JP2007091016A - 車両開口周縁部シール構造 - Google Patents

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敏也 宮下
Osamu Yamada
理 山田
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Abstract

【課題】 間隔が変化する部位をシールする場合にも、車体の重量増加が殆ど無く且つ製造を容易にする。
【解決手段】 硬質樹脂によって形成されたスペーサ50が、ウエザストリップ60が取付けられるリヤサイドドア14におけるドアインナパネル44の取付部44Bの車両後方側に部分的に取付けられている。このスペーサ50は、ウエザストリップ60を支持しており、ウエザストリップ60のシールリップ60Cを嵩上げしている。この結果、ロッカ18の後部に、リヤサイドドア14との車幅方向の間隔と車両上下方向の位置とを調整するための***部を設けることなく、ロッカ18とリヤサイドドア14との間をウエザストリップ60とスペーサ50とで確実にシールできるようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車等の車両において、開口部の周縁と開口部を開閉する開閉部材との間をシール部材によってシールする車両開口周縁部シール構造に関する。
ドアサッシュパネルにウエザストリップを取付けて、ウエザストリップをルーフ部の当り面とピラー部の当り面に弾接させてシールする構造がある(特許文献1)。
特開2004−276860号公報
しかしながら、特許文献1のような車両開口周縁部シール構造では、ルーフ部の当り面がピラー部の当り面よりも車室内側に位置する場合の対策として、ルーフ部に対応するウエザストリップの高さが高くなるようにドアサッシュパネルに***部を設けるため、ドアサッシュパネルの重量が増加する。または、他の対策として、ルーフ部に対応するウエザストリップ自体の高さをピラー部に対応するウエザストリップの高さより高くし、互いに断面形状が異なる2種類の押出し成形品を段差に対応して連結すると製造や管理が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮し、間隔が変化する部位をシールする場合にも、車体の重量増加が殆ど無く且つ製造が容易な車両開口周縁部シール構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車両開口周縁部シール構造は、車室内外を連通する開口部を有する車体と、前記開口部に対応して設けられ、前記開口部の周縁部に接離することで前記開口部を開閉する開閉部材と、前記車体の開口部または前記開閉部材の周縁部に取付けられ、前記開口周縁部をシールするシール部材と、硬質材料によって形成され、前記シール部材が取付けられる前記車体または前記開閉部材へ取付けられて前記シール部材を支持し、前記シール部材の支持高さを前記開口周縁の一部において変更する嵩上げ部材と、を有することを特徴とする。
車室内外を連通する車体の開口部に対応して設けられた開閉部材が、開口部の周縁部に接離することで開口部を開閉し、開口部閉時には、車体の開口部または開閉部材の周縁部に取付けられたシール部材が開口周縁部をシールする。また、硬質材料によって形成された嵩上げ部材が、シール部材が取付けられる車体または開閉部材に取付けられシール部材を支持しており、シール部材の支持高さを開口周縁の一部において変更している。この結果、間隔が変化する部位をシールする場合にも、嵩上げ部材によってシールする部位の間隔を一定にできる。このため、車体の開口周縁部に高さを調整するための***部を設ける必要がないと共に、互いに断面形状が異なる2種類の押出し成形品を開口周縁部の段差に対応して連結する必要もない。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車両開口周縁部シール構造において、前記車体の開口部はロッカ上方のドア開口部であり前記開閉部材はドアであって、前記嵩上げ部材は前記ロッカまたは前記ドアに取付けられていることを特徴とする。
硬質材料によって形成された嵩上げ部材が、シール部材が取付けられるロッカまたはドアに取付けられシール部材を支持しており、嵩上げ部材によってシール部材の支持高さが開口周縁の一部において変更されている。この結果、ドアがロッカ上方のドア開口部を閉じた時には、ドア開口部またはドアの周縁部に取付けられたシール部材がドア開口周縁部を確実にシールする。
請求項1記載の本発明の車両開口周縁部シール構造は、間隔が変化する部位をシールする場合にも、車体の重量増加が殆ど無く且つ製造が容易である。
請求項2記載の本発明の車両開口周縁部シール構造は、ロッカとドアとの間を確実にシールできる。
本発明における車両開口周縁部シール構造の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図3に示される如く、本実施形態における自動車車体10の側面には、車両前方側に開閉部材としてのフロントサイドドア12が図示を省略したヒンジによって取付けられており、フロントサイドドア12の車両後方側には、開閉部材としてのリヤサイドドア14が図示を省略したヒンジによって取付けられている。
また、フロントサイドドア12によって車体10の開口部としてのフロントサイドドア開口部26が開閉可能となっており、フロントサイドドア開口部26は、車体10のロッカ18、フロントピラー20、ルーフサイドレール22及びセンタピラー24で囲まれている。
同様に、リヤサイドドア14によって車体10の開口部としてのリヤサイドドア開口部28が開閉可能となっており、リヤサイドドア開口部28は、車体10のロッカ18、クォータピラー29、ルーフサイドレール22及びセンタピラー24で囲まれている。
図1に示される如く、ロッカ18は、ロッカ18の車幅方向外側部を構成するロッカアウタパネル30と、ロッカ18の車幅方向内側部を構成するロッカインナパネル32とを備えている。ロッカアウタパネル30は車両前後方向に沿って延びる板材で構成されており、車両前後方向から見た断面形状は、開口部を車幅方向内側へ向けたハット断面形状とされている。また、ロッカインナパネル32は車両前後方向に沿って延びる板材で構成されており、車両前後方向から見た断面形状は、開口部を車幅方向外側へ向けたハット断面形状とされている。
ロッカアウタパネル30の上フランジ30Aと、ロッカインナパネル32の上フランジ32Aとが接合されており、ロッカアウタパネル30の下フランジ30Bと、ロッカインナパネル32の下フランジ32Bとが接合されている。この結果、ロッカ18は、車両前後方向に沿って延びる閉断面部34を備えている。
なお、ロッカ18は車両前後方向に沿って同一断面形状となっており、側面視及び平面視において車両前後方向に延びる直線となっている。
また、ロッカアウタパネル30の上フランジ30Aと、ロッカインナパネル32の上フランジ32Aとによってロッカ18の上フランジ18Aが形成されており、ロッカアウタパネル30の下フランジ30Bと、ロッカインナパネル32の下フランジ32Bとによってロッカ18の下フランジ18Bが形成されている。
ロッカ18の上フランジ18Aには、ドアオープニングウエザストリップ40が取付けられている。具体的には、ドアオープニングウエザストリップ40の取付部40Aの車両前後方向から見た断面形状が、開口部を下方へ向けたU字状となっており、ロッカ18の上フランジ18Aに、ドアオープニングウエザストリップ40の取付部40Aが車両上方側から嵌合されている。また、ドアオープニングウエザストリップ40の取付部40Aの車幅方向外側には、中空筒状のバルブ40Bが形成されている。このバルブ40Bはリヤサイドドア14に当接しており、ドアオープニングウエザストリップ40によってリヤサイドドア14とロッカ18との間がシールされている。
また、リヤサイドドア14は、リヤサイドドア14の車幅方向外側部を構成するドアアウタパネル42と、リヤサイドドア14の車幅方向内側部を構成するドアインナパネル44とを備えており、ドアアウタパネル42とドアインナパネル44とは上部を除く周囲が互いに結合されている。また、ドアインナパネル44の下端部44Aの上方には、第1取付部44Bがプレス加工等によって車幅方向内側へ膨出されており、この第1取付部44Bには、車両前後方向に沿って所定の間隔で複数の貫通孔48が形成されている。
図3に示される如く、本実施形態の車体10は、側面視においてフロントサイドドア12とリヤサイドドア14とによってロッカ18の車幅方向外側面18Cを覆う(隠す)、所謂、ロッカ下面見切り型のドア下部シール構造になっている。また、リヤサイドドア14の下端後部14Aは、リヤサイドドア14の下端後部14Aより車両前方側の部位である下端前方部14Bに比べて、車幅方向外側と車両下方側へ膨らんでいる。
具体的に説明すると、図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L1が、図2に示されるリヤサイドドア14の下端前方部14Bにおけるロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L2に比べて広くなっている(L1>L2)。なお、距離L1は車両前方から車両後方へ向かって広くなっている。
また、図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、リヤサイドドア14の下端縁部14Cの地上高H1が、図2に示されるリヤサイドドア14の下端前方部14Bにおけるリヤサイドドア14の下端縁部14Cの地上高H2に比べて低くなっている(H1<H2)。なお、地上高H1は車両前方から車両後方へ向かって低くなっている。
図3に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aには、嵩上げ部材としてのスペーサ50が、その長手方向を車両前後方向に沿って配置されている。
図1に示される如く、スペーサ50は硬質材料としての硬質樹脂を材料としインジェクション成形にて製造されており、ロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの間に配置されている。また、スペーサ50の車両前後方向(長手方向)から見た断面形状は、車幅方向外側壁部50Aと車幅方向内側壁部50Bとが平行になった中空の台形状となっており、車幅方向外側壁部50Aの上下幅W1が車幅方向内側壁部50Bの上下幅W2より広くなっている(W1>W2)。
なお、スペーサ50における車幅方向外側壁部50Aの上下幅W1は、リヤサイドドア14の下端縁部14Cの地上高H1に対応して車両前方から車両後方へ向かって広くなっており、車両下方側へ延長されている(図4参照)。
また、スペーサ50の車幅方向の幅V1は、ロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L1に対応して車両前方から車両後方へ向かって広くなっており(図4参照)、ロッカ18の車幅方向外側面18Cとスペーサ50の車幅方向内側壁部50Bとの間隔L3は、リヤサイドドア14の車両前後方向全域において一定(同一)になっている。
図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ドアインナパネル44の第1取付部44Bに形成された貫通孔48に、スペーサ50の車幅方向外側壁部50Aに形成された取付足50Cが車幅方向内側から嵌合されており、スペーサ50はドアインナパネル44の第1取付部44Bに固定されている。
なお、取付足50Cはスペーサ50の車幅方向内側壁部50Bから車幅方向外側へ向かって垂直に立設された柱状とされており、取付足50Cの外周部に形成した拡径部である爪部が弾性変形により貫通孔48を通過した後、貫通孔48の外周部に車幅方向外側から当接している。
また、スペーサ50の車幅方向内側壁部50Bには、車両前後方向に沿って所定の間隔で複数の貫通孔52が形成されている。これらの複数の貫通孔52と、図2に示されるリヤサイドドア14の下端前方部14Bにおけるドアインナパネル44の第1取付部44Bに形成された貫通孔48には、ウエザストリップ60の取付足60Aが車幅方向内側から嵌合されている。なお、ウエザストリップ60はスペーサ50より柔らかい軟質材料、例えば、軟質樹脂によって押出し成形されている。
従って、図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ウエザストリップ60はスペーサ50を介してドアインナパネル44の第1取付部44Bに固定されており、図2に示される如く、リヤサイドドア14の下端前方部14Bでは、ウエザストリップ60はドアインナパネル44の第1取付部44Bに直接固定されている。
ウエザストリップ60の取付足60Aはウエザストリップ60の縦壁部60Bから車幅方向外側へ向かって垂直に立設された柱状とされており、取付足60Aの外周部に形成した拡径部である爪部が弾性変形により貫通孔52または貫通孔48を通過した後、貫通孔52または貫通孔48の外周部に車幅方向外側から当接している。
ウエザストリップ60の縦壁部60Bの車幅方向内側には、シールリップ60Cが形成されており、これらのシールリップ60Cはロッカ18の車幅方向外側面18Cの下部に当接している。従って、図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ウエザストリップ60とスペーサ50とによって、ドアインナパネル44とロッカ18との間がシールされている。一方、図2に示される如く、リヤサイドドア14の下端前方部14Bでは、ウエザストリップ60によってドアインナパネル44とロッカ18との間がシールされている。
なお、図1に示されるリヤサイドドア14の下端後部14Aにおけるロッカ18の車幅方向外側面18Cとスペーサ50の車幅方向内側壁部50Bとの間隔L3と、図2に示されるリヤサイドドア14の下端前方部14Bにおけるロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L2とが等しくなっており(L2=L3)、ウエザストリップ60の断面形状はリヤサイドドア14の車両前後方向全域において一定(同一)になっている。
図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ドアインナパネル44における第1取付部44Bの上方に、第2取付部44Cがプレス加工等によって車幅方向内側へ膨出されており、この第2取付部44Cには、車両前後方向に沿って所定の間隔で複数の貫通孔64が形成されている。また、ドアインナパネル44の第2取付部44Cの幅K1は、車両後方側から車両前方側に向かって狭くなっており、図2に示される如く、リヤサイドドア14の下端前方部14Bには第2取付部44Cが形成されておらず、第1取付部44Bの上部に車両前後方向に沿って所定の間隔で複数の貫通孔64が形成されている。
これらの貫通孔64に、ウエザストリップ66の取付足66Aが車幅方向内側から嵌合されており、図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ウエザストリップ66はドアインナパネル44の第2取付部44Cに固定されている。一方、図2に示される如く、リヤサイドドア14の下端前方部14Bでは、ウエザストリップ66はドアインナパネル44の第1取付部44Bの上部に固定されている。
ウエザストリップ66の取付足66Aはウエザストリップ66のシール部としてのバルブ66Bから車幅方向外側へ向かって垂直に立設された柱状とされており、取付足66Aの外周部に形成した拡径部である爪部が弾性変形により貫通孔64を通過した後、貫通孔64の外周部に車幅方向外側から当接している。
また、ウエザストリップ66のバルブ66Bはロッカ18の車幅方向外側上端角部18Dに当接しており、ウエザストリップ66によって、ドアインナパネル44とロッカ18との間がシールされている。
即ち、本実施形態では、リヤサイドドア14の下端後部14Aが、下端前方部14Bに比べて、車幅方向外側と車両下方側へ膨らんでいるが、スペーサ50を設けることで、ロッカ18及びウエザストリップ60を車両前後方向に沿って同一断面形状とすることが可能となっている。
なお、本実施形態では、リヤサイドドア14の下端後部14Aと同様に、フロントサイドドア12における下端前部12Aも、フロントサイドドア12の下端後方部12Bに比べて、車幅方向外側と車両下方側へ膨らんでおり、スペーサ50を設けることで、フロントサイドドア12においても、ロッカ18及びウエザストリップ60を車両前後方向に沿って同一断面形状とすることが可能となっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、リヤサイドドア14がロッカ18上方のリヤサイドドア開口部28の周縁部に接離することでリヤサイドドア開口部28を開閉可能となっている。また、ヤサイドドア開口部28の閉時には、リヤサイドドア14の下側周縁部に取付けられたドアオープニングウエザストリップ40、ウエザストリップ60、ウエザストリップ66がリヤサイドドア開口部28の周縁部をシールする。
また、本実施形態では、硬質樹脂によって形成されたスペーサ50が、リヤサイドドア14の下端後部14Aにおけるドアインナパネル44の第1取付部44Bに取付けられており、ウエザストリップ60を支持している。この結果、リヤサイドドア14の下端後部14Aにおいては、スペーサ50によってウエザストリップ60のシールリップ60Cが、ロッカ18の車幅方向外側面18C側(車幅方向内側)へ嵩上げされている。このため、ウエザストリップ60とスペーサ50とによって、ロッカ18とリヤサイドドア14との間を確実にシールできる。
即ち、図1に示される如く、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、ロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L1が、図2に示される下端前方部14Bにおけるロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L2に比べて広くなっており、距離L1は車両前方から後方へ向かって広くなっている(L1>L2)。また、リヤサイドドア14の下端後部14Aでは、リヤサイドドア14の下端縁部14Cの地上高H1が、図2に示される下端前方部14Bにおけるリヤサイドドア14の下端縁部14Cの地上高H2に比べて低くなっており(H1<H2)、地上高H1は車両前方から車両後方へ向かって低くなっている。
これに対して、スペーサ50をロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの間に配置しており、スペーサ50における車幅方向外側壁部50Aの上下幅W1が、リヤサイドドア14の下端縁部14Cの地上高H1に対応して車両前方から車両後方へ向かって広くなっている。また、スペーサ50における車幅方向の幅V1が、ロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L1に対応して車両前方から車両後方へ向かって広くなっている。
従って、本実施形態では、図1に示されるリヤサイドドア14の下端後部14Aにおけるロッカ18の車幅方向外側面18Cとスペーサ50の車幅方向内側壁部50Bとの間隔L3と、図2に示されるリヤサイドドア14の下端前方部14Bにおけるロッカ18の車幅方向外側面18Cとドアインナパネル44の第1取付部44Bとの距離L2とが等しくなる(L2=L3)。この結果、間隔が変化するロッカ18とリヤサイドドア14との間をシールする場合にも、スペーサ50によってシールする部位の間隔を一定にでき、リヤサイドドア14の車両前後方向全域において同一断面形状になっているウエザストリップ60を使用できる。
このため、本実施形態では、従来技術のようにロッカ18の後部に、リヤサイドドア14との車幅方向の間隔と車両上下方向の位置とを調整するための***部を設ける必要がないと共に、互いに断面形状が異なる2種類の押出し成形品からなるシール部材を、ロッカ18とリヤサイドドア14との車幅方向の間隔と車両上下方向の位置との段差に対応して連結する必要もない。よって、本実施形態の車両開口周縁部シール構造は従来技術に比べて車体10の重量増加が殆ど無く、製造が容易である。
なお、フロントサイドドア12においても、リヤサイドドア14と同様の作用効果が得られる。
また、本実施形態では、ウエザストリップ60の長手方向に対してスペーサ50を部分的(開口部の一部)に設けることで、ロッカ18とリヤサイドドア14との間を確実にシールできるため、ロッカ18の断面を車両前後方向に沿って同一断面形状(断面変化部が無い形状)にできる。この結果、車両前突時または車両後突時にロッカ18の断面変化部で発生し易い屈曲を防止できる。このため、車体10の衝突安全性能を向上できる。
次に、本発明における車両開口周縁部シール構造の第2実施形態を図5に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示される如く、本実施形態では、ロッカ18の車幅方向外側面18Cにスペーサ50及びウエザストリップ60が取付けられている。
具体的に説明すると、ロッカ18の車幅方向外側面18Cを構成するロッカアウタパネル30の縦壁部30Cに車両前後方向に沿って所定の間隔で複数の貫通孔48が形成されている。また、図5に示されるリヤサイドドア14の下端後部14Aにおいては、貫通孔48に、スペーサ50の取付足50Cが車幅方向外側から嵌合されており、スペーサ50はロッカアウタパネル30の縦壁部30Cに固定されている。なお、スペーサ50にはウエザストリップ60が取付けられている。
一方、図示を省略した、リヤサイドドア14における下端前方部14Bでは、貫通孔48に、ウエザストリップ60の取付足60Aが車幅方向外側から嵌合されており、ウエザストリップ60は、スペーサ50を介さないでロッカアウタパネル30の縦壁部30Cに直接固定されている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に、ロッカ18とリヤサイドドア14との間を確実にシールできると共に、車体10の重量増加が殆ど無く、製造が容易である。また、第1実施形態と同様に、ロッカ18の断面を車両前後方向に沿って同一断面にできるため、車体10の衝突安全性能を向上できる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、ロッカ18とフロントサイドドア12またはリヤサイドドア14とのシール部に本発明の車両開口周縁部シール構造を適用したが、本発明の車両開口周縁部シール構造は、フロントピラー20、ルーフサイドレール22、センタピラー24、クォータピラー29とフロントサイドドア12またはリヤサイドドア14とのシール部に適用しても良い。
また、上記各実施形態では、車室内外を連通する開口部をフロントサイドドア開口部26、リヤサイドドア開口部28とし、開口部に対応して設けられ開口部の周縁部に接離することで開口部を開閉する開閉部材を、フロントサイドドア12、リヤサイドドア14としたが、開口部は車体10に形成されたバックドア開口部、窓開口部等の他の開口部でも良く、開閉部材はバックドア開口部を開閉するバックドア、窓開口部を開閉する開閉窓等の他の開閉部材としても良い。
また、上記各実施形態では、車体の開口部または開閉部材の周縁部に取付けられ、開口周縁部をシールするシール部材としてウエザストリップ60を適用したが、ウエザストリップ60に代えて、開閉部材が閉塞された際に、車体と開閉部材の周縁部との間に挟持され弾性変形等によって開口周縁部をシールする部材であれば、他のシール部材としても良い。
また、上記各実施形態では、嵩上げ部材を硬質樹脂で形成されたスペーサ50としたが、硬質材料は硬質樹脂に限定されず、開閉部材が閉塞された際に、シール部材が車体と開閉部材の周縁部との間を確実にシールするように、シール部材を支持できる剛性を有する材質であれば、金属等の他の硬質材料であっても良く、嵩上げ部材は硬質樹脂で形成されたスペーサ50に限定されない。
また、上記各実施形態では、スペーサ50の車両前後方向(長手方向)から見た断面形状を車幅方向外側壁部50Aと車幅方向内側壁部50Bとが平行になった中空の台形状としたが、スペーサ50の断面形状はこれに限定されず、開閉部材が閉塞された際に、シール部材が車体と開閉部材の周縁部との間を確実にシールするように、シール部材を支持できる剛性を有する形状であれば、中実の台形状等の他の形状としても良い。
また、上記各実施形態では、スペーサ(嵩上げ部材)50をウエザストリップ60の長手方向に対して部分的(開口部の一部)に設けたが、これに代えて、スペーサ(嵩上げ部材)50をウエザストリップ60の長手方向に対して全体(開口部全周)に設け、スペーサ50の高さを一部だけ高くし、他の部位を薄くした構成としても良い。
また、上記各実施形態では、スペーサ(嵩上げ部材)50とウエザストリップ(シール部材)60とを別部材としたが、これに代えて、スペーサ(嵩上げ部材)50とウエザストリップ(シール部材)60とを二色成形等にて一体化し、該製造品の長手方向の一部が高くなる構成としても良い。
図3の1−1線に沿った拡大断面図である。 図3の2−2線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ドアのシール構造が適用された車体を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ドアのシール構造のスペーサを示す車体斜め前方外側から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ドアのシール構造における図1に対応する断面図である。
符号の説明
10 自動車車体
12 フロントサイドドア(開閉部材)
14 リヤサイドドア(開閉部材)
18 ロッカ
26 フロントサイドドア開口部(車体の開口部)
28 リヤサイドドア開口部(車体の開口部)
44 ドアインナパネル
50 スペーサ(嵩上げ部材)
60 ウエザストリップ(シール部材)

Claims (2)

  1. 車室内外を連通する開口部を有する車体と、
    前記開口部に対応して設けられ、前記開口部の周縁部に接離することで前記開口部を開閉する開閉部材と、
    前記車体の開口部または前記開閉部材の周縁部に取付けられ、前記開口周縁部をシールするシール部材と、
    硬質材料によって形成され、前記シール部材が取付けられる前記車体または前記開閉部材へ取付けられて前記シール部材を支持し、前記シール部材の支持高さを前記開口周縁の一部において変更する嵩上げ部材と、
    を有することを特徴とする車両開口周縁部シール構造。
  2. 前記車体の開口部はロッカ上方のドア開口部であり前記開閉部材はドアであって、前記嵩上げ部材は前記ロッカまたは前記ドアに取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両開口周縁部シール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103738147A (zh) * 2013-12-24 2014-04-23 柳州正菱集团有限公司 一种车门结构

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