JP2007111233A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】ワッペンの縫い付けを簡易に行うことができるミシンを実現する。
【解決手段】ミシンMにおいて、保持枠11に保持される布Nに配置されたワッペンWの外形形状に応じた外形線Gを、保持枠11に装着されたテンプレートPの罫線Lに対応付けて、その罫線Kに対応する仮想罫線Laが表示される操作パネル20の表示領域20aに描画することによって、そのワッペンWに関する外形線Gの入力を行うことができ、その外形線Gに基づいて、ミシンMは、ワッペンWの外形形状に応じた仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを作成し、その作成した縫製データによりミシンMの各部を動作させて、ワッペンWを布Nに縫い付ける構成にした。
【選択図】図7

Description

本発明は、ミシンに関する。
従来、布地にワッペンを手縫いで縫い付けたり、一方向への布送りを行う本縫いミシンを用いて縫い付けたりするためには縫製の技能が必要であり、ワッペンの縫い付け作業は難しい作業であった。
そして、CCDカメラによってワッペンを撮像し、ワッペンの外周輪郭に関するデータを取得するとともに、そのワッペンの外周輪郭に応じた縫製データ自動的に作成して、布地にワッペンを縫い付けるワッペン縫い付け装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−158240号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、縫製装置にCCDカメラを搭載するとともに、そのCCDカメラが撮像したワッペンの画像に画像処理を施して縫製データを作成する機能を付与するために、その縫製装置の製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明の目的は、ワッペンの縫い付けを簡易に行うことができるミシンを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、上下動する縫い針と、被縫製物を保持して縫い針の上下動方向と交差する方向に移動可能な布保持部と、を備え、布保持部における縫製領域に保持される被縫製物に、所定の縫製データに基づき縫い目を形成するミシンにおいて、布保持部に装着され、布保持部の縫製領域を複数の分割領域に区切る目盛を有する指標部材と、布保持部の縫製領域に対応する表示領域を有し、その表示領域に指標部材の目盛に対応する仮想目盛を表示する表示手段と、表示手段における表示領域に、布保持部に保持される被縫製物に対して配置されたワッペンの外形形状に応じた外形線を、布保持部に装着された指標部材の目盛に対応付けて描画する外形線描画手段と、外形線描画手段によって表示領域に描画されて表示された外形線に基づき、ワッペンの外形形状に応じた仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを作成する縫製データ作成手段と、縫製データ作成手段によって作成された縫製データに基づき、ミシンの各部を動作制御する制御手段と、を備え、被縫製物にワッペンを縫い付けることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ミシンは、布保持部の縫製領域にワッペンが配置された被縫製物を保持するとともに、その布保持部に縫製領域を複数の分割領域に区切る目盛を有する指標部材を装着することができる。また、ミシンは、布保持部の縫製領域に対応する表示領域を有するとともに、その表示領域に指標部材の目盛に対応する仮想目盛を表示する表示手段を備えている。
そして、ミシンにおいて、布保持部に保持される被縫製物に配置されたワッペンの外形形状に応じた外形線を、布保持部に装着された指標部材の目盛に対応付けて、表示手段の表示領域に描画することができる。
特に、被縫製物上に配置されたワッペンの外形形状に応じた外形線と、指標部材の目盛との位置関係を参照し考慮しつつ、そのワッペンの外形形状と目盛との位置関係を、表示領域に表示される外形線と仮想目盛の位置関係として再現するように、その外形線を表示領域に描画することができる。
つまり、このミシンにおいて、実際のワッペンの外形形状に好適に対応する外形線を表示手段の表示領域に描画することができる。
そして、ミシンは、表示領域に描画された外形線に基づいて、ワッペンの外形形状に応じた仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを作成することができ、その作成した縫製データによって、ワッペンを被縫製物に縫い付けることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、表示手段は、タッチパネルを備えており、外形線描画手段によって表示領域に描画されて表示された外形線部分がタッチ指示されたことをタッチパネルが検知したことに基づき、制御手段が布保持部を移動させ、その布保持部に保持されている被縫製物とワッペンに対して外形線が対応する位置に縫い針を相対的に移動させることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、表示手段はタッチパネルを備えているので、表示手段の表示領域に描画されて表示された外形線部分がタッチ指示されたことをタッチパネルによって検知することができる。
そして、タッチパネルが、表示領域に表示されている外形線部分がタッチ指示されたことを検知したことに基づき、ミシンは布保持部を移動させることによって、その布保持部に保持されている被縫製物とワッペンに対して外形線が対応する位置に縫い針を相対的に移動させることができるので、表示手段の表示領域に描画された外形線と、被縫製物やワッペンの位置関係を確認することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のミシンにおいて、仮縫いデータに基づき、被縫製物にワッペンを仮縫いして縫い付ける際に、制御手段は縫い針を低速で上下動させて、ワッペン縫いデータに基づく縫製速度より低速での縫製を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、ミシンが仮縫いデータに基づき、被縫製物にワッペンを仮縫いして縫い付ける際に、縫い針を低速で上下動させて、ワッペン縫いデータに基づく縫製速度より低速での縫製を行うことができる。
請求項1記載の発明によれば、ミシンは、布保持部の縫製領域にワッペンが配置された被縫製物を保持するとともに、その布保持部に縫製領域を複数の分割領域に区切る目盛を有する指標部材を装着することができる。また、ミシンは、布保持部の縫製領域に対応する表示領域を有するとともに、その表示領域に指標部材の目盛に対応する仮想目盛を表示する表示手段を備えている。
そして、ミシンにおいて、布保持部に保持される被縫製物に配置されたワッペンの外形形状に応じた外形線を、布保持部に装着された指標部材の目盛に対応付けて、表示手段の表示領域に描画することができる。特に、被縫製物上に配置されたワッペンの外形形状に応じた外形線と、指標部材の目盛との位置関係を参照し考慮しつつ、そのワッペンの外形形状と目盛との位置関係を、表示領域に表示される外形線と仮想目盛の位置関係として再現するように、その外形線を表示領域に描画することができる。つまり、このミシンにおいて、実際のワッペンの外形形状に好適に対応する外形線を表示手段の表示領域に描画することができる。
そして、ミシンは、表示領域に描画された外形線に基づいて、ワッペンの外形形状に応じた仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを自動的に作成することができ、作成した縫製データによって、ワッペンを被縫製物に縫い付けることができる。特に、ミシンは、縫製データとして仮縫いデータとワッペン縫いデータを作成することができるので、仮縫いデータに基づく仮縫いを施して、ワッペンを被縫製物に縫い付けた後、ワッペン縫いデータに基づくワッペン縫い(縁取り縫い)を施して、ワッペンを被縫製物にしっかりと縫い付けることができる。
よって、ミシンは、ワッペンの外形形状に好適に対応する外形線を表示領域に描画して入力することによって、その外形線に基づく縫製データを作成することができ、ミシンにおいて、作成した縫製データに基づく縫製を実行することによって、被縫製物に対するワッペンの縫い付けを簡易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、ミシンの表示手段はタッチパネルを備えているので、表示手段の表示領域に描画されて表示された外形線部分がタッチ指示されたことをタッチパネルによって検知することができる。
そして、タッチパネルが、表示領域に表示されている外形線部分がタッチ指示されたことを検知したことに基づき、ミシンは布保持部を移動させることによって、その布保持部に保持されている被縫製物とワッペンに対して外形線が対応する位置に縫い針を相対的に移動させることができるので、表示手段の表示領域に描画された外形線と、被縫製物やワッペンの位置関係を縫い針の位置によって確認することができる。
よって、作業者は、縫い針の位置と、被縫製物とワッペンの位置関係が縫製に適正であるか否かを視認して、確認することができる。そして、描画し入力した外形線に不都合があった場合には、縫製前に外形線を描画し直すことができ、より好適な外形線に基づく良好な縫製データを作成することが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、ミシンが仮縫いデータに基づき、被縫製物にワッペンを仮縫いして縫い付ける際に、縫い針を低速で上下動させて、ワッペン縫いデータに基づく縫製速度より低速での縫製を行うことができる。
つまり、ミシンが被縫製物にワッペンを仮縫いして縫い付ける際には、ワッペンは被縫製物に待ち針やテープなどにより仮止めされた状態であることが多く、ワッペンは、被縫製物の所定位置に載置された配置位置から、ずれやすい状態であるので、通常の縫製速度より低速の縫製を行うことによって、ワッペンの位置ずれを低減し、好適なワッペンの縫い付けを行うことを可能にする。
なお、ミシンがワッペン縫いデータに基づき、被縫製物にワッペンを縫い付ける際には、ワッペンは仮縫いによって被縫製物に縫い付けられており、位置ずれを起すことはないので、通常の縫製速度による縫製を行うようにすればよい。
本発明の実施の形態を図1〜図18に基づいて説明する。
本実施形態において、刺繍ミシンを例に挙げて説明する。
刺繍ミシンは、縫製を行う被縫製物である布を保持する布保持部としての保持枠を有し、その保持枠が縫い針に対し相対的に移動することにより、保持枠に保持される布に所定の縫製データに基づく縫い目形状の縫い目を形成するミシンである。
ここで、後述する縫い針8が上下動を行う方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(左右方向)とし、Z軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をY軸方向(前後方向)と定義する。
刺繍ミシンM(以下、ミシンM)は、図1、図2に示すように、ミシン本体1と、ミシン本体1に配設された枠移動機構13等により構成されている。
ミシンMは、図1に示すように、外形が側面視にて略コ字状を呈するミシンフレーム2を備えている。このミシンフレーム2は、ミシンMの上部をなしX軸方向に延びるミシンアーム部2aと、ミシンMの下部をなしX軸方向に延びるミシンベッド部2bと、ミシンアーム部2aとミシンベッド部2bとを連結する縦胴部2cとを有している。
このミシンMは、ミシンフレーム2内に動力伝達機構が配され、回動自在でX軸方向に延びる図示しない上軸及び図示しない下軸を有している。上軸(図示省略)はミシンアーム部2aの内部に配され、下軸(図示省略)はミシンベッド部2bの内部に配されている。
上軸(図示省略)は、ミシンモータ5(図2参照)に接続され、このミシンモータ5により回動力が付与される。また、下軸(図示省略)は、図示しない縦軸を介して上軸と連結しており、上軸が回動すると、上軸の動力が縦軸(図示省略)を介して下軸側へ伝達し、下軸が回動するようになっている。
上軸(図示省略)の前端には、上軸の回動によりZ軸方向に上下動する針棒8aが接続されており、その針棒8aの下端には、縫い針8が交換可能に設けられている。また、ミシンアーム2aには縫い針8の上下動による布の浮き上がりを防止するために、針棒8aの上下動と連動して上下動し、縫い針8の周囲の布を押圧する周知の中押さえ12が設けられている。
また、下軸(図示省略)の前端には、釜(図示省略)が設けられている。上軸とともに下軸が回動すると、縫い針8と釜(図示省略)との協働により縫い目が形成される。
なお、ミシンモータ5、上軸(図示省略)、針棒8a、縫い針8、下軸(図示省略)、釜(図示省略)等の接続構成は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
また、図1に示すように、ミシンベッド部2bには、キャリッジ13aと取付部材13bを有する枠移動機構13が配設されており、この取付部材13bに取り付けられている布保持部としての保持枠11と、ミシンアーム部2aの縫い針8がミシンベッド部2b上に配置されるようになっている。
保持枠11は、外枠11aと、その外枠11aの内周側に装着される内枠11bとからなる。
この保持枠11は、取付部材13bを介して枠移動機構13に取り付けられており、その取付部材13bにはキャリッジ13aやミシンベッド2b内に配置されたパルスモータであるX軸モータ14及びY軸モータ15が駆動機構部として連結されている(図2参照)。
保持枠11は、被縫製物である布を保持し、枠移動機構13におけるX軸モータ14及びY軸モータ15の駆動に伴い、保持した布を保持枠11ごと前後左右方向(XY方向)に移動し、その保持した布を縫い針8に対して位置決めするようになっている。そして、保持枠11の移動と、縫い針8や釜(図示省略)の動作が連動することにより、布に所定の縫製データ(特に、後述する仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データ)に基づく針落ちを施すことで縫い目が形成される。特に、保持枠11における所定の縫製領域Rであるその保持枠11の内側(内枠11bの内周側)に保持される布に、所望する縫い目形状の刺繍縫い目や、ワッペンを布に縫い付けるための縫い目が形成される。
つまり、ミシンMは、その枠の内側が縫製可能エリア(縫製領域R)である保持枠11を有し、その保持枠11の内側に保持される布における縫製可能範囲に、縫製データに応じた刺繍模様を形成する針落ちを施し、所望する縫い目形状の刺繍縫い目を形成するようになっている。
また、ミシンM(ミシン本体1)は、図3に示すように、保持枠11の内枠11bの内周側に装着される指標部材としてのテンプレートPを備えている。
テンプレートPは、光透過性を有する樹脂などが成形されてなる板状の部材であり、テンプレートPは、縦方向と横方向(X方向、Y方向)に延在する複数の目盛としての罫線Lを有している。
この罫線Lは印刷や彫刻などによって施されており、保持枠11の内枠11bの内側に相当する縫製領域Rを複数の分割領域rに区切るようになっている。なお、本実施形態において罫線Lは、縫製領域Rを24個の分割領域rに区切っており、各分割領域rは略正方形を呈するようになっている(図5参照)。
また、テンプレートPの中央には、貫通孔hが形成されている。
そして、図4から図6に示すように、保持枠11の外枠11aと内枠11bとの間に布Nを挟み込むようにして、保持枠11は布Nを保持するようになっており、内枠11bの内周側に保持されている布Nの上にワッペンWを載置して、その布NとワッペンWの上にテンプレートPを装着することができる。
このように、保持枠11に保持されている布Nの上にワッペンPを配置して、その上からテンプレートPを保持枠11に装着することによって、図5に示すように、保持枠11の縫製領域R中におけるワッペンWの配置位置が罫線Lによって視認しやすくなる。
そして、ワッペンWの外形形状に応じた外周輪郭に沿う外形線の位置も、テンプレートPの罫線Lに対応付けて視認することによって、認識しやすくなっている。
また、ミシンMは、図1、図2に示すように、スタートストップスイッチ16a、返し縫いスイッチ16b、糸切りスイッチ16c、スピード調整ボリューム16dを有するキーマトリクス16を備えている。
キーマトリクス16は、ミシンMを駆動し、針棒8a(縫い針8)を上下動させたり、保持枠11を動作させたりするための操作キーの機能を有する。すなわちキーマトリクス16が操作されたことに基づき出力される信号が各種キーの操作信号として後述する制御部100に出力され、制御部100はその操作信号に応じて、ミシンモータ5等を駆動し、ミシンMを動作させるように構成されている。
また、ミシンMは、図1、図2に示すように、作業者がミシンに対する各種設定操作や、各種データ等の入力操作を行うための操作パネル20を備えている。この操作パネル20とミシンM(制御部100)とは、図示しない回線により接続されている。
操作パネル20は、図2に示すように、表示手段としての液晶表示パネル22と、その液晶表示パネル22の表示画面上(表示画面の前面)に設けられた透明なタッチスイッチとしてのタッチパネル21とを備えて構成されており、液晶表示パネル22に表示される操作キー等をタッチ操作することにより、例えば、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の位置読み取り原理で、タッチパネル21がタッチ指示された位置を検出し、その検出した位置に応じて、各種データの入力や操作指示の入力等を行うことが可能になっている。例えば、表示手段としての操作パネル20に表示される操作キーをタッチ指示することによって、所定の操作入力を行うことにより、操作パネル20の液晶表示部22における表示が様々に切り替わり、各種操作画面や表示画面、各種操作キーや設定データ等が表示されるようになっている。また、操作パネル20がタッチ指示されて入力された信号等は、後述する制御部100に出力される。このように操作パネル20が、ミシンの入力部や表示部としての機能を有するようになっている。
また、操作パネル20は、後述する図9に示すように、布Nに縫い付けるワッペンWの外形形状に応じた外形線を入力し、表示するための表示領域20aを有している。この表示領域20aは、保持枠11の内側の縫製領域Rに対応しており、表示領域20aにはテンプレートPの罫線Lに対応する仮想目盛である仮想罫線Laが表示されている。なお、表示領域20aのサイズは、縫製領域Rの縦横比率をそのままに縮小した大きさであり、仮想罫線LaもテンプレートPの罫線Lを同様に縮小したものである。
そして、操作パネル20は、表示領域20a部分のタッチパネル21がタッチ指示されたことによるワッペンWの外形形状に応じた外形線の入力を受け付け、入力された外形線を表示領域20aに描画し表示する外形線描画手段の一部として機能する。
また、図2に示すように、ミシンMは、ミシンモータ5、X軸モータ14、Y軸モータ15、操作パネル20、キーマトリクス16等に接続される制御部100を有している。
この制御部100は、ミシンモータ5、X軸モータ14、Y軸モータ15、操作パネル20及びその他の図示しないアクチュエータについて所定の制御プログラムに従って各種の処理及び制御を実行するCPU101と、各種の処理及び制御を実行するためのプログラムや各種の処理及び制御に要するデータが格納された記憶手段としてのROM102と、各種のデータを格納して各種の処理の作業領域となるRAM103と、着脱可能な記憶手段である外部記憶装置104と、CPU101と各種の機器との接続を図るインターフェース(図示省略)と、各モータ用のパルスモータドライバ(図示省略)等を備えている。
CPU101は、キーマトリクス16から入力される操作信号や、操作パネル20から入力される各種設定信号、各種データ等に応じて、ROM102に格納されている刺繍ミシン用の各種制御プログラムや外部記憶装置104に格納されている各種縫製データに従ってミシンの各部の動作処理を集中制御し、その処理結果をRAM103内のワークエリアに格納するとともに、操作パネル20の操作により入力された各種データや、RAM103に格納した処理結果を必要に応じて外部記憶装置104に記憶させる。
そして、CPU101は、ミシンM(ミシン本体1)を構成する各部の駆動を制御する制御手段として機能する。
ROM102には、ミシンM(ミシン本体1)の制御プログラムや制御データ、各種縫製に関するデータや表示画面情報等が格納され、記憶されている。
例えば、ROM102には、被縫製物に各種縫い目を形成するために、針棒8a(縫い針8)や保持枠11を動作させるための、複数の縫い目形状(例えば、刺繍模様)に関する様々な縫製データが予め記憶されている。この縫製データとしては、縫い目形状を示す形状点の座標(形状点データ)や、その形状点に基づき算出された針落ち点の座標(針落ち点データ)が、保持枠11に対する縫い針8の位置に関連つけられた針落ちする位置の座標データ(座標点)として記憶されている。また、その座標データの位置に縫い針8を配置するように、保持枠11を縫い針8に対して相対移動させる際の移動量に関する移動量データが記憶されている。
特に、ROM102は、ワッペンWを布Nに縫い付けるための縫製データを記憶している。このワッペンを縫い付けるための縫製データは、仕付縫い(仮縫い)に関する仮縫いデータと、縁取り縫い(ワッペン縫い)に関するワッペン縫いデータからなる。
ここで、仮縫いデータとは、縫いピッチが3mmから10mm程度の仕付縫いを行うための縫いデータである。この仮縫いデータに基づき縫製された仕付縫いは、容易に解くことができる縫い目となっている。なお、仮縫いデータに基づき形成される仕付縫いの縫い目は、ワッペンWの外周に沿い、その外周から2mm〜3mm内側に形成される。
また、ワッペン縫いデータとは、縫いピッチが0.2mmから0.3mm程度であって、ワッペンWの外周(外周の接線方向)に対して略垂直方向に交差するように、振り幅8mm〜10mm程度のジグザグ状の縁取り縫いを行うための縫いデータである。このワッペン縫いデータに基づき形成されるワッペン縫い(縁取り縫い、ジグザグ縫い)の縫い目は、仮縫いデータに基づき形成された仕付縫いの縫い目を隠すようにワッペンWの外周縁に形成される。
そして、ミシンMにおいて、仮縫いデータに基づく仕付縫い(仮縫い)を施して、ワッペンを被縫製物に縫い付けた後、ワッペン縫いデータに基づく縁取り縫い(ワッペン縫い)を施して、ワッペンを被縫製物にしっかりと縫い付けるようになっている。
また、ROM102は、操作パネル20の表示領域20aに描画されて表示されたワッペンWの外形形状に応じた外形線に基づき、そのワッペンWの外周に施す仮縫いデータとワッペン縫いデータを作成するための縫製データ作成プログラムを記憶している。
RAM103には、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、入力されたデータの処理中や、縫製動作中のワークエリアとして使用される。
外部記憶装置104は、例えば、不揮発性のいわゆるフラッシュメモリーであり、ROM102に記憶されているデータ以外の刺繍データや縫製データ、表示画面情報、また、オペレータが操作パネル20を介して設定入力した縫製データ等が複数記憶されている。
この外部記憶装置104に記憶される縫製データは、例えば、表示領域20aに表示されるワッペンWの外形形状に応じた外形線に基づき、後述する縫製データ作成手段としての制御部100が作成した、仮縫いに関する仮縫いデータと、縁取り縫いに関するワッペン縫いデータからなるワッペンを縫い付けるための縫製データである。
このような制御部100は、X軸モータ14に併設されたX軸原点センサ(図示省略)やY軸モータ15に併設されたY軸原点センサ(図示省略)、キーマトリクス16から入力される駆動信号や、操作パネル20から入力される各種設定データや、ROM102や外部記憶装置104に記憶された各種データを、ROM102に格納されている電子サイクルミシン用の各種制御プログラムにより処理し、各モータや操作パネル20又はその他アクチュエータの制御を実行する。
そして、制御部100は、縫製の実行時においては、CPU101が所定の制御プログラムを実行することにより、ROM102又は外部記憶装置104に記憶された縫製データを読み取り、ミシンモータ5の駆動開始と共に縫製データが示す針落ち位置となるようにX軸モータ14及びY軸モータ15を駆動し、保持枠11を縫い針8(針棒8a)に位置決めする制御手段としての処理を実行する。
そして、CPU101は、ミシンモータ5の回転に同期させながら、縫製データに設定された座標データに基づき複数の針落ち位置に順番に保持枠11を位置決めし、縫い針8を針落ちさせる制御を縫製完了まで継続し、所定の刺繍模様を布に縫製して形成したり、仮縫いデータに基づく仕付縫いとワッペン縫いデータに基づく縁取り縫いによってワッペンWを布Nに縫い付けたりする。
特に、制御手段としての制御部100は、仮縫いデータに基づき、布NにワッペンWを仮縫い(仕付縫い)して縫い付ける際に、縫い針8を低速で上下動させるようにして、低速での縫製を行う制御を実行する。
また、制御手段としての制御部100は、後述する外形線描画手段としての制御部100によって操作パネル20の表示領域20aに描画されて表示された外形線部分がタッチ指示されたことをタッチパネル21を介して検知したことに基づき、保持枠11を移動させ、その保持枠11に保持されている布NとワッペンWに対して外形線が対応する位置に縫い針8を相対的に移動させる制御を実行する。
また、制御部100は、操作パネル20の表示領域20aがタッチ指示されたことによるワッペンWの外形形状に応じた外形線の入力を受け付け、入力された外形線を表示領域20aに描画し表示する外形線描画手段の一部として機能する。
また、制御部100は、縫製データ作成プログラムを実行することにより、外形線描画手段としての制御部100によって、表示領域20aに描画し表示されたワッペンWの外形形状に応じた外形線に基づき、そのワッペンWの外周に施す仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを作成する縫製データ作成手段として機能する。
なお、縫製データ作成手段としての制御部100は、作成した縫製データ(仮縫いデータ、ワッペン縫いデータ)を外部記憶装置104に記憶させる。
次に、本実施の形態におけるミシンM(ミシン本体1)において、布NにワッペンWを縫い付ける際の処理動作について、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、保持枠11にワッペンWを縫い付ける布Nをセットして保持させるとともに、テンプレートPを保持枠11の内枠11bに嵌め込み、貫通孔hを利用して布Nの中心位置に目印を付ける。そして、テンプレートPを一度取り外し、布Nに付けた目印に従いワッペンWを布Nの所定位置に配置した後、再度、テンプレートPを保持枠11の内枠11bに嵌め込む(ステップS101)。なお、ワッペンWは、待ち針などで布Nに仮止めしておくことが好ましい。
そして、操作パネル20において所定の操作キーが押下されると、制御部100は、操作パネル20に、例えば、図8に示すような、縫製モード切替画面を表示させる(ステップS102)。この操作パネル20における縫製モード切替画面は、刺繍縫いモードキー22aと、ワッペン付けモードキー22bを備えている。
次いで、制御部100は、刺繍縫いモードキー22aやワッペン付けモードキー22bが押下されたか否かを判断する(ステップS103)。
制御部100が、ワッペン付けモードキー22bが押下されたと判断すると(ステップS103;Yes)、ステップS104へ進む。
なお、操作パネル20における縫製モード切替画面の刺繍縫いモードキー22aが押下されたと制御部100が判断した場合は、刺繍ミシンMは、所定の刺繍模様の縫製を行う処理に移行する。ミシンMが、刺繍模様の縫製を行う処理は、従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
ステップS104において、制御部100は、操作パネル20に、例えば、図9に示すような、ワッペン付けモード画面を表示させる(ステップS104)。この操作パネル20におけるワッペン付けモード画面は、保持枠11の縫製領域Rに対応する表示領域20aと、ワッペンの外形に関する形状を選択するための、円キー22c、四角キー22d、異形キー22eを備えている。なお、表示領域20aには、テンプレートPの罫線Lに対応する仮想罫線Laが表示されている。
そして、操作パネル20のワッペン付けモード画面における円キー22c、四角キー22d、異形キー22eが押下されることによって、ワッペン縫いを施すワッペンの形状が選択される(ステップS105)。ここでは、保持枠11に保持される布N上に載置された円形のワッペンW(図5、図6参照)に応じて、円キー22cが押下され、円形のワッペン縫いが選択された場合について説明する。
なお、制御部100が、操作パネル20のワッペン付けモード画面における円キー22cが押下されたと判断したことに伴い、操作パネル20には、図10に示す外形線入力・表示画面が表示される。この操作パネル20における外形線入力・表示画面は、表示領域20aと、やり直しキー22f、確定キー22gが備えられている。
次いで、スタイラスペン30などのタッチペンを用いて、表示領域20aの中心位置から外側に向けてドラッグすることによって、その移動量に応じた半径の円である外形線Gの入力が行われる(ステップS106)。
なお、作業者が、操作パネル20において外形線Gを入力する際、保持枠11に保持される布N上に載置された円形のワッペンW(図5、図6参照)の外周輪郭に沿う外形線と、テンプレートPの罫線Lとの位置関係を参照し考慮しつつ、そのワッペンWの外周輪郭(外形線)と罫線Lとの位置関係を、表示領域20aに表示される外形線Gと仮想罫線Laの位置関係として再現するように入力する。
そして、図11に示すように、表示領域20aにスタイラスペン30によって描画されて入力された、ワッペンWの外形形状(外周輪郭)に応じた外形線Gが、表示領域20aに表示される(ステップS107)。
次いで、制御部100は、スタイラスペン30によって、表示領域20aに表示される外形線G部分がタッチ指示されたか否かを判断する(ステップS108)。
制御部100が、表示領域20aの外形線G部分がスタイラスペン30によってタッチ指示された(図11参照)と判断すると(ステップS108;Yes)、制御部100は、保持枠11を移動させ、その保持枠11に保持されている布NとワッペンWに対して、外形線Gが対応する位置に縫い針8を相対的に移動させる(ステップS109)。ここで作業者は、縫い針8の位置と、布NとワッペンWの位置関係が縫製に適正であるか否かを視認して、確認することができる。なお、縫い針8の位置がワッペンWの外周から2〜3mm内側にあることが縫製(仮縫い)を行う関係上好ましい。
次いで、制御部100は、操作パネル20の外形線入力・表示画面における、やり直しキー22fが押下されたか否かを判断する(ステップS110)。
制御部100が、やり直しキー22fが押下されたと判断すると(ステップS110;Yes)、表示領域20aに表示された外形線Gが不適格であると作業者が判断したものとして、ステップS106に戻り、外形線Gの入力・設定をやり直す。
一方、制御部100が、やり直しキー22fは押下されていないと判断すると(ステップS110;No)、制御部100は、操作パネル20の外形線入力・表示画面における、確定キー22gが押下されたか否かを判断する(ステップS111)。
制御部100が、確定キー22gが押下されていないと判断すると(ステップS111;No)、ステップS110に戻る。
一方、制御部100が、確定キー22gが押下されたと判断すると(ステップS111;Yes)、表示領域20aに表示された外形線Gは適正であると作業者が判断したものとして、ステップS112へ進む。
ステップS112において、制御部100は、ワッペンWの外形形状に応じた外形線Gに基づき、そのワッペンWの外周に施す仮縫いデータを作成する(ステップS112)。また、制御部100は、作成された仮縫いデータを外部記憶装置104に記憶する。そして、図12に示すように、制御部100は、仮縫いデータが作成されたことを表すように、表示領域20aに仮縫いの縫い目状を表す点線で外形線G1を表示する。
なお、この時点で、テンプレートPを保持枠11から取り外し、縫製に備えることが好ましい。
次いで、制御部100は、ミシンMにおける所定の縫製スタートスイッチ16aが押下されたか否かを判断する(ステップS113)。
制御部100が、スタートスイッチ16aが押下されたと判断すると(ステップS113;Yes)、制御部100は、ミシンの各部を制御して、仮縫いデータに基づく仮縫い(仕付縫い)を実行し、図13に示すように、ワッペンWを布Nに縫い付ける(ステップS114)。なお、ミシンMが仮縫いを行う際には、ワッペンWの位置がずれてしまわないように低速での縫製を行う。
ステップS114における仮縫いが終了すると、制御部100は、図14に示すように、操作パネル20に次の縫製ステップへ進むか否かを選択するための「はい」キー22hと、「いいえ」キー20iを表示するとともに、制御部100は、「はい」キー22hや「いいえ」キー20iが押下されたか否かを判断する(ステップS115)。
制御部100が、「いいえ」キー20iが押下されたと判断すると(ステップS115;No)、次の縫製ステップへは移行せず、ステップS106に戻り、外形線Gの入力・設定をやり直す。なお、ミシンMが施した仮縫い(仕付縫い)の糸は、作業者により取り除かれる。また、新たな外形線を描画するためにテンプレートPを保持枠11に再装着する。
一方、制御部100が、「はい」キー22hが押下されたと判断すると(ステップS115;Yes)、次の縫製ステップ(ステップS116)へ進む。
ステップS116において、制御部100は、ワッペンWの外形形状に応じた外形線Gに基づき、そのワッペンWの外周に施すワッペン縫いデータを作成する(ステップS116)。また、制御部100は、作成されたワッペン縫いデータを外部記憶装置104に記憶する。そして、図15に示すように、制御部100は、ワッペン縫いデータが作成されたことを表すように、表示領域20aに縁取り縫い(ワッペン縫い)の縫い目状を表すジグザグ線G2を外形線G1に重ねるように表示する。
次いで、制御部100は、スタートスイッチ16aが押下され、縫製スイッチがオンとなったか否かを判断する(ステップS117)。
制御部100が、スタートスイッチ16aが押下されたと判断すると(ステップS117;Yes)、制御部100は、ミシンの各部を制御して、ワッペン縫いデータに基づく縁取り縫い(ジグザグ縫い)を実行し、図16に示すように、ワッペンWを布Nに縫い付ける(ステップS118)。なお、図16に示すように、仮縫いデータに基づく仮縫い(仕付縫い)の縫い目は、ワッペン縫いデータに基づく縁取り縫い(ジグザグ縫い)によって隠されるようになっている。また、ミシンMが縁取り縫いを行う際、ミシンMは通常の縫製速度での縫製を行う。
そして、ステップS118におけるワッペン縫いが完了することに応じて、ミシンMのワッペン縫い付け処理が終了する。
このように、本発明に係るミシンMにおいて、操作パネル20の表示領域20aをスタイラスペン30を用いてタッチ指示することによって、ワッペンWの外周輪郭に沿う外形線Gを入力して描画することができる。特に、ミシンMにおいて、保持枠11に保持される布N上に載置されたワッペンWの外周輪郭に沿う外形線と、テンプレートPの罫線Lとの位置関係を参照し考慮しつつ、そのワッペンWの外周輪郭と罫線Lとの位置関係を、表示領域20aに表示される外形線Gと仮想罫線Laの位置関係として再現するように入力することができるので、実際のワッペンの外形形状に好適に対応する外形線Gを表示領域20aに描画することができる。
そして、ミシンMは、表示領域20aに描画された外形線Gに基づいて、ワッペンWの外形形状に応じた仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを自動的に作成することができ、その作成した縫製データによって、ワッペンWを布Nに縫い付けることができる。特に、ミシンMは、仮縫いデータに基づく仮縫い(仕付縫い)を施してワッペンWが布Nの所定位置からずれないように縫い付けた後に、ワッペン縫いデータに基づくワッペン縫い(縁取り縫い)でワッペンを布Nにしっかり縫い付けて縫着することができる。
よって、ミシンMは、ワッペンWの外形形状に応じて、そのワッペンWを布Nに縫い付けるための縫製データを好適に作成することができるとともに、作成した縫製データに基づく縫製を刺繍ミシンMに実行させることによって、ワッペンWの縫い付けを簡易に行うことができる。
なお、以上の実施の形態においては、円キー22cが押下され、円形のワッペン縫いが選択されたことに伴い、円形の外形線Gを入力し設定する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ステップS105において、四角キー22dが押下され、四角形のワッペン縫いが選択された場合、図17に示すように、スタイラスペン30を用いて、表示領域20aの中心位置から外側に向けてドラッグすることによって、その移動量に応じた対角線(移動量=対角線の半分の長さ)を有する四角形の外形線G3の入力を行うことができる。なお、作業者が、操作パネル20において外形線G3を入力する際、保持枠11に保持される布N上に載置された四角形のワッペンの外周輪郭に沿う外形線と、テンプレートPの罫線Lとの位置関係を参照し考慮しつつ、その四角形のワッペンの外周輪郭と罫線Lとの位置関係を、表示領域20aに表示される外形線Gと仮想罫線Laの位置関係として再現するように入力する。
また、ステップS105において、異形キー22eが押下され、任意の形状のワッペン縫いが選択された場合、図18に示すように、操作パネル20の外形線入力・表示画面における点指定キー22jを押下した後に、スタイラスペン30を用いて、表示領域20aの任意の位置をタッチ指示し、ワッペンの外周輪郭における特徴点(例えば、八角形のワッペンの角部)を入力する。ワッペンの外周輪郭における特徴点を入力する場合、保持枠11に保持される布N上に載置された異形(図18の場合、八角形)のワッペンの外周輪郭における特徴点と、テンプレートPの罫線Lとの位置関係を参照し考慮しつつ、そのワッペンの外周輪郭と罫線Lとの位置関係を、表示領域20aに表示される特徴点Gpと仮想罫線Laの位置関係として再現するように入力する。そして、特徴点Gpの入力後、確定キー22gが押下されるなどすると、それら特徴点Gpを結ぶ外形線G4が表示領域20aに描画されるようになっている。
なお、表示領域20aに表示された外形線G3、G4に基づく縫製データ(仮縫いデータ、ワッペン縫いデータ)の作成や、作成した縫製データに基づきワッペンを布に縫い付ける動作、処理等は、前述の円形のワッペンWの場合と同様に行うことができる。
また、以上の実施の形態においては、スタイラスペン30を用いて、表示領域20aの中心位置から外側に向けてドラッグすることによって、その移動量に応じた大きさの円や四角の外形線を描画する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、円形の円周に相当する位置の表示領域20aをスタイラスペン30を用いてタッチ指示することによって円形の外形線を描画したり、四角形の角に相当する位置の表示領域20aをスタイラスペン30を用いてタッチ指示することによって四角形の外形線を描画したりするようにしてもよい。
また、円の半径の長さの値や、四角形の対角線の長さの値などを数値入力することによって、円形や四角形の外形線を描画するようにしてもよい。
また、スタイラスペン30を用いて表示領域20aをなぞり、任意の連続線からなる外形線を描画するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態においては、ワッペンWの外形形状に応じた外形線Gに基づき作成された縫製データ(仮縫いデータ、ワッペン縫いデータ)によるワッペンWの縫い付けを1回行い、縫製動作を終了するように説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、同じワッペンWの縫い付けを行う場合には、保持枠11に保持される布Nの所定位置にワッペンWを配置して、外部記憶装置104に記憶されたそのワッペンWに対応する縫製データによって、縫製を行うようにすればよく、ワッペンW毎に外形線Gの描画を行い、縫製データを作成しなくてもよい。
また、以上の実施の形態においては、操作パネル20の表示領域20aにワッペンの外形線や、仮縫いやワッペン縫いの縫い目形状を表示するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらとともに刺繍ミシンMがワッペンの近傍に形成する刺繍模様あるいはワッペンの近傍に形成した刺繍模様の縫い目形状を表示領域20aに表示するようにしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明にかかるミシンを示す斜視図である。 本発明にかかるミシンの要部構成を示すブロック図である。 保持枠とテンプレートを示す斜視図である。 保持枠とテンプレート、布、ワッペンを示す分解断面図である。 保持枠に保持された布とワッペンとテンプレートを示す平面図である。 保持枠に保持された布とワッペンとテンプレートを示す斜視図である。 布にワッペンを縫い付ける際の処理動作を示すフローチャートである。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、縫製モード切替画面が表示されている状態を示している。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、ワッペン付けモード画面が表示されている状態を示している。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、外形線入力・表示画面において、円形の外形線が入力される状態を示している。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、外形線入力・表示画面において、外形線部分がタッチ指示される状態を示している。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、外形線入力・表示画面において、仮縫いデータに関する外形線が表示される状態を示している。 ワッペンが布に仮縫い(仕付縫い)された状態を示す説明図である。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、仮縫い後、ワッペン縫いに移行するか否かを選択するための画面が表示された状態を示している。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、外形線入力・表示画面において、ワッペン縫いデータに関する外形線が表示される状態を示している。 ワッペンが布にワッペン縫い(縁取り縫い)された状態を示す説明図である。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、外形線入力・表示画面において、四角形の外形線が入力される状態を示している。 本発明における操作パネルの一例を示す平面図であり、外形線入力・表示画面において、異形としての八角形の外形線が入力される状態を示している。
符号の説明
1 ミシン本体
5 ミシンモータ
8 縫い針
11 保持枠(布保持部)
11a 外枠
11b 内枠
16 キーマトリクス
20 操作パネル(表示手段、外形線描画手段)
20a 表示領域
21 タッチパネル
22 液晶表示パネル
22a 表示領域
30 スタイラスペン
100 制御部(制御手段、外形線描画手段、縫製データ作成手段)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 外部記憶装置
M 刺繍ミシン(ミシン)
R 縫製領域
r 分割領域
P テンプレート(指標部材)
L 罫線(目盛)
La 仮想罫線(仮想目盛)
G、G3、G4 外形線
N 布(被縫製物)
W ワッペン

Claims (3)

  1. 上下動する縫い針と、被縫製物を保持して前記縫い針の上下動方向と交差する方向に移動可能な布保持部と、を備え、前記布保持部における縫製領域に保持される被縫製物に、所定の縫製データに基づき縫い目を形成するミシンにおいて、
    前記布保持部に装着され、前記布保持部の縫製領域を複数の分割領域に区切る目盛を有する指標部材と、
    前記布保持部の縫製領域に対応する表示領域を有し、その表示領域に前記指標部材の目盛に対応する仮想目盛を表示する表示手段と、
    前記表示手段における前記表示領域に、前記布保持部に保持される前記被縫製物に対して配置されたワッペンの外形形状に応じた外形線を、前記布保持部に装着された前記指標部材の目盛に対応付けて描画する外形線描画手段と、
    前記外形線描画手段によって前記表示領域に描画されて表示された前記外形線に基づき、前記ワッペンの外形形状に応じた仮縫いデータとワッペン縫いデータとからなる縫製データを作成する縫製データ作成手段と、
    前記縫製データ作成手段によって作成された前記縫製データに基づき、当該ミシンの各部を動作制御する制御手段と、を備え、前記被縫製物に前記ワッペンを縫い付けることを特徴とするミシン。
  2. 前記表示手段は、タッチパネルを備えており、
    前記外形線描画手段によって前記表示領域に描画されて表示された前記外形線部分がタッチ指示されたことを前記タッチパネルが検知したことに基づき、前記制御手段が前記布保持部を移動させ、その布保持部に保持されている前記被縫製物と前記ワッペンに対して前記外形線が対応する位置に前記縫い針を相対的に移動させることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記仮縫いデータに基づき、前記被縫製物に前記ワッペンを仮縫いして縫い付ける際に、前記制御手段は前記縫い針を低速で上下動させて、前記ワッペン縫いデータに基づく縫製速度より低速での縫製を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
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