JP2007108245A - 電気光学装置、その駆動方法および画像処理回路、画像処理方法、ならびに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1メモリ531および第2メモリ532の総容量を削減する。
【解決手段】第1メモリ531は、各画素の階調を10ビットで指定する画像データCdのうち、上位5ビットを記憶するとともに、記憶した5ビットの画像データを、1フィールド経過後であって画像データCdが入力されていない期間に読み出す。第2メモリ532は、第1メモリ531から読み出された5ビットの画像データを記憶した後、記憶した5ビットのデータを画像データCdに合わせて画像データPdとして読み出す。ルックアップテーブル536は、画像データCdを画像データPdで補正して、画像データdn1として出力する。第1メモリ531から読み出された画像データは、オール“0”の5ビットが付加されて画像データdn2として出力される。画像データdn1、dn2は、セレクタ528によって交互に選択され、データ信号Vidに変換されて、当該画像データに対応する画素に書き込まれる。
【選択図】図4
Description
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、供給された画像データをメモリに一旦記憶し、読み出して表示を行う構成において、構成の簡易化を図った電気光学装置、その駆動方法および画像処理回路、画像処理方法、ならびに電子機器を提供することにある。
ここで、前記付加回路は、前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データに付加する(m−n)ビットをすべて0または1に、前記第1メモリから読み出される画像データが1行分読み出される毎に、かつ、同一画素の画像データについて1フレーム毎に交互に切り替える構成が望ましい。
なお、本発明は、電気光学装置だけでなく、電気光学装置の駆動方法としても、さらには、画像処理回路や、画像処理方法、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念することができる。
この図に示されるように、電気光学装置10は、データ処理回路50、タイミング制御回路60、表示領域100、走査線駆動回路130、サンプリング信号出力回路140およびサンプリングスイッチ150等を含む。
このうち、表示領域100では、480行の走査線112が行(X)方向に延在するように、また、640列のデータ線114が列(Y)方向に延在するように、それぞれ設けられている。画素110は、480行の走査線112と640列のデータ線114との交差に対応して、それぞれ配列している。したがって、本実施形態では、画素110が縦480行×横640列でマトリクス状に配列することになるが、本発明をこの配列に限定する趣旨ではない。
なお、i、(i+1)は、画素110が配列する行を一般的に示す場合の記号であって、1以上480以下の整数である。また、j、(j+1)は、画素110が配列する列を一般的に示す場合の記号であって、1以上640以下の整数である。
ここで、各画素110については互いに同一構成なので、i行j列に位置するもので代表させて説明すると、当該i行j列の画素110におけるTFT116のゲートはi行目の走査線112に接続される一方、そのソースはj列目のデータ線114に接続され、そのドレインは液晶容量120の一端たる画素電極118に接続されている。また、液晶容量120の他端は、コモン電極108である。このコモン電極108は、全ての画素110にわたって共通であって、時間的に一定の電圧LCcomが印加されている。
また、両基板の各対向面には、液晶分子の長軸方向が両基板間で例えば約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる一方、両基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられる。
画素電極118とコモン電極108との間を通過する光は、液晶容量120に保持される電圧実効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約90度旋光する一方、当該電圧実効値が大きくなるにつれて、液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失する。このため、例えば透過型において、入射側と背面側とに、偏光子を偏光軸が配向方向に一致するようにそれぞれ配置させると、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少して、ついには透過率が最小である黒色表示になる(ノーマリーホワイトモード)。
なお、走査線112が非選択電圧になると、TFT116がオフ(非導通)状態となるが、このときのオフ抵抗が理想的に無限大とはならないので、液晶容量120から電荷が少なからずリークする。このオフリークの影響を少なくするために、蓄積容量125が画素毎に形成されている。この蓄積容量125の一端は、画素電極118(TFT116のドレイン)に接続される一方、その他端は、全画素にわたって共通であって、時間的に一定の定電位、例えば接地電位Gndに保たれる。
ここで、画像データSdは、縦480行×横640列の画素の階調を規定するディジタルデータであり、1フレームの期間にわたって、1行1列〜1行640列、2行1列〜2行640列、3行1列〜3行640列、…、480行1列〜480行640列の画素の順番で、同期信号Syncおよびクロック信号Clkに同期して供給される。
本実施形態において、画像データSdは、図3(a)に示されるように、最上位ビットd9から最下位ビットd0までの10ビットである。また、画像データは、“0000000000”(十進値で「0」)のときに最も暗い階調を指定し、“1111111111”(十進値で「1023」)のときに最も明るい階調を指定するものとする。
このため、本実施形態において、各走査線112は、第1および第2フィールドでそれぞれ1回ずつ、1フレームにおいて計2回選択されることになる。
なお、本実施形態において、Lレベルに相当する電圧は、接地電位Gndであって電圧ゼロであり、電圧基準となっている。ただし、液晶容量120に対する書込極性の基準は、データ信号Vidの振幅中心電位Vcであり、本実施形態では、コモン電極108への印加電圧LCcomに一致している。
サンプリングスイッチ150は、1〜640列のデータ線114のそれぞれに対応して設けられ、その一端は、データ信号Vidが供給されるビデオ信号線155に共通接続される一方、その他端は、対応するデータ線114に接続されて、対応するサンプリング信号がHレベルとなったときに、一端および他端の間が導通(オン)状態となるものである。
したがって、サンプリング信号SjがHレベルになると、ビデオ信号線155に供給されたデータ信号Vidがj列目のデータ線114にサンプリングされる。このため、サンプリング信号出力回路140と1〜640列のサンプリングスイッチ150とによってデータ線駆動回路が構成されることになる。
この図に示されるように、データ処理回路50は、制御回路510、ラインバッファ(LB)522、セレクタ528、第1メモリ531、第2メモリ532、ルックアップテーブル(LUT)536およびD/A変換器530を備える。このうち、制御回路510は、制御信号CtrDにしたがって、ラインバッファ522、第1メモリ531および第2メモリ532の書込・読出をそれぞれ制御するとともに、信号U/Dによってセレクタ526の選択およびD/A変換器530の変換極性を指定するものである。
第1メモリ531は、ラインバッファ522から読み出された画像データCdの上位5ビットd9〜d5を記憶した後、1フレームの半分に相当する期間、すなわち、1フィールド経過したときに順番に読み出して出力する。
第1メモリ531から読み出された5ビットの画像データには、すべてが“0”のデータ(すなわち“00000”)が下位5ビットとして付加されて、画像データdn2として、セレクタ528の入力端bに供給される。この構成により一種の付加回路が構成される。また、画像データdn2は、図3(b)に示されるように、画像データCdの下位5ビットを強制的に切捨処理したものであって、当該画像データCdに対し1フィールド遅延した関係にある。
このため、ルックアップテーブル536が補正回路として機能する。この補正特性については、おおよそ次のような内容となっている。すなわち、ルックアップテーブル536は、画像データPdで指定される階調から、画像データCdで指定される階調への変化分がゼロであれば、画像データCdをそのまま画像データdn1として出力する一方、当該変化分がゼロでなければ、その変化方向に、その変化量に応じた値だけ画像データCdで指定される階調を増減して、画像データdn1として出力する内容となっている。
例えば、画像データPdで指定される階調gから画像データCdで指定される階調hに減少した場合(すなわち、本実施形態では、データで指定される値が大きくなるにつれて画素を明るくさせるので、同一画素を暗くさせる場合をいうことになる)、画像データdn1で指定される階調は、hよりも減少し、その減少の程度は、減少量(g−h)に応じた値となる。
ここで、信号U/Dは、図5に示されるように、第1フィールドにあっては上領域(1〜240行)に属する走査線112が選択される期間でHレベルとなり、下領域(241〜480行)に属する走査線112が選択される期間でLレベルとなる一方、第2フィールドにあっては上領域に属する走査線112が選択される期間でLレベルとなり、下領域に属する走査線112が選択される期間でHレベルとなる。
まず、画像データSdが、図6(a)に示されるように、1フレームの期間にわたって、1行1列〜1行640列、2行1列〜2行640列、3行1列〜3行640列、…、480行1列〜480行640列、という画素の順番で供給される。この画像データSdは、ラインバッファ522によって1行分蓄積されると、図6(b)に示されるように、蓄積速度の倍の速度で読み出されて、その上位5ビットが第1メモリ531に記憶されるとともに、全10ビットが画像データCdとして出力される。
このため、1行分の画像データSdが供給される期間を1Hとしたとき、1行分の画像データCdは、当該画像データSdに対して1Hだけ遅延してから、半分の0.5Hの期間で出力されるので、その後、次行の画像データCdが出力されるまで、0.5Hの空きが生じることになる。
また、ラインバッファ522から読み出される画像データCdは、外部上位装置から供給される画像データSdに対して遅延することになるが、この遅延については、本実施形態においては問題としない。
タイミング制御回路60は、第1フィールドにおいて走査信号Y1がHレベルとなる期間において、ラインバッファ522から1行1列〜1行640列の画像データCdを順番に読み出すとともに、この読み出しに合わせて、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S640がHレベルとなるようにサンプリング信号出力回路140を制御する。
また、タイミング制御回路60は、ラインバッファ522から読み出した画像データCdのうち、上位5ビットを第1メモリ531に記憶させる一方、ラインバッファ522から読み出す画像データCdと同じ画素に対応し、かつ、1フレーム前の画像データPdを、第2メモリ532を読み出す。
このため、第1フィールドにおいて走査信号Y1がHレベルとなる期間のデータ信号Vidの電圧波形は、図8においてk=1として走査信号YkがHレベルとなる期間で示されるようなものとなり、画像データdn1に応じた電圧だけ、電圧LCcomよりも高位側電圧となる。
また、図8(および後述する図9)において、データ信号Vidの電圧波形の縦スケールは、便宜的に、論理信号として扱われる走査信号やサンプリング信号等の縦スケールと異ならせてある。
一方、走査信号Y1がHレベルとなる期間では、1行目に位置する画素110のTFT116がオン状態にある。このため、1列目のデータ線114に供給されたデータ信号Vidは、1行1列の画素電極118に印加される。これにより、1行1列の液晶容量120には、コモン電極108の電圧LCcomとデータ信号Vidの電圧との差、すなわち、1行1列の画像データdn1に応じた電圧が書き込まれることになる。
以下同様にして、1行3列、1行4列、1行5列、…、1行640列の液晶容量120に対して、画像データdn1に応じた電圧が書き込まれることになる。これにより、1行1列〜1行640列の各画素が正極性書込となる。
ここで、走査信号Y241がHレベルとなる期間において信号U/DはLレベルとなる(図5参照)。信号U/DがLレベルであるとき、セレクタ528では入力端bが選択されるので、データ処理回路50は、データの経路に着目すると、図7(b)に示される構成に簡略化することができる。
タイミング制御回路60は、第1フィールドにおいて走査信号Y241がHレベルとなる期間において、241行1列〜241行640列の画像データの上位5ビットを第1メモリ531から順番に読み出して、第2メモリ532に記憶させるとともに、第1メモリ531からの読み出しに合わせて、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S640がHレベルとなるようにサンプリング信号出力回路140を制御する。
なお、第1メモリ531から読み出される241行1列〜241行640列の画像データの上位5ビットは、1フィールド前に、ラインバッファ522から読み出された画像データCdのうちの上位5ビットを記憶させたものである。
このため、第1フィールドにおいて走査信号Y241がHレベルとなる期間のデータ信号Vidの電圧波形は、図8においてk=1とした走査信号Y(k+241)がHレベルとなる期間で示されるようなものとなり、画像データdn2に応じた電圧だけ、電圧LCcomよりも低位側電圧となる。
したがって、1列目のデータ線114に供給されたデータ信号Vidは、241行1列の画素電極118に印加され、これにより、241行1列の液晶容量120には、1フィールド前に供給された241行1列の画像データCdのうち、下位5ビットを切捨処理した画像データdn2に応じた電圧が書き込まれることになる。
以下同様にして、241行2列、241行3列、241行4列、…、241行640列の液晶容量120に対して、画像データdn2に応じた電圧が書き込まれることになる。これにより、241行1列〜241行640列の各画素は、負極性書込となる。
したがって、走査信号Y1がHレベルであった期間と同様に、2行1列〜2行640列の液晶容量120に対して、画像データdn1に応じた電圧が書き込まれることになる。これにより、2行1列〜2行640列の各画素が、正極性書込となる。
したがって、走査信号Y241がHレベルであった期間と同様に、242行1列〜242行640列の液晶容量120に対して、画像データdn 2に応じた電圧が書き込まれることになる。これにより、242行1列〜242行640列の各画素が、負極性書込となる。
すなわち、第2フィールドにおいて、下領域に属する走査信号Y(k+240)がHレベルになる期間では、(k+240)行1列〜(k+240)行640列の画像データCdがラインバッファ522から読み出されるとともに、このうち、上位5ビットが第1メモリ531に記憶される一方、ラインバッファ522からの読み出しに合わせて、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S640が順次Hレベルとなり、また、ラインバッファ522から読み出される画像データCdと同じ画素に対応する画像データPdが、第2メモリ532から読み出される。
これにより、画像データCdと1フレーム前の同一画素の画像データPdとに対応する画像データdn1が(k+240)行1列〜(k+240)行640列の順番で出力されて、正極性のデータ信号Vidに変換される。したがって、(k+240)行1列〜(k+240)行640列の液晶容量120に対して、画像データdn1に応じた電圧が正極性で書き込まれることになる。
なお、第2フィールドにおいて走査信号Y(k+240)と、続く走査信号YkとがHレベルとなる期間のデータ信号Vidの電圧波形は、図9に示したものとなり、第1フィールドにおける上領域と下領域との関係を逆転したものとなる。
このため、本実施形態では、走査線112の選択に対して、各行の画素110の書込極性は、図10(a)に示されるように推移する。なお、図10(a)において、黒微小点が走査線112の選択を示している。
画像データSdは、図10(b)に示されるように、1フレームの期間にわたって供給される。なお、画像データSdに対する画像データCdの遅延は無視している。ここで、フリッカーを目立たなくするため図10(c)に示されるように、1フレームを2フィールドに分割するとともに、各フィールドにおいて単純に上から下に向かって1行ずつ走査する構成では、1フィールドの期間ですべての画素行を倍速で供給する必要があるので、1フレーム分の画像データを一旦記憶するだけでなく、2フィールド目にもおいても、再度同じデータを供給する必要があるので、結局、少なくとも2フレーム分の画像データを記憶する必要がある。
また、本実施形態では、オーバードライブ駆動のために、画像データCdを、1フレーム前の画像データと比較する必要があるが、この1フレーム前の画像データPdは、第1メモリ531に記憶されたものを第2メモリ532に記憶し直したものである。このため、本実施形態によれば、第1メモリ531および第2メモリ532の記憶容量の総和は、1フレーム分の画像データ量の半分程度で済む。
このため、本実施形態では、メモリ容量が大幅に削減されるので、構成の簡易化を図ることができる、という効果とともに、オーバードライブ駆動による表示応答性の向上という効果も同時に奏することが可能となる。
また、本実施形態では、ある行が選択されたタイミングでは、当該行に位置する画素と、当該行と1つ上の行に位置する画素とで書込極性が相反するが、それ以外の画素同士は、書込極性が同一となる。このため、ディスクリネーション(配向不良)による表示品位の低下も防止することができる。
このため、連続するフレームにおいて、ある画素に着目したときに、当該画素の画像データSd(Cd)で指定される階調に変化がない場合、切捨処理にあっては、図11(a)に示されるように、当該画素の透過率は、第1フィールドにおいて、画像データdn1(Cd)に基づく電圧が書き込まれたときの値aとなるのに対し、第2フィールドにおいては、切捨処理された画像データdn2に基づく電圧が書き込まれたときの値C1となり、また、切上処理にあっては、図11(b)に示されるように、当該画素の透過率は、第2フィールドにおいては、切上処理された画像データdn2に基づく電圧が書き込まれたときの値C2となって、切捨または切上処理のいずれであっても、差が生じて、フリッカーの原因となるだけでなく、DC成分の印加による液晶105の劣化を引き起こしてしまう可能性がある。
図12において、セレクタ526は、信号R/CがHレベルのときに入力端aを選択する一方、信号R/CがLレベルのときに入力端bを選択して、選択した入力端に供給されたデータを出力するものである。ここで、セレクタ526の入力端aには、5ビットすべてが“1”のデータ(すなわち“11111”)が供給され、入力端bには、5ビットすべてが“0”のデータ(すなわち“00000”)が供給されている。
セレクタ526によって選択された5ビットのデータは、第1メモリ531から読み出されたビットd9〜d5のデータに対し、下位5ビットとして付加されて、画像データdn2として、セレクタ528の入力端bに供給される。これにより付加回路が構成されている。
このように切捨処理と切上処理とを交互に実行すると、第2フィールドにおける電圧の差違が、2フレームを単位としたときに平均化されるので、上記フリッカーやDC成分の印加による液晶105の劣化を低減することが可能となる。
なお、この例では、第2フィールドにおいて、同一行では、切捨処理または切上処理の一方で固定する構成としたが、画素毎に交互に実行するとともに、同一画素について着目したときに1フレーム毎に交互に切り替える構成としても良い。
このため、切上処理された画像データdn2に基づいた電圧が書き込まれる行と、切捨処理された画像データdn2に基づいた電圧が書き込まれる行とが、交互に現れるとともに、1フレーム毎に入れ替えられるので、明るさが相違する画素行を目立たなくさせることも可能となる。
第1メモリ531及び第2メモリ532に記憶させるビット数を増やすと、記憶容量の削減の効果は薄れるが、図11(a)において、切捨処理による透過率の値C1と切上処理による透過率の値C2との差が小さくなるので、画素の明るさ変化が少なくなる結果、フリッカーをより目立たなくすることが可能となる。
この構成によれば、画像データdn1の精度向上によるフリッカーの抑止と、特に第2メモリ532における容量削減による構成の簡易化とを両立することが可能となる。
また、画像データをデータ信号Vidに変換するに際し、画像データdn1については正極性とし、画像データdn2については負極性としたが、逆にして、画像データdn2については負極性とし、画像データdn2については正極性としたても良い。
画素110については透過型として説明したが、画素電極118、または、コモン電極108の一方を反射性金属とした反射型や、透過型と反射型とを合わせた半透過半反射型としても良い。また、反射型等とする場合には、画素電極118、または、コモン電極108の一方を反射性金属とするのではなく、その下層に反射層を設けても良い。
また、ノーマリーホワイトモードではなく、ノーマリーブラックモードとして良いのももちろんである。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。このように、本発明では、液晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
このプロジェクタ2100において、ライトバルブに入射させるための光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、レンズユニット1820によって正転拡大投影されるので、スクリーン2120には、カラー画像が表示されることとなる。
Claims (10)
- 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられ、前記走査線が選択されたときに、前記データ線に供給されたデータ信号に応じた階調となる画素と、
入力された画像データであって、前記各画素の階調をmビットで指定する画像データのうち、上位n(m、nは、m>nを満たす正整数)ビットを記憶した後、記憶したnビットの画像データを所定期間経過後に読み出す第1メモリと、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データの上位p(pは、n≧pを満たす正整数)ビットを記憶した後、記憶したpビットの画像データを、前記mビットの画像データの入力に合わせて読み出す第2メモリと、
前記入力されたmビットの画像データを、前記第2メモリから読み出されたpビットの画像データで補正する補正回路と、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データに、下位(m−n)ビットを付加する付加回路と、
前記mビットの画像データが入力されるとき、前記補正回路によって補正された画像データを選択する一方、前記第1メモリから前記nビットの画像データが読み出されるとき、前記付加回路によって(m−n)ビットが付加された画像データを選択するセレクタと、
前記複数の走査線のうち、前記セレクタによって選択された画像データに対応する走査線を選択する走査線駆動回路と、
前記セレクタによって選択された画像データに基づくデータ信号を、当該選択された画像データに対応するデータ線に供給するデータ線駆動回路と、
を具備することを特徴とする電気光学装置。 - 前記付加回路は、前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データに付加するビットを、すべて0または1とする
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記付加回路は、前記付加するビットを所定の周期で交互に切り替える
ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。 - 前記付加回路は、前記第1メモリから読み出される画像データが1行分読み出される毎に、かつ、同一画素の画像データについて1フレーム毎に、前記する付加ビットを交互に切り替える
ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。 - 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられ、前記走査線が選択されたときに、前記データ線に供給されたデータ信号の電圧に応じた階調となる画素を有し、1フレームを第1および第2フィールドに分割して、前記画素を駆動する電気光学装置であって、
1フレームにわたって入力した画像データであって、前記各画素の階調をmビットで指定する画像データのうち、上位n(m、nは、m>nを満たす正整数)ビットを記憶した後、記憶したnビットの画像データを、1フィールド経過後であって前記mビットの画像データが入力されていない期間に読み出す第1メモリと、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データの上位p(pは、n≧pを満たす正整数)ビットを記憶した後、記憶したpビットの画像データを、前記mビットの画像データの入力に合わせて読み出す第2メモリと、
前記入力されたmビットの画像データで指定される階調を、前記第2メモリから読み出されたpビットの画像データで補正する補正回路と、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データに、下位(m−n)ビットを付加する付加回路と、
前記mビットの画像データが入力されるとき、前記補正回路によって補正された画像データを選択する一方、前記第1メモリから前記nビットの画像データが読み出されるとき、前記付加回路によって(m−n)ビットが付加された画像データを選択するセレクタと、
入力されたmビットの画像データが選択されたときには、当該選択された画像データを所定の電位を基準にして正または負極性のいずれか一方極性の電圧に変換する一方、(m−n)ビットが付加された画像データが選択されたときには、当該選択された画像データを所定の電位を基準にして正または負極性のいずれか他方極性の電圧に変換して、それぞれデータ信号として出力する変換器と、
前記変換器によって変換されたデータ信号を、当該選択された画像データに対応するデータ線に供給するデータ線駆動回路と、
を具備することを特徴とする電気光学装置。 - 前記付加回路は、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データに付加する(m−n)ビットをすべて0または1に、前記第1メモリから読み出される画像データが1行分読み出される毎に、かつ、同一画素の画像データについて1フレーム毎に交互に切り替える
ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。 - 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられ、前記走査線が選択されたときに、前記データ線に供給されたデータ信号の電圧に応じた階調となる画素と、
第1および第2メモリと、
を有する電気光学装置の駆動方法において、
入力した画像データであって、前記各画素の階調をmビットで指定する画像データのうち、上位n(m、nは、m>nを満たす正整数)ビットを前記第1メモリに記憶させるとともに、前記第2メモリから、前記nビットのうち、上位p(pは、n≧pを満たす正整数)ビットのデータを、前記mビットの画像データの入力に合わせて読み出し、
前記入力したmビットの画像データを、前記第2メモリから読み出したpビットの画像データで補正する第1工程と、
前記第1メモリから、nビットの画像データを読み出すとともに、前記nビットのうち、上位pビットの画像データを前記第2メモリに記憶させ、
読み出したnビットの画像データに、下位(m−n)ビットを付加する第2工程と、
を交互に実行し、
前記第1工程を実行するとき、補正された画像データを選択する一方、前記第2工程を実行するとき、(m−n)ビットが付加された画像データを選択し、
前記複数の走査線のうち、前記選択された画像データに対応する走査線を選択し、
前記選択した画像データに基づくデータ信号を、当該選択した画像データに対応するデータ線に供給する
ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 入力された画像データであって、前記各画素の階調をmビットで指定する画像データのうち、上位n(m、nは、m>nを満たす正整数)ビットを記憶した後、記憶したnビットの画像データを所定期間経過後に読み出す第1メモリと、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データの上位p(pは、n≧pを満たす正整数)ビットを記憶した後、記憶したpビットの画像データを、前記mビットの画像データの入力に合わせて読み出す第2メモリと、
前記入力されたmビットの画像データを、前記第2メモリから読み出されたpビットの画像データで補正する補正回路と、
前記第1メモリから読み出されたnビットの画像データに、下位(m−n)ビットを付加する付加回路と、
前記mビットの画像データが入力されるとき、前記補正回路によって補正された画像データを選択する一方、前記第1メモリから前記nビットの画像データが読み出されるとき、前記付加回路によって(m−n)ビットが付加された画像データを選択して出力するセレクタと、
を具備することを特徴とする画像処理回路。 - 第1および第2メモリとを用いた画像処理方法において、
入力した画像データであって、前記各画素の階調をmビットで指定する画像データのうち、上位n(m、nは、m>nを満たす正整数)ビットを前記第1メモリに記憶させるとともに、前記第2メモリから、前記nビットのうち、上位p(pは、n≧pを満たす正整数)ビットのデータを、前記mビットの画像データの入力に合わせて読み出し、
前記入力したmビットの画像データを、前記第2メモリから読み出したpビットの画像データで補正する第1工程と、
前記第1メモリから、nビットの画像データを読み出すとともに、前記nビットのうち、上位pビットの画像データを前記第2メモリに記憶させ、
読み出したnビットの画像データに、下位(m−n)ビットを付加する第2工程と、
を交互に実行し、
前記第1工程を実行するとき、補正された画像データを選択する一方、前記第2工程を実行するとき、(m−n)ビットが付加された画像データを選択して出力する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の電気光学装置を有する
ことを特徴とする電子機器。
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