JP2007113770A - 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007113770A
JP2007113770A JP2005308894A JP2005308894A JP2007113770A JP 2007113770 A JP2007113770 A JP 2007113770A JP 2005308894 A JP2005308894 A JP 2005308894A JP 2005308894 A JP2005308894 A JP 2005308894A JP 2007113770 A JP2007113770 A JP 2007113770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
power transmission
pin
links
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005308894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Miura
義久 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2005308894A priority Critical patent/JP2007113770A/ja
Publication of JP2007113770A publication Critical patent/JP2007113770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】 チェーン幅方向の両端のリンクに過大な負荷がかかるのを防止し、これにより耐久性の優れた動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置を提供する。
【解決手段】 この動力伝達チェーン1は、貫通孔4a,4bを有しチェーンの進行方向及び幅方向に並ぶ複数のリンク2と、前記貫通孔4a,4bに挿通されて前記複数のリンク2を相互に連結する複数のピン3とを備えている。前記ピン3のチェーン進行方向の幅(太さ)Wが、両端部3bから中央部3cに向かって徐々に広くなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両等に採用される、いわゆるチェーン式無段変速機等に用いられる動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置に関する。
自動車の無段変速機(CVT)としては、例えば、エンジン側に設けられたドライブプーリと、駆動輪側に設けられたドリブンプーリと、前記両プーリ間に架け渡された無端状のチェーンとを備えたものがある。そして、このチェーンには、チェーン幅方向に複列配列されている複数のリンクと、これらを相互に連結する複数のピンとを備えたものが用いられる。このような、いわゆるチェーン式無段変速機では、各プーリの円錐面状のシーブ面とチェーンのピン端面とが、シーブ面の周方向に若干の滑り接触をすることによりトラクションを発生させ、このトラクションによって動力を伝達する。そして、ドライブプーリ及びドリブンプーリのうちの少なくとも一方の溝幅(シーブ面間距離)を連続的に変えることにより、従来のギア式とは異なるスムーズな動きで、無段の変速を行うことができる。
また、上記無段変速機に用いられるチェーンにおいては、ピンがシーブ面に挟圧されるとともに進行方向に押引されて駆動力を伝達するため、従来のピンのチェーン進行方向の幅(太さ)が一定であるピンはチェーン進行方向に撓みを生じ、その両端部で撓みが最大となる。そして、当該ピンで連結されたリンク列においては、チェーン幅方向の両端のリンクがこのピンの撓みによって最も大きい強制変位を受けて切損し、これが起点となってチェーンの切損に至る場合がある。
このようなチェーンの耐久性を向上させるために、チェーン幅方向の両端のリンクの強度を上げたチェーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−195045号公報
しかしながら、特許文献1のチェーンでは、チェーン幅方向両端のリンクの強度が未だ十分でないために、ピンの両端部の撓みが大きいときにはチェーン幅方向の両端のリンクの引張応力が過大となり、当該リンクの疲労が進行し易くなる場合がある。さらに、特許文献1のチェーンには厚みの違う2種類のリンクを使う必要があり、部品点数が多くなるためにコスト高となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、チェーン幅方向の両端のリンクに過大な負荷がかかるのを防止し、これにより耐久性の優れた動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の動力伝達チェーンは、貫通孔を有しチェーンの進行方向及び幅方向に並ぶ複数のリンクと、前記貫通孔に挿通されて前記複数のリンクを相互に連結する複数のピンとを備え、円錐面状のシーブ面を有する第1のプーリと、円錐面状のシーブ面を有する第2のプーリとの間に架け渡されて用いられ、且つ前記ピンの端面と前記第1及び第2のプーリのシーブ面とが接触して動力を伝達する動力伝達チェーンであって、
前記ピンのチェーン進行方向の幅が、両端部から中央部に向かって徐々に広くなっていることを特徴としている。
この構成によれば、ピンのチェーン進行方向の幅を両端部から中央部に向かって徐々に広くすることにより、動力伝達時にピンの撓んだ状態で各リンクに応力が略均等に生じる。このため、チェーン幅方向の両端のリンクに過大な負荷がかかるのを防止することができ、前記ピンの変形に伴うチェーン幅方向の両端のリンクの引張応力の増大に起因する疲労進行が抑制され、その結果当該両端のリンクの早期切損を起点とするチェーン全体としての短寿命化が生じなくなるために、耐久性に優れた動力伝達チェーンを得ることができる。
また、本発明の動力伝達チェーンは、ピンの長手方向各位置におけるせん断応力が略均一となるように、当該ピンのチェーン進行方向の幅が、両端部から中央部に向かって徐々に広くなっていることを特徴としている。
この構成によれば、ピンの長手方向(チェーン幅方向)各位置におけるせん断応力を略均一とすることにより、動力伝達時のピンの撓みがほとんどなくなり、各リンクに応力が略均等に生じる。このため、チェーン幅方向の両端のリンクに過大な負荷がかかるのを防止することができ、前記ピンの変形に伴うチェーン幅方向の両端のリンクの引張応力の増大に起因する疲労進行が抑制され、その結果当該両端のリンクの早期切損を起点とするチェーン全体としての短寿命化が生じなくなるために、耐久性に優れた動力伝達チェーンを得ることができる。
そして、本発明の動力伝達装置は、円錐面状のシーブ面を有する第1のプーリと、円錐面状のシーブ面を有する第2のプーリと、これら第1及び第2のプーリ間に架け渡され、当該第1及び第2のプーリのシーブ面と摩擦接触をする端面を有する複数のピン、これらピンによって相互に連結された複数のリンクを有する動力伝達チェーンとを備えた動力伝達装置であって、前記動力伝達チェーンが、上記の動力伝達チェーンであることを特徴としている。
本発明の動力伝達装置は、上記の動力伝達チェーンを用いているのでチェーンの耐久性が優れており、長期にわたり安定して動力伝達を行うことができる。
本発明によれば、チェーン幅方向の両端のリンクに過大な負荷がかかるのを防止することにより、チェーン幅方向両端のリンクの早期切損を起点とするチェーン全体としての短寿命化が生じなくなるので、耐久性の優れた動力伝達チェーンを得ることができる。また、本発明の動力伝達装置は、上記のようなチェーンを用いているので、長期にわたり安定して動力伝達を行うことができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の動力伝達チェーンの第1実施形態に係るチェーン式無段変速機用のチェーン(以下単に「チェーン」ともいう)の要部構成を示す斜視図である。本実施形態に係るチェーン1は、無端状であって、チェーン幅方向に複列配列された複数の金属(軸受鋼等)製リンク2と、これらリンク2を相互に連結するための複数の金属(軸受鋼等)製ピン3と、これらピン3よりもピン長手方向長さが若干短い複数のストリップ(「インターピース」ともいう)5とから構成されている。なお、図1では、チェーン2の幅方向の略中央のリンクやピンの記載を一部省略している。そして、図2は、リンクにピン及びストリップが設けられた状態を示す正面図である。
リンク2は、外形線がなだらかな曲線となった略矩形状で、1枚につき第1の貫通孔4a及び第2の貫通孔4bが長手方向に所定間隔離して設けられており、全て実質的に同一の外形となるように形成されている。そして、第1の貫通孔4a及び第2の貫通孔4bは互いに形状が相違しており、いずれの貫通孔4a,4bにもピン3及びストリップ5を挿入できるように構成されている。そして、このような各リンク2は、チェーン1の幅方向に複数枚重複して配置されるとともに、チェーン1の長手方向(動力伝達方向)の位置を順次ずらしながら配置され、チェーン1の長手方向(動力伝達方向)に屈曲可能なように連結されている(図1、図3参照)。
ピン3は、プーリのシーブ面と接触する端面(端部)3bをピン長手方向両側に有する棒状体からなり、ストリップ5は、シーブ面と接触しないようにピン3よりもピン長手方向長さが若干短く形成された棒状体である。そして、一組のピン3とストリップ5とは、複数のリンク2のうち一のリンク2の第1の貫通孔4aと他のリンク2の第2の貫通孔4bとを貫通することによりチェーン幅方向に並ぶリンク2同士をチェーン長手方向に屈曲可能に連結している。
ここで、第1の貫通孔4aに挿入されるピン3は、チェーン1の幅方向に配列された各リンク2の第1の貫通孔4aに圧入状態で挿入固定されており、第2の貫通孔4bに挿入されるピン3は、第2の貫通孔4bに対して回動可能に遊嵌されている。また、第1の貫通孔4aに挿入されるストリップ5は、第1の貫通孔4aに対して回動可能に遊嵌されており、第2の貫通孔4bに挿入されるストリップは、第2の貫通孔4bに圧入状態で挿通固定されている。そして、第1の貫通孔4aにおいては、ピン3の一方の側面3aに対しストリップ5の一方の側面5aが転がり摺動接触しており、第2の貫通孔4bにおいては、ストリップ5の一方の側面5aに対しピン3の一方の側面3aが転がり摺動接触している。
図1に示すように、互いにチェーン長手方向位置を相違させつつチェーン幅方向に隣接する2つのリンク2について見ると、一のリンク2の第1の貫通孔4aに圧入固定され且つ他のリンク2の第2の貫通孔4bに回動可能に遊嵌されたピン3と、一のリンク2の第1の貫通孔4aに回動可能に遊嵌され且つ他のリンク2の第2の貫通孔4bに圧入固定されたストリップ5とが設けられた構成とされている。そして、同一の貫通孔4(第1の貫通孔4a又は第2の貫通孔4b)に挿入されたピン3及びストリップ5の組が相対的に転がり接触移動することにより、上記一のリンク2と他のリンク2とが屈曲可能に連結され、チェーンのチェーン長手方向への屈曲が可能となる。またこれにより、プーリのシーブ面に対してピン3が殆ど回転しないようになる。このため、摩擦損失が低減し、高い動力伝達効率を確保することができる。
そして、ピン3のチェーン進行方向の幅(太さ)Wを、図3に示すように、両端部3bから中央部3cに向かって徐々に広くしている。すなわち、ピン3のチェーン進行方向一方の側面3a及び他方の側面3dがともに外側に膨らむ曲線となるようにしている。基本的には、動力伝達時(定常負荷時)に、ピン3がその長手方向各位置で各リンク2に同時且つ均等圧で接触するようにピン3をこのような形状にすることにより、動力伝達時にピン3の撓んだ状態(ピン端面とシーブ面との摩擦力によりピン3の両端を進行方向に引張られ、ピン3の胴部(両端間部)をリンク2の孔縁により進行方向逆向きに引張られることによる進行方向の撓み)で進行方向同位相で幅方向に並ぶ各リンク2の貫通孔内縁とピン3の側面の接触に起因する各リンクの応力が略均等に生じる。このため、チェーン幅方向の両端のリンク2に過大な負荷がかかるのを防止することができ、前記ピン3の変形に伴うチェーン幅方向の両端のリンク2の引張応力の増大に起因する疲労進行が抑制され、その結果当該両端のリンク2の切損を起点とするチェーン1全体として短寿命化が生じなくなるため、動力伝達チェーン1の耐久性が向上する
本発明の第2実施形態は、第1実施形態と同様のリンク2とピン3とストリップ5とから構成され、動力伝達時のピン3の長手方向(チェーン幅方向)各位置におけるせん断応力が略均一となるように、ピン3のチェーン進行方向の幅(太さ)Wを、図3と同様に両端部3bから中央部3cに向かって徐々に広くしたチェーン1である。すなわち、ピン3のチェーン進行方向一方の側面3a及び他方の側面3dがともに外側に膨らむ曲線とされている。この構成によれば、ピン3の長手方向(チェーン幅方向)各位置におけるせん断応力が略均一となって動力伝達時のピンの撓みがほとんどなくなり、各リンクに応力が略均等に生じる。このため、チェーン幅方向の両端のリンクに過大な負荷がかかるのを防止することができ、前記ピン3の変形に伴うチェーン幅方向の両端のリンク2の引張応力の増大に起因する切損が防止され、その結果当該両端のリンクの切損を起点とするチェーン1の切損が生じなくなるために、動力伝達チェーン1の耐久性が向上する。
なお、第1及び第2実施形態では、図3のようにピン3のチェーン進行方向両方の側面3a及び3dを外側に膨らむ曲線としたが、少なくとも進行方向の前方の側面が膨らんでいればよく、例えば、図4のように一方の側面(リンク2と接触する側の側面)3dのみを当該曲線としてもよい。
また、上記実施の形態においては、ピン3とストリップ5とを使用する例を示したが、ストリップ5は使用しなくてもよく、また第1、第2の2本のピン3より構成されていてもよい。2本のピン3を用いる場合、1本のみが又は2本ともシーブ面と接触してもよい。また、ピン3は、リンク2の孔縁部への圧入のほかに、凹凸の嵌合や他の固定部材でリンク2に固定されていてもよい。圧入固定の場合は、リンク2の縁部の応力が大きくなるため、本願発明が特に効果的である。
図5は、本発明の動力伝達装置の一実施形態に係るチェーン式無段変速機T(以下、単に「無段変速機」ともいう)の要部構成を示す模式的な斜視図である。本実施形態に係る無段変速機Tは、例えば自動車に搭載され、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製ドライブプーリ10と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製ドリブンプーリ20と、その間に架け渡された無端状のチェーン1とを備えている。なお、図5中のチェーン1は理解を容易にするために一部断面を明示している。
図6も参照して、ドライブプーリ10は、エンジン側に接続された入力軸11に一体回転可能に取り付けられたものであり、円錐面状のシーブ面12aを有する固定シーブ12と、そのシーブ面12aに対向して配置される円錐面状のシーブ面13aを有する可動シーブ13とを備えている。そして、これらシーブのシーブ面12a,13aにより溝が形成され、この溝によってチェーン1を強圧で挟んで保持するようになっている。また、可動シーブ13には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、図6の左右方向に可動シーブ13を移動させることにより溝幅を変化させ、それにより図6の上下方向にチェーン1を移動させて入力軸11に対する当該チェーン1の巻掛け半径を変化できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ20は、駆動輪側に接続された出力軸21に一体回転可能に取り付けられており、ドライブプーリ10と同様に、チェーン1を強圧で挟むV型溝を形成するためのシーブ面22a,23aをそれぞれ有する固定シーブ22と可動シーブ23とを備えている。また、このプーリ20の可動シーブ23には、ドライブプーリ10の可動シーブ13と同様に、油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、可動シーブ13を移動させることにより、溝幅を変化させ、それによりチェーン1を移動させて出力軸21に対するチェーン1の巻掛け半径を変化できるようになっている。
上記ドライブプーリ10とドリブンプーリ20との間に架け渡されるチェーン1は、前記第1実施形態のチェーンである。なお、当該チェーンの詳細については、上述したとおりであるので、その説明は省略する。上記のように構成された本実施形態に係る無段変速機Tでは、以下のようにして無段階の変速を行うことができる。すなわち、出力軸21の回転を減速する場合、ドライブプーリ10側の溝幅を可動シーブ13の移動によって拡大させ、チェーン1のピン端面3bを円錐面状のシーブ面12a,13aの内側方向(図6の下方向)に向けて境界潤滑(接触面内の一部が微小突起の直接接触で、残部が潤滑油膜を介して接触する潤滑状態)条件下で滑り接触させながらチェーン1の入力軸11に対する巻き掛け径を小さくする一方、ドリブンプーリ20側では可動シーブ23の移動によって溝幅を縮小させ、チェーン1のピン端面3bを円錐面状のシーブ面22a,23aの外側方向に向けて境界潤滑条件下で滑り接触させながらチェーン1の出力軸21に対する巻き掛け径を大きくする。
こうすることで、出力軸21の回転を減速することができる。一方、出力軸21の回転を増速する場合、ドライブプーリ10側の溝幅を可動シーブ13の移動によって縮小させ、チェーン1のピン端面3bを円錐面状のシーブ面12a,13aの外側方向(図6の上方向)に向けて境界潤滑条件下で摩擦接触させながらチェーン1の入力軸11に対する巻き掛け径を大きくする一方、ドリブンプーリ20側では可動シーブ23の移動によって溝幅を拡大させ、チェーン1のピン端面3bを円錐面状のシーブ面22a,23aの内側方向に向けて境界潤滑条件下で摩擦接触させながらチェーン1の出力軸21に対する巻き掛け径を小さくする。こうすることで、出力軸21の回転を増速することができる。
上記のように構成された本実施形態に係る無段変速機Tでは、ピン3がプーリ10,20に挟圧された状態で回転運動しても、ピン3のチェーン進行方向の幅(太さ)Wを両端部3bから中央部3cに向かって徐々に広くしているため、動力伝達時にピン3が撓んだ状態で各リンク2に応力が略均等に生じる。このため、チェーン幅方向の両端のリンク2に過大な負荷がかかるのを防止することができ、前記ピンの変形に伴うチェーン幅方向の両端のリンクの引張応力の増大に起因する当該リンクの早期疲労が抑制される。このため、当該両端のリンクの早期切損を起点とするチェーン1全体としての短寿命化が生じなくなるため、動力伝達チェーン1の耐久性がよくなり、長期にわたり安定して動力伝達を行える無段変速機Tとすることができる。
また、第2実施形態のチェーン1も第1実施形態のチェーン1と同様に無段変速機Tに使用することができる。
なお、本発明の動力伝達装置は、ドライブプーリ及びドリブンプーリの両方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、いずれか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であってもよい。また、上記では溝幅が連続的(無段階)に変動する態様について説明したが、有段的に変動することや、固定式(無変速)である等の他の動力伝達装置に適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係るチェーンの要部構成を模式的に示す斜視図である。 リンクにピン及びストリップが設けられた状態を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るピンの平面図である。 本発明の第1実施形態に係るピンの他の例の平面図である。 本発明に係る動力伝達装置の要部構成を模式的に示す斜視図である。 無段変速機のドライブプーリ(ドリブンプーリ)、チェーンの部分的な拡大断面図である。
符号の説明
1 動力伝達チェーン
2 リンク
3 ピン
3a 一方の側面
3b 端部
3c 中央部
3d 他方の側面
4a 第1の貫通孔
4b 第2の貫通孔
5 ストリップ
T チェーン式無段変速機

Claims (3)

  1. 貫通孔を有しチェーンの進行方向及び幅方向に並ぶ複数のリンクと、前記貫通孔に挿通されて前記複数のリンクを相互に連結する複数のピンとを備え、円錐面状のシーブ面を有する第1のプーリと、円錐面状のシーブ面を有する第2のプーリとの間に架け渡されて用いられ、且つ前記ピンの端面と前記第1及び第2のプーリのシーブ面とが接触して動力を伝達する動力伝達チェーンであって、
    前記ピンのチェーン進行方向の幅が、両端部から中央部に向かって徐々に広くなっていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  2. 貫通孔を有しチェーンの進行方向及び幅方向に並ぶ複数のリンクと、前記貫通孔に挿通されて前記複数のリンクを相互に連結する複数のピンとを備え、円錐面状のシーブ面を有する第1のプーリと、円錐面状のシーブ面を有する第2のプーリとの間に架け渡されて用いられ、且つ前記ピンの端面と前記第1及び第2のプーリのシーブ面とが接触して動力を伝達する動力伝達チェーンであって、
    前記ピンの長手方向各位置におけるせん断応力が略均一となるように、当該ピンのチェーン進行方向の幅が、両端部から中央部に向かって徐々に広くなっていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  3. 円錐面状のシーブ面を有する第1のプーリと、
    円錐面状のシーブ面を有する第2のプーリと、
    これら第1及び第2のプーリ間に架け渡され、当該第1及び第2のプーリのシーブ面と摩擦接触をする端面を有する複数のピン、これらピンによって相互に連結された複数のリンクを有する動力伝達チェーンとを備えた動力伝達装置であって、
    前記動力伝達チェーンが、請求項1又は2に記載の動力伝達チェーンであることを特徴とする動力伝達装置。
JP2005308894A 2005-10-24 2005-10-24 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置 Pending JP2007113770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005308894A JP2007113770A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005308894A JP2007113770A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007113770A true JP2007113770A (ja) 2007-05-10

Family

ID=38096135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005308894A Pending JP2007113770A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007113770A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4826899B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2009103151A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2004301257A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP2005054940A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP2007113770A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP4507077B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2005214345A (ja) 動力伝達チェーンおよびその製造方法ならびに動力伝達装置
JP4770554B2 (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP5151140B2 (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP4411532B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2008185119A (ja) 動力伝達装置
JP2007100736A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP2008267578A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP6256756B2 (ja) 動力伝達チェーンの製造方法
JP4461370B2 (ja) 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置
JP2007100737A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP2007100735A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP5211346B2 (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2009079724A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2011069414A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2005121071A (ja) 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置
JP2007170618A (ja) 無段変速機
JP2006138452A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2008215448A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置
JP2009079725A (ja) 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置