JP2007110071A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁膜の膜質を向上できる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供すること。
【解決手段】MOS構造のゲートを有する半導体装置100の製造方法であって、半導体基板10上に、気相成長法により気相酸化膜31を形成する気相酸化工程と、気相酸化工程後、気相酸化膜31の形成部位を熱酸化し、気相酸化膜30と半導体基板10との間に熱酸化膜32を形成する追加熱酸化工程を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関し、特にMOS構造のゲートを有する半導体装置、キャパシタを有する半導体装置、不揮発性メモリを有する半導体装置の製造方法及び半導体装置に関するものである。
従来、例えばMOS構造のトレンチゲートを有する半導体装置において、ゲート耐圧を確保するために、熱酸化膜とCVD酸化膜とを積層してゲート絶縁膜とする方法が開示されている(例えば特許文献1,2参照)。
特許文献1においては、トレンチ形成後、ゲート絶縁膜として、トレンチの内部表面と不純物領域の最上部に熱酸化により熱酸化膜(第一の絶縁膜)を形成し、熱酸化膜の表面上に気相成長(CVD)によりCVD酸化膜(第二の絶縁膜)を形成する。そして、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する。
また、特許文献2においては、特許文献1に示すCVD酸化膜形成後、両酸化膜を含むゲート絶縁膜をアニールし、ゲート電極を形成する。
特開平7−245400号公報 特開2001−85686号広報
しかしながら、特許文献1に示される製造方法によると、形成された半導体装置においてCVD酸化膜は緻密化されておらず、その組成はストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれている。すなわち、膜中にキャリアのトラップとなるダングリングボンド(未結合手)が存在する。これにより、ゲート絶縁膜の膜質(耐圧、寿命等)が低下する。
特許文献2に示される製造方法によると、ゲート絶縁膜形成後にアニールするので、CVD酸化膜は緻密化される。しかしながら、CVD酸化膜中のダングリングボンド(未結合手)が残ったまま緻密化される恐れがある。また、熱酸化膜形成とアニールの少なくとも2つの加熱工程を必要とする。
本発明は上記問題点に鑑み、絶縁膜の膜質を向上できる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成する為に、請求項1〜32に記載の発明は、半導体装置の製造方法に関するものである。先ず請求項1に記載の発明は、半導体基板上に、気相成長法により気相酸化膜を形成する気相酸化工程と、気相酸化工程後、気相酸化膜の形成部位を熱酸化する追加熱酸化工程を備えることを特徴とする。
本発明によると、気相酸化膜形成後に熱酸化を実施する。したがって、熱酸化雰囲気中の酸素又は水蒸気が、緻密化される前の気相酸化膜を介して半導体基板を構成するシリコン(Si)と気相酸化膜(SiO)との界面に拡散し、Siと反応して酸化膜を追加形成することができる。これにより、Si−SiO界面を、気相酸化膜形成時よりもSi側に移動させ、絶縁膜を所定の膜厚とすることができる。また、界面準位密度を熱酸化による酸化膜並みとし、良好な界面特性を得ることができる。さらには、上記と並行して、熱酸化雰囲気中の酸素又は水蒸気が気相酸化膜中のダングリングボンド(未結合手)と反応し、気相酸化膜をストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)とすることができる。すなわち、気相酸化膜中のトラップを低減することができる。したがって、絶縁膜の膜質を向上することができる。
また、熱酸化を気相酸化の後工程とすることで、気相酸化膜をストイキオメトリックな状態にするとともに界面特性を向上するようにしている。すなわち、製造工程を簡素化している。
SOI構造半導体基板は、単結晶シリコンに比べて応力が高いため、結晶欠陥が生じやすい。また、埋め込み酸化膜を有するので、IG(Intrinsic Gettering)層が形成しにくく(支持基板側のゲッタリングの効果が埋め込み酸化膜によって遮られる)、結晶欠陥やゲート絶縁膜の耐圧を低下させる不純物(例えばFe等)がそのまま基板内に残留してしまう。したがって、この結晶欠陥や不純物が熱酸化によって形成される酸化膜中に取り込まれると、当該酸化膜を含む絶縁膜の欠陥密度が大きくなる。すなわち、絶縁膜の膜質が低下しやすい。しかしながら、上記した発明によれば、請求項2に記載のように、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板を半導体基板とする構成であっても、絶縁膜の膜質を向上することができる。
請求項3に記載のように、気相酸化工程において、ボロン又はアンチモンを不純物とする導電型領域を含む半導体基板の部位に、気相酸化膜を形成しても良い。ボロン又はアンチモンを不純物とする導電型領域においては、半導体基板を構成するシリコンの原子半径(117pm)に対し、ボロンの原子半径(80pm)、アンチモンの原子半径(141pm)と大きく異なるため、結晶欠陥が生じやすい。すなわち、絶縁膜の膜質が低下しやすい。しかしながら、上記した発明によれば、このような部位においても、絶縁膜の膜質を向上することができる。なお、導電型領域は上記例に限定されるものではない。
請求項1〜3いずれかに記載の発明は、請求項4に記載のように、MOS構造のゲートを有する半導体装置(すなわち、MOSトランジスタやIGBTを備える)において、例えばゲート絶縁膜の形成に好適である。
なお、請求項5に記載のように、追加熱酸化工程において、熱酸化により追加形成される酸化膜厚を、1nm以上12nm以下の範囲内とすると良い。1nm以上とすると、追加形成される酸化膜及び気相酸化膜からなる絶縁膜の界面準位密度を、熱酸化による酸化膜と略同等とすることができる。また、12nm以下とすると、酸化膜のBモード不良率を5%以下に抑えることができる。すなわち、上記範囲内であれば、より好ましい絶縁膜の膜質を確保することができる。
請求項6に記載のように、気相酸化工程の前工程として、半導体基板にトレンチを形成するトレンチ形成工程を備え、気相酸化工程において、トレンチの表面に気相酸化膜を形成しても良い。具体的には、トレンチとして、請求項7に記載のようにゲート電極用のトレンチを適用することができる。このように、ゲート絶縁膜の膜質を向上し、要求品質を確保することができる。なお、トレンチはゲート電極を構成するトレンチに限定されるものではない。上記以外にも、例えばトレンチ分離領域を構成するトレンチに適用することで、当該トレンチに形成される分離絶縁膜の膜質を向上することができる。
トレンチ形成時においてトレンチの開孔角部は角張っている。この状態でトレンチ表面に絶縁膜を形成すると、角部における絶縁膜の膜厚が薄くなり、電界集中が生じる恐れがある。そこで、請求項8に記載のように、追加熱酸化工程において、熱酸化とともに、トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくすると良い。粘性流動の生じる温度(例えば1000℃以上)にて熱酸化を実施することで、請求項1に記載の発明の効果に加えて、少なくとも開孔角部の曲率半径をより大きくする(丸みを帯びた緩やかな形状とする)ことができる。このように構成すると、電界集中抑制に対してより効果的である。また、熱酸化とともに開孔角部の曲率を大きくすることができるので、製造工程を簡素化することができる。なお、開孔角部だけでなく、底面角部の曲率半径を併せて大きくしても良い。
また、請求項9に記載のように、トレンチ形成工程と気相酸化工程との間に、トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくする曲大化工程を備えても良い。すなわち、気相酸化工程の前に、トレンチの角部を丸める工程を設けても良い。
具体的には、曲大化工程を、請求項10に記載のように、熱酸化によりトレンチ表面に犠牲酸化膜を形成する犠牲酸化工程と、犠牲酸化膜を除去する除去工程を含む構成としても良い。また、請求項11に記載のように、等方性エッチングにより開孔角部を面取りする面取り工程を含む構成としても良い。面取りする場合には、請求項12に記載のように、半導体基板の平面方向における面取り量を50nm以上とすると、平坦部(基板表面)の絶縁膜に対する開孔角部の絶縁膜の電界強度を1.1倍以下とすることができる。したがって、開孔角部における電界集中を低減(すなわち膜質を向上)することができる。
また、請求項1〜3いずれかに記載の発明は、請求項13に記載のように、一対の電極間に誘電体としての容量用酸化膜を介在させてなるキャパシタを有する半導体装置において、容量用酸化膜の形成に好適である。この場合、容量用酸化膜の比誘電率のばらつきを熱酸化膜と同等とすることができるので、耐圧を確保しつつ容量の均一なキャパシタとすることができる。
なお、一対の電極が上部電極と下部電極からなり、請求項14に記載のように、気相酸化工程の前工程として、半球状の結晶粒からなる一方の電極である下部電極を形成する下部電極形成工程を備え、追加熱酸化工程の後工程として、他方の電極である上部電極を形成する上部電極形成工程を備えるものに対して特に効果的である。
このように下部電極が半球状の結晶粒(Hemispherical Grain)からなる場合、先に熱酸化を行うと、結晶粒間部に十分な膜厚の酸化膜を形成することができない。しかしながら、上述の発明によれば、結晶粒間部にも十分な膜厚の酸化膜を形成することができるので、耐圧を確保することができる。
また請求項15に記載のように、キャパシタがトレンチ構造のキャパシタであり、気相酸化工程の前工程として、半導体基板にキャパシタのトレンチを形成するトレンチ形成工程を備える場合、気相酸化工程において、トレンチの表面に気相酸化膜を形成しても良い。このようにトレンチキャパシタであっても、耐圧を確保しつつ容量の均一なキャパシタとすることができる。
なお、請求項16〜19に記載の作用効果は、それぞれ請求項8〜11に記載の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
また、請求項1〜3いずれかに記載の発明は、請求項20に記載のように、フローティングゲートとコントロールゲートの2層ゲート電極を含む不揮発性メモリを有する半導体装置において、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に配置されるゲート間酸化膜の形成に好適である。この場合、耐圧を確保しつつ、ゲート間酸化膜の膜質を向上することで、書き換え時にチャージがトラップされることに起因するVt変動を熱酸化膜と同程度とすることができる。
なお、請求項21に記載のように、気相酸化工程の前工程として、半球状の結晶粒からなるフローティングゲートを形成するフローティングゲート形成工程を備え、追加熱酸化工程の後工程として、コントロールゲートを形成するコントロールゲート形成工程を備えるものに対して特に効果的である。
このようにフローティングゲートが半球状の結晶粒(Hemispherical Grain)からなる場合であっても、結晶粒間部に十分な膜厚のゲート間酸化膜を形成することができる。また、追加熱酸化によって、粒間を広げることができる。したがって、フローティングゲートに蓄積されたキャリアが、隣接する結晶粒やコントロールゲートに移動することを防止、すなわちキャリア保持特性を向上(経時的なメモリ状態の変動を抑制)することができる。
なお、請求項22に記載のように、気相酸化工程において、気相酸化膜の膜厚を、互いに隣接する結晶粒間の間隔よりも厚くすることが好ましい。これにより、結晶粒間に確実に酸化膜を配置することができる。
次に、請求項23に記載の発明は、半導体基板上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、酸化膜上に、酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域を含む窒素含有膜を形成する窒素含有膜形成工程とを備えることを特徴とする。
窒素含有膜の場合、酸化膜よりも誘電率を高くすることができる。したがって、同等のトランジスタ特性であれば、酸化膜単層に比べて、窒素含有膜をさらに有する構成の方が膜厚を厚くすることができるので、酸化膜に比べて膜中の電界強度(実効電界)を低くすることができる。また、窒素含有膜を、酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域を含むように形成する。言い換えれば、酸化膜上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜を形成する。この場合、例えば公知のONO膜のように、非連続界面がゲート絶縁膜中に存在しないため、キャリアを膜中にトラップすることがない。したがって、しきい値電圧の変動を防ぐことができる。このように本発明によると、絶縁膜の膜質を向上することができる。
具体的には、請求項24に記載のように、窒素含有膜形成工程においてCVD法を適用し、酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加するように、ガス組成を経時的に変化させれば良い。例えば、シラン(ジクロロシラン等シラン系化合物含む)とNOの混合ガスにおいて、時間とともにNOの分圧を下げ、かわりにNHを反応系内に導入しつつその分圧を上げることで、酸化膜上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜を形成することができる。
請求項25〜30に記載の発明は、それぞれ請求項6,7,9〜12に記載の発明において、気相酸化(膜、工程)を酸化(膜、膜形成工程)に置き換えると作用効果が同様であるので、その記載を省略する。
請求項31〜48に記載の発明は、上記製造方法によって製造される半導体装置に関するものであり、その作用効果は、それぞれ対応する請求項1〜30に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置100は、半導体基板10にトレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタを含む半導体装置である。
半導体基板10は、内部に絶縁膜を埋め込んだSOI(Silicon On Insulator)基板であり、単結晶シリコン(Si)からなる支持基板11、シリコン酸化膜(SiO)からなる絶縁膜12、およびn−型の半導体層13で構成されている。
トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタは、例えばP導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタとして構成されている。Pチャネルトランジスタは、n−型の半導体層13の表層部にドレイン領域であるp型の拡散領域14が形成され、この拡散領域14にトレンチ15が形成されている。トレンチ15には、表面に形成されたゲート絶縁膜(図1では省略)を介してゲート電極16が埋め込み形成されている。また、ゲート電極16をマスクとして不純物をイオン注入等により添加後、熱拡散することにより、トレンチ側壁に到達し、トレンチ15より浅い拡散深さでn型の拡散領域17(ウェル領域)が形成されており、半導体層13の表層部にはソース領域であるp+型の拡散領域18が形成されている。なお、図1中において、符号19は層間絶縁膜であり、符号20は層間絶縁膜19を介してソース領域である拡散領域18に接続されたソース電極である。符号21は、絶縁膜12の主面側において、絶縁膜12に達するトレンチ分離領域であり、符号22はLOCOS酸化膜である。なお、ドレイン領域である拡散領域14にもドレイン電極(図示略)が接続されている。

ここで、本実施形態に係る半導体装置100の特徴部分であるゲート絶縁膜について、図2を用いて説明する。図2は、トレンチ周辺の拡大図である。図2に示すように、ゲート電極16の形成部位に対応して、トレンチ15の表面及び半導体層13の表面に、ゲート絶縁膜30が形成されている。
ゲート絶縁膜30は、トレンチ15の表面及び半導体層13の表面上に気相酸化膜として形成されたCVD酸化膜31と、CVD酸化膜31の形成後に、CVD酸化膜31とトレンチ15の表面及び半導体層13の表面との間に追加形成された熱酸化膜32とにより構成される。このように、本実施形態に係る半導体装置100においては、先にCVD酸化膜31が形成され、その後熱酸化によって熱酸化膜32が追加形成されていることを特徴とする。
次に、このように構成される半導体装置100の製造方法について、図1、図2、図3(a)〜(e)、及び図4(a),(b)を用いて説明する。図3(a)〜(e)は、ゲート絶縁膜30の形成工程を説明するための工程別断面図であり、(a)はトレンチ形成、(b)は犠牲酸化膜形成、(c)犠牲酸化膜除去、(d)はCVD酸化膜形成、(e)は熱酸化膜形成を示す図である。図4は、ゲート絶縁膜30の形成後の工程別断面図であり、(a)はゲート電極形成工程、(b)は拡散領域形成工程を示している。なお、本実施形態に係る半導体装置100の製造においては、ゲート絶縁膜30の形成に特徴があり、それ以外については公知の製造技術を用いるので、ゲート絶縁膜30の形成工程について重点的に説明する。
先ず、n−型の半導体層13を有するSOI構造の半導体基板10を準備し、半導体層13のPチャネルトランジスタの形成領域に、ドレイン領域となるp型の拡散領域14を形成する。また、各素子を分離する素子分離領域として、絶縁膜12まで達するトレンチ分離領域21とLOCOS酸化膜22を形成する(図1参照)。
次に、トレンチゲート構造のゲート電極16を形成するために、図3(a)に示すように、例えば半導体層13の表面に形成された酸化膜をパターニングしてマスク(図示略)とし、ドライエッチングによりp型の拡散領域14に所定深さのトレンチ(溝)15を形成する。
トレンチ15形成後、トレンチ15の開孔角部(肩部)および底面角部の形状は、図3(a)に示すようにいずれも角張っている。そこで、図3(b)に示すように、粘性流動の生じる温度(例えば1000℃以上)で熱酸化を実施し、トレンチ15の表面に犠牲酸化膜40を形成する。本実施形態においては、1150℃にて熱酸化を実施し、平坦部において100nmの膜厚を有する犠牲酸化膜40を形成した。そして、図3(c)に示すように、犠牲酸化膜40を除去(例えばフッ酸処理)することで、開孔角部および底面角部の曲率半径をより大きくする(丸みを帯びた緩やかな形状とする)ようにした。このように構成すると、電界集中抑制に対してより効果的である。この図3(b),(c)に示す工程が、特許請求の範囲に示す曲大化工程に相当する。
曲大化工程後、CVD法(本実施形態においてはLPCVD法)を用いて、図3(d)に示すように、トレンチ15表面にCVD酸化膜31を形成する。この時点で、CVD酸化膜31の組成はストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれている。すなわち、膜中にキャリアのトラップとなるダングリングボンド(未結合手)が存在する。また、CVD酸化膜31は緻密化されておらず、界面準位密度も熱酸化により形成された酸化膜に比べ大きい。
CVD酸化膜31形成後、熱酸化を実施し、図3(e)に示すように、先に形成されたCVD酸化膜31とトレンチ15表面との間に熱酸化膜32を追加形成する。本実施形態においては、酸素と水蒸気との混合気体中において、850℃にて追加熱酸化を実施した。以上によりゲート絶縁膜30が形成される。
ゲート絶縁膜30形成後、図4(a)に示すように、ゲート絶縁膜30(図示略)を介して、トレンチ15内にゲート電極材料を埋め込んで、ゲート電極16を形成する。そして、形成されたゲート電極16をマスクとして不純物をイオン注入等により添加し、熱拡散することにより、トレンチ側壁に到達し、トレンチ15より浅い拡散深さのn型の拡散領域17(ウェル領域)を形成し、半導体層13の表層部に、ソース領域であるp+型の拡散領域18を形成する。各拡散領域17,18形成後、層間絶縁膜19、ソース電極220、ドレイン電極(図示略)、配線等を形成して、図1に示す半導体装置100が製造される。
このように本実施形態においては、先にCVD酸化膜31を形成し、その後熱酸化によって熱酸化膜32を形成する。CVD法の場合、堆積によって基板表面にCVD酸化膜31を構成するので、p型の拡散領域14の結晶欠陥の影響を受けない。したがって、膜中の欠陥密度を小さくすることができる。本実施形態においては、CVD酸化膜31を熱酸化膜32よりも先に形成するので、膜質を向上することができる。また、CVD酸化膜31形成後の熱酸化によって、熱酸化雰囲気中の酸素(O)又は水蒸気(H0)が、緻密化される前のCVD酸化膜31を介して拡散領域14を構成するシリコン(Si)とCVD酸化膜31との界面に拡散し、Siと反応して熱酸化膜32を追加形成することができる。これにより、Si−SiO界面を、CVD酸化膜形成時よりもSi側に移動させ、ゲート絶縁膜30を所定の膜厚とすることができる。また、界面準位密度を熱酸化による酸化膜並みとし、良好な界面特性を得ることができる。さらには、上記と並行して、熱酸化雰囲気中の酸素又は水蒸気がCVD酸化膜31中のダングリングボンド(未結合手)と反応し、CVD酸化膜31をストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)とすることができる。すなわち、CVD酸化膜31中のトラップを低減することができる。したがって、ゲート絶縁膜30の膜質をより向上することができる。
なお、TEMにて確認したところ、ゲート絶縁膜30の開孔角部の膜厚は略33nm、半導体層13表面の平坦部の膜厚は略30nmであった。これは、追加熱酸化時に、トレンチ15の開孔角部に供給される酸素量が平坦部よりも多いためである。このようにゲート絶縁膜30において、開孔角部の膜厚は平坦部よりも厚くなるので、開孔角部に生じる電界集中を抑制することができる。特に、平坦部である半導体層13の表面とトレンチ側壁を(100)面方位とすると、(100)面は酸化速度が遅いので、(100)面とは異なる開孔角部の膜厚を平坦部よりもより厚くすることができる。
上記構成の半導体装置100において、本発明者はその効果を確認した。図5は、トレンチ分離領域からの距離と結晶欠陥との関係を示す図である。図6は、本実施形態に係る半導体装置100において、ゲート絶縁膜30の耐圧のワイブル分布を示す図である。なお、比較例として、熱酸化のみによって構成される場合の結果も併せて示している。
本実施形態においては、半導体層13を構成するシリコンの原子半径(117pm)に対し、ドレイン領域であるp型の拡散領域14に導入されたボロンの原子半径(80pm)が大きく異なるため、拡散領域14に歪が存在する。また、この拡散領域14に対してトレンチ15を形成するが、トレンチ15近傍には、エッチング等によって生じたダメージ(欠陥、ストレス)が生じるため、上記歪との相互作用により結晶欠陥が生じやすい。さらには、トレンチ分離領域21にもエッチング等によって生じたダメージ(欠陥、ストレス)が存在するため、拡散領域14の近傍にトレンチ分離領域21が存在すると、相互作用によって図5に示すように結晶欠陥が生じやすい。また、本実施形態においては、半導体基板10として、SOI構造半導体基板を適用している。SOI構造の半導体基板10は、単結晶シリコンに比べて応力が高いため、結晶欠陥が生じやすい。また、絶縁膜12を有するので、IG(Intrinsic Gettering)層が形成しにくく(支持基板11側のゲッタリングの効果が絶縁膜12によって遮られる)、結晶欠陥やゲート絶縁膜30の耐圧を低下させる不純物(例えばFe等の金属原子)がそのまま基板10(半導体層13)内に残留してしまう。
このような構成において、先ず熱酸化法によって酸化膜を形成すると、酸化膜の欠陥密度が多くなり、界面準位も増加する。すなわち、図6に示すように、結晶品質に起因するBモード不良が多く発生し、ゲート絶縁膜30の膜質(耐圧)が低下する。これに対し、本実施形態に示す半導体装置100の構成及び製造方法によれば、このように結晶欠陥を生じやすく、ゲート絶縁膜30の膜質を確保しにくい構成であっても、図6に示すようにBモード不良を抑制し、ゲート絶縁膜30の膜質を向上することができることが示された。
次に、本発明者は、熱酸化による追加酸化とBモード不良の発生率との関係について確認した。その結果を図7に示す。図7に示すように、追加酸化によって形成される熱酸化膜32の膜厚が薄くなると、Bモード不良の発生率が低下することが明らかである。例えば5%以下のBモード不良の発生率を実現するためには、図7から12nm以下の膜厚とすることが好ましい。
また、本発明者は、本実施形態に係る半導体装置100において、ゲート絶縁膜30の界面準位密度を測定した。その結果を図8に示す。なお、図8においては、p型の拡散領域14にトレンチ15を形成した本実施形態に示す構成(p型領域上)の結果とともに、参考例として、n型領域上にトレンチ15を形成した構成についても併せて示している。図8に示すように、追加酸化による熱酸化膜32の膜厚が1nm以上であれば、界面準位密度が熱酸化のみによって形成された熱酸化膜と略同等となることが明らかとなった。
したがって、図7及び図8に示す結果より、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法において、追加熱酸化工程において追加形成される熱酸化膜32の膜厚を、1nm以上12nm以下の範囲内とすると、より好ましい絶縁膜の膜質を確保することができることが明らかである。本実施形態においては、追加形成される熱酸化膜32の膜厚を12nmとしている。
また、本発明者は、本実施形態に係る半導体装置100において、ゲート絶縁膜30の膜厚を測定した。その結果を、図9に示す。なお、図9には、CVDのみによって形成される酸化膜厚と、熱酸化のみによって形成される酸化膜厚を併せて示している。図9に示すように、本実施形態に係る製造方法によれば、ゲート絶縁膜30の膜厚ばらつきが低減されている。これは、CVD酸化膜31は、その組成がストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれており、膜内で不均一であるが、追加熱酸化することによってストイキオメトリックな状態となり、膜内で均質となることを示している。すなわち、この結果からも、本実施形態に係る半導体装置100及びその製造方法によれば、ゲート絶縁膜30の膜質を向上できることが明らかである。
なお、本実施形態においては、図3に示すように、トレンチ15形成後、トレンチ15の開孔角部(及び底面角部)の曲率半径を大きくするために、熱酸化により犠牲酸化膜40を形成・除去する曲大化工程を備える例を示したが、上記曲大化工程を省略しても良い。すなわち、少なくともトレンチ形成後、先ずCVD酸化膜31を形成し、次いで熱酸化によって熱酸化膜32を形成すれば良い。しかしながら、曲大化すると、ゲート絶縁膜30を厚くすることができるので、角部における電界集中抑制に効果的である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図10に基づいて説明する。図10は本実施形態に係る半導体装置100において、ゲート絶縁膜30の形成工程を示す工程別断面図であり、(a)はトレンチ形成、(b)はCVD酸化膜形成、(c)は熱酸化膜形成を示す図である。
第2の実施形態における半導体装置100及びその製造方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態においては、CVD酸化膜31形成後、熱酸化によって熱酸化膜32を追加形成する工程を利用し、当該工程において、トレンチ角部の曲大化も実施するようにした点を特徴とする。
具体的には、先ず第1の実施形態同様、図10(a)に示すように、トレンチ15を形成する。そして、図10(b)に示すように、形成されたトレンチ15表面及び拡散領域14表面にCVD酸化膜31を形成する。CVD酸化膜31形成後、熱酸化を実施し、図10(c)に示すように、先に形成されたCVD酸化膜31とトレンチ15表面及び拡散領域14表面との間に熱酸化膜32を追加形成する。
このとき、本実施形態においては、酸素と水蒸気との混合気体中において、1150℃にて追加熱酸化を実施した。このように、粘性流動の生じる温度(例えば1000℃以上)にて熱酸化を実施することで、第1の実施形態に示した効果に加えて、少なくとも開孔角部の曲率半径をより大きくする(丸みを帯びた緩やかな形状とする)ことができる。このように構成すると、電界集中抑制に対してより効果的である。また、熱酸化とともに開孔角部の曲率を大きくすることができるので、製造工程を簡素化することができる。なお、開孔角部だけでなく、底面角部の曲率半径を併せて大きくすることもできる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を、図11および図12に基づいて説明する。図11は本実施形態に係る半導体装置100において、ゲート絶縁膜30の形成工程の一部を示す概略断面図である。図12は、面取りの効果を示す図であり、(a)は面取り量Xを説明する図、(b)は面取り量Xと電界強度比(開孔角部/平坦部)との関係を示す図である。
第3の実施形態における半導体装置100及びその製造方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態においては、トレンチ形成工程とCVD酸化膜形成工程との間に、トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくする曲大化工程として、図11に示すように、等方性エッチングにより開孔角部を面取りする面取り工程を含む構成としている。具体的には、トレンチ15形成後、トレンチ開孔角部を露出させた状態で、図11に示すように等方性エッチングを実施し、角張っている開孔角部を面取りする。そして、面取り後、第1の実施形態に示したように、熱酸化による犠牲酸化膜40の形成・除去を経て、CVD酸化膜31を形成し、その後熱酸化により熱酸化膜32を追加形成する。
このように本実施形態に係る半導体装置100の製造方法によると、等方性エッチングによって開孔角部を面取りすることができるので、半導体装置100のゲート絶縁膜30の開孔角部の膜厚を厚くでき、電界集中を抑制することができる。特に、本実施形態に示すように、等方性エッチングを実施後に、粘性流動の生じる温度(例えば1000℃以上)にて熱酸化を実施すると、開孔角部をより丸みを帯びた緩やかな形状とすることができる。しかしながら、面取り工程のみ実施し、犠牲酸化膜40の形成・除去工程を省略しても良い。
なお、本発明者が確認したところ、図12(a),(b)に示すように、半導体基板10の平面方向における面取り量Xを50nm以上とすると、平坦部(基板表面)のゲート絶縁膜30に対する開孔角部のゲート絶縁膜30の電界強度を1.1倍以下とすることができる。したがって、開孔角部における電界集中低減(すなわち膜質を向上)により効果的である。 なお、面取り工程を、第2の実施形態に示した構成に適用しても良い。具体的には、トレンチ15の形成後に面取りを実施し、その後、CVD酸化膜31、熱酸化による熱酸化膜32の形成を順に実施しても良い。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を、図13に基づいて説明する。図13は本実施形態に係るゲート絶縁膜30の概略構成を示す図であり、(a)はトレンチ開孔角部の拡大断面図、(b)は(a)のA−A‘断面における組成を示す模式図である。
第4の実施形態における半導体装置100及びその製造方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態に係る半導体装置100は、第1の実施形態に示した図1,2に示す半導体装置100において、ゲート絶縁膜30を、図13(a)に示すように熱酸化による熱酸化膜33と、その上層として形成した窒素を含有する窒素含有膜34とにより置き換えた構成としている。窒素含有膜34の場合、酸化膜よりも誘電率を高くすることができる。したがって、同等のトランジスタ特性であれば、酸化膜単層に比べて、窒素含有膜34をさらに有する構成の方が膜厚を厚くすることができる。すなわち、熱酸化膜33単体をゲート絶縁膜30とする構成に比べて膜中の電界強度(実効電界)を低くすることができるので、信頼性を向上することができる。
また、本実施形態においては、図13(b)に示すように、窒素含有膜34を、熱酸化膜33(Th.OX)との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域(CVD SiON)を含む構成としている。言い換えれば、熱酸化により形成された熱酸化膜33上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜34を設けている。この場合、例えば公知のONO膜のように、非連続界面がゲート絶縁膜30中に存在しないため、キャリアを膜中にトラップすることがない。したがって、しきい値電圧の変動を防ぐことができる。このように本実施形態に係る半導体装置100によると、ゲート絶縁膜30の膜質を向上することができる。
上記構成のゲート絶縁膜30の製造方法としては、第1の実施形態で示したように、トレンチ15を形成後、熱酸化により犠牲酸化膜40を形成し、除去する(図3(a)〜(c)参照)。その後、熱酸化によって角部が丸められたトレンチ15の表面及び拡散領域14の表面に熱酸化膜33を形成し、次いでCVD法により窒素含有膜34を形成する。このCVD法において、熱酸化膜33との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加するように、ガス組成を経時的に変化させれば良い。例えば、シラン(例えばジクロロシラン)とNOの混合ガスにおいて、時間とともにNOの分圧を下げ、かわりにNHを反応系内に導入しつつその分圧を上げることで、熱酸化により形成された熱酸化膜33上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜34を形成することができる。
なお、本実施形態においては、熱酸化膜33上に窒素含有膜34を積層してゲート絶縁膜30とする例を示した。しかしながら、CVD酸化膜上に窒素含有膜34を積層しても良い。すなわち、窒素含有膜34の下層となる酸化膜の製造方法は特に限定されるものではない。また、酸化膜は単層ではなく、複数層でも良い。第1〜3の実施形態に示したCVD酸化膜31と熱酸化膜32からなる酸化膜上に、本実施形態に示した窒素含有膜34を積層配置してゲート絶縁膜30とすると、製造工程は増加するものの、ゲート絶縁膜30の膜質をより向上することができる。
また、本実施形態においては、熱酸化によって熱酸化膜33を形成後、CVD法によって窒素含有膜34を形成する例を示した。しかしながら、第1〜3の実施形態に示したように、CVD法によって先ず窒素含有膜34を形成し、その後熱酸化によって熱酸化膜33を形成しても良い。この場合、窒素含有膜34を緻密化するとともに、ストイキオメトリックな状態とすることができる。
以上の各実施形態については、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタのゲート絶縁膜30において、膜質を向上する例を示した。しかしながら、半導体装置100の構造は上記各実施形態に示した構成に限定されるものではない。MOS構造のゲートを有する半導体装置であれば良い。すなわち、ゲート絶縁膜30もトレンチ15表面に形成される構成に限定されるものではない。また、素子もMOSトランジスタに限定されるものでは無い。さらには、膜質を向上する対象も、ゲート絶縁膜30に限定されるものではない。以下にゲート絶縁膜30以外の適用例を示す。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を、図14及び図15に基づいて説明する。図14は本実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。図15は、半導体装置のうち、主要部の製造方法を示す工程別断面図であり、(a)は下部電極形成工程、(b)はCVD酸化膜形成工程、(c)は追加熱酸化工程である。
第5の実施形態における半導体装置及びその製造方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態に係る半導体装置は、素子として、一対の電極間に誘電体としての容量用酸化膜を介在させてなるキャパシタを有しており、この容量用酸化膜の膜質を向上させている。なお、このようなキャパシタは、キャパシタそのものとしてだけでなく、例えばDRAM等の素子の一部として適用される。 図14に示すように、本実施形態に係る半導体装置200は、キャパシタの一例として、下部電極115が半球状の結晶粒(Hemispherical Grain)からなる、トレンチキャパシタを有している。第1実施形態同様、半導体基板110は、内部に絶縁膜を埋め込んだSOI(Silicon On Insulator)基板であり、単結晶シリコン(Si)からなる支持基板111、シリコン酸化膜(SiO)からなる絶縁膜112、およびp型の半導体層113で構成されている。そして、半導体層113にトレンチ114が形成されている。トレンチ114には、その表面に下部電極115が形成され、下部電極115上には、容量用酸化膜116を介して、上部電極117がトレンチ114に対して埋め込み形成されている。すなわち、トレンチ114上に形成された、対をなす上部電極117及び下部電極115と、当該電極115,117間に配置された容量用酸化膜116とによって、キャパシタが構成されている。
ここで、容量用酸化膜116は、下部電極115の表面上に気相酸化膜として形成されたCVD酸化膜116aと、CVD酸化膜116aの形成後に、CVD酸化膜116aと下部電極115の表面との間に追加形成された熱酸化膜116bとにより構成されている。このように、本実施形態に係る半導体装置200においては、先にCVD酸化膜116aが形成され、その後熱酸化によって熱酸化膜116bが追加形成されていることを特徴とする。なお、図14中に示す符号118は、逆電位が印加されたときに、下部電極115からの空乏層の広がりを防止、すなわち容量変動を防止するためのp+型の拡散領域である。
次に、このように構成される半導体装置200の製造方法について説明する。先ず、n−型の半導体層113を有するSOI構造の半導体基板110を準備し、半導体層113のキャパシタ形成領域に、ドライエッチングにより所定深さのトレンチ114を形成する。上述したように、トレンチ114形成後、トレンチ114の開孔角部(肩部)および底面角部の形状は、いずれも角張っている。そこで、本実施形態においても、粘性流動の生じる温度(例えば1000℃以上)で熱酸化を実施して犠牲酸化膜を形成し、当該犠牲酸化膜を除去することで、開孔角部および底面角部の曲率半径をより大きくする(丸みを帯びた緩やかな形状とする)ようにしている。
次に、不純物をイオン注入等によって添加することにより、トレンチ115の表面に、p+型の拡散領域118を形成する。そして、図15(a)に示すように、その表面上に、半球状の結晶粒(Hemispherical Grain)からなる下部電極115を、公知の製造方法(例えば不純物の添加された非晶質シリコン層を形成し、アニールすることにより凝集させて半球化する)によって、形成する。このように、半球状の結晶粒からなる下部電極115を構成すると、蓄積電荷量が大幅に向上するため、同じセル面積で容量を向上することができる。
下部電極115形成後、図15(b)に示すように、CVD法(本実施形態においてはLPCVD法)を用いて、下部電極115の表面上にCVD酸化膜116aを形成する。この時点で、CVD酸化膜116aの組成はストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれており、膜中にキャリアのトラップとなるダングリングボンド(未結合手)が存在する。また、CVD酸化膜116aは緻密化されておらず、界面準位密度も熱酸化により形成された酸化膜に比べ大きい。
CVD酸化膜116a形成後、熱酸化を実施し、図15(c)に示すように、先に形成されたCVD酸化膜116aと下部電極115表面との間に熱酸化膜116bを追加形成する。本実施形態においては、酸素と水蒸気との混合気体中において、850℃にて追加熱酸化を実施した。以上により容量用酸化膜116が形成される。
容量用酸化膜116形成後、図14に示すように、容量用酸化膜116を介して、トレンチ114内に電極材料(例えば不純物の添加されたポリシリコン)を埋め込んで、上部電極117を形成する。これにより、図14に示す半導体装置200が製造される。
このように、本実施形態に係る容量用酸化膜116おいては、第1実施形態に示したゲート絶縁膜30と同様に、先ずCVD酸化膜116aを形成し、その後熱酸化によって熱酸化膜116bを形成する。したがって、膜中の欠陥密度を小さくすることができる。また、CVD酸化膜116a形成後の熱酸化によって、熱酸化雰囲気中の酸素(O)又は水蒸気(H0)が、緻密化される前のCVD酸化膜116aを介して下部電極115を構成する非晶質シリコンとCVD酸化膜116aとの界面に拡散し、Siと反応して熱酸化膜116bを追加形成することができる。これにより、Si−SiO界面を、CVD酸化膜形成時よりもSi側に移動させ、容量酸化膜116を所定の膜厚とすることができる。また、界面準位密度を熱酸化による酸化膜並みとし、良好な界面特性を得ることができる。さらには、上記と並行して、熱酸化雰囲気中の酸素又は水蒸気がCVD酸化膜116a中のダングリングボンド(未結合手)と反応し、CVD酸化膜116aをストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)とすることができる。すなわち、CVD酸化膜116a中のトラップを低減し、容量用酸化膜116の膜質を向上することができると同時に、容量用酸化膜116の比誘電率のばらつきを熱酸化膜と同等とすることができるので、容量の均一なキャパシタとすることができる。
なお、上述した効果以外にも、第1実施形態に記載の各効果と同様乃至それに準ずる効果を期待することができる。
また、本実施形態に示すように、下部電極115が半球状の結晶粒からなる構成においては、先に熱酸化を行うと、結晶粒間部に十分な膜厚の酸化膜を形成することができない。しかしながら、上述した製造方法によれば、結晶粒間部にも十分な膜厚の116酸化膜を形成することができるので、所望の耐圧を確保することができる。
また、本実施形態においては、下部電極115が半球状の結晶粒からなる構成のトレンキャパシタを例にとり説明した。しかしながら、キャパシタの構成は上記例に限定されるものではない。例えば、下部電極115が半球状の結晶粒からならない構成(例えば層状)であっても、同様の効果を期待することができる。また、下部電極115が、半導体層113(基板)によって構成されても良い。すなわち、半導体層113と上部電極117との間に配置された容量用酸化膜116によって、キャパシタが構成されても良い。また、キャパシタはトレンチ構造に限定されるものでなく、所謂プレーナ構造のキャパシタであっても、電極間に配置される容量用酸化膜に適用することができる。
また本実施形態においては、キャパシタの容量用酸化膜に、第1実施形態に示したゲート絶縁膜30と同じ構成及び製造方法を適用する例を示した。しかしながら、第2実施形態、第3実施形態に示した構成及び製造方法を適用しても良い。それにより、各実施形態に記載の効果と同様乃至はそれに準ずる効果を期待することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を、図16及び図17に基づいて説明する。図16は本実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。図17は、半導体装置のうち、主要部の製造方法を示す工程別断面図であり、(a)はCVD酸化膜形成工程、(b)は追加熱酸化工程である。
第6の実施形態における半導体装置及びその製造方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態に係る半導体装置は、素子として、フローティングゲートとコントロールゲートの2層ゲート電極を含む不揮発性メモリを有しており、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に配置されるゲート間酸化膜の膜質を向上させている。なお、このような不揮発性メモリとしては、例えばEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ等がある。 図16に示すように、本実施形態に係る半導体装置300は、フローティングゲート217が半球状の結晶粒(Hemispherical Grain)からなる不揮発性メモリを有している。層状構成のフローティングゲートの場合、一部分の絶縁膜(トンネル膜216、ゲート間酸化膜218)絶縁性が壊れると、例えばチャージされていたキャリアが全て抜けてしまう。これに対し、半球状の結晶粒(粒間にゲート間酸化膜218を備える)からなる構成とすると、一部分の絶縁膜(トンネル膜216、ゲート間酸化膜218)の絶縁性が壊れても、当該部位のフローティングゲート217(結晶粒)のみからキャリアが抜けるだけであるので、信頼性の高いメモリとすることができる。
第1実施形態同様、半導体基板210は、内部に絶縁膜を埋め込んだSOI(Silicon On Insulator)基板であり、単結晶シリコン(Si)からなる支持基板211、シリコン酸化膜(SiO)からなる絶縁膜212、およびp型の半導体層213で構成されている。そして、半導体層213の表層部に、ソース領域であるn+型の拡散領域214と、ドレイン領域であるn+型の拡散領域215がそれぞれ選択的に形成されている。また、半導体層213上には、トンネル膜216を介して、上述した半球状の結晶粒からなるフローティングゲート217が形成されている。また、フローティングゲート217上には、ゲート間酸化膜218を介して、コントロールゲート219が形成されている。
ここで、ゲート間酸化膜218は、フローティングゲート217の表面上に気相酸化膜として形成されたCVD酸化膜218aと、CVD酸化膜218aの形成後に、CVD酸化膜218aとフローティングゲート217の表面との間に追加形成された熱酸化218bとにより構成されている。このように、本実施形態に係る半導体装置300においては、先にCVD酸化膜218aが形成され、その後熱酸化によって熱酸化膜218bが追加形成されていることを特徴とする。
次に、このように構成される半導体装置300の製造方法について説明する。先ず、n−型の半導体層213を有するSOI構造の半導体基板210を準備し、半導体層213の素子形成領域表面に、トンネル膜216を形成する。そして、このトンネル膜216上に、CVD法(本実施形態においてはLPCVD法)を用いて、後にフローティングゲート217となる不純物の添加された非晶質シリコン層を形成する。そして、公知の製造方法(例えば非晶質シリコン層をアニールすることにより凝集させて半球化する)によって、半球状の結晶粒からなるフローティングゲート217(ただし、パターニング前の状態)を形成する。
フローティングゲート217形成後、図17(a)に示すように、CVD法(本実施形態においてはLPCVD法)を用いて、フローティングゲート217の表面上にCVD酸化膜218aを形成する。この時点で、CVD酸化膜218aの組成はストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれている。すなわち、膜中にキャリアのトラップとなるダングリングボンド(未結合手)が存在する。また、CVD酸化膜218aは緻密化されておらず、界面準位密度も熱酸化により形成された酸化膜に比べ大きい。なお、CVD酸化膜218aの形成においては、図17(a)に示すように、CVD酸化膜218aの膜厚tを、フローティングゲート217の、互いに隣接する結晶粒間の間隔d1よりも厚くすることが好ましい。これにより、結晶粒間に確実にCVD酸化膜218a(ゲート間酸化膜218)を配置することができる。
CVD酸化膜218a形成後、熱酸化を実施し、図17(b)に示すように、先に形成されたCVD酸化膜218aとフローティングゲート217表面との間に熱酸化膜218bを追加形成する。本実施形態においては、酸素と水蒸気との混合気体中において、850℃にて追加熱酸化を実施した。以上によりゲート間酸化膜218が形成される。
ゲート間酸化膜218形成後、図16に示すように、ゲート間酸化膜218上に、CVD法(本実施形態においてはLPCVD法)を用いて、コントロールゲート219(ただし、パターニング前の状態)を形成する。そして、フォトリソによって、フローティングゲート217及びコントロールゲート219をパターニングする。
パターニング後、フローティングゲート217及びコントロールゲート219をマスクにしてイオン注入を行い、ソース領域及びドレイン領域である拡散領域214,215をそれぞれ形成する。これにより、図16に示す半導体装置300が製造される。
このように、本実施形態に係るゲート間酸化膜218おいては、第1実施形態に示したゲート絶縁膜30と同様に、先ずCVD酸化膜218aを形成し、その後熱酸化によって熱酸化膜218bを形成する。したがって、膜中の欠陥密度を小さくすることができる。また、CVD酸化膜218a形成後の熱酸化によって、熱酸化雰囲気中の酸素(O)又は水蒸気(H0)が、緻密化される前のCVD酸化膜218aを介してフローティングゲート217を構成する非晶質シリコンとCVD酸化膜218aとの界面に拡散し、Siと反応して熱酸化膜218を追加形成することができる。これにより、Si−SiO界面を、CVD酸化膜形成時よりもSi側に移動させ、所定の膜厚とすることができる。すなわち、図17(b)に示すように、追加熱酸化によって粒間がd1からd2に広がるので、フローティングゲート217に蓄積されたキャリアが、隣接する結晶粒やコントロールゲート219に移動することを防止、すなわちキャリア保持特性を向上(経時的なメモリ状態の変動を抑制)することができる。また、界面準位密度を熱酸化による酸化膜並みとし、良好な界面特性を得ることができる。
さらには、上記と並行して、熱酸化雰囲気中の酸素又は水蒸気がCVD酸化膜218a中のダングリングボンド(未結合手)と反応し、CVD酸化膜218aをストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)とすることができる。すなわち、CVD酸化膜218a中のトラップを低減し、ゲート間酸化膜218の膜質を向上することができる。したがって、書き換え時にチャージがトラップされることに起因するVt変動を熱酸化膜と同程度とすることができる。
なお、上述した効果以外にも、第1実施形態に記載の各効果と同様乃至それに準ずる効果を期待することができる。
また、本実施形態に示すように、フローティングゲート217が半球状の結晶粒からなる構成においては、先に熱酸化を行うと、結晶粒間部に十分な膜厚の酸化膜を形成することができない。しかしながら、上述した製造方法によれば、結晶粒間部にも十分な膜厚の酸化膜を形成することができる。また、追加熱酸化によって、粒間を広げる(d1→d2)ことができるので、所望の耐圧を確保することができる。
また、本実施形態においては、フローティングゲート217が半球状の結晶粒からなる構成の不揮発性メモリを例にとり説明した。しかしながら、不揮発性メモリの構成は上記例に限定されるものではない。例えば、フローティングゲート217が半球状の結晶粒からならない構成(例えば層状)であっても、同様の効果を期待することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態においては、半導体基板10,110,210として、単結晶シリコン(Si)からなる支持基板11,111,211、シリコン酸化膜(SiO)からなる絶縁膜12,112,212、およびn−型の半導体層13,113,213で構成されるSOI構造の半導体基板を適用する例を示した。しかしながら、半導体基板10,110,210は上記例に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、主要部である酸化膜の構成及び製造方法を、ゲート絶縁膜30、容量用酸化膜116、ゲート間酸化膜218に適用する例を示した。しかしながら、上記例に限定されるものではない。例えば、トレンチ分離領域におけるトレンチ表面に形成される絶縁膜にも適用することができる。
第1〜第4実施形態においては、結晶欠陥が生じやすい構成例として、シリコンに対して原子半径が大きく異なるボロンが導入された、ドレイン領域であるp型の拡散領域14にトレンチ15を形成する構成を示した。しかしながら、ボロンに限らず、シリコンに対して原子半径の差が大きいもの(例えばアンチモン)であれば、半導体基板10内に結晶欠陥を生じやすい。このような構成においても、本実施形態に示した半導体装置100及びその製造方法によれば、ゲート絶縁膜30の膜質を向上することができる。この点については、半導体装置200,300においても同様である。
第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。 トレンチ周辺の拡大図である。 ゲート絶縁膜の形成工程を説明するための工程別断面図であり、(a)はトレンチ形成、(b)は犠牲酸化膜形成、(c)犠牲酸化膜除去、(d)はCVD酸化膜形成、(e)は熱酸化膜形成を示す図である。 ゲート絶縁膜形成後の工程別断面図であり、(a)はゲート電極形成工程。(b)は拡散領域形成工程を示している。 トレンチ分離領域からの距離と結晶欠陥との関係を示す図である。 ゲート絶縁膜の耐圧のワイブル分布を示す図である。 熱酸化による追加酸化とBモード不良の発生率との関係を示す図である。 ゲート絶縁膜の界面準位密度を示す図である。 ゲート絶縁膜の膜厚を示す図である。 第2実施形態に係る半導体装置において、ゲート絶縁膜の形成工程を示す工程別断面図であり、(a)はトレンチ形成、(b)はCVD酸化膜形成、(c)は熱酸化膜形成を示す図である。 第3実施形態に係る半導体装置において、ゲート絶縁膜の形成工程の一部を示す概略断面図である。 面取りの効果を示す図であり、(a)は面取り量Xを説明する図、(b)は面取り量Xと電界強度比(開孔角部/平坦部)との関係を示す図である。 第4実施形態に係るゲート絶縁膜の概略構成を示す図であり、(a)はトレンチ開孔角部の拡大断面図、(b)は(a)のA−A‘断面における組成を示す模式図である。 第5実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。 半導体装置のうち、主要部の製造方法を示す工程別断面図であり、(a)は下部電極形成工程、(b)はCVD酸化膜形成工程、(c)は追加熱酸化工程である。 第6実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。 半導体装置のうち、主要部の製造方法を示す工程別断面図であり、(a)はCVD酸化膜形成工程、(b)は追加熱酸化工程である。
符号の説明
10,110,210・・・半導体基板
13,113,213・・・半導体層
15,114・・・トレンチ
30・・・ゲート絶縁膜
31,116a,218a・・・CVD酸化膜(気相酸化膜)
32,116b、218b・・・熱酸化膜
115・・・下部電極
116・・・容量用酸化膜
217・・・フローティングゲート
218・・・ゲート間酸化膜
100,200,300・・・半導体装置

Claims (48)

  1. 半導体基板上に、気相成長法により気相酸化膜を形成する気相酸化工程と、
    前記気相酸化工程後、前記気相酸化膜の形成部位を熱酸化する追加熱酸化工程を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板は、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記気相酸化工程において、ボロン又はアンチモンを不純物とする導電型領域を含む前記半導体基板の部位に、前記気相酸化膜を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. MOS構造のゲートを有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記追加熱酸化工程において、熱酸化により追加形成される酸化膜厚を、1nm以上12nm以下の範囲内とすることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記気相酸化工程の前工程として、前記半導体基板にトレンチを形成するトレンチ形成工程を備え、
    前記気相酸化工程において、前記トレンチの表面に前記気相酸化膜を形成することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記トレンチは、ゲート電極用のトレンチであることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記追加熱酸化工程において、熱酸化とともに、前記トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくすることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記トレンチ形成工程と前記気相酸化工程との間に、前記トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくする曲大化工程を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記曲大化工程は、熱酸化により前記トレンチ表面に犠牲酸化膜を形成する犠牲酸化工程と、前記犠牲酸化膜を除去する除去工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記曲大化工程は、等方性エッチングにより前記開孔角部を面取りする面取り工程を含むことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記面取り工程において、前記半導体基板の平面方向における面取り量を50nm以上とすることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 一対の電極間に誘電体としての容量用酸化膜を介在させてなるキャパシタを有し、
    前記容量用酸化膜を前記気相酸化工程と前記追加熱酸化工程によって形成することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記気相酸化工程の前工程として、半球状の結晶粒からなる一方の前記電極である下部電極を形成する下部電極形成工程を備え、
    前記追加熱酸化工程の後工程として、他方の前記電極である上部電極を形成する上部電極形成工程を備えることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記キャパシタはトレンチ構造のキャパシタであり、
    前記気相酸化工程の前工程として、前記半導体基板に前記キャパシタのトレンチを形成するトレンチ形成工程を備え、
    前記気相酸化工程において、前記トレンチの表面に前記気相酸化膜を形成することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記追加熱酸化工程において、熱酸化とともに、前記トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくすることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記トレンチ形成工程と前記気相酸化工程との間に、前記トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくする曲大化工程を備えることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記曲大化工程は、熱酸化により前記トレンチ表面に犠牲酸化膜を形成する犠牲酸化工程と、前記犠牲酸化膜を除去する除去工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記曲大化工程は、等方性エッチングにより前記開孔角部を面取りする面取り工程を含むことを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. フローティングゲートとコントロールゲートの2層ゲート電極を含む不揮発性メモリを有し、
    前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間に配置されるゲート間酸化膜を、前記気相酸化工程と前記追加熱酸化工程によって形成することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記気相酸化工程の前工程として、半球状の結晶粒からなる前記フローティングゲートを形成するフローティングゲート形成工程を備え、
    前記追加熱酸化工程の後工程として、前記コントロールゲートを形成するコントロールゲート形成工程を備えることを特徴とする請求項20に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記気相酸化工程において、前記気相酸化膜の膜厚を、互いに隣接する前記結晶粒間の間隔よりも厚くすることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. MOS構造のゲートを有する半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
    前記酸化膜上に、前記酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域を含む窒素含有膜を形成する窒素含有膜形成工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 前記窒素含有膜形成工程においてCVD法を適用し、
    前記酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加するように、ガス組成を経時的に変化させることを特徴とする請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 前記酸化膜形成工程の前工程として、前記半導体基板にトレンチを形成するトレンチ形成工程を備え、
    前記酸化膜形成工程において、前記トレンチの表面に前記酸化膜を形成することを特徴とする請求項24又は請求項25に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 前記トレンチは、ゲート電極用のトレンチであることを特徴とする請求項25に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 前記トレンチ形成工程と前記酸化膜形成工程との間に、前記トレンチの少なくとも開孔角部の曲率半径をトレンチ形成時よりも大きくする曲大化工程を備えることを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 前記曲大化工程は、熱酸化により前記トレンチ表面に犠牲酸化膜を形成する犠牲酸化工程と、前記犠牲酸化膜を除去する除去工程を含むことを特徴とする請求項27に記載の半導体装置の製造方法。
  29. 前記曲大化工程は、等方性エッチングにより前記開孔角部を面取りする面取り工程を含むことを特徴とする請求項27又は請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  30. 前記面取り工程において、前記半導体基板の平面方向における面取り量を50nm以上とすることを特徴とする請求項29に記載の半導体装置の製造方法。
  31. 半導体基板上に形成された気相酸化膜と、
    前記気相酸化膜の形成後に、前記気相酸化膜と前記半導体基板との間に追加形成された熱酸化膜を有することを特徴とする半導体装置。
  32. 前記半導体基板は、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板であることを特徴とする請求項30に記載の半導体装置。
  33. 前記半導体基板は、ボロン又はアンチモンを不純物とする導電型領域を有し、
    前記導電型領域上に前記気相酸化膜及び前記熱酸化膜を形成したことを特徴とする請求項31又は請求項32に記載の半導体装置。
  34. MOS構造のゲートを有することを特徴とする請求項31〜33いずれか1項に記載の半導体装置。
  35. 前記熱酸化膜の酸化膜厚を、1nm以上12nm以下の範囲内としたことを特徴とする請求項34に記載の半導体装置。
  36. 前記半導体基板はトレンチを有し、
    前記トレンチの表面に、前記気相酸化膜及び前記熱酸化膜を形成したことを特徴とする請求項34又は請求項35に記載の半導体装置。
  37. 前記トレンチは、ゲート電極用のトレンチであることを特徴とする請求項36に記載の半導体装置。
  38. 前記トレンチの少なくとも開孔角部を、丸みを帯びた緩やかな形状としたことを特徴とする請求項36又は請求項37に記載の半導体装置。
  39. 一対の電極間に誘電体としての容量用酸化膜を介在させてなるキャパシタを有し、
    前記容量用酸化膜が、前記気相酸化膜と前記熱酸化膜からなることを特徴とする請求項31〜33いずれか1項に記載の半導体装置。
  40. 前記一対の電極は、上部電極と下部電極からなり、
    前記下部電極が、半球状の結晶粒からなることを特徴とする請求項39に記載の半導体装置。
  41. 前記キャパシタはトレンチ構造のキャパシタであり、
    前記トレンチの表面に、前記気相酸化膜及び前記熱酸化膜を形成したことを特徴とする請求項39又は請求項40に記載の半導体装置。
  42. 前記トレンチの少なくとも開孔角部を、丸みを帯びた緩やかな形状としたことを特徴とする請求項41に記載の半導体装置。
  43. フローティングゲートとコントロールゲートの2層ゲート電極を含む不揮発性メモリを有し、
    前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間に配置されるゲート間酸化膜が、前記気相酸化膜と前記熱酸化膜からなることを特徴とする請求項31〜33いずれか1項に記載の半導体装置。
  44. 前記フローティングゲートが、半球状の結晶粒からなることを特徴とする請求項43に記載の半導体装置。
  45. MOS構造のゲートを有する半導体装置であって、
    半導体基板上に形成された酸化膜と、
    前記酸化膜上に形成され、前記酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域を含む窒素含有膜を有することを特徴とする半導体装置。
  46. 前記半導体基板はトレンチを有し、
    前記トレンチの表面に、前記酸化膜及び前記窒素含有膜を積層したことを特徴とする請求項45に記載の半導体装置。
  47. 前記トレンチは、ゲート電極用のトレンチであることを特徴とする請求項46に記載の半導体装置。
  48. 前記トレンチの少なくとも開孔角部を、丸みを帯びた緩やかな形状としたことを特徴とする請求項46又は請求項47に記載の半導体装置。
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