JP2007112280A - 車両のヘッドライト制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前方車両の乗員に対して眩しさを与えるのを防止しつつ、ハイビームを有効に利用して遠方視界の確保や他車両による自車両の認識性を高める。
【解決手段】オートライトコントローラU1によってヘッドライト2が自動点灯されるときに、基本的にヘッドライト2の配光がハイビームに設定される。前方車両の検出や前方周囲環境が十分に明るいときは、ロービームに切替えられる。走行している道路形状が、急カーブやワインディングロード等のときは、ロービームへの切替制限が行われて、前方周囲環境が明るくてもハイビームが維持される。
【選択図】 図8

Description

本発明は車両のヘッドライト制御装置に関するものである。
車両、特に自動車においては、前方を照射するヘッドライトの配光を、近辺視界の確保用となるロービームと遠方視界の確保用となるハイビームとを運転者のマニュアル操作によって切替可能としているのが通常である。また、自車両の周囲の照度が所定値以下になったとき(暗くなったとき)は、ヘッドライトを自動的に点灯させるオートライト装置も広く普及している。さらに、特許文献1には、オートライト装置によってヘッドライトが点灯されている状態において、ヘッドライトの明るさを自車両の周囲の明るさに応じて自動的に変更することが提案されている。
特開2000−311789号公報
ところで、ヘッドライトの配光をハイビームとすることは、遠方視界が十分に確保できることから安全運転等の上からは好ましいものとなる。このため、例えばオートライト装置によってヘッドライトを自動点灯させる場合に、ヘッドライトの配光をハイビームに設定することが考えられる。
一方、ハイビームとすることは、前方車両(自車両の前方にいる他車両)の乗員に対して眩しさを与えてしまうおそれが大きくなる。したがって、ハイビームとされている状態で車両の周囲状況が所定の周囲状況となったとき、例えば前方車両を検出したときや、繁華街や街路灯がある道路を走行する場合であって車両の前方環境が遠方まで十分に明るいときは、ハイビームからロービームへと切替えることが考えられる。
しかしながら、所定の周囲状況となったときに一律にハイビームからロービームへ切替えることは、運転者の希望にそぐわない場合を生じるおそれが多分にある。例えば、自車両の周囲状況が例えば街路灯によってかなり明るくて、ロービームへ切替える条件を満足していたとしても、急カーブを走行しようとしているときは、カーブの曲がり部分をかなり手前から確認したいという強い要請があるので、ハイビームのままにしたいという要請が強いものとなる。また、急カーブの手前では、自車両の存在をヘッドライトの照射を利用して、カーブによって遮られていて目視できない対向車両に早めに知らせるようにすることも多く行われており、この場合もハイビームにしておくことが強く望まれることになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、ハイビームによる眩しさを極力前方車両に与えないようにしつつ、遠方視界の確保や自車両の存在を認識させるためにハイビームをより有効に利用できるようにした車両のヘッドライト制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
ヘッドライトを点灯させる点灯手段と、
ヘッドライトの配光をハイビームとロービームとに切替えるビーム切替手段と、
前記点灯手段の作動時に、前記ビーム切替手段を制御して、ヘッドライトの配光をハイビームに設定するハイビーム設定手段と、
車両の周囲状況を検出する周囲状況検出手段と、
前記ハイビーム設定手段によってヘッドライトの配光がハイビームに設定されている状態で前記周囲状況検出手段によって前記所定の周囲状況が検出されたときは、前記ビーム切替手段を制御してヘッドライトの配光をハイビームからロービームへと切替えるロービーム切替手段と、
道路地図データを有するナビゲーション手段と、
所定の道路形状を記憶している道路形状記憶手段と、
前記ナビゲーション手段によって得られる現在走行している道路形状が、前記道路形状記憶手段に記憶されている所定の道路形状と一致するとき、前記ロービーム切替手段によるハイビームからロービームへの切替に制限を与えるロービーム切替制限手段と、
を備えたものとしてある。上記解決手法によれば、基本的にハイビームに設定することにより、遠方視界の確保やハイビームを利用した自車両の存在を他車両等に早めに認識させる上で好ましいものとなる。また、所定の周囲状況が検出されたときは、ロービームへと切替えられるので、ハイビームによる眩しさを与えてしまう事態をも防止することができる。そして、所定の道路形状が検出されたときは、ロービームへの切替えを制限してハイビームが維持されることにより、通常であればロービームにするような状況下でもハイビームが維持されて、遠方視界の確保や自車両の存在を認識させる機会を極力十分に確保することができる。
上記解決手法を前提として、次のような手法をさらに採択することができる。すなわち、
前記所定の周囲状況が、車両の前方環境が所定以上の明るさとされている状況として設定されており、
ハイビームの状態のときに、前記ロービーム切替制限手段によってロービームへの切替えが制限されているときは、前記周囲状況検出手段によって車両の前方環境が所定以上の明るさであることが検出されたときでも、前記ロービーム切替制限手段によってロービームへの切替えが制限されているときはロービームへの切替えが禁止される、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、前方の周囲環境が明るくても、ハイビームにしておくこと自体は問題のない状況であるので、所定の道路形状に適した配光となるハイビームを優先させて、遠方視界の確保や自車両をハイビーム利用して早めに認識させることができる。
前記所定の周囲状況として、車両の前方環境が所定以上の明るさとされた第1周囲状況と、前方車両が存在する第2周囲状況とが設定され、
ハイビームの状態のときに、前記ロービーム切替制限手段によってロービームへの切替えが制限されているときは、前記前記周囲状況検出手段によって前記第1周囲状況が検出されたときはロービームへの切替えが禁止される一方、前記第2周囲状況が検出されたときはロービームへの切替えが実行される、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、請求項2に対応した効果を得つつ、前方車両が検出されたときはロービームへの切替制限にかかわらずロービームへと切替えるので、前方車両の乗員に対して眩しさを与えてしまうことが確実に防止される。
前記所定の道路形状が、曲率半径が所定半径以下の急カーブとされている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、カーブの状況を早めに知ることや、カーブの陰に隠れて目視できない対向車両に対して、早めに自車両の存在を認識させる上で好ましいものとなる。
前記所定の道路形状が、カーブの連続するワインディングロードとされている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、請求項5と同様の効果を得ることができる。
前記所定の道路形状が、上り坂あるいは下り坂とされている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、上り坂を走行中は、ヘッドライトが遠方に届きにくいが、ハイビームにすることによって遠方視界を確保することができる。また、上り坂の頂部の手前を走行しているときは、頂部の先にいる前方車両に対して早めに自車両を認識させる上でも好ましいものとなる。一方、下り坂を走行しているときは、元々前方車両に対して眩しさを与えにくい状況なので、ハイビームにすることによって遠方視界を確保することができる。また、下り坂の終端付近から道路状況が変化する様子を早めに知る上でも好ましいものとなる。
運転者によって所定の道路形状を新たに前記道路形状記憶手段に記憶させるための登録手段をさらに備えている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、所定の道路形状を運転者の要望に応じた適切なものに設定(学習)して、ハイビームに維持しておく所定の道路形状を運転者の要望に合致したものとする上で好ましいものとなる。
前記ハイビーム設定手段は、自車両の走行速度が所定速度以上であることを条件としてヘッドライトの配光をハイビームに設定する、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、低速走行のときは遠方視界の確保が必要とされる可能性が低い一方、低速走行時は例えば繁華街の走行時である等前方車両が頻繁に現れる可能性が高いので、低速走行のときはハイビームの設定を行わないことにより、前方車両の乗員に対して眩しさを与えないようにする上で好ましいものとなる。
前記ヘッドライト点灯手段が、自車両の周囲の照度が所定値以下となったときにヘッドライトを自動点灯させるように設定されている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、オートライト装置の作動に起因したヘッドライトの自動点灯時に、ハイビーム設定と前方車両の存在に起因したロービームへの切替を自動的に行うものが提供され、オートライト装置の機能向上となる。
前記ロービーム切替手段によってヘッドライトの配光がロービームに切替えられている状態において、前記前方車両検出手段によって前方車両が検出されていないことを条件としてヘッドライトの配光をハイビームへ復帰させるハイビーム復帰手段をさらに備えている、ようにしてある(請求項10対応)。この場合、オートライト装置が、完全にハイビームとロービームとの自動切替機能を有することになって、ヘッドライトの配光の切替えに要する運転者の負担を軽減する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、ハイビームによる眩しさを極力前方車両に与えないようにしつつ、遠方視界の確保や自車両の存在を認識させるためにハイビームをより有効に利用できる。
図1において、1は車両であり、その左右前端部にはそれぞれヘッドライト2が装備されている。左右の各ヘッドライト2は、それぞれロービームとハイビームとが切替可能となっている(実施形態では、ハイビーム専用のランプとロービーム専用のランプとを具備している)。ヘッドライト2のハイビームとロービームとの切替は、リレー装置3による通電切替によって行われる。車両1は、オートライト装置を有しており、このため、オートライト装置用のオートライトコントローラU1によってリレー装置3が制御される。また、オートライト装置によるヘッドライト2の自動点灯時に、ヘッドライト2の配光をハイビームとロービームとに自動切替制御するために、切替コントローラU2が設けられている。
図2には、両コントローラU1とU2との制御系統がブロック図的に示される。図2において、5HRは右側ヘッドライト2のハイビーム用ランプであり、5LRは右側ヘッドライト2のロービーム用ランプであり、5HLは左側ヘッドライト2のハイビーム用ランプであり、5LLは左側ヘッドライト2のロービーム用ランプである。前述したリレー装置3は、上記各ランプに対応したリレー3a〜3dを個々独立して有している。そして、オートライトコントローラU1は、各リレー3a〜3dを個々独立して制御するようになっている。オートライトコントローラU1には、さらに、オートライトスイッチ10の操作信号、ロービームとハイビームとの切替スイッチ11からの操作信号および自車両の周囲の照度を検出する照度センサ12からの検出信号が入力される。上記各スイッチ10、11は、それぞれ運転者によりマニュアル操作されるものである。
切替コントローラU2には、カメラ20、車速センサ21、変速機のギア位置センサ(シフト位置センサ)22、ナビゲーション装置23、所定の道路形状を登録指令するためのマニュアルスイッチ24からの各信号が入力される。カメラ20は、図1に示すように、例えばフロントウインドガラスの左右略中間部でかつ上端部付近に設けられて、車両1の前方を撮影するものである。カメラ20は、例えばCCDカメラとされて、カラー画像を取り込むことが可能となっている。車速センサ21は、車両1の走行速度を検出するものである。ギア位置センサ22は、車両1が前進走行時であるか否かをみるためのものである(自動変速機の場合は例えばDレンジにあることの検出で、マニュアル変速機の場合は前進走行用の変速段が選択されていることの検出)。各コントローラU1とU2とは、車両ネットワークを介して相互に送受信されるようになっている。つまり、オートライトコントローラU1の制御状況が切替コントローラU2へ送信される一方、切替コントローラU2からは、後述するように、ハイビームとロービームとの切替指令信号が送信される。
オートライトコントローラU1は、基本的に、オートライトスイッチ10がONされている状態において、照度センサ12で検出される照度が所定値以下のとき(暗いとき)にヘッドライト2を自動的に点灯させ、自動点灯状態で照度センサ12で検出される照度が所定値未満となると、ヘッドライト2を自動的に消灯させる。
切替コントローラU2は、オートライトコントローラU1によってヘッドライト2が自動点灯されるときに、ヘッドライト2の配光を切替制御するものであり、このためハイビームにするかロービームにするかの指令信号をオートライトコントローラU1に送信するものとなっている。より具体的記には、切替コントローラU2は、基本的に、ヘッドライト2の配光をハイビームに設定する。そして、ハイビーム設定状態において、カメラ20によって前方車両(前方の他車両)が検出されたときや、カメラ20によって得られた画像を処理して前方周囲環境が所定値以上の明るさであると判断したときにはロービームへと切替える。そして、ロービームへの切替状態において、前方車両が検出されなくなったとき、および前方の周囲環境が暗いと判断されたときに、ハイビームへと復帰させる。なお、ハイビームの設定は、ハイビームとする必要性の高い状況である走行速度が所定値以上のときおよび前進走行時であることを条件としてあり、このような条件を満たさないときは、ハイビームの設定を行うことなくロービームを設定するようになっている。以上に加えて、切替コントローラU2は、後述するように、所定の道路形状を走行するときは、ハイビームからロービームへの切替を制限するようになっており、このロービームへの切替制限は、実施形態では、前方周囲環境が所定以上の明るさのときに本来であればロービームへと切替えるのを、このロービームへの切替を禁止するようにしてある(ただし、所定の道路形状走行時であっても、前方車両の検出に伴なうロービームへの切替へは許容する)。
ここで、図3に、カメラ20で撮影された画像の一例が示される。図3の画像では、月夜の夜間に車両1が平坦な直線路を走行しているときを示し、前走車および対向車が存在し、さらに道路を照らす街灯を有する場合が示されている。得られた画像のうち、例えば下1/3程度の範囲が、前方車両の検出領域とされる(前方車両の発するヘッドライトの光やテールライトの光を検出して前方車両の有無を判断する)。また、得られた画像のうち、例えば上2/3程度の範囲が、前方の周囲環境の明るさを検出する領域とされる。例えば、街灯による照明があっても前方周囲が十分に明るくないときは、ハイビームの設定が行われ、街灯による照明によって前方の周囲環境が十分に明るい場合はハイビームの設定が禁止されて、ロービームの設定となる(ただしロービームへの切替制限のないとき)。
次に、図4〜図7のフローチャートを参照しつつ、切替コントローラU2の制御の詳細について説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、図4のQ1において、システムチェックが行われた後、Q2において、システムチェックの結果異常があるか否かが判別される。このQ2の判別でYESのときは、Q3において、故障報知が運転者に対して行われる(インジケータへの表示)に対して行われると共に、故障修理のためにダイアグに記憶される。
前記Q2の判別でNOのときは、Q4〜Q7の判別によって、ハイビームに設定する初期条件が満足しているか否かが判別される。すなわち、前進走行時であることが確認され(Q4の判別でYES)、車両1の走行速度が所定車速(例えば20km/h)以上であることが確認され(Q5の判別でYES)、オートライトスイッチ10がON状態であることが確認され(Q6の判別でYES)、オートライトによる自動点灯が行われるときであることが確認されたとき(Q7の判別でYESのとき)に、Q8において、ハイビームにする指令がオートライトコントローラU1に対して行われて、ハイビームが実現される。なお、ハイビームとされたときは、ハイビームであることがインジケータへ表示される。上記各ステップQ4〜Q7のいずれか1つの判別がNOのときは、Q4に戻る(ハイビームの設定なし)。
上記Q8の後は、図5のQ11に移行されるが、図5の処理は、ロービームへの切替制限を行うか否かの設定のための処理となる。すなわち、Q11では、現在の走行位置をナビゲーション装置23の地図データに照合して、現在走行している道路の形状が検索される(現在位置から走行予定の道路を含む−例えば200m先まで)。この後Q12において、現在走行している道路が、後述するように運転者よって登録されている登録区間であるか否かが判別される。このQ12の判別でYESのときは、Q13において、ロービームへの切替制限が設定される(例えばフラグを1に設定)。
上記Q12の判別でNOのときは、Q14において、現在走行している道路形状が、あらかじめ切替コントローラU2に記憶されている所定の道路形状と一致するか否かが判別される。このQ14の判別でYESのときは、Q15において、ロービームへの切替制限が設定される(Q13と同じ)。Q15の後は、Q16において、図3に示す登録用スイッチ24によって所定の道路形状として登録することが選択されているか否かが判別される。このQ16の判別でYESのときは、Q17において、現在走行している道路がその前後を含めて、登録区間として所定の道路形状として新たに登録、記憶される。このQ17で登録された登録区間が、Q12で判別される登録区間に相当する。前記Q14の判別でNOのときは、Q18において、ロービームへの切替制限が解除される(例えばフラグを0にリセット)。
前記Q13の後、Q17の後、あるいはQ18の後、あるいはQ16の判別でNOのときは、それぞれ図6のQ21へ移行するが、図6は、主として、ハイビームからロービームへの切替えの制御となる。すなわち、まずQ21において、前方車両が検出された否かが判別される。このQ21の判別でYESのときは、Q25において、ハイビームからロービームへと切替えられる(ロービームへの切替制限の有無にかかわらずロービームへの切替となる)。また、Q21の判別でNOのときは、Q22において、ロービームへの切替制限が行われているか否かが判別される。前述したQ13あるいはQ15において切替制限が設定されているときは、Q22の判別でYESとなる。ロービームへの切替制限が行われていないときは、Q22の判別がNOとなって、このときはQ23において、カメラ20によって得られた画像から、前方周囲の照度(光量)が検出される(図3の上2/3の範囲の画像から得られる光量の検出)。次いで、Q24において、Q23で得られた光量が所定量以上であるか否かが判別される。このQ24の判別でYESのときは、ハイビームにする必要がないときであるとして、ロービーム指令信号がオートライトコントローラU1に出力される(ロービームの実現)。
上記Q25の後、Q22の判別でYESのとき、あるいはQ24の判別でNOのときは、それぞれQ26に移行される。このQ26では、オートライトスイッチ10がOFFにされたか否かが判別される。このQ26の判別でYESのときは、自動的なハイビームとロービームとの切替制御を行う条件が解除されたときであるとして、制御が終了される。また、Q26の判別でNOのときは、Q27において、マニュアル操作されるロービーム/ハイビーム切替スイッチ11が、ロービーム選択側に切替えられたか否かが判別される。このQ27の判別でYESのときは、Q28において、ロービームの点灯指令をオートライトコントローラU1に指令した後(ロービームの実現)、ハイビーム/ロービームの自動切替制御する条件が解除されたときであるとして、制御が終了される。
上記Q28の判別でNOのときは、図7のQ31に移行される。このQ31へ移行された状態では、ハイビームが実現されているときとロービームが実現されているときとのいずれの場合もが存在する状態となるが、このQ31以降の処理は、ロービーム状態からハイビーム状態へと復帰させるための処理となる。すなわち、まずQ31において現在ロービームであるか否かが判別される。このQ31の判別でYESのときは、Q32において、前進走行時であるか否かが判別される(図4のQ4対応)。このQ32の判別でYESのときは、Q33において、車両1の走行速度が所定車速以上であるか否かが判別される(図4のQ5対応)。このQ33の判別でYESのときは、Q34において、前方車両を検出したか否かが判別される。このQ34の判別でNOのときは、Q35において、ロービームへの切替制限が行われているときであるか否かが判別される。このQ35の判別でYESのときは、ハイビームに復帰させる条件が満足したときである。このときは、Q38において、ハイビームする指令がオートライトコントローラU1に出力される。また、Q35の判別でNOのときは、Q36において前方環境の明るさ(光量)の検出が行われた後、Q37において、検出された光量が規定値以上であるか否かが判別される(図6のQ23、Q24対応)。そして、Q37の判別でNOのときも、ハイビームへ復帰させる条件が満足したときであるとして、Q38へ移行されて、ハイビームへ復帰される。
前記Q38の後、Q31、Q32、Q33のいずれかの判別でNOのとき、あるいはQ34の判別でYESのとき、さらにはQ37の判別でYESのときは、それぞれ、図5のQ11へ戻る。
ここで、図5のQ13あるいはQ15の処理によって、ロービームへの切替制限がされている状況について図8を参照しつつ説明する。なお、図5のQ14で判別される所定の道路形状としては、実施形態では、カーブの曲率半径が所定曲率半径(例えば200m)以下の場合と、連続3回上のカーブを有する場合との2種類設定されていて、図8ではカーブが3回以上連続する場合で、しかも少なくとも1つのカーブが所定曲率半径以下の急カーブである場合を示している。
まず、図8のAの範囲で示す状況では、道路側方に街路灯があるため、ハイビームからロービームへと切替える切替条件が満足される状況となっている(図6のQ24の判別でYESとなり、図7のQ37の判別でYESとなる状況)。しかしながら、所定の道路形状を走行しているとき(図5のQ14の判別でYESの状況)、あるいは登録区間を走行しているとき(図5のQ12の判別でYESとなる状況)ということで、ロービームへの切替えが禁止されて、ハイビームが維持される。これにより、遠方視界が確保されると共に、自車が走行しようとする先のカーブの陰に対向車両があるときは、この陰にある対向車両が自車からのハイビームを明確に認識して、自車の存在を対向車両に早めに知らせることができる。
一方、図8のBの範囲では、前方車両となる対向車両を検出したときである。このときは、ロービームへの切替制限にかかわらず、ロービームへ切替えられて、対向車両の乗員に対して眩しさを与えてしまうことが防止される。
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものである。すなわち、車両1としては、自動車に限らず、二輪車等であってもよい。同様に、検出する対象となる前方車両も、自動車に限らず二輪車等であってもよい。ハイビームとロービームとの自動的な切替制御は、オートライト装置によって点灯を行う場合に限らず、オートライト装置が休止していて、例えばハイビームをマニュアル選択しているときに行うようにしてもよく、さらにハイビームをマニュアル選択しているときでかつ別途設けたマニュアル選択される選択スイッチがONされているときに行う等、ヘッドライト2を点灯させることを前提とする限り適宜の場合に行うように設定することができる。
ロービームへの切替制限を行う所定の道路形状としては、急カーブやカーブの連続するワインディングロードに限らず、狭い道路(例えば幅員3m以下の道路で、側方からの飛び出しの早期検出等のためにハイビームを維持する)、上り坂、下り坂等適宜のものを設定することができる。また、所定の道路形状を登録する場合、最近のナビゲーション装置では、携帯型記憶手段を利用して、自宅のパソコンとの間で情報を授受可能となっていることが多いので、自宅のパソコンでもって登録すべき所定の道路形状(登録区間)を設定して、携帯型の記憶手段を介して車両1に搭載されているナビゲーション装置23に登録、記憶させることができる。また、登録の際は、マニュアルスイッチ24の1回目のON操作によって登録開始地点を選択し、次の2回目のON操作によって登録終了地点を選択して、この選択された開始地点と終了地点との間の区間を登録、記憶させる等、登録の手法は適宜のものを採択できる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明が適用された車両の一例を示す簡略平面図。 本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。 カメラにより得られる画像の一例を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の制御例を示すフローチャート。 ロービームへの切替制限が行われている状態でワインディングロードを走行したときに、ヘッドライトの配光が変化する様子を説明するための図。
符号の説明
1:車両
2:ヘッドライト
3:リレー装置(ビーム切替手段)
10:オートライトスイッチ(点灯手段)
12:照度センサ
20:カメラ(前方車両検出手段、前方周囲環境の明るさ検出手段)
21:車速センサ
U1:オートライトコントローラ(点灯手段)
U2:切替コントローラ(ハイビーム設定手段、ロービーム切替手段、ロービーム切替制限手段)

Claims (10)

  1. ヘッドライトを点灯させる点灯手段と、
    ヘッドライトの配光をハイビームとロービームとに切替えるビーム切替手段と、
    前記点灯手段の作動時に、前記ビーム切替手段を制御して、ヘッドライトの配光をハイビームに設定するハイビーム設定手段と、
    車両の周囲状況を検出する周囲状況検出手段と、
    前記ハイビーム設定手段によってヘッドライトの配光がハイビームに設定されている状態で前記周囲状況検出手段によって前記所定の周囲状況が検出されたときは、前記ビーム切替手段を制御してヘッドライトの配光をハイビームからロービームへと切替えるロービーム切替手段と、
    道路地図データを有するナビゲーション手段と、
    所定の道路形状を記憶している道路形状記憶手段と、
    前記ナビゲーション手段によって得られる現在走行している道路形状が、前記道路形状記憶手段に記憶されている所定の道路形状と一致するとき、前記ロービーム切替手段によるハイビームからロービームへの切替に制限を与えるロービーム切替制限手段と、
    を備えていることを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記所定の周囲状況が、車両の前方環境が所定以上の明るさとされている状況として設定されており、
    ハイビームの状態のときに、前記ロービーム切替制限手段によってロービームへの切替えが制限されているときは、前記周囲状況検出手段によって車両の前方環境が所定以上の明るさであることが検出されたときでも、前記ロービーム切替制限手段によってロービームへの切替えが制限されているときはロービームへの切替えが禁止される、
    ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  3. 請求項1において、
    前記所定の周囲状況として、車両の前方環境が所定以上の明るさとされた第1周囲状況と、前方車両が存在する第2周囲状況とが設定され、
    ハイビームの状態のときに、前記ロービーム切替制限手段によってロービームへの切替えが制限されているときは、前記前記周囲状況検出手段によって前記第1周囲状況が検出されたときはロービームへの切替えが禁止される一方、前記第2周囲状況が検出されたときはロービームへの切替えが実行される、
    ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記所定の道路形状が、曲率半径が所定半径以下の急カーブとされている、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記所定の道路形状が、カーブの連続するワインディングロードとされている、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記所定の道路形状が、上り坂あるいは下り坂とされている、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    運転者によって所定の道路形状を新たに前記道路形状記憶手段に記憶させるための登録手段をさらに備えている、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
    前記ハイビーム設定手段は、自車両の走行速度が所定速度以上であることを条件としてヘッドライトの配光をハイビームに設定する、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、
    前記ヘッドライト点灯手段が、自車両の周囲の照度が所定値以下となったときにヘッドライトを自動点灯させるように設定されている、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、
    前記ロービーム切替手段によってヘッドライトの配光がロービームに切替えられている状態において、前記前方車両検出手段によって前方車両が検出されていないことを条件としてヘッドライトの配光をハイビームへ復帰させるハイビーム復帰手段をさらに備えている、ことを特徴とする車両のヘッドライト制御装置。
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