JP2008289596A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプによる乾燥運転の開始時での乾燥効果を高めて、立ち上がり特性を良くすることができ、併せて、ヒートポンプの信頼性の向上をも図ることができるようにする。
【解決手段】ヒートポンプ20の圧縮機18を停止させる命令が発生したときに、該圧縮機18から蒸発器16へ、並びに凝縮器17から蒸発器16への、それぞれ冷媒の流通を阻止する手段(第1開閉弁22、第2の開閉弁23)を設けた。これにより、ヒートポンプ20の停止時における冷媒の高圧側から低圧側への流通がなくなると共に、再起動するときの、蒸発器16に凝縮器17から至る有効冷媒の量が増す。かくして、乾燥運転の開始時での乾燥効果を高め得る。又、再起動時、圧縮機18に蒸発器16から液冷媒が吸込まれることも少なくなり、液冷媒による圧縮機18の損傷がなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類の乾燥をヒートポンプで行う衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機(洗濯乾燥機)において、衣類の乾燥をヒートポンプで行うものは、エネルギーの省減に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを具えた衣類乾燥機においては、衣類を収容する乾燥室の空気を、ヒートポンプの蒸発器と凝縮器とを配設した通風路を通して循環させ、そのうちの蒸発器で空気の冷却除湿をし、凝縮器で空気の加熱をして、乾燥室に逐次送り込み、そして又、衣類から水分を奪った空気を通風路に通すということを繰り返すことにより、衣類を漸次乾燥させるようにしている。
従って、衣類を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で回収し、その折りに吸収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できる。従って、効率の良い乾燥を実現できるのである(例えば特許文献1、2参照)。
特開平9−56992号公報 特開2006−87484号公報
しかしながら、上述のものの場合、乾燥運転の開始時における乾燥効果が低く、いわゆる立ち上がり特性が良くなかった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ヒートポンプによる乾燥運転の開始時での乾燥効果を高めて、立ち上がり特性を良くすることができ、併せて、ヒートポンプの信頼性の向上をも図ることのできる衣類乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の衣類乾燥機においては、乾燥室と、この乾燥室の空気を循環用送風機により乾燥室外に出して通風路を通し乾燥室に戻す循環を行わしめる循環装置と、この循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を、圧縮機、凝縮器、絞り器、蒸発器、及び圧縮機の順に接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具え、衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、前記圧縮機を停止させる命令が発生したときに、該圧縮機から前記蒸発器へ、並びに前記凝縮器から前記蒸発器への、それぞれ冷媒の流通を阻止する手段を設けたことを特徴とする(請求項1の発明)。
従来のヒートポンプによる乾燥運転を行うもののいわゆる立ち上がり特性が良くない原因を探ったところ、下記のことが判明した。
まず、ヒートポンプによる乾燥運転を行っているとき、ヒートポンプ中の冷媒は圧縮機と凝縮器、そして蒸発器に存在する。特に、圧縮機がロータリー式などでケースが高圧形である場合、圧縮機に存在する冷媒は圧縮機ケース内の潤滑油に溶け込んで存在する。そして、その圧縮機ケース内に存在した冷媒は高圧、高温であり、凝縮器に存在した冷媒も高圧、高温である一方、蒸発器に存在した冷媒は低圧、低温である。
このため、圧縮機の運転が停止すると、圧縮機からは、該圧縮機の機構部の摺動部にある隙間を通じて冷媒が蒸発器に流れ込み、同時に、凝縮器からもそれと蒸発器との間にある絞り器を通じて冷媒が蒸発器に流れ込む。これらにより、蒸発器は温度の高い冷媒で加熱される。一方、凝縮器の冷媒は量が減り、圧力も低下する。その結果、ヒートポンプサイクル全体の圧力は運転中の凝縮器圧力と蒸発器圧力の中間的な圧力となる。その後、圧縮機の潤滑油が相溶性の場合、特にこの停止中に冷媒が潤滑油に移動して溶け込む。従って、冷媒は圧縮機の潤滑油と蒸発器に豊富となる。
このような状態から、再起動したときには、循環空気の温度が低いための熱負荷がある上に、凝縮器に冷媒が少なく、又、圧縮機ケース内の潤滑油に冷媒が溶け込んだままであるという条件があるため、蒸発器に低温度の液冷媒が直ぐには来ない。来ても、蒸発器には暖かい冷媒があるので、蒸発器は直ぐには冷えない。更に、その折り、圧縮機には蒸発器に存在した冷媒が吸込まれるが、その中には液冷媒が少なからず含まれるので、圧縮機の潤滑油に冷媒が益々溶け込み、凝縮器から蒸発器に至る冷媒の量が不足する。このようなことから、ヒートポンプによる乾燥運転を行うものの立ち上がり特性が良くないという結果がもたらされていたと判断される。
そして又、再起動するときには、上述のように、蒸発器に存在した液冷媒が圧縮機に吸込まれることにより、圧縮機の摺動部が液冷媒によるダメージを受けたり、弁部の破損を来たしたりする可能性が高い。加えて、液冷媒は圧縮機の潤滑油の希釈を促進するため、潤滑油の潤滑性が低下して、圧縮機が損傷される可能性が一層高くなり、圧縮機の信頼性、ひいてはヒートポンプの信頼性上、好ましくない結果をもたらす。
これらに対して、ヒートポンプの圧縮機を停止させる命令が発生したときに、該圧縮機から蒸発器へ、並びに凝縮器から蒸発器への、それぞれ冷媒の流通を阻止する手段を設けた上記手段によれば、ヒートポンプの停止時における冷媒の高圧側から低圧側への流通がなくなって、蒸発器の温度上昇が抑えられる。そして、それに加え、再起動するときには、蒸発器に凝縮器から至る有効冷媒の量が増し、ヒートポンプ全体として冷媒の分布状態が適切な安定運転状態に速やかになる。かくして、ヒートポンプによる乾燥運転の開始時での乾燥効果を高め得、立ち上がり特性を良くすることができる。
又、再起動時、圧縮機に蒸発器から液冷媒が吸込まれることも少なくなるので、圧縮機がその液冷媒で、もしくはその液冷媒が圧縮機の潤滑油の希釈を促進することによる潤滑性の低下で、損傷される可能性を低め、ヒートポンプの信頼性を向上できる。
以下、本発明を洗濯乾燥機に適用して、その第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図3を参照して説明する。
まず、図3に示すように、洗濯乾燥機全体の外殻を成す外箱1の前面(図で右側)には、洗濯物(衣類)出入口2を有していて、それをドア3により開閉するようにしている。
外箱1の内部には、水槽4を横軸状で前上がりの傾斜状に配設しており、水槽4の内部には、回転槽であるドラム5を水槽4と平行で且つ同心状に配設している。ドラム5は多孔状を成しており(孔は一部のみを図示)、このドラム5を回転軸6で回転駆動するモータ7を水槽4の背部に取付けている。この結果、ドラム5は、内部5aが、後述のごとく、洗濯室として機能すると共に、脱水室として機能し、そして乾燥室として機能するようになっている。
水槽4の下方には通風ケース8を配設しており、この通風ケース8の前部を、吸込側ダクト9を介して、水槽4の前部の上部に形成した排気口10に連ねている。一方、通風ケース8の後部は、循環用送風機11のケーシング11a及び吐出側ダクト12を介して、水槽4の奥部の上部に形成した給気口13に連ねており、これらの吸込側ダクト9、通風ケース8、循環用送風機11のケーシング11a、及び吐出側ダクト12により、通風路14を組成している。
循環用送風機11は、上記ケーシング11a内に送風羽根11bを配設し、その送風羽根11bを、ケーシング11a外に配設したモータ11cにより回転駆動するものであり、それによる送風作用で、ドラム5の内部5aの空気を、矢印で示すように、上記通風路14を通してドラム5外に出した後、ドラム5の内部5aに戻す循環を行わしめるようになっており、もって、通風路14と循環用送風機11とによりドラム5の内部5aの空気を循環させる循環装置15を構成している。
しかして、通風路14中、特に通風ケース8の内部には、上記循環空気の入口側である前部に蒸発器16を配設し、同空気の出口側である後部に凝縮器17を配設している。これらの蒸発器16及び凝縮器17は、詳しくは図示しないが、ともに、蛇行状を成す例えば銅など伝熱材製の冷媒流通パイプに、例えばアルミニウム板製の伝熱フィンを多数接触させて取着して成るもので、それらの伝熱フィンの各間を、通風ケース8内を上述のごとく通る循環空気が流れるようになっている。
そして、それらの蒸発器16及び凝縮器17は、図1に示すように、圧縮機18(この場合、ロータリー式)、及び絞り器である、特にこの場合、キャピラリチューブ19とで、ヒートポンプ20を組成するもので、このヒートポンプ20においては、基本的に、圧縮機18−凝縮器17−キャピラリチューブ19−蒸発器16−圧縮機18の順に、それらを接続パイプ21によって接続することにより、冷凍サイクルを構成している。
又、上記ヒートポンプ20において、圧縮機18と蒸発器16との間には第1の開閉弁22を介在させており、凝縮器17とキャピラリチューブ19との間には第2の開閉弁23を介在させている。
なお、ヒートポンプ20には冷媒(図示せず)を封入している。又、圧縮機18及びキャピラリチューブ19は、図3には示さないが、通風ケース8外(外箱1内)に配設している。
更に、図1にヒートポンプ20と併せて示す通風ケース8の、蒸発器16より後側(凝縮器17との間)には、外気吸込口24,25を形成しており、通風ケース8の、蒸発器16より前側(吸込側ダクト9との間)には、排熱口26を形成している。
このほか、図3には、前記外箱1内の最上部の前部に配置した制御装置27を示しており、この制御装置27は、例えばマイクロコンピュータから成るもので、洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するようになっている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
まず、洗濯乾燥機の概略的な動作について説明する。使用者により図示しない操作パネルが操作されて運転コースが設定され、運転の開始が指示されると、洗濯乾燥機は、設定された運転コースに応じた洗濯運転、乾燥運転、或いはその両運転を続けて行う洗濯乾燥運転を実行する。その1つとして、洗濯乾燥運転の実行が開始された場合には、洗濯行程、脱水行程、乾燥行程が順に実行される。
洗濯行程では、水槽4内に給水した後、ドラム5を低速で回転させる動作が行われる(このとき、ドラム5の内部5aは、収容した洗濯物をドラム5の回転で撹拌洗濯する洗濯室として機能する)。脱水行程では、水槽4内の水を排出した後、ドラム5を高速で回転させる動作が行われる(このとき、ドラム5の内部5aは、洗濯物をドラム5の回転で遠心脱水する脱水室として機能する)。乾燥行程では、ドラム5を低速で回転させつつ、ドラム5の内部5aに温風を供給する動作が行われる。
上記乾燥行程で、ドラム5の内部5aに温風を供給する動作は、詳しくは、図2の上段に示すように、圧縮機18を駆動すると共に、循環用送風機11を駆動し、第1の開閉弁22を開放、第2の開閉弁23も開放させて行われる。
そのうち、循環用送風機11の駆動により、ドラム5の内部5aの空気が水槽4の排気口10から吸込側ダクト9、通風ケース8、循環用送風機11のケーシング11a、吐出側ダクト12を順に通って、すなわち、通風路14を通って、水槽4の給気口13からドラム5の内部5aに戻される。
それと併せてヒートポンプ20では、圧縮機18の駆動により、冷媒(気体)が圧縮機18で圧縮されて高温高圧となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器17に流れ、通風ケース8内を通る空気と熱交換する。これにより、通風ケース8内を通る空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、第2の開閉弁23を通って、キャピラリチューブ19を通ることにより減圧された後、蒸発器16に流入して気化する。それにより、蒸発器16は通風ケース8内を通る空気を冷却する。蒸発器16を通過した冷媒は第1の開閉弁22を通って圧縮機18に戻る。
これらにより、前記ドラム5の内部5aから通風路14の通風ケース8内に流入した空気が、蒸発器16で冷却されて除湿され、その後に凝縮器17で加熱されて温風化される。そして、その温風が循環用送風機11のケーシング11a内及び吐出側ダクト12を順に通って、水槽4の給気口13からドラム5の内部5aに供給される。
しかして、ドラム5の内部5aに供給された温風は、洗濯物の水分を奪った後、前記水槽4の排気口10から吸込側ダクト9を経て通風ケース8内に流入する。
かくして、蒸発器16と凝縮器17とを有する通風ケース8内とドラム5の内部5aとの間を空気が循環することにより、ドラム5の内部5aの洗濯物が乾燥される。従って、このときに、ドラム5の内部5aは乾燥室として機能する。
そして、そのような乾燥運転により衣類が所定の乾燥度に達して運転を終了するときには、衣類のその所定の乾燥度の検知に基づいて、又、途中に運転を一時的に停止させるときには、使用者の操作に基づいて、それぞれ圧縮機18を停止させる命令が制御装置27から発生せられる。このときには、図2の下段に示すように、圧縮機18を停止させると共に、循環用送風機11も停止させ、第1の開閉弁22は閉塞、第2の開閉弁23も閉塞させる。
これらにより、上述の乾燥運転が終了し、その運転で高圧、高温となった圧縮機18内の冷媒並びに凝縮器17内の冷媒の、それぞれ蒸発器16内への流通は、第1の開閉弁22と第2の開閉弁23とによって阻止される。従って、この場合、第1の開閉弁22が圧縮機18から蒸発器16への冷媒の流通を阻止する手段として機能し、第2の開閉弁23が凝縮器17から蒸発器16への冷媒の流通を阻止する手段として機能する。よって、圧縮機18内の冷媒並びに凝縮器17内の冷媒が蒸発器16内に流入することはなく、それによる蒸発器16の温度上昇がなくされる。又、それに加え、再起動するときには、凝縮器17に適量の冷媒が留められているから、凝縮器17から蒸発器16に至る有効冷媒の量が従来より増し、ヒートポンプ20全体として冷媒の分布状態が適切な安定運転状態に速やかになる。かくして、ヒートポンプ20による乾燥運転の開始時での乾燥効果を高め得、立ち上がり特性を良くすることができるので、洗濯物の乾燥速度も速くできる。
又、再起動時、圧縮機18に蒸発器16から液冷媒が吸込まれることも少なくなるので、圧縮機18がその液冷媒で、もしくはその液冷媒が圧縮機18の潤滑油の希釈を促進することによる潤滑性の低下で、損傷される可能性を低め得、ヒートポンプ20の信頼性を向上できる。
以上に対して、図4ないし図11は本発明の第2ないし第5実施例(第2ないし第5の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図4及び図5に示す第2実施例においては、ヒートポンプ20の圧縮機18から蒸発器16への冷媒の流通を阻止する手段として、前記第1の開閉弁22に代え、逆止弁31を用いている。又、キャピラリチューブ19に代わる絞り器として電子式膨張弁32を用いている。この電子式膨張弁32は閉塞機能付きであり、その閉塞機能にて、前記第2の開閉弁23に代わり、凝縮器17から蒸発器16への冷媒の流通を阻止する手段として機能するものである。
このものでは、乾燥行程で、ドラム5の内部5aに温風を供給する動作は、図5の上段に示すように、圧縮機18を駆動すると共に、循環用送風機11を駆動し、そして、電子式膨張弁32を所定の開度に開いて行われる。又、このとき、逆止弁31は蒸発器16から圧縮機18への冷媒の流れを順方向とするものであり、圧縮機18を駆動すれば、圧縮機18は入口部の圧力が下がり(出口部の圧力が上がり)、下がった圧縮機18の入口部の圧力は、蒸発器16の圧力より低くなるので、逆止弁31は蒸発器16の冷媒を圧縮機18に流す。
圧縮機18で圧縮された冷媒は、前述のように、凝縮器17で通風ケース8内を通る空気と熱交換することにより、通風ケース8内を通る空気を加熱し、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。このとき、電子式膨張弁32は所定の開度に開いており、従って、凝縮器17を通った冷媒は、次に電子式膨張弁32を膨張しながら通り、低温度の2相冷媒となって蒸発器16に流れ、気化する。それにより、蒸発器16は通風ケース8内を通る空気を冷却する。蒸発器16を通過した冷媒は上記逆止弁31を通って圧縮機18に戻る。
なお、この乾燥行程中、電子式膨張弁32は、蒸発器16の入口部の温度と出口部の温度との差により、開度を自動調整される。更に、圧縮機18の回転速度と電子式膨張弁32の開度は、圧縮機18の出口部の検知温度が適温の例えば100℃前後となり、凝縮器17の温度が同じく適温の例えば70℃前後となるように自動調整される。
そして、圧縮機18を停止させる命令が制御装置27から発生せられたときには、図5の下段に示すように、圧縮機18を停止させると共に、循環用送風機11も停止させ、電子式膨張弁32は閉塞させる。又、このときには、圧縮機18の停止によって、圧縮機18の入口部と逆止弁31との間の圧力は、運転中の低圧状態から高圧側の圧力と同じ圧力に上がることから、その圧力により逆止弁31は閉状態となり、圧縮機18から蒸発器16への冷媒の流れを阻止する。
これらにより、圧縮機18内の冷媒並びに凝縮器17内の冷媒の、それぞれ蒸発器16内への流通は、逆止弁31と電子式膨張弁32とによって阻止されるものであり、かくして、第1実施例同様の作用効果を得ることができる。
しかも、この場合、電子式膨張弁32はそれひとつで、第1実施例のキャピラリチューブ19と第2の開閉弁23の働きをするので、使用部品点数を少なく済ませ得、コストを安く提供することができる。
[第3実施例]
図6及び図7に示す第3実施例においては、ヒートポンプ20の構成は第2実施例と同じとしている(第1実施例と同じにしても良い)。第2実施例と異なる点は、通風ケース8の前端部(図6では下部)に吐気口41を形成し、この吐気口41部分に風路切換装置としてのダンパ42を設けたのがその一つである。ダンパ42は、図示しないモータにより回動支点部42aを中心に回動されることによって、吐気口41を閉塞する位置Xと、吐気口41を開放して通風ケース8と吸込側ダクト9との間を閉塞すると共に排熱口26を閉塞する位置Yとに切換えられるようになっている。
又、通風ケース8の前方(図6では下方)には、吐気口41に連ねて吹出ダクト43を設けており、この吹出ダクト43の内部に冷風用送風機44、特にそれの図示しないモータによって回転駆動される送風羽根44aを配設している。なお、吹出ダクト43は先端部が機外の前方に向かって開放している。
この第3実施例の、第2実施例と異なる点の他の一つは、配水管路45を設けた構成である。この配水管路45では、図示しない水道の蛇口に接続される給水弁46を給水源とし、これの2つある出口の1つ46aを注水ケース47に接続し、この注水ケース47から前記水槽4に給水するようにしている。又、水槽4からは、水槽4の下方に配設した排水弁48及び排水ホース49を介して家屋の排水口50に排水するようにしている。
給水弁46の出口の他の1つ46bは、凝縮器17に対して配設した散水器51に接続している。散水器51は、詳細には、凝縮器17の直上に配設したもので、上記給水弁46から供給される水を散布して凝縮器17にかけ、該凝縮器17を冷却する冷却手段として機能するようになっている。
凝縮器17の直下には水受器52を配設しており、この水受器52で上記凝縮器17にかけられて落ちる水を受け、その受けた水を前記排水ホース49を介して前記家屋の排水口50に排出するようにしている。
このものの通常の乾燥運転は第3実施例と同様であり、異なる点は冷風運転ができるところにある。その冷風運転は、前記乾燥運転が行われないときに実行できる。冷風運転の開始によって、図7の上段に示すように、ダンパ42は図6に実線で示した位置Y(冷風運転時位置)に切換えられる(乾燥運転時には、ダンパ42は図6に二点鎖線で示した位置Xにある)。この状態で、ヒートポンプ20では、圧縮機18を駆動すると共に、電子式膨張弁32を所定の開度に開き、そして、冷風用送風機44を駆動する(循環用送風機11は駆動しない)。又、このときも、逆止弁31は、圧縮機18の駆動により、蒸発器16の冷媒を圧縮機18に流す。
こうした運転により、図6に矢印で示すように、通風ケース8内には外気吸込口24,25から外気が吸引され、それが蒸発器16を通り、冷風となって吐気口41から吹出ダクト43を通って機外の前方に吹き出される。
併せてこの場合、給水弁46の出口46bを開いて、凝縮器17上の散水器51に給水する。これにより、凝縮器17への散水がなされて、凝縮器17の冷却(熱吸収)がなされるので、その分、蒸発器16の温度降下が促進され、冷風の生成が無理なく行われる。又、このとき、凝縮器17に散水された後の水は、凝縮器17下の水受器52で受けられて排水ホース49を通り、家屋の排水口50に排出される。
そして、この場合も、圧縮機18を停止させる命令が制御装置27から発生せられたときには、図7の下段に示すように、圧縮機18を停止させると共に、冷風用送風機44も停止させ(循環用送風機11も停止させたままである)、ダンパ42は図6に二点鎖線で示した位置Xに切換える。更に、給水弁46の出口46bを閉じて、散水器51への給水を停止し、電子式膨張弁32を閉塞させる。又、このときには、圧縮機18の停止による前記圧力の変化で逆止弁31は閉状態となり、圧縮機18から蒸発器16への冷媒の流れを阻止する。
これらにより、圧縮機18内の冷媒並びに凝縮器17内の冷媒の、それぞれ蒸発器16内への流通は、逆止弁31と電子式膨張弁32とによって阻止されるものであり、かくして、冷風運転終了後と一時停止後における冷却運転の開始時又は乾燥運転の開始時での乾燥効果を高め得、立ち上がり特性を良くすることができる。
[第4実施例]
図8及び図9に示す第4実施例においても、ヒートポンプ20の構成は第2実施例と同じとしている(第1実施例と同じにしても良い)。第2実施例と異なる点は、制御にある。詳細には、乾燥運転時には、図9の最上段に示すように、圧縮機18を駆動すると共に、循環用送風機11を駆動し、そして、電子式膨張弁32を所定の開度に開く。又、このとき、逆止弁31は、圧縮機18の駆動により、蒸発器16の冷媒を圧縮機18に流す。これらは、第2実施例の乾燥運転時と同様である。
そして、圧縮機18を停止させる命令が制御装置27から発生せられたときには、図9の中段に示すように、電子式膨張弁32を閉塞させ、この状態で、圧縮機18の駆動、循環用送風機11の駆動を継続する(逆止弁31も、蒸発器16の冷媒を圧縮機18に流す状態に維持される)。これにより、凝縮器17から蒸発器16への冷媒の流入が止められ、この状態で、蒸発器16から圧縮機18を経て凝縮器17に冷媒が移される。この結果、冷媒は凝縮器17に集められ、豊富となる。
この後、図9の最下段に示すように、電子式膨張弁32を閉塞させたまま、圧縮機18を停止させると共に、循環用送風機11を停止させる(逆止弁31は、圧縮機18の停止による前記圧力の変化で閉状態となる)ことにより、第1実施例同様の作用効果を得ることができる。
併せて、この場合、特には、運転の再開時、電子式膨張弁32の開放によって、凝縮器17に集められた冷媒が蒸発器16に大量に流れ込む。これにより、立ち上がり時の蒸発器16の冷却性能を高め得るから、乾燥性能を一層良くすることができる。
[第5実施例]
図10及び図11に示す第5実施例においては、ヒートポンプ20の圧縮機18と凝縮器17との間に、凝縮器17から圧縮機18への冷媒の流通を阻止する手段として、第2の逆止弁61を設けている。ヒートポンプ20のそのほかの構成は第2実施例と同じであり(第1実施例と同じにしても良い)、逆止弁31は第1の逆止弁となっている。
又、制御は、第4実施例と同様としており、第2の逆止弁61は、乾燥運転時には、図11の最上段に示すように、圧縮機18の駆動によって、圧縮機18の冷媒を凝縮器17に流す。
圧縮機18を停止させる命令が制御装置27から発生せられたときには、図11の中段に示すように、電子式膨張弁32を閉塞させ、この状態で、圧縮機18の駆動、循環用送風機11の駆動を継続することで、第1の逆止弁31は、蒸発器16の冷媒を圧縮機18に流す状態に維持され、第2の逆止弁61は、圧縮機18の冷媒を凝縮器17に流す状態に維持される。これにより、前述のように、凝縮器17から蒸発器16への冷媒の流入が止められ、この状態で、蒸発器16から圧縮機18を経て凝縮器17に冷媒が移される。この結果、冷媒は凝縮器17に集められ、豊富となる。
この後、図11の最下段に示すように、電子式膨張弁32を閉塞させたまま、圧縮機18を停止させると共に、循環用送風機11を停止させる。すると、前述のように、圧縮機18の停止による前記圧力の変化(圧縮機18の入口側と出口側の圧力が均一化し、結果として、入口側の圧力がそれまでより高くなり、出口側の圧力がそれまでより低くなる)で、第1の逆止弁31が閉状態となると共に、第2の逆止弁61も閉状態となる。
それらにより、圧縮機18内の冷媒並びに凝縮器17内の冷媒の、それぞれ蒸発器16内への流通が、第1の逆止弁31と電子式膨張弁32とによって阻止され、かくして、第1実施例同様の作用効果を得ることができると共に、このとき、凝縮器17の冷媒が圧縮機18に流入することが第2の逆止弁61によって阻止されるため、停止中に、凝縮器17の冷媒が圧縮機18の潤滑油に溶け込むこともなくなり、運転の再開時には、冷媒が蒸発器16により多く流れ込むようになる。よって、立ち上がり時の蒸発器16の冷却性能を高め得、乾燥性能を一層良くすることができると共に、圧縮機18がその液冷媒で、もしくはその液冷媒が圧縮機18の潤滑油の希釈を促進することによる潤滑性の低下で、損傷される可能性を一層低め得、ヒートポンプ20の信頼性を一段と向上できる。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に洗濯乾燥機全体としては、上述の横軸形に限られず、水槽及び回転槽を縦軸状に有する縦軸形であっても良いし、又、本来的には洗濯と乾燥の両機能を有する洗濯乾燥機に限られず、乾燥機能のみを有する衣類乾燥機に適用できるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を、ヒートポンプとドラム及び循環装置の関連構成で示す図 制御内容を示す図 全体の概略的縦断側面図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 図2相当図
符号の説明
図面中、5aはドラムの内部(乾燥室)、11は循環用送風機、14は通風路、15は循環装置、16は蒸発器、17は凝縮器、18は圧縮機、19はキャピラリチューブ(絞り器)、20はヒートポンプ、22は第1の開閉弁(圧縮機から蒸発器への冷媒の流通を阻止する手段)、23は第2の開閉弁(凝縮器から蒸発器への冷媒の流通を阻止する手段)、31は逆止弁、32は電子式膨張弁、61は第2の逆止弁(凝縮器から圧縮機への冷媒の流通を阻止する手段)を示す。

Claims (4)

  1. 乾燥室と、
    この乾燥室の空気を循環用送風機により乾燥室外に出して通風路を通し乾燥室に戻す循環を行わしめる循環装置と、
    この循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を、圧縮機、凝縮器、絞り器、蒸発器、及び圧縮機の順に接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具え、
    衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、
    前記圧縮機を停止させる命令が発生したときに、該圧縮機から前記蒸発器へ、並びに前記凝縮器から前記蒸発器への、それぞれ冷媒の流通を阻止する手段を設けたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 圧縮機から蒸発器への冷媒の流通を阻止する手段が逆止弁であり、凝縮器から蒸発器への冷媒の流通を阻止する手段が絞り器として使用する閉塞機能付きの電子式膨張弁であることを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 圧縮機を停止させる命令が発生したときに、凝縮器から蒸発器への冷媒の流通を阻止した状態で、圧縮機の駆動と循環用送風機の駆動とを所定時間行い、その後に、凝縮器から蒸発器への冷媒の流通を阻止する状態を維持しつつ、圧縮機から蒸発器への冷媒の流通を阻止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
  4. 圧縮機を停止させる命令が発生したときに、凝縮器から蒸発器への冷媒の流通を阻止した状態で、圧縮機の駆動と循環用送風機の駆動とを所定時間行った後に、凝縮器から圧縮機への冷媒の流通を阻止する手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の衣類乾燥機。
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