JP2007103999A - データ転送制御装置、およびデータ転送制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信データ長情報および第2の機器の通信状態情報の少なくともいずれかに基づいて、第1の機器の通信状態情報が適正であるか否かを判断、修正し、修正された第1の機器の通信状態情報に基づいてパケットを生成、送信する。
【選択図】図1
Description
ここで、ホストとの間でデータを転送する転送装置に関し、次のような技術が公開されている(特許文献1参照)。即ち、転送装置が異常動作状態(無応答状態)に陥ったとき、ホストから制御パケットを送信することで、転送装置の動作を再開させる。
上記に鑑み、本発明は誤ったパケットの送信を防止することで誤動作の発生の低減を図ったデータ転送制御装置、およびデータ転送制御方法を提供することを目的とする。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るデータ送受信システムを表すブロック図である。
データ送受信システムは、ホスト側データ送受信装置100,ゲスト側データ送受信装置200によって構成され、これらの間でパケットをやり取りすることでデータを送受信する。
CPU131は、ホスト機器本体110のCPU(ホスト側CPU)として、シリアル転送コントローラ120やメモリ132を制御する。
インタフェース134は、シリアル転送コントローラ120内のスレーブインタフェースであり、CPU131およびメモリ132からのアクセスを処理する。
送信コントローラ141は、第1の通信状態情報が適正であるか否かを判断する適否判断部、適正でないと判断された第1の通信状態情報を修正する修正部として機能する。
ここで、2つのホストステート・バッファ143,144が配置されているのは、次のように、連続的なパケットP1の送信を容易にするためである。
パラレル/シリアル変換器146は、パラレルデータをシリアルデータに変換する変換器であり、例えば、シフトレジスタから構成できる。パラレル/シリアル変換器146によって、送信ステイタス、送信データ長情報、および送信データからパケットP1が生成される。
ゲストステート・バッファ153は、ゲスト側(ゲスト側データ送受信装置200)の送信ステイタスと、送信データ長情報とを一時的に保持するための記憶素子であり、第2の状態記憶部として機能する。この送信ステイタスは、ゲスト側データ送受信装置200の通信状態を表し、第2の通信状態情報に対応する。また、この送信データ長情報は、ゲスト側データ送受信装置200からホスト側データ送受信装置100に送信される送信データのデータ長を表す。
ここで、2つのゲストステート・バッファ153,154が配置されているのは、次のように、連続的なパケットP2の受信を容易にするためである。
シリアル/パラレル変換器156は、シリアルデータをパラレルデータに変換する変換器であり、例えば、シフトレジスタから構成できる。シリアル/パラレル変換器156によって、パケットP2が送信ステイタス、送信データ長情報、および送信データに分解される。
データ記憶部210は、シリアル転送コントローラ120(ホスト側データ送受信装置100)に送受信するデータの保存、および管理を行う。
パケット送信部220は,データ記憶部210から転送されたデータに基づいて、パケットP1を生成し、このパケットP1をシリアル転送コントローラ120に送信する。送信コントローラ141から出力される同期制御信号CSによって、この生成、送信が制御される。
パケット受信部230は、シリアル転送コントローラ120からのパケットP2を受信し、受信したパケットP2に含まれるデータをデータ記憶部210に転送する。
ヘッダには、送信ステータス(通信状態情報)と、送信データ長情報(このパケットに含まれる送信データのデータ長の情報)が含まれる。
送信アクティブ情報は、パケットの送信側において、データの送信がアクティブ、ノンアクティブいずれであるか、言い換えれば、データの送信中か否かを表す。データの送信中であれば、送信アクティブ情報の内容が「送信アクティブ」となり、データの送信中でなければ、送信アクティブ情報の内容が「送信ノンアクティブ」となる。
図2〜図4では、複数(図2では、3つ、図3,図4では2つ)のパケットP1,P2が連続して送信および受信される。パケットP1,P2のヘッダ(送信ステータス、送信データ長情報)の送受信のタイミングが同期していることが、一点鎖線で示される。
図5は、図1に示すホスト側データ送受信装置100の動作手順の一例を表すフロー図である。
ホストステート・バッファ143)の記憶内容が更新される。
ホストステート・バッファ143は、インタフェース134を介して、CPU131によって適宜に書き替えられる。その結果、ホストステート・バッファ143はホスト機器本体110での通信状態等を反映するように、送信ステータス(送信アクティブ情報、受信可否情報、エラー有無情報)、および送信データ長情報が更新される。
ホスト側が「送信アクティブ」でゲスト側が「受信可能」、「エラー無し」の場合、送信コントローラ141からCPU131に転送要求信号RQ1が出力される。パケットP1の送信データ本体に対応するデータをメモリ132から送信データ・バッファ142に転送させるためである。この場合、ホストステート・バッファ143内の送信アクティブ情報が「送信アクティブ」で、ゲストステート・バッファ153内の受信可否情報およびエラー有無情報がそれぞれ「受信可能」、「エラー無し」である。
所定のデータ長(ホストステート・バッファ143内の送信データ長情報に対応)のデータが送信データ・バッファ142に転送されたら、送信コントローラ141からCPU131への転送要求信号RQ1が停止される。
ホスト側データ送受信装置100のパケット送信部140(送信コントローラ141)からゲスト側データ送受信装置200(パケット送信部220およびパケット受信部230)とホスト側の受信コントローラ151に周期的に同期制御信号CSが出力される。パケット送信部140、220からのパケットP1,P2の送信、およびパケット受信部150,230でのパケットP1,P2の受信(パケットP1,P2の送受信)を同期させるためである。即ち、送信コントローラ141からの同期制御信号CSの出力は、パケットP1,P2の生成、送受信のトリガである。例えば、同期制御信号CSの出力から所定時間経過後にパケットP1,P2それぞれが送信される。
送信するパケットP1のヘッダ情報を点検し、誤りがあれば修正する。不適切なパケットP1の送信を防止し、データの送受信を速やかに行うためである。なお、この詳細は後述する。
送信コントローラ141からの制御によりパケットP1が生成される。
1)ヘッダのみのパケットの生成
送信アクティブ情報が「送信ノンアクティブ」の場合には、ヘッダ(送信ステータスと送信データ長情報(送信データ長の値が0))のみで送信データ本体を含まないパケットP1が生成される(図2の(A)参照)。
送信コントローラ141からマルチプレクサ145への指令により、ホストステート・バッファ143に設定されているホスト側の送信ステータス(通信状態情報)、送信データ長情報がパラレル/シリアル変換器146に送られて、パラレル/シリアル変換される。このパラレル/シリアル変換によって、パケットP1が生成される。
送信アクティブ情報が「送信アクティブ」の場合には、ヘッダ(送信ステータスと送信データ長情報(送信データ長の値が0以外))および送信データ本体を含むパケットP1が生成される(図3の(A)参照)。
送信コントローラ141からマルチプレクサ145への指令により、ホストステート・バッファ143に設定されているホスト側の送信ステータス(通信状態情報)、送信データ長情報がパラレル/シリアル変換器146に送られて、パラレル/シリアル変換される。このパラレル/シリアル変換によって、パケットP1のヘッダが生成される。ヘッダのみの場合と比べて、送信データ長情報が異なる以外は、生成されるヘッダに変わりはない。
パケット送信部140からパケット受信部230に、生成されたパケットP1が送信される。また、パケット送信部220から送信されたパケットP2がパケット受信部150で受信される。同期制御信号CSの出力に対応して、パケット送信部220で、パケットP2の生成、送信がなされることによる。
即ち、同期制御信号CSの出力に対応して、パケット送信部140のパケットP1の送信、およびパケット受信部150でのパケットP2の受信が同期してなされる。
パケットP2の受信によって、ゲストステート・バッファ153)の記憶内容が更新される。その結果、ゲストステート・バッファ153はゲスト側データ送受信装置200での通信状態等を反映するように、送信ステータス(送信アクティブ情報、受信可否情報、エラー有無情報)、および送信データ長情報が更新される。
受信コントローラ151の制御によって、パケットP2がシリアルデータとしてパラレル/シリアル変換器146に入力され、パラレル/シリアル変換され、ゲスト側の送信ステータス、送信データ長情報に区分される。区分された送信ステータス、送信データ長情報がゲストステート・バッファ153に入力される。
パケットP2が送信データを含むときは、この送信データが受信データ・バッファ152に入力される。
この入力処理は、ゲストステート・バッファ153内の送信アクティブ情報が「送信アクティブ」で、ホストステート・バッファ143内の受信可否情報およびエラー有無情報がそれぞれ「受信可能」、「エラー無し」の場合に実行される。
受信コントローラ151からの制御により、送信データ長情報に続く送信データが送信データ長の数だけパラレル/シリアル変換器146でパラレル変換され、受信データ・バッファ152に入力される。
受信コントローラ151からCPU131に転送要求信号RQ2が出力される。この転送要求信号RQ2に対応して、インタフェース134を介して、受信データ・バッファ152からメモリ132にデータが転送される。
図6は、図5のステップS14でのヘッダ情報の点検、修正の詳細を表すフロー図である。
(1)ホストのヘッダ情報の不整合への対応(ステップS21,S22)
ホストの送信ステータスと、送信データ長が整合するか否かが判断され(ステップS21)、整合しないときにはホストの送信ステータスが訂正される(ステップS22)。CPU131がホストステート・バッファ143に不適切な設定をした場合に、送信コントローラ141がこの誤りを修正することができる。
・「送信ノンアクティブ」で、送信データ長の値が0以外の場合
ホストステート・バッファ143に設定されている送信ステータスが「送信ノンアクティブ」で、送信データ長の値が0以外の場合に、ヘッダ情報が修正される。
即ち、パラレル/シリアル変換器146に送る際に送信ステータスが「送信アクティブ」に修正される。
その後、パラレル/シリアル変換器146が修正された送信ステータス、送信データ長情報をシリアル出力することでヘッダが生成される。
図7は、修正されたパケットを表す模式図である。パケットP1のヘッダ情報が「送信ノンアクティブ」から「送信アクティブ」に修正されたことが表わされる。
ホストステート・バッファ143に設定されている送信ステータスが「送信アクティブ」で、送信データ長の値が0の場合に、ヘッダ情報が修正される。
即ち、パラレル/シリアル変換器146に送る際に送信ステータスが「送信ノンアクティブ」に修正される。
その後、パラレル/シリアル変換器146が修正された送信ステータス、送信データ長情報をシリアル出力することでヘッダが生成される。
図8は、修正されたパケットを表す模式図である。パケットP1のヘッダ情報が「送信アクティブ」から「送信ノンアクティブ」に修正されたことが表わされる。
ゲスト側が「受信不可」または「受信エラー」であるか否かが判断される(ステップS23)。
この判断が「Yes」の場合、ホスト側が「送信アクティブ」であるか否かが判断される(ステップS24)。
この結果、ホストステート・バッファ143に設定されている送信ステータスが「送信アクティブ」で、ゲストステート・バッファ153に設定されている送信ステータスが「受信不可」または「受信エラー」の場合に、ヘッダ情報が修正される(ステップS25)。
その後、パラレル/シリアル変換器146が修正された送信ステータス、送信データ長情報をシリアル出力することでヘッダが生成される。
このように、ゲスト側の送信ステータスが「受信不可」または「エラー有り」の場合には、データの送信は取り止めとなる。
このとき、ゲスト側の送信ステータスを監視し、送信ステータスが「受信可能」かつ「エラー無し」に変更された場合、データ送信を開始することができる。
以上のように、ゲスト側が受信可能になった段階で、すぐにデータが送信される。
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (6)
- 第1、第2の機器間でのデータの送受信のためのデータ転送制御装置であって、
前記第1の機器の通信状態を表す第1の通信状態情報と、前記第1の機器から前記第2の機器に送信される送信データのデータ長を表す送信データ長情報と、を記憶する第1の状態記憶部と、
前記第2の機器の通信状態を表す第2の通信状態情報を記憶する第2の状態記憶部と、
前記記憶される送信データ長情報に対応する送信データを記憶するデータ記憶部と、
前記送信データ長情報および前記第2の通信状態情報の少なくともいずれかに基づいて、前記第1の通信状態情報が適正であるか否かを判断する適否判断部と、
前記適正でないと判断された第1の通信状態情報を修正する修正部と、
前記修正される第1の通信状態情報と、前記記憶される送信データ長情報と、を有する第1のパケットを生成して、送信するパケット送信部と、
を具備することを特徴とするデータ転送制御装置。 - 前記第1の通信状態情報が前記第1の機器からの送信がアクティブであることを表し、かつ前記第2の通信状態情報が前記第2の機器の受信不可または通信エラー発生を表すときに、前記適否判断部が前記第1の通信状態情報を適正でないと判断し、前記修正部が前記第1の通信状態情報を修正して、前記第1の機器からの送信を非アクティブとする
ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送制御装置。 - 前記第2の機器からのパケットに基づいて、前記第2の状態記憶部に記憶される第2の通信状態情報を更新する更新部と、
前記更新される第2の通信状態情報に基づいて、前記修正された第1の通信状態情報を再修正して、前記第1の機器からの送信をアクティブとする再修正部と、
を具備することを特徴とする請求項2記載のデータ転送制御装置。 - 前記第1の通信状態情報が前記第1の機器からの送信がアクティブであることを表し、かつ前記送信データ長情報が送信データのデータ長が0であることを表すときに、前記適否判断部が前記第1の通信状態情報を適正でないと判断し、前記修正部が前記第1の通信状態情報を修正して、前記第1の機器からの送信を非アクティブとする
ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送制御装置。 - 前記第1の通信状態情報が前記第1の機器からの送信が非アクティブであることを表し、かつ前記送信データ長情報が送信データのデータ長が0でないことを表すときに、前記適否判断部が前記第1の通信状態情報を適正でないと判断し、前記修正部が前記第1のデータ転送制御情報を修正して、前記第1の機器からの送信をアクティブとする
ことを特徴とする請求項4記載のデータ転送制御装置。 - 第1、第2の機器間でのデータの送受信のためのデータ転送制御方法であって、
前記第1の機器から前記第2の機器に送信される送信データのデータ長を表す送信データ長情報および前記第2の機器の通信状態を表す第2の通信状態情報の少なくともいずれかに基づいて、前記第1の機器の通信状態を表す第1の通信状態情報が適正であるか否かを判断するステップと、
前記適正でないと判断された第1の通信状態情報を修正するステップと、
前記修正される第1の通信状態情報と、前記送信データ長情報と、を有する第1のパケットを生成して、送信するステップと、
を具備することを特徴とするデータ転送制御方法。
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