JP2007067941A - ノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化が可能なノイズフィルタを提供する。
【解決手段】 本実施の形態のノイズフィルタは、第1の端子と第2の端子との間に直列に設けられた第1のインダクタ及び第2のインダクタを含む第1の導電線と、第3の端子と第4の端子とを接続する第2の導電線と、直列に設けられた第3のインダクタ及び容量素子と、第1の導電線における第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部に接続された一端と、第2の導電線に接続された他端とを含むLC部とを備えている。第1のインダクタ及び第2のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノイズフィルタに関するものである。
ノイズフィルタには、コアに導線を巻きまわしたコイルが用いられている。特許文献1には、コイルと容量素子とを多段に接続した多段LCフィルタによって構成されるACラインフィルタが記載されている。
特開平10−256859号公報
多段LCフィルタは、高いノイズ減衰率を有する。しかしながら、多段LCフィルタはコイルと容量素子とを多段に接続した構成を有しているので、そのサイズが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、小型化が可能なノイズフィルタを提供することを目的としている。
本発明の第1のノイズフィルタは、第1の端子と第2の端子との間に直列に設けられた第1のインダクタ及び第2のインダクタを含む第1の導電線と、第3の端子と第4の端子とを接続する第2の導電線と、直列に設けられた第3のインダクタ及び容量素子と、第1の導電線における第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部に接続された一端と、第2の導電線に接続された他端とを含むLC部とを備えており、第1のインダクタ及び第2のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されており、接続部は、平角状の導線の一部に設けられており、第1のインダクタ及び第2のインダクタを構成する巻線と離間している。
即ち、第1のノイズフィルタには、コアと、このコアに巻かれた巻線であって単一の平角状の導線を用いた巻線と、を有するコイルが設けられている。このコイルの巻線は、第1のインダクタと第2のインダクタとを構成しており、上記平角状の導線の一部は、第1のインダクタ及び第2のインダクタの間において、当該第1のインダクタ及び第2のインダクタを構成する巻線と離間している。第1のノイズフィルタにおいては、この平角状の導線の一部が接続部として用いられている。
第1のノイズフィルタでは、第1の端子と第3の端子との間に印加されるノーマルモードノイズ電圧が、第1のインダクタとLC部とによって分圧され、第1のインダクタの両端間とLC部の両端間とにそれぞれ所定の電圧が発生する。第1のインダクタと第2のインダクタとが、コアを共通にする巻線から構成されており、互いに電磁気的に結合されているので、第1のインダクタの両端間に発生した電圧に応じて第2のインダクタの両端間に所定の電圧が発生する。第2のインダクタの両端間に発生する電圧の方向は、LC部の両端間に発生する電圧の方向と逆方向であることから、これらの電圧は互いに打ち消しあう。したがって、第2の端子と第4の端子との間の電圧は、第1の端子と第3の端子との間に印加された電圧よりも小さくなる。
ここで、容量素子の容量値が小さければ、第1のインダクタのインダクタンス、第2のインダクタのインダクタンス、及び第3のインダクタのインダクタンスを同一の値に近づけることによって、第2の端子と第4の端子との間の電圧が第1の端子と第3の端子との間に印加された電圧よりもより小さくすることができるので、フィルタの構成部品を削減することができる。
また、第1のノイズフィルタでは、平角状の導線が用いられているので、導線の占有体積を小さくすることができる。
なお、電流をあまり必要としないコイルであれば、断面形状が丸く、線径が細い導線を使用することが出来る。このような導線であれば、コイルの巻き始めと巻き終わりの間に接続点を作製することは容易である。一般的に上記のようなコイルを作製する場合、コイルの巻き始めと巻き終わりにおいて、ボビンのピンに導線を絡げる手法をとる。同様にボビンのピンに導線を絡げることにより、接続点を作ることができる。しかし、大電流用の平角コイルを導線として使用した場合、ボビンのピンに導線を絡げることは作業上困難であり、簡単な方法で接続点を作製することが要請されている。第1のノイズフィルタに用いられている上記のコイルによれば、平角電線を使用しても容易にコイルの接続点(接続部)を作ることが出来る。
本発明の第2のノイズフィルタは、第1の端子と第2の端子との間に直列に設けられた第1のインダクタ及び第2のインダクタを含む第1の導電線と、直列に設けられた第3のインダクタ及び容量素子と、第1の導電線における第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部に接続された一端とを含むLC部と、第3の端子と第4の端子との間に直列に設けられた第4のインダクタ及び第5のインダクタを含んでおり、該第4のインダクタと該第5のインダクタとの間の別の接続部であって、LC部の他端が接続された該別の接続部を含む第2の導電線とを備えており、第1のインダクタ及び第2のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されており、第4のインダクタ及び第5のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されており、接続部は、第1のインダクタ及び第2のインダクタのための平角状の導線の一部に設けられており、第1のインダクタ及び第2のインダクタを構成する巻線と離間しており、別の接続部は、第4のインダクタ及び第5のインダクタのための平角状の導線の一部に設けられており、第4のインダクタ及び第5のインダクタを構成する巻線と離間している。
即ち、第2のノイズフィルタには、コアと、このコアに巻かれた巻線であって単一の平角状の導線を用いた巻線と、をそれぞれ有する二つのコイルが設けられている。一方のコイルの巻線は、第1のインダクタと第2のインダクタとを構成しており、一方のコイルを構成する上記平角状の導線の一部は、第1のインダクタ及び第2のインダクタの間において、当該第1のインダクタ及び第2のインダクタを構成する巻線と離間している。第2のノイズフィルタにおいては、この平角状の導線の一部が接続部として用いられている。
他方のコイルの巻線は、第4のインダクタと第5のインダクタとを構成しており、他方のコイルを構成する上記平角状の導線の一部は、第4のインダクタ及び第5のインダクタの間において、当該第4のインダクタ及び第5のインダクタを構成する巻線と離間している。第2のノイズフィルタにおいては、この平角状の導線の一部が別の接続部として用いられている。
第2のノイズフィルタでは、第1の端子と第3の端子との間に印加されるノーマルモードノイズ電圧が、第1のインダクタとLC部と第4のインダクタとによって分圧され、第1のインダクタの両端間とLC部の両端間と第4のインダクタの両端間とに、それぞれ、所定の電圧が発生する。第1のインダクタと第2のインダクタとが、コアを共通にする巻線から構成されており、互いに電磁気的に結合されているので、第1のインダクタの両端間に発生した電圧に応じて第2のインダクタの両端間に所定の電圧が発生する。同様に、第4のインダクタと第5のインダクタとが、コアを共通にする巻線から構成されており、互いに電磁気的に結合されているので、第4のインダクタの両端間に発生した電圧に応じて第5のインダクタの両端間に所定の電圧が発生する。第2のインダクタの両端間に発生する電圧の方向及び第5のインダクタの両端間に発生する電圧の方向は、LC部の両端間に発生する電圧の方向と逆方向であることから、これらの電圧は互いに打ち消しあう。したがって、第2の端子と第4の端子との間の電圧は、第1の端子と第3の端子との間に印加された電圧よりも小さくなる。
ここで、容量素子の容量値が小さければ、第1のインダクタのインダクタンスと第2のインダクタのインダクタンスとを同一の値に近づけ、且つ第4のインダクタのインダクタンスと第5のインダクタのインダクタンスとを同一の値に近づけ、更に第3のインダクタのインダクタンスを、第1のインダクタのインダクタンス及び第4のインダクタのインダクタンスの合計のインダクタンスの2倍の値、又は第2のインダクタのインダクタンス及び第5のインダクタのインダクタンスの合計のインダクタンスの2倍の値に近づけることによって、第2の端子と第4の端子との間の電圧が第1の端子と第3の端子との間に印加された電圧よりもより小さくすることができるので、フィルタの構成部品を削減することができる。
また、第2のノイズフィルタでは、平角状の導線が用いられているので、導線の占有体積を小さくすることができる。
また、第2のノイズフィルタに用いられている上記のコイルによれば、平角電線を使用しても容易にコイルの接続点(接続部)を作ることが出来る。
第1のインダクタ及び第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第1のインダクタ及び第2のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、第1のインダクタ、第2のインダクタ、及び接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、接続部は、所定の軸線方向に交差する方向に、第1のインダクタ及び第2のインダクタを構成する巻線より突出していることが好ましい。
この構成によれば、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部が、軸線方向に交差する方向に突出しているので、この接続部とLC部との接続が容易である。また、第1のインダクタと第2のインダクタとが一本の導線から構成されているので、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部における信頼性が高い。
また、第1のインダクタ及び第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第1のインダクタ及び第2のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、第1のインダクタ、第2のインダクタ、及び接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、接続部は、所定の軸線方向に延びる直線に沿って設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部の周囲に隣り合う導線がないので、この接続部とLC部との接続が容易である。また、第1のインダクタと第2のインダクタとが一本の導線から構成されているので、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部における信頼性が高い。
また、第1のインダクタ及び第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第1のインダクタ及び第2のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、第1のインダクタ、第2のインダクタ、及び接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、接続部は、第1のインダクタを構成する巻線及び第2のインダクタを構成する巻線と、所定の軸線方向に離間していることが好ましい。
この構成によれば、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部の周囲に隣り合う導線がないので、この接続部とLC部との接続が容易である。また、第1のインダクタと第2のインダクタとが一本の導線から構成されているので、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部における信頼性が高い。
また、第1のインダクタ及び第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第1のインダクタ及び第2のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、接続部は、第1のインダクタ側の第1の部分と、第2のインダクタ側の第2の部分とに分割されており、第1のインダクタ及び第1の部分は、単一且つ平角状の導線から構成されており、第2のインダクタ及び第2の部分は、単一且つ平角状の別の導線から構成されており、第1の部分及び第2の部分は、所定の軸線方向に交差する方向に、第1のインダクタ及び第2のインダクタを構成する巻線より突出しており、互いに結合されていることが好ましい。
この構成によれば、第1のインダクタと第2のインダクタとの間の接続部が、軸線方向に交差するする方向に突出しているので、この接続部とLC部との接続が容易である。また、第1のインダクタと第2のインダクタとは、それぞれ分割された別の導線から製作された後に接続されるので、導線を旋回することによって巻線を製作する作業が容易である。
また、第4のインダクタ及び第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第4のインダクタ及び第5のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、第4のインダクタ、第5のインダクタ、及び別の接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、別の接続部は、所定の軸線方向に交差する方向に、第4のインダクタ及び第5のインダクタを構成する巻線より突出していることが好ましい。
この構成によれば、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部が、軸線方向に交差する方向に突出しているので、この別の接続部とLC部との接続が容易である。また、第4のインダクタと第5のインダクタとが一本の導線から構成されているので、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部における信頼性が高い。
また、第4のインダクタ及び第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第4のインダクタ及び第5のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、第4のインダクタ、第5のインダクタ、及び別の接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、別の接続部は、所定の軸線方向に延びる直線に沿って設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部の周囲に隣り合う導線がないので、この別の接続部とLC部との接続が容易である。また、第4のインダクタと第5のインダクタとが一本の導線から構成されているので、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部における信頼性が高い。
また、第4のインダクタ及び第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第4のインダクタ及び第5のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、第4のインダクタ、第5のインダクタ、及び別の接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、別の接続部は、第4のインダクタを構成する巻線及び第5のインダクタを構成する巻線と、所定の軸線方向に離間していることが好ましい。
この構成によれば、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部の周囲に隣り合う導線がないので、この別の接続部とLC部との接続が容易である。また、第4のインダクタと第5のインダクタとが一本の導線から構成されているので、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部における信頼性が高い。
また、第4のインダクタ及び第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、第4のインダクタ及び第5のインダクタをそれぞれ構成する巻線は、所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、別の接続部は、第4のインダクタ側の第1の部分と、第5のインダクタ側の第2の部分とに分割されており、第4のインダクタ及び第1の部分は、単一且つ平角状の導線から構成されており、第5のインダクタ及び第2の部分は、単一且つ平角状の別の導線から構成されており、第1の部分及び第2の部分は、所定の軸線方向に交差する方向に、第4のインダクタ及び第5のインダクタを構成する巻線より突出しており、互いに結合されていることが好ましい。
この構成によれば、第4のインダクタと第5のインダクタとの間の別の接続部が、軸線方向に交差するする方向に突出しているので、この別の接続部とLC部との接続が容易である。また、第4のインダクタと第5のインダクタとは、それぞれ分割された別の導線から製作された後に接続されるので、導線を旋回することによって巻線を製作する作業が容易である。
本発明によれば、小型化が可能なノイズフィルタが提供される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るノイズフィルタを示す回路図である。図1に示すノイズフィルタ10は、第1の導電線12、第2の導電線14、及びLC部16を備えている。
第1の導電線12は、第1の端子12aと第2の端子12bとの間に設けられている。この第1の導電線12は、直列に設けられた第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20を含んでいる。第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20は、コア30を共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されている。即ち、第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20は、単一のコイルから構成されている。このコイルの構造については後述する。
また、第1の導電線12は、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20とを接続する接続部22を含んでいる。この接続部22には、LC部16の一端が接続されている。
LC部16は、直列に接続された第3のインダクタ24と容量素子26とを含んでいる。本実施の形態では、第3のインダクタ24の一端が、LC部16の一端として、接続部22に接続されている。また、LC部16の他端は、第2の導電線14に接続されている。第2の導電線14は、第3の端子14aと第4の端子14bとを接続している。
次に、本実施の形態のノイズフィルタ10の動作を説明する。第1の端子12aと第3の端子14aとの間にノーマルモードノイズ電圧Viが入力されると、当該電圧Viが第1のインダクタ18とLC部16とによって分圧され、第1のインダクタ18の両端間とLC部16の両端間とに、それぞれ、所定の電圧が発生する。なお、図中の矢印は、その先の方が高い電圧であることを表している。
ノイズフィルタ10では、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20とは、互いに電磁気的に結合されているので、第1のインダクタ18の両端間に発生した電圧に応じて、第2のインダクタ20の両端間に所定の電圧が発生する。第2のインダクタ20の両端間に発生する電圧の方向は、LC部16の両端間に発生する電圧の方向と逆方向であることから、これらの電圧は互いに打ち消しあう。したがって、第2の端子12bと第4の端子14bとの間の電圧は、第1の端子12aと第3の端子14aとの間に印加された電圧Viよりも小さくなる。
また、ノイズフィルタ10では、第2の端子12bと第4の端子14bとの間にノーマルモードノイズ電圧が印加された場合にも、上述した動作と同様にして、第1の端子12aと第3の端子14aとの間の電圧は、第2の端子12bと第4の端子14bとの間に印加された電圧よりも小さくなる。
ここで、説明の簡略化のために、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との結合係数が「k=1」であり、容量素子26のインピーダンスが「1/(2πfC)=0」である場合を考える。この場合、第1のインダクタ18のインダクタンス、第2のインダクタ20のインダクタンス、及び第3のインダクタ24のインダクタンスを等しくすると、本実施の形態のノイズフィルタは、原理的に、印加されるノーマルモードノイズ電圧を0Vに減衰することができる。
より詳細には、第1の端子12aと第3の端子14aとの間にノーマルモードノイズ電圧Viが入力されると、当該電圧Viが第1のインダクタ18と第3のインダクタ24とによって分圧され、第1のインダクタ18の両端間と第3のインダクタ24の両端間とに、それぞれ、電圧1/2Viが発生する。そして、第1のインダクタ18の両端間に発生した電圧1/2Viに応じて、第2のインダクタ20の両端間にも電圧1/2Viが発生する。その結果、第2の端子12bと第4の端子14bとの間の電圧は、第2のインダクタ20の両端間の電圧1/2Viと第3のインダクタ24の両端間の電圧1/2Viとが相殺されることによって0Vとなる。
また、第2の端子12bと第4の端子14bとの間にノーマルモードノイズ電圧Viが印加された場合にも、上述した動作と同様にして、第1の端子12aと第3の端子14aとの間の電圧は0Vとなる。
なお、第1のインダクタ18のインダクタンス、第2のインダクタ20のインダクタンス、及び第3のインダクタ24のインダクタンスを等しくするためには、例えば、第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20に共通のコアと第3のインダクタのコアとに、それぞれ同一のコアを用い、第1のインダクタ18の巻線(導線)の巻数、第2のインダクタ20の巻線の巻数、及び第3のインダクタ24の巻線の巻数を等しくすればよい。
このとき、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20とは一つの巻線から構成されており、巻線に発生するインダクタンスは巻数の二乗に比例するので、第3のインダクタ24のインダクタンスは、第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20の一つの巻線に発生するインダクタンスの1/4と小さい値となっている。
実際には、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との結合係数kを考慮して、第3のインダクタ24のインダクタンスを定めればよい。具体的には、第3のインダクタ24のインダクタンスを
L3=k・(L1・L2)1/2
と定めればよい。ここで、L1は第1のインダクタ18のインダクタンスであり、L2は第2のインダクタ20のインダクタンスである。また、所望の周波数において容量素子26のインピーダンスが第3のインダクタ24のインピーダンスに比べて十分小さくなるように、容量素子26のキャパシタンスを定めればよい。これにより、ノイズフィルタ10は、上記した原理通り印加されるノーマルモードノイズを減衰させることができる。
なお、容量素子26はローパスフィルターを構成するために用いられており、第1のインダクタ18のインダクタンス、第2のインダクタ20のインダクタンス、及び容量素子26のキャパシタンスによって、フィルタのカットオフ周波数が規定される。したがって、容量素子26のキャパシタンスは、低減したいノーマルモードノイズの周波数帯域及び減衰量も考慮して適宜決められればよい。
以上説明したように、本実施の形態のノイズフィルタ10では、ノーマルモードノイズ電圧を減衰させることができ、原理的には、ノーマルモードノイズ電圧を0Vに減衰することができる。したがって、ノイズフィルタ10は、フィルタの構成部品が削減され、小型化が実現されたフィルタになっている。
また、ノイズフィルタ10では、平角状の導線が用いられているので、導線の占有体積を小さくすることができる。また、ノイズフィルタ10では、導線の断面積が大きいので、導線における発熱を低減することができる。したがって、本実施の形態によれば、大電流が流れる回路に好適に適用されるノイズフィルタの小型化が可能である。
また、ノイズフィルタ10では、第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20を構成する導線が共通のコア30に巻かれている。したがって、ノイズフィルタ10は、小型化が実現されたフィルタになっている。
また、ノイズフィルタ10では、第3のインダクタ24に容量素子26が直列に接続されているので、第3のインダクタ24及び容量素子26にはノイズ電流以外の信号電流等の大きな電流が流れることがない。したがって、第3のインダクタ24及び容量素子26において発熱が少なく、第3のインダクタ24及び容量素子26にはリード部品又は表面実装部品を用いることができる。故に、本実施の形態のノイズフィルタ10は、小型であり、且つ、大電流が流れる回路に好適に適用され得る。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るノイズフィルタを示す回路図である。図2に示すノイズフィルタ10aは、第2の導電線14の代わりに第2の導電線15を備えている。ノイズフィルタ10aの他の構成は、第1の実施の形態のノイズフィルタ10と同様である。
第2の導電線15は、第3の端子14aと第4の端子14bとの間に設けられている。この第2の導電線15は、直列に設けられた第4のインダクタ19及び第5のインダクタ21を含んでいる。第4のインダクタ19及び第5のインダクタ21は、コア31を共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されている。即ち、第4のインダクタ19及び第5のインダクタ21は、単一のコイルから構成されている。このコイルの構造については後述する。
また、第2の導電線15は、第4のインダクタ19と第5のインダクタ21とを接続する接続部23を含んでいる。この接続部23には、LC部16の一方の端子が接続されている。
すなわち、本実施の形態では、LC部16の一端は、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との間の接続部22に接続されており、LC部16の他端は、第4のインダクタ19と第5のインダクタ21との間の接続部23に接続されている。
次に、本実施の形態のノイズフィルタ10aの動作を説明する。第1の端子12aと第3の端子14aとの間にノーマルモードノイズ電圧Viが入力されると、当該電圧Viが第1のインダクタ18とLC部16と第4のインダクタ19とによって分圧され、第1のインダクタ18の両端間とLC部16の両端間と第4のインダクタ19の両端間とに、それぞれ、所定の電圧が発生する。なお、図中の矢印は、その先の方が高い電圧であることを表している。
ノイズフィルタ10aでは、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20とは、互いに電磁気的に結合されているので、第1のインダクタ18の両端間に発生した電圧に応じて、第2のインダクタ20の両端間に所定の電圧が発生する。同様に、第4のインダクタ19と第5のインダクタ21とは、互いに電磁気的に結合されているので、第4のインダクタ19の両端間に発生した電圧に応じて、第5のインダクタ21の両端間に所定の電圧が発生する。第2のインダクタ20の両端間に発生する電圧の方向及び第5のインダクタ21の両端間に発生する電圧の方向は、LC部16の両端間に発生する電圧の方向と逆方向であることから、これらの電圧は互いに打ち消しあう。したがって、第2の端子12bと第4の端子14bとの間の電圧は、第1の端子12aと第3の端子14aとの間に印加された電圧Viよりも小さくなる。
また、ノイズフィルタ10aでは、第2の端子12bと第4の端子14bとの間にノーマルモードノイズ電圧が印加された場合にも、上述した動作と同様にして、第1の端子12aと第3の端子14aとの間の電圧は、第2の端子12bと第4の端子14bとの間に印加された電圧よりも小さくなる。
ここで、説明の簡略化のために、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との結合係数が「k1=1」であり、第4のインダクタ19と第5のインダクタ21との結合係数が「k2=1」であり、容量素子26のインピーダンスが「1/(2πfC)=0」である場合を考える。この場合、第1のインダクタ18のインダクタンス、第2のインダクタ20のインダクタンス、第4のインダクタ19のインダクタンス、及び第5のインダクタ21のインダクタンスを等しくL0とし、第3のインダクタ24のインダクタンスを2L0とすると、本実施の形態のノイズフィルタは、原理的に、印加されるノーマルモードノイズ電圧を0Vに減衰することができる。
より詳細には、第1の端子12aと第3の端子14aとの間にノーマルモードノイズ電圧Viが入力されると、当該電圧Viが第1のインダクタ18と第3のインダクタ24と第4のインダクタ19とによって分圧され、第1のインダクタ18の両端間と第4のインダクタ21の両端間とに、それぞれ、電圧1/4Viが発生する。また、第3のインダクタ24の両端間には電圧1/2Viが発生する。そして、第1のインダクタ18の両端間に発生した電圧1/4Viに応じて、第2のインダクタ20の両端間にも電圧1/4Viが発生する。同様に第4のインダクタ19の両端間に発生した電圧1/4Viに応じて、第5のインダクタ21の両端間にも電圧1/4Viが発生する。その結果、第2の端子12bと第4の端子14bとの間の電圧は、第2のインダクタ20の両端間の電圧及び第5のインダクタ21の両端間の電圧の合計電圧1/2Viと第3のインダクタ24の両端間の電圧1/2Viとが相殺されることによって0Vとなる。
また、第2の端子12bと第4の端子14bとの間にノーマルモードノイズ電圧Viが印加された場合にも、上述した動作と同様にして、第1の端子12aと第3の端子14aとの間の電圧は0Vとなる。
なお、第1のインダクタ18のインダクタンス、第2のインダクタ20のインダクタンス、第4のインダクタ19のインダクタンス、及び第5のインダクタ21のインダクタンスを等しくするためには、例えば、第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20に共通のコアと、第4のインダクタ19及び第5のインダクタ21に共通のコアとに、それぞれ同一のコアを用い、第1のインダクタ18の巻線(導線)の巻数、第2のインダクタ20の巻線の巻数、第4のインダクタ19の巻線の巻数、及び第5のインダクタ21の巻線の巻数を等しくすればよい。また、第3のインダクタ24のインダクタンスを他のインダクタ18、20、19、21のインダクタンスの2倍の値にするためには、例えば、第3のインダクタ24のコアの磁路長を他のインダクタ18、20、19、21のコアの磁路長の1/2とし、第3のインダクタ24の巻線の巻数を他のインダクタ18、20、19、21の巻線の巻数と等しくすればよい。
このとき、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20とは一つの巻線から構成されており、第4のインダクタ19と第5のインダクタ21とは一つの巻線から構成されており、これらの巻線に発生するインダクタンスは巻数の二乗に比例するので、第3のインダクタ24のインダクタンスは、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との一つの巻線に発生するインダクタンスの1/2と小さい値となっており、第4のインダクタ19と第5のインダクタ21との一つの巻線に発生するインダクタンスの1/2と小さい値となっている。
実際には、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との結合係数k1、及び第4のインダクタ19と第5のインダクタ21との結合係数k2を考慮して、第3のインダクタ24のインダクタンスを定めればよい。具体的には、第3のインダクタ24のインダクタンスを
L3=M1+M2
M1=k1・(L1・L2)1/2
M2=k2・(L4・L5)1/2
と定めればよい。ここで、L1は第1のインダクタ18のインダクタンスであり、L2は第2のインダクタ20のインダクタンスである。また、L4は第4のインダクタ19のインダクタンスであり、L5は第5のインダクタ21のインダクタンスである。また、所望の周波数において容量素子26のインピーダンスが第3のインダクタ24のインピーダンスに比べて十分小さくなるように、容量素子26のキャパシタンスを定めればよい。これにより、ノイズフィルタ10aは、上記した原理通り印加されるノーマルモードノイズを減衰させることができる。
なお、容量素子26はローパスフィルターを構成するために用いられており、第1のインダクタ18のインダクタンス、第2のインダクタ20のインダクタンス、第4のインダクタ19のインダクタンス、第5のインダクタ21のインダクタンス、及び容量素子26のキャパシタンスによって、フィルタのカットオフ周波数が規定される。したがって、容量素子26のキャパシタンスは、低減したいノーマルモードノイズの周波数帯域及び減衰量も考慮して適宜決められればよい。
以上説明したように、本実施の形態のノイズフィルタ10aでは、ノーマルモードノイズ電圧を減衰させることができ、原理的には、ノーマルモードノイズ電圧を0Vに減衰することができる。したがって、ノイズフィルタ10aは、第1の実施の形態と同様に、フィルタの構成部品が削減され、小型化が実現されたフィルタになっている。
また、ノイズフィルタ10aは、第1の実施の形態のノイズフィルタ10が有する利点に加えて、以下の利点を有している。ノイズフィルタ10aでは、第4のインダクタ19及び第5のインダクタ21を構成する導線が共通のコア31に巻かれている。したがって、ノイズフィルタ10aは、小型化が実現されたフィルタになっている。
また、ノイズフィルタ10aは、第1の導電線12と第2の導電線15とにインダクタを含む平衡回路となっており、これらのインダクタのインダクタンスを同一とすることによって、第1の導電線12と第2の導電線15との平衡度を良好に保つことが可能となっている。したがって、ノイズフィルタ10aでは、ノーマルモードノイズの放射を低減することができる。
[本実施の形態に係るコイルの構造]
本実施の形態の第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20と、第4のインダクタ19及び第2のインダクタ21とをそれぞれに構成するコイルの構造について説明する。
図3は、本実施の形態に係るコイルを示す斜視図であり、図4は、本実施の形態に係るコイルを示す分解斜視図である。図3及び図4に示すコイル40は、コア42及び導線44から構成されている。なお、図4では、コア42が図3におけるIII−III線で破断されている。
コア42は、例えば、MnZn系フェライトを主成分として含む材料から構成されている。コア42は、中脚42aと枠体42bとを有している。中脚42aは、本実施の形態では、所定の軸線X方向に延びる円柱状をなしている。また、枠体42bは、軸線Xに直交する方向に延びる略角筒状をなしている。中脚42aはこの枠体42bの内側に支持されており、中脚42aと枠体42bとによって磁束に対する閉路が形成されている。中脚42aには、導線44が旋回されている。
導線44は、単一の平角状の導線である。導線44の一端は、所定の軸線X方向に交差する方向の一方側に突出しており、導線44の他端は、所定の軸線X方向に交差する方向の他方側に突出している。導線44は、一端及び他端の間において、中脚42aに螺旋状に巻かれている。
中脚42aに巻かれた導線44の一部は、所定の軸線X方向に交差する方向へ楕円状に突出している。このように楕円状に突出した部分が接続部46になっている。
また、中脚42aに巻かれた導線44による巻線のうち、接続部46に対して一方側の巻線44aは、インダクタLaを構成している。一方、中脚42aに巻かれた導線44による巻線のうち、接続部46に対して他方側の巻線44bは、もう一つのインダクタLbを構成している。
即ち、インダクタLa、インダクタLb、及び接続部46は、単一の導線44から構成されており、インダクタLa及びインダクタLbは、所定の軸線X方向に順に設けられている。そして、接続部46は、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bより、所定の軸線Xに交差する方向へ突出することによって、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bと離間している。
接続部46は、上記した実施の形態のLC部16の一端が接続可能な構造となっている。例えば、接続部46の導線44には、所定の軸線X方向に貫通する孔48が設けられており、この孔48の付近の導線44の被覆が剥離されている。この孔48に、LC部16の一端に接続されたリード線が挿入された後に導線44とリード線とがはんだによって接続されて、接続部46とLC部16の一端とが接続される。
このリード線の端部にラグ端子が設けられているならば、導線44とリード線とがネジ及びナットの締結によって接続されてもよい。
また、例えば、図5に示すように、接続部46の導線44の一部49の被覆が剥離されるだけであってもよい。この場合、この部分49に、LC部16の一端に接続されたリード線がはんだによって接続されて、接続部46とLC部16の一端とが接続される。
このように、コイル40では、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46が、軸線X方向に交差する方向に巻線44a及び44bより突出しているので、即ちこの接続部46が、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bと離間しているので、この接続部46とLC部16との接続が容易である。また、インダクタLaとインダクタLbとが一本の導線44から構成されているので、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46における信頼性が高い。
このようなコイル40から第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20を構成すると、巻線44aが第1のインダクタ18を構成し、巻線44bが第2のインダクタ20を構成する。また、接続部46が接続部22となり、コア42がコア30となる。
また、このようなコイル40から第4のインダクタ19及び第5のインダクタ21を構成すると、巻線44aが第4のインダクタ19を構成し、巻線44bが第5のインダクタ21を構成する。また、接続部46が接続部23となり、コア42がコア31となる。
したがって、第1の実施の形態のノイズフィルタ10及び第2の実施の形態のノイズフィルタ10aでは、接続部22とLC部16との接続が容易であり、接続部22における信頼性が高い。更に、第2の実施の形態のノイズフィルタ10aでは、接続部23とLC部16との接続が容易であり、接続部23における信頼性が高い。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形態様を構成することができる。例えば、コイル40の接続部46の構成は、上述した実施の形態に限定されるものではない。以下、接続部46の変形例について、説明する。
[変形例1]
図6は、変形例に係る導線を示す平面図である。図6における(a)には、所定の軸線Xに交差する方向から見た状態の導線が示されており、(b)には、軸線X方向に見た状態の導線が示されている。
図6に示すように、変形例1においても、インダクタLa、インダクタLb、及び接続部46が単一の平角状の導線44から構成されている。この変形例1においては、接続部46を構成する導線44が、軸線Xに交差する方向へ巻線44a及び巻線44bより突出しており、鋭角に折り曲げられている。このようにして、接続部46を構成する導線44が、巻線44a及び巻線44bと離間している。
接続部46を構成する導線44には、例えば、所定の軸線X方向に貫通する孔48が設けられており、この孔48の付近の導線44の被覆が剥離されている。これにより、上記したように、接続部46とLC部16の一端とが接続可能となっている。
かかる変形例1の構成によれば、上記した実施の形態と同様に、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46が、軸線X方向に交差する方向に突出しているので、即ちこの接続部46が、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bと離間しているので、この接続部46とLC部16との接続が容易である。また、インダクタLaとインダクタLbとが一本の導線44から構成されているので、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46における信頼性が高い。
[変形例2]
図7は、変形例に係る導線を示す平面図である。図7における(a)には、所定の軸線Xに交差する方向から見た状態の導線が示されており、(b)には、軸線X方向に見た状態の導線が示されている。
図7に示すように、変形例2においても、インダクタLa、インダクタLb、及び接続部46が単一の平角状の導線44から構成されている。この変形例2においては、接続部46を構成する導線44が、軸線X方向に延びる直線に沿って設けられている。このようにして、接続部46を構成する導線44が、巻線44a及び巻線44bと離間している。
接続部46を構成する導線44には、例えば、所定の軸線X方向に交差する方向に貫通する孔48が設けられており、この孔48の付近の導線44の被覆が剥離されている。これにより、上記したように、接続部46とLC部16の一端とが接続可能となっている。
なお、接続部46とLC部16の一端との接続の作業性、及び隣の巻線との絶縁距離を確保できれば、巻線44aと巻線44bとの離間距離は小さいことが好ましい。その結果、インダクタLaとインダクタLbとの結合係数の低下を低減することができる。
かかる変形例2の構成によれば、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46が、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bと離間しているので、即ちこの接続部46の周囲に隣り合う導線がないので、この接続部46とLC部16との接続が容易である。また、インダクタLaとインダクタLbとが一本の導線から構成されているので、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46における信頼性が高い。
[変形例3]
図8は、変形例に係る導線を示す平面図である。図8における(a)には、所定の軸線Xに交差する方向から見た状態の導線が示されており、(b)には、軸線X方向に見た状態の導線が示されている。
図8に示すように、変形例3においても、インダクタLa、インダクタLb、及び接続部46が単一の平角状の導線44から構成されている。この変形例3においては、接続部46を構成する導線44と、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bが、軸線X方向に離間している。
接続部46では、例えば、導線44の一部49の被覆が剥離されている。これにより、上記したように、接続部46とLC部16の一端とが接続可能となっている。
なお、接続部46とLC部16の一端との接続の作業性、及び隣の巻線との絶縁距離を確保できれば、接続部46を構成する導線44と巻線44a及び巻線44bとの離間距離は小さいことが好ましい。その結果、インダクタLaとインダクタLbとの結合係数の低下を低減することができる。
この構成によれば、上記した変形例2と同様に、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46が、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bと離間しているので、即ちこの接続部46の周囲に隣り合う導線がないので、この接続部46とLC部16との接続が容易である。また、インダクタLaとインダクタLbとが一本の導線から構成されているので、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46における信頼性が高い。
[変形例4]
図9は、変形例に係る導線を示す平面図である。図9における(a)には、所定の軸線Xに交差する方向から見た状態の導線が示されており、(b)には、軸線X方向に見た状態の導線が示されている。
図9に示すように、変形例5においては、接続部46において導線が分割されている。即ち、変形例5においては、接続部46がインダクタLa側の第1の部分46aとインダクタLb側の第2の部分46bとに分割されている。また、第1の部分46aとインダクタLaを構成する巻線44aとが単一且つ平角上の導線から構成されており、第2の部分46bとインダクタLbを構成する巻線44bとが単一且つ平角上の別の導線から構成されている。
第1の部分46a及び第2の部分46bは、所定の軸線Xに交差する方向に、巻線44a及び巻線44bよりも突出している。第1の部分46aの端部及び第2の部分46bの端部が、ねじS及びナットNの締結によって結合されている。このようにして、接続部46を構成する導線44が、巻線44a及び巻線44bと離間している。
この場合、例えば、LC部16の一端に接続されたリード線に設けられたラグ端子が、第1の部分46aの端部及び第2の部分46bの端部にねじS及びナットNの締結によって接続される。これにより、上記したように、接続部46とLC部16の一端とが接続される。
この変形例4の構成によれば、インダクタLaとインダクタLbとの間の接続部46が、軸線Xに交差する方向に突出しているので、即ちこの接続部46が、インダクタLaを構成する巻線44a及びインダクタLbを構成する巻線44bと離間しているので、この接続部46とLC部16との接続が容易である。また、インダクタLaとインダクタLbとは、それぞれ分割された別の導線から製作された後に接続されるので、導線を旋回することによって巻線を製作する作業が容易である。なお、第1の部分46aの端部及び第2の部分46bの端部、並びにLC部16の接続されたラグ端子は、ねじS及びナットNの締結に代えて、溶接等によって接合されていてもよい。
以下、図10を参照する。図10は、変形例に係るノイズフィルタを示す回路図である。図10に示すノイズフィルタ10bは、LC部16における第3のインダクタ24及び容量素子26の順序が異なる点において、第1の実施の形態のノイズフィルタ10と異なっている。このように、LC部16における第3のインダクタ24及び容量素子26の順序が逆転していてもよい。
同様に、第2の実施の形態のノイズフィルタ10aにおいても、LC部16における第3のインダクタ24及び容量素子26の順序が逆転していてもよい。
また、本実施の形態では、コアの材料としてMnZn系フェライトを例示したが、コアの材料には他の材料も適用可能である。コアの材料は初透磁率(比透磁率)が1以上である磁性体であればよく、例えば、NiZn系フェライト、ダストコア、珪素鋼板、パーマロイなどが適用可能である。
また、本実施の形態のコイルを示す図では、インダクタLa及びインダクタLbの巻数が2ターンの態様を例示したが、インダクタLa及びインダクタLbの巻数は1ターン以上であれば増加しても構わない。
以下、本発明の実施の形態に係るノイズフィルタの周波数特性と従来のノイズフィルタの周波数特性とについて説明する。図11は、本発明の実施の形態に係るノイズフィルタと従来のLCフィルタとの周波数に対する減衰特性を示す図である。図11には、ディファレンシャル(ノーマル)モード電圧の減衰特性を解析した結果が示されている。図11において、曲線50は、図10に示す本実施の形態のノイズフィルタ10bの特性を示しており、曲線51が、図12に示す従来のLCフィルタの特性を示している。
この解析におけるノイズフィルタ10bでは、第1のインダクタ18及び第2のインダクタ20を、同一のコア30に4ターン巻かれた一本の平角状の導線から構成されたものとした。したがって、第1のインダクタ18と第2のインダクタ20とは電磁気的に結合しており、その結合係数はk=0.9である。各素子の定数は以下の通りである。
第1のインダクタ18:L1=10μH(巻数2ターン)
第2のインダクタ20:L2=10μH(巻数2ターン)
容量素子:C=0.1μF
第3のインダクタ:L3=9μH
なお、第3のインダクタのインダクタンスをL3=k×(L1×L2)1/2とすることで、周波数特性が極を有さないようにした。
また、この解析における従来のLCフィルタは、図12に示す構成の回路とした。即ち、図12に示すLCフィルタ60は、第1の導電線62、第2の導電線64、及び容量素子66を備えている。第1の導電線62は、第1の端子62aと第2の端子62bとの間に設けられており、直列に設けられた第1のインダクタ72及び第2のインダクタ74を含んでいる。第1のインダクタ72と第2のインダクタ74との間の接続部76には、容量素子66の一端が接続されている。容量素子66の他端は、第3の端子64aと第4の端子64bとの間に設けられた第2の導電線64に接続されている。
第1のインダクタ72は、コア78に巻かれた導線から構成されており、第2のインダクタ74は、コア78とは別のコア80に巻かれた導線から構成されている。コア78とコア80とはそれぞれ別のコアからなり、これらのコアは本実施の形態のコア30と同一のものとした。即ち、第1のインダクタ72と第2のインダクタ74とは電磁気的に結合していない。なお、第1のインダクタ72と第2のインダクタ74との合計の巻数は、ノイズフィルタ10aの第1のインダクタ18と第2のインダクタ20との合計の巻数と同一とした。各素子の定数は以下の通りである。
第1のインダクタ72:10μH
第2のインダクタ74:10μH
容量素子66:C=0.1μF
図11に示されるように、ノイズフィルタ10bでは、従来のLCフィルタ60に比べて、広帯域にわたって減衰特性がよいことがわかる。
本発明の第1の実施の形態に係るノイズフィルタを示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るノイズフィルタを示す回路図である。 本実施の形態に係るコイルを示す斜視図である。 本実施の形態に係るコイルを示す分解斜視図である。 別の実施の形態に係るコイルを示す斜視図である。 変形例に係る導線を示す平面図である。 変形例に係る導線を示す平面図である。 変形例に係る導線を示す平面図である。 変形例に係る導線を示す平面図である。 変形例に係るノイズフィルタを示す回路図である。 本実施の形態に係るノイズフィルタと従来のLCフィルタとの周波数に対する減衰特性を示す図である。 従来のLCフィルタを示す回路図である。
符号の説明
10…ノイズフィルタ、12…第1の導電線、12a…第1の端子、12b…第2の端子、14…第2の導電線、14a…第3の端子、14b…第4の端子、16…LC部、18…第1のインダクタ、20…第2のインダクタ、22…接続部、24…第3のインダクタ、26…容量素子、30…コア、30a…中脚、32…導線。

Claims (10)

  1. 第1の端子と第2の端子との間に直列に設けられた第1のインダクタ及び第2のインダクタを含む第1の導電線と、
    第3の端子と第4の端子とを接続する第2の導電線と、
    直列に設けられた第3のインダクタ及び容量素子と、前記第1の導電線における前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間の接続部に接続された一端と、前記第2の導電線に接続された他端とを含むLC部と、
    を備え、
    前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されており、
    前記接続部は、前記平角状の導線の一部に設けられており、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタを構成する前記巻線と離間している、
    ノイズフィルタ。
  2. 第1の端子と第2の端子との間に直列に設けられた第1のインダクタ及び第2のインダクタを含む第1の導電線と、
    直列に設けられた第3のインダクタ及び容量素子と、前記第1の導電線における前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの間の接続部に接続された一端とを含むLC部と、
    第3の端子と第4の端子との間に直列に設けられた第4のインダクタ及び第5のインダクタを含んでおり、該第4のインダクタと該第5のインダクタとの間の別の接続部であって、前記LC部の他端が接続された該別の接続部を含む第2の導電線と、
    を備え、
    前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されており、
    前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタは、コアを共通にしており、平角状の導線を用いた巻線から構成されており、
    前記接続部は、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタのための前記平角状の導線の一部に設けられており、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタを構成する前記巻線と離間しており、
    前記別の接続部は、前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタのための前記平角状の導線の一部に設けられており、前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタを構成する前記巻線と離間している、
    ノイズフィルタ。
  3. 前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記第1のインダクタ、前記第2のインダクタ、及び前記接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、
    前記接続部は、前記所定の軸線方向に交差する方向に、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタを構成する前記巻線より突出している、
    請求項1又は2に記載のノイズフィルタ。
  4. 前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記第1のインダクタ、前記第2のインダクタ、及び前記接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、
    前記接続部は、前記所定の軸線方向に延びる直線に沿って設けられている、
    請求項1又は2に記載のノイズフィルタ。
  5. 前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記第1のインダクタ、前記第2のインダクタ、及び前記接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、
    前記接続部は、前記第1のインダクタを構成する前記巻線及び前記第2のインダクタを構成する前記巻線と、前記所定の軸線方向に離間している、
    請求項1又は2に記載のノイズフィルタ。
  6. 前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記接続部は、前記第1のインダクタ側の第1の部分と、前記第2のインダクタ側の第2の部分とに分割されており、
    前記第1のインダクタ及び前記第1の部分は、単一且つ平角状の導線から構成されており、
    前記第2のインダクタ及び前記第2の部分は、単一且つ平角状の別の導線から構成されており、
    前記第1の部分及び前記第2の部分は、前記所定の軸線方向に交差する方向に、前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタを構成する前記巻線より突出しており、互いに結合されている、
    請求項1又は2に記載のノイズフィルタ。
  7. 前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記第4のインダクタ、前記第5のインダクタ、及び前記別の接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、
    前記別の接続部は、前記所定の軸線方向に交差する方向に、前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタを構成する前記巻線より突出している、
    請求項2に記載のノイズフィルタ。
  8. 前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記第4のインダクタ、前記第5のインダクタ、及び前記別の接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、
    前記別の接続部は、前記所定の軸線方向に延びる直線に沿って設けられている、
    請求項2に記載のノイズフィルタ。
  9. 前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記第4のインダクタ、前記第5のインダクタ、及び前記別の接続部は、単一の平角状の導線から構成されており、
    前記別の接続部は、前記第4のインダクタを構成する前記巻線及び前記第5のインダクタを構成する前記巻線と、前記所定の軸線方向に離間している、
    請求項2に記載のノイズフィルタ。
  10. 前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタは、所定の軸線方向に順に設けられており、
    前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタをそれぞれ構成する前記巻線は、前記所定の軸線に沿って螺旋状に設けられており、
    前記別の接続部は、前記第4のインダクタ側の第1の部分と、前記第5のインダクタ側の第2の部分とに分割されており、
    前記第4のインダクタ及び前記第1の部分は、単一且つ平角状の導線から構成されており、
    前記第5のインダクタ及び前記第2の部分は、単一且つ平角状の別の導線から構成されており、
    前記第1の部分及び前記第2の部分は、前記所定の軸線方向に交差する方向に、前記第4のインダクタ及び前記第5のインダクタを構成する前記巻線より突出しており、互いに結合されている、
    請求項2に記載のノイズフィルタ。
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