JP2011123389A - 騒音低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】航空機の座席などにおいて利用者の言葉や利用者が使用する音響装置から発する音などに起因するエコーを抑制できるとともに、周囲の騒音を効果的に低減する。
【解決手段】騒音を検知する複数の騒音源マイクM1〜M4と、騒音源マイクM1〜M4により検知された騒音を制御空間の制御中心において打ち消すための制御音信号を生成させる適応デジタルフィルタ332と、適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部333と、制御音信号に基づいて制御音を出力するスピーカ340とを備えた騒音低減装置であって、複数の騒音源マイクM1〜M4を制御空間またはその近傍に配置し、フィルタ係数算出部333は複数の騒音源マイクM1〜M4のそれぞれに対して利用者の口元と騒音源マイクM1〜M4との距離d1〜d4に係わる制御係数k1〜k4を設定して検出値の重み付けを行い、制御音を生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、騒音低減装置に関するものであり、特に航空機や鉄道車両などの密閉構造体内において使用する騒音低減装置に関する。
騒音の大きい航空機や鉄道車両などにおいて、座席に着席した利用者に対して音声サービスなどの情報提供を行う場合、座席における騒音が課題となる。
航空機や車両のように連続した壁によって境界を作られた内部空間は、一種の密閉構造体になっており、当該空間の内外に騒音源があると、利用者にとって騒音環境が固定化されてしまう。このため、騒音の程度によっては、騒音が利用者に物理的、精神的な圧迫要因となり、快適性が低下する。特に、航空機などの客室として利用客にサービスを提供する場合は、サービス業務の品質に重大な支障を与えることとなる。
航空機の場合は、プロペラやエンジンを中心とする航空機の推力を発生させるための機器の騒音や、飛行中の風切り音など空気層を機体が移動することに伴って発生する空気流に係る音が主要な騒音源となるが、機内の騒音は乗客に不快感を与えるとともに、音声サービスなどの妨げとなるので、改善が強く望まれている。
これに対して、密閉室内の騒音を低減する対策としては、騒音の位相と反対の位相の音波を発生させる方法が、従来、一般的に実施されており、騒音源から発生する音声を検知するマイクと、マイクから入力した電気信号を増幅して位相を反転させる制御器と、制御器から入力した電気信号を音声に変換して発信するスピーカとを備えた音声消去装置が提案されている。特に、航空機などでは、上記の方法をベースとして、例えば、座席ごとに減音装置を配設し、座席の近くにスピーカとマイクと制御器を設置する方法や、座席に着席した利用者の近傍に複数のスピーカとマイクを配置することにより騒音を低減する方法が提案されている。
しかし、上記のような従来の騒音低減装置では、座席の周囲に配設された騒音検知マイクが利用者の音声も騒音として検知して座席近くのスピーカから出力するため、利用者は自分の声がエコーのように聞こえるという課題があった。利用者の音声と周囲の騒音との関係については、従来、利用者が発する音声を正確に検出する技術として、音声認識装置、自動販売機および現金入出金装置などにおいて、音声用マイクの周辺に雑音用マイクを配設し、音声マイクと雑音マイクとの距離を考慮して雑音マイクの出力に重み付けを行い、または音情報(時系列ベクトル)に関するタイミングの補正を行う事例が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平6−067691号公報 特開平8−076794号公報
上記従来の技術は、周囲の雑音から音声を正確に検出するための措置として、音声マイクの検出値に対して雑音マイクの検出値の比重を低減する技術であり、騒音低減装置において、利用者が発する音声がエコーとなって反響する課題を解決するものではない。
本発明は、以上の課題を解決するものであり、航空機の座席などにおいて利用者の言葉や利用者が使用する音響装置から発する音などに起因するエコーを抑制できるとともに、周囲の騒音を効果的に低減することが可能な騒音低減装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の騒音低減装置は、騒音源から発せられる騒音を検知する複数の騒音検知手段と、騒音検知手段により検知された騒音を制御空間の制御中心において打ち消すための制御音信号を生成させる騒音制御手段と、騒音制御手段からの制御音信号に基づいて制御音を出力する制御音出力手段と、制御中心において騒音源から発せられる騒音と制御音出力手段から出力される制御音とを重畳して誤差音を検知する誤差音検知手段と、を備えた騒音低減装置であって、複数の騒音検知手段を制御空間またはその近傍に配置し、騒音制御手段は、複数の騒音検知手段の出力を入力とする適応デジタルフィルタと、複数の騒音検知手段の出力および誤差音検知手段の出力を入力とし、誤差音を最小にするように適応デジタルフィルタのフィルタ係数を更新するフィルタ係数算出部と、複数の騒音検知手段に対応する適応デジタルフィルタからの複数の出力を加算して制御音信号を生成する加算手段と、を備え、騒音制御手段は複数の騒音検知手段のそれぞれに対して制御空間内の特定の位置と騒音検知手段との距離に係わる制御係数を設定して検出値の重み付けを行い、制御係数に基づいて制御音の出力を制御することを特徴とする。
このような構成により、航空機の座席などにおいて外部の騒音を効果的に低減することができるとともに、利用者の言葉や利用者が使用する音響装置から発する音に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となり、騒音の大きい航空機や鉄道車両などに使用可能な高品質の騒音低減装置を提供することができる。
また本発明の騒音低減装置では、制御係数は制御中心またはその近傍の特定の位置と騒音検知手段との距離に係わる係数であってもよい。このような構成により、利用者の頭部またはその周辺に位置する口元付近からの距離に応じて制御係数を設定し、制御音を生成し、出力することができる。これにより、利用者から発せられる音声に起因するエコーを効率的に抑制することが可能となる。
また本発明の騒音低減装置では、制御係数は制御空間内の特定の位置と騒音検知手段との距離が小さいほど小さく、距離が大きいほど大きく、重み付けを行う係数であってもよい。このような構成により、エコーに最も大きく影響する騒音検知手段の検出結果の騒音制御への寄与度を少なくできるので、利用者から発せられる音声に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となる。
また本発明の騒音低減装置では、複数の騒音検知手段の出力をそれぞれ増幅してフィルタ係数算出部へ出力する増幅器をさらに備え、制御係数は増幅器の増幅率であってもよい。
このような構成により、フィルタ係数算出部に入力される複数の騒音検知手段の出力信号の増幅率を制御することにより、制御音を生成し、出力することができる。これにより、利用者から発せられる音声に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となる。
また本発明の騒音低減装置では、複数の騒音検知手段に対応する適応デジタルフィルタのフィルタ係数のそれぞれの「絶対値」の最大値を入力とし、予め設定した閾値と比較してフィルタ係数の最大値が閾値を越えた場合には、対応する適応デジタルフィルタのフィルタ係数の更新を止めるよう制御する閾値判定部をさらに備え、制御係数は閾値であってもよい。
このような構成により、適応デジタルフィルタのフィルタ係数の更新を判定する閾値を制御することにより、制御音を生成し、出力することができる。これにより、利用者から発せられる音声に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となる。
また本発明の騒音低減装置では、適応デジタルフィルタのフィルタ係数が固定の場合であって、複数の騒音検知手段の出力をそれぞれ増幅して適応デジタルフィルタへ出力する増幅器をさらに備え、制御係数は増幅器の増幅率であってもよい。
このような構成により、適応デジタルフィルタに入力される複数の騒音検知手段の出力信号の増幅率を制御することにより、制御音を生成し、出力することができる。これにより、簡単な構成で利用者から発せられる音声に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となる。
また本発明の騒音低減装置では、制御係数は騒音検知手段の設置条件に係わる補正値を含んでもよい。このような構成により、騒音検知手段の設置条件を反映した制御音を生成し、出力することができる。これにより、利用者から発せられる音声に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となる。
また本発明の騒音低減装置では、利用者不在時に制御空間内の特定位置にスピーカを配置して試験信号を出力し、騒音検知手段が検出した試験信号の検出レベルに応じて制御係数を設定してもよい。このような構成により、騒音検知手段ごとにエコーへの影響度を正確に把握できるので、正確かつ簡単に制御係数の設定を行うことができる。
また本発明の騒音低減装置では、制御係数は検出レベルが大きいほど小さく、検出レベルが小さいほど大きく、重み付けを行う係数であってもよい。このような構成により、エコーに最も大きく影響する騒音検知手段の検出結果の騒音制御への寄与度を少なくできるので、利用者から発せられる音声に起因するエコーの発生を効率的に抑制することが可能となる。
本発明の騒音低減装置によれば、航空機の座席などにおいて利用者の言葉や利用者が使用する音響装置から発する音などに起因するエコーを抑制できるとともに、周囲の騒音を効果的に低減することが可能な騒音低減装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における騒音低減装置の設置環境を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における騒音低減装置の設置環境の詳細を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における騒音低減装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における騒音低減装置の主要な構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における制御音の生成に係わる主要な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における制御音の生成に係わる主要な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における制御音の生成に係わる主要な構成を示すブロック図である。
以下、本発明の騒音低減装置について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における騒音低減装置について、航空機に搭載した場合の事例を引用して以下に説明する。
まず、騒音低減装置の設置を必要とする航空機における音環境について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における騒音低減装置の設置環境を示す平面図である。図1に示すように、航空機100は、左右の翼101a、101bにエンジン102a、102bを備えている。
航空機の音環境の観点からみると、エンジンは回転音だけでなく、飛行中は空気流の反響などを伴うため、騒音源として重要な位置を占める。利用者サービスの観点からは、エンジン102a、102bが、例えば機内の客室A(例えば、ファーストクラス)、客室B(例えば、ビジネスクラス)および客室C(例えば、エコノミークラス)に設置された座席列103a、103b、103cに対して外部の騒音源NS1a、NS1bとして機体の各部に作用する他、機体が空気層を高速で移動することに伴う機体の先端部における空気流との衝突音(風切り音)が騒音源NS1cとして機内の情報提供サービスなどに悪影響を与えている。
図2は、同騒音低減装置の設置環境の詳細を示す平面図であり、図1における客室Aおよび客室Bの一部における座席の配置を拡大して示している。客室100aは壁により客室Aおよび客室Bに区分され、客室Aおよび客室Bにはそれぞれ座席列が設けられている。また、各座席列には視聴設備などが設置され、イーサネット(登録商標)などの通信回線を介して切り替え装置やデータ管理サーバなどを備えたシステム管理装置104に接続されている。
一方、客室100aの音環境としては、エンジン102a、102bから発生する騒音源NS1a、NS1bおよび機体先端部における風切り音NS1cが外部の騒音源として存在する他、エアコンなどによる騒音源NS2a〜NS2eが内部の騒音源として存在する。これを客室Aに配列された一つの座席105における騒音として考えると、座席105では窓の外側の翼に取付けられたエンジン102a(図1)および気流音を発生原因とする騒音源NS1a〜NS1cおよびエアコンを発生原因とする騒音源NS2a〜NS2eから騒音の影響を受ける。例えば、客室Aにおいて、座席105では、騒音源NS1a〜NS1cおよび騒音源NS2a〜NS2eから到達する騒音のうち、左翼(図1)に搭載されたエンジンによる騒音源NS1aからの騒音が最も強い場合を予想することができる。したがって、各座席における騒音の低減を効果的に実現するためには、各方向から発せられる騒音のうち、座席に着席した利用者にとって、騒音が最も大きく、座席の音環境に悪影響を与える騒音に対して重点的に対処する必要がある。
特に、図1における客室Aで示したファーストクラスなどでは、座席はシェル構造となっており、このシェルの内部には映画や音楽を楽しむためのテレビやラジオなどの視聴機器や、ビジネスマンのための机、PC接続電源などが配設されており、ゆっくりとくつろいだり、ビジネスに集中したりできる環境を利用者に提供することが強く求められている。そのために、このシェル内部の騒音低減に対する要望は特に大きいものがある。
次に、本発明の実施の形態1における騒音低減装置の基本構成について、図3を用いて説明する。
図3(a)は、同騒音低減装置の基本構成を示すブロック図である。
騒音低減装置300は、騒音検出器320、騒音制御器330、制御音発生器340および誤差検出器350を備えている。以下、それぞれの構成および機能について説明する。
騒音検出器320は、騒音源310から発せられる騒音を検知する騒音検知手段として備えられ、騒音情報を検出し、電気信号に変換して出力する機能を有するマイクロホン(以下、「マイク」と略記する)である。
騒音制御手段としての騒音制御器330は、A/D変換器331、335、適応デジタルフィルタ332、フィルタ係数算出部333、D/A変換器334を備えており、騒音検知手段である騒音検出器320からの騒音情報および誤差検出器350の誤差情報に基づいて、検出誤差が最小となるように制御音信号を生成し制御音発生器340の制御を行う。
A/D変換器331は騒音検出器320からの騒音信号をA/D変換して適応デジタルフィルタ332およびフィルタ係数算出部333へ出力する。適応デジタルフィルタ332は多段タップで構成されており、各タップのフィルタ係数を自由に設定可能なFIRフィルタである。フィルタ係数算出部333には、騒音検出器320から受信した情報に加えて誤差検出器350から受信した検出誤差情報がA/D変換器335を介して入力されており、この検出誤差が最小となるように、上記適応デジタルフィルタ332の各フィルタ係数を調整する。すなわち、誤差検出器350の設置位置において騒音源310からの騒音と反対位相となるような制御音信号を生成してD/A変換器334を介して、制御音発生器に出力する。制御音発生器340は、制御音出力手段としてのスピーカであり、D/A変換器334から受け取った制御音信号を音波に変換して出力することができ、利用者301の耳301bの近傍の騒音を相殺する制御音を発する機能を備えている。
誤差音検知手段としての誤差検出器350は、騒音低減後の音を誤差として検出し、騒音低減装置300の動作結果に対してフィードバックを行う。これにより、騒音環境などが変化しても利用者の耳の位置で常に騒音を最小にすることができる。
図3(a)に示すように、本発明の実施の形態1における騒音低減装置300では、騒音源310から発せられた騒音を騒音検出器320により検知し、騒音制御器330で信号処理を行ってスピーカ340から制御音を出力して、騒音源310から発せられた騒音と位相の反転した音を重ね合わせて利用者301の耳301bに発信することにより、騒音の低減を行う。
図3(b)は、スピーカ340から出力する制御音と騒音源310から発せられる騒音とを重ね合わせる方法について示している。
騒音源310と利用者301の耳301bとを結ぶ騒音の主到達経路310Nに対して騒音の拡がり角度がαである場合、スピーカ340を拡がり角度αの内部に配置する。これにより、スピーカ340から発せられる位相が反転した制御音が騒音と重ね合わされて利用者301の耳301bに到達する。また、重ね合わせの領域内に誤差検出器としてのエラーマイク350を配置することにより、騒音低減後の音を誤差として検出し、騒音低減装置300の動作結果に対してフィードバックを行い、騒音低減効果を高めることができる。
次に、本発明の実施の形態1における騒音低減装置(以下、「本装置」と略記する)を航空機の客室に設置した場合の事例について、図4を用いて説明する。図4は、航空機の客室に設置された騒音低減装置の主要な構成を示す平面図である。
図4に示すように、本装置は、航空機の客室A(図1)に配列され、騒音を制御する制御空間である座席402に設置される。
座席402は、壁面によりシェル状に周囲を囲い利用者の占有領域を確保するシェル部402aおよびシェル部402aの内部に配置された座席部402bを備えている。シェル部402aは、座席部402bの前方に対向する位置に棚部402aaを備えており、机としての機能を発揮することができる。また、座席部402bは、背もたれ部(図示せず)、ヘッドレスト402bcおよび肘掛け部402bd、402beを備えている。
航空機の客室Aにおける音環境としては、機体に搭載されたエンジンや客室の内部に配設されたエアコンその他の騒音源があり、座席402では、騒音源から発せられる騒音が、シェル部402aの外周部に到達する。
また、ヘッドレスト402bcはC形の形状を有し利用者401が座席部402bに着座すると頭部401aがヘッドレスト402bcに囲まれた状態になる。またヘッドレスト402bcには、騒音制御器430およびスピーカ440a、440bが埋め込まれ、スピーカ440a、440bは利用者401の頭部401aに対して耳401bに対向して配置される。また誤差検出器としてマイク450a、450bは頭部401aとスピーカ440a、440bとの間にそれぞれ配置される。
次に、本装置における構成上の特徴である、利用者から発する音声がエコーとなって反響する現象(以下、「エコー現象」と略記する)を抑制する方法について、図4および図5を用いて説明する。図5は、本装置における制御音の生成に係わる主要な構成を示すブロック図である。
本装置では、図4に示すシェル部402aの内部を座席402の制御空間、座席部402bに着席した利用者401の頭部401aの位置を制御空間の中心として、制御中心と定義する。
図4において、座席402では、例えば外部の騒音源410から発せられた騒音に対してシェル部402aにより座席402の周囲で物理的な防音を行う。騒音源410からの騒音はシェル部402aの内部に進入し、座席部402bに着席した利用者401の頭部401a(制御中心)に到達する。航空機の騒音のように種々の騒音源が存在し、主要な騒音経路を特定できないような場合には、無指向性の騒音源マイクをシェル部402a(制御空間)またはその近傍に複数配設する。図4は、一例としてシェル部402aの所定の位置に騒音源マイク420a〜420g(図3の騒音検出器320に相当)を配設した事例を示す。
以下、本装置における制御音の生成に係わる構成および機能について、シェル部402aの4箇所に騒音源マイクを配設した場合を事例として、図5を用いて説明する。なお、図5において図3と同じ構成については説明を省略する。
本装置は、騒音制御器330(図3)において、フィルタ係数算出部333と騒音検出器320に係わるA/D変換器331との間に増幅器534、増幅制御部535およびメモリー536を備え、増幅制御部535はメモリー536に予め記憶された情報に基づいて増幅器534の制御を行う。メモリー536は、増幅器534に対する制御係数(後述)の設定および変更などに必要なデータおよびプログラムを記憶し、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等、汎用の記憶素子が使用される。また、適応デジタルフィルタ332とD/A変換器334との間には加算部537が配置されている。
図5において、座席402(図4)に配設された騒音源マイクM1〜M4(例えば、図4の騒音源マイク420d、420a、420e、420fに相当)は、座席402(図4)に着席した利用者501の口元501c(制御空間内の特定の位置)とそれぞれd1〜d4の距離(以下、騒音源マイクから利用者の口元501cまでの距離を「マイク距離」と略記する)にある。騒音源マイクM1〜M4における騒音検出値は、A/D変換器331に入力され、A/D変換された信号がA/D変換器331から適応デジタルフィルタ332および増幅器534に入力される。増幅器534はA/D変換器331から入力された騒音検出値を増幅する際に、増幅制御部535の指示に基づき、騒音源マイクM1〜M4のそれぞれに対して予め設定された制御係数kを用いて騒音検出値の増幅率を決定する。
制御係数kは、制御空間内の特定の位置と騒音源マイクとの距離であるマイク距離に係わる係数であり、0<k<1として騒音源マイクM1〜M4に対して個別に予め設定することにより、マイク距離に応じて増幅器534の増幅率を制御し、騒音源マイクM1〜M4における検出値の重み付けを行う。また、加算部537は、4つの騒音源マイクM1〜M4それぞれに対応する適応デジタルフィルタの出力を加算して制御音発生器340を制御するための制御音信号を生成する。
マイク距離が小さい騒音源マイクは、利用者が発する音声を大きなレベルの騒音として検出し、エコー現象に大きな影響を与える。したがって、本装置では、エコー現象を抑制するための措置として、マイク距離が小さい騒音源マイクに対しては小さな制御係数を設定する。例えば、図5において、騒音源マイクM1〜M4のマイク距離に関しd2<d1<d3<d4の関係がある場合には、騒音源マイクM1〜M4に対する制御係数をk2<k1<k3<k4として設定する。また、制御係数を設定する際に、マイク距離に加えて、騒音源マイクの設置場所、設置方向、指向性マイクを使用する場合の指向性の方向など、設置条件に係わる補正値を制御係数に含めることにより、より正確な制御係数の決定を行うことが可能となる。
制御係数を決定する他の方法として、擬似音源を使用する方法もある。一例として、本装置の設置時など利用者の不在時に利用者の口元に近い位置(制御中心の近傍)など、制御空間内の特定位置にスピーカを配置して試験信号を出力し、それぞれの騒音源マイクM1〜M4で試験信号の検出レベルを確認する。この試験信号の検出レベルに応じて制御係数k1〜k4を設定する。すなわち、試験信号の検出レベルが最も大きい騒音源マイク(マイク距離が最も小さい騒音源マイクM2)には最も小さい制御係数を設定し、逆に試験信号の検出レベルが最も小さい騒音源マイク(マイク距離が最も大きい騒音源マイクM4)には最も大きい制御係数を設定する。また、各騒音源マイクの距離が予め分かっている場合には、マイク距離が最も小さい騒音源マイクM2のみで試験信号を検出し、その検出レベルに基づいて騒音源マイクM2の制御係数を決定する。残りの騒音源マイクM1、M3、M4の制御係数についてはマイク距離に応じて決定してもよい。
なお、増幅制御部535は、制御係数k1〜k4の設定および変更などを実行するための手段として、増幅率の設定に必要な電子回路、液晶表示パネルなどの表示手段、操作ボタンなどの入力手段およびプログラムを備えていてもよい(いずれも図示せず)。
このように、本実施の形態ではフィルタ係数算出部333の前に増幅器534を配置し、エコー現象に大きな影響を与える、マイク距離の小さい騒音源マイクに対応する制御係数(増幅率)を小さく設定し、逆にエコー現象への影響が小さな騒音源マイクに対応する制御係数を大きく成長させることで、騒音低減効果の低減を最小限にとどめたまま、エコー現象の発生を効率的に抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態の本装置における制御音の生成に係わる主要な構成を示すブロック図である。
上記の実施の形態1においてフィルタ係数算出部333の前に増幅器534を配置し、その増幅率を変更する制御係数kをマイク距離に応じて設定し、エコー現象を抑制した。本実施の形態では、フィルタ係数算出部333には騒音源マイクM1〜M4の出力をそのまま入力し、従来通りフィルタ係数を算出し、算出したフィルタ係数で適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数を更新する。そして、適応デジタルフィルタ332の更新されたフィルタ係数の最大値を監視し、この最大値が予め設定された閾値を越えるとフィルタ係数の更新を止めるようにしたものである。この閾値をマイク距離が小さいほど小さく、マイク距離が大きいほど大きく設定することにより、エコー現象に最も影響が大きいマイク距離の小さい騒音源マイク(例えば、騒音源マイクM2)に対応する適応デジタルフィルタのフィルタ係数の更新を止め、適応デジタルフィルタの出力が一定以上大きくなるのを止めるようにしている。
具体的に説明すると、図6に示すように、適応デジタルフィルタ332とフィルタ係数算出部333との間に閾値判定部634、閾値制御部635、メモリー636を配置する。各騒音源マイクM1〜M4に対応する適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数の最大値を適応デジタルフィルタ332から出力して、閾値判定部634に入力する。閾値制御部635はメモリー636に予め記憶された情報に基づいて閾値判定部634の制御を行う。すなわち、閾値判定部634に設定される閾値h(制御係数)を決定する。この場合、フィルタ係数は正、負両方の値をとりうるので閾値判定部634にはフィルタ係数の絶対値の最大値を入力する。
閾値h1〜h4は、実施の形態1と同様な方法で決定される。すなわち、マイク距離が小さい騒音源マイクはエコー現象に大きな影響を与えるので、例えば、騒音源マイクM2に対応する適応デジタルフィルタに対してはより小さな閾値を設定して、フィルタ係数が大きくなるのを抑制する。一方、マイク距離が大きな騒音源マイクはエコー現象に大きな影響を与えないので、例えば、騒音源マイクM4に対応する適応デジタルフィルタに対しては、より大きな閾値を設定してフィルタ係数が大きくなるのを許容する。例えば、図5に示すように、騒音源マイクM1〜M4のマイク距離に関しd2<d1<d3<d4の関係がある場合には、騒音源マイクM1〜M4に対応する適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数の更新を止める閾値をh2<h1<h3<h4として設定する。また、閾値hは実施の形態1と同様に擬似音源を使用する方法で求めてもよい。
このように、本実施の形態ではエコー現象に大きな影響を与える、マイク距離の小さい騒音源マイクに対応する適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数の更新を小さい段階で止めることにより、騒音低減効果の低減を最小限にとどめたまま、エコー現象の発生を効率的に抑制することができる。
(実施の実施3)
次に、本発明の実施の形態3について図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態の本装置における制御音の生成に係わる主要な構成を示すブロック図である。
上記の実施の形態1、2においては適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数はエラーマイク350で検出される誤差信号を最小にするようにフィルタ係数算出部333において適宜更新されていた。これにより、座席402(図4)周辺の騒音環境が変化しても騒音低減効果を維持している。しかしながら、座席402周辺の騒音環境があまり変化しない場合には、適応デジタルフィルタ332のフィルタ係数を固定にしても騒音低減を図ることができる。図7に示すように、本実施の形態では、A/D変換器331と適応デジタルフィルタ332との間に増幅器734、増幅制御部735およびメモリー736を備え、増幅制御部735はメモリー736に予め記憶された情報に基づいて増幅器734の制御を行う。
増幅器734はA/D変換器331から入力された騒音検出値を増幅する際に、増幅制御部735の指示に基づき、騒音源マイクM1〜M4のそれぞれに対して予め設定された制御係数kを用いて騒音検出値の増幅率を決定する。
制御係数k5〜k8は、実施の形態1と同様な方法で決定される。すなわち、マイク距離が小さい騒音源マイク(例えば、騒音源マイクM2)はエコー現象に大きな影響を与えるので、より小さな制御係数を設定する。一方、マイク距離が大きな騒音源マイク(例えば、騒音源マイクM4)はエコー現象に大きな影響を与えないので、より大きな制御係数を設定する。例えば、図7において、騒音源マイクM1〜M4のマイク距離に関しd2<d1<d3<d4の関係がある場合には、騒音源マイクM1〜M4に対する制御係数をk6<k5<k7<k8として設定する。また、制御係数kは実施の形態1と同様に擬似音源を使用する方法で求めてもよい。
このように、本実施の形態では適応デジタルフィルタ332の前に増幅器734を配置し、エコー現象に大きな影響を与える、マイク距離の小さい騒音源マイクに対応する制御係数(増幅率)を小さく設定して、エコー現象の発生を効率的に抑制することができる。この場合、実施の形態1,2と比較して騒音低減効果は弱まるが、誤差音検出マイク350やフィルタ係数算出部333など、フィルタ係数更新のための構成が不要になり簡単にエコー対策を施すことが可能になる。
なお、本実施の形態の場合には、増幅器734は適応デジタルフィルタ332と加算部537との間に配置しても同様の効果を発揮する。
以上の通り、本装置を使用することにより、利用者と騒音源マイクとの位置関係に基づいて、騒音源マイクの制御係数を決定することができる。これにより、制御空間において外部の騒音を効果的に低減することができるとともに、利用者が発する音声に起因するエコー現象を抑制することが可能となる。これにより、高品質の騒音低減を実現する効果を発揮することができる。
なお、上記実施の形態では制御空間として航空機内に配列された座席を例に説明したが、これに限定されるものではなく、本装置は騒音の大きい航空機や鉄道車両などに使用可能な高品質の騒音低減装置を提供することができる。
また、上記実施の形態では、利用者の音声に起因するエコー現象に対する措置について述べたが、本装置は利用者が使用する音響装置などから発する音などに起因するエコー現象に対しても有効である。この場合には、例えば、棚部402aa(図4)の所定の位置から騒音源マイクまでの距離をマイク距離とすることなどにより、制御係数を設定することができる。
また、上記実施の形態では、図5、図7において増幅器534はA/D変換器331の後に配置したが、A/D変換器331の前に配置してもよい。この場合は、騒音源マイクM1〜M4からのアナログ信号出力を増幅することになる。
また、上記実施の形態では、設置されたすべての騒音源マイクに対してマイク距離に応じて制御係数を変更するとしたが、特定の騒音源マイク(例えば、マイク距離の最も小さい騒音源マイク)のみ制御係数を変更し、残りは固定係数としてもよい。
本発明の騒音低減装置は、高品質の騒音低減装置を提供することができる。したがって、航空機や列車、車など複雑な騒音環境の中で高度の快適性が求められる利用空間内で使用する騒音低減装置として適用可能である。
100 航空機
100a,A,B,C 客室
101a,101b 翼
102a,102b エンジン
104 システム管理装置
105,402 座席(制御空間)
300 騒音低減装置
301,401 利用者
401a 頭部(制御中心)
301b,401b 耳
310,NS1a,NS1b,NS1c,NS2a,NS2b,NS2c,NS2d,NS2e 騒音源
310N 主到達経路(騒音経路)
320 騒音検出器
330,430 騒音制御器
331,335 A/D変換器
332 適応デジタルフィルタ
333 フィルタ係数算出部
334 D/A変換器
340 制御音発生器(スピーカ)
350 誤差検出器(エラーマイク)
420a〜420g,M1〜M4 騒音源マイク
402a シェル部
402aa 棚部
402b 座席部
402bc ヘッドレスト
402bd,402be 肘掛け部
440a,440b スピーカ
450a,450b エラーマイク
534,734 増幅器
535,735 増幅制御部
536,636,736 メモリー
537 加算部
634 閾値判定部
635 閾値制御部
α 拡がり角度
d1〜d4 マイク距離
k1〜k4 制御係数

Claims (9)

  1. 騒音源から発せられる騒音を検知する複数の騒音検知手段と、
    前記騒音検知手段により検知された騒音を制御空間の制御中心において打ち消すための制御音信号を生成させる騒音制御手段と、
    前記騒音制御手段からの制御音信号に基づいて制御音を出力する制御音出力手段と、
    前記制御中心において前記騒音源から発せられる騒音と前記制御音出力手段から出力される制御音とを重畳して誤差音を検知する誤差音検知手段と、を備えた騒音低減装置であって、
    前記複数の騒音検知手段を前記制御空間またはその近傍に配置し、
    前記騒音制御手段は、前記複数の騒音検知手段の出力を入力とする適応デジタルフィルタと、前記複数の騒音検知手段の出力および前記誤差音検知手段の出力を入力とし、前記誤差音を最小にするように前記適応デジタルフィルタのフィルタ係数を更新するフィルタ係数算出部と、
    前記複数の騒音検知手段に対応する前記適応デジタルフィルタからの複数の出力を加算して前記制御音信号を生成する加算手段と、を備え、
    前記騒音制御手段は前記複数の騒音検知手段のそれぞれに対して前記制御空間内の特定の位置と騒音検知手段との距離に係わる制御係数を設定して検出値の重み付けを行い、前記制御係数に基づいて前記制御音の出力を制御することを特徴とする騒音低減装置。
  2. 前記制御係数は前記制御中心またはその近傍の特定の位置と前記騒音検知手段との距離に係わる係数であることを特徴とする請求項1に記載の騒音低減装置。
  3. 前記制御係数は前記制御空間内の特定の位置と前記騒音検知手段との距離が小さいほど小さく、前記距離が大きいほど大きく、重み付けを行う係数であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の騒音低減装置。
  4. 前記複数の騒音検知手段の出力をそれぞれ増幅して前記フィルタ係数算出部へ出力する増幅器をさらに備え、前記制御係数は前記増幅器の増幅率であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の騒音低減装置。
  5. 前記複数の騒音検知手段に対応する前記適応デジタルフィルタのフィルタ係数のそれぞれの「絶対値」の最大値を入力とし、予め設定した閾値と比較してフィルタ係数の最大値が前記閾値を越えた場合には、対応する前記適応デジタルフィルタのフィルタ係数の更新を止めるよう制御する閾値判定部をさらに備え、前記制御係数は前記閾値であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の騒音低減装置。
  6. 前記適応デジタルフィルタのフィルタ係数が固定の場合であって、前記複数の騒音検知手段の出力をそれぞれ増幅して前記適応デジタルフィルタへ出力する増幅器をさらに備え、前記制御係数は前記増幅器の増幅率であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の騒音低減装置。
  7. 前記制御係数は前記騒音検知手段の設置条件に係わる補正値を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の騒音低減装置。
  8. 利用者不在時に前記制御空間内の特定位置にスピーカを配置して試験信号を出力し、前記騒音検知手段が検出した前記試験信号の検出レベルに応じて前記制御係数を設定することを特徴とする請求項1に記載の騒音低減装置。
  9. 前記制御係数は前記検出レベルが大きいほど小さく、前記検出レベルが小さいほど大きく、重み付けを行う係数であることを特徴とする請求項8に記載の騒音低減装置。
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