JP2007121827A - アクティブ消音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消音効果の高いアクティブ消音装置を提供すること。
【解決手段】所定の壁に対する進入音を検出する複数の進入音検出手段と、当該各進入音検出手段にそれぞれ対となって設置され壁を振動させる各振動発生手段と、各進入音検出手段による各検出値に応じてそれぞれ進入音を消音させる振動を壁に生じさせるよう対となる各振動発生手段を振動制御する振動制御装置と、を備え、各進入音検出手段を、対となる各振動発生手段による壁の振動箇所近辺にそれぞれ配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクティブ消音装置にかかり、特に、壁に対して進入する騒音を能動的に消音する装置に関する。
従来のアクティブ消音装置の構成を、図6を参照して説明する。ここで説明するアクティブ消音装置は、防音壁105内に進入する騒音(進入音A101〜A107)を消音し、防音壁105にて囲まれた空間内をより静かに保つために設置されている。そして、具体的には、防音壁105の周辺に設置されたマイク111と、防音壁105の内部に設置されたスピーカ121と、このスピーカ121から進入音を消音するキャンセリング音を発生させるための信号処理を行うA/D変換機104、DSP103、D/A変換機102、アンプ101と、を備えている。
そして、このアクティブ消音装置によると、マイク111近傍の進入音A101や進入音A012に対しては、スピーカ121から出力されたキャンセリング音にてより有効なキャンセリング効果を得ることができる。しかし、マイク111遠方の進入音A103、進入音A104に対しては、キャンセリング効果が低くなってしまう。また、スピーカ121から発生するキャンセリング音の音波の方向が、進入音A102、進入音A103、進入音A104に対しては直角となるため、特に進入音A104に対しては、キャンセリング音の音圧低下とキャンセリング音伝播により遅延が生じ、十分なキャンセリング効果が得られなくなってしまう。さらに、進入音A105、進入音A106、進入音A107に対しては、進入音の方向とマイク111からの距離により、ますますキャンセリング効果が得られない、という問題が生じていた。
つまり、上述した従来例では、1つのマイクと1つのスピーカにより内部に発生する外部からの侵入音をキャンセリングしていたため、マイク遠方の進入音に対しては、キャンセリング効果が低くなるという問題が生じていた。さらに、スピーカから発生するキャンセリング音の音波の方向と進入音進入音の方向が異なるとスピーカからの遠方からの侵入音に対してはキャンセリング音の音圧低下とキャンセリング音伝播により遅延が生じ、十分なキャンセリング効果が得られなくなる、という問題が生じていた。
一方で、下記特許文献1,2,3に示すように、複数のマイクと、キャンセリング音を発生する複数のアクチュエータと、を備えた装置が開示されている。特許文献1記載の消音装置は、コンピュータなどの筐体内に設置され、騒音を発生する送風機から外部に通ずる伝播路上に設置されており、複数の伝播路ごとに、騒音を検出し、これに適応した消音を行うことを特徴としている。また、特許文献2記載の消音装置は、騒音源が設置された閉空間内の任意の箇所にマイクが設置され、かかるマイクによる出力が小さくなるようキャンセリング音を発生させるスピーカが閉空間を形成する壁に設置されている。さらに、特許文献3記載の消音装置は、防音壁のエッジ部分にマイクを設置し、かかるマイクにて検出した音を消音するようスピーカから付加音を出力する、という装置である。
特開平8−146970号公報 特開平7−219557号公報 特開平10−268873号公報
しかしながら、上記従来例における消音装置では、以下のような不都合があった。まず、上記特許文献1に開示された従来例における消音装置では、特定の伝播路を通過する騒音しか効果的に消音することができず、あらゆる方向に出力される騒音に対しては効果的に対応することができない、という問題が生じる。
また、上記特許文献2に開示された従来例における消音装置では、閉空間の特定の場所(マイク設置場所)にて消音するよう構成されており、上述同様に、あらゆる方向に出力される騒音に対しては効果的に対応することができない、という問題が生じる。
さらに、上記特許文献3に開示された従来例における消音装置は、防音壁の上部を通過する騒音に対する消音装置であって、防音壁を透過する騒音に対する消音を考慮しておらず、当該防音壁を透過した騒音は依然として残存したままである、という問題が生じる。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、消音効果の高いアクティブ消音装置を提供することをその目的とする。
そこで、本発明であるアクティブ消音装置は、所定の壁に対する進入音を検出する複数の進入音検出手段と、当該各進入音検出手段にそれぞれ対となって設置され壁を振動させる各振動発生手段と、各進入音検出手段による各検出値に応じてそれぞれ進入音を消音させる振動を壁に生じさせるよう対となる各振動発生手段を振動制御する振動制御装置と、を備え、
各進入音検出手段を、対となる各振動発生手段による壁の振動箇所近辺にそれぞれ配置した、
ことを特徴としている。
上記発明によると、まず、壁の所定箇所に設置された侵入音検出手段にて進入音が検出されると、この進入音検出手段と対となる振動発生手段によって、検出された進入音を消音させる振動が壁に発生される。すると、壁の上記進入音検出手段に近接した箇所、つまり、上記進入音が進入する壁部分が振動し、上記進入音が消音される。このとき、進入音検出手段と壁の振動させる箇所との距離が近いため、消音用に発生される振動の方向と距離差による遅延などを抑制することができ、壁を介した消音効果の増大を図ることができる。
また、振動発生手段を壁に設置した、ことを特徴としている。これにより、振動発生手段にて直接壁を振動させるため、より効果的に壁に消音用の振動を発生させることができ、より消音効果の増大を図ることができる。
また、複数の進入音検出手段を、壁に沿って配置した、ことを特徴としている。さらに、進入音検出手段は、当該進入音検出手段に対応する壁の振動箇所におけるあらゆる方向からの進入音を検出する、ことを特徴としている。これにより、壁に対するあらゆる方向からの進入音に対して消音振動を発生させることができ、より効果的な消音を実現することができる。
また、振動制御装置は、進入音検出手段と、対となる振動発生手段による壁の振動発生箇所と、の距離に基づいて、振動発生手段の振動を制御する、ことを特徴としている。これにより、進入音の検出箇所と消音用振動の発生箇所との距離が短いため、消音用の振動制御が容易となり、より消音効果の高い振動を発生させることができる。
また、振動制御装置は、壁の振動特性や、振動発生手段の振動特性に基づいて当該振動発生手段の振動を制御したり、さらには、進入音検出手段にて検出される壁の振動音が最小となるよう振動発生手段の振動を制御する、ことを特徴としている。これにより、種々の特性を考慮してより消音効果の高い振動を発生させることができる。特に、消音用の振動音の消音をも図ることができ、さらに効果的な消音を実現できる。
ここで、上述した壁は、防音壁であると望ましい。これにより、進入音が壁を透過する際にも消音され、より消音効果の増大を図ることができる。
また、振動発生手段によって振動される防音壁と、当該防音壁に対して進入音の進入側に設置された第2の防音壁と、の間に、各進入音検出手段を配置した、ことを特徴としている。さらに、2つの防音壁の間に設けられた複数の仕切り壁によって形成された各空間ごとに、各進入音検出手段をそれぞれ配置すると共に、進入音検出手段とこれに対応する振動箇所とが仕切り壁によって仕切られた同一空間内に位置するよう設定した、ことを特徴としている。
これにより、進入音は、振動発生手段による振動によって消音される前に第2の防音壁を透過することで消音されるため、さらなる消音を図ることができる。そして、さらに、消音空間を仕切ることで、他の空間の消音用振動との干渉を抑制でき、さらなる効果的な消音を実現できる。
また、本発明では、振動発生手段によって振動される防音壁と、当該防音壁に対して進入音の進入側に設置された第2の防音壁と、を備え、2つの防音壁の間に各進入音検出手段を配置した、ことを特徴としている。さらに、2つの防音壁の間を、各進入音検出手段とこれに対応する振動箇所とが同一空間内に位置するよう他の進入音検出手段が配置された空間をそれぞれ仕切る仕切り壁を設けた、ことを特徴としている。そして、上記仕切り壁は、防音壁であると望ましい。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、進入音検出手段と壁の振動させる箇所との距離が近いため、消音用に発生させる振動の方向と距離差による遅延などを抑制することができ、壁を介してあらゆる方向からの進入音を消音できるといった消音効果の増大を図ることができる、という従来例にない優れた効果を有する。
本発明のアクティブ消音装置は、マイクで検出した音波に基づいてキャンセリング信号を生成し、スピーカよりキャンセリング信号を出力することによって、あらゆる方向から到来する音波を均等に消音する、という構成であることを特徴としている。以下、実施例にて詳細に説明する。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図2は、アクティブ消音装置の構成を示す概略図であり、図3は、その動作を示すフローチャートである。
[構成]
まず、本実施例におけるアクティブ消音装置は、防壁音5にて囲まれた所定の部屋に設置されている。そして、この部屋は、例えば、消音が必要なコンサートホールや映画館などであってもよく、一般住宅の一室であってもよい。さらには、自動車の車内であってもよい。なお、防壁音5は、防音効果を有しない単なる壁であってもよい。
そして、アクティブ消音装置は、図1に示すように、防音壁5に進入する進入音(A1〜A5)を検出する複数のマイク11〜15(進入音検出手段)と、各マイク11〜15と対となってそれぞれ防音壁5に設置された複数のアクチュエータ21〜25(振動発生手段)と、上記マイク11〜15が拾った進入音A1〜A5に対応して当該進入音をそれぞれ消音させるキャンセリング信号を生成して上記アクチュエータ21〜25から出力するよう制御する振動制御装置10と、を備えている。以下、各構成について詳述する。
まず、マイク11〜15とアクチュエータ21〜25とは、それぞれが対となるよう設定されており、例えば、図1の例では、符号11のマイクに対して符号21のアクチュエータが対となっており、同様に、符号12と符号22、符号13と符号23、符号14と符号24、符号15と符号25、がそれぞれ対となっている。
そして、各アクチュエータ21〜25は、後述する振動制御装置10にて駆動制御されることよって自ら振動し、これによって防音壁5を振動させるよう当該防音壁5に固着して設置されている。また、各マイク11〜15は、上記防音壁5にて囲まれた室内に対して外側、つまり、防音壁5内への進入音A1〜A5が進入してくる側に設置されており、特に、対となる各アクチュエータ21〜25の近傍に設置されている。従って、上記アクチュエータ21〜25が防音壁5の周囲に一様に設置されているとすると、マイク11〜15は、防音壁5の周囲に当該壁に沿って配置される。また、このマイク11〜15は、指向性を有さず、いかなる方向からの進入音をも検出することができ、これによって、アクチュエータ21〜25が設置された箇所に進入するあらゆる進入音を検出することができる。また、これに伴い、後述するように、アクチュエータ21〜25から発生されるキャンセリング信号(振動音)をも検出することができる。
なお、図1に示す例では、防音壁5の一部にしかアクチュエータ21〜25とマイク11〜15が設置されていないが、かかる配置に限定されない。防音壁5全体に、まばらに、あるいは、所定の間隔にて設置されている。
次に、振動制御装置10について説明する。上述したマイク11〜15及びアクチュエータ21〜25は、振動制御装置10に接続されており、この振動制御装置10は、マイク11〜15にて検出した進入音(検出値)を入力とし、これに基づいて生成された進入音を消音させるキャンセリング信号をアクチュエータ21〜25に出力する。具体的には、振動制御装置10は、図1に示すように、各マイク11〜15が拾う進入音を入力してデジタル信号に変換するA/D変換機4と、このデジタル信号を入力してキャンセリング信号を生成するDSP3と、このキャンセリング信号をアナログ信号に変換するD/A変換機2と、キャンセリング信号を各アクチュエータ21〜25に出力し当該各アクチュエータ21〜25を振動駆動させるアンプ1と、を備えている。ここで、キャンセリング信号を生成するDSP3は、さらに以下の構成となっている。
DSP3は、図2に示すように、各マイク11〜15及び対となる各アクチュエータ21〜25に対応して、それぞれフィルタ31(Filter)と、キャンセリング信号生成処理部32と、が備えられている。そして、各フィルタ31は、進入音A1〜A5をフィルタ処理する。このフィルタ処理は、対となるマイクとアクチュエータ(振動発生箇所)との距離や、防音壁5の振動特性、さらには、アクチュエータの振動特性、に基づいて、効果的に消音できるようにアクチュエータの振動を制御するよう処理を行う。具体的には、進入音とアクチュエータとの位置関係で生じる周波数特性の補正や、進入音と防音壁を透過する透過音との周波数特性の補正、さらには、アクチュエータにより発生する音の周波数特性の補正を行なう。つまり、進入音A1等が防音壁5を透過し残音B1等となる際の周波数変化を補正する。なお、これらの補正値は、予め計測された各特性の値に基づいて設定される。例えば、予め計測した進入音A1等と残音B1等との周波数特性の差から周波数補正値を算出する。
また、フィルタ31(Filter)によるフィルタ処理として、マイクにて検出される上記アクチュエータにて発生させた振動音が最小となるよう、当該アクチュエータの振動を制御する処理も行われる。つまり、後述するように、進入音は、防音壁が振動することにより生じるキャンセリング音にて減衰されるが、このキャンセリング音をマイクにて拾って、当該キャンセリング音が最小となるよう適用フィルタ処理を行う。なお、適用フィルタ処理は、一般的に用いられている種々のアルゴリズムが適用可能である。
そして、上記キャンセリング信号生成処理部32は、フィルタ処理後の信号より逆位相のキャンセリング信号を生成し、D/A変換機2に出力する。これにより、各キャンセリング信号はアナログ信号に変換され、アンプ1を経由して、アクチュエータが駆動される。その結果、防音壁5を透過する透過音が進入音A1〜A5に対して減衰され、残音B1〜B5として内部に進入することとなるが、各方面からの進入音をキャンセリングすることができる。
[動作]
次に、上記構成のアクティブ消音装置の動作を、図3のフローチャート及び上述した図1を参照して説明する。以下では、特に、符号11に示すマイクと、このマイク11と対となっている符号21に示すアクチュエータの動作について説明する。
まず、マイク11が進入音A1を拾うと(ステップS1)、この進入音はA/D変換機4にてデジタル信号に変換され(ステップS2)、DSP3に入力される。そして、DSP3に入力された信号は、フィルタ31によってフィルタ処理される。このフィルタ処理は、上述したように、周波数特性の補正を行うと共に(ステップS3)、マイクの拾う進入音が最小となるようにフィルタ特性をアクティブ制御する適応フィルタ処理を行う(ステップS4)。
続いて、キャンセリング信号生成処理部32にて、フィルタ処理後の信号より逆位相のキャンセリング信号が生成される(ステップS5)。そして、このキャンセリング信号は、D/A変換機2によりアナログ信号に変換され(ステップS6)、アンプ1を経由して、アクチュエータ21が駆動される。すると、このアクチュエータの駆動により防音壁5が振動し、ここから発生するキャンセリング音が出力される(ステップS7)。これにより、進入音A1は減衰される。なお、その後も、この減衰が最大となるように、マイク11に入力される上記キャンセリング音が最小となるような適応フィルタ処理が行なわれる(ステップS1〜S7)。その結果、防音壁5を通る透過音が減衰され、残音B1が防音壁5に囲まれた内部に進入しうる。
なお、上記処理は、他の各マイク12〜15にて検出した進入音A2〜A5に対しても同様に行われ、それぞれキャンセリング信号が生成される。そして、各マイク12〜15と対となる各アクチュエータ22〜25が駆動され、防音壁5が振動させることにより、上述同様に各進入音A2〜A5が減衰されて、各残音B2〜B5が防音壁5の内部へ進入しうる。
以上のように、本発明によると、まず、複数のマイクとアクチュエータを防音壁沿いに設置して当該防音壁を振動させることで消音処理を行っているので、各方向からの進入音をより効果的に消去することができる。特に、防音壁に設置したアクチュエータによる当該防音壁の振動により、広い範囲にキャンセリング音が発生するので、広範囲に進入する音をキャンセリングすることができる。そして、マイクと振動発生箇所との距離が近いため、消音用に発生させる振動の方向と距離差による遅延などを抑制することができ、壁を介した消音効果の増大を図ることができる。さらには、複数のマイクとアクチュエータをそれぞれ近傍に設置し、進入音と透過音のフィルタ処理を行なっているので、さらに効果的なキャンセリング効果を得られる。
ここで、上述したアクチュエータ21〜25は、必ずしも防音壁5に固着して設置されていることに限定されず、かかるアクチュエータの振動を防音壁5に伝達するよう設置されていてもよい。そして、このアクチュエータによる振動箇所の近辺に対となるマイクがそれぞれ設置されていてもよい。
次に、本発明の第2の実施例を、図4乃至図5を参照して説明する。図4は、本実施例における消音装置の構成を示す図であり、図5はその変形例を示す図である。
本実施例では、防音壁5が2重に形成されている。つまり、図4に示すように、上述したようにアクチュエータ21〜23が設置された防音壁5の他に、その外周つまり進入音A1〜A3の進入側に設置された第2の防音壁6が備えられている。そして、これら2つの防音壁5,6の間は空気層が形成されており、この空気層に、上記アクチュエータ21〜23と対となるマイク11〜13が設置されている。これにより、進入音A1〜A3は、まず第2の防音壁6を透過することで消音され、その後の残音がマイク21〜23にて検出されて、上述同様にアクチュエータ21〜23による防音壁5の振動にて消音される。従って、より遮音効果が高まる。
また、図5には、さらなる変形例を示す。かかる例では、上記2重の防音壁5,6の間の空間を、当該防音壁5,6の外部から内部に向かう方向に仕切る仕切り壁61〜64が設けられている。つまり、図5の例では、防音壁5,6に対して垂直に仕切り壁61,64が配置されている。そして、仕切られた1つの空間内には、1対のマイクとアクチュエータが設置される。なお、上記仕切り壁61〜64は、防音壁にて形成されている。
このようにすることで、それぞれ対となるマイクとアクチュエータが、それぞれ仕切り壁61〜64にて仕切られた各空間に位置することとなる。従って、外部からの進入音の経路が2つの防音壁5,6の間の空気層により分断されるため、他の経路による進入音やキャンセリング音の干渉を防ぐことができる。その結果、より正確なキャンセリングを広範囲で行うことができる。
本発明であるアクティブ消音装置は、コンサートホールや自動車など、騒音を排除したい空間を形成する壁に設置することができ、産業上の利用可能性を有する。
実施例1におけるアクティブ消音装置の構成を示す概略図である。 図1に開示したDSPの構成を示すブロック図である。 実施例1におけるアクティブ消音装置の動作を示すフローチャートである。 実施例2におけるアクティブ消音装置の構成を示す概略図である。 実施例2におけるアクティブ消音装置の構成の変形例を示す概略図である。 従来例におけるアクティブ消音装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 アンプ
2 D/A変換機
3 DSP
4 A/D変換機
5 防音壁(壁)
6 第2の防音壁
10 振動制御装置
11〜15 マイク(進入音検出手段)
21〜25 アクチュエータ(振動発生手段)
31 フィルタ
32 キャンセリング信号生成処理部
A1〜A5 進入音
B1〜B5 残音

Claims (14)

  1. 所定の壁に対する進入音を検出する複数の進入音検出手段と、当該各進入音検出手段にそれぞれ対となって設置され前記壁を振動させる各振動発生手段と、前記各進入音検出手段による各検出値に応じてそれぞれ前記進入音を消音させる振動を前記壁に生じさせるよう対となる前記各振動発生手段を振動制御する振動制御装置と、を備え、
    前記各進入音検出手段を、対となる前記各振動発生手段による前記壁の振動箇所近辺にそれぞれ配置した、
    ことを特徴とするアクティブ消音装置。
  2. 前記振動発生手段を前記壁に設置した、ことを特徴とする請求項1記載のアクティブ消音装置。
  3. 前記複数の進入音検出手段を、前記壁に沿って配置した、ことを特徴とする請求項1又は2記載のアクティブ消音装置。
  4. 前記進入音検出手段は、当該進入音検出手段に対応する前記壁の振動箇所におけるあらゆる方向からの進入音を検出する、ことを特徴とする請求項1,2又は3記載のアクティブ消音装置。
  5. 前記振動制御装置は、前記進入音検出手段と、対となる前記振動発生手段による前記壁の振動発生箇所と、の距離に基づいて、前記振動発生手段の振動を制御する、ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のアクティブ消音装置。
  6. 前記振動制御装置は、前記壁の振動特性に基づいて前記振動発生手段の振動を制御する、ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のアクティブ消音装置。
  7. 前記振動制御装置は、前記振動発生手段の振動特性に基づいて当該振動発生手段の振動を制御する、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載のアクティブ消音装置。
  8. 前記振動制御装置は、前記進入音検出手段にて検出される前記壁の振動音が最小となるよう前記振動発生手段の振動を制御する、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載のアクティブ消音装置。
  9. 前記壁は、防音壁である、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載のアクティブ消音装置。
  10. 前記振動発生手段によって振動される前記防音壁と、当該防音壁に対して前記進入音の進入側に設置された第2の防音壁と、の間に、前記各進入音検出手段を配置した、ことを特徴とする請求項9記載のアクティブ消音装置。
  11. 前記2つの防音壁の間に設けられた複数の仕切り壁によって形成された各空間ごとに、前記各進入音検出手段をそれぞれ配置すると共に、前記進入音検出手段とこれに対応する振動箇所とが前記仕切り壁によって仕切られた同一空間内に位置するよう設定した、ことを特徴とする請求項10記載のアクティブ消音装置。
  12. 前記振動発生手段によって振動される前記防音壁と、当該防音壁に対して前記進入音の進入側に設置された第2の防音壁と、を備え、前記2つの防音壁の間に前記各進入音検出手段を配置した、ことを特徴とする請求項9記載のアクティブ消音装置。
  13. 前記2つの防音壁の間を、前記各進入音検出手段とこれに対応する振動箇所とが同一空間内に位置するよう他の進入音検出手段が配置された空間をそれぞれ仕切る仕切り壁を設けた、ことを特徴とする請求項12記載のアクティブ消音装置。
  14. 前記仕切り壁は、防音壁である、ことを特徴とする請求項13記載のアクティブ消音装置。

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