JP2007120079A - 引戸用自動施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、かつ安価に引戸の閉止と同時に施錠が可能となる引戸用自動施錠装置を得、安価に利便性の向上を図る。
【解決手段】引戸と非開閉体とに亘って設けられる引戸用自動施錠装置100であって、非開閉体に、ストライク17と、第1マグネット19、第2マグネット21とを備え、引戸に、カマ状ボルト31と、カマ状ボル31トに噛合するラックを有し往復直線動するスライドブラケット35と、カマ状ボルト31に係止するストッパーアーム53と、第1マグネット19又は第2マグネット21に選択的に対向するよう往復直線動するスライドベース59と、第1マグネット19に対向することで磁気反発力によりストッパーアーム53を係止解除する方向に回転されるマグネットトリガー65とを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、扉、特にスライドドア、引戸、窓等の開閉体に用いて好適な引戸用自動施錠装置に関する。
一般的に、ヒンジを吊り元として開閉される扉に設けられる施錠装置は、扉の木口からデッドボルトを直線往復方向で進退させ、扉枠側に設けられたストライクの係止穴にこのデッドボルトを進入して施錠を行う。一方、溝等に沿って横に開閉する所謂引戸においても、施錠装置の設けられることがある。例えば、脱衣所やトイレの引戸等に設けられる簡易的な施錠装置は、戸先に錠箱が内設され、錠箱内には回動軸を中心に回動自在に支持されたカマ状ボルトが設けられている。また、引戸の戸先が当接する戸当たり部分には係止穴の形成されたストライクが取り付けられる。
これにより、引戸が閉止された状態で、引戸の室内側面に表出された操作摘みを施錠操作することにより、錠箱内のカマ状ボルトが錠箱から円弧状の軌跡で突出し、戸当たり側ストライクの係止穴に係止することで、引戸の開放を規制する施錠状態とすることができた。また、施錠状態を解除するには、施錠方向と逆方向に上記の操作摘みを解錠操作することで、ストライクに係止したカマ状ボルトを再び円弧状の軌跡で錠箱内に後退させ、ストライクとの係止状態を解除し、引戸の開放を可能とする解錠状態とすることができた。
しかしながら、上記した従来の引戸用施錠装置は、引戸を閉止した後、室内側に表出する操作摘みを操作することで、カマ状ボルトを突出させて、施錠を行うため、引戸の閉止直後に急な作業が必要とされている場合には、利便性に欠ける問題があった。また、引戸閉止後に、施錠を忘れれば、他人に不意に引戸を開放されることもあった。このような不具合に対しての対策として、オートロック錠の採用も考えられるが、電源供給が必要になるとともに、錠構造が複雑となり、コストのかかる問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、かつ安価に引戸の閉止と同時に施錠が可能となる引戸用自動施錠装置を提供し、もって、安価に利便性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の引戸用自動施錠装置100は、引戸11と非開閉体13とに亘って設けられる引戸用自動施錠装置100であって、
前記非開閉体13には、係止穴15を有するストライク17と、該ストライク17に付設され異なる磁極を前記引戸11に対向させる第1マグネット19、第2マグネット21と、を備え、
前記引戸11には、回動軸29を中心に回動自在に支持され化粧板25の進退穴から弧状軌跡で突出することで前記係止穴15に係止するカマ状ボルト31と、該カマ状ボルト31のセグメントギア39に噛合するラック37を有し往復直線動するスライドブラケット35と、ストッパー軸51を中心に揺動自在に支持され後退した状態の前記カマ状ボルト31に係止するストッパーアーム53と、前記第1マグネット19又は前記第2マグネット21に選択的に対向するよう往復直線動するスライドベース59と、該スライドベース59にトリガー支持軸63を介して揺動自在に設けられ前記第1マグネット19に対向することで磁気反発力により前記ストッパーアーム53を係止解除する一方向に回転されるとともに、前記第2マグネット21に対向することで磁気吸引力によって他方向に回転されるマグネットトリガー65と、前記スライドブラケット35に設けられ前記カマ状ボルト31を後退させる方向の摺動で前記スライドベース59を前記第2マグネット21の方向へ摺動させる突片75と、
を備えたことを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、引戸11が閉止されると、スライドベース59に支持されたマグネットトリガー65が、ストライク側の第1マグネット19に対向し、第1マグネット19との間に発生する磁気反発力によって、第1マグネット19から離反する方向へ揺動される。揺動したマグネットトリガー65は、ストッパーアーム53を押圧し、ストッパーアーム53がカマ状ボルト31から係止を解除する方向に回転される。これにより、ストッパーアーム53とカマ状ボルト31との係止が解除される。カマ状ボルト31のストッパーアーム53による係止状態が解除されると、セグメントギア39に噛合するスライドブラケット35のブラケットバネ付勢力によって、スライドブラケット35が付勢され、これに従動してカマ状ボルト31が円弧状の軌跡で引戸11の進退穴33から突出される。このようにして引戸11から突出されたカマ状ボルト31は、引戸閉止状態で対向している非開閉体ストライク17の係止穴15に係止する。これにより、引戸11は、非開閉体側に施錠状態となり、開放不能となる。一方、引戸11の解錠時には、スライドブラケット35に固設される操作ピン41が操作され、カマ状ボルト31が後退回転する方向に、スライドブラケット35が摺動される。これにより、カマ状ボルト31が引戸11に後退され、ストライク係止穴15との係止が解除されるとともに、スライドブラケット35に設けられた突片75が、スライドベース59を第2マグネット対向位置へと摺動させる。スライドベース59が第2マグネット21との対向位置へ配置されると、スライドベース59に設けられたマグネットトリガー65が、第2マグネット21との間に発生する磁気吸引力によって、第2マグネット21に接近方向に揺動され、スライドブラケット35の突片75との係合が解除される。この状態で、引戸11が開放されると、マグネットトリガー65が第2マグネット21から離反され、磁気吸引力が消失することで、ベースバネ73の付勢力によってスライドベース59が再び第1マグネット19と対向する位置へ移動配置され、引戸閉止前の状態へリセットされることとなる。
請求項2記載の引戸用自動施錠装置200は、前記ストッパーアーム53に突設された解除片91と、
前記スライドブラケット53に摺動自在に内設されるとともに、前記カマ状ボルト31を突出させる方向の摺動操作で前記解除片91に当接して前記ストッパーアーム53を係止解除方向へ揺動させる押下片89を有したコア部材85と、
を備えたことを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置200では、引戸施錠状態から、解錠操作が行われた直後の状態(解錠された引戸11が未だ開動されていない状態)においても、コア部材85に固設された操作ピン41が、カマ状ボルト31を突出させる方向に操作されることで、コア部材85の押下片89がストッパーアーム53の解除片91を押圧し、ストッパーアーム53を、スライドブラケット35に対する係止状態から係止解除状態へと揺動させることができる。つまり、コア部材85を設けた本構成によれば、解錠直後においても、操作摘み97を解錠操作と逆方向に施錠操作することで、カマ状ボルト31を突出させる施錠状態とすることが可能となる。
請求項3記載の引戸用自動施錠装置100は、前記非開閉体が、前記引戸11と相接する他の引戸13の召合部13aであることを特徴とする。
この引戸用自動施錠装置100では、例えば、引き違い引戸11の召合部11aに錠箱23が設けられ、この錠箱23から突出させたカマ状ボルト31を、他の引戸13の召合部13aに設けられたストライク17に係止することで、引き違い引戸11,13の双方が同時に施錠状態となる。
本発明に係る請求項1記載の引戸用自動施錠装置によれば、引戸が閉止されると、マグネットトリガーが、ストライク側の第1マグネットとの間に発生する磁気反発力によって揺動し、ストッパーアームを、カマ状ボルトの係止解除方向に回転させる。これにより、ストッパーアームとカマ状ボルトとの係止が解除され、セグメントギアに噛合するスライドブラケットの付勢力によって、カマ状ボルトが円弧状の軌跡で引戸の進退穴から突出し、ストライクの係止穴に係止するので、オートロック錠を用いずに、簡単な構造で、かつ安価に引戸の閉止と同時に施錠が可能となる。この結果、安価に利便性を向上させることができる。
請求項2記載の引戸用自動施錠装置によれば、解錠された引戸が未だ開動されていない状態においても、コア部材に固設された操作ピンを、カマ状ボルト突出方向に操作することで、コア部材の押下片を介してストッパーアームの解除片を押圧し、ストッパーアームを、スライドブラケットに対する係止状態から係止解除状態へと揺動させることができるので、解錠直後においても、カマ状ボルトを突出させる施錠状態とすることが可能となる。
請求項3記載の引戸用自動施錠装置によれば、非開閉体が、引戸と相接する他の引戸の召合部であるので、引き違い引戸の召合部に錠箱を設け、この錠箱から突出させたカマ状ボルトを、他の引戸の召合部に設けられたストライクに係止することで、引き違い引戸の双方を、閉止と同時に施錠状態とすることができる。
以下、本発明に係る引戸用自動施錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る引戸用自動施錠装置の採用された引き違い引戸の概略斜視図、図2は図1に示した引戸用自動施錠装置の戸面垂直方向の装置断面図、図3は図2のI−I矢視図、図4は図2のII−II矢視図、図5は図2に示した引戸用自動施錠装置の要部分解斜視図、図6は図5に示したスライドブラケットの斜視図、図7は図5に示したカマ状ボルトの斜視図、図8は図5に示したスライドベースの斜視図、図9は図5に示したストッパーアームの斜視図である。
本実施の形態による引戸用自動施錠装置100は、概略的に、引戸11と非開閉体とに亘って設けられている。ここで、非開閉体とは、引戸11と相接する他の引戸13を言う。引戸用自動施錠装置100は、引戸11の召合部11aと、他の引戸13の召合部13aとに亘って設けられている。すなわち、引戸11の召合部11aに後述の錠箱が設けられ、この錠箱から突出させたカマ状ボルトを、他の引戸13の召合部13aに設けられたストライクに係止することで、引き違い引戸11,13の双方が閉止と同時に施錠状態となるように構成されている。
以下、その構成を具体的に説明する。
非開閉体である他の引戸13の召合部13aには、図2、図3に示す係止穴15を有するストライク17が取り付けられている。このストライク17には異なる磁極を引戸11に対向させる第1マグネット19、第2マグネット21とが上下方向に間隔を有して固設される。
一方、引戸11の召合部11aには錠箱23が内設され、錠箱23は他の引戸13に対する対向面に、図2,図4に示す化粧板25として表出する。化粧板25は、引戸11の召合部11aに、固定ビス27,27によって固定される。錠箱23内には回動軸29を中心に回動自在にカマ状ボルト31が支持され、カマ状ボルト31は化粧板25に形成された進退穴33から弧状軌跡で突出する。カマ状ボルト31は、進退穴33から突出することにより、ストライク17の係止穴15に係止する。
錠箱23内のカマ状ボルト31の左方にはスライドブラケット35が図2の上下方向で往復直線動自在に設けられ、スライドブラケット35は図5,図6に示すラック37を、カマ状ボルト31の図7に示すセグメントギア39に噛合している。スライドブラケット35にはピン穴39が穿設され、ピン穴39は操作ピン41を嵌着する。引戸11の召合部11a表面には図1に示す操作パネル45が取り付けられ、操作パネル45には操作ピン41と連結された操作摘み47が上下方向に摺動自在に表出される。つまり、スライドブラケット35は、操作摘み47を介して上方へ摺動操作可能となっている。なお、このスライドブラケット35には収容空間43が形成され、この収容空間43は後述する第2の実施の形態で用いられるコア部材を収容可能とする。
カマ状ボルト31は、スライドブラケット35が上下摺動すれば、ラック37、セグメントギア39を介して、回動されることとなる。また、逆に、カマ状ボルト31の回動が規制されれば、スライドブラケット35の上下摺動も規制されることとなる。スライドブラケット35は、錠箱23内壁面との間に配設されたブラケットバネ49の付勢力によって図2の下方向へ付勢されている。
錠箱23内には、ストッパー軸51を中心に揺動自在に支持されるストッパーアーム53が設けられ、ストッパーアーム53は錠箱23内に後退した状態のカマ状ボルト31の係止片55に爪部53aを係止することで、カマ状ボルト31の突出方向の回転を規制する。つまり、ストッパーアーム53は、ブラケットバネ49を圧縮状態でスライドブラケット35の摺動を規制する。ストッパーアーム53は、図9に示す支持穴53bがストッパー軸51に支持される。ストッパー軸51には図2に示すストッパーバネ57が外挿され、ストッパーバネ57は一端を回動軸29に当接するとともに、他端をストッパーアーム53の図9に示す起立片53cに当接することで、ストッパーアーム53を図2の反時計回りに回転付勢している。
錠箱23内には、第1マグネット19又は第2マグネット21に選択的に対向するように、スライドベース59が図2の上下方向に往復直線動可能に設けられている。スライドベース59は、例えば化粧板25の背面に形成されたガイド溝61に沿って摺動が案内される。このスライドベース59にはトリガー支持軸63を介してマグネットトリガー65が揺動自在に設けられている。マグネットトリガー65にはマグネット67が固設され、マグネット67は第1マグネット19と対向配置されることで磁気反発力を発生させる一方、第2マグネット21と対向配置されることで磁気吸引力を発生させる。トリガー支持軸63は、スライドベース59の支持穴59aに固設される。トリガー支持軸63にはトリガーバネ69が外挿され、トリガーバネ69は一端をマグネットトリガー65に当接し、他端をスライドベース59の凸片59bに当接することで、マグネットトリガー65を図2の反時計回りに付勢している。
すなわち、スライドベース59が摺動され、マグネット67が第1マグネット19と対向配置されると、マグネットトリガー65は、図2に示す時計回りに回転される。また、スライドベース59が摺動され、マグネット67が第2マグネット21と対向配置されると、マグネットトリガー65は、図2の反時計回りに回転される。マグネットトリガー65は、時計回りに回転することで、ストッパーアーム53を図2の右方へ押圧し、ストッパーアーム53を時計回りに揺動させる。これにより、ストッパーアーム53は、スライドブラケット35の係止を解除する。すなわち、マグネットトリガー65は、第1マグネット19に対向することで、磁気反発力によりストッパーアーム53を係止解除する一方向に回転されるとともに、第2マグネット21に対向することで磁気吸引力によって他方向に回転される。
錠箱23内の上部にはベースバネ軸71が立設され、ベースバネ軸71にはベースバネ73が外挿される。ベースバネ73は一端が錠箱23内壁に当接するとともに、他端がスライドベース59に当接し、スライドベース59を図2の下方向へ付勢している。
スライドブラケット35には突片75が設けられ、突片75はスライドベース59と係合可能となる。すなわち、カマ状ボルト31を後退させる方向にスライドブラケット35が摺動されると、突片75は、スライドベース59を第2マグネット21の方向(図2の上方向)へ摺動させるようになっている。つまり、操作摘み47を介してスライドブラケット35が図2の上方向へと摺動されると共に、スライドベース59も上方向へと摺動されるようになっている。
次に、上記のように構成された引戸用自動施錠装置100の作用を説明する。
図10は引戸施錠状態の装置断面図、図11は解錠操作時の装置断面図、図12は解錠時のマグネットトリガー保持状態の装置断面図、図13は開引戸状態の装置断面図である。
引戸用自動施錠装置100において、図10に示すように、先ず、引戸11が閉止されると、スライドベース59に支持されたマグネットトリガー65が、ストライク17側の第1マグネット19に対向する。すると、マグネット67と第1マグネット19との間に発生する磁気反発力によって、マグネットトリガー65が、第1マグネット19から離反する方向へ揺動される。
揺動したマグネットトリガー65は、ストッパーアーム53を押圧し、ストッパーアーム53がカマ状ボルト31から係止を解除する方向に回転される。これにより、ストッパーアーム53とカマ状ボルト31との係止が解除される。カマ状ボルト31のストッパーアーム53による係止状態が解除されると、セグメントギア39に噛合するスライドブラケット35のブラケットバネ49の付勢力によって、スライドブラケット35が下方向へ付勢され、これに従動してカマ状ボルト31が円弧状の軌跡で引戸11の進退穴33から突出される。このようにして引戸11から突出されたカマ状ボルト31は、引戸閉止状態で対向している他の引戸13のストライク17の係止穴15に係止する。これにより、引戸11は、他の引戸13に施錠状態となり、開放不能となる。
一方、引戸の解錠時には、図11に示すように、スライドブラケット35の操作ピン41に固設される操作摘み47(図1参照)が操作され、カマ状ボルト31が後退回転する方向に、スライドブラケット35が図11の上方向へ摺動される。これにより、カマ状ボルト31が引戸11に後退され、ストライク係止穴15との係止が解除されるとともに、スライドブラケット35に設けられた突片75が、スライドベース59を第2マグネット21との対向位置へと摺動させる。
スライドベース59が第2マグネット21との対向位置へ配置されると、図12に示すように、スライドベース59に設けられたマグネットトリガー65が、第2マグネット21との間に発生する磁気吸引力によって、第2マグネット21に接近方向に揺動され、スライドブラケット35の突片75との係合が解除される。
この状態で、図13に示すように、引戸11が開放されると、マグネットトリガー65が第2マグネット21から離反され、磁気吸引力が消失することで、ベースバネ73の付勢力によってスライドベース59が再び第1マグネット19と対向する位置へ移動配置され、引戸閉止前の状態へリセットされることとなる。このリセット状態では、カマ状ボルト31が再びストッパーアーム53によって係止されることで、スライドブラケット35は、ブラケットバネ49を圧縮させた状態で錠箱23内の上方に保持される。
したがって、この引戸用自動施錠装置100によれば、引戸11が閉止されると、マグネットトリガー65が、ストライク側の第1マグネット19との間に発生する磁気反発力によって揺動し、ストッパーアーム53を、カマ状ボルト31の係止解除方向に回転させる。これにより、ストッパーアーム53とカマ状ボルト31との係止が解除され、セグメントギア39に噛合するスライドブラケット35の付勢力によって、カマ状ボルト31が円弧状の軌跡で引戸11の進退穴33から突出し、ストライク17の係止穴15に係止するので、オートロック錠を用いずに、簡単な構造で、かつ安価に引戸11の閉止と同時に施錠が可能となる。この結果、安価に利便性を向上させることができる。
また、非開閉体が、引戸11と相接する他の引戸13の召合部13aであるので、引き違い引戸11の召合部11aに錠箱23を設け、この錠箱23から突出させたカマ状ボルト31を、他の引戸13の召合部13aに設けられたストライク17に係止することで、引き違い引戸11,13の双方を、閉止と同時に施錠状態とすることができる。
次に、本発明に係る引戸用自動施錠装置の他の実施の形態を説明する。
図14は本発明に係る他の実施の形態の装置断面図、図15は図14に示した引戸用自動施錠装置の要部分解斜視図、図16は図15に示したコア部材の斜視図、図17は図15に示したストッパーアームの斜視図、図18は図14のIII −III 矢視図、図19は図14のIV−IV矢視図である。なお、図1〜図13に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この他の実施の形態による引戸用自動施錠装置200は、上記したスライドブラケット35と略同一外形状で形成された図14,図15に示すスライドブラケット81の収容空間43が、切欠部83によって側面開放されている。
このスライドブラケット81の収容空間43にはコア部材85がスライドブラケット81の摺動方向と同方向に摺動自在に収容されている。コア部材85は、図16に示すように、切欠部83から突出される操作ピン41を固設している。コア部材85は、挟入バネ87によって、図14の上方向へ付勢されている。コア部材85にはストッパーアーム53に向かって突出する押下片89が設けられている。押下片89は、カマ状ボルト31を突出させる方向のコア部材85の摺動操作で、ストッパーアーム53に突設した図17に示す解除片91に当接して、ストッパーアーム53を係止解除方向へ揺動させる。
引戸11の戸面に設けられる操作パネル45には、図14,図18に示す操作ピン41と嵌合するスライドブロック93が上下方向に摺動自在に設けられている。スライドブロック93には図19に示す揺動軸95を中心に図14の上下方向に揺動自在となった操作摘み97が設けられる。操作摘み97は、操作パネル45に形成された窓部99から表出されている。
次に、上記のように構成された引戸用自動施錠装置200の作用を説明する。
図20は閉引戸状態解錠時の装置断面図、図21は閉引戸状態施錠操作時の装置断面図、図22は閉引戸状態施錠完了時の装置断面図である。
この引戸用自動施錠装置200では、図10に示した引戸11の閉止直後における自動施錠動作は、上記の実施の形態による引戸用自動施錠装置100と同様となるので、その説明は省略する。
一方、本実施の形態による引戸用自動施錠装置200では、引戸施錠状態から、解錠操作が行われた直後の図20に示す状態(解錠された引戸11が未だ開動されていない状態)においても、コア部材85に固設された操作ピン41が、図21に示す操作摘み97の下方向の摺動操作で、カマ状ボルト31を突出させる方向に操作されることで、コア部材85の押下片89がストッパーアーム53の解除片91を押圧する。
これにより、挟入バネ87が圧縮されるとともに、図22に示すように、ストッパーアーム53を、スライドブラケット35に対する係止状態から係止解除状態へと揺動させることができる。そして、ストッパーアーム53による係止が解除されることで、スライドブラケット35は、ブラケットバネ49と挟入バネ87との付勢力によって図22の下方へ摺動され、ラック37に噛合したセグメントギア39を介して、カマ状ボルト31を突出方向へ回転させる。つまり、コア部材85を設けた本構成によれば、解錠直後においても、操作摘み97を解錠操作と逆方向に施錠操作することで、カマ状ボルト31を突出させる施錠状態とすることが可能となる。
したがって、引戸用自動施錠装置200によれば、解錠された引戸11が未だ開動されていない状態においても、コア部材85に固設された操作ピン41を、カマ状ボルト31が突出する方向に操作することで、コア部材85の押下片89を介してストッパーアーム53の解除片91を押圧し、ストッパーアーム53を、スライドブラケット35に対する係止状態から係止解除状態へと揺動させることができるので、解錠直後においても、一旦引戸11を開放して、スライドベース59を下方へリセットしなくとも、カマ状ボルト31を突出させる施錠状態とすることが可能となる。なお、図22の状態で、上方に配置されたままのスライドベース59は、引戸11が開放されることにより、第2マグネット21との磁気吸引力が消失し、ベースバネ73の付勢力によって下方に配置され、図14に示したリセット状態となる。
本発明に係る引戸用自動施錠装置の採用された引き違い引戸の概略斜視図である。 図1に示した引戸用自動施錠装置の戸面垂直方向の装置断面図である。 図2のI−I矢視図である。 図2のII−II矢視図である。 図2に示した引戸用自動施錠装置の要部分解斜視図である。 図5に示したスライドブラケットの斜視図である。 図5に示したカマ状ボルトの斜視図である。 図5に示したスライドベースの斜視図である。 図5に示したストッパーアームの斜視図である。 引戸施錠状態の装置断面図である。 解錠操作時の装置断面図である。 解錠時のマグネットトリガー保持状態の装置断面図である。 開引戸状態の装置断面図である。 本発明に係る他の実施の形態の装置断面図である。 図14に示した引戸用自動施錠装置の要部分解斜視図である。 図15に示したコア部材の斜視図である。 図15に示したストッパーアームの斜視図である。 図14のIII −III 矢視図である。 図14のIV−IV矢視図である。 閉引戸状態解錠時の装置断面図である。 閉引戸状態施錠操作時の装置断面図である。 閉引戸状態施錠完了時の装置断面図である。
符号の説明
11…引戸
11a,13a…召合部
13…他の引戸(非開閉体)
15…係止穴
17…ストライク
19…第1マグネット
21…第2マグネット
25…化粧板
29…回動軸
31…カマ状ボルト
33…進退穴
35…スライドブラケット
37…ラック
39…セグメントギア
51…ストッパー軸
53…ストッパーアーム
59…スライドベース
63…トリガー支持軸
65…マグネットトリガー
75…突片
85…コア部材
89…押下片
91…解除片
100,200…引戸用自動施錠装置

Claims (3)

  1. 引戸と非開閉体とに亘って設けられる引戸用自動施錠装置であって、
    前記非開閉体には、係止穴を有するストライクと、該ストライクに付設され異なる磁極を前記引戸に対向させる第1マグネット、第2マグネットと、を備え、
    前記引戸には、回動軸を中心に回動自在に支持され化粧板の進退穴から弧状軌跡で突出することで前記係止穴に係止するカマ状ボルトと、該カマ状ボルトのセグメントギアに噛合するラックを有し往復直線動するスライドブラケットと、ストッパー軸を中心に揺動自在に支持され後退した状態の前記カマ状ボルトに係止するストッパーアームと、前記第1マグネット又は前記第2マグネットに選択的に対向するよう往復直線動するスライドベースと、該スライドベースにトリガー支持軸を介して揺動自在に設けられ前記第1マグネットに対向することで磁気反発力により前記ストッパーアームを係止解除する一方向に回転されるとともに、前記第2マグネットに対向することで磁気吸引力によって他方向に回転されるマグネットトリガーと、前記スライドブラケットに設けられ前記カマ状ボルトを後退させる方向の摺動で前記スライドベースを前記第2マグネットの方向へ摺動させる突片と、
    を備えたことを特徴とする引戸用自動施錠装置。
  2. 前記ストッパーアームに突設された解除片と、
    前記スライドブラケットに摺動自在に内設されるとともに、前記カマ状ボルトを突出させる方向の摺動操作で前記解除片に当接して前記ストッパーアームを係止解除方向へ揺動させる押下片を有したコア部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の引戸用自動施錠装置。
  3. 前記非開閉体が、前記引戸と相接する他の引戸の召合部であることを特徴とする請求項1又は2記載の引戸用自動施錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ITMI20111581A1 (it) * 2011-09-02 2013-03-03 Bianchi Vending Group S P A Portello per l?accesso ad un vano, particolarmente per distributori automatici e simili
CN105667717A (zh) * 2016-02-19 2016-06-15 占良辉 摆渡船的靠岸锁定装置

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