を示す図 実施の形態1における補正係数テーブルの一例を示す図 実施の形態2におけるダイバーシティ受信装置の構成を示す図 実施の形態1における電力補正部の構成を示す図 従来(特許文献1)のダイバーシティ受信装置の構成を示す図 従来(非特許文献1)のダイバーシティ受信装置の構成を示す図 従来(非特許文献1)のビームパターンを示す図
符号の説明
100,200,1000,1100 ダイバーシティ受信装置
101,111 等化部
102,1004 合成部
103 誤り訂正部
104 復号部
105 表示部
106,202 復調部
107,203 集積回路
121,131 IFFT部
122,132 到来波解析部
123,133,152,162 乗算器
141 重み係数生成部
142 重み係数補正部
143 加算器
151,161 補正係数生成部
201 選択部
211 電力測定部
212 電力補正部
213 セレクタ
1001 アンテナ
1002,1012,1102,1112,1122,1132,1142,1152,1162,1172 チューナ
1003,1013 AFC
1005 OFDM復調部
1101 アレーアンテナ
1103 ビーム形成部
1104,1114,1124,1134,1144,1154,1164,1174 ドップラーシフト補正部
1105,1115,1125,1135,1145,1155,1165,1175 FFT部
1106 最大比合成部

Claims (14)

  1. 複数の指向性を有するアンテナ部と、
    前記アンテナ部で受信した各指向性の電波から各々同一の周波数チャネルの信号を受信する複数のチューナ部と、
    前記複数のチューナ部で受信した信号を合成する処理を含んで復調を行う復調部と、
    前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部と、
    前記誤り訂正部で誤り訂正した信号を復号する復号部を含んで構成され、
    前記復調部の合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするダイバーシティ受信装置。
  2. 複数の指向性を有するアンテナ部と、
    前記アンテナ部で受信した各指向性の電波から各々同一の周波数チャネルの信号を受信する複数のチューナ部と、
    前記複数のチューナ部で受信した信号から1つを選択する処理を含んで復調を行う復調部と、
    前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部と、
    前記誤り訂正部で誤り訂正した信号を復号する復号部を含んで構成され、
    前記復調部の選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするダイバーシティ受信装置。
  3. 前記復調部は、ドップラー広がりを考慮せずに合成の仮の重み付けを生成する仮重み付け生成部と、ドップラー広がりを考慮して前記仮重み付け生成部で生成した前記仮の重み付けを補正して合成の重み付けを決定する重み付け補正部を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信装置。
  4. 前記復調部は、ドップラー広がりを考慮せずに選択に用いる仮の選択基準を生成する仮選択基準生成部と、ドップラー広がりを考慮して前記仮選択基準生成部で生成した前記仮の選択基準を補正して選択基準を決定する選択基準補正部を含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載のダイバーシティ受信装置。
  5. 前記復調部は、前記各指向性の受信信号中の到来波数またはD/U比(希望波対妨害波電力比)の少なくとも一方を検出して、前記到来波数またはD/U比の少なくとも一方に基づいて前記合成の重み付けを決定することを特徴とする請求項1または3に記載のダイバーシティ受信装置。
  6. 前記復調部は、前記各指向性の受信信号中の到来波数またはD/U比の少なくとも一方を検出して、前記到来波数またはD/U比の少なくとも一方に基づいて選択することを特徴とする請求項2または4に記載のダイバーシティ受信装置。
  7. 前記ダイバーシティ受信装置は直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信し、
    前記復調部は、前記複数のチューナ部で受信した信号から各々キャリア毎の伝送路特性を検出する複数の伝送路特性検出部と、
    前記複数の伝送路特性に対して各々IFFT処理を行ってインパルス応答を生成する複数のIFFT部と、
    前記複数のインパルス応答から各々前記到来波数またはD/U比の少なくとも一方を検出する到来波解析部を含んで構成されることを特徴とする請求項5または6に記載のダイバーシティ受信装置。
  8. 複数の指向性の受信信号を合成する処理を含んで復調を行う復調部と、
    前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、
    前記復調部の合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とする集積回路。
  9. 複数の指向性の受信信号から1つを選択する処理を含んで復調を行う復調部と、
    前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、
    前記復調部の選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とする集積回路。
  10. 複数の指向性の受信信号を合成する処理を含んで復調を行う復調部と、
    前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、
    前記復調部の合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするダイバーシティ受信回路。
  11. 複数の指向性の受信信号から1つを選択する処理を含んで復調を行う復調部と、
    前記復調部で復調した信号を誤り訂正する誤り訂正部を含んで構成され、
    前記復調部の選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするダイバーシティ受信回路。
  12. 複数の指向性の受信信号を合成する処理を含んで復調を行うステップと、
    前記復調した信号を誤り訂正するステップを含んで構成され、
    前記復調を行うステップの合成処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して合成の重み付けを決定することを特徴とするダイバーシティ受信方法。
  13. 複数の指向性の受信信号から1つを選択する処理を含んで復調を行うステップと、
    前記復調した信号を誤り訂正するステップを含んで構成され、
    前記復調を行うステップの選択処理において、少なくともドップラー広がりを考慮して選択することを特徴とするダイバーシティ受信方法。
  14. 請求項12または13に記載のダイバーシティ受信方法を実行するための信号処理手順を記載したことを特徴とするプログラム。
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