JP2007090221A - スプレーノズル及びスプレーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】制御遅れや液だれを生じさせることがなく、工程や製品の質の安定化等も達成可能となるスプレーノズル及びスプレーシステムを提供する。
【解決手段】 ボディ2内に前進位置で流体供給路27と気体供給路29との双方を閉塞し、後退位置で両供給路の双方を開放するピストン17と、そのピストンを前進位置へ移動させる押圧手段30とを設ける一方、気体供給路を、気体の供給によってピストンを後退させる方向へ付勢可能に形成して、気体供給路への気体の供給によって前記ピストンを後退させることにより、両供給路を同時に開放させて流体と気体とを夫々供給可能とした。
【選択図】図1
【解決手段】 ボディ2内に前進位置で流体供給路27と気体供給路29との双方を閉塞し、後退位置で両供給路の双方を開放するピストン17と、そのピストンを前進位置へ移動させる押圧手段30とを設ける一方、気体供給路を、気体の供給によってピストンを後退させる方向へ付勢可能に形成して、気体供給路への気体の供給によって前記ピストンを後退させることにより、両供給路を同時に開放させて流体と気体とを夫々供給可能とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、流体と気体とを混合して噴霧させるスプレーノズルと、そのスプレーノズルを用いたスプレーシステムとに関する。例えばダイキャスト成型時に離型剤や冷却水等を吹き付けるために用いられる。
例えばダイキャスト成型工程では、金型から製品を離型したり金型を冷却したりするために、離型剤や冷却水を噴霧させるスプレーシステムが使用される。例えば図3に示すスプレーシステム40では、移動制御手段となるロボットアーム41の先端に設けたスプレーユニット42に、複数のスプレーノズル43,43・・を並設する一方、スプレーユニット42に、周知のタンクやポンプ、コンプレッサ、電磁切換弁等からなる周知の流体及び気体供給手段を備えた制御盤44と、ロボットアーム41や制御盤44を統括制御するインターフェース盤45とを接続したものとなっている。
一方、スプレーノズルとしては、例えば特許文献1に示すように、流体が噴出されるノズルを先端に固着した本体内に、コイルバネによって該ノズルへの流体供給路の閉弁位置に付勢されるピストン弁を設け、本体に供給したエアによってピストン弁を後退させることで、流体供給路を開いてノズルから流体を噴出させると共に、ノズルと本体との隙間からエアを噴出させてスプレーする構造が知られている。
一方、スプレーノズルとしては、例えば特許文献1に示すように、流体が噴出されるノズルを先端に固着した本体内に、コイルバネによって該ノズルへの流体供給路の閉弁位置に付勢されるピストン弁を設け、本体に供給したエアによってピストン弁を後退させることで、流体供給路を開いてノズルから流体を噴出させると共に、ノズルと本体との隙間からエアを噴出させてスプレーする構造が知られている。
上記スプレーシステムにおいては、エアの供給を制御する電磁切換弁とノズルの噴出位置までの距離(配管)が長くなるため、スプレー制御遅れが生じて製造サイクル全体に時間的なロスが発生する上、スプレー後に先端から液だれを起こして不要な液体が金型等に付着し、品質の低下を生じさせるおそれもある。
また、本体への流体やエアの供給路が本体との直交方向に接続されているため、個々のスプレーノズルが大型化し、ひいてはスプレーユニットの大型化や複雑化を招いてしまう。
また、本体への流体やエアの供給路が本体との直交方向に接続されているため、個々のスプレーノズルが大型化し、ひいてはスプレーユニットの大型化や複雑化を招いてしまう。
そこで、本発明は、制御遅れや液だれを生じさせることがなく、工程や製品の質の安定化が達成可能となるスプレーノズル及びスプレーシステムを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ボディ内に、前進位置で流体供給路と気体供給路との双方を閉塞し、後退位置で両供給路の双方を開放するピストンと、そのピストンを前進位置へ移動させる押圧手段とを設ける一方、気体供給路を、気体の供給によってピストンを後退させる方向へ付勢可能に形成して、気体供給路への気体の供給によって前記ピストンを後退させることにより、両供給路を同時に開放させて流体と気体とを夫々供給可能としたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、流体供給路を圧力損失がない好適な構成で形成するために、流体供給路をボディの軸心に設けてピストンをボディの軸心に配置し、ピストンの内部に、流体供給路の一部を構成する流路を軸方向に形成したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、スプレーノズルのコンパクト化を好適に達成するために、押圧手段を、ピストンの後方に形成される気体圧室と、その気体圧室へ気体を供給可能な第二気体供給路とから形成したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、流体供給路を圧力損失がない好適な構成で形成するために、流体供給路をボディの軸心に設けてピストンをボディの軸心に配置し、ピストンの内部に、流体供給路の一部を構成する流路を軸方向に形成したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、スプレーノズルのコンパクト化を好適に達成するために、押圧手段を、ピストンの後方に形成される気体圧室と、その気体圧室へ気体を供給可能な第二気体供給路とから形成したものである。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のスプレーノズルを少なくとも一つ備えたスプレーユニットと、そのスプレーユニットを任意の姿勢に移動制御する移動制御手段と、スプレーユニットを介してスプレーノズルの各流体供給路へ任意に流体を供給する流体供給手段及び、スプレーノズルの各気体供給路へ任意に気体を供給する気体供給手段を備えた制御盤と、を含むスプレーシステムとしたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、システム全体の簡略化、コンパクト化、低コスト化を効果的に達成するために、スプレーノズルが第二気体供給路を有するものにあっては、第二気体供給路を気体供給手段に接続して、第二気体供給路側への流路に設けた電磁切換弁による切換動作でスプレーのON/OFFを切換可能としたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、システム全体の簡略化、コンパクト化、低コスト化を効果的に達成するために、スプレーノズルが第二気体供給路を有するものにあっては、第二気体供給路を気体供給手段に接続して、第二気体供給路側への流路に設けた電磁切換弁による切換動作でスプレーのON/OFFを切換可能としたものである。
請求項1及び4に記載の発明によれば、ボディ内で流体供給路と気体供給路とが同時に開閉されるため、流体や気体の供給部からの配管が長い場合でも制御遅れを生じさせることがなく、スプレーOFF時に噴出孔からの液だれも解消される。よって、洗浄工程等における製品の質の安定化や作業環境の改善が達成可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、流体供給路が直線となるため、流体供給路の抵抗が軽減されて圧力損失が抑えられる好適な構造となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、コイルバネ等の弾性体を用いるのに比べてピストンのストロークが小さくて済み、スプレーノズルのコンパクト化が好適に図られる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、一つの電磁切換弁の切換動作のみでスプレーのON/OFFが切換可能であるため、スプレーノズルに対応した電磁切換弁が一つで足り、制御盤の小型化が達成できる。また、スプレーユニットから制御盤までの配管本数も少なくて済む。よって、システム全体の構成が簡略化、コンパクト化し、製作・施工コストの低減も可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、流体供給路が直線となるため、流体供給路の抵抗が軽減されて圧力損失が抑えられる好適な構造となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、コイルバネ等の弾性体を用いるのに比べてピストンのストロークが小さくて済み、スプレーノズルのコンパクト化が好適に図られる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、一つの電磁切換弁の切換動作のみでスプレーのON/OFFが切換可能であるため、スプレーノズルに対応した電磁切換弁が一つで足り、制御盤の小型化が達成できる。また、スプレーユニットから制御盤までの配管本数も少なくて済む。よって、システム全体の構成が簡略化、コンパクト化し、製作・施工コストの低減も可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、図3に示したスプレーシステム40において、スプレーノズル43に代えて用いられるスプレーノズル1を示す縦断面図で、ここではロボットアーム41やスプレーユニット42等を省略して、スプレーノズル1と制御盤44、両者間を接続する流体及び気体の流路のみを示している。スプレーノズル1のボディ2は、後方(図1の右側)軸心に断面円形のピストン室4を形成し、前方に小径の筒状部5を突設した二段径の本体3と、その本体3の筒状部5に同軸で連結され、先端に先細りの噴出孔7を備えたキャップリング6とから形成される。ピストン室4の後方は、軸心に貫通孔9を有し、Oリング10を外装させたピストンキャップ8によって閉塞されている。
また、本体3の筒状部5とキャップリング6とで形成される空間11内には、インナーノズル12が収容されている。このインナーノズル12は、筒状部5の前端とキャップリング6の後端との間で挟持固定されるフランジ部13を除いて空間11内で非接触且つ同軸で保持され、軸心には、後方が大径で前方が小径となるノズル孔14が貫通形成されている。このノズル孔14の大径側の前端にOリング15が収容され、同じく大径側の後方内周にOリング16が保持されている。
図1は、図3に示したスプレーシステム40において、スプレーノズル43に代えて用いられるスプレーノズル1を示す縦断面図で、ここではロボットアーム41やスプレーユニット42等を省略して、スプレーノズル1と制御盤44、両者間を接続する流体及び気体の流路のみを示している。スプレーノズル1のボディ2は、後方(図1の右側)軸心に断面円形のピストン室4を形成し、前方に小径の筒状部5を突設した二段径の本体3と、その本体3の筒状部5に同軸で連結され、先端に先細りの噴出孔7を備えたキャップリング6とから形成される。ピストン室4の後方は、軸心に貫通孔9を有し、Oリング10を外装させたピストンキャップ8によって閉塞されている。
また、本体3の筒状部5とキャップリング6とで形成される空間11内には、インナーノズル12が収容されている。このインナーノズル12は、筒状部5の前端とキャップリング6の後端との間で挟持固定されるフランジ部13を除いて空間11内で非接触且つ同軸で保持され、軸心には、後方が大径で前方が小径となるノズル孔14が貫通形成されている。このノズル孔14の大径側の前端にOリング15が収容され、同じく大径側の後方内周にOリング16が保持されている。
17は、ボディ2の軸心へ前後移動可能に設けられたピストンで、ピストン室4に収容される第一ピストン部18と、ピストン室4と空間11とを連通させる連通孔19を貫通してインナーノズル12のノズル孔14に挿入される第二ピストン部20とを備え、後端はピストンキャップ8の貫通孔9に遊挿してOリング21でシールされている。
第一ピストン部18は、外周にOリング22を外装してピストンキャップ8との間に気体圧室23を形成し、前面には、ピストン17の前進位置でピストン室4の前面に当接可能なOリング24を装着している。一方、第二ピストン部20は、ノズル孔14のOリング16にシールされてノズル孔14内に流体圧室25を形成し、前方は、ノズル孔14の直径よりも一回り小さく、前面が軸心と直交する平坦面となる小径部26に形成されている。
また、ピストン17の軸心には、ピストンキャップ8の貫通孔9と連通する流路27が形成されて、小径部26に直径方向へ形成されてその側面に開口する直交路28と連通している。この貫通孔9,流路27,直交路28,流体圧室25,ノズル孔14が本発明の流体供給路となる。
第一ピストン部18は、外周にOリング22を外装してピストンキャップ8との間に気体圧室23を形成し、前面には、ピストン17の前進位置でピストン室4の前面に当接可能なOリング24を装着している。一方、第二ピストン部20は、ノズル孔14のOリング16にシールされてノズル孔14内に流体圧室25を形成し、前方は、ノズル孔14の直径よりも一回り小さく、前面が軸心と直交する平坦面となる小径部26に形成されている。
また、ピストン17の軸心には、ピストンキャップ8の貫通孔9と連通する流路27が形成されて、小径部26に直径方向へ形成されてその側面に開口する直交路28と連通している。この貫通孔9,流路27,直交路28,流体圧室25,ノズル孔14が本発明の流体供給路となる。
そして、ボディ2の本体3には、混合エア流路29と、制御エア流路30とが設けられている。混合エア流路29は、本体3の後面に入口を有して前方へ直進し、ピストン室4の前方で直角に折曲してピストン室4の前端で連通している。よって、ここに圧縮空気が供給されることで、第一ピストン部18を介してピストン17を後退方向へ付勢可能となる。一方、制御エア流路30は、同じくボディの後面に入口を有して前方へ直進し、ピストンキャップ8の前方で直角に折曲して気体圧室23に連通している。よって、ここに圧縮空気が供給されることで、第一ピストン部18を介してピストン17を前方へ付勢可能となる。この混合エア流路29,連通孔19,空間11が気体供給路となり、制御エア流路30が第二気体供給路となる。なお、インナーノズル12のフランジ13には、インナーノズル12の外周で空間11内を前後に連通させる透孔31,31・・が形成されている。
以上の如く構成されたスプレーノズル1は、スプレーシステム40においてスプレーユニット42に複数並設され、各スプレーノズル1のピストンキャップ8の貫通孔9を、制御盤44における離型剤の供給部46に、混合エア流路29と制御エア流路30とを制御盤44における圧縮空気の供給部47に夫々接続する。圧縮空気の流路は、供給部47から分岐して混合エア流路29と制御エア流路30とに夫々接続されており、この分岐後の制御エア流路30側への流路には、電磁切換弁48が設けられて、電磁切換弁48の切換動作により、制御エア流路30への圧縮空気の供給を切換可能としている。
まず、スプレーOFF状態では、電磁切換弁48を図1の左側位置に切り換えて、供給部47からの圧縮空気を混合エア流路29と制御エア流路30とに夫々供給する。また、供給部46から供給される離型剤はピストンキャップ8の貫通孔9からピストン17の流路27を通って直交路28から流体圧室25内に供給される。この状態では、混合エア流路29からの圧縮空気によってピストン17を後方へ付勢する力よりも、制御エア流路30からの圧縮空気が気体圧室23に供給されてピストン17を前方へ付勢する力が上回るため、ピストン17は前進位置に押圧され、第一ピストン部18のOリング24がピストン室4の前面に当接して気体供給路を閉塞すると共に、小径部26がOリング15に当接して流体供給路を閉塞する。よって、圧縮空気はシールされる混合エア流路29の前端で、離型剤はシールされる流体圧室25で夫々とどまり、噴出孔7から離型剤及びエアは噴霧されない。
一方、スプレーON状態では、電磁切換弁48を図2の右側位置に切り換えて、制御エア流路30への圧縮空気の供給を停止させる。すると、供給部47からの圧縮空気は全て混合エア流路29から第一ピストン部18の前側に供給されるため、同図に示すようにピストン17が後退してOリング24をピストン室4の内面から離反させると共に、小径部26をOリング15から離反させる。よって、流体供給路では、流体圧室25が開放されるため、実線矢印で示すように、離型剤は流路27から直交路28を通り、インナーノズル12のノズル孔14から前方へ噴出される。同時に気体供給路では、点線矢印で示すように、圧縮空気は混合エア流路29からピストン室4の前方へ入り、連通孔19を通って空間11内に至り、インナーノズル12の外側を通ってキャップリング6の噴出孔7に達する。よって、離型剤とエアとが混合されて噴出孔7から噴霧されることになる。
なお、この噴霧状態から再びスプレーOFFする場合は、前述のように電磁切換弁48を図1の左側位置に切り換えてピストン17を前進させると、流体供給路及び気体供給路が同時に閉塞されて離型剤と圧縮空気との供給が同時に停止される。よって、キャップリング6の噴出孔7で離型剤が溜まることがない。
このように、上記形態のスプレーノズル1及びスプレーシステム40によれば、ボディ2内で流体供給路と気体供給路とが同時に開閉されるため、供給部46,47からの配管が長い場合でも制御遅れを生じさせることがなく、スプレーOFF時に噴出孔7からの液だれも解消される。よって、洗浄工程等における製品の質の安定化や作業環境の改善が達成可能となる。
また、流体供給路をボディ2の軸心に設けてピストン17をボディ2の軸心に配置し、ピストン17の内部に流体供給路の一部を構成する流路27を軸方向に形成したことで、流体供給路が直線となり、流体供給路の抵抗が軽減されて圧力損失が抑えられる好適な構造となる。
さらに、押圧手段を、ピストン17の後方に形成される気体圧室23と、その気体圧室23へ圧縮空気を供給可能な制御エア流路30とから形成したことで、コイルバネ等の弾性体を用いるのに比べてピストン17のストロークが小さくて済み、スプレーノズル1のコンパクト化が好適に図られる。
また、流体供給路をボディ2の軸心に設けてピストン17をボディ2の軸心に配置し、ピストン17の内部に流体供給路の一部を構成する流路27を軸方向に形成したことで、流体供給路が直線となり、流体供給路の抵抗が軽減されて圧力損失が抑えられる好適な構造となる。
さらに、押圧手段を、ピストン17の後方に形成される気体圧室23と、その気体圧室23へ圧縮空気を供給可能な制御エア流路30とから形成したことで、コイルバネ等の弾性体を用いるのに比べてピストン17のストロークが小さくて済み、スプレーノズル1のコンパクト化が好適に図られる。
そして、上記形態のスプレーシステム40によれば、制御エア流路30を制御盤44の供給部47に接続して、制御エア流路30側への流路に設けた電磁切換弁48による切換動作でスプレーのON/OFFを切換可能としたことで、スプレーノズル1に対応した電磁切換弁48が一つで足り、制御盤44の小型化が達成できる。また、スプレーユニット42から制御盤44までの配管本数も少なくて済む。よって、システム全体の構成が簡略化、コンパクト化し、製作・施工コストの低減も可能となる。
なお、上記形態では、押圧手段を、気体圧室23と制御エア流路30とで形成しているが、これに限るものではなく、ピストンをコイルバネ等の弾性体を利用して前進位置に付勢し、圧縮空気の供給でピストンを付勢に抗して後退させる構造も採用可能である。この場合、弾性体の採用によってコンパクト化は先の形態に劣るものの、制御遅れや液だれを生じさせず、製品の質を安定させる効果は同様に維持できる。
また、ピストンによる各流路の開閉構造も上記形態に限らない。例えば上記形態では第一ピストン部にOリングを装着してピストン室との当接でシールを、ノズル孔内にOリングを設けて第二ピストン部の当接でシールを夫々得るようにしているが、Oリングの装着側を逆にすることもできる。さらに、流体供給路をピストンの軸心に設けるものに限らず、例えば流体供給路と気体供給路とを横並びに設けて第一ピストン部と第二ピストン部とを同様に横並びに形成したピストンで開閉させるような構造も考えられる。
また、ピストンによる各流路の開閉構造も上記形態に限らない。例えば上記形態では第一ピストン部にOリングを装着してピストン室との当接でシールを、ノズル孔内にOリングを設けて第二ピストン部の当接でシールを夫々得るようにしているが、Oリングの装着側を逆にすることもできる。さらに、流体供給路をピストンの軸心に設けるものに限らず、例えば流体供給路と気体供給路とを横並びに設けて第一ピストン部と第二ピストン部とを同様に横並びに形成したピストンで開閉させるような構造も考えられる。
そして、上記形態では離型剤とエアとを混合して噴出するスプレーノズルに適用した例で説明しているが、流体と気体とはこれに限定するものでなく、塗装用のスプレーノズル等の他の技術分野においても本発明は適用可能である。
1・・スプレーノズル、2・・ボディ、3・・本体、4・・ピストン室、7・・噴出孔、8・・ピストンキャップ、9・・貫通孔、11・・空間、12・・インナーノズル、14・・ノズル孔、15,24・・Oリング、17・・ピストン、18・・第一ピストン部、19・・連通孔、20・・第二ピストン部、23・・気体圧室、25・・流体圧室、27・・流路、29・・混合エア流路、30・・制御エア流路、40・・スプレーシステム、41・・ロボットアーム、42・・スプレーユニット、44・・制御盤、45・・インターフェース盤、46,47・・供給部、48・・電磁切換弁。
Claims (5)
- ボディ内に設けた流体供給路と気体供給路とを合流させ、前記ボディの前端に設けた噴出孔から流体と気体とを混合して噴霧可能としたスプレーノズルであって、
前記ボディ内に、前進位置で前記流体供給路と気体供給路との双方を閉塞し、後退位置で前記両供給路の双方を開放するピストンと、そのピストンを前進位置へ移動させる押圧手段とを設ける一方、
前記気体供給路を、気体の供給によって前記ピストンを後退させる方向へ付勢可能に形成して、
前記気体供給路への気体の供給によって前記ピストンを後退させることにより、前記両供給路を同時に開放させて流体と気体とを夫々供給可能としたことを特徴とするスプレーノズル。 - 流体供給路をボディの軸心に設けてピストンを前記ボディの軸心に配置し、前記ピストンの内部に、前記流体供給路の一部を構成する流路を軸方向に形成した請求項1に記載のスプレーノズル。
- 押圧手段を、ピストンの後方に形成される気体圧室と、その気体圧室へ気体を供給可能な第二気体供給路とから形成した請求項1又は2に記載のスプレーノズル。
- 請求項1乃至3の何れかに記載のスプレーノズルを少なくとも一つ備えたスプレーユニットと、
そのスプレーユニットを任意の姿勢に移動制御する移動制御手段と、
前記スプレーユニットを介して前記スプレーノズルの各流体供給路へ流体を供給する流体供給手段及び、前記スプレーノズルの各気体供給路へ気体を供給する気体供給手段を備えた制御盤と、を含むスプレーシステム。 - スプレーノズルが第二気体供給路を有するものにあっては、前記第二気体供給路を気体供給手段に接続して、前記第二気体供給路側への流路に設けた電磁切換弁による切換動作でスプレーのON/OFFを切換可能とした請求項4に記載のスプレーシステム。
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