JP2007117602A

JP2007117602A - コーム付きブラシ

Info

Publication number: JP2007117602A
Application number: JP2005316710A
Authority: JP
Inventors: Takatoshi Saito; 高稔齋藤; Katsuyuki Masakiyo; 克之政清; Yoshiyuki Murata; 良幸村田
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Current assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date: 2005-10-31
Filing date: 2005-10-31
Publication date: 2007-05-17
Anticipated expiration: 2025-10-31
Also published as: JP4684080B2

Abstract

【課題】使用状況に応じて使い分けのできるコーム付きブラシを提案する。
【解決手段】複数本の鍼状突起4b_１を配列してその一群を塗布部4bとして支持ロッド4aに配設したブラシにおいて、前記支持ロッド4aの外表面で、かつ、該塗布部4bを除いた領域に前記塗布部4bよりも硬質なコーム4cを一体成形する。
【選択図】図２

Description

本発明は、とくに、マスカラ液を塗付するのに用いて好適な、コーム付きブラシに関するものであり、該ブラシの使い勝手のより一層の改善を図ろうとするものである。

マスカラは、目元の美観を引き立たせるために睫毛に塗布する化粧品の一種であり、その塗布具としては、支持ロッドの長手方向に櫛歯を配列したコームタイプのものや鍼状突起を複数本配列したブラシタイプのものが主流となっており、どちらの塗布具を使用するかは中身に応じて化粧品メーカーが決めているのが現状であった。

ところで、実際に化粧品を使用する消費者によっては、両方の機能を兼ね備えた塗布具を希望する要望もあり、それに対応した商品の開発が望まれていた。

この点に関する先行技術としては、ワイヤー（芯線）を捩って形成した塗布部を有する塗布用ブラシに、櫛の歯状のコームが形成されたマスカラブラシが提案されている（例えば特許文献１参照）。このマスカラブラシは消費者の要望に応じた工夫がなされているけれども、同マスカラブラシは、コームを形成した軸部にワイヤーを挿入固定する構造であることから、使用状況やワイヤーの径によっては、軸部とワイヤーとの固定が外れてしまい、ワイヤーが抜け出してしまう可能性が存在していた。
特開2004−329946号公報

本発明の課題は、使用状況に応じて使い分けができる使い勝手のよいコーム付きブラシを提案するところにある。

本発明は、複数本の鍼状突起を配列してその一群を塗布部として支持ロッドに配設したブラシであって、
前記支持ロッドの外表面で、かつ、該塗布部を除いた領域に前記塗布部よりも硬質なコームを一体成形してなる、ことを特徴とするコーム付きブラシである。

上記の構成になるブラシにおいて、前記塗布部及びコームは、インジェクション成形により支持ロッドに一体化させたものとするのが好ましい。

また、前記塗布部及びコームは、エラストマーからなり、成形厚さ、配列ピッチ、径の中から選ばれる何れか１つ又はそれらの中から選択される２つ以上を組み合わせて変化させることにより硬さを変更する。

さらに、前記塗布部を軟質材にて構成し、前記コームを硬質材にて構成し、それらのうちの何れか一方をインサート成形あるいは２色成形することによって支持ロッドに一体化させてもよい。

支持ロッドの外表面に、鍼状突起を配列した塗布部（ブラシ部に相当する）と、コームを一体形成したので、使用状況に応じた使い方ができる。

塗布部、コームともに支持ロッドに一体成形してあるので、それが簡単に脱落することがなく、安定的な塗布が可能となる。

以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図１は、マスカラ容器の全体構成を示したものであり、図における１はマスカラ液を収納する容器、２は容器１の口部に着脱自在に取り付けられるキャップ、３はキャップ２に固定保持されるロッド、４はロッド３の先端に固定保持されるコーム付きブラシ、そして５は容器１の口部に配置されブラシ４に付着させた内容物の付着量を調整するしごき部材である。

図２〜図４は、上記コーム付きブラシ４のみを取り出して示した図であり、図２は側面図、図３は背面図、そして図４は正面図である。

本発明に従うコーム付きブラシ４は、ロッド３につながる支持ロッド4aと、複数本の鍼状突起4b_１をロッド３の周方向180°の範囲で９列に並べた塗布部（ブラシ部に相当）4bと、該支持ロッド4aの外表面で、かつ、該塗布部4bを除いた領域において櫛歯4c_１を複数枚配列したコーム4cからなる。

上記のコーム付きブラシ４は、エラストマー（例えば、ポリエステル系エラストマー）等の軟材質で構成され、塗布部4b及びコーム4cが支持ロッド4aに一体成形されており、鍼状突起4b_１やコーム4cの櫛歯4c_１が簡単に脱落することがなく、しかも、支持ロッド4aを回転（反転）させるのみで塗布状況に応じた使い分けが可能になる。

通常、塗布部4bは睫毛の全体にマスカラ液を均一に塗布するのに使用されるので、軟質なものにて構成され、コーム4cはマスカラ液を塗布したのち睫毛を整えるのに使用されるので、硬質なものにて構成されるが、塗布部4b、コーム4cの何れも同じ材質になるエラストマーの如きを用いる場合には、厚さｔや径ｄあるいは配列ピッチＰ等の何れか１つあるいはその中から２つ以上を選択的に選んで調整することで硬さを変更する。図面に示した例では、塗布部4bの鍼状突起4b_１の直径（最大部）0.3mmとし、コーム4cの櫛歯4c_１の厚さ（最大部）を0.4mmとして櫛歯4c_１の厚さを該鍼状突起4b_１の直径の約1.3倍としたものであって、これにより櫛歯4c_１を鍼状突起4b_１よりも硬質なものとしている。

塗布部4b、コーム4cは相互に異材質なものにて構成することもでき、この場合には、予め何れかの部材を成形しておき、インサート後に他方を射出成形するインサート成形あるいは２色成形により支持ロッド4aとの一体化を図る。

上記の如く、用途に適した硬さに調整すると、使い勝手がよくなるだけでなく使用感も改善されることになる。

前述したとおり、塗布部4b、コーム4cはポリエステル系のエラストマーを適用する場合について説明したが、その他、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等の各種エラストマーやポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン等を用いることもできる。エラストマーを材料として選択する場合は、表面硬度を50〜80（ASTM D2240）とするのが好ましい。というのは、硬度が50未満では成形性に劣る一方、80を超える場合には塗布部が硬くなりすぎ使用感が悪くなるからである。また、支持ロッド4aはポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン等を適用することができる。

支持ロッド4aとロッド３は別体物として図示したが、一体物とすることも可能で、この点については限定されない。

コーム4cの櫛歯4c_１については、睫毛を整える機能を発揮させるためにその厚さは0.35〜0.55mmの範囲で変更するのがよく、鍼状突起4b_１は睫毛に均一にマスカラ液と塗布するために、断面が円形になるものが適用され、径は、直径0.2〜0.4mmの範囲で変更することができる。さらに、鍼状突起4b_１の径と櫛歯4c_１の厚さとの比は１：1.1〜１：2.0の範囲とするのがよく、とくに１：1.30〜１：1.50の範囲とするのが好ましい。なお、鍼状突起4b_１を形成する範囲及び列の数は、ロッド３の周方向180°の範囲に９列設けるものに限るものではなく、適宜変更が可能である。

使用状況に応じてコームと塗布部とを使い分けできる使い勝手のよいブラシが提供できる。

本発明に従うブラシを備えたマスカラ容器の構成を示した図である。本発明に従うコーム付きブラシの側面を示した図である。図２の背面を示した図である。図２の先端を示した図である。

符号の説明

１容器
２キャップ
３ロッド
４コーム付きブラシ
4a 支持ロッド
4a_１鍼状突起
4b 塗布部
4c コーム
4c_１櫛歯

Claims

複数本の鍼状突起を配列してその一群を塗布部として支持ロッドに配設したブラシであって、
前記支持ロッドの外表面で、かつ、該塗布部を除いた領域に前記塗布部よりも硬質なコームを一体成形してなる、ことを特徴とするコーム付きブラシ。
前記塗布部及びコームは、インジェクション成形により支持ロッドに一体化させたものである、請求項１記載のコーム付きブラシ。
前記塗布部及びコームは、エラストマーからなり、成形厚さ、配列ピッチ、径の中から選択される少なくとも１つを変化させることによって硬さを変更したものである、請求項１又は２記載のコーム付きブラシ。
前記塗布部は軟質材からなり、前記コームは硬質材からなり、それらのうちの何れか一方をインサート成形あるいは２色成形することによって支持ロッドに一体化させたものである、請求項１又は２記載のコーム付きブラシ。