JP2007094204A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置内における現像剤の循環率を向上させることのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
【解決手段】現像剤格納室3と、現像剤担持体6と、現像剤供給室4と、現像剤回収室5と、搬送手段10と、排出手段12と、開口部14において排出手段12による現像剤の排出を可能とし、且つ、現像剤格納室3から現像剤回収室5への現像剤の侵入を規制する規制手段13と、を有する現像装置1において、排出手段12による現像剤回収室5から現像剤格納室3への現像剤の排出量が最大となるタイミングと、搬送手段10による開口部14方向への現像剤の搬送量が最大となるタイミングとが一致しない構成とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式、直接記録方式、或いは静電記録方式などを用いた画像形成装置において使用される現像装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を利用した画像形成装置では、像担持体である電子写真感光体(感光体)の表面を帯電手段で帯電させ、その後この感光体の表面に光を照射することによって、感光体の表面上に静電像(潜像)を形成する。この静電像は、現像装置から供給される現像剤のトナーによりトナー像として現像される。このトナー像は、例えば、転写手段により感光体から転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に転写される。その後、転写材上のトナー像は定着手段によって定着処理を受ける。
静電像をトナー像とするための現像方法には、大別して一成分現像方式と、二成分現像方式とがある。一成分現像方式では、現像剤として実質的に樹脂トナー粒子(トナー)のみから成る一成分現像剤が使用される。一方、二成分現像方式では、主に樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える二成分現像剤が使用される。一成分現像剤、二成分現像剤のいずれにおいても、トナーの帯電性の安定化や流動性の調整などのために、トナー粒子には外添剤(補助粒子)が加えられることがある。
一成分現像方法としては、現像剤として非磁性一成分現像剤を用いる非磁性一成分現像方式がある。非磁性一成分現像方式は、現像剤に磁性材料が不要であり、装置の簡略化及び小型化が容易である。又、非磁性一成分現像剤を使用する現像方法は、色味が良好であることからフルカラー画像形成装置への応用が容易である等の多くの利点を有している。
特許文献1は、上記非磁性一成分現像方式を採用した現像装置において、トナーの薄層が形成された現像剤担持体を、感光体と対向する位置において下方から上方に移動するように回転させる構成を開示する。図13を参照して更に説明すると、特許文献1に記載される現像装置200は、感光体209と対向する位置において下方から上方に回転する現像剤担持体としての現像ローラ201を有する。そして、トナー格納室206からトナー搬送羽根203、207によって、トナー供給室210に搬送されたトナーが、現像ローラ201に供給される。ここで、現像ローラ201の表面にトナーの薄層を形成することにより、余剰なトナーが発生する。又、現像ローラ201上で用いられずに回収されたトナーが発生する。これら余剰なトナーは、トナー回収室211内の回転攪拌部材204によって攪拌されながら、トナー格納室206に押出されて循環される。特許文献1は更に、トナー供給室210とトナー回収室211とを分離する分離部材212を設けることを開示する。
しかし、上記従来の現像装置200では、トナー格納室206からトナーが搬送される際に、トナー回収室211にトナーが侵入し易く、現像に必要な量のトナーがトナー供給室210まで搬送されないことがある。その結果、トナー供給室210内のトナーが不足してしまい、濃度の高い画像を現像する場合、画像欠損が発生することがある。
一方、特許文献2は、非磁性一成分現像方式を採用した現像装置において、上述のようなトナー回収室にトナーが侵入することを抑制する技術を開示する。即ち、図14に示すように、特許文献2に記載される現像装置300では、現像ローラ301において使用されなかった余分なトナーは、掻き取られて排出部311に回収され、排出手段304によりトナー貯蔵部306に排出されて循環される。そして、特許文献2に記載される現像装置300では、トナー貯蔵部306から排出部311にトナーが侵入しないようにする規制手段313が設けられている。トナー攪拌搬送部材303の回転により、トナー貯蔵部306内のトナーは、規制手段313により排出部311に侵入することを規制されて、鉛直方向下側から上側に搬送される。こうして、トナー貯蔵部306のトナーは、規制手段313によって、排出部311に侵入することなく、供給トナー貯留部310内に搬送される。そのため、現像するのに十分なトナー量が効率的に供給トナー貯留部310まで搬送され、供給トナー貯留部310内のトナーが不足することがなくなる。これにより、高濃度画像印字時においてもトナーが不足することなく、画像欠損が発生することを抑制することができる。
上述のように、特許文献2に記載される現像装置300では、規制手段313によって排出部311内へのトナーの逆流の防止を積極的に行う。そのため、十分なトナーを効率的に供給トナー貯留部310まで搬送することが可能である。一方、規制手段313が存在しない場合に比べると、排出部311内からトナー貯蔵部306へのトナーの排出量が少ない。
このため、近年の画像形成装置の高速化に伴い、排出部311内からトナー貯蔵部306へのトナーの排出が不足することが懸念される。つまり、積極的な排出部311内へのトナーの逆流の防止を行うことによって、現像装置内でのトナー循環効率が低下し、排出部311におけるトナー滞留及びそれに伴うトナー塊の発生が生じることが懸念される。このような現象が発生すると、トナーの消費と共に画質が悪化する可能性がある。
このように、従来、トナー回収室(排出部)へのトナーの逆流を抑制しつつ、トナー回収室(排出部)からトナー格納室(トナー貯蔵部)へのトナーの排出効率を向上させ、現像剤の循環率を向上させることが望まれている。
特許第3441737号公報 特開2002−72683号公報
本発明の目的は、装置内における現像剤の循環率を向上させることのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、現像剤を格納する現像剤格納室と、現像剤を担持して像担持体に搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像剤が前記現像剤格納室から搬送される現像剤供給室と、前記現像剤供給室から前記現像剤担持体に現像剤を供給する際に余剰となった現像剤を回収する現像剤回収室と、前記現像剤格納室に配置され前記現像剤格納室から前記現像剤供給室に現像剤を搬送する搬送手段と、前記現像剤回収室に配置され前記現像剤回収室から前記現像剤格納室に現像剤を排出する排出手段と、前記現像剤回収室と前記現像剤格納室とを連通させる開口部において前記排出手段による現像剤の排出を可能とし、且つ、前記現像剤格納室から前記現像剤回収室への現像剤の侵入を規制する規制手段と、を有する現像装置において、前記排出手段による前記現像剤回収室から前記現像剤格納室への現像剤の排出量が最大となるタイミングと、前記搬送手段による前記開口部方向への現像剤の搬送量が最大となるタイミングとが一致しないことを特徴とする現像装置である。
第2の本発明は、静電像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電像を現像するための上記第1の本発明の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像装置内における現像剤の循環率を向上させることができる。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置]
先ず、図1を参照して、本発明に従って構成される現像装置を備える画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。本実施例の画像形成装置100は、画像情報信号に従って、電子写真方式を利用して転写材(記録用紙、OHPシート、布等)Sに画像を形成して出力するレーザビームプリンタである。画像情報信号は、画像形成装置本体(装置本体)に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、原稿読み取り装置等から装置本体に送られる。
画像形成装置100は、像担持体としてドラム型の感光体、即ち、感光ドラム101を有する。感光ドラム101は、図示矢印方向に回転駆動される。回転する感光ドラム101の表面は、帯電手段としての帯電ローラ102によって所定の極性(本実施例では負極性)・電位に帯電される。帯電した感光ドラム101の表面は、露光手段(画像書き込み手段)としてのレーザスキャナ103によって画像情報信号に応じて走査露光される。これにより、感光ドラム101上に静電像が形成される。感光ドラム101に形成された静電像は、次いで、現像装置1によって現像剤のトナーが供給されて、可視像、即ち、トナー像として可視化される。
感光ドラム101上に形成されたトナー像は、感光ドラム101と中間転写体としての中間転写ベルト108が接触する1次転写ニップN1において、1次転写手段としての1次転写ローラ104の作用により中間転写ベルト108上に1次転写される。この時、1次転写ローラ104には、図示しない1次転写バイアス出力手段から、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが印加される。
中間転写ベルト108上のトナー像は、中間転写ベルト108と2次転写手段としての2次転写ローラ106とが接触する2次転写ニップN2において、2次転写ローラ106の作用により転写材Sに2次転写される。この時、2次転写ローラ106には、図示しない2次転写バイアス出力手段から、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが印加される。又、転写材Sは、中間転写ベルト108上のトナー像とタイミングが合うように、図示しない転写材供給部から2次転写ニップN2へと搬送されてくる。
トナー像が転写された転写材Sは、その後定着手段としての定着器107に搬送される。転写材S上のトナーは、定着器107によって加熱、加圧されることによって転写材Sに定着される。その後、転写材Sは、装置本体外に排出される。
又、トナー像の転写後に感光ドラム1上に残留したトナーは、クリーニング手段としてのクリーナ105により回収される。
尚、図1には、感光ドラム101と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ102、現像装置1及びクリーナ105と、を備える画像形成部を1つだけ図示している。カラー画像形成装置の場合、現像装置1にて使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に上述のものと同一構成の画像形成部が、中間転写ベルト108の搬送方向に沿って複数配置される。通常、カラー画像形成装置は、それぞれがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する画像形成部を備える。そして、各画像形成部で形成されたトナー像を、中間転写ベルト108上に順次重ね合わせて1次転写した後、転写材Sに一括して2次転写することでカラー画像を形成する。
[現像装置]
次に、本実施例の現像装置1について説明する。本実施例では、現像装置1は、現像剤として非磁性一成分現像剤を使用する非磁性一成分現像装置である。図2は、本実施例の現像装置1の概略断面を示す。
現像装置1は、現像装置の筐体をなす現像容器2を有する。現像容器2は、感光ドラム101に対向する部位が一部開口しており、この開口部2aから一部露出するようにして現像剤担持体としての現像ローラ6が配置されている。現像ローラ6は、その上に帯電したトナーtの薄層が形成され、感光ドラム101にトナーtを搬送する。現像ローラ6は、図中矢印にて示すように、感光ドラム101との対向部において感光ドラム101と共に下方から上方に向けて移動する方向に回転する。現像容器2は、非磁性一成分現像剤、即ち、トナーtを格納する現像剤格納室としてのトナー格納室3を有する。又、現像容器2は、現像ローラ6に供給するトナーtが貯留される現像剤供給室としてのトナー供給室4を有する。更に、現像容器2は、現像ローラ6にトナーを供給する際に余剰となったトナーtを回収する現像剤回収室としてのトナー回収室5を有する。
本実施例では、トナー供給室4は、現像ローラ6の中心(回転中心)を通る水平線の上方に位置し、トナー回収室5は、この水平線の下方に位置する。
トナー格納室3には、トナーtを撹拌すると共に、トナー供給室4側に順次トナーを搬送する搬送手段としての第1、第2のトナー搬送羽根10、11が配置されている。
トナー供給室4には、現像ローラ6にトナーを供給する供給手段としての供給ローラ7が設けられている。又、トナー供給室4がトナー回収室5の上方に位置するように、トナー供給室4とトナー回収室5とを分離する分離部材としてのシート状部材8が配置されている。本実施例では、シート状部材8は、現像ローラ6の下方に接するように配置されている。シート状部材は、樹脂等の弾性部材で形成される。
トナー回収室5には、現像ローラ6上に付着するトナーの量を規制する現像剤層厚規制部材としての規制ブレード9が配置されている。又、トナー回収室5には、現像ローラ6にトナーを供給する際に余剰となり、回収されたトナーtを撹拌すると共に、トナー格納室3側へ排出する排出手段としてのトナー排出部材12が配置されている。以下、更に詳しく説明する。
トナー格納室3には、現像に用いられるトナーtが格納されている。本実施例では、装置を薄型とするために、トナー格納室3内には、2つのトナー搬送羽根、即ち、第1のトナー搬送羽根10及び第2のトナー搬送羽根11が配置されている。これら第1、第2のトナー搬送羽根10、11の回転により、順次、現像ローラ6側にトナーtが搬送される。トナー格納室3内の後方(現像ローラ6とは反対側)の第2のトナー搬送羽根11は、前方(現像ローラ6側)の第1のトナー搬送羽根10と比較して、トナー搬送力が小さくなるようにすることが好ましい。これにより、トナー格納室3の前側に、必要以上にトナーtが偏らないようにすることができる。本実施例では、トナー格納室3の前方の第1のトナー搬送羽根10に対して、後方の第2のトナー搬送羽根11において回転速度が遅くなるように設定している。又、前方の第1のトナー搬送羽根10に比較して、後方の第2のトナー搬送羽根11の羽根の面積を小さくしている。トナー格納室3内のトナーtは、これら第1、第2の搬送羽根10、11の回転によって現像ローラ6側に搬送される。
現像ローラ6の側面上方には、トナー供給室4がある。トナー格納室3の最前部まで搬送されたトナーtは、トナー格納室3の最前部に配置された第1のトナー搬送羽根10で、トナー供給室4に搬送される。トナー供給室4内には、導電性弾性発泡ローラからなる供給ローラ7が配置されている。供給ローラ7は、トナー供給室4内に供給されたトナーtを、現像ローラ6側に押し付ける。より安定に、現像ローラ6にトナーtを供給するためには、供給ローラ7を、現像ローラ6と数百ミクロンから数ミリ程度接触した状態で配置することが好ましい。
トナー供給室4に供給されたトナーtは、供給ローラ7の回転によって、現像ローラ6側に押し付けられ、又、現像ローラ6の側面下方に配置されたシート状部材8によって現像ローラ6に押しつけられながら、トナー回収室5側に漏れ出す。このとき、トナーtは、現像ローラ6、シート部材8、及び供給ローラ7などとの摩擦によって若干帯電する。このため、トナーtは、導電性部材からなる現像ローラ6の表面に付着し、現像ローラ6の表面にトナー層を形成する。
このようにして現像ローラ6上に形成されたトナー層は、トナー回収室5内に設けられた規制ブレード9で現像に適正なトナー層厚とトナー帯電量に規制される。
現像時に必要な最終的なトナー薄層の帯電量や付着量は、現像条件、装置条件、及び使用するトナー条件によって異なる。一般に、付着量は0.1〜1.5mg/cm2、帯電量は5〜50μC/gの範囲の値である。
トナー供給室4とトナー回収室5とを分離しているシート状部材8によって、規制ブレード9を通過する前の現像ローラ6の表面に付着させるトナーの付着量は、上記最終的な目標付着量よりも十分多くなるようにする。又、この時のトナー帯電量は、上記最終的な目標帯電量よりも小さくなるようにする。比較的低い帯電量で多くのトナーtを現像ローラ6上に付着させるために、シート状部材8は、これより現像ローラ6の回転方向下流側に配置された規制ブレード9に比べて、低い圧力で現像ローラ6に接触させる。これと共に、シート状部材8は、その平面部(腹の部分)を現像ローラ6に接触させる。
シート状部材8の現像ローラ6に対する接触圧力が必要以上に高いと、現像ローラ6上に形成されるトナー層が薄くなり、規制ブレード9で適正なトナー層が形成できなくなる。シート状部材8と現像ローラ6との接触圧力は、供給ローラ7のトナー供給能力、使用するトナー材料の流動性、及び最終的な目標トナー量によって異なる。一般に、約0.1〜60g/cm程度の線圧力が適正値となる。本実施例の現像装置1においては、最終的に現像ローラ6に形成するトナー帯電量を10〜30μC/gとし、付着量を0.4〜0.9mg/cm2とした。このとき、規制ブレード9の接触線圧力が約20〜80g/cm2であるのに対して、シート状部材8の接触線圧力を約1〜10g/cm2とした。これにより、規制ブレード9に到達する前の帯電量が1〜5μC/g、付着量が0.5〜1.5mg/cm2程度のトナー層を現像ローラ6上に形成した。
又、シート状部材8が、シートの平面部ではなく角部(エッジ部)で現像ローラ6に当接する場合、現像ローラ6上に形成されるトナー層にムラが発生し易い。このため、最終的に規制ブレード9で形成される現像ローラ6上のトナー層の均一性が不安定になり易い。安定して均一なトナー層を形成するためには、シート状部材8は、その平面部で現像ローラ6と接触させることが好ましい。
規制ブレード9によって規制されて残ったトナーtは、トナー供給室4の下方に設けられたトナー回収室5側に流れ落ちる。トナー回収室5には、トナー排出部材12が配置されている。トナー排出部材12は、トナー回収室5内に回収されたトナーを攪拌し、停滞や塊となるのを防止すると共に、トナー格納室3側に掻き出して搬送する。これによって、トナー回収室5内は、常に空隙を維持し、規制ブレード9によって規制されて残ったトナーtが安定してトナー回収室5内に流れ込むようになっている。
図3は、規制ブレード9及びシート状部材8と、現像ローラ6との接触位置近傍を拡大して示す。シート状部材8で現像ローラ6上に薄層状に形成されて搬送されるトナーtが、規制ブレード9で規制されると、余ったトナーtは、図中矢印X方向に弾き戻されるように流れる。このとき、シート状部材8と規制ブレード9の先端と間の距離dが小さいと、トナーtは、シート状部材8の先端部に向かってトナーtが弾き戻される。そのため、トナーtがトナー回収室5内に落下せず、シート部材8と規制ブレード9との間で固まる現象が発生することがある。
この現象を防止するためには、シート状部材8と規制ブレード9との間に適正な距離dを設ける必要がある。トナーtの流動性やプロセス速度などの影響も受けるが、本実施例の構成では、実験的には約1mm以上の距離dが必要であった。又、現像ローラ6の回転中心を基準として、現像ローラ6と規制ブレード9との接触位置と、現像ローラ6とシート状部材8との接触位置との間に適当な角度θを設ける。これにより、規制ブレード9で弾き戻されたトナーtが、シート状部材8の方向からずれる。一般に、この角度θを2〜3度以上とすることが必要である。このように、上述のような現象を防止する基本的な方策として、上記距離d及び角度θを広く取る。
本実施例では、第1のトナー搬送羽根10は、回転軸部10aと、回転軸部10aに固定された板状部10bと、板状部11bの回転半径方向外周側先端に取り付けられた弾性部材から成るシート状のシート部10cと、を有する。又、本実施例では、第1のトナー搬送羽根10と同様に、第2のトナー搬送羽根11は、回転軸11aと、板状部11bと、シート部11cとを有する。但し、搬送手段は、本実施例のものに限定されるものではない。例えば、上記シート付きパドル(板状回転部材)(図12(a))他に、パドル(板状回転部材)(図12(b))、ローラ(図12(c))、ブラシ(図12(d))、又はロッド(図12(e))等の回転部材であってもよい。ここで、ロッドは、図12(e)に示すように、回転軸線方向両端部のみに設けられた回転軸部材に、回転半径方向外周側において回転軸線方向に延在する棒状部が連結されたものである。
又、本実施例では、トナー排出部材12は、本実施例ではパドル(回転板状部材)とされる。但し、排出手段は、本実施例のものに限定されるものではない。排出手段についても、上記搬送手段と同様に、パドル、シート付きパドル、ローラ、ブラシ又はロッド等の回転部材であってよい。
第1、第2のトナー搬送羽根10は、図2中時計回り、トナー排出部材12は図2中反時計回りに回転する。
一方、図2に示すように、本実施例の現像装置1は、トナー回収室5とトナー格納室3とを連通させる開口部14において規制手段13を有する。規制手段13は、トナー排出部材12によるトナーtの排出を可能とし、且つ、トナー格納室3からトナー回収室5へのトナーtの侵入を規制する。本実施例では、トナー回収室5とトナー格納室3との間を連通させる開口部14に、樹脂等の弾性部材で形成された規制手段13が設けられている。
より具体的には、本実施例では、規制手段13は、厚み150μmのウレタンシートで形成されている。そして、この規制手段13は、トナー排出部材12の回転に伴ってトナー排出部材12の先端が押し当たることによって開閉可能であり、弁のように機能する。即ち、本実施例では、規制手段13は、トナー排出部材12の少なくとも一部が接触した際に開口部14の少なくとも一部を開放し、トナー排出部材12が離間した際に開口部14を閉鎖する。これによって、第1、第2のトナー搬送羽根10、11によるトナー格納室3からトナー回収室5内へのトナーtの逆流を防止する。
つまり、規制手段13の先端部をトナー排出部材12に接触させ、弁のような機能を果たすことにより、トナー回収室5におけるシール性を高めることができる。そして、より確実にトナーtがトナー格納室3からトナー回収室5内へ侵入することを防止することができる。
ここで、本実施例では、トナー排出部材12は、周期T1(sec)の間に1回転する。このため、T1(sec)毎にトナー排出部材12の先端が、規制手段13に接触して弁を広げると同時に、トナー排出部材12によってトナー回収室5からトナー格納室3側へトナーtを吐き出す。
このように、規制手段13は、トナー格納室3とトナー回収室5とを連通させる開口部14を覆う弁のような機能を有する。このため、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3側へのトナーtの掻き出し搬送と、第1、第2のトナー搬送羽根10、11によるトナー格納室3からトナー回収室5内へのトナーtの逆流の防止との両方の効果を得ることができる。
ところで、前述のように、単にトナー回収室5内へのトナーの逆流の防止を積極的に行うだけでは、トナー回収部5内からトナー格納室3へのトナーの排出量が少なくなり易い。そして、極端な場合には、現像装置1内でのトナー循環率が低下し、トナー回収室5におけるトナー滞留及びそれに伴うトナー塊の発生が生じることが懸念される。
そこで、本実施例では、以下詳しく説明するように、トナー排出部材12によるトナー回収室12からトナー格納室3へのトナーの排出のタイミングと、第1のトナー搬送羽根10による開口部14の方向へのトナーの搬送のタイミングとを規定する。
本発明の目的の一つは、現像ローラ6へトナーを供給する際の余剰トナーtを、効率良くトナー回収室5からトナー格納室3に排出できるようにすることである。又、それと共に、トナーtをトナー回収室5に逆流させること無く、効率良くトナー格納室3からトナー供給室4に搬送できるようにすることも本発明の目的の一つである。即ち、本発明の目的の一つは、装置内における現像剤の循環率を向上させることである。又、本発明の目的の一つは、トナー回収室5からのトナーの排出不足に起因する画像欠損を抑制することである。
[トナー排出タイミング及びトナー搬送タイミング]
次に、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となる第1のタイミングと、第1のトナー搬送羽根10による開口部14の近傍へのトナーtの搬送量が最大となる第2のタイミングについて説明する。
先ず、第1のタイミングの検証方法について説明する。現像装置1内のトナー循環に関与する部品のうち、第1、第2のトナー搬送羽根10、11を駆動せず、トナー排出部材12のみを駆動した状態にする。トナー排出部材12が規制手段13に当接する度に、トナー回収室5からトナー格納室3側へトナーtが排出される。その時、排出されたトナーtの量を測定すると、図4に示すような結果となる。図4において、縦軸は排出されたトナーtの量、横軸は経過時間を示す。本実施例では、トナー排出部材12が1回転(周期T1(sec))する間に、規制手段13が1回開閉を行う。これに対応して、排出されるトナーtの量にも周期性が見られる。このトナー排出量が周期的に最大となるタイミングを第1のタイミングと定義する。
次に、第2のタイミングの検証方法を説明する。現像装置1内のトナー循環に関与する部品のうち、トナー排出部材12を駆動せず、第1、第2のトナー搬送羽根10、11を駆動した状態にする。その時、トナー搬送羽根10が1回転する(周期T2(sec))のに伴って、トナーtが開口部14の方向へ搬送される。その時、第1のトナー搬送羽根10により開口部14の近傍へ搬送されるトナーtの量を計測すると、図4に示した第1のタイミングの場合と同様に、トナーtの搬送量が周期的に最大となる。この周期的にトナー搬送量が最大となるタイミングを第2のタイミングと定義する。
さて、本実施例では、第1のトナー搬送羽根10と、トナー排出部材12との回転直径の比率を2対1とした。又、本実施例では、第1のトナー搬送羽根10と、トナー排出部材12との回転周期を1対2になるようにした。尚、本実施例では、トナー排出部材12の回転周期と、第1のタイミングの発生周期は等しい。又、第1のトナー搬送羽根10の回転周期と第2のタイミングの発生周期とは等しい。
即ち、トナー排出部材12によるトナー供給室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となる周期をT1(sec)、第1のトナー搬送羽根10による開口部14の方向へのトナーtの搬送量が最大となる周期をT2(sec)とする。この時、本実施例では、T2=n×T1(nは正の整数である。)の関係が満たされる。特に、本実施例では、n=2である。
そして、本実施例では、上述のような周期で発生する第1のタイミングと第2のタイミングとが一致しないようになっている。
更に説明すると、図5(a)、(b)は、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となる第1のタイミングの現像装置1の状態を示している。
先ず、図5(a)に示すタイミングでは、トナー排出部材12は位相位置A、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Bに存在する。次にトナー排出部材12が再び位相位置Aに戻る時、図5(b)に示すように、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Cに存在する。そして、次にトナー排出部材12が再び位相位置Aに戻る時には、図5(a)に示す状態となる。以降、同様の動作の繰り返しとなる。
上述の動作における排出又は搬送されるトナーtの量と経過時間との関係を示すタイミングチャートを図6に示す。図6中のA、B及びCは、上述のトナー排出部材12及び第1のトナー搬送羽根10の位相位置を示す。
図6からわかるように、周期T1(sec)毎に第1のタイミングが生じ、周期T2(sec)毎に第2のタイミングが生じる。そして、本実施例では、トナー排出部材12が位相位置Aに存在するタイミング(第1のタイミング)と、第1のトナー搬送羽根10が位相位置Bにあるタイミング(第2のタイミング)とは、最も近接するところでも、1/2×T1(sec)分位相がずれている。本実施例では、第1のトナー搬送羽根10が位相位置Cに存在するタイミングと、第1のタイミングとも、1/2×T1(sec)分位相がずれている。
従って、図5(a)、図5(b)のどちらのタイミングであっても、トナー格納室3へ排出されるべきトナーtが、逆にトナー回収室5内へ押し込まれるようなことはない。このため、トナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出効果が減じることはない。
このように、本実施例では、第1のタイミングと第2のタイミングとが一致することがない。第1のタイミングは、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となるタイミングである。又、第2のタイミングは、第1のトナー搬送羽根10による開口部14の近傍へのトナーtの搬送量が最大となるタイミングである。このため、トナー回収室5からのトナーtの排出不足により、画像欠損が生じることを防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、トナー格納室3からトナー回収室5にトナーtが侵入しないようにする規制手段13を設けたので、トナー供給室4内へのトナーの供給効率を高めることが可能である。更に、トナー格納室3からトナー回収室5にトナーtが移動しようとするタイミングと、トナー回収室5からトナー格納室3内にトナーtが移動しようとするタイミングが常に一致しないようにした。これによって、トナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出効率を高めることが可能となる。即ち、本実施例によれば、現像装置1内における現像剤の循環率を向上させることができる。そして、トナー回収室5からのトナーの排出不足に起因する画像欠損を抑制することができる。こうして、規制ブレード9を現像ローラ6の下方に配置した現像装置1、即ち、トナー格納室3から上方のトナー供給室4へとトナーtを搬送し、トナー供給室4から下方のトナー回収室5に向けてトナーを供給する現像装置1を実現することができる。斯かる現像装置1は、小型化、薄型化に有利であり、小型で安定した画像形成装置を実現することが可能である。
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、本実施例にて特徴的な点について以下説明する。
本実施例では、現像装置1は、第1のトナー搬送羽根15として、図7のように、左右対称(回転軸に対して軸対称)に実施例1における第1のトナー搬送羽根10を並べた構成のものを用いる。
又、本実施例では、第1のトナー搬送羽根15と、トナー排出部材12との回転直径の比率を4対1とした。更に、本実施例では、第1のトナー搬送羽根15と、トナー排出部材12との回転周期を1対2になるようにした。尚、本実施例では、実施例1と同様、トナー排出部材12の回転周期と、第1のタイミングの発生周期は等しい。一方、本実施例では、第1のトナー搬送羽根10の回転周期は、第2のタイミングの発生周期の2倍である。
即ち、トナー排出部材12によるトナー供給室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となる周期をT1(sec)、第1のトナー搬送羽根10による開口部14の方向へのトナーtの搬送量が最大となる周期をT2(sec)とする。この時、実施例1と同様に、T2=n×T1(nは正の整数である。)の関係が満たされる。特に、本実施例では、n=1である。
そして、実施例1と同様に、上述のような周期で発生する第1のタイミングと第2のタイミングとが一致しないようになっている。
更に説明すると、図7は、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となる第1のタイミングの現像装置1の状態を示している。
この時、トナー排出部材12は位相位置A、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Dに存在する。次にトナー排出部材12が再び位相位置Aに戻る時、第1のトナー搬送羽根10は同様に位相位置Dにある。更に、次にトナー排出部材12が再び位相位置Aに戻る時にも、第1のトナー搬送羽根10は同様に位相位置Dにある。以降、同様の動作の繰り返しとなる。
上述の動作における排出又は搬送されるトナーtの量と経過時間との関係を示すタイミングチャートを図8に示す。図8中のA及びDは、上述のトナー排出部材12及び第1のトナー搬送羽根10の位相位置を示す。
図8からわかるように、周期T1(sec)毎に第1のタイミングが生じ、周期T2(sec)毎に第2のタイミングが生じる。そして、本実施例では、トナー排出部材12が位相位置Aに存在するタイミング(第1のタイミング)と、第1のトナー搬送羽根10が位相位置Dにあるタイミング(第2のタイミング)とは、1/2×T1(sec)分位相がずれている。
従って、実施例1と同様に、トナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出効果が減じることはない。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様に、トナー回収室5からのトナーtの排出不足により、画像欠損が生じることを防止することができる。
実施例3
次に、本発明に係る更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、本実施例にて特徴的な点について以下説明する。
本実施例では、実施例1と比べて、トナー排出部材12の回転周期が異なる。その他の現像装置1の構成は、実施例1と同様である。
即ち、本実施例では、実施例1と同様に、第1のトナー搬送羽根10と、トナー排出部材12との回転直径の比率を2対1とした。一方、本実施例では、第1のトナー搬送羽根10と、トナー排出部材12との回転周期を1対4になるようにした。尚、本実施例では、実施例1と同様、トナー排出部材12の回転周期と、第1のタイミングの発生周期は等しい。又、第1のトナー搬送羽根10の回転周期と第2のタイミングの発生周期とは等しい。
即ち、トナー排出部材12によるトナー供給室5からトナー格納室3へのトナーtの排出量が最大となる周期をT1(sec)、第1のトナー搬送羽根10による開口部14の近傍へのトナーtの搬送量が最大となる周期をT2(sec)とする。この時、実施例1と同様に、T2=n×T1(nは正の整数である。)の関係が満たされる。特に、本実施例では、n=4である。
そして、実施例1と同様に、上述のような周期で発生する第1のタイミングと第2のタイミングとが一致しないようになっている。
更に説明すると、図9(a)、(b)、(c)、(d)は、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3への余剰トナーtの排出量が最大となる第1のタイミングを示している。
先ず、図9(a)に示すタイミングでは、トナー排出部材12は位相位置A、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Eに存在する。次にトナー排出部材12が再び位相位置Aに戻る時、図9(b)に示すように、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Fに存在する。次にトナー排出部材12が位相位置Aに戻る時、図9(c)に示すように、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Gに存在する。次にトナー排出部材12が再び位相位置Aに戻る時、図9(d)に示すように、第1のトナー搬送羽根10は位相位置Hに存在する。そして、次にトナー排出部材12が再び位相位置に戻る時には、図9(a)に示す状態となる。以降、同様の動作の繰り返しとなる。
上述の動作における排出又は搬送されるトナーtの量と経過時間との関係を示すタイミングチャートを図10に示す。図10中のA、E、F、G及びHは、上述のトナー排出部材12及び第1のトナー搬送羽根10の位相位置を示す。
図10からわかるように、周期T1(sec)毎に第1のタイミングが生じ、周期T2(sec)毎に第2のタイミングが生じる。そして、本実施例では、実施例1と同様に、第1のタイミングと第2のタイミングとは、最も近接するところでも、1/2×T1(sec)分位相がずれている。第1のタイミングは、トナー排出部材12が位相位置Aに存在するタイミングである。又、第2のタイミングは、第1のトナー搬送羽根10が位相位置Eにあるタイミングである。
従って、図9(a)から図9(b)までの間のどのタイミングにおいても、トナー格納室3へ排出されるべきトナーtが、逆にトナー回収室5内へ押し込まれるようなことはない。このため、トナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出効果が減じることはない。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様に、トナー回収室5からのトナーtの排出不足により、画像欠損が生じることを防止することができる。
実施例4
次に、本発明に係る更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、本実施例にて特徴的な点について以下説明する。
本実施例では、実施例1と比べて、第1のタイミングと第2のタイミングにおける位相のずれの向きが異なる。その他の現像装置1の構成は、実施例1と同じである。
図11(a)、(b)は、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtが最大となる第1のタイミングの現像装置1の状態を示している。実施例1と同様に、現像装置1の動作に従って第1のタイミングが発生する毎に、第1のトナー搬送羽根10は、図11(a)に示す状態(位相位置I)と、図11(b)に示す状態(位相位置J)となる。
本実施例では、実施例1と同様に、第1のタイミングと、第2のタイミングとは、最も近接するところでも、1/2×T1(sec)分位相をずらしている。但し、本実施例では、図11(a)に示すように、トナー排出部材12が位相位置Aにある時、第1のトナー搬送羽根10が位相位置Iにある。つまり、図5(a)(実施例1)と図11(a)とを比較するとわかるように、本実施例では、第1のトナー搬送羽根10の位相が、実施例1に対して負の方向にずれている。
更に説明すると、図11(a)からわかるように、本実施例では、第1のタイミングに対して、第2のタイミングを、タイミングチャートの時間軸負の向き側にずらしたものである。逆に、実施例1では、図5(a)からわかるように、第1のタイミングに対して、第2のタイミングを、タイミングチャートの時間軸正の向き側にずらしたものである。
本実施例の構成によっても、実施例1と同様に、トナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出効果が減じることはない。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様に、トナー回収室5からのトナーtの排出不足により、画像欠損が生じることを防止することができる。
尚、実施例1と本実施例とを比較すると、実施例1のように第1のタイミングに対して、第2のタイミングを、時間軸正の向き側にずらす方が好ましい。即ち、実施例1において図5(a)に示す位相位置Bに第1のトナー搬送羽根10が存在する時は、トナー格納室3の底にあるトナーtが、第1のトナー搬送羽根10によって掻き上げられている。そのため、規制手段13にかかるトナーtからの圧力が減少している。これにより、トナー排出部材12によるトナー回収室5からトナー格納室3へのトナーtの排出効果が高まる。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の各実施例の態様に限定されるものではない。例えば、上記各実施例では、画像形成装置は、中間転写体を備える中間転写方式のものであるものとした。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。複数の像担持体に対してそれぞれ現像装置が対応して設けられるか、或いは単一の像担持体に対して複数の現像装置が設けられて、例えばフルカラー画像の形成が可能な種々のカラー画像形成装置が当業者には周知である。これらの中には、複数種類(色)のトナー像を像担持体上で直接重ね合わせたり、転写材上に順次に転写することで転写材上で直接重ね合わせたり、又は中間転写体上で重ね合わせた後に転写材に転写したりするものがある。これにより、フルカラー画像等を出力する。本発明はこれら任意のカラー画像形成装置に適用可能なものである。更に、本発明は、例えば、黒色等の単色画像を形成する単色画像形成装置においても広く適用可能である。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 本発明に係る現像装置の一実施例の概略断面図である。 現像ローラに対する規制ブレード及びシート状部材の接触部付近の拡大図である。 トナーの排出量及び搬送量の検証方法を説明するための説明図である。 図2に示す現像装置におけるトナー排出部材及び第1のトナー搬送羽根の動作を説明するための現像装置の概略断面図である。 図2に示す現像装置におけるトナー排出量及びトナー搬送量と経過時間との関係を説明するためのタイミングチャート図である。 本発明に係る現像装置の他の実施例の概略断面図である。 図7に示す現像装置におけるトナー排出量及びトナー搬送量と経過時間との関係を説明するためのタイミングチャート図である。 本発明に係る現像装置の更に他の実施例におけるトナー排出部材及び第1のトナー搬送羽根の動作を説明するための現像装置の概略断面図である。 図9に示す現像装置におけるトナー排出量及びトナー搬送量と経過時間との関係を説明するためのタイミングチャート図である。 本発明に係る現像装置の更に他の実施例におけるトナー排出部材及び第1のトナー搬送羽根の動作を説明するための現像装置の概略断面図である。 搬送手段、排出手段の種々の態様を示す模式図である。 従来の現像装置の一例を示す概略断面図である。 従来の現像装置の他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 現像装置
3 トナー格納室(現像剤格納室)
4 トナー供給室(現像剤供給室)
5 トナー回収室(現像剤回収室)
6 現像ローラ(現像剤担持体)
7 供給ローラ(供給手段)
8 シート状部材(分離部材)
9 規制ブレード(現像剤層厚規制部材)
10 第1のトナー搬送羽根(搬送手段)
11 第2のトナー搬送羽根(搬送手段)
12 トナー排出部材(排出部材)
13 規制手段
15 第1のトナー搬送羽根(搬送手段)
101 感光ドラム(像担持体)
t トナー

Claims (12)

  1. 現像剤を格納する現像剤格納室と、現像剤を担持して像担持体に搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像剤が前記現像剤格納室から搬送される現像剤供給室と、前記現像剤供給室から前記現像剤担持体に現像剤を供給する際に余剰となった現像剤を回収する現像剤回収室と、前記現像剤格納室に配置され前記現像剤格納室から前記現像剤供給室に現像剤を搬送する搬送手段と、前記現像剤回収室に配置され前記現像剤回収室から前記現像剤格納室に現像剤を排出する排出手段と、前記現像剤回収室と前記現像剤格納室とを連通させる開口部において前記排出手段による現像剤の排出を可能とし、且つ、前記現像剤格納室から前記現像剤回収室への現像剤の侵入を規制する規制手段と、を有する現像装置において、
    前記排出手段による前記現像剤回収室から前記現像剤格納室への現像剤の排出量が最大となるタイミングと、前記搬送手段による前記開口部方向への現像剤の搬送量が最大となるタイミングとが一致しないことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤担持体は、前記像担持体と対向する位置で下方から上方に移動するように回転することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤供給室は、前記現像剤担持体の中心を通る水平線の上方に位置し、前記現像剤回収室は、前記水平線の下方に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 更に、前記現像剤供給室と前記現像剤回収室とを分離する分離部材を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の現像装置。
  5. 更に、前記現像剤供給室から前記現像剤担持体の表面に供給された現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像装置。
  6. 前記排出手段は回転部材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置。
  7. 前記搬送手段は回転部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像装置。
  8. 前記回転部材は、パドル、シート付きパドル、ローラ、ブラシ、又はロッドであることを特徴とする請求項6又は7に記載の現像装置。
  9. 前記規制手段は、前記排出手段の少なくとも一部が接触した際に前記開口部の少なくとも一部を開放し、前記排出手段が離間した際に前記開口部を閉鎖することを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の現像装置。
  10. 前記排出手段による前記現像剤回収室から前記現像剤格納室への現像剤の排出量が最大となる周期をT1(sec)、前記搬送手段による前記開口部方向への現像剤の搬送量が最大となる周期をT2(sec)とする時、
    T2=n×T1(nは正の整数である。)
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の現像装置。
  11. 現像剤として非磁性一成分現像剤を用いることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の現像装置。
  12. 静電像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電像を現像するための請求項1〜11のいずれかの項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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JP2012018266A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Canon Inc 現像装置

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