JP2004007338A - パスサーチ回路、無線受信装置及び無線送信装置 - Google Patents

パスサーチ回路、無線受信装置及び無線送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アレーアンテナを備えた受信装置において、パスサーチ回路におけるパス検出精度を高めることを目的とする。
【解決手段】互いに直交する複数の直交マルチビームで指向性受信する直交マルチビーム形成部4と、直交マルチビーム形成部4の各出力と既知信号との相関演算を行う相関演算部6と、各相関演算部6の出力にビームスペースに変換したウエイトを乗算するウエイト乗算部8と、ウエイト乗算部8の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部9と、遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部10とにより、指向性受信信号を用いたパスサーチ回路において、パス方向検出精度を高めることができ、さらにまた、パスタイミング検出精度の方向依存性を低減可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル無線通信システムにおいて使用されるアレーアンテナ備えた無線基地局装置におけるパスの方向とタイミング検出に係るパスサーチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
基地局装置が受信する信号は、様々な信号による干渉を受けて、受信品質の劣化が生ずる。この干渉を抑制し、所望の方向から到来する信号のみを強く受信する技術として、アダプティブアレーアンテナが知られている。アダプティブアレーアンテナでは、受信信号に乗算する重み付け係数(以下、この重み付け係数を「ウエイト」という。)を調整して受信信号に対して与える振幅と位相を調整することにより、所望の方向から到来する信号のみを強く受信することができる。
【0003】
また、無線受信装置には所望信号の受信タイミングを検出するパスタイミング検出回路(以下、パスサーチ回路)が必要であり、これとアダプティブアレーアンテナ技術を組み合わせることで、さらに正確な受信タイミングの検出が可能となる。
【0004】
パスサーチ回路を備えた従来のアダプティブアレーアンテナ装置として、特開2001−345747号公報に開示されているものがある。図6は従来のアダプティブアレーを備えた直接拡散CDMA方式の受信装置の構成を示すブロック図である。以下、図6を用いて、その動作説明を行う。図6に示すn個のアンテナ素子51―1〜nで受信されたRF信号は、各アンテナ素子にそれぞれ無線受信部52―1〜nに送られる。各無線受信部52―1〜nでは、それぞれこれらのRF信号を中間周波数(IF帯)に周波数変換し、かつ図示しない自動利得増幅器で増幅する。
【0005】
さらに、図示しない直交検波器でI/Qチャネルのベースバンド信号に直交検波した後、図示しないA/D変換器でディジタル信号に変換して出力する。ビーム形成器54は、各アンテナ素子51―1〜nに受信されたベースバンド信号に対し、直接拡散CDMAの受信装置であるため、図示しない所望波信号の符号相関値処理出力に対して、互いに直交する複数の直交ビームウエイトを掛け合わせる。ビーム形成器54―1〜4によりビームウエイトが乗算され、その後これらが合成されることで、各アンテナ素子51―1〜nの出力間の位相が補正される。
【0006】
これにより、ビーム形成器54−1〜4はそれぞれ1個のビームを生成して対応の遅延プロファイル推定部55―1〜4へ出力することができる。各ビーム形成器54−1〜4から出力されるビームa〜dに基づき、遅延プロファイル推定部55―1〜4は遅延プロファイルを生成してパス検出回路56へ出力する。パス検出回路56は、ビーム毎の遅延プロファイルから有効なパスを検出してそのタイミングとビーム番号を図1に示す受信タイミング及びビーム番号をフィンガー部へ通知する。
【0007】
以上のような動作により、セルの1つのセクタを複数のビームに分けて通信させることが可能になり、かつ各ビームの通信信号に対する他のユーザからの干渉を減らすことが可能になり、干渉ユーザの影響を低減した後に、受信タイミング検出をすることで、その精度を向上することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成を採る従来の受信装置では、複数の直交ビームウエイトによる指向性ビームの中間方向から、所望ユーザの電波が到来する場合、指向性利得が劣化し、干渉成分が十分に抑圧されない。このように、受信タイミング検出の精度に所望ユーザの電波の到来方向依存性が生じてしまうという課題があった。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、アレーアンテナを備えたパスサーチ回路において、所望ユーザの電波のパス受信タイミング検出時における精度の方向依存性を低減する受信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のパスサーチ回路は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波する複数の無線受信部と、前記各無線受信部の出力に対し、互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と既知信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する構成を採る。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナで受信された複数の高周波信号を、それぞれ複数の無線受信部で周波数変換後に直交検波することにより得られた複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備するパスサーチ回路であり、所望ユーザの電波のパス受信タイミング検出時における精度の方向依存性を低減できる作用を有する。
【0012】
本発明の請求項2に記載の発明は、各相関演算部の出力を受けて、前記出力のレベルを比較することで、予め決められた数の相関演算部の出力のみを選択して出力するビーム選択部を具備し、ウエイト乗算部は、前記ビーム選択部で選択された相関演算部の出力に対してのみウエイトを乗算する請求項1記載のパスサーチ回路であり、おおまかなパスの到来方向を推定し、パスが到来していない方向には遅延プロファイルを形成させないという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項3に記載の発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナで受信された複数の高周波信号を、それぞれ複数の無線受信部で周波数変換後に直交検波することにより得られた複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力に互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備するパスサーチ回路であり、所望ユーザの電波のパス受信タイミング検出時における精度の方向依存性を低減できる作用を有する。
【0014】
本発明の請求項4に記載の発明は、直交マルチビーム形成部の出力を受けて、前記出力のレベルを比較することで、予め決められた数の直交マルチビーム形成部の出力のみを選択して出力するビーム選択部を具備し、ウエイト乗算部は、前記ビーム選択部で選択された直交マルチビーム形成部の出力に対してのみウエイトを乗算する請求項3記載のパスサーチ回路であり、おおまかなパスの到来方向を推定し、パスが到来していない方向には遅延プロファイルを形成させないという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項5に記載の発明は、主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルを電力合成する遅延プロファイル電力合成部と、前記遅延プロファイル電力合成部の出力から到来パスの受信タイミングを検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、複数の遅延プロファイルを電力合成した遅延プロファイルにより到来パスの受信タイミング検出性能を向上する作用を有する。
【0016】
本発明の請求項6に記載の発明は、方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルから受信タイミング毎に最大電力値を選択することで到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、複数の遅延プロファイルから受信タイミング毎の方向推定が可能となる作用を有する。
【0017】
本発明の請求項7に記載の発明は、主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルから受信タイミング毎に最大電力値を選択することで到来方向を検出し、かつ、受信タイミング毎の前記最大電力値を基に生成した遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングを検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、複数の遅延プロファイルから到来パスの方向推定及び受信タイミング検出が可能となる作用を有する。
【0018】
本発明の請求項8に記載の発明は、主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルを電力合成する遅延プロファイル電力合成部と、前記遅延プロファイル電力合成部の出力から到来パスの受信タイミングを検出し、前記各到来パスの受信タイミングでの前記複数のウエイト乗算部の出力を基に到来方向推定を行うことで、前記各到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、複数の遅延プロファイルから到来パスの方向推定及び受信タイミング検出が可能となる作用を有する。
【0019】
本発明の請求項9に記載の発明は、主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルから、レイク合成に用いる最大フィンガ数を超える電力上位の到来パス受信タイミングを検出し、前記各到来パス受信タイミングでの前記複数のウエイト乗算部の出力を基に到来方向推定を行い、前記到来方向への指向性受信電力の高い順に最大フィンガ数以下の到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、複数の遅延プロファイルから到来パスの方向推定及び受信タイミング検出がより高精度に行えるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項10に記載の発明は、主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルを電力合成する遅延プロファイル電力合成部と、前記遅延プロファイル電力合成部の出力から、レイク合成に用いる最大フィンガ数を超える電力上位の到来パス受信タイミングを検出し、前記各到来パス受信タイミングでの直交マルチビーム形成部の出力を基に到来方向推定を行い、前記到来方向への指向性受信電力の高い順に最大フィンガ数以下の到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、複数の遅延プロファイルから到来パスの方向推定及び受信タイミング検出がより高精度に行えるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項11に記載の発明は、パス検出部において検出された各到来パスの到来方向の角度広がりを算出する角度広がり算出部と、前記角度広がりが所定値よりも小さい場合は、前記到来パスの到来方向の平均値をすべてのパスの到来方向とする角度広がり判定部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、角度広がりに応じて到来パスの方向推定及び受信タイミング検出を適応的に切り替える作用を有する。
【0022】
本発明の請求項12に記載の発明は、直交マルチビーム形成部は、複数の無線受信部間の振幅位相ばらつきを補正する補正係数を乗算した直交マルチビームウエイトを用いて、直交マルチビームを形成する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、理想に近いビーム形状を保つことができ、それに伴い、パスサーチ回路におけるパス検出精度の劣化を防ぐことができる作用を有する。
【0023】
本発明の請求項13に記載の発明は、直交マルチビーム形成部は、アレーアンテナを構成するアンテナ素子間の結合を補正する補正係数を乗算した直交マルチビームウエイトを用いて、直交マルチビームを形成する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、理想に近いビーム形状を保つことができ、それに伴い、パスサーチ回路におけるパス検出精度の劣化を防ぐことができる作用を有する。
【0024】
本発明の請求項14に記載の発明は、遅延プロファイル生成部は、所定回数だけ生成される遅延プロファイルを平均化したものを出力する請求項1又は3記載のパスサーチ回路であり、パス変化の追従性は劣るが、ノイズの影響を低減することができ、より安定したパスサーチ動作が行える作用を有する。
【0025】
本発明の請求項15に記載の発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの受信タイミングで前記I/Qベースバンド信号からパスを分離するパス分離部と、分離された前記パス毎に前記到来パスの到来方向に指向性ビームを形成するパス受信ビーム生成部と、前記パス受信ビーム生成部の出力信号を合成して受信するパス合成部とを具備する無線受信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス分離しパス方向に指向性を向けて受信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信ができる作用を有する。
【0026】
本発明の請求項16に記載の発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力に互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの受信タイミングで前記I/Qベースバンド信号からパスを分離するパス分離部と、分離された前記パス毎に前記到来パスの到来方向に指向性ビームを形成するパス受信ビーム生成部と、前記パス受信ビーム生成部の出力信号を合成して受信するパス合成部とを具備する無線受信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス分離しパス方向に指向性を向けて受信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信ができる作用を有する。
【0027】
本発明の請求項17に記載の発明は、パス受信ビーム生成部部が、前記遅延プロファイルから最大SNRを与えるパス到来方向に指向性ビームを形成する請求項15又は16記載の無線受信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス分離しパス方向に指向性を向けて受信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信が可能となる。
【0028】
本発明の請求項18に記載の発明は、パス受信ビーム生成部部が、前記遅延プロファイルから最大受信電力を与えるパス到来方向に指向性ビームを形成する請求項15又は16記載の無線受信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス分離しパス方向に指向性を向けて受信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信が可能となる。
【0029】
本発明の請求項19に記載の発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの到来方向に、指向性ビームを形成して送信する指向性ビーム送信部を具備する無線送信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス分離しパス方向に指向性を向けて送信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信が可能となる。
【0030】
本発明の請求項20に記載の発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力に互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの到来方向に、指向性ビームを形成して送信する指向性ビーム送信部を具備する無線送信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス方向に指向性を向けて送信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信が可能となる。
【0031】
本発明の請求項21に記載の発明は、指向性ビーム送信部が、到来パスのうち最大受信電力のパス方向に指向性ビームを形成して送信する請求項19又は20記載の無線送信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、最大受信電力パス方向に指向性を向けて送信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信ができる作用を有する。
【0032】
本発明の請求項22に記載の発明は、指向性ビーム送信部が、到来パスのうち所定数の受信電力上位のパス方向に指向性ビームを形成して送信する請求項19又は20記載の無線送信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、受信電力上位のパス方向に指向性を向けて送信することができる。
【0033】
本発明の請求項23に記載の発明は、指向性ビーム送信部が、到来パスの平均到来パス方向に指向性ビームを形成して送信する請求項19又は20記載の無線送信装置であり、パスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、平均到来パスパス方向に指向性を向けて送信することができる。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図7を用いて説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るパスサーチ回路の構成を示すブロック図である。図1に示すパスサーチ回路において、アンテナ1−1〜Nにて受信された高周波信号は、各アンテナ1−1〜Nに設けられた無線受信部2−1〜Nにおいて、高周波増幅、周波数変換、直交検波およびA/D変換を順次施されたベースバンド信号3−1〜Nが生成され、直交マルチビーム形成部4に入力される。
【0036】
直交マルチビーム形成部4は、各アンテナ素子で得られたベースバンド信号3−1〜Nに、複素係数を乗算することで、互いに直交する複数(M個)のビームウエイトを乗算する。
【0037】
直交マルチビームの1つの例として、FFT(高速フーリエ変換)ビームがある。この場合のビームウエイトは、Wnmは(数1)で表すことができる。ここで、mはビームの番号(m=1〜M)、nはベースバンド信号3−nの番号(n=1〜N)、Mは生成するビーム数、Nはアンテナ素子数を表す。ここで、Mは、2以上N以下の値をとることができる。
【0038】
【数1】
Figure 2004007338
【0039】
図2は、素子間隔0.5波長の8素子直線アレー時の直交ビームパターン(N=8、M=8)を示す。直交ビームパターンでは、各ビームの主ビーム方向に対し、その他のビームのヌルが向く。また、WmnをM行N列の行列Wにおける第m行n列の要素とすると、(数2)で示される性質を持つ。ここで、Hは複素共役転置、I(k)はk次の単位行列を示す。以下では、Wを直交ビーム生成行列と呼ぶ。
【0040】
【数2】
Figure 2004007338
【0041】
ここでサンプリング時刻kTにおけるn番目のベースバンド信号3−nをx(k)と表すと、直交マルチビーム形成部4の出力であるm番目のビームで受信されたマルチビーム信号5−mは(数3)で表すことができる。ここで、Tはサンプリング間隔、*は複素共役を示す。(ただしn=1〜N)
【0042】
【数3】
Figure 2004007338
【0043】
相関演算部6―1〜Mの各々には、マルチビーム信号5−1〜Mがそれぞれ入力される。パイロット信号発生部7は受信信号にあらかじめ埋め込まれた既知信号(以下パイロット信号)を生成する。相関演算部6―1〜Mはパイロット信号との相関演算を行う。例えば、CDMA通信方式の場合には、スクランブリング符号と、拡散符号を用いて逆拡散処理後に、パイロット信号との相関演算を行う。また、TDMA通信方式の場合には、マルチビーム信号とパイロット信号との相関演算を行う。
【0044】
ここで、パイロット信号をr(s)とする。ここで、s=1〜Np。ただし、Npはパイロット信号のシンボル数とする。第m番目の相関演算部6−mは、マルチビーム信号5−mに対し、(数4)に示す相関演算を、パスサーチを行う時間範囲内のサンプル数Tsに相当する回数だけ、相関演算を開始するサンプル時間pを変化させながら行う。ここで、p=1〜Ts、Noはシンボルに対するオーバサンプル数である。なお、*は複素共役を示す。
【0045】
【数4】
Figure 2004007338
【0046】
ウエイト乗算部8―1〜Nbは、相関演算部6−1〜Mを入力とし、それぞれ異なるウエイトベクトルを乗算する。ここで、相関演算部6―1〜Mで得られたサンプル時間pを相関演算の開始点とする相関演算値を相関演算値ベクトルh(p)=[h1(p) h2(p)...hm(p)]で表すと、第k番目のウエイト乗算部8−kは、複素係数からなるウエイトベクトルu(θk)を相関演算値ベクトルに(数5)で示されるように乗算する。なお、k=1〜Nb、Tはベクトル転置を示す。
【0047】
【数5】
Figure 2004007338
【0048】
ここで、ウエイトベクトルu(θ)は、N素子のアレーアンテナにおいてθ方向に主ビームが向く指向性ビームウエイトベクトルa(θ)とすると、直交ビーム生成行列Wを用いて(数6)のようにして得られる。
【0049】
【数6】
Figure 2004007338
【0050】
N素子のアレーアンテナにおいてθ方向に主ビームが向く指向性ビームウエイトベクトルa(θ)は、例えば、(数7)のように表すことができる。ここで、λはキャリア波長、dは素子間隔である。
【0051】
【数7】
Figure 2004007338
【0052】
遅延プロファイル生成部9―1〜Nbは、それぞれウエイト乗算部8−1〜Nbで得られたy(p、θk)を基に遅延プロファイルを生成する。ここで、p=1〜Ts、k=1〜Nbである。遅延プロファイルは、p=1〜Nbのy(p、θk)の絶対値あるいは2乗を取ることで、各タイミングにおけるパス電力に比例した値が求まる。第k番目の遅延プロファイル生成部9―kは、(数2)の性質から、θk方向に主ビームを向けた場合のウエイトa(θk)で得られる遅延プロファイルと等価であることから、無線基地局装置がカバーすべき角度範囲内で、各θk範囲が定まる。また、その角度間隔は、必要とされるパスの到来角度分解能から定めることができる。アレー素子数が多くなるほど、パスの分解能が高まるため、各θkの角度間隔を狭めるで、より精度の高いパスサーチが可能となる。
【0053】
パス検出部10は、遅延プロファイル生成部9−1〜Nbから得られる各θk方向の遅延プロファイルから、例えばレイク合成に用いる最大フィンガ数を所定数L個とする電力上位パスを選択し、選択されたパスのタイミングと到来方向情報を出力する。
【0054】
パス検出部10の別な動作は、各θk方向の遅延プロファイル毎に、所定数の電力上位パスを信号とみなし、それ以外のパスを雑音とみなすことで、信号対雑音電力比(SIR)を算出する。全方向でのSIR算出後に、最大SIRを与える方向を到来パス方向とし、その方向の所定数L個の電力上位パスタイミングを到来パスのタイミング情報として出力する。
【0055】
パス検出部10の別な動作は、各θk方向の遅延プロファイル毎に、所定数L個の電力上位パスを信号とみなし、それらのパスの受信信号総電力を算出する。全方向で受信信号総電力の算出後に、最大の受信信号総電力が得られる方向を到来パス方向とし、その方向の所定数L個の電力上位パスタイミングを到来パスのタイミング情報として出力する。
【0056】
パス検出部10の別な動作は、(数8)に示すようにNb個の遅延プロファイルを電力合成した電力遅延プロファイルz(p)を用いて、所定数L個の電力上位パスを選択することで、パスのタイミングpを決定し、その後に、(数9)に示すように選択されたパスタイミングpで、Nb個の遅延プロファイルから受信電力値|y(p、θk)|が最大となる最大パス方向D(p)を決定することで、到来パスのパスタイミングpsと到来方向情報D(ps)を出力する。ここで、p=1〜Ts、s=1〜L、k=1〜Nbである。
【0057】
なお、ここではNb個のすべての遅延プロファイルを電力合成する例を示したが、十分な到来角度分解能が得られる数の遅延プロファイルを用いる場合(例えば各θkの間隔が1°の場合)、以下の方法を用いていもよい。1段階目に、一部の遅延プロファイルを用いて(例えば、θkの間隔が10°程度となるものを用いる)、電力合成を行い、所定数L個の電力上位パスを選択し、パスのタイミングpを決定する。2段階目で、決定されたパスタイミングpのみで最大パス方向D(p)を検出する方法でもよく、この場合、2段階目の方向推定時において、選択されたパスタイミングps以外のy(p、θk)の算出が不要となるため、パスサーチ性能劣化を抑えた上で、大幅な演算量の低減が可能となる。
【0058】
【数8】
Figure 2004007338
【0059】
【数9】
Figure 2004007338
【0060】
また、同様に、十分な到来角度分解能が得られる数の遅延プロファイルを用いる場合(例えば各θkの間隔が1°の場合)、以下の方法を用いていもよい。1段階目に、一部の遅延プロファイルを用いて(例えば、θkの間隔が10°程度となるものを用いる)、電力合成を行い、所定数L個を超える電力上位パスQ個を選択し、パスのタイミングpsを決定する。ここで、s=1〜Qである。2段階目で、決定されたパスタイミングpsのみで最大パス方向D(ps)を検出し、得られた最大パス方向の受信電力値|y(p、D(p))|を用いて、再度、所定数L個の電力上位パスを選択する方法でもよく、この場合、処理量は若干増加するが、正しく到来方向指向性受信した場合のパス受信電力を用いてパスサーチを行うことができパスサーチ性能が向上する。
【0061】
パス検出部10の別な動作は、(数10)に示すようにNb個の遅延プロファイルから、各受信タイミングpでの最大電力方向D(p)を検出し、その後、(数11)で示される最大電力方向D(p)で得られる遅延プロファイルz(p)を用いて、所定数L個の電力上位パスを選択することで、パスのタイミングpsを決定する。以上の動作から到来パスのパスタイミングpsと到来方向情報D(ps)を出力する。ここで、p=1〜Ts、s=1〜Lである。
【0062】
【数10】
Figure 2004007338
【0063】
【数11】
Figure 2004007338
【0064】
なお、ここではNb個のすべての遅延プロファイルから最大電力方向を検出する例を示したが、十分な到来角度分解能が得られる数の遅延プロファイルを用いる場合(例えば各θkの間隔が1°の場合)、以下の方法を用いていもよい。1段階目に、一部の遅延プロファイルを用いて(例えば、θkの間隔が10°程度となるものを用いる)、各受信タイミングpでの最大電力方向D(p)を検出し、大まかな最大電力方向を検出し、その後、(数11)で示される最大電力方向D(p)で得られる遅延プロファイルz(p)を用いて、所定数L個の電力上位パスを選択し、パスのタイミングpsを決定する。2段階目に大まかな最大電力方向の精度を高めて方向推定する方法でもよく、この場合、2段階目の方向推定時において、選択されたパスタイミングps以外、及び最大電力方向周辺以外のy(p、θk)の算出が不要となるため、パスサーチ性能劣化を抑えた上で、大幅な演算量の低減が可能となる。
【0065】
また、同様に、十分な到来角度分解能が得られる数の遅延プロファイルを用いる場合(例えば各θkの間隔が1°の場合)、以下の方法を用いていもよい。1段階目に、一部の遅延プロファイルを用いて(例えば、θkの間隔が10°程度となるものを用いる)、各受信タイミングpでの最大電力方向D(p)を検出し、大まかな最大電力方向を検出し、その後、(数11)で示される最大電力方向D(p)で得られる遅延プロファイルz(p)を用いて、所定数L個を超える電力上位パスQ個を選択し、パスのタイミングpsを決定する。ここで、s=1〜Qである。2段階目に、Q個の大まかな最大電力方向の精度を高めて、最大パス方向D(ps)を検出し、得られた最大パス方向の受信電力値|y(p、D(p))|を用いて、再度、所定数L個の電力上位パスを選択する方法でもよく、この場合、処理量は若干増加するが、正しく到来方向指向性受信した場合のパス受信電力を用いてパスサーチを行うことができパスサーチ性能が向上する。
【0066】
パス検出部10の別な動作は、前述したパス検出部を適応的に切り替える動作である。すなわち、各到来パスの到来方向の角度広がりを算出する角度広がり算出結果に応じて、動作を切り替える。一つの例は、パス検出部において検出された各到来パスの到来方向の角度広がりを算出し、角度広がりが所定値よりも小さい場合は、到来パスの到来方向の平均値をすべてのパスの到来方向とする、これにより角度広がりに応じて到来パスの方向推定及び受信タイミング検出を適応的に切り替えることが可能となる。
【0067】
以上のように、本実施の形態により、相関演算部における相関演算値を基に指向性毎の遅延プロファイルを生成することができ、さらにその空間的な分解能は、相関演算部の後段にあるウエイト乗算部の数を増加させることで、任意に設定することができる。この方法は、無線受信部の後段での指向性ビーム数を増加させ、そのビーム数に対応して、相関演算を行い、さらにその後に遅延プロファイルを算出するよりも、演算量的に少なく、ハードウエアの規模をいたずらに増加させる必要がない。
【0068】
これにより、指向性ビームを用いてパスサーチする場合でも、パスの到来方向の依存性を低減させることができ、どの方向からパスが到来しても、精度よくパスの方向およびタイミングを検出することができる。
【0069】
また、アレーアンテナが等間隔直線アレー形状である場合、アイトリプルイー・トランザクション・シグナル・プロシーディング、43巻5号1232頁(1995年) (IEEE Trans.Signal Processing,vol.43,No.5,pp.1232(1995))に掲載されているように、方位θに対するアレーアンテナの複素応答を表すステアリングベクトルa(θ)の位相の共役中心対称性を用いて、(数12)に示すようにN次正方行列であるユニタリ行列Qを用いてステアリングベクトルを実数化する手法が適応できる。なお、a(θ)は位相中心をアレー中心においた場合のステアリングベクトルである。b(θ)は実数化されたステアリングベクトルであり、(数14)のように示すことができる。また、Qは(数13)に示すように表され、(数2)の性質を満たす。よって、直交マルチビーム形成部4において、直交ビーム生成行列WとしてQを用い、ウエイト乗算部8―1〜Nbにおいて、ウエイトベクトルu(θ)としてb(θ)を用いることで、ウエイト乗算部における乗算処理を複素乗算から実数乗算にすることができ、処理量を約半減できるという効果が得られる。ここで、dはアンテナ素子間隔、λはキャリア周波数の波長である。
【0070】
【数12】
Figure 2004007338
【0071】
【数13】
Figure 2004007338
【0072】
【数14】
Figure 2004007338
【0073】
また、直交マルチビーム形成部4において生成するビーム数はアレー素子数よりも、小さい数のビーム数に設定することができる。この際には、パスサーチの精度劣化を抑えた上に、相関演算部の数、ウエイト乗算部における乗算回数を低減でき、回路規模を低減することができる。
【0074】
なお、遅延プロファイル生成部は、生成される遅延プロファイルを所定回数にわたり平均化したものを出力してもよい。この場合、パス変化の追従性は劣るが、ノイズの影響を低減することができ、より安定したパスサーチ動作が行える。
【0075】
(実施の形態2)
図3は実施の形態2におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図である。実施の形態1と異なる部分は、相関演算部6―1〜Mの出力を選択するビーム選択部20が追加され、その出力を基にウエイト乗算部8−1〜Nbにおいてウエイト乗算を行う点である。以下、実施の形態1と異なる部分を主に説明する。 アンテナ1−1〜Nにて受信された高周波信号は、各アンテナ1−1〜Nに設けられた無線受信部2−1〜Nにおいて、高周波増幅、周波数変換、直交検波およびA/D変換を順次施されたベースバンド信号3−1〜Nが生成され、直交マルチビーム形成部4において入力される。直交マルチビーム形成部4は、各アンテナ素子で得られたベースバンド信号3−1〜Nに、複素係数を乗算することで、互いに直交する複数(M個)のビームウエイトを乗算する。
【0076】
相関演算部6―1〜Mの各々には、マルチビーム信号5−1〜Mがそれぞれ入力される。パイロット信号発生部7は受信信号にあらかじめ埋め込まれた既知信号(以下パイロット信号)を生成する。相関演算部6―1〜Mはパイロット信号との相関演算を行う。
【0077】
ここで、パイロット信号をr(s)とする。ここで、s=1〜Np。ただし、Npはパイロット信号のシンボル数とする。第m番目の相関演算部6−mは、マルチビーム信号5−mに対し、(数4)に示す相関演算を、パスサーチを行う時間範囲内のサンプル数Tsに相当する回数だけ、相関演算を開始するサンプル時間pを変化させながら行う。ここで、p=1〜Tsである。
【0078】
ビーム選択部20は、M個の相関演算部6−1〜Mの出力から、最大電力あるいは最大SIRが得られるマルチビーム信号と、それに隣接するマルチビーム信号を選択し出力する。
【0079】
ウエイト乗算部8―1〜Nbは、ビーム選択20での選択ビームに応じて生成される直交ビーム部分行列を用いて、選択された相関ベクトル値にウエイト乗算を行う。この場合、ビーム選択20での選択ビーム番号がMoで、選択する隣接ビーム数がcの場合、直交ビーム生成行列Wの(Mo−c)行から(Mo+c)行を取り出した(2×C+1)行N列の直交ビーム部分行列Wsを用いて、第k番目のウエイト乗算部8−kは、(数15)に示されるウエイトベクトルus(θ)を用いて、(数16)に示すようにウエイト乗算を行う。なお、k=1〜Nbとする。
【0080】
Hは複素共役転地を示す。また、θkが選択ビーム方向の範囲外にある場合、ウエイト乗算を行わない構成としてもよい。この場合、ウエイト乗算回数を低減でき、回路規模の低減が可能となる。また、選択ビーム番号がc以下の場合、最大ビーム番号Mo=c+1とする。同様に選択ビーム番号が(Mo−c)より大きい場合、Mo=Mo−cとする。
【0081】
【数15】
Figure 2004007338
【0082】
【数16】
Figure 2004007338
【0083】
ここで、hs(p)は、相関演算部6―1〜Mで得られたサンプル時間pを相関演算の開始点とする相関演算値を相関演算値ベクトルh(p)=[h1(p)h2(p)...hm(p)]の第(Mo−c)要素から第(Mo+c)要素を取り出したサブベクトルである。
【0084】
遅延プロファイル生成部9―1〜Nbは、それぞれウエイト乗算部8−1〜Nbで得られたy(p、θk)を基に遅延プロファイルを生成する。ここで、p=1〜Ts、k=1〜Nbである。遅延プロファイルは、p=1〜Nbのy(p、θk)の絶対値あるいは2乗を取ることで、各タイミングにおけるパス電力に比例した値が求まる。第k番目の遅延プロファイル生成部9−kは、(数2)の性質から、θk方向に主ビームを向けた場合のウエイトa(θk)で得られる遅延プロファイルと等価であることから、無線基地局装置がカバーすべき角度範囲内で、各θk範囲が定まる。また、その角度間隔は、必要とされるパスの到来角度分解能から定めることができる。アレー素子数が多くなるほど、パスの分解能が高まるため、各θkの角度間隔を狭めことで、より精度の高いパスサーチが可能となる。
【0085】
パス検出部10は、実施の形態1で説明した同様の動作によりパスのタイミングと到来方向情報を出力する。ここでは説明は省略する。
【0086】
以上のように、本実施の形態により、ビーム選択部において、直交マルチビーム形成部4での指向性受信で得られる信号から、あらかじめ大まかなパスの到来方向を検知することができ、その後のウエイト乗算部では、大まかなパス方向の周辺範囲で、指向性ビームでの遅延プロファイルを検出することができ、方向推定精度を向上させたパスサーチが可能となる。また、指向性ビームが到来パス方向に正しくむけて得られる遅延プロファイルを基にパス到来タイミングを検出することで、パスサーチ精度を向上させるができる。アレーアンテナの設置場所が十分高い場所にある場合、到来パスの角度広がりは10度程度内であることが実験的に報告されており、本実施の形態では、おおまかなパスの到来方向を推定し、パスが到来していない方向には遅延プロファイルを形成させない動作が可能であり、本実施の形態の適用が特に有効である。
【0087】
また、本実施の形態は、相関演算部における相関演算値を基に指向性毎の遅延プロファイルを生成することができ、さらにその空間的な分解能は、相関演算部の後段にあるウエイト乗算部の数を増加させることで、任意に設定することができる。この方法は、無線受信部の後段での指向性ビーム数を増加させ、そのビーム数に対応して、相関演算を行い、その後に遅延プロファイルを算出するよりも、演算量的に少なく、ハードウエアの規模をいたずらに増加させる必要がない。
【0088】
なお、遅延プロファイル生成部は、生成される遅延プロファイルを所定回数にわたり平均化したものを出力してもよい。この場合、パス変化の追従性は劣るが、ノイズの影響を低減することができ、より安定したパスサーチ動作が行える。
【0089】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3に係るパスサーチ回路の構成を示すブロック図である。実施の形態1と異なる部分は、無線受信部2−1〜Nの出力である各ベースバンド信号に対し、パイロット信号と相関演算を行う相関演算部6b−1〜Nを設け、その相関演算値出力に対し直交マルチビーム形成部4b、ウエイト乗算部8b−1〜Nbを設けている点である。以下、実施の形態1と異なる部分を主に説明する。
【0090】
図4に示すパスサーチ回路において、アンテナ1−1〜Nにて受信された高周波信号は、各アンテナ1−1〜Nに設けられた無線受信部2−1〜Nにおいて、高周波増幅、周波数変換、直交検波およびA/D変換を順次施されたベースバンド信号3−1〜Nが生成され、N個の相関演算部6b−1〜Nに入力される。
【0091】
相関演算部6b―1〜Nの各々には、ベースバンド信号3−1〜Nがそれぞれ入力される。パイロット信号発生部7bは受信信号にあらかじめ埋め込まれた既知信号(以下パイロット信号)を生成する。相関演算部6b―1〜Nはパイロット信号との相関演算を行う。例えば、CDMA通信方式の場合には、スクランブリング符号と、拡散符号を用いて逆拡散処理後に、パイロット信号との相関演算を行う。また、TDMA通信方式の場合には、ベースバンド信号とパイロット信号との相関演算を行う。
【0092】
ここでサンプリング時刻kTにおけるn番目のベースバンド信号3−nをx(k)、パイロット信号をr(s)とする。ここで、s=1〜Np。ただし、Npはパイロット信号のシンボル数とする。第n番目の相関演算部6b−nは、ベースバンド信号3−nに対し、(数17)に示す相関演算を、パスサーチを行う時間範囲内のサンプル数Tsに相当する回数だけ、相関演算を開始するサンプル時間pを変化させながら行う。ここで、p=1〜Ts、Noはシンボルに対するオーバサンプル数である。なお、*は複素共役を示す。
【0093】
【数17】
Figure 2004007338
【0094】
直交マルチビーム形成部4bは、各アンテナ素子で得られたベースバンド信号3−1〜Nに、複素係数を乗算することで、互いに直交する複数(M個)のビームウエイトを乗算する。
【0095】
直交マルチビームの1つの例として、実施の形態1で説明したように例えばFFT(高速フーリエ変換)ビームがある。この場合の直交ビーム生成行列Wは、(数1)のようにで表すことができる。
【0096】
ここでサンプリング時刻pにおけるn番目の相関演算部6b−nの出力をhn(p)と表すと、直交マルチビーム形成部4bの出力であるm番目のビームで受信されたマルチビーム信号5b−mは(数18)で表すことができる。ここで、p=1〜Ts、*は複素共役を示す。(ただしn=1〜N)
【0097】
【数18】
Figure 2004007338
【0098】
ウエイト乗算部8b―1〜Nbは、直交マルチビーム形成部4bで得られるマルチビーム信号5b−1〜Mを入力とし、それぞれ異なるウエイトベクトルを乗算する。ここで、マルチビーム信号5b−1〜Mのサンプル時刻pを出力をマルチビーム信号ベクトルB(p)=[B1(p) B2(p)...Bm(p)]で表すと、第k番目のウエイト乗算部8b−kは、複素係数からなるウエイトベクトルu(θk)を相関演算値ベクトルに(数19)で示されるように乗算する。なお、k=1〜Nb、Hは共役転置を示す。
【0099】
【数19】
Figure 2004007338
【0100】
ここで、ウエイトベクトルu(θ)は、N素子のアレーアンテナにおいてθ方向に主ビームが向く指向性ビームウエイトベクトルa(θ)とすると、直交ビーム生成行列Wを用いて(数6)のようにして得られる。
【0101】
遅延プロファイル生成部9―1〜Nbは、それぞれウエイト乗算部8b−1〜Nbで得られたy(p、θk)を基に遅延プロファイルを生成する。ここで、p=1〜Ts、k=1〜Nbである。遅延プロファイルは、p=1〜Nbのy(p、θk)の絶対値あるいは2乗を取ることで、各タイミングにおけるパス電力に比例した値が求まる。第k番目の遅延プロファイル生成部9―kは、(数2)の性質から、θk方向に主ビームを向けた場合のウエイトa(θk)で得られる遅延プロファイルと等価であることから、無線基地局装置がカバーすべき角度範囲内で、各θk範囲が定まる。また、その角度間隔は、必要とされるパスの到来角度分解能から定めることができる。アレー素子数が多くなるほど、パスの分解能が高まるため、各θkの角度間隔を狭めるで、より精度の高いパスサーチが可能となる。
【0102】
パス検出部10は、遅延プロファイル生成部9−1〜Nbから得られる各θk方向の遅延プロファイルから、例えばレイク合成に用いる最大フィンガ数を所定数とする電力上位パスを選択し、選択されたパスのタイミングと到来方向情報を出力する。
【0103】
パス検出部10は、実施の形態1で説明した同様の動作によりパスのタイミングと到来方向情報を出力する。ここでは説明は省略する。
【0104】
以上のように、本実施の形態により、相関演算部における相関演算値を基に指向性毎の遅延プロファイルを生成することができ、さらにその空間的な分解能は、相関演算部の後段にあるウエイト乗算部の数を増加させることで、任意に設定することができる。この方法は、無線受信部の後段での指向性ビーム数を増加させ、そのビーム数に対応して、相関演算を行い、さらにその後に遅延プロファイルを算出するよりも、演算量的に少なく、ハードウエアの規模をいたずらに増加させる必要がない。
【0105】
これにより、指向性ビームを用いてパスサーチする場合でも、パスの到来方向の依存性を低減させることができ、どの方向からパスが到来しても、精度よくパスの方向およびタイミングを検出することができる。
【0106】
また、アレーアンテナが等間隔直線アレー形状である場合、実施の形態1で説明したように、方位θに対するアレーアンテナの複素応答を表すステアリングベクトルa(θ)の位相の共役中心対称性を用いて、(数12)に示すようにN次正方行列であるユニタリ行列QNを用いてステアリングベクトルを実数化する手法が適応できる。この場合、直交マルチビーム形成部4bにおいて、直交ビーム生成行列Wとして(数13)で示されるQNを用い、ウエイト乗算部8b―1〜Nbにおいて、ウエイトベクトルu(θ)として(数14)で示されるb(θ)を用いることで、ウエイト乗算部における乗算処理を複素乗算から実数乗算にすることができ、処理量を約半減できるという効果が得られる。
【0107】
また、直交マルチビーム形成部4において生成するビーム数はアレー素子数よりも、小さい数のビーム数に設定することができる。この際には、パスサーチの精度劣化を抑えた上に、相関演算部の数、ウエイト乗算部における乗算回数を低減でき、回路規模を低減することができる。
【0108】
なお、遅延プロファイル生成部は、生成される遅延プロファイルを所定回数にわたり平均化したものを出力してもよい。この場合、パス変化の追従性は劣るが、ノイズの影響を低減することができ、より安定したパスサーチ動作が行える。
【0109】
(実施の形態4)
図5は実施の形態4におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、実施の形態3の別な構成を示す。実施の形態3と異なる部分は、直交マルチビーム形成部4bで得られるマルチビーム信号相5b―1〜Mの出力を選択するビーム選択部20bが追加され、その出力を基にウエイト乗算部8−1〜Nbにおいてウエイト乗算を行う点である。以下、実施の形態1と異なる部分を主に説明する。
【0110】
図5に示すパスサーチ回路において、アンテナ1−1〜Nにて受信された高周波信号は、各アンテナ1−1〜Nに設けられた無線受信部2−1〜Nにおいて、高周波増幅、周波数変換、直交検波およびA/D変換を順次施されたベースバンド信号3−1〜Nが生成され、N個の相関演算部6b−1〜Nに入力される。
【0111】
相関演算部6b―1〜Nの各々には、ベースバンド信号3−1〜Nがそれぞれ入力される。パイロット信号発生部7bは受信信号にあらかじめ埋め込まれた既知信号(以下パイロット信号)を生成する。相関演算部6b―1〜Nはパイロット信号との相関演算を行う。
【0112】
ここでサンプリング時刻kTにおけるn番目のベースバンド信号3−nをx(k)、パイロット信号をr(s)とする。ここで、s=1〜Np。ただし、Npはパイロット信号のシンボル数とする。第n番目の相関演算部6b−nは、ベースバンド信号3−nに対し、(数17)に示す相関演算を、パスサーチを行う時間範囲内のサンプル数Tsに相当する回数だけ、相関演算を開始するサンプル時間pを変化させながら行う。
【0113】
直交マルチビーム形成部4bは、各アンテナ素子で得られたベースバンド信号3−1〜Nに、複素係数を乗算することで、互いに直交する複数(M個)のビームウエイトを乗算する。
【0114】
直交マルチビームの1つの例として、実施の形態1で説明したように例えばFFT(高速フーリエ変換)ビームがある。この場合の直交ビーム生成行列Wは、(数1)のようにで表すことができる。
【0115】
ここでサンプリング時刻pにおけるn番目の相関演算部6b−nの出力をhn(p)と表すと、直交マルチビーム形成部4bの出力であるm番目のビームで受信されたマルチビーム信号5b−mは(数18)で表すことができる。
【0116】
ビーム選択部20は、M個の相関演算部6−1〜Mの出力から、最大電力あるいは最大SIRが得られるマルチビーム信号と、それに隣接するマルチビーム信号を選択し出力する。
【0117】
ウエイト乗算部8b―1〜Nbは、ビーム選択20bでの選択ビームに応じて生成される直交ビーム部分行列を用いて、選択された相関ベクトル値にウエイト乗算を行う。この場合、ビーム選択20bでの選択ビーム番号がMoで、選択する隣接ビーム数がcの場合、直交ビーム生成行列Wの(Mo−c)行から(Mo+c)行を取り出した(2×C+1)行N列の直交ビーム部分行列Wsを用いて、第k番目のウエイト乗算部8−kは、(数15)に示されるウエイトベクトルus(θ)を用いて、(数20)に示すようにウエイト乗算を行う。なお、k=1〜Nb。Hは複素共役転地を示す。また、θkが選択ビーム方向の範囲外にある場合、ウエイト乗算を行わない構成としてもよい。この場合、ウエイト乗算回数を低減でき、回路規模の低減が可能となる。また、選択ビーム番号がc以下の場合、最大ビーム番号Mo=c+1とする。同様に選択ビーム番号が(Mo−c)より大きい場合、Mo=Mo−cとする。
【0118】
【数20】
Figure 2004007338
【0119】
ここで、Bs(p)は、直交マルチビーム形成部4bで得られたマルチビーム信号5b−1〜Mのサンプル時刻pの出力をマルチビーム信号ベクトルB(p)=[B1(p)B2(p)...Bm(p)]で表した場合の第(Mo−c)要素から第(Mo+c)要素を取り出したサブベクトルである。
【0120】
遅延プロファイル生成部9―1〜Nbは、それぞれウエイト乗算部8b−1〜Nbで得られたy(p、θk)を基に遅延プロファイルを生成する。ここで、p=1〜Ts、k=1〜Nbである。遅延プロファイルは、p=1〜Nbのy(p、θk)の絶対値あるいは2乗を取ることで、各タイミングにおけるパス電力に比例した値が求まる。第k番目の遅延プロファイル生成部9−kは、(数2)の性質から、θk方向に主ビームを向けた場合のウエイトa(θk)で得られる遅延プロファイルと等価であることから、無線基地局装置がカバーすべき角度範囲内で、各θk範囲が定まる。また、その角度間隔は、必要とされるパスの到来角度分解能から定めることができる。アレー素子数が多くなるほど、パスの分解能が高まるため、各θkの角度間隔を狭めことで、より精度の高いパスサーチが可能となる。
【0121】
パス検出部10は、実施の形態1で説明した同様の動作によりパスのタイミングと到来方向情報を出力する。ここでは説明は省略する。
【0122】
以上のように、本実施の形態により、ビーム選択部において、直交マルチビーム形成部4bでの指向性受信で得られる信号から、あらかじめ大まかなパスの到来方向を検知することができ、その後のウエイト乗算部では、大まかなパス方向の周辺範囲で、指向性ビームでの遅延プロファイルを検出することができ、方向推定精度を向上させたパスサーチが可能となる。また、指向性ビームが到来パス方向に正しくむけて得られる遅延プロファイルを基にパス到来タイミングを検出することで、パスサーチ精度を向上させるができる。アレーアンテナの設置場所が十分高い場所にある場合、到来パスの角度広がりは10度程度内であることが実験的に報告されており、本実施の形態では、おおまかなパスの到来方向を推定し、パスが到来していない方向には遅延プロファイルを形成させない動作が可能であり、本実施の形態の適用が特に有効である。
【0123】
また、本実施の形態は、相関演算部における相関演算値を基に指向性毎の遅延プロファイルを生成することができ、さらにその空間的な分解能は、相関演算部の後段にあるウエイト乗算部の数を増加させることで、任意に設定することができる。この方法は、無線受信部の後段での指向性ビーム数を増加させ、そのビーム数に対応して、相関演算を行い、その後に遅延プロファイルを算出するよりも、演算量的に少なく、ハードウエアの規模をいたずらに増加させる必要がない。
【0124】
なお、遅延プロファイル生成部は、生成される遅延プロファイルを所定回数にわたり平均化したものを出力してもよい。この場合、パス変化の追従性は劣るが、ノイズの影響を低減することができ、より安定したパスサーチ動作が行える。
【0125】
(実施の形態5)
図6は実施の形態1におけるパスサーチ回路の別な構成を示すブロック図である。実施の形態1と異なる部分は、アレー素子間結合および無線受信部間の位相振幅のばらつきを補正する補正行列生成部30が追加され、直交マルチビーム形成部4にその補正行列Wcが入力されている点である。以下、実施の形態1と異なる部分を主に説明する。
【0126】
アンテナ1−1〜Nにて受信された高周波信号は、各アンテナ1−1〜Nに設けられた無線受信部2−1〜Nにおいて、高周波増幅、周波数変換、直交検波およびA/D変換を順次施されたベースバンド信号3−1〜Nが生成され、直交マルチビーム形成部4において入力される。
【0127】
補正行列生成部30は、アレー素子間結合および無線受信部間の位相振幅のばらつきを補正する行列を生成する。アレー素子間結合を行うN次の補正行列C1の生成は、電波暗室内でアレーアンテナ部のみの特性を測定することで得られる。詳細は、文献Wirel Pers Commun Emerg Technol Enhanc Commun p.259−268(1999)に開示されているので、ここではその詳細説明は省略する。無線受信部の位相振幅ばらつきの補正方法は、例えば、特開2001−86049号公報に開示されている。これは、無線受信部の前段にカプラを介して、キャリブレーション信号を重畳し、基準となるベースバンド信号(例えば3−1)に対する他のベースバンド信号(3−k)、ただし、k=2〜Nの位相差φkと振幅差Akを周期的に算出することで得られる。これらの位相差と振幅差を複素数値で表した場合の複素共役値が補正値となる。N次の行列C2として表現した場合は、(数21)であらわすことができる。
【0128】
【数21】
Figure 2004007338
【0129】
直交マルチビーム形成部4は、補正行列生成部30で得られた補正行列Wcを直交ビーム行列Wに乗算して補正を加えた後に、各アンテナ素子で得られたベースバンド信号3−1〜Nに、補正を加えた複素係数を乗算することで、互いに直交する複数(M個)のビームウエイトを乗算する。この場合、補正を加えた直交ビーム行列W2は(数22)で表すことができる。
【0130】
【数22】
Figure 2004007338
【0131】
以降の動作は、実施の形態1と同様であるので以下は省略する。
【0132】
以上のように、本実施の形態により、実施の形態1の効果に加え、アレー素子間結合および無線受信部間の位相振幅のばらつきを補正する補正行列生成部30が追加され、直交マルチビーム形成部4にその補正行列Wcを乗算することで、理想に近いビーム形状を保つことができ、それに伴い、パスサーチ回路におけるパス検出精度の劣化を防ぐことができる。
【0133】
なお、本実施の形態では、アレー素子間結合と、無線受信部間の位相振幅のばらつきを同時に補正する方法で説明したが、いずれか一方の場合でもよい。すなわち、C1、C2のいずれかがN次の単位行列とみなして同様な処理が適用できる。
【0134】
また、本実施の形態では、実施の形態1に補正行列生成部30を付加する構成について説明したが、他の実施の形態2から4のいずれの構成でも、直交マルチビーム形成部4にその補正行列Wcを乗算することで、同様の効果が得られる。
【0135】
(実施の形態6)
図7は実施の形態1から5のいずれかのパスサーチ回路39におけるパスサーチ結果に基づき、パス分離タイミングを決定し、さらに受信指向性ビーム形成を行う無線受信装置の構成を示すブロック図である。パスサーチ回路39における動作は、既に説明したので、以下、パスサーチ回路以外の部分を主に説明する。なお、ここでは符号拡散多重アクセス(CDMA)通信方式での受信動作を扱う。
【0136】
アレーアンテナ1による高周波信号がベースバンド信号3−1〜Nに変換されるまでの動作は、実施の形態1と同様である。
【0137】
逆拡散部40−1〜Nは、パスサーチ回路39で検出されたL個のマルチパス成分(以下、第1パス〜第Lパスとする。)に対するタイミング情報を基にして逆拡散処理を行う。つまり、逆拡散部40−1〜Lは、アンテナ1−1〜Nに到来する各パスの受信タイミングに合わせて逆拡散処理を行う。これにより、アンテナ1−1〜Nからパス数分に分配して接続されたパスpに対する逆拡散部40−p−1〜Nでは、アンテナ1−1〜Nで受信された第pパスの信号がそれぞれ取り出される。ただし、p=1〜Lである。
【0138】
パス受信ビーム形成部41―1〜Mは、パスサーチ回路39で検出されたL個のマルチパス成分に対し、アレーアンテナ1の主ビームを、パスサーチ回路で検出された各パス方向に向けるビームウエイトベクトルを生成し、逆拡散部40−1〜Lの出力に乗算する。すなわち第pパス方向に対するウエイトベクトルをWpとした場合、逆拡散部40−p−1〜Nの出力に乗算することで、アレー合成信号zp(k)を出力する。ただし、p=1〜Lである。ビームウエイトベクトルWpとしては、例えばステアリングベクトルa(θ)、チェビシェフビーム等を用いる。
【0139】
RAKE合成部42は、第1〜Lパスに対するアレー合成信号z(k)〜z(k)に対し、チャネル推定値h’〜h’の複素共役値(h1’)〜(hL’)をそれぞれ乗算し、回線変動値h〜hが補償された後、Rake合成される。RAKE合成された信号は、データ判定部43で符号判定され、これにより受信データが得られる。
【0140】
このように、本実施の形態によれば、パスサーチ回路39のパスサーチ結果であるパスタイミング及びパス方向情報に基づき、パス分離しパス方向に指向性を向けて受信することができる。これにより干渉波を低減することができ、高品質な通信が可能となる。
【0141】
なお、本実施の形態では、パスサーチ回路39で検出されたパスタイミングで、パス毎に検出されたパス方向に指向性ビームを形成したが、パスサーチ回路で検出された遅延プロファイルから最大SNRを与えるパス到来方向にパス共通に指向性ビームを形成する構成でも良い。
【0142】
また、本実施の形態では、パスサーチ回路39を無線受信装置に用いたが、パスサーチ回路で得られたパス方向の指向性で送信する無線送信装置としてもよい。この場合、パス毎に指向性に対応して、所定数の受信電力上位のパス方向の指向性で送信してもよい。あるいは、最大受信パス電力方向、最大SNRを与えるパス方向、あるいは到来パスの平均到来パス方向にのみ指向性送信してもよい。
【0143】
また、本実施の形態では、多重方式としてCDMA方式を用いる通信システムに使用される基地局装置について説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、TDMA方式やOFDM方式の多重方式を用いる通信システムに使用される基地局装置にも適用可能なものである。
【0144】
なお、上記実施の形態では、RAKE合成を用いて各パスを通って到来した信号を合成した。しかし、これに限られるものではなく、本発明では、各パスを通って到来した信号をアンテナ毎に合成できる方法であれば、いかなる合成方法を用いてもよい。
【0145】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、アレーアンテナを備えたパスサーチ回路において、相関演算部における相関演算値を基に指向性毎の遅延プロファイルを生成することができ、さらにその空間的な分解能は、相関演算部の後段にあるウエイト乗算部の数を増加させることで、任意に設定することができる。この方法は、無線受信部の後段での指向性ビーム数を増加させ、そのビーム数に対応して、相関演算を行いさらに遅延プロファイルを算出するよりも、演算量的に少なく、ハードウエアの規模をいたずらに増加させる必要がない。これにより、指向性ビームを用いてパスサーチする場合でも、パスの到来方向の依存性を低減させることができ、どの方向からパスが到来しても、精度よくパスの方向およびタイミングを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1における直交マルチビームの指向性を示す図
【図3】同実施の形態2におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図
【図4】同実施の形態3におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図
【図5】同実施の形態4におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図
【図6】同実施の形態5におけるパスサーチ回路の構成を示すブロック図
【図7】同実施の形態6における無線受信装置の構成を示すブロック図
【図8】従来のパスサーチ回路の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 アレーアンテナ
1―1〜N アンテナ素子
2―1〜N 無線受信部
3―1〜N ベースバンド信号
4 直交マルチビーム形成部
5―1〜M マルチビーム信号
6―1〜M 相関演算部
7 パイロット信号発生部
8−1〜Nb ウエイト乗算部
9−1〜Nb 遅延プロファイル生成部
10 パス検出部

Claims (23)

  1. 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナで受信された複数の高周波信号を、それぞれ複数の無線受信部で周波数変換後に直交検波することにより得られた複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備するパスサーチ回路。
  2. 各相関演算部の出力を受けて、前記出力のレベルを比較することで、予め決められた数の相関演算部の出力のみを選択して出力するビーム選択部を具備し、ウエイト乗算部は、前記ビーム選択部で選択された相関演算部の出力に対してのみウエイトを乗算する請求項1記載のパスサーチ回路。
  3. 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナで受信された複数の高周波信号を、それぞれ複数の無線受信部で周波数変換後に直交検波することにより得られた複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力に互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備するパスサーチ回路。
  4. 直交マルチビーム形成部の出力を受けて、前記出力のレベルを比較することで、予め決められた数の直交マルチビーム形成部の出力のみを選択して出力するビーム選択部を具備し、ウエイト乗算部は、前記ビーム選択部で選択された直交マルチビーム形成部の出力に対してのみウエイトを乗算する請求項3記載のパスサーチ回路。
  5. 主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルを電力合成する遅延プロファイル電力合成部と、前記遅延プロファイル電力合成部の出力から到来パスの受信タイミングを検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  6. 主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルから受信タイミング毎に最大電力値を選択することで到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  7. 主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルから受信タイミング毎に最大電力値を選択することで到来方向を検出し、かつ、受信タイミング毎の前記最大電力値を基に生成した遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングを検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  8. 主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルを電力合成する遅延プロファイル電力合成部と、前記遅延プロファイル電力合成部の出力から到来パスの受信タイミングを検出し、前記各到来パスの受信タイミングでの前記複数のウエイト乗算部の出力を基に到来方向推定を行うことで、前記各到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  9. 主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルから、レイク合成に用いる最大フィンガ数を超える電力上位の到来パス受信タイミングを検出し、前記各到来パス受信タイミングでの前記複数のウエイト乗算部の出力を基に到来方向推定を行い、前記到来方向への指向性受信電力の高い順に最大フィンガ数以下の到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  10. 主ビーム方向の相異なる指向性を形成するウエイトを乗算する複数のウエイト乗算部と、前記複数のウエイト乗算部の出力信号からそれぞれ遅延プロファイルを生成する複数の遅延プロファイル生成部と、前記複数の遅延プロファイルを電力合成する遅延プロファイル電力合成部と、前記遅延プロファイル電力合成部の出力から、レイク合成に用いる最大フィンガ数を超える電力上位の到来パス受信タイミングを検出し、前記各到来パス受信タイミングでの前記複数のウエイト乗算部の出力を基に到来方向推定を行い、前記到来方向への指向性受信電力の高い順に最大フィンガ数以下の到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  11. パス検出部において検出された各到来パスの到来方向の角度広がりを算出する角度広がり算出部と、前記角度広がりが所定値よりも小さい場合は、前記到来パスの到来方向の平均値をすべてのパスの到来方向とする角度広がり判定部とを具備する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  12. 直交マルチビーム形成部は、複数の無線受信部間の振幅位相ばらつきを補正する補正係数を乗算した直交マルチビームウエイトを用いて、直交マルチビームを形成する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  13. 直交マルチビーム形成部は、アレーアンテナを構成するアンテナ素子間の結合を補正する補正係数を乗算した直交マルチビームウエイトを用いて、直交マルチビームを形成する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  14. 遅延プロファイル生成部は、所定回数だけ生成される遅延プロファイルを平均化したものを出力する請求項1又は3記載のパスサーチ回路。
  15. 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの受信タイミングで前記I/Qベースバンド信号からパスを分離するパス分離部と、分離された前記パス毎に前記到来パスの到来方向に指向性ビームを形成するパス受信ビーム生成部と、前記パス受信ビーム生成部の出力信号を合成して受信するパス合成部とを具備する無線受信装置。
  16. 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力に互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの受信タイミングで前記I/Qベースバンド信号からパスを分離するパス分離部と、分離された前記パス毎に前記到来パスの到来方向に指向性ビームを形成するパス受信ビーム生成部と、前記パス受信ビーム生成部の出力信号を合成して受信するパス合成部とを具備する無線受信装置。
  17. パス受信ビーム生成部部が、前記遅延プロファイルから最大SNRを与えるパス到来方向に指向性ビームを形成する請求項15又は16記載の無線受信装置。
  18. パス受信ビーム生成部部が、前記遅延プロファイルから最大受信電力を与えるパス到来方向に指向性ビームを形成する請求項15又は16記載の無線受信装置。
  19. 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力と予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの到来方向に、指向性ビームを形成して送信する指向性ビーム送信部を具備する無線送信装置。
  20. 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの各アンテナ素子で受信された高周波信号を周波数変換後に直交検波して複数のI/Qベースバンド信号を出力する複数の無線受信部と、前記複数のI/Qベースバンド信号を受信し、前記I/Qベースバンド信号に対して予め決められた信号との相関演算を行う相関演算部と、前記各相関演算部の出力に互いに直交する複数の指向性ウエイトを乗算する直交マルチビーム形成部と、前記直交マルチビーム形成部の各出力にウエイトを乗算するウエイト乗算部と、前記ウエイト乗算部の出力信号から遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部と、前記遅延プロファイルから到来パスの受信タイミングと到来方向を検出するパス検出部と、前記到来パスの到来方向に、指向性ビームを形成して送信する指向性ビーム送信部を具備する無線送信装置。
  21. 指向性ビーム送信部が、到来パスのうち最大受信電力のパス方向に指向性ビームを形成して送信する請求項19又は20記載の無線送信装置。
  22. 指向性ビーム送信部が、到来パスのうち所定数の受信電力上位のパス方向に指向性ビームを形成して送信する請求項19又は20記載の無線送信装置。
  23. 指向性ビーム送信部が、到来パスの平均到来パス方向に指向性ビームを形成して送信する請求項19又は20記載の無線送信装置。
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