JP4282367B2 - 扉用電気錠 - Google Patents

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JP4282367B2
JP4282367B2 JP2003133290A JP2003133290A JP4282367B2 JP 4282367 B2 JP4282367 B2 JP 4282367B2 JP 2003133290 A JP2003133290 A JP 2003133290A JP 2003133290 A JP2003133290 A JP 2003133290A JP 4282367 B2 JP4282367 B2 JP 4282367B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホテルの客室、研究室などの扉に取付けられる扉用電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
出願人は、先行技術文献の情報の開示義務として、日本国の実公平4(1992)−19180号公報を記載する。この公報の電気錠の錠ケースは、扉の開放側端部に取付けられる。
しかして、錠ケースの内部空間には、「ストライクに係合した施錠片を施錠状態にする電気式施・解錠部材、錠機構が解錠状態になった時に施錠片を錠ケースの内側に引き戻す把手側の手動式駆動部材、先端部側がフロントから突出し、一方、後端部側が扉の開閉状態を検出するスイッチに関連付けられた進退動部材(トリガー)がそれぞれ組み込まれている。」
しかしながら、この実施例に於いては、ソレノイドを有する電気式施・解錠部材を始めとし、錠機構を構成する各部材の部品点数が非常に多いので、錠ケースをコンパクト化することができないという欠点があった。また、錠ケースの内部空間を有効に活用していなという欠点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、第1の目的は、錠機構を構成する部品点数を少なくすることである。第2の目的は、ソレノイドを有する電気式施・解錠部材と、サムターン側の手動式解錠部材と、把手側の手動式駆動部材と、ストライクに当接する進退動部材(トリガーなど)とを錠ケースの内部空間に合理的に組み込むことである。第3の目的は、第1及び第2の目的を達成することにより、錠ケースをコンパクトにすることができることである。第4の目的は、扉を開いた時に、施錠片が施錠方向に回転しないように、該施錠片をデッド位置に確実に保持することができることである。第5の目的は、複数個のスイッチを錠ケースの内部空間に合理的に配設することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉用電気錠は、錠ケースの内部空間10を、デッドラッチ3の水平スライド軸3cを通る線をX軸とし、一方、電気式施・解錠部材11の駆動片13を枢支する固定軸12を通る線をY軸として略四つに均等分割し、フロント側の左上の第1空間10aに前記電気式施・解錠部材を構成するソレノイド11aを横設し、一方、ソレノイドの作動杆側であって錠ケース後壁側の右上の第2空間10bにサムターンダルマ22と、該サムターンダルマに係合する作動片23と、この作動片と協働するように該第2空間10bに位置する固定一軸26に該作動片と共に軸支され、かつ前記駆動片の他端部と係合すると共に前記デッドラッチ3水平スライド軸3cの後端部を係止するロッキングピース24とを有する手動式解錠部材21を前記ソレノイドに対して右側に併設し、この手動式解錠部材に対する後壁側の右下の第3空間10cに把手側の駆動ハブ42に固定的に外嵌合し、かつ前記水平スライド軸に係合する手動式駆動部材41を配設し、さらに、前記第1空間とは反対側のフロント側の左下の第4空間10dにトリガーを有する進退動部材を配設し、さらに、前記作動片23と当接する可動接片を有する施・解錠信号検出用第2スイッチ25は、X軸線上又はこれに準じる位置(X軸線付近)に配設したことを特徴とする。
【0005】
上記構成に於いて、例えば錠ケース内に進退動部材が水平移動すると扉4の開閉状態を検出する第1スイッチ55と、前記手動式解錠部材21のロッキングピース24が回転すると施錠及び解錠信号を検知する第2スイッチ25とを組み込み、該第1スイッチは、Y軸線上又はこれに準じる位置に配設され、一方、該第2スイッチは、X軸線上又はこれに準じる位置に配設されている。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図16は、本発明の扉用電気錠の一実施例を示す。この電気錠は、錠機構を構成する各部材を組み込むための錠ケース1を有する。錠機構は、ストライクに係合した施錠片(例えばデッドラッチ)3を施錠状態にする電気式施・解錠部材11と、この施・解錠部材11による施錠状態を室内側から解錠するサムターン側の手動式解錠部材21と、錠機構が解錠状態になった時に前記施錠片3を錠ケース1の内側に引き戻す把手側の手動式駆動部材41と、先端部側が建物の開口枠に設けたストライク2と当接可能に突出し、一方、後端部側が扉4の開閉状態を検出する第1スイッチ55に関連付けられた進退動部材61とから成る。
【0007】
まず、図3、図4等を参照にして横長状錠ケース1と、錠ケース1に配設される主たる部材について説明する。なお、図2〜図16は本発明のポイントを示す各概略説明図である(フロントの添板、メネジを有する取付け筒、嵌合孔等は省略してある)。
【0008】
錠ケース1は、一側面開口のケース身(ケース本体)1aと、ケース蓋1bと、フロント1cとから成る。錠ケース1は、縦框に取付けられたストライク2に施錠片(例えばデッドラッチ)3が係合するように扉4に取付けられる。フロント1cには、施錠片用開口5と、進退動部材61のトリガー用開口6が形成されている。ここで説明の便宜上、ケース身1aに符号を付す。7は上壁、8は後壁、9は下壁である。
【0009】
次に、錠ケース1の内部空間10について説明する。本実施例では、錠ケース1の内部空間10を、デッドラッチ3の水平スライド軸3cを通る線をX軸、一方、電気式施・解錠部材11の駆動片13を枢支する中央部の固定軸12を通る線をY軸として四つ10a、10b、10c、10dに分割している。本実施例の四つに分割された第1乃至第4の空間部は、略均等である。
【0010】
図3、図4に於いて、10aはフロント1c側の第1空間(左上)である。この第1空間10aは、施錠片3の水平スライド軸3cよりも上方の空間部分に相当する。この第1空間10aに電気式施・解錠部材11を構成する駆動源11aが組み込まれている。
【0011】
すなわち、11aは第1空間10aに固定的に横設されたソレノイドである。11bはソレノイドの作動杆である。この作動杆11bにL型駆動片13の一端部13aが枢支ピンを介して枢支されている。
【0012】
前述したように、駆動片13の中央部は、Y軸線上の固定軸12に軸支されている。固定軸12には、作動杆用のコイルばね14の中央部が設けられている。コイルばね14の一端部14aはソレノイド11aの支持枠15の壁面に圧接し、一方、他端部14bは後述するロッキングピース(ロック片)24のバネ受け兼用係合突起35に圧接している。
【0013】
図4、図5に於いて、10bは錠ケース1の後壁8側の第2空間である。この第2空間10bは、ソレノイド11aの作動杆11bの伸長方向にある空間(後壁側の右上)に相当する。
【0014】
この第2空間10bに、手動式解錠部材21を構成するサムターンダルマ22と、該サムターンダルマ22に係合すると共に、施錠及び解錠信号を検知する第2スイッチ25に関連付けられた作動片(リセットボード)23と、この作動片と協働するように後壁側の固定一軸26に該作動片23と共に軸支され、かつ、前記駆動片13の他端部13bと係合するロッキングピース24が配設されている。
【0015】
図6で示すように、手動式解錠部材21は、サムターンダルマ22と、作動片23と、ロッキングピース24で構成されている。しかして、サムターンダルマ22は、錠ケース1の嵌合孔16に嵌合する筒状部22aと、この筒状部22aから半径方向に延びた駆動アーム22bと、この駆動アーム22bの上面(手前の見える面)に突設された小係合突起22cとから成る。
【0016】
また作動片23は、前記小係合突起22cと係合する係合長孔27及び軸孔28を有する幅広の係合板部23aと、この係合板部23aの一端部を段差状に折り曲げて形成した下端部23bと、この下端部23bとは反対側に指先状に連設した上端部23cと、この上端部寄りの傾斜縁に突設したロッキングピース用小係合爪29とから成る。
【0017】
またロッキングピース24は、後端部側に軸孔31を有する長板状の対向板32,33と、これらの対向板32,33の先端部を連結する受板34とから構成され、ケース身1aの幅広側壁の内壁面側に位置する対向板33の先端部には、バネ受け兼用係合突起35が設けられている。
前記係合突起35は、駆動片13の他端部13bと係合する。また対向板33の後端部には、第2スイッチ25の可動接片と当接するスイッチ用突起36が設けられている。
【0018】
固定一軸26は、作動片23とロッキングピース24とを軸支する。38は固定一軸26に設けられた付勢バネで、この付勢バネ38の一端部38aは作動片23の下端部の切欠部分39に圧接し、一方、他端部38bは錠ケース1の後壁8に圧接する。
【0019】
図5に於いて、10cは手動式駆動部材41用の第3空間である。この第3空間10cは手動式解錠部材21の下方の空間部分に相当する。この第3空間部10cに手動式駆動部材41を構成する駆動ハブ42と、リトラクター(駆動カム)43とが一体的に配設されている。
【0020】
すなわち、42は把手側の角軸に嵌合する駆動ハブ(筒体)で、この駆動ハブ42には、水平スライド軸3cのフランジ部3dに係合するリトラクター(引き戻し片)43が固定的に外嵌合している。
【0021】
図7を参照にしてリトラクター43を説明する。このリトラクター43もロッキングピース24と同様に、ケース蓋側の円形状係合板44と、この係合板44と対向するケース身側の円形状係合板45と、これらの円形状係合板44,45の一部を連結する連結板46とから成る。
【0022】
したがって、本実施例の駆動ハブ42、リトラクター43は、図示しない内外の把手をそれぞれ操作すると一緒に回転する。各係合板44,45は、中央部に駆動ハブ42用の嵌合孔47,47を有する。また、円周縁に親指状係合爪48,48が1対突設されている。これらの係合爪48,48は、デッドラッチ3の後端部に形成したフランジ部3dに係合可能である。また係合爪48,48の付近には、突起状当接部49が形成されている。さらに、前記連結板46の下部には、バネ端支持用の貫通孔50が形成されている。
【0023】
51はリトラクター43を初期位置へと常時付勢する把手用バネで、駆動ハブ42に巻装されている。バネ力が強い把手用バネ51の一端部51aは、リトラクター43の貫通孔50に差し込まれ、一方、他端部51bは第2スイッチ25とリトラクター43との間に固定的に設けられた取付け筒52に圧接している。
図8に於いて、10dは錠ケース1のフロント1c側の第4空間である。この第4空間10dは、第1空間10aとは反対側のフロント側空間部分(左下)に相当する。この第4空間10dに、先端部側がフロント1cから突出し、一方、後端部側が扉4の開閉状態を検出する第1スイッチ55に関連付けられた進退動部材(トリガー、摺動軸、当接片、押圧片、バネ)61が配設されている。
【0024】
図8及び図9を参照にして進退動部材61を説明する。進退動部材61は、ラッチと同一形状のトリガー61aと、このトリガーの後端部に水平状態に固定された摺動軸61bと、この摺動軸に取付けられ、かつ、第1スイッチ55の可動接片に関連付けられたスイッチ用当接片61cとから成る。
【0025】
進退動部材61は、錠ケース1の下壁9に形成した2個の挿入孔を介して差し込まれた断面上向きコ型の固定ガイド片17に案内されている。また進退動部材61は、固定ガイド片17の一方の垂直壁17aに圧接するように摺動軸61bに装着されたトリガーバネ62により、突出方向に常時付勢されている。
【0026】
ここで、図9を参照にして施錠片(例えばデッドラッチ)3について説明する。ここでは、ラッチとデッドボルトの両方の機能を有する施錠片を、「デッドラッチ」と称している。このデッドラッチ3は、傾斜面を有するラッチ部分3aと、このラッチ部分3aに連設する四角型のデッド部分3bと、このデッド部分3bに水平状態に取付けられた水平スライド軸3cと、この水平スライド軸3cの後端部に周設されたフランジ部3dとから成り、錠ケース1の中央部寄りの固定された端面コ字型状のバネ受片18に案内されている。
【0027】
しかして、本実施例では、前記デッド部分3bの後端部に支持突片65が下方方向に連設している。しかも、前記支持突片65の前面には、緩衝部材(ゴム)66が固定されている。デッドラッチバネ67は、デッド部分3bの後端面と錠ケース1に固定されたバネ受片18との間に於いて、水平スライド軸3cに巻装されている。したがって、デッドラッチバネ67は、施錠片3を常時突出する方向へ付勢している。
【0028】
ところで、本実施例では、第4空間10dに、さらに、デッドラッチ3の位置を扉の開閉に対応してラッチの位置(扉を開いた時にラッチ部分3aのみ突出する。)又はデッドの位置(扉を閉じた時にデッド部分3bも突出する。)にそれぞれ調整する施錠片保持部材70が組み込まれている。
【0029】
この施錠片保持部材70は、第4空間10dに設けられた固定横軸71に軸支された係合アーム72と、この係合アーム72を常時デッドラッチ3の緩衝部材66から離れる(係合解除)方向へと付勢するバネ部材73とから成る。
【0030】
しかして、前記係合アーム72は、図10で示すように、固定横軸71に枢支された対向アーム部72a,72aと、これらの対向アーム部72a,72aの先端部を連結し、かつ、扉を開いた時にラッチの位置になるようにデッドラッチ3の緩衝部材66に係合する係合棒72bとから成る。
【0031】
また、手前側の対向アーム部72aには、脚状当接部72cが斜め下方方向へ延びており、該当接部72cは進退動部材61の摺動軸61bに設けた押圧片61dと当接可能である。
【0032】
ところで、錠ケース1の内部空間を有効的に活用するために、図1で示すように、本実施例の第2スイッチ25は、X軸線上又はこれに準じる位置(X軸線付近)に配設され、一方、第1スイッチ55は、Y軸線上又はこれに準じる位置(Y軸線付近)に配設されている。
【0033】
図12〜図16を参照にして本発明の作用を説明する。まず、図12は施錠状態にする時の概略説明図である。扉4を閉めると、進退動部材61のトリガー61aは、ストライク2の前面に突き当たるので、トリガーバネ62のバネ力に抗して錠ケース1内へと後退する。そうすると、進退動部材61の押圧片61dは、係合アーム72の脚状当接部72cから離れるので、係合アーム72は、固定横軸71を支点にし、かつ、バネ部材73のバネ力により係止解除の方向(反時計方向)Aへと回転する。これによりデッドラッチ3の支持突片65及び緩衝部材66から係合アーム72の係合棒72bが離れるので、デッドラッチ3はデッドラッチバネ67のバネ力により突出し、ストライク2に係合する(ラッチ位置からデッド位置になる)。したがって、ロッキングピースはデッドラッチ3の後端面と係合(施錠)可能となる。
【0034】
第1スイッチ55は、進退動部材61の進退動に対応して、「ON」又は「OFF」する。そこで、第1スイッチ55は、進退動部材61を介して扉の閉状態を検知する。検知信号は図示しない制御手段へと送られる。制御手段は電気式施・解錠部材11を制御する。例えばソレノイド11aが通電状態になると、作動杆11bが伸長する。作動杆11bが伸長すると、駆動片13は固定軸12を支点にして回転し、ロッキングピース24を施錠方向(矢印A)へと回転させる。
なお、駆動片13の他端部13bは、ロッキングピース24のバネ受け突起35に係合しているので、ロッキングピース24が固定一軸26を支点にして施錠方向Aと回転すると、それに連動し、かつ、固定軸12を支点にして矢印B方向へ回転する。
【0035】
図13は室内側からサムターンを利用し、又は室外側からキーを操作して施錠状態を解錠状態にした場合の手動式解錠部材21の概略説明図である。サムターンダルマ22の係合突起22cは作動片23の係合長孔27に係合しているから、サムターンダルマ22が矢印A方向へ回転すると、作動片23は矢印B方向へと回転する。
【0036】
また、作動片23の傾斜縁には小係合爪29が突出形成されているから、作動片23が矢印B方向へと回転すると、その回転途中で、小係合爪29はロッキンクピース24の上方(手前)対向板32の指先状受け部37に当接する。そして、そのまま作動片23が回転し続けると、ロッキンクピース24は付勢バネ38のバネ力に抗して作動片23と協働して矢印B方向へと回転する。
【0037】
この時、駆動レバー13は固定軸12を支点に矢印A方向へと回転する。また、第2スイッチ25は、ロッキングピース24のスイッチ用突起36と関係しているので、ロッキングピース24の回転方向に対応して「ON」、「OFF」する。
【0038】
図14は、解錠態様の概略説明図である。一方はソレノイド11aの作動杆11bの収縮による解錠例を示し、他方はサンターンダルマ22による解錠例を示す。前者の場合於いて、ロッキングピース24は、駆動片13の他端部13bによって係止解除の方向へと持ち上げられる。
【0039】
図15は扉4を開けた場合に於いて、施錠片保持部材70が作用した場合の概略説明図である。扉4を開けると、トリガー61aはストライク2から離れるので、トリガーバネ62のバネ力により前進可能となる。この時デッドラッチ3は、把手(例えばレバーハンドル)の押し下げ操作により、駆動ハブ42及びリトラクター43が一緒に回転するので、バネ力に抗して錠ケース内に後退している。
【0040】
そこで、進退動部材61の動きに関しては、図12の説明とは逆になる。すなわち、進退動部材61のトリガー61aがトリガーバネ62のバネ力により前進すると、その押圧片61dは係合アーム72の脚状当接部72cに衝突し、かつ、そのまま前進する。
【0041】
したがって、係合アーム72はバネ部材73のバネ力により、かつ、固定横軸72を基準に矢時B方向(時計方向)へと回転するので、デッドラッチ3のデッド部分3bは、係合アーム72の係合棒72aに係止される。この時デッドラッチ3は、ラッチ3aの部分のみがフロント1cから突出し、いわゆる「ラッチ位置」となる。
【0042】
なお、図16で示すように、把手から手を離すと、手動式駆動部材41は、把手用バネ51のバネ力により、矢印A方向(反時計方向)へと回転し、いわゆる初期位置へと戻る。したがって、リトラクター43の係合爪48はデッドラッチ3のフランジ部3dから多少離れる。
【0043】
【実施例】
本実施例に於いて、錠ケース1のフロント側上方の第1空間にソレノイドを横設しているが、フロント側下方の第4空間10dの方にソレノイドを横設しても良い。この場合には、進退動部材61を上方の第1空間10aに、把手側の手動式駆動部材41を右隣の第2空間部10bに、サムターン側の手動式解錠部材21を下方の第3空間部10cにそれぞれ配設される。要は、錠ケース1をコンパクト化するために、錠機構を構成する各部材11,21,41,61を錠ケース1の第1乃至第4空間に合理的に組み込めば良い。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)錠ケース内にソレノイドを横方向に配設した上で、サムターンダルマに係合するリセット信号取得用の作動片と施錠片に係脱するロッキングピースとを一軸で枢支したので、錠機構を構成する部品点数を少なくすることができる。
(2)錠ケースの内部空間を、施錠片の水平スライド軸を通る線をX軸、一方、電気式施・解錠部材の駆動片を枢支する中央部の固定軸を通る線をY軸として四つに分割し、フロント側の上又は下の第1空間にソレノイドを横設した上で、他の第2〜第4空間にサムターン側の手動式解錠部材と、把手側の手動式駆動部材と、ストライクに当接する進退動部材とを合理的に組み込んだので、錠ケースをコンパクト化することができる。
(3)電気式施・解錠部材のソレノイドの作動杆に枢支した駆動板と、少なくとも手動式解錠部材とが互いに連動しているので、施錠状態の時に於いて、室内側からサムターンを自由に操作してロッキングピースを解錠することができる。したがって、本発明の電気錠は、ホテルの客室、研究室などの扉に適合する。
(4)錠ケース内に施錠片の突出量を調整することができる施錠片保持部材を設けたので、例えば扉を開いた時に、施錠片を所定の突出位置(デッド位置)に保持することができる。したがって、施錠片がフロントから完全に突出しないので、施錠片の水平スライド軸の後端部にキングピースの一端部が乗っかる。換言すれば、扉を開いた時にロッキングピースが施錠方向に回転することを防止することができる。
(5)特に、進退動部材に関連付けられた第1スイッチをY軸線上又はこれに準じる位置(Y軸線付近)に配設し、一方、サムターン側の手動式解錠部材に関連付けられた第2スイッチをX軸線上又はこれに準じる位置(X軸線付近)に配設したので、錠ケースの狭い内部空間を有効的に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図16は本発明の一実施例を示す各概略説明図。
【図1】全体の内部構造を示す概略説明図(施錠時)。
【図2】錠ケースの上壁を切欠した内部構造の主たる部材の説明図。
【図3】錠ケースの内部空間と各部材の配設位置を示す概略説明図。
【図4】電気式施・解錠部材の配設位置を示す概略説明図。
【図5】手動式解錠部材及び手動式駆動部材の配設位置を示す概略説明図。
【図6】サムターンダルマ、作動片、ロッキングピース等の斜視図。
【図7】駆動ハブ、リトラクター、把手用バネ等の斜視図。
【図8】施錠片、進退動部材及び施錠片保持部材の概略説明図。
【図9】図8で示した各部材の斜視からの概略説明図。
【図10】施錠片保持部材の斜視図。
【図11】錠ケースに対するバネ部材、スイッチ、駆動片、サムターンダルマ等の組み込み位置を示す補足説明図。
【図12】扉を閉めた時の主たる部材の作用の概略説明図。
【図13】手動式解錠部材の作用の概略説明図。
【図14】解錠態様の概略説明図。
【図15】扉を開けた場合に於いて、施錠片保持部材の作用の概略説明図。
【図16】全体の内部構造を示す概略説明図(解錠時)。
【符号の説明】
1…錠ケース、1a…ケース身、1b…ケース蓋、1c…フロント、2…ストライク、3…施錠片、3a…ラッチ部分、3b…デッド部分、3c…水平スライド軸、3d…フランジ部、4…扉、10…内部空間、10a…第1空間、10b…第2空間、10c…第3空間、10d…第4空間、11…電気式施・解錠部材、11a…ソレノイド、11b…作動杆、12…中央部の固定軸、13…駆動片、13b…他端部、15…支持枠、17…ガイド片、18…バネ受片、21…手動式解錠部材、22…サムターンダルマ、23…作動片、24…ロッキングピース、25…第2スイッチ、26…固定一軸、29…小係合爪、34…受板、35…突起、36…スイッチ用突起、37…受け部、38…付勢バネ、41…手動式駆動部材、42…駆動ハブ、43…リトラクター、48…係合爪、51…把手用バネ、55…第1スイッチ、61…進退動部材、61a…トリガー、61b…摺動軸、61d…押圧片、62…トリガーバネ、65…支持突片、66…緩衝部材、67…デッドラッチバネ、70…施錠片保持部材、71…固定横軸、72…係合アーム、72b…係合棒、72c…脚状当接部、73…バネ部材。

Claims (1)

  1. 錠ケースの内部空間10を、デッドラッチ3の水平スライド軸3cを通る線をX軸とし、一方、電気式施・解錠部材11の駆動片13を枢支する固定軸12を通る線をY軸として略四つに均等分割し、フロント側の左上の第1空間10aに前記電気式施・解錠部材を構成するソレノイド11aを横設し、一方、ソレノイドの作動杆側であって錠ケース後壁側の右上の第2空間10bにサムターンダルマ22と、該サムターンダルマに係合する作動片23と、この作動片と協働するように該第2空間10bに位置する固定一軸26に該作動片と共に軸支され、かつ前記駆動片の他端部と係合すると共に前記デッドラッチ3水平スライド軸3cの後端部を係止するロッキングピース24とを有する手動式解錠部材21を前記ソレノイドに対して右側に併設し、この手動式解錠部材に対する後壁側の右下の第3空間10cに把手側の駆動ハブ42に固定的に外嵌合し、かつ前記水平スライド軸に係合する手動式駆動部材41を配設し、さらに、前記第1空間とは反対側のフロント側の左下の第4空間10dにトリガーを有する進退動部材を配設し、さらに、前記作動片23と当接する可動接片を有する施・解錠信号検出用第2スイッチ25は、X軸線上又はこれに準じる位置(X軸線付近)に配設したことを特徴とする扉用電気錠。
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