JP2001056691A - 能動的消音システム - Google Patents
能動的消音システムInfo
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Abstract
数帯域にすることができ、さらに、能動的消音構成を簡
略化してコストの面から有利にでき、且つ能動的消音を
良好に行うことができる能動的消音システムを提供する
ことにある。 【解決手段】本発明は、大口径ダクト1内空間の一部を
複数の小口径ダクト1A,1B,1C,1Dに分割し、
1つの代表小口径ダクト1Aにのみ消音用信号発生フィ
ルタを算出する適応制御演算部を設け、他の非代表小口
径ダクトには前記適応制御演算部で算出した消音用信号
発生フィルタを用いて、各小口径ダクト1A,1B,1
C,1Dに設置した第1センサ2A,2B,2C,2D
の検知出力をそれぞれ対応して畳み込み演算する。
Description
搬通路内において騒音と逆位相同音圧の音波を放射して
騒音の消音を行なう能動的消音システムに係り、特に大
口径のダクトに対して前記能動的消音システムを適用す
る場合に関するものである。
を消音する一つの方法として、ダクト内に内貼りした吸
音材によって吸音する方法など、主に受動的な消音方法
が取られてきたが、圧力損失や大きさなどの問題点を抱
えている。一方、ダクト内伝搬騒音の音波に対して逆位
相同音圧の音波を同時にダクト内に放射して、両音波の
干渉によって消音を行なう能動的な消音方法の研究が盛
んに行われている。しかしまだ多くの問題が残ってい
る。
構成説明図である。即ち、マイクロホンよりなる第1セ
ンサ61によってダクト62内を伝搬する騒音の情報を
アナログ電気信号として取り込み、さらにマイクロホン
アンプの増幅器63を通して増幅する。
グ電気信号に対して、まずアナログローパスフィルタ6
4を通す。その後A/D(アナログ−ディジタル)変換
器65を通してディジタル電気信号に変換する。
信号のみを含むディジタル電気信号をディジタル演算部
66に入力する。
ト62内の消音の状況が、騒音源からみて消音用スピー
カ67より下流側に設置されたマイクロホンよりなる第
2センサ68で検知される。この第2センサ68から得
られたダクト62内の消音状況の情報であるアナログ電
気信号も、第1センサ61から得られたアナログ電気信
号と同じように、マイクロホンアンプの増幅器69、ア
ナログ信号処理によるアナログローパスフィルタ70、
A/D(アナログ−ディジタル)変換器71を通す。
することによってどれだけダクト62内伝搬騒音が消音
されたかの情報が入力される。ディジタル演算部66で
はその情報を取り込んでその信号が常にゼロに近づくよ
うな最適な係数を適応制御アルゴリズム72に基づいて
算出し、消音信号発生フィルタ73のフィルタ係数とし
て第1センサ61からの入力信号に畳み込む演算を行な
う。
係数を第1センサ61からの入力信号に畳み込み演算
し、適応制御アルゴリズム72により消音信号発生フィ
ルタ73を逐次更新して消音用ディジタル電気信号を作
成する。
(ディジタル−アナログ)変換器74によりアナログ電
気信号に変換してアナログ信号処理によるアナログロー
パスフィルタ75を通して最終的に消音の対象とする低
周波数領域の信号のみを含む消音用アナログ電気信号に
する。
プの増幅器76により増幅して消音用スピーカ67を駆
動し、ダクト62内に消音用音波を放射するのである。
62内を伝搬する騒音に対して逆位相同音圧の消音用音
波がダクト62内に放射される。放射された消音用音波
はダクト62内を伝搬する騒音音波と干渉を起こし打ち
消しあって結果、消音効果が得られる。
御によりダクト内伝搬騒音を消音する場合、その消音可
能な上限周波数は、ダクト横断面方向に生じる第1定在
波の周波数までであり、この周波数はダクト辺の寸法に
よってきまる。したがって、大型ダクトに能動制御を適
用した場合、消音できる騒音が非常に低い帯域に絞られ
てしまうという問題点があった。
もしくは複数対の消音用音波発生装置をそれぞれ大口径
ダクトの対向壁面に向かい合わせに設置して同音圧同位
相で駆動する方法、もしくは大口径ダクト内を小口径ダ
クトに分割してそれぞれの小口径ダクトに能動制御シス
テムを設置して消音する方法が取られてきた。
限界があること、また後者では小口径ダクト分だけの能
動制御システムが必要となりコストの面から不利である
ことが問題であった。
で、ダクト内空間の一部を複数の小口径ダクトに分割し
て消音できる騒音を所定の周波数帯域にすることがで
き、さらに、1つの代表小口径ダクトにのみ消音用信号
発生フィルタを算出する適応制御演算部を設け、他の小
口径ダクトには前記適応制御演算部で算出した消音用信
号発生フィルタを用いることにより、能動的消音構成を
簡略化してコストの面から有利にでき、且つ能動的消音
を良好に行うことができる能動的消音システムを提供す
ることを目的とする。
に本発明は、消音用音波発生部より上流側に設けられダ
クト内に伝搬する騒音を検知する第1センサと、消音用
音波発生部より下流側に設けられ前記ダクト内の消音状
況を検知する第2センサと、前記第1センサおよび第2
センサの検知出力よりダクト内伝搬騒音に対して逆位相
同音圧となる消音用信号を演算する演算部と、前記演算
部において算出された消音用信号を音波発生部よりダク
ト内に放射することによってダクト内伝搬騒音を消音す
る能動的消音システムにおいて、ダクト内空間の一部を
複数の小口径ダクトに分割し、前記分割した複数小口径
ダクトのうち1つを代表小口径ダクトとし、代表小口径
ダクトには第1センサ、第2センサ、消音用音波発生部
を設置し、非代表小口径ダクトには第1センサ、消音用
音波発生部を設置し、前記代表小口径ダクト内伝搬騒音
に対する消音用音波の生成手段として、前記第1センサ
および第2センサの検知出力より消音用信号発生フィル
タを算出する適応制御演算部と、前記第1センサの検知
出力が入力され前記適応制御演算部で算出した消音用信
号発生フィルタを畳み込み演算して消音用信号を消音用
音波発生部に出力する畳み込み演算部を備え、前記非代
表小口径ダクト内伝搬騒音に対する消音用音波の生成手
段として、前記第1センサの検知出力が入力され非代表
小口径ダクトと代表小口径ダクトの騒音の伝達特性を補
正する補正フィルタと、前記補正フィルタの出力が加え
られ前記適応制御演算部で算出した消音用信号発生フィ
ルタを畳み込み演算して消音用信号を消音用音波発生部
に出力する畳み込み演算部を備えたことを特徴とするも
のである。
おいて、前記分割された各小口径ダクトのうち1つを代
表小口径ダクトとして適応制御演算を行うように設定す
る切り替え手段が設けられ、この切り替え手段は、少な
くとも任意の前記各小口径ダクトに設けられた第1セン
サの検知出力を前記適応制御演算部に入力できるように
切り替えるとともに、前記適応制御演算部で算出された
消音用信号発生フィルタを任意の前記各小口径ダクトに
対応する前記畳み込み演算部で利用できるように切り替
えることを特徴とするものである。
おいて、前記分割された各小口径ダクトのうち1つを代
表小口径ダクトとして適応制御演算を行うように設定す
る切り替え手段が設けられ、この切り替え手段は、少な
くとも任意の前記各小口径ダクトに設けられた第1セン
サの検知出力を前記適応制御演算部に入力できるように
切り替えるとともに、前記適応制御演算部を備えた前記
畳み込み演算部で算出された消音用信号を任意の前記各
小口径ダクトに設けられた消音用音波発生部に出力でき
るように切り替えることを特徴とするものである。
おいて、前記補正フィルタは前記切り替え手段を用いて
生成されることを特徴とするものである。
側に設けられダクト内に伝搬する騒音を検知する第1セ
ンサと、消音用音波発生部より下流側に設けられ前記ダ
クト内の消音状況を検知する第2センサと、前記第1セ
ンサおよび第2センサの検知出力よりダクト内伝搬騒音
に対して逆位相同音圧となる消音用信号を演算する演算
部と、前記演算部において算出された消音用信号を音波
発生部よりダクト内に放射することによってダクト内伝
搬騒音を消音する能動的消音システムにおいて、ダクト
内空間の一部を複数の略同一形状の小口径ダクトに分割
し、前記分割した複数小口径ダクトのうち1つを代表小
口径ダクトとし、代表小口径ダクトには第1センサ、第
2センサ、消音用音波発生部を設置し、非代表小口径ダ
クトには第1センサ、消音用音波発生部を設置し、前記
代表小口径ダクト内伝搬騒音に対する消音用音波の生成
手段として、前記第1センサおよび第2センサの検知出
力より消音用信号発生フィルタを算出する適応制御演算
部と、前記第1センサの検知出力が入力され前記適応制
御演算部で算出した消音用信号発生フィルタを畳み込み
演算して消音用信号を消音用音波発生部に出力する畳み
込み演算部を備え、前記非代表小口径ダクト内伝搬騒音
に対する消音用音波の生成手段として、前記第1センサ
の検知出力が入力され前記適応制御演算部で算出した消
音用信号発生フィルタを畳み込み演算して消音用信号を
消音用音波発生部に出力する畳み込み演算部を備えたこ
とを特徴とするものである。
形態例を詳細に説明する。
例1を示す構成説明斜視図である。
石膏ボードのような遮音性の高い仕切板10によって小
口径ダクト1A,1B,1C,1Dに分割する。例え
ば、図1のように曲りダクト部を分割する場合、小口径
ダクト1A,1Bと1C,1Dは同一形状とはならない
が、分割されたおのおののダクトの形状が同一でなくと
もかまわない。また、その小口径ダクトの内部に吸音材
11などで吸音処理を行う場合にも、その処理方法がお
のおのの小口径ダクト1A,1B,1C,1Dで異なっ
ていてもかまわない。
ト1A,1B,1C,1Dのうち、ある任意の1つの小
口径ダクトを代表小口径ダクト1Aとし、例えばマイク
ロホンよりなる第1センサ2Aおよび例えばマイクロホ
ンよりなる第2センサ4が例えばスピーカよりなる消音
用音波発生部3Aに対し騒音伝搬の上流側および下流側
にそれぞれ設置される。
C,1Dには、それぞれ例えばマイクロホンよりなる第
1センサ2B,2C,2Dおよび例えばスピーカよりな
る消音用音波発生部3B,3C,3Dのみを設置する。
この大口径ダクト1を設置する周りの状況によっては、
例えば図1のように、おのおのの第1センサ2A,2
B,2C,2Dや消音用音波発生部3A,3B,3C,
3Dをおのおのの小口径ダクト1A,1B,1C,1D
に対して同一条件で設置できない場合もあるが、このよ
うな場合でもかまわない。
説明するための模式図である。
1Aに設置された第1センサ2A、及び第2センサ4の
出力信号31A(XA)、33(EA)より、代表小口
径ダクト1Aに対する消音用信号発生フィルタ(W)2
0を生成する適応制御演算を行い、同時に消音用信号3
2A(YA)を生成する畳み込み演算を行う。この代表
小口径ダクト1Aに対する消音用信号32Aを代表小口
径ダクト1Aに設置された消音用音波発生部3Aに供給
して、消音用音波発生部3Aから代表小口径ダクト1A
内に消音用音波を発生させると、代表小口径ダクト1A
は消音できる騒音が高い周波数帯域になる小口径ダクト
に制御を行ったのと同等の消音効果が得られる。
算を行って生成された消音用信号発生フィルタ20は、
代表小口径ダクト1Aにおける第1センサ2Aから消音
用音波発生部3Aへの騒音の伝達特性(GA)30Aの
逆特性を持つ。
た第1センサ2Aから消音用音波発生部3Aへの騒音の
伝達特性30Aと、他のおのおのの小口径ダクト1B,
1C,1Dに設置された第1センサ2B,2C,2Dか
ら消音用音波発生部3B,3C,3Dへの騒音の伝達特
性30B(GB),30C(GC),30D(GD)を
補正する補正フィルタ22B(TB),22C(T
C),22D(TD)をあらかじめ作成しておく。
口径ダクト1B,1C,1Dに設置された第1センサ2
B,2C,2Dから出力されたおのおのの信号31B
(XB),31C(XC),31D(XD)を、このあ
らかじめ作成されたおのおのの小口径ダクト1B,1
C,1Dに対する補正フィルタ22B,22C,22D
と、代表小口径ダクト1Aに対する適応制御演算によっ
て生成された消音用信号発生フィルタ20よりコピーさ
れた消音用信号発生フィルタ(W)21B,21C,2
1Dに畳み込み演算を行う。このおのおのの畳み込み演
算によって得られた消音用信号32B(YB),32C
(YC),32D(YD)は、おのおのの消音用音波発
生部3B,3C,3Dに出力され、おのおのの小口径ダ
クト1B,1C,1Dに対する消音用音波となる。
B,1C,1Dのうち、どの小口径ダクトを代表小口径
ダクトとするかは、実際設置する場所の状況により出荷
時には決定できないことが多い。分割されたどの小口径
ダクトをも代表小口径ダクトに設定できるよう切り替え
手段を設けておけば、試運転調整時に代表小口径ダクト
を決定することができる。
各小口径ダクトに対する各畳み込み演算部と適応制御演
算部との間に設け、任意の各小口径ダクトに設けられた
第1センサの検知出力を前記適応制御演算部に入力でき
るように切り替えるとともに、前記適応制御演算部で算
出された消音用信号発生フィルタを任意の前記各小口径
ダクトに対応する前記畳み込み演算部で利用できるよう
に切り替えてもよいし(図3中40,41)、図4のよ
うに適応制御演算部を備えた畳み込み演算部と各小口径
ダクトに設置された少なくとも第1センサ及び消音用音
波発生部との間に設け、任意の各小口径ダクトに設けら
れた第1センサの検知出力を前記適応制御演算部に入力
できるように切り替えるとともに、前記適応制御演算部
を備えた前記畳み込み演算部で算出された消音用信号を
任意の前記各小口径ダクトに設けられた消音用音波発生
部に出力できるように切り替えてもよい(図4中4
2)。前者の場合、どの小口径ダクトの畳み込み演算部
の消音用信号発生フィルタW20,21B,21C,2
1Dを生成するかを切り替えられるし、後者の場合、ど
の小口径ダクト1A,1B,1C,1Dを代表小口径ダ
クトとするかを切り替えることができる。
調整時などに補正フィルタを作成することができる。以
下その方法を記す。
例えば装置の試運転調整時などに、あらかじめ作成され
るものであり、一度作成して不揮発性メモリに格納して
おけば、再度作成する必要はない。
各小口径ダクト1A,1B,1C,1Dの第1センサ2
A,2B,2C,2Dから消音用音波発生部3A,3
B,3C,3Dまでの騒音の伝達特性(GA,GB,G
C,GD)を用いて、GB・GA−1,GC・G
A−1,GD・GA−1とあらわされ、さらに騒音の伝
達特性(GA,GB,GC,GD)の逆特性を持つ消音
用信号発生フィルタ(WA,WB,WC,WD)が既知
であれば、それぞれTB=GB・GA−1=WB・WA
−1,TC=GC・GA−1=WC・WA−1,TD=
GD・GA−1=WD・WA−1で求められる。
おのおのの各小口径ダクト1A,1B,1C,1Dの、
第1センサ2A,2B,2C,2Dから消音用音波発生
部3A,3B,3C,3Dまでのおのおのの騒音の伝達
特性(GA,GB,GC,GD)の逆特性を持つ消音用
信号発生フィルタ30A(WA),30B(WB),3
0C(WC),30D(WD)を生成することで補正フ
ィルタ22B,22C,22Dを生成することができ
る。補正フィルタの生成方法を図3の補正フィルタ生成
の模式図をもとに説明する。
算部50に設けられた第1センサ出力切り替え手段40
を代表小口径ダクト1Aの第1センサ2Aに、消音用音
波出力切り替え手段を代表小口径ダクト1Aの消音用音
波発生部3Aに接続する。
音用信号発生フィルタ20は代表小口径ダクト1Aに対
する消音用信号発生フィルタWAとなる。
算部50に設けられた第1センサ出力切り替え手段40
を小口径ダクト1Bの第1センサ2Bに、消音用音波出
力切り替え手段を小口径ダクト1Bの消音用音波発生部
3Bに接続する。
第2センサ4を小口径ダクト1Bに設置する。ここで通
常の消音適応制御演算を行えば消音用信号発生フィルタ
20は小口径ダクト1Bに対する消音用信号発生フィル
タWBとなる。
を小口径ダクト1C,1Dの第1センサ2C,2Dに、
消音用音波出力切り替え手段を小口径ダクト1C,1D
の消音用音波発生部3C,3Dにそれぞれ接続して消音
適応制御演算を行えば消音用信号発生フィルタ20は、
小口径ダクト1C,1Dに対するそれぞれの消音用信号
発生フィルタWC,WDとなる。
A,1B,1C,1Dに対する消音用信号発生フィルタ
WA,WB,WC,WDから補正フィルタTB,TC,
TDを求めることができる。
御演算部への入力アナログ電気信号ならびに出力アナロ
グ電気信号を切り替える手段であり、例えばスイッチな
どを用いることができる。
例2を示す構成説明斜視図である。
が同一形状となるように小口径ダクト101A,101
B,101C,101Dに分割する。例えば、口径2,
000mm×2,000mmの大口径ダクト101の内
部に例えば石膏ボードのような遮音性の高い仕切板11
0によって口径1,000mm×1,000mmの4つ
の小口径ダクト101A,101B,101C,101
Dとなるように分割する。また、その内部に吸音材11
1などで吸音処理を行う場合には、どの小口径ダクトに
対しても同等の処理を施す。
た4本の小口径ダクト101A,101B,101C,
101Dのうち、ある任意の1つの小口径ダクトを代表
小口径ダクト101Aとし、例えばマイクロホンよりな
る第1センサ102Aおよび例えばマイクロホンよりな
る第2センサ104が、例えばスピーカよりなる消音用
音波発生部103Aに対し騒音伝搬の上流側および下流
側にそれぞれ設置される。
101C,101Dには、例えばマイクロホンよりなる
第1センサ102B,102C,102Dと例えばスピ
ーカよりなる消音用音波発生部103B,103C,1
03Dのみを設置する。
101B,101C,101Dに設置する第1センサ1
02A,102B,102C,102Dは、同一の音波
を同一の信号として検知できるよう、また、消音用音波
発生部103A,103B,103C,103Dは、同
一の信号を同一の音波として発生できるよう、すべて同
一設置方法となるように設置する。
説明するための模式図である。
ト101Aに設置された第1センサ102A及び第2セ
ンサ104の出力信号131A(XA),133(E
A)より、代表小口径ダクト101Aに対する消音用信
号発生フィルタ(W)120を生成する適応制御演算を
行ない、同時に代表小口径ダクト101Aに対する消音
用信号132A(YA)を生成する畳み込み演算を行な
う。この代表小口径ダクト101Aに対する消音用信号
132Aを代表小口径ダクト101Aに設置された消音
用音波発生部103Aに供給して、消音用音波発生部1
03Aから代表小口径ダクト101A内に消音用音波を
発生させると、代表小口径ダクト101Aは口径1,0
00mm×1,000mmダクトに制御を行なったのと
同等の消音できる騒音が高い周波数帯域になる消音効果
が得られる。
御演算を行って生成された消音用信号発生フィルタ12
0は、代表小口径ダクト101Aにおける第1センサ1
02Aから消音用音波発生部103Aへの騒音の伝達特
性(GA)130Aの逆特性を持つ。
その内部が同一形状となるように分割し、かつすべての
小口径ダクト101A,101B,101C,101D
に対し同一設置方法で第1センサ102A,102B,
102C,102D、消音用音波発生部103A,10
3B,103C,103Dを設置しているため、代表小
口径ダクト101Aにおける第1センサ102Aから消
音用音波発生部103Aへの騒音の伝達特性(GA)1
30Aと、他のおのおのの小口径ダクト101B,10
1C,101Dに設置された第1センサ102B,10
2C,102Dから消音用音波発生部103B,103
C,103Dへの騒音の伝達特性130B(GB),1
30C(GC),130D(GD)が等しくなり、代表
小口径ダクト101Aに対する消音用信号発生フィルタ
120は、他の小口径ダクト101B,101C,10
1Dの消音用信号発生フィルタ(W)121B,121
C,121Dともなりうる。
Aに対する適応制御によって得られた消音用信号発生フ
ィルタ120を他の小口径ダクト101B,101C,
101Dの数分だけコピーし、他の小口径ダクトに設置
したおのおのの第1センサ102B,102C,102
Dからの出力信号131B(XB),131C(X
C),131D(XD)と畳み込み演算する。このおの
おのの畳み込み演算で得られた消音用信号132B(Y
B),132C(YC),132D(YD)をそれぞれ
対応した消音用音波発生部103B,103C,103
Dに供給し、この消音用音波発生部103B,103
C,103Dからおのおのの小口径ダクト101B,1
01C,101Dに対する消音用音波を発生する。
って得られた消音用信号132B,132C,132D
に応じた消音用音波をおのおのの消音用音波発生部10
3B,103C,103Dから小口径ダクト101B,
101C,101Dに放射することで小口径ダクト10
1B,101C,101Dに伝搬する騒音も口径1,0
00mm×1,000mmダクトに制御を行なったのと
同等の消音できる騒音が高い周波数帯域になる消音効果
が得られる。
合、演算部が1つの適応制御演算と4つの畳み込み演算
を行うので、大口径のダクトでも、演算部にかかるコス
トを低く抑えながら、小口径ダクトと同等の性能が出せ
る。また大口径のダクトの内部を同一形状に分割できな
かったり、第1センサや消音用音波発生部が同一条件で
設置できなくても同じ性能が出せる。さらに分割された
どの小口径ダクトをも代表小口径ダクトに設定できるよ
う切り替え手段を設けることにより、試運転調整時に代
表小口径ダクトを決定することができる。
部が1つの適応制御演算と4つの畳み込み演算を行うの
で、大口径のダクトでも、演算部にかかるコストを低く
抑えながら、小口径ダクトと同等の性能が出せる。
ト内空間の一部を複数の小口径ダクトに分割して消音で
きる騒音を所定の周波数帯域にすることができ、さら
に、1つの代表小口径ダクトにのみ消音用信号発生フィ
ルタを算出する適応制御演算部を設け、他の小口径ダク
トには前記適応制御演算部で算出した消音用信号発生フ
ィルタを用いることにより、能動的消音構成を簡略化し
てコストの面から有利にでき、且つ能動的消音を良好に
行うことができる能動的消音システムを提供することが
できる。
ある。
るための模式図である。
決定のための切り替え手段を説明するための模式図であ
る。
決定のための切り替え手段を説明するための模式図であ
る。
ある。
るための模式図である。
る。
よりコピーされた消音用信号発生フィルタ 22A,22B,22C,22D 補正フィルタ 40 第1センサ入力の切り替え手段 41 適応制御演算出力の切り替え手段 42 第1センサ入力および消音用信号出力の切り替え
手段
Claims (5)
- 【請求項1】 消音用音波発生部より上流側に設けられ
ダクト内に伝搬する騒音を検知する第1センサと、消音
用音波発生部より下流側に設けられ前記ダクト内の消音
状況を検知する第2センサと、前記第1センサおよび第
2センサの検知出力よりダクト内伝搬騒音に対して逆位
相同音圧となる消音用信号を演算する演算部と、前記演
算部において算出された消音用信号を音波発生部よりダ
クト内に放射することによってダクト内伝搬騒音を消音
する能動的消音システムにおいて、 ダクト内空間の一部を複数の小口径ダクトに分割し、 前記分割した複数小口径ダクトのうち1つを代表小口径
ダクトとし、 代表小口径ダクトには第1センサ、第2センサ、消音用
音波発生部を設置し、 非代表小口径ダクトには第1センサ、消音用音波発生部
を設置し、 前記代表小口径ダクト内伝搬騒音に対する消音用音波の
生成手段として、前記第1センサおよび第2センサの検
知出力より消音用信号発生フィルタを算出する適応制御
演算部と、前記第1センサの検知出力が入力され前記適
応制御演算部で算出した消音用信号発生フィルタを畳み
込み演算して消音用信号を消音用音波発生部に出力する
畳み込み演算部を備え、 前記非代表小口径ダクト内伝搬騒音に対する消音用音波
の生成手段として、前記第1センサの検知出力が入力さ
れ非代表小口径ダクトと代表小口径ダクトの騒音の伝達
特性を補正する補正フィルタと、前記補正フィルタの出
力が加えられ前記適応制御演算部で算出した消音用信号
発生フィルタを畳み込み演算して消音用信号を消音用音
波発生部に出力する畳み込み演算部を備えたことを特徴
とする能動的消音システム。 - 【請求項2】 前記分割された各小口径ダクトのうち1
つを代表小口径ダクトとして適応制御演算を行うように
設定する切り替え手段が設けられ、この切り替え手段
は、少なくとも任意の前記各小口径ダクトに設けられた
第1センサの検知出力を前記適応制御演算部に入力でき
るように切り替えるとともに、前記適応制御演算部で算
出された消音用信号発生フィルタを任意の前記各小口径
ダクトに対応する前記畳み込み演算部で利用できるよう
に切り替えることを特徴とする請求項1記載の能動的消
音システム。 - 【請求項3】 前記分割された各小口径ダクトのうち1
つを代表小口径ダクトとして適応制御演算を行うように
設定する切り替え手段が設けられ、この切り替え手段
は、少なくとも任意の前記各小口径ダクトに設けられた
第1センサの検知出力を前記適応制御演算部に入力でき
るように切り替えるとともに、前記適応制御演算部を備
えた前記畳み込み演算部で算出された消音用信号を任意
の前記各小口径ダクトに設けられた消音用音波発生部に
出力できるように切り替えることを特徴とする請求項1
記載の能動的消音システム。 - 【請求項4】 前記補正フィルタは前記切り替え手段を
用いて生成されることを特徴とする請求項2または3記
載の能動的消音システム。 - 【請求項5】 消音用音波発生部より上流側に設けられ
ダクト内に伝搬する騒音を検知する第1センサと、消音
用音波発生部より下流側に設けられ前記ダクト内の消音
状況を検知する第2センサと、前記第1センサおよび第
2センサの検知出力よりダクト内伝搬騒音に対して逆位
相同音圧となる消音用信号を演算する演算部と、前記演
算部において算出された消音用信号を音波発生部よりダ
クト内に放射することによってダクト内伝搬騒音を消音
する能動的消音システムにおいて、 ダクト内空間の一部を複数の略同一形状の小口径ダクト
に分割し、 前記分割した複数小口径ダクトのうち1つを代表小口径
ダクトとし、 代表小口径ダクトには第1センサ、第2センサ、消音用
音波発生部を設置し、 非代表小口径ダクトには第1センサ、消音用音波発生部
を設置し、 前記代表小口径ダクト内伝搬騒音に対する消音用音波の
生成手段として、前記第1センサおよび第2センサの検
知出力より消音用信号発生フィルタを算出する適応制御
演算部と、前記第1センサの検知出力が入力され前記適
応制御演算部で算出した消音用信号発生フィルタを畳み
込み演算して消音用信号を消音用音波発生部に出力する
畳み込み演算部を備え、 前記非代表小口径ダクト内伝搬騒音に対する消音用音波
の生成手段として、前記第1センサの検知出力が入力さ
れ前記適応制御演算部で算出した消音用信号発生フィル
タを畳み込み演算して消音用信号を消音用音波発生部に
出力する畳み込み演算部を備えたことを特徴とする能動
的消音システム。
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JP23067299A JP4298865B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 能動的消音システム |
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JP2001056691A true JP2001056691A (ja) | 2001-02-27 |
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JP23067299A Expired - Fee Related JP4298865B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 能動的消音システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002366161A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-20 | Denso Corp | 騒音制御装置 |
KR100895990B1 (ko) * | 2008-03-27 | 2009-05-07 | 주식회사 한성기건 | 배플을 구비한 상부배출형 수평식 집진장치 |
-
1999
- 1999-08-17 JP JP23067299A patent/JP4298865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002366161A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-20 | Denso Corp | 騒音制御装置 |
JP4581293B2 (ja) * | 2001-06-04 | 2010-11-17 | 株式会社デンソー | 騒音制御装置 |
KR100895990B1 (ko) * | 2008-03-27 | 2009-05-07 | 주식회사 한성기건 | 배플을 구비한 상부배출형 수평식 집진장치 |
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