JP2007108494A - クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング手段が、当該中間転写体の表面から離間する際に、トナーが漏れて中間転写体に付着し、画質が劣化するのを防止することが可能なクリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】被クリーニング部材に接離可能に構成され、当該クリーニング部材上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング手段を、装置本体の開口部近傍に備えたクリーニング装置において、前記クリーニング手段が被クリーニング部材に接触した状態で、当該クリーニング手段と反対側に位置する前記装置本体の開口部を閉塞するフィルムシール部材を備え、前記フィルムシール部材は、少なくとも、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有するように構成して課題を解決した。
【選択図】図1
【解決手段】被クリーニング部材に接離可能に構成され、当該クリーニング部材上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング手段を、装置本体の開口部近傍に備えたクリーニング装置において、前記クリーニング手段が被クリーニング部材に接触した状態で、当該クリーニング手段と反対側に位置する前記装置本体の開口部を閉塞するフィルムシール部材を備え、前記フィルムシール部材は、少なくとも、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有するように構成して課題を解決した。
【選択図】図1
Description
この発明は、電子写真方式等を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置及びこれに用いるクリーニング装置に関し、特にクリーニング装置によって回収されたトナーがフィルムシールから漏れるのを防止可能としたクリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、この種の電子写真方式等を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置としては、単一の感光体ドラムを備え、当該感光体ドラム上にイエロー (Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色のトナー像を順次形成し、この感光体ドラム上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色のトナー像を、中間転写ベルト上に互いに重ね合わせた状態で一次転写した後、当該中間転写ベルト上から用紙に一括して二次転写することにより、カラー画像を形成するように構成した、所謂4サイクル方式のものがある。
また、上記画像形成装置としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応した画像形成ユニットを備え、これらのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニットで形成されたトナー像を、中間転写ベルト上に互いに重ね合わせた状態で一次転写した後、当該中間転写ベルト上から用紙に一括して二次転写することにより、カラー画像を形成するように構成した、所謂タンデム方式のものがある。
このような画像形成装置においては、中間転写ベルト上に互いに重ね合わせた状態で転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色のトナー像を、用紙上に一括して二次転写した後、当該中間転写ベルト上に残留した転写残トナーを、クリーニング装置によって清掃することによって、転写残トナーが次の画像に転写されてしまうのを防止するように構成されている。
ところで、上記クリーニング装置100としては、例えば、図7に示すように、中間転写ベルト101を駆動するドライブロール102の外周に、当該中間転写ベルト101側に開口部103が設けられたクリーニング装置本体104を配設し、このクリーニング装置本体104の開口部103に、取付用の板金105を介して、中間転写ベルト101の表面にドクターブレードとして当接するクリーニングブレード106を取り付けるように構成されている。また、上記クリーニング装置本体104の開口部103には、クリーニングブレード106と対向する位置に、当該クリーニングブレード106によって清掃されたトナーが外部に漏れるのを防止するためのフィルムシール107が、フィルムシール取付用の板金108に接着された状態で取り付けられている。
さらに、上記クリーニング装置100は、最終色のトナー像が当該クリーニング装置104を通過するまで、中間転写ベルト101の表面から離間するように、支点109を中心として時計周り方向に回転可能に構成されており、中間転写ベルト101表面の清掃が終了した後に、図8に示すように、当該中間転写ベルト101の表面から離間するようになっている。
また、上記クリーニング装置104で清掃されるトナーとしては、正規の帯電極性のトナー110以外に、中間転写ベルト101上から用紙にトナー像を一括して二次転写する際に、高い転写電界が印加されるため、当該転写電界の影響を受けて正規の帯電極性と逆極性に帯電した二次転写残トナー111も存在する。
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の画像形成装置の場合には、図7に示すように、中間転写ベルト101から用紙にトナー像の二次転写が終了した領域に同期して、クリーニング装置104が中間転写ベルト101に当接してクリーニング動作を開始し、クリーニング動作が終了すると、次の画像の書き出しタイミングに合わせて、図8に示すように、中間転写ベルト101の表面から離間するようになっている。
その際、上記クリーニング装置100では、図7に示すよういに、中間転写ベルト101上に残留した転写残トナー110、111が、クリーニング装置100のクリーニングブレード106のエッジによって中間転写ベルト101の表面から除去され、フィルムシール107側に向かいながら、クリーニング装置本体104の内部に回収される。
ところで、上記従来のクリーニング装置100で用いられるフィルムシール107は、プラスに帯電する帯電系列の樹脂によって形成されているため、中間転写ベルト101から離間するときに、図8に示すよういに、マイナス極性のトナー110のみが静電的に吸着され、プラス極性に帯電したトナー111の一部が、静電的に反発されて、少なくともマイナス側の電位を持つ中間転写ベルト101の表面に、プラス極性の浮遊トナー111が付着する。この中間転写ベルト101の表面に付着したプラス極性のトナー111は、次の画像形成工程において、画像上に転写されて、画質を劣化させるという問題点を有していた。
そこで、かかる問題点の解決に関連する技術としては、例えば、特開2004−264558号公報等に開示されたものが既に提案されている。
この特開2004−264558号公報に係る画像形成装置は、現像剤によって現像された画像を担持する像担持体と、像担持体上に担持された画像が転写され、転写された画像をさらに被転写媒体に転写する中間転写手段と、前記中間転写手段に当接させることにより前記中間転写手段を清掃する清掃部材と、前記清掃部材を駆動して、前記中間転写手段に当接させ、および該中間転写手段から離間させ、前記中間転写手段の清掃を制御する清掃駆動制御手段と、を備え、前記被転写媒体上に画像を形成する画像形成動作を含む画像形成ジョブを実行する画像形成装置において、前記清掃部材が当接または離間した前記中間転写手段の部位が、前記中間転写手段に画像が転写される画像領域内とならないように制御するように構成したものである。
しかしながら、上記特開2004−264558号公報に係る画像形成装置の場合には、清掃部材が当接または離間した前記中間転写手段の部位が、前記中間転写手段に画像が転写される画像領域内とならないように制御するように構成したものであり、清掃部材の離間時に、中間転写手段の画像領域にトナーが付着するのを防止することができるものの、上述したように、中間転写手段の非画像領域ではあるが、トナーが付着するのを防止することができない。そのため、上記中間転写手段の非画像領域に付着したトナーが、感光体ドラムの表面や、当該中間転写手段上のトナー像を用紙に二次転写する二次転写ロールの表面に付着し、やはり、画像の汚れや、用紙の裏面汚れを発生させるという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング手段が、当該中間転写体の表面から離間する際に、トナーが漏れて中間転写体に付着し、画質が劣化するのを防止することが可能なクリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、被クリーニング部材に接離可能に構成され、当該クリーニング部材上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング手段を、装置本体の開口部近傍に備えたクリーニング装置において、
前記クリーニング手段が被クリーニング部材に接触した状態で、当該クリーニング手段と反対側に位置する前記装置本体の開口部を閉塞するフィルムシール部材を備え、
前記フィルムシール部材は、少なくとも、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有することを特徴とするクリーニング装置である。
前記クリーニング手段が被クリーニング部材に接触した状態で、当該クリーニング手段と反対側に位置する前記装置本体の開口部を閉塞するフィルムシール部材を備え、
前記フィルムシール部材は、少なくとも、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有することを特徴とするクリーニング装置である。
また、請求項2に記載された発明は、前記クリーニング手段が、前記被クリーニング部材上に残留した転写残トナーを掻き取るクリーニングブレードからなることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置である。
さらに、請求項3に記載された発明は、前記フィルムシール部材でシールしたトナーを、吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング装置である。
又、請求項4に記載された発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに1つに記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
この発明によれば、中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング手段が、当該中間転写体の表面から離間する際に、トナーが漏れて中間転写体に付着し、画質が劣化するのを防止することが可能なクリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係るクリーニング装置を適用した画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示すものである。
図2はこの発明の実施の形態1に係るクリーニング装置を適用した画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示すものである。
図2において、1はフルカラープリンタの本体を示すものであり、このフルカラープリンタ本体1の内部には、中央よりもやや上部に、像担持体としての感光体ドラム2が回動可能に配設されている。この感光体ドラム2としては、例えば、表面に感光体層が被覆された導電性円筒体からなるものが用いられ、図示しない駆動手段により、矢印方向に沿って所定のプロセススピードで回転駆動される。
上記感光体ドラム2としては、種々のものを使用することが可能であるが、例えば、感光体層の塗膜の耐久性を向上させ、長寿命化や高耐久性化を達成した感光体を使用するのが望ましい。上記感光体ドラム2の感光体層としては、例えば、高硬度化材料が選択され、この高硬度化材料の代表例は、Se、Se合金、酸化亜鉛、硫化カドミウム、a−Si等の無機材料を用いた感光体や、有機材料を用いた有機感光体層上に表面保護層と称されるオーバーコート層を付加した種々の感光体などである。また、上記表面保護層は、例えば、硬化性樹脂及び導電性粒子を含有したものが用いられ、硬化性樹脂としては、アクリル樹脂やフェノール樹脂等が挙げられる。さらに、上記表面保護層としては、シロキサン化合物、フッ素原子含有化合物の一方又は双方を含有したものが挙げられる。さらに、上記感光体ドラム2の感光体層は、例えば、20〜30μm程度の厚さに形成されたものが用いられる。
このフルカラープリンタは、例えば、プロセススピードが約150mm/secと、同様の機種においては、比較的高く設定されており、生産性の高いものとなっている。なお、上記フルカラープリンタのプロセススピードは、例えば、白黒モードの場合には、150mm/secよりも速く設定しても勿論良い。
上記感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2の斜め下方に配置された帯電手段としての帯電ロール3によって所定の電位に帯電された後、これ又感光体ドラム2直下の離れた位置に配置された画像露光手段としてのROS4(Raster Output Scanner)によって、レーザービーム(LB)による画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。その際、上記感光体ドラム2の表面には、帯電ロール3等による放電作用によって、オゾンや窒素酸化物等の放電生成物が付着する。上記感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器5Y、5M、5C、5Kを周方向に沿って配置した回転式の現像装置5によって現像され、所定の色のトナー像となる。
上記回転式の現像装置5は、図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器5Y、5M、5C、5Kが、回転軸を中心にして回転する回転フレームの周方向に沿って互いに90度の角度を成すように装着されている。また、上記イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器5Y、5M、5C、5Kは、前記回転フレームの回転位置を、当該回転フレームに設けられたスリットの位置によって検出して制御することにより、各現像器5Y、5M、5C、5Kの開口部に設けられた現像ロールを、感光体ドラム2と対向する現像位置に停止させ、感光体ドラム2上に形成された静電潜像を所望の色のトナーによって現像するように構成されている。
さらに、上記イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各現像器5Y、5M、5C、5Kには、当該各現像器5Y、5M、5C、5Kに隣接するように、トナーカートリッジが装着されており、当該トナーカートリッジから対応する現像器5Y、5M、5C、5Kにトナーを所定のタイミングで供給することによって、各現像器5Y、5M、5C、5K内のトナー濃度を調整することが可能となっている。
上記感光体ドラム2の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。上記回転式の現像装置5は、対応する色の現像器5Y、5M、5C、5Kの現像ロールが、感光体ドラム2と対向する現像位置に移動する。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4回繰り返され、当該感光体ドラム2の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
上記感光体ドラム2上に順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、感光体ドラム2の外周に中間転写体としての中間転写ベルト6が巻き付けられた一次転写位置において、当該中間転写ベルト6上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール7によって一次転写される。この中間転写ベルト6上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像は、二次転写ロール8によって、所定のタイミングで給紙される記録媒体としての記録用紙9上に二次転写位置Aにおいて一括して二次転写される。記録用紙9は、フルカラープリンタ本体1の下部に配置された給紙カセット10から、フィードロール11によって送り出されるとともに、当該フィードロール11及びリタードロール12によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、用紙搬送路13を介して、レジストロール14によって中間転写ベルト6上に転写されたトナー像と同期した状態で、中間転写ベルト6の二次転写位置Aへと搬送される。なお、上記中間転写ベルト6から記録用紙9上にトナー像を二次転写する際に、当該中間転写ベルト6上には、現像剤としてのトナーや、トナーの外添剤等が付着して残留する。
上記中間転写ベルト6は、図1及び図2に示すように、複数のロールによって張架されているとともに、感光体ドラム2の一次転写位置において当接されており、所定のプロセススピード(約150mm/sec)で回転駆動するように構成されている。中間転写ベルト6は、例えば、ポリイミド樹脂等の合成樹脂によって無端ベルト状に形成されている。この中間転写ベルト6は、ドライブロール15と、感光体ドラム2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト6上に転写する一次転写ロール7と、センサーロール16と、テンションロール17と、二次転写ロール8に中間転写ベルト6を介して当接するバックアップロール18とによって、所定の張力で張架されている。
また、上記中間転写ベルト6は、上記の如く、複数のロール7、15〜18によって張架されているが、この実施の形態では、フルカラープリンタ本体1の小型化を図るため、中間転写ベルト6が張架される断面形状が、偏平な細長い略台形状となるように構成されている。
また、上記中間転写ベルト6のセンサーロール16と対向する位置には、中間転写ベルト6上に形成された濃度検出用パターンとしてトナーのテストパッチの濃度を検出する反射型フォトセンサからなる濃度検出手段としての自動濃度検出(ADC)センサ23が配設されている。
さらに、上記中間転写ベルト6からトナー像が転写された記録用紙9は、図2に示すように、定着器27へと搬送され、この定着器27の加熱ローラ28及び加圧ベルト(又は加圧ローラ)29によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙9上に定着され、排出ロール30によって排出口31からプリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ32上にそのまま排出される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2が1回転する毎に、感光体ドラム2の斜め下方に配置されたクリーニング装置33のクリーニングブレード34によって、残留トナーなどが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
なお、図2中、符号37は用紙搬送シュートを示している。
なお、図2中、符号37は用紙搬送シュートを示している。
ところで、この実施の形態では、被クリーニング部材に接離可能に構成され、当該クリーニング部材上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング手段を、装置本体の開口部近傍に備えたクリーニング装置において、前記クリーニング手段が被クリーニング部材に接触した状態で、当該クリーニング手段と反対側に位置する前記装置本体の開口部を閉塞するフィルムシール部材を備え、前記フィルムシール部材は、少なくとも、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有するように構成されている。
また、この実施の形態では、前記クリーニング手段が、前記被クリーニング部材上に残留した転写残トナーを掻き取るクリーニングブレードからなるように構成されている。
すなわち、この実施の形態では、図2及び図3に示すように、被クリーニング部材としての中間転写ベルト6の表面をクリーニイグするクリーニング装置40を備えている。このクリーニング装置40は、図1に示すように、中間転写ベルト6を回転駆動するドライブロール19の外周に対応した位置に配設されており、当該クリーニング装置40は、支点41を中心にして、図示しない偏芯カム等からなるリトラクト機構によって、中間転写ベルト6の表面に接触又は離間するように構成されている。
上記クリーニング装置40の本体42は、図1に示すように、金属や合成樹脂等によって、断面略台形の箱体状に形成されており、中間転写ベルト6の略全幅にわたって配設されている。上記クリーニング装置本体42には、中間転写ベルト6側の角部に大きく開口した開口部43が設けられており、当該開口部43の中間転写ベルト6の移動方向に沿った下流側には、クリーニング装置本体42に取付用の板金44を介して、クリーニング手段としてのクリーニングブレード45が取り付けられている。上記クリーニングブレード45は、ウレタン等の合成樹脂によって、所定の厚さ及び長さ、更には食い込み量に設定されており、当該クリーニングブレード45は、取付用の板金44に接着等の手段によって固着されている。また、上記クリーニングブレード45は、そのフリーレングス(自由長)が比較的短く設定されており、中間転写ベルト6を所定のタイミングで逆転することによって、当該クリーニングブレード45の先端エッジ部に挟まった異物等を除去する際に、折れ曲がって座屈等が発生するのを防止するようになっている。
さらに、上記クリーニングブレード45は、中間転写ベルト6の移動方向に対して逆方向、つまり下流側から当接するように配設されており、所謂ドクターブレードとして機能するように構成されている。
また、上記クリーニング装置本体42には、図1に示すように、その開口部43のクリーニングブレード45と対向する側(中間転写ベルト6の移動方向に沿った上流側)に、当該クリーニング装置本体42の開口部43からトナーが漏れるのを防止するように、フィルムシール部材46が配設されている。このフィルムシール部材46は、正極性に帯電する帯電系列を有する第1のフィルムシール47と、負極性に帯電する帯電系列を有する第2のフィルムシール48とから構成されている。
上記第1のフィルムシール47は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)によって、所定の厚さを有するシート状に形成されており、他の部材と摺擦して摩擦帯電する際に、正極性に帯電する帯電系列を有している。この第1のフィルムシール47は、取付用の板金49に接着等の手段によって固着されている。なお、上記取付用の板金49は、クリーニング装置本体42にネジ止め等の手段で取り付けられている。
一方、上記第2のフィルムシール48は、例えば、ポリウレタンによって、所定の厚さを有するシート状に形成されており、他の部材と摺擦して摩擦帯電する際に、負極性に帯電する帯電系列を有している。この第2のフィルムシール48は、その先端部が、第1のフィルムシール47の先端部よりも突出するようにずらした状態で、その基端部が、第1のフィルムシール47の表面に接着等の手段によって固着されている。なお、上記第1のフィルムシール47及び第2のフィルムシール48の取付方法としては、接着等の手段に限らず、ネジ止め等の他の手段によって取り付けても良いことは勿論である。
また、上記第1のフィルムシール47及び第2のフィルムシール48は、第1のフィルムシール47が裏面側、第2のフィルムシール48が表面側の配置に限らず、逆に配置しても勿論良い。
ただし、上記第1のフィルムシール47及び第2のフィルムシール48は、図1に示すように、いずれの表面もが、クリーニング装置本体42の内部に露出していることが必要であり、又、これら第1のフィルムシール47及び第2のフィルムシール48は、積層された場合でも、フィルムシール本来としての可撓性を有するように配設する必要がある。
なお、上記第1のフィルムシール47及び第2のフィルムシール48の材料は、上述したものに限定されるものではなく、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有するように構成すれば良い。また、上記第1のフィルムシール47及び第2のフィルムシール48の枚数も、それぞれ1枚に限定されるものではなく、必要に応じて2枚以上設けても良い。
また、上記実施の形態では、図3に示すように、クリーニング装置40で回収したトナーを、オーガー等を備えた搬送手段35によって、回収容器36へと搬送し、回収する。
以上の構成において、この実施の形態に係るクリーニング装置を適用したフルカラープリンタでは、次のようにして、中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング手段が、当該中間転写体の表面から離間する際に、トナーが漏れて中間転写体に付着し、画質が劣化するのを防止することが可能となっている。
すなわち、上記フルカラープリンタでは、図2及び図3に示すように、感光体ドラム2上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像を順次形成し、当該感光体ドラム2上に順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像を、中間転写ベルト6上に多重に一次転写し、更に当該中間転写ベルト6上から用紙9に一括して二次転写して、定着することによって、フルカラーの画像を形成するように構成されている。
ところで、上記フルカラープリンタでは、図1に示すように、中間転写ベルト6の表面をクリーニングするクリーニング装置40が、当該中間転写ベルト6上に多重に一次転写されたトナー像の最終色が通過するまで、中間転写ベルト6の表面から離間した状態となっている。そして、上記中間転写ベルト6上に多重に一次転写された最終色のトナー像の後端が通過した後、支点41を中心にして、反時計周り方向に回動し、図2に示すように、中間転写ベルト6の表面に当接するようになっている。
そして、上記クリーニング装置40は、図4に示すように、中間転写ベルト6の表面に残留した転写残トナーを、クリーニングブレード45によって掻き取ることで除去し、中間転写ベルト6の表面をクリーニングする。その際、上記クリーニングブレード45によって掻き取られた転写残トナーは、クリーニング装置本体42の内部に収容される。
また、上記クリーニング装置40で清掃されるトナーとしては、正規の帯電極性(負極性)のトナー51以外に、中間転写ベルト6上から用紙9にトナー像を一括して二次転写する際に、高い転写電界が印加されるため、当該転写電界の影響を受けて正規の帯電極性と逆極性(正極性)に帯電した二次転写残トナー52も存在する。
次に、上記クリーニング装置40は、中間転写ベルト6表面を全周にわたってクリーニングするクリーニング処理が終了すると、次の画像形成工程に備えるため、支点41を中心にして、時計周り方向に回動し、図5に示すように、中間転写ベルト6の表面から離間するようになっている。
その際、上記クリーニング装置40では、図5に示すように、クリーニングブレード45によって掻き取られた転写残トナーとして、正規の帯電極性(負極性)のトナー51と、正規の帯電極性と逆極性(正極性)に帯電した二次転写残トナー52とが存在する。これらの負極性のトナー51と、正極性のトナー52のうち、クリーニング装置40が中間転写ベルト6の表面から離間する直前に、クリーニングブレード45によって掻き取られたトナーは、クリーニング装置本体42の内部に完全に収容されるずに、浮遊状態となっているものがある。
これらのクリーニング装置40が中間転写ベルト6の表面から離間する際に、浮遊状態となっているトナーや、離間動作の衝撃によって浮遊状態となったトナーは、図 に示すように、クリーニング装置本体42の開口部43に配設されたフィルムシール部材46のうち、正極性に帯電する帯電系列を有する第1のフィルムシール47か、又は負極性に帯電する帯電系列を有する第2のフィルムシール48に静電的に吸着されて除去されるため、クリーニング装置40の離間動作時に、開口部43から外部に漏れて中間転写ベルト6の表面に付着するのを確実に防止することができる。
そのため、この実施の形態に係るクリーニング装置40によれば、中間転写ベルト6の表面をクリーニングするクリーニング装置40が、当該中間転写ベルト6の表面から離間する際に、負極性のトナー51や、正極性のトナー52が漏れて中間転写ベルト6に付着し、画質が劣化するのを防止することが可能となっている。
実施の形態2
図6はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態2と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、フィルムシール部材でシールしたトナーを、吸引する吸引手段を備えるように構成されている。
図6はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態2と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、フィルムシール部材でシールしたトナーを、吸引する吸引手段を備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態2に係るクリーニング装置40は、図6に示すように、フィルムシール部材46を取り付ける取付用の板金49と、クリーニング装置本体42との間に、吸引用の通路60がスリット状に設けられており、当該吸引用通路60の基端部には、吸引手段としての吸引用のファン61が、吸引ホース62を介して連結されている。
そして、上記クリーニング装置40では、図6に示すように、当該クリーニング装置40が中間転写ベルト6の表面から離間するタイミングに同期させて、吸引用のファン61を駆動させ、フィルムシール部材46の基端部に設けられた吸引用通路60からエアーを吸引することによって、浮遊している負極性のトナー51や、正極性のトナー52を吸引して除去することができ、これらの負極性のトナー51や正極性のトナー52が、中間転写ベルト6に付着し、画質が劣化するのをより一層確実に防止することが可能となっている。
なお、上記吸引用のファン61で吸引されたトナーは、図示しないフィルターによって除去される。また、上記吸引用のファン61としては、プリンタ内に設けられる冷却用のファンなどを兼用するように構成しても勿論良い。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
6:中間転写ベルト(被クリーニング部材)、40:クリーニング装置、45:クリーニングブレード、47:第1のフィルムシール、48:第2のフィルムシール。
Claims (4)
- 被クリーニング部材に接離可能に構成され、当該クリーニング部材上に残留した転写残トナーを除去するクリーニング手段を、装置本体の開口部近傍に備えたクリーニング装置において、
前記クリーニング手段が被クリーニング部材に接触した状態で、当該クリーニング手段と反対側に位置する前記装置本体の開口部を閉塞するフィルムシール部材を備え、
前記フィルムシール部材は、少なくとも、正極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールと、負極性に帯電する帯電系列を有するフィルムシールとを有することを特徴とするクリーニング装置。 - 前記クリーニング手段は、前記被クリーニング部材上に残留した転写残トナーを掻き取るクリーニングブレードからなることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記フィルムシール部材でシールしたトナーを、吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
- 前記請求項1乃至3のいずれかに1つに記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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