JP2007105746A - 射出成形装置 - Google Patents

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達也 田中
Kazuo Yamaguchi
和郎 山口
Katsuyuki Yoshikawa
克之 吉川
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Abstract

【課題】容易に清浄な金属溶湯を供給することができるホッパーを備えた射出成形装置を提供する。
【解決手段】射出成形装置においては、坩堝11によりインゴット500を溶融して金属溶湯が製造され、金属溶湯がホッパー12により保持される。また、坩堝11およびホッパー12はほぼ同じ高さに配置され、坩堝11およびホッパー12の液面高さがほぼ等しくなるように設けられる。さらに、坩堝11とホッパー12とを接続する配管130は、金属溶湯の液面高さより下方に設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、マグネシウム合金等の金属材料を溶融させて金属溶湯を形成する射出成形装置に関する。
従来、マグネシウム合金等の金属材料を溶融させる手法について種々の装置が開示されている。例えば、特許文献1には、装置の小型化が可能な金属射出成形装置について開示されている。
特許文献1の金属射出成形装置によれば、圧縮空気の噴流によりローダタンク内の空気を吸気減圧させて材料タンクより金属材料チップをローダタンク内に吸引する構成を採用している。それにより、ローダ本体の床置きを防止することができ、装置の小型化を図ることができる。
特開2000−135553号公報
しかしながら、特許文献1記載の金属射出成形装置においては、ローダタンクからホッパーに対して材料が供給される時点において不純物等が混入した場合でも、そのままホッパーから射出成形装置に不純物を含む金属溶湯が供給される。その結果、不純物が含まれた成形品が製造され、不良品が発生する。
本発明の目的は、容易に清浄な金属溶湯を供給することができるホッパーを備えた射出成形装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
(1)
本発明に係る射出成形装置は、金型内に所定の圧力で金属溶湯を射出する射出成形装置であって、金属を溶融して金属溶湯を製造する坩堝と、坩堝により溶融された金属溶湯を保持するホッパーと、坩堝およびホッパーを接続するとともに、坩堝およびホッパーの金属溶湯の液面高さより下方でそれぞれ通じるように設けられる配管とを含み、坩堝内の金属溶湯の液面高さがホッパー内の金属溶湯の液面高さとほぼ等しくなるように坩堝およびホッパーが設けられたものである。
本発明に係る射出成形装置においては、坩堝により金属を溶融して金属溶湯が製造され、坩堝により製造された金属溶湯が配管を通してホッパーにより保持される。また、配管は、金属溶湯の液面高さより下方に設けられる。
この場合、坩堝およびホッパーの互いの金属溶湯の液面高さがほぼ等しくなるように設けられるので、坩堝に投入された金属により、坩堝内の金属溶湯の液面高さが上昇すると、パスカルの原理によりホッパー内の液面高さも上昇し、互いの液面高さがほぼ等しくなる。その結果、坩堝からホッパーへ金属溶湯を送るためのポンプ等の装置が不要となるため、射出成形装置の構成を簡素化することができ、加熱された金属溶湯を長距離移送する必要がないので、金属溶湯の保持エネルギを低減することができる。
また、配管が液面よりも下方に設けられるので、坩堝の金属溶湯の液面に浮遊する不純物(例えば、金属酸化物など)がホッパー側へ移動することを防止することができる。その結果、射出成形装置により成形される成形品の不良率を低減することができる。さらに、坩堝を上方に移動できるので、フットスペースの有効利用が可能となる。
(2)
射出成形装置は、上部に金属溶湯の供給口を設け、かつ内部に前記供給口から供給された金属溶湯を移動させるスクリューを設けたバレル部をさらに含み、ホッパーは、配管よりも下方において金属溶湯を出湯するように設けられるとともにバレル部の供給口に連通された供給配管を有してもよい。
この場合、ホッパーから供給配管を通して金属溶湯を供給口に供給することができる。また、供給配管が配管よりも下方に配置されるので、意に反して液面が大きく低下してしまい、坩堝からホッパーへ不純物(例えば、金属酸化物など)が流入した場合であっても、そのとき、金属溶湯の液面に存する不純物がバレル部に供給されることを防止することができる。
(3)
坩堝は、金属を投入可能な開閉蓋を有してもよい。この場合、坩堝の開閉蓋を開くことにより金属を投入することができる。また、金属投入時以外は開閉蓋を閉じることができるので気密性を高めることができる。その結果、金属溶湯が外気に触れて酸化物が発生することを抑制できる。
(4)
ホッパーは、金属溶湯を維持することが可能な保温装置を含んでもよい。この場合、ホッパーに設けられた保温装置により金属溶湯を最適な状態で維持することができる。
(5)
坩堝は、密閉可能であって、坩堝内に対して不活性ガスを供給することが可能なガス供給装置を有してもよい。この場合、坩堝内で溶融された金属溶湯の酸化を防止することができる。
(6)
ホッパーは、密閉可能であって、ホッパー内に対して不活性ガスを供給することが可能なガス供給装置を有してもよい。この場合、ホッパー内で貯蓄された金属溶湯の酸化を防止することができる。
(7)
坩堝における液面および/または前記ホッパーにおける液面を検知する液面検知装置と、液面検知装置からの信号に基づいて自動的に坩堝内に金属を投入する投入装置をさらに含んでもよい。
この場合、液面検知装置からの信号に基づいてホッパー内の金属溶湯の量が低下した場合に投入装置により坩堝内に金属の投入が行なわれる。その結果、ホッパーにおける金属溶湯の不足を防止することができる。
(8)
バレル部は、坩堝およびホッパー内の液面よりも高い位置に気密性を有するシール部を有してもよい。
この場合、バレル部のシール部が、坩堝およびホッパー内の液面よりも高い位置に配置されるので、ホッパーより供給された金属溶湯にシール部が接触しないため、シール部の欠損が生じない。また、シール部によりバレル部の密閉度を維持することができ、バレル部において金属溶湯の酸化を防止することができる。
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(一実施の形態)
図1は、本発明に係る一実施の形態の射出成形装置の一例を示す模式図である。
図1に示す射出成形装置100は、主に成形材料投入部10、垂直型配置バレル部20、シリンダ部30および型締め部40を含む。
成形材料投入部10は、溶解炉11およびホッパー12を含む。垂直型配置バレル部20は、バレル21、スクリュー22、貯留部23、冷却手段24(複数の温度制御ジャケット24a)、連通流路25、駆動モーター26、スクリュー用油圧シリンダ27、供給口28、シリンダロッド29を含む。
シリンダ部30は、シリンダ31、プランジャ32、プランジャ射出装置33、計量部34、ノズル部35、バルブ装置36およびプランジャ用油圧シリンダ37を含む。型締め部40は、基台41、リンクハウジング42、タイバー48、固定盤44、可動盤45、型締めシリンダ46、シリンダロッド47、複数のリンク43、押出しシリンダ49aおよび押出しロッド49bを含む。金型60は、固定金型61および移動金型62からなる。
以下、本実施の形態にかかる射出成形装置100について説明する。本実施の形態に係る射出成形装置100は、成形材料投入部10に垂直配置バレル部20が接続されている。垂直配置バレル部20の下方にシリンダ部30が設けられ、シリンダ部30に型締め部40が連通可能に設けられている。また、型締め部40には、金型60が設けられる。
射出成形装置100の成形材料投入部10の溶解炉11は、後述するように配管130によりホッパー12と連通して設けられる。ホッパー12は、溶解炉11で溶解された金属溶湯MFを受け入れてこれを溶融状態で貯溜するものである。ホッパー12の下端開口部は後述するバレル21の供給口28に連通されている。この成形材料投入部10の詳細な構造については、後述する。
実質的に縦向きに配置された垂直配置バレル部20のバレル21の上部には、金属溶湯MFが供給される供給口28が設けられる。バレル21の内部には、回転自在で、かつバレル21軸方向に進退自在のスクリュー22が設けられる。このスクリュー22が後退することによってバレル21内下部に貯留部23が形成される。
また、バレル21の上端には駆動モーター26が直結され、駆動モーター26の上部には上下方向に出退するシリンダロッド29を有するスクリュー用油圧シリンダ27が接続されている。駆動モーター26の駆動軸は、筒状のホローシャフト型となっており、バレル21の内部に回転自在に挿通されたスクリュー22の上端が連結されているシリンダロッドを軸方向に移動可能、且つ回転方向に固定状態となるように挿通している。スクリュー22は、その下端がバレル21内で自由端となるように片持ち状に配置されている。
このため、本実施形態のスクリュー押出し機では、スクリューを駆動モータで回転させながら、上方に後退させてバレル21下端部の貯留部23に半凝固スラリーを貯留し、スクリュー用油圧シリンダ27のシリンダロッド29を下方に突出することによりスクリュー22を軸方向下方に移動させ、これにより、貯留部23に溜まっている半凝固スラリーHSをバレル外部に押し出すことができるようになっている。
バレル21の外周面は冷却手段24で覆われている。この冷却手段24は、上下方向に分離された複数の温度制御ジャケット24aよりなる。そして、この温度制御ジャケット24a内に金属溶湯MFの温度よりも低い油等の熱媒体を流通させることにより、バレル21内の金属溶湯MFが液相温度以下でかつ固相温度以上の温度範囲になるように冷却できるようになっている。
なお、バレル21内の金属溶湯MFを高精度に温度制御するために、冷却手段24の各温度制御ジャケット24aは加熱機能も兼ね備えている。
また、スクリュー用油圧シリンダ27は、軸方向上方に移動した際に、バレル21内下部に少なくも成形品体積よりも大きな容積の貯留部23が形成できるように構成されている。さらに、この貯留部23を形成する位置から連通流路25を閉止可能な位置まで移動するのに十分なストロークを有している。バレル21の下端に設けられた連通流路25を介してシリンダ部30が接続される。
シリンダ部30には、前方(下流)にバルブ装置36を備えたノズル部35を有するシリンダ31と、シリンダ31内部でシリンダ31の軸に沿って進退移動自在なプランジャ32とが設けられる。このプランジャ32が後退することによってシリンダ31内部前方に計量部34が形成され、プランジャ32が前進することによって半凝固スラリーHSがノズル部35から射出される。この計量部34の容積は、成形品を得るのに必要な容量となるようプランジャ32の後退量により適宜設定することができる。
また、このプランジャ用油圧シリンダ37は、計量部34を形成する位置からプランジャ32が前進することによりシリンダ31の先端部近傍に接続された連通流路25を閉止可能な位置まで移動するのに十分なストロークを有している。
プランジャ32は、プランジャ用油圧シリンダ37の油圧力で駆動する。なお、プランジャ用油圧シリンダ37には、油圧制御装置50(図示せず)が連通される。なお、ノズル部35近傍に設けられたバルブ装置36は、射出時以外では閉じた状態となっている。
型締め部40には、基台41上に立設されたリンクハウジング42と、このリンクハウジング42に水平方向のタイバー48を介して固定された固定盤44と、この固定盤44に固定された固定金型61と、タイバー48に対して摺動自在に貫通支持された可動盤45と、固定金型61に対して水平方向に開閉自在となるよう可動盤45に固定された移動金型62とが設けられている。
リンクハウジング42の外面中央部には型締めシリンダ46が固定され、この型締めシリンダ46のシリンダロッド47の先端は可動盤45の中央部に連結されている。このリンクハウジング42と可動盤45とは、接近したときに折り畳まれかつ離反したときに水平方向にほぼ一直線に並ぶ複数のリンク43で連結されている。
可動盤45のリンクハウジング42側の側面には押出しシリンダ49aが設けられ、この押出しシリンダ49aの押出しロッド49bは可動盤45を貫通して移動金型62の製品突出し機構に連結されている。
したがって、この型締め部40では、型締めシリンダ46のシリンダロッド47を突出させて複数のリンク43を一直線上に伸びた状態にし、この複数のリンク43の突っ張り状態とすることにより、移動金型62を固定金型61に対して強力に押圧できるようになっている。また、製品の離型は、押出しシリンダ49aの押出しロッド49bを突出させて製品突出し機構を作動させることにより行っている。
次いで、この射出成形装置100の動作と軽合金の射出成形方法について説明する。
まず、溶解炉11から金属溶湯MFがホッパー12内に送られる。金属溶湯MFは、ガスシールされた状態でバレル21の供給口28に供給され、各温度制御ジャケット24aによって液相温度以下でかつ固相温度以上に冷却されて樹枝状晶に成長する。この樹枝状晶は回転するスクリュー22の剪断作用によって攪拌破砕し、均一で、微細な結晶粒が生成されて半凝固スラリーHSに遷移する。
この場合、プランジャ射出装置33のプランジャ32は、連通流路25を閉止する位置まで前進している。そして、スクリュー押出し機のスクリュー22が後退することによって、スクリュー22と連通流路25との間に貯留部23が形成され、半凝固スラリーHSが、この貯留部23に貯留される。
スクリュー22は、回転を止めて後退するものであっても、回転しながら後退するもののいずれであっても良い。なお、このとき、スクリュー22の先端部にはチェックリング等の逆流防止手段を設けることが好ましく、逆流防止手段を設けることによって、後退時はスムーズに半凝固スラリーHSを下方に流動させながら成形品体積よりも大きな容積の貯留部23において1次計量が行われる。
次いで、連通流路25を開放させてプランジャ32を後退させると同時に、スクリュー22を前進させる。そして、プランジャ32が成形品体積に応じて設定された所定の位置になるまで後退する間、スクリュー22による加圧力を作用させながら半凝固スラリーHSをシリンダ31の前方に形成される計量部34に正圧をかけながら圧入することによって2次計量される。
圧入による計量が完了すると、スクリュー22により連通流路25が閉止され、計量部34からの半凝固スラリーHSの逆流が防止される。なお、計量の際、プランジャ射出装置33のシリンダ31の先端のノズル部35は、バルブ装置36によって閉止されている。
こうして、2次計量が完了した後、ノズル部35のバルブ装置36を開放するとともにプランジャ32を前進させることにより半凝固スラリーHSを金型60内(図1参照)に射出し一定形状の成形体の成形が行なわれる。
次いで、成形材料投入部10の詳細について説明する。図2は図1に示した成形材料投入部10の詳細を説明するための模式的断面図である。図1でも示したように、成形材料投入部10は、主に溶解炉11およびホッパー12を含む。
溶解炉11は、坩堝110、開閉蓋111および加熱装置112を含み、ホッパー12は、漏斗状容器120、蓋筐体121および保温装置122を含む。加熱装置112は、特に種類は問わず電気炉、高周波誘導炉あるいは電磁誘導加熱炉等からなる。保温装置120は、特に種類は問わず加熱ヒータ等の温度制御手段からなる。
溶解炉11の坩堝110の上部には、開閉蓋111が設けられ、坩堝110の周囲には、加熱装置112が設けられる。
また、ホッパー12の漏斗状容器120の上部には蓋121が設けられ、漏斗状容器120の周囲には保温装置122が設けられる。
溶解炉11およびホッパー12とは、図2に示すように、ほぼ同一高さに配置される。坩堝110の下方には、配管130の一端が接続され、漏斗状容器120の下方には配管130の他端が接続される。この配管130は、坩堝110内および漏斗状容器120内の金属溶湯MFの液面高さよりも低い位置に設けられる。
また、漏斗状容器120の下方には、配管140の一端が接続され、バレル21の供給口28に配管140の他端が接続される。この配管140は、配管130の接続位置よりも低い位置に設けられる。なお、溶解炉の内底部がホッパー12の内底部より高い位置にある場合には、配管130の溶解炉に対する接続位置を溶解炉の内底部に臨むように設けてもよい。
バレル21の内部には、スクリュー22が設けられており、そのスクリュー22の周囲に供給口28から供給された金属溶湯MFが充填される。また、バレル21の上方には、シール部材290が設けられる。
ガス供給装置150により不活性ガス(例えば、アルゴン(Ar)ガスまたは窒素(H)ガス)が溶解炉11、ホッパー12およびバレル21内に充填される。その結果、坩堝110、漏斗状容器120およびバレル21内の金属溶湯MFが空気(酸素)と接触しないように金属溶湯MFの湯面を不活性ガスでシールしているため、金属溶湯MFの酸化を防止することができる。
なお、図2に示すように、バレル21内の金属溶湯MFは、パスカルの原理により溶解炉11およびホッパー12の液面の高さとほぼ同じ高さまで充填される。以下、この充填について説明する。
図3は図2で示した成形材料投入部10の動きを示す模式図である。図3(a),(b),(c)は、成形材料投入部10の動きを順に示す。
まず、図3(a)に示すように、溶解炉11の開閉蓋111を開いて金属のインゴット500を投入する。その後、開閉蓋111を閉じる。ガス供給装置から供給された不活性ガスで溶湯表面の酸化を抑制しながら加熱装置112の働きによりインゴット500が溶融される。それにより、坩堝110内の金属溶湯MFの溶湯量が増加し、液面が上昇する。
なお、本実施の形態においては、手動により開閉蓋111を開いて金属のインゴット500を投入することとしたが、これに限定されず、ホッパー12の液面高さを検出して自動的に溶解炉11にインゴット500を投入する装置を設けてもよい。
次に、図3(b)に示すように、坩堝110内の金属溶湯MFが矢印R1の方向で配管130を流通して漏斗状容器120内に流入する。すなわち、パスカルの原理により金属溶湯MFが移動する。そして、漏斗状容器120内の金属溶湯MFの量が増加する。この場合、漏斗状容器120の周囲に設けられた加熱ヒータ122の働きにより金属溶湯MFが均一の温度に保たれる。
続いて、図3(c)に示すように、漏斗状容器120内の金属溶湯MFが、矢印R2の方向で配管140および供給口28を介してバレル21に供給される。
以上のように、本発明に係る射出成形装置100においては、坩堝11によりインゴット500を溶融して金属溶湯MFが製造され、坩堝11により製造された金属溶湯MFがホッパー12により保持され、坩堝11およびホッパー12において液面高さがほぼ等しくなるように設けられるので、坩堝11に投入されたインゴット500の溶融により、坩堝11内の金属溶湯MFの溶湯量が増加しても、パスカルの原理によりホッパー12内の液面高さが上昇し、互いの液面高さがほぼ等しくなる。その結果、従来使用していたポンプ等の装置が不要となるため、射出成形装置100の構成を簡素化することができる。また、坩堝11とホッパー12とを接続する配管130が金属溶湯MFの液面高さより下方に設けられるので、坩堝11の金属溶湯MFの液面に浮遊する不純物がホッパー12側へ移動しない。また、下流に設けられたバレル部20の供給口28に連通された配管140は、配管130よりもさらに下方に設けられる。その結果、より不純物がバレル21に移送されない。したがって、ホッパー12内の金属溶湯MFに不純物等が混入することを防止することができるとともにバレル21内の金属溶湯MFに不純物が混入することを防止することができる。その結果、射出成形装置100により成形される不良成形品の発生を防止することができる。
また、坩堝は、インゴット500を溶融させることが可能な加熱装置112を有し、かつインゴット500を投入可能な開閉蓋111を備えるので、容易にインゴットの溶融を行うことができ、また、インゴット500投入時以外は気密性保持することができる。なお、本実施の形態においては、坩堝にインゴットを投入するものであるが、これに限定されず、金属チップ等の他の形態の金属を投入するようにしてもよい。
さらに、ホッパー12、金属溶湯MFを維持することが可能な保温装置122により金属溶湯MFを最適な状態で維持することができる。
また、ガス供給装置150により坩堝11内、ホッパー12内およびバレル21内の空気を除去して不活性ガスを充填させることにより湯面をシールできるので、金属溶湯MFの酸化を防止することができる。このガス供給装置は坩堝、ホッパー、バレルに対して、単一の装置として設けてもよく、また別個に設けてもよい。ただし、別個に設ける場合には、溶湯の流下する方向に悪影響がない範囲で、それぞれの供給圧量を設定する必要がある。また、本実施の形態においては、図示していないが、必要によりホッパー12内の金属溶湯MFを攪拌する攪拌装置を設けて、攪拌作用を付与してもよい。
上記一実施の形態においては、金属溶湯MFが金属溶湯に相当し、射出成形装置100が射出成形装置に相当し、インゴット500が金属に相当し、溶解炉11および坩堝110が坩堝に相当し、ホッパー12および漏斗状容器120がホッパーに相当し、配管130が坩堝11とホッパー12とを接続する配管に相当し、供給口28が供給口に相当し、スクリュー22がスクリューに相当し、バレル部20がバレル部に相当し、配管140がバレル部の供給口に連通された供給配管に相当し、開閉蓋111が開閉蓋に相当し、加熱装置112が加熱装置に相当し、保温装置122が保温装置に相当し、アルゴンガスまたは窒素ガスが不活性ガスに相当し、ガス供給装置150がガス供給装置に相当する。
本発明は、上記の好ましい一実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明に係る一実施の形態の射出成形装置の一例を示す模式図 図1に示した成形材料投入部の詳細を説明するための模式的断面図 図2で示した成形材料投入部の動きを示す模式図
符号の説明
11 溶解炉
12 ホッパー
28 供給口
22 スクリュー
20 バレル部
100 射出成形装置
110 坩堝
111 開閉蓋
112 加熱装置
120 漏斗状容器
122 保温装置
130 配管
140 配管
150 ガス供給装置
500 インゴット
MF 金属溶湯

Claims (8)

  1. 金型内に所定の圧力で金属溶湯を射出する射出成形装置であって、
    金属を溶融して前記金属溶湯を製造する坩堝と、
    前記坩堝により溶融された金属溶湯を保持するホッパーと、
    前記坩堝および前記ホッパーを接続するとともに、前記坩堝および前記ホッパーの前記金属溶湯の液面高さより下方でそれぞれ通じるように設けられる配管とを含み、
    前記坩堝内の金属溶湯の液面高さが前記ホッパー内の金属溶湯の液面高さとほぼ等しくなるように前記坩堝および前記ホッパーが設けられたことを特徴とする射出成形装置。
  2. 上部に金属溶湯の供給口を設け、かつ内部に前記供給口から供給された金属溶湯を移動させるスクリューを設けたバレル部をさらに含み、
    前記ホッパーは、
    前記配管よりも下方において、前記金属溶湯を出湯するように設けられるとともに、前記バレル部の供給口に連通された供給配管を有することを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  3. 前記坩堝は、
    前記金属を投入可能な開閉蓋を有することを特徴とする請求項1または2記載の射出成形装置。
  4. 前記ホッパーは、
    前記金属溶湯を維持することが可能な保温装置を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形装置。
  5. 前記坩堝は、
    密閉可能であって、前記坩堝内に対して不活性ガスを供給することが可能なガス供給装置を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の射出成形装置。
  6. 前記ホッパーは、
    密閉可能であって、前記ホッパー内に対して不活性ガスを供給することが可能なガス供給装置を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の射出成形装置。
  7. 前記坩堝における液面および/または前記ホッパーにおける液面を検知する液面検知装置と、
    前記液面検知装置からの信号に基づいて自動的に前記坩堝内に前記金属を投入する投入装置をさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の射出成形装置。
  8. 前記バレル部は、
    前記坩堝および前記ホッパー内の液面よりも高い位置に気密性を有するシール部を有することを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
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JP (1) JP2007105746A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101067291B1 (ko) 2008-12-11 2011-09-23 대한전기공업 주식회사 분해법과 활성탄 흡착법을 이용한 플라스틱 성형기의 유해가스 제거장치
JP2014530762A (ja) * 2011-10-14 2014-11-20 クルーシブルインテレクチュアル プロパティ エルエルシーCrucible Intellectual Property Llc インライン温度制御溶融のための閉じ込めゲート
US9630246B2 (en) 2011-10-14 2017-04-25 Crucible Intellectual Property, Llc Containment gate for inline temperature control melting

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