JP2007062142A - 製本装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 確実な表紙くるみ製本を実施し、製本の仕上がり品質を向上し、高速処理の生産性を維持する製本装置を備えた画像形成システムを提供する。
【解決手段】 用紙束の背部に表紙を貼着してくるみ製本処理する製本装置において、用紙束の背部に糊塗布処理された用紙束を把持する把持手段と、把持手段により把持された用紙束の背部に対向して配置され、用紙束の背部の糊塗布面と表紙とに当接して貼着させる加圧部材と、加圧部材を昇降可能に付勢する押圧手段と、把持手段を保持する把持手段本体に設置され把持手段により把持された用紙束の紙面と平行に突出して加圧部材に当接する突き当て部材と、を備え、把持手段により把持された用紙束の背部の貼着面と、突き当て部材の加圧部材に当接する先端部とが同一平面になるように配置した製本装置。
【選択図】 図13
【解決手段】 用紙束の背部に表紙を貼着してくるみ製本処理する製本装置において、用紙束の背部に糊塗布処理された用紙束を把持する把持手段と、把持手段により把持された用紙束の背部に対向して配置され、用紙束の背部の糊塗布面と表紙とに当接して貼着させる加圧部材と、加圧部材を昇降可能に付勢する押圧手段と、把持手段を保持する把持手段本体に設置され把持手段により把持された用紙束の紙面と平行に突出して加圧部材に当接する突き当て部材と、を備え、把持手段により把持された用紙束の背部の貼着面と、突き当て部材の加圧部材に当接する先端部とが同一平面になるように配置した製本装置。
【選択図】 図13
Description
本発明は、用紙束の背部及び表裏面を表紙用紙により覆って冊子を作製する製本装置に関し、特に、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置に接続されて適用可能な製本装置を備えた画像形成システムに関する。
製本処理としては、印刷された用紙を集積した一冊の用紙束に対して、ステイプル綴じ製本処理や、糊付け製本処理が知られている。
糊付け製本装置としては、糊吐出ノズルを用いて用紙に糊を吐出する装置、糊収容箱に糊車を設置し該回転する糊車の外周に糊を付着させ糊車の外周を用紙に接触させて接触転写する装置、ノズルよりホットメルト剤(熱融着剤)と加熱圧縮空気の混合体を吐出するホットメルト塗布装置、粘着性を有する糊が予め塗布されたテープを加熱しながら用紙束の背部に貼り付けるテープ貼り装置、等が知られている。
例えば、最近の電子写真方式の画像形成装置は、高速性能、多機能、ネットワーク機能等を有し、大容量給紙装置、大容量スタッカを接続することにより、印刷装置としての用途が拡大している。
画像形成装置を印刷装置として用いる場合には、印刷物を製本する製本装置を接続する事により、印刷から製本までを1台の装置で行うことが可能となる。
特許文献1及び特許文献2に記載の製本装置では、画像形成装置と小型化された糊付け製本装置とを接続した画像形成システムが提案されている。
特開2004−209869号公報
特開2004−209870号公報
特許文献1及び特許文献2に開示された糊付け製本装置では、表紙貼付手段に設置されている加圧部材は表紙貼着処理時には固定され、折り曲げ部材の上昇と水平移動とにより用紙束の背部に貼着された表紙Kを折り曲げて冊子を作製するものである。しかしながら、折り曲げ部材の昇降と水平移動とを行う駆動機構は大型で複雑である。
本発明は、上記の課題を解消して製本装置を改良し、製本の仕上がり品質を向上させた製本装置、及び該製本装置を備えた画像形成システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、本発明の下記の製本装置及び画像形成システムにより解決される。
(1) 本発明の製本装置は、用紙束の背部に表紙を貼着してくるみ製本処理する製本装置において、前記用紙束の背部に糊塗布処理された用紙束を把持する把持手段と、前記把持手段により把持された前記用紙束の背部に対向して配置され、前記用紙束の背部の糊塗布面と前記表紙とに当接して貼着させる加圧部材と、前記加圧部材を昇降可能に付勢する押圧手段と、前記把持手段を保持する把持手段本体に設置され前記把持手段により把持された用紙束の紙面と平行に突出して前記加圧部材に当接する突き当て部材と、を備え、前記把持手段により把持された前記用紙束の背部の貼着面と、前記突き当て部材の前記加圧部材に当接する先端部とが同一平面になるように配置したことを特徴とするものである。
(2) 本発明の画像形成システムは、画像形成手段、用紙搬送手段を有する画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体で画像形成された用紙を集積し用紙束に表紙を貼着してくるみ製本処理する(1)に記載の製本装置とを備えて成ることを特徴とするものである。
本発明の製本装置及び画像形成システムにより以下の効果が得られる。
(1) 用紙束の背部に貼着された表紙を圧接する加圧部材は、くるみ製本処理される用紙束の背部の天部側と地部側の長手方向に揺動可能に設置されて、バネ付勢により用紙束と表紙とを密着させるから、貼着時の貼着不良の発生が防止され、製本の仕上がり品質が向上する。
(2) 本発明の製本装置を備えた画像形成システムにより、画像形成装置本体から搬出された用紙に対して、用紙束と表紙との正確な貼着を行い、画像形成処理に連続して自動的に製本化処理する事が可能である。
次に、本発明の製本装置、及び製本装置を備えた画像形成システムを図面に基づいて説明する。
[画像形成システム]
図1は画像形成装置A、製本装置B、排紙装置Cを備えた画像形成システムの全体構成図である。図2は画像形成システムの外観斜視図である。
図1は画像形成装置A、製本装置B、排紙装置Cを備えた画像形成システムの全体構成図である。図2は画像形成システムの外観斜視図である。
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、及びクリーニング手段6を配置した画像形成手段を有する。画像形成手段は、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、及びクリーニング手段6を配置した画像形成手段を有する。画像形成手段は、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aによりトナー像が用紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去されて像担持体1から分離され、搬送部7Bにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙ローラ7Cから排出される。
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切換手段7Dにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、再び画像形成部を通過し、用紙Sの裏面に画像を形成し、定着手段8を経て、排紙ローラ7Cから装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、製本装置Bに送り込まれる。
像担持体1の画像処理後の表面は、クリーニング手段6により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
[製本装置]
図3は、本発明に係る製本装置Bの用紙搬送路を示す断面図である。
図3は、本発明に係る製本装置Bの用紙搬送路を示す断面図である。
製本装置Bは、用紙導入手段10、排紙手段20、用紙束収容手段30、用紙束搬送手段40、糊塗布手段50、表紙供給手段60、表紙断裁手段70、表紙外装手段(くるみ製本手段)80、整合手段90、冊子搬送手段100、を備えている。これらの各手段は、製本装置本体内のほぼ垂直方向に縦列配置されている。
〈用紙導入手段10〉
用紙導入手段10に導入された用紙Sは、入口ローラ11,12に挟持されて搬送され、搬送路切換手段31によって排紙手段20と用紙束収容手段30の何れかに分岐される。
用紙導入手段10に導入された用紙Sは、入口ローラ11,12に挟持されて搬送され、搬送路切換手段31によって排紙手段20と用紙束収容手段30の何れかに分岐される。
〈排紙手段20〉
この用紙搬送が設定されると、搬送路切換手段31は用紙束搬送手段40への搬送路を遮断し、排紙手段20への搬送路を開放する。
この用紙搬送が設定されると、搬送路切換手段31は用紙束搬送手段40への搬送路を遮断し、排紙手段20への搬送路を開放する。
排紙手段20の搬送路を通過する用紙Sは、搬送ローラ21,22に挟持されて上方に搬送され、排紙ローラ23によって装置最上部の固定排紙台24上に排出、収容される。固定排紙台24上には、画像形成装置Aから排出された用紙Sを直接受容して、最大約200枚を積載することができる。
〈用紙束収容手段30〉
搬送路切換手段31によって用紙搬送方向下流側の図示左方に分岐された用紙Sは、搬送ローラ32,33,34,35,36に挟持されて用紙束収容手段30の所定位置に収容され順次積載されて、所定枚数の用紙Sから成る用紙束Saが形成される。用紙束収容手段30は、傾斜配置された用紙載置台37、移動可能な用紙後端位置決め部材38、用紙幅方向を位置決めする用紙幅整合部材39等を備えている。
搬送路切換手段31によって用紙搬送方向下流側の図示左方に分岐された用紙Sは、搬送ローラ32,33,34,35,36に挟持されて用紙束収容手段30の所定位置に収容され順次積載されて、所定枚数の用紙Sから成る用紙束Saが形成される。用紙束収容手段30は、傾斜配置された用紙載置台37、移動可能な用紙後端位置決め部材38、用紙幅方向を位置決めする用紙幅整合部材39等を備えている。
〈用紙束搬送手段40〉
用紙束収容手段30の用紙載置台37上に積載された用紙束Saは、図示しない押し出し手段により斜め下方に搬送される。その後、用紙束Saは用紙束搬送手段40の把持手段41によって把持され、用紙束Saを把持したまま用紙束Saに糊塗布処理をする面(背部)を下側になるように旋回されて所定位置に停止される。
用紙束収容手段30の用紙載置台37上に積載された用紙束Saは、図示しない押し出し手段により斜め下方に搬送される。その後、用紙束Saは用紙束搬送手段40の把持手段41によって把持され、用紙束Saを把持したまま用紙束Saに糊塗布処理をする面(背部)を下側になるように旋回されて所定位置に停止される。
〈糊塗布手段50〉
糊塗布手段50は、糊塗布部材(塗布ローラとも称す)51、塗布ローラ51を回転駆動させる回転手段52と、糊を収容する糊容器53と、糊容器53を支持して製本装置Bの背面側の初期位置から前面側の糊塗布位置に移動可能な移動体54と、移動体54を往復動させる図示しない移動手段と、を備えている。
糊塗布手段50は、糊塗布部材(塗布ローラとも称す)51、塗布ローラ51を回転駆動させる回転手段52と、糊を収容する糊容器53と、糊容器53を支持して製本装置Bの背面側の初期位置から前面側の糊塗布位置に移動可能な移動体54と、移動体54を往復動させる図示しない移動手段と、を備えている。
図4は、用紙束Saへの糊塗布処理を示す製本装置Bの断面図、図5は糊塗布手段50と把持手段41の斜視図である。
糊塗布手段50の移動体54は、把持手段41により直立状態に保持された用紙束Saの下面長手方向に平行する方向に図示しない駆動手段によって移動される。
移動体54は製本装置Bの背面側の初期位置から移動を開始して、案内部材55に沿って移動され、製本装置Bの前面側の所定位置で停止した後、反転駆動され初期位置に復帰する。
糊塗布駆動手段のモータM1及び回転手段52により、糊Nを収容した糊容器53に浸漬された塗布ローラ51が回転される。移動体54の往動、または往復動により、塗布ローラ51は、直立状態に保持された用紙束Saの下面長手方向に糊Nを塗布する。
〈表紙供給手段60〉
図3に示すように、表紙供給手段60の給紙皿61内に収容された表紙Kは、給紙手段62により分離、給送され、搬送ローラ63,64,65に挟持されて、表紙外装手段80に搬送される。
図3に示すように、表紙供給手段60の給紙皿61内に収容された表紙Kは、給紙手段62により分離、給送され、搬送ローラ63,64,65に挟持されて、表紙外装手段80に搬送される。
〈表紙断裁手段70〉
図6は、下限位置の表紙外装手段80、及び表紙断裁手段70を示す断面図である。
図6は、下限位置の表紙外装手段80、及び表紙断裁手段70を示す断面図である。
表紙供給手段60の側上方で、後述の表紙外装手段80の図示右方に表紙断裁手段70が一体に構成されている。表紙断裁手段70は表紙Kの搬送方向長さを所定長に断裁する。
表紙断裁手段70は、回転刃71と固定刃72とから成るローラカッタユニットである。回転刃71は固定刃に摺接しながら回転し、表紙Kを表紙幅方向に向かって剪断する。剪断された表紙Kの屑部は、落下して屑箱73に収容される。
表紙Kの断裁長は、用紙Sの進行方向の2枚分の長さに用紙束Saの背部の長さを加えた長さである。画像形成装置Aの操作部9において、用紙サイズ、用紙枚数、用紙厚さが選択設定されるか、または、検出されると、制御手段は表紙Kの断裁所定長を設定する。表紙Kの断裁前の長さは、用紙最大枚数に対応して予め定められる。
〈表紙外装手段80〉
表紙供給手段60の給紙皿61内に収容された表紙Kは、給紙手段62により分離、給送され、搬送ローラ63,64,65に挟持されて、表紙外装手段80に導入されたのち、逆方向に搬送されて表紙断裁手段70に進入する。表紙断裁手段70において所定の長さに断裁された表紙Kは再び表紙外装手段80に搬送される。
表紙供給手段60の給紙皿61内に収容された表紙Kは、給紙手段62により分離、給送され、搬送ローラ63,64,65に挟持されて、表紙外装手段80に導入されたのち、逆方向に搬送されて表紙断裁手段70に進入する。表紙断裁手段70において所定の長さに断裁された表紙Kは再び表紙外装手段80に搬送される。
表紙外装手段80に導入された表紙Kは、搬送ローラ65によって搬送され、ガイド板87に沿って進行し、駆動回転する搬送ローラ81と従動ローラ883との挟持位置を通過し、更に、駆動回転する搬送ローラ82と従動ローラ883との挟持位置を通過する。
第2駆動手段のモータM2Aは、ベルト、ギア列から成る駆動伝達系Z1を介して表紙保持部材88を揺動駆動する。第2駆動手段のモータM2Bは、ベルト、ギア列から成る駆動伝達系Z2を介して表紙保持部材89を揺動駆動する。
表紙保持部材88は、駆動伝達系Z1の最終歯車に接続して回転可能な回転軸881と、回転軸881に固定されて揺動可能なレバー882と、レバー882の一端に回転可能に支持された従動ローラ883とから成る。
表紙保持部材89は、駆動伝達系Z2の最終歯車に接続して回転可能な回転軸891と、回転軸891に固定されて揺動可能なレバー892と、レバー892の一端に回転可能に支持された従動ローラ893とから成る。
表紙Kが表紙外装手段80内のガイド板87に沿って進入する際には、モータM2Aが駆動開始してレバー882を揺動して従動ローラ883を駆動回転している搬送ローラ81に圧接する。また、ほぼ同時に、モータM2Bが駆動開始してレバー892を揺動して従動ローラ893を駆動回転している搬送ローラ82に圧接する。
ガイド板87に沿って進入する表紙Kは、搬送方向上流側の搬送ローラ81と従動ローラ883とにより挟持されて搬送され、引き続き搬送方向下流側の搬送ローラ82と従動ローラ893とにより挟持されて搬送されたのち、所定位置に停止される。
図7は、表紙外装手段80の上限位置を示す断面図である。
表紙外装手段80に載置された表紙Kが表紙外装手段80の第1駆動手段により糊塗布処理面の近傍に移動する間は、第1駆動手段のモータM3により表紙保持部材88,89を揺動させて表紙Kを押圧して保持する。これにより、表紙外装手段80の移動中に表紙Kが移動する事が防止され、用紙束Saの糊塗布処理面に正確に貼着される。
表紙Kが用紙束Saの糊塗布処理面に近接した事を検知手段PSにより検知されると、モータM2A,M2Bにより表紙保持部材88,89による表紙押圧を解除する。
〈冊子の作製〉
図8は、冊子の作製過程を示す斜視図である。図8(a)は、表紙外装手段80の移動筐体84上に載置された表紙Kと、表紙Kの中央部に貼着された用紙束Saとを示す斜視図である。図8(b)は、糊貼着された用紙束Saが第1折曲部材86Aと第2折曲部材86Bと加圧部材83とにより折り曲げられた表紙Kによってくるみ製本する状態を示す斜視図である。図8(c)は、くるみ製本された冊子Sbの斜視図である。
図8は、冊子の作製過程を示す斜視図である。図8(a)は、表紙外装手段80の移動筐体84上に載置された表紙Kと、表紙Kの中央部に貼着された用紙束Saとを示す斜視図である。図8(b)は、糊貼着された用紙束Saが第1折曲部材86Aと第2折曲部材86Bと加圧部材83とにより折り曲げられた表紙Kによってくるみ製本する状態を示す斜視図である。図8(c)は、くるみ製本された冊子Sbの斜視図である。
これらの図において、Uは用紙束Sa、冊子Sbを直立させたときの上面側を表す天部側、Lは用紙束Sa、冊子Sb用紙束Sa、冊子Sbの底面側を表す地部側を示す。
図9は、表紙Kの折り曲げ工程を示す断面図である。
図9(a)は表紙折り曲げ初期位置を示す。糊貼着済みの用紙束Saは、把持手段41の固定側把持部材41Aと移動側把持部材41Bとに把持されて、表紙外装手段80上に載置された表紙Kに当接する。
このとき、第1折曲部材86Aの表紙圧接面XAは、固定側把持部材41Aの用紙束把持面Y(以下、基準面Yと称す)より距離L1だけ離間した位置に待機している。また、第2折曲部材86Bの表紙圧接面XBは、固定側把持部材41Aの基準面Yより距離L2だけ離間した位置に待機している。この距離L2は、くるみ製本処理が可能な用紙束Saの最大厚さTmaxより距離L1だけ離間した位置である。
図9(b)は表紙折り曲げ開始位置を示す。用紙束Saが固定側把持部材41Aと移動側把持部材41Bとに把持されて下降し、加圧部材83をバネ91の付勢に抗して押し下げて、折り曲げ開始位置に停止する。
図9(c)は表紙折り曲げ終了位置を示す。第1折曲部材86Aは距離L1を移動し、表紙圧接面XAが表紙Kを介して基準面Yに接する用紙束Saの一方の側面を圧接する。同時に第2折曲部材86Bも距離L1を移動し、用紙束Saの側面を圧接する。
〈加圧部材の揺動機構〉
把持部材41に把持された用紙束Saの背部の天部側から地部側に至る糊貼着面が、水平面Hzに対して傾斜した状態で、加圧部材83に当接すると、従来の揺動機構を有しない加圧部材では、把持部材41に把持された用紙束Saの背部と、表紙外装手段の加圧部材とが片当たりの状態で貼着されて貼着不良を発生する。
把持部材41に把持された用紙束Saの背部の天部側から地部側に至る糊貼着面が、水平面Hzに対して傾斜した状態で、加圧部材83に当接すると、従来の揺動機構を有しない加圧部材では、把持部材41に把持された用紙束Saの背部と、表紙外装手段の加圧部材とが片当たりの状態で貼着されて貼着不良を発生する。
本発明の押圧手段は、用紙束Saの背部の天部側Uから地部側Lに亘る貼着面を加圧して均一に密着させるようにバネ付勢されて揺動可能に設置された加圧部材83を有する。
図10は、用紙束Saの背部が水平に保持され、加圧部材83が用紙束Saを押圧する状態を示す側断面図である。図11は、加圧部材83と押圧手段の平面図である。
加圧部材83の底面側には押圧手段が配置されている。加圧部材83は、図11に示す各2個のバネ91a,91b,91c、により垂直方向上方に付勢されている。バネ91a,91b,91cは対応するボス91Aにより位置決めされている。バネ91a,91b,91cにより付勢された加圧部材83の上限位置は、加圧部材83の両側端付近に固設された2個のストッパ92によって規制されていいる。
2個のストッパ92の各内側面には、加圧部材83の側端部が摺動して水平方向の位置を規制している。加圧部材83の側端部近傍には2本のロッド93が垂下状態に植設されている。ロッド93は表紙外装手段80の本体に固設された案内部材94に嵌合する。案内部材94は、加圧部材83の長手方向、即ち、前述の天部側Uから地部側Lに亘る貼着面と平行する長円形の断面の孔部を有する。したがって、長円形断面の孔部の短軸方向はロッド93の外径に嵌合して位置決めをして、加圧部材83の短辺側の移動を規制する。また、長円形断面の孔部の長軸方向に自由度があるから、加圧部材83の傾斜によりロッド93が傾いた状態となっても、干渉される事はない。
このようにして、図11に示す加圧部材83の前面側Fから後面側Rに亘る長手方向をバネ付勢して揺動可能にする事により、把持手段41により把持された用紙束Saの糊貼着面が形成された背部が天部側Uと地部側Lとを結ぶ長手方向において傾斜していても、加圧部材83上に載置された表紙Kに均一に当接して、用紙束Saの背部と表紙Kとが密接して貼着される。
次に、加圧部材83の短辺側の傾斜について説明する。
図12は、用紙束Saの背部に表紙Kを貼着する状態を示す改良前の製本装置の部分断面図である。
用紙束Saを把持する把持手段41は、固定側把持部材41Aと移動側把持部材41Bとを有する。用紙束Saの一方の紙面は固定側把持部材41Aの基準面Yに当接し、用紙束Saの他方の紙面は移動側把持部材41Bの面に当接する。
把持手段41は最大約200枚の用紙から成る用紙束Saを把持することができる。この場合、用紙束Saの背部は、加圧部材83の短辺方向のほぼ中心に対して対称の位置に配置される。
しかし、用紙束Saの用紙枚数が少ない場合には、用紙束Saの背部がバネ91により付勢された加圧部材83の中心からずれた図示のような位置に当接して偏芯荷重となり、加圧部材83が傾斜して、用紙束Saが変形された状態で表紙Kに接合されて、冊子の外観品質が低下する。
また、加圧部材83の傾斜によって、加圧部材83に植設されたロッド93が傾斜し、ロッド93を昇降可能に案内する直立状の案内部材94の内壁と、ロッド93の外周面とが異常接触して、加圧部材83の昇降が不円滑となり、用紙束Saと表紙Kとの貼着に不良を発生するおそれがある。
〈表紙の折り曲げ〉
図13は、用紙束Saに表紙Kを貼着する工程を示す断面図である。
図13は、用紙束Saに表紙Kを貼着する工程を示す断面図である。
図13(a)は、把持手段41に把持された少数枚の用紙束Saの糊貼着面が加圧部材83の上面に載置された表紙Kに当接した表紙折り曲げ状態を示す。
糊貼着済みの用紙束Saは、把持手段41の固定側把持部材41Aと移動側把持部材41Bとに把持されて、加圧部材83の上に載置された表紙Kに当接する。
把持手段41には、突き当て部材95が固設されている。突き当て部材95は、把持手段41の固定側把持部材41Aと移動側把持部材41Bとにより挟持された用紙束Saの紙面と平行に突出して加圧部材83に接離可能に当接する。
突き当て部材95は、加圧部材83の上面で、加圧部材83のロッド93に対して固定側把持部材41Aの基準面Yに対向する側で、且つ、表紙Kが載置されない位置に配置されている。即ち、図11に示す平面図において、加圧部材83の上方で、図示の左側面に近い方向に固定側把持部材41Aの基準面Yが配置され、加圧部材83の上方で、図示の右側面に近い位置のバネ91bに対向する上方に突き当て部材95が配置されている。
突き当て部材95の下方の先端部は、固定側把持部材41Aと移動側把持部材41Bとにより挟持された用紙束Saの背部に貼着される表紙Kの背面とほぼ同一平面になるように配置されている。
図13(b)は表紙折り曲げ開始状態を示す。用紙束Saが把持部材41に把持されて下降し、用紙束Saの背部が表紙Kを保持する加圧部材83を押し下げて、折り曲げ開始位置に到達する。把持部材41の下降により、把持部材41に固定された突き当て部材95も下降して、突き当て部材95の先端部が加圧部材83の上面を押圧する。加圧部材83は用紙束Saの背部と突き当て部材95とにより水平状態に保持されてバネ付勢に抗して下降し、加圧部材83の上面に載置された表紙Kと、用紙束Saの背部の糊貼着面とが均一に密接する。
その後、図9(c)に示したように、第1折曲部材86Aと第2折曲部材86Bとの水平移動によって表紙Kの折り曲げが行われる。
〈冊子の排出〉
表紙Kの折り曲げ工程の終了後、図1に示すベルト85の下降駆動によって表紙外装手段80が下降して待避した後、図示しない駆動手段により排出ベルト101の回動が開始され、冊子Sbが下降する事によって、その下端部が排出ベルト101に当接して排出ベルト101により搬送方向に摺動される。冊子Sbは、回動する排出ベルト101の面上に載置されて搬送され、装置外に排出され排紙装置Cに収容される。
表紙Kの折り曲げ工程の終了後、図1に示すベルト85の下降駆動によって表紙外装手段80が下降して待避した後、図示しない駆動手段により排出ベルト101の回動が開始され、冊子Sbが下降する事によって、その下端部が排出ベルト101に当接して排出ベルト101により搬送方向に摺動される。冊子Sbは、回動する排出ベルト101の面上に載置されて搬送され、装置外に排出され排紙装置Cに収容される。
〈排紙装置C〉
排出ベルト101により排出された冊子Sbは、図1に示す排出開口102から排紙装置Cの昇降排紙台103上に載置され順次積載される。昇降排紙台103上に冊子Sbが排出、積載されると、昇降排紙台103は回動するワイヤ104によって順次下降する。昇降排紙台103が下死点に到達すると、冊子Sbは搬送ベルト105に受け渡され、搬送ベルト105の回動により装置外に排出される。
排出ベルト101により排出された冊子Sbは、図1に示す排出開口102から排紙装置Cの昇降排紙台103上に載置され順次積載される。昇降排紙台103上に冊子Sbが排出、積載されると、昇降排紙台103は回動するワイヤ104によって順次下降する。昇降排紙台103が下死点に到達すると、冊子Sbは搬送ベルト105に受け渡され、搬送ベルト105の回動により装置外に排出される。
なお、本発明の製本装置Bを独立した装置に形成し、他の画像形成装置により処理された用紙束Saを用紙束収容手段30に積載したのち、糊塗布処理と表紙外装処理とを行い、くるみ製本を作製することも可能である。
41 把持手段
41A 固定側把持部材
41B 移動側把持部材
80 表紙外装手段(くるみ製本手段)
83 加圧部材
86A 第1折曲部材
86B 第2折曲部材
91,91a,91b,91c バネ
92 ストッパ
93 ロッド
95 突き当て部材
A 画像形成装置
B 製本装置
K 表紙
Sa 用紙束
Y 用紙束把持面(基準面)
41A 固定側把持部材
41B 移動側把持部材
80 表紙外装手段(くるみ製本手段)
83 加圧部材
86A 第1折曲部材
86B 第2折曲部材
91,91a,91b,91c バネ
92 ストッパ
93 ロッド
95 突き当て部材
A 画像形成装置
B 製本装置
K 表紙
Sa 用紙束
Y 用紙束把持面(基準面)
Claims (2)
- 用紙束の背部に表紙を貼着してくるみ製本処理する製本装置において、
前記用紙束の背部に糊塗布処理された用紙束を把持する把持手段と、
前記把持手段により把持された前記用紙束の背部に対向して配置され、前記用紙束の背部の糊塗布面と前記表紙とに当接して貼着させる加圧部材と、
前記加圧部材を昇降可能に付勢する押圧手段と、
前記把持手段を保持する把持手段本体に設置され前記把持手段により把持された用紙束の紙面と平行に突出して前記加圧部材に当接する突き当て部材と、を備え、
前記把持手段により把持された前記用紙束の背部の貼着面と、前記突き当て部材の前記加圧部材に当接する先端部とが同一平面になるように配置したことを特徴とする製本装置。 - 画像形成手段、用紙搬送手段を有する画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体で画像形成された用紙を集積し用紙束に表紙を貼着してくるみ製本処理する請求項1に記載の製本装置とを備えて成ることを特徴とする画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005250993A JP2007062142A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 製本装置及び画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005250993A JP2007062142A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 製本装置及び画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007062142A true JP2007062142A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37924919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007062142A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010173070A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Horizon International Inc | 表紙貼付機及び製本装置 |
CN104334360A (zh) * | 2012-05-01 | 2015-02-04 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 用于对书壳的封皮进行压痕的技术 |
JP2016052764A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-14 | 株式会社東芝 | シート綴じ装置 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005250993A patent/JP2007062142A/ja active Pending
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