JP2007047172A - 自動車の外気温度センサの故障検出方法 - Google Patents

自動車の外気温度センサの故障検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外気温度センサを診断する方法及び装置を提供する。
【解決手段】本発明は、時間をかけて測定された温度のプロファイルから温度勾配が判断され、この判断された温度勾配が予め定義された又は予め定義可能な限界勾配と比較され、この比較に応じて故障が検出される、自動車の外気温度センサの故障回復及び/又は故障検出方法に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に備えられる外気温度センサを診断する方法、及び、その実施装置に関する。
特許文献1では、エンジンをオフにした時の最後の温度値を格納することにより、エンジン温度センサがうまく機能しているかどうかを検査することについて開示している。再びエンジンをオンにした時に、格納された最後の温度値と測定された現在の温度値との差が、最後に格納された温度値及び計算された温度値から形成された差と比較されるが、この計算された温度値とは、エンジンの動作条件に応じて及びエンジンをオフにしてからオンにするまでの時間に応じて計算された温度値である。
特許文献2では、車両がスタートした時にトランスミッション温度センサを用いてトランスミッションオイル温度を判断し、これを予め定義された下限値及び上限値と比較することにより、トランスミッション温度センサが機能しているかどうかを検査する。測定された温度が下限値より下又は上限値より上である場合は、車両をさらに運転する間のトランスミッション温度センサを用いて測定された温度が、予め定められた値だけ変化しないと、動作不良として検出される。
特許文献3では、制御装置が発熱体エネルギカウンタと発熱体によって吸収されるパワーに応じた速度で加熱エネルギカウンタを増分する及び減分するカウンタコントローラとを備えており、発熱体エネルギカウンタのカウンタ読取りが発熱体の温度に従うことを利用して、温度制御式加熱装置内の温度センサの機能力を検査することについて開示している。発熱体エネルギカウンタのカウンタ読取りが予め定められた基準範囲内にあり、測定された温度が相関的な予め定められた基準温度範囲外にある場合に、温度センサの動作不良が発生する。
特許文献4では、感知された温度の変化に基づいて、エンジン温度センサの欠陥を試験する。測定された温度が予め定義された時間内に一定の最小絶対値だけ変化しない場合、センサには欠陥がある。反応しないエンジン温度センサに欠陥があることが想定される。しかし、この方法は、測定される外部温度が数時間同じ温度のままであり得るので、外部温度センサには適していない。
特許文献5では、センサに欠陥があるかどうかを決定するために、2つの独立した温度センサの測定値を互いに比較する。しかし、この場合、より多くのハードウェアコストが必要となる。
特許文献6では、複数のバッテリが直列に接続されたバッテリ用の温度センサについて開示している。温度の変化がある値を超えた場合に、故障が検出される。しかし、温度勾配の符号に基づく、2つの異なる故障又はいくつかの群の故障の間の区別がない。本方法は、外部温度センサに転用され得ない。
特許文献7及び特許文献8では、さらなる方法及び装置について開示しており、温度センサを検査するために、少なくとも2つの異なる温度センサの測定された温度値が互いに比較される。
自動車内の外気温度センサは、比較的大きい温度範囲に渡って確実に動作しなければならない。たとえば、温度センサは、−40°〜+85℃の間の信頼できる温度値を供給しなければならない。測定された外気温度が、前述の外気温度測定範囲外にある場合に、外気温度センサの動作不良が検出され得る。たとえば、+85℃より高く、又は、−40°より低い温度は、故障信号を設定するためのトリガとなり得る。最新の自動車においては、このような故障信号が一元的に格納され、次に自動車を運転した時に自動的に故障信号が現れる。この結果、外気温度センサの不良が的確に警告されるため、対応する経費を払って、その外気温度センサの交換が促される。しかし、−40℃以下の温度は、実際には少なくともいくつかの地域において発生し得るので、温度測定範囲外の温度が、必ずしも外気温度センサの動作不良に起因するものではないことが明らかとなってきた。このため、外気温度センサの動作不良を、より確実に検出できる方法が求められている。
米国特許第6,684,154B2号明細書 米国特許第5,995,887号明細書 独国特許発明第3830389C2号明細書 独国特許第10329038B3号明細書 独国特許発明第19951788C2号明細書 特開平2004−325110A号公報 独国特許出願公開第10112139A1号明細書 独国特許出願公開第10316606A1号明細書
本発明は、自動車の外気温度センサを診断する方法又は装置について、特に高い信頼性で動作不良の存在を検出し得る改良された実施形態を提供する課題に関するを提供することにあり、本発明により、極端な温度(高温又は低温)の発生か、それとも外気温度センサの故障かを精度良く区別することが可能になる。
上記課題は、本発明に従って、独立請求項の主題によって達成される。好ましい実施形態が、従属請求項の主題である。
本発明は、測定された温度の信頼性を評価するために、外気温度センサを用いて判断された温度勾配を限界勾配と比較するという考え方に基づくものである。測定された温度が、限界勾配より急速に上昇又はより急速に低下した場合、動作不良が発生していると判断される。本発明は、ここでは、一般に使用されている外気温度センサが、それらの物理的性質によって、極端な温度差が生じても限定された最大速度でしかそれに追従することができないという性質を利用している。前述の限界勾配は、時間単位毎のこの最大限追従可能な温度変化に照準を当てている。時間単位毎に測定された温度変化が、絶対値において、外気温度センサにより物理的に実現され得る時間単位毎の最大の温度変化より大きい場合には、外気温度センサ又は外気温度を測定する設備全体の動作不良が発生していると判断される。
負の温度係数を有するNTCサーミスタからなる外気温度センサの場合には、温度は、NTCサーミスタの電気抵抗に応じて決められる。温度が低下すると、NTCサーミスタの抵抗が上昇する。測定装置内のケーブル破断が、抵抗の極端な急上昇を、したがっていずれにしても絶対値において限界勾配より大きい、極端に急に低下する温度勾配を引き起こす。NTCサーミスタとは、温度を感知する半導体抵抗器からなるサーミスタである。
本実施携帯においては、好ましくは、判断された温度勾配が正であって、その絶対値が限界勾配より大きい場合には第1の故障として検出され、判断された温度勾配が負であって、その絶対値が限界勾配より大きい場合には第2の故障として検出される。したがって、正の温度勾配がある場合に生じる故障が、負の温度勾配がある場合に生じる故障と明確に区別される。この結果、故障診断の精度を改良することができ、これにより、故障からの回復を容易にすることができる。
本発明のさらなる特徴及び利点については、従属請求項、図面、及び図面についての詳細な説明から明らかとなろう。
勿論、上述しかつ以下に説明する特徴は、それぞれ記載した組合せだけに限定されるのでなく、本発明の範囲から逸脱することなく、他の組合せ又は単独でも使用され得る。
本発明の好ましい例示的実施形態が図面に示されているが、これについて、以下の記述でより詳細に説明する。なお、同じ参照符号は、同じ又は同様の又は機能的に同じ構成要素である。
図1によれば、外気温度測定装置1が、外気温度センサ2とコントローラ3を有する。外気温度測定装置1は、自動車(図示せず)内に設置される。外気温度センサ2は、車両の前部泥よけフラップ内に置かれることが好ましい。コントローラ3は、制御装置4内に配置され、個々に相互接続された複数の制御装置からなる車内ネットワーク(図示せず)に接合され得る。制御装置4は、例えば中央処理装置を有する制御装置であり、測定された外気温度を他の制御装置から利用できるようにしたり、測定された外気温度を積極的に他の制御装置に、好ましくは表示装置5に送る。制御装置4は、たとえばCANバス6及び/又はLINバス7により他の制御装置と接続され、そのためのドライバ(後述する駆動部8に含まれる)を有する。さらに、制御装置4は多種多様な駆動部8と、外気温度センサ2が接続され、その出力信号を受け取るための入力部9が備えられる。
外気温度センサ2は、PTCサーミスタ又はNTCサーミスタで動作することが好ましい。本明細書においては、PTC(Positive Temperature Coefficient)とは正の温度特性 (温度が上昇すると抵抗が増大する)を持つという意であり、PTC又はNTCサーミスタは、その温度に応じてその電気抵抗を変化させる。たとえば、NTCサーミスタの電気抵抗は、温度が低下するにつれて強く増加し、温度が上昇するにつれて減少する。周囲温度とPTC又はNTCサーミスタの電気抵抗との間の関係は、たとえば、コントローラ3内に特性曲線の形態で格納される。したがって、コントローラ3は、PTC又はNTCサーミスタの電気抵抗を測定し、関連付けられた温度値を測定された抵抗値に特性曲線を用いて割り当てる。たとえば、外気温度センサ2は、−40℃〜+85℃の温度範囲で測定可能であるように構成される。PTC又はNTCサーミスタの電気抵抗が、温度下限値に割り当てられた値より上に上昇した場合に、コントローラ3は、その温度が温度下限値より低いこと、つまりたとえば−40℃より低いことを検出し得る。これとは異なり、温度上限値に割り当てられた値より低い抵抗の場合には、コントローラ3は、測定された温度が、温度上限値より上にある、つまりたとえば+85℃より高いことを検出できる。
外気温度測定装置1を使用して判断された車両の周囲温度は、比較的信頼できるものでなければならない。温度測定の品質を保証するために、本発明による診断方法においては、温度勾配が、測定された温度の時間プロファイルから判断される。つまり、時間単位毎の温度変化が評価される。次いで、評価された温度勾配は、予め定義された又は予め定義可能な限界勾配と比較される。この比較によって、外気温度センサ2の又は外気温度測定装置1の故障又は動作不良が検出され得る。この診断方法を実施する診断部10は、本明細書においては、基本的に、本方法を実施するよう設計され、特に、好適な方法でプログラムされたプログラムコードにより動作されるコントローラ3を有する。
外気温度センサ2は、特にPTC又はNTCサーミスタで動作する場合、物理的な理由により、時間単位毎に最大限可能な正の又は負の温度変化の値(限界値)を有する。限界勾配は、この限界値に照準を当てている。つまり、限界勾配は、この限界値によって形成されるか、又はこの限界値より大きくなるよう選択される。コントローラ3が、温度勾配が絶対値において前述の限界勾配より大きいと判断した場合、外気温度センサ2は、故障しており、実際の温度変化を正しく感知していないと判断される。したがって、その場合は、温度測定装置1内に故障が存在することになる。
好ましい実施形態においては、コントローラ3はまた、判断された温度勾配が正であるか又は負であるかを検出し得る。絶対値において限界勾配より大きい正の温度勾配が存在する場合には、“第1の故障”として検出される。たとえば、過度に大きい正の温度勾配は、外気温度センサ2に欠陥があること又は車両バッテリの負端子に対する外気温度センサ2の短絡を表す。
ライン破断があった場合には、電気抵抗が限りなく上昇するため、測定される温度は特性曲線に従って強く低下することにつながる。つまり、温度勾配が負となる。したがって、過度に大きい負の温度勾配は、アースに対するライン断線を表し得る。
温度勾配が負であり絶対値において限界勾配より大きい場合には、コントローラ3は、“第2の故障”として検出し得る。たとえば、車両バッテリの負端子に対する、つまりアースに対する外気温度センサ2の短絡があり得る。したがって、温度勾配の符号を判断することにより、少なくとも2つの異なる故障又はいくつかの群の故障の間で区別することができる。
さらに、絶対値において限界勾配より大きい温度勾配が発生した後、コントローラ3は、外気温度センサ2を用いてその後に測定された温度をさらに検査することが好ましい。これを行うために、コントローラ3は、その後に測定された温度を外気温度センサ2の温度測定範囲と比較する。この温度測定範囲は、たとえば−40℃〜+85℃の間にある。その後に測定された温度が前述の温度測定範囲外にある場合にのみ、故障が存在すると判断される。温度測定装置1内のランダムな干渉を故障から除外できるようにするためには、好ましい実施形態によるコントローラ3は、その後に測定された温度のすべて(あるいはほぼすべて)が、予め定義された又は予め定義可能な認定時間の間、前述の温度範囲外にある場合にのみ、故障を検出することが好ましい。たとえば、認定時間は約2秒である。本明細書で提案されている許容し得ない温度勾配及び許容し得ない温度からの情報を結合することにより、ランダムな変動、故障などを故障メッセージのためのトリガから回避することができ、診断はより確実に動作するものとなる。
その後に測定された温度の検査はまた、異なる故障源を区別するのにも使用され得る。たとえば、その後に測定された温度が温度測定範囲より上にある場合には、第1の故障又は第1の群の故障が識別される。これとは異なり、その後に測定された温度が温度測定範囲より下にある場合には、第2の故障又は第2の群の故障が存在する。本明細書に記述した第1の故障と第2の故障との間の区別は、任意に、又は異なる故障又はいくつかの群の故障の間の区別に加えて適用され得る。これについては、温度勾配の符号に関して上記により詳細に説明した。
以下、図2を参照しながら、本発明による方法の基本機能の原理についてより詳細に説明する。
車両を動作している間、外気温度センサ2は、温度値と、これと相互に関連しておりコントローラ3により温度として感知される抵抗値を供給する。利用可能となる温度値は、図2にブロック11で表されている。ブロック12は、勾配の監視、つまり温度勾配の判断及び限界勾配との比較を行う。絶対値において許容できないほど大きい温度勾配が存在する場合には、これに対応する信号がAND素子13、14に送信される。勾配が正の温度勾配である場合には、これに対応する信号が上側のAND素子13で設定される。温度勾配が負である場合には、これに対応する信号が下側のAND素子14で設定される。同時に、ブロック11により測定された温度が、所定の温度測定範囲内にあるかどうかを判断するための検査が実施される。これを行うために、メモリ装置などのブロックに格納されている上限温度15及び下限温度16が、別々に監視される。ブロックに格納される上限温度15は、たとえば+85℃である。ブロックに格納される下限温度16は、たとえば−40℃である。
比較器からなるブロック17と18とを用いて、測定された温度が、上限温度15より上にあるか又は下限温度16より下にあるかを判断するための検査が実施される。たとえば、測定された温度が上限温度15より上にある場合には、これに対応するTrue信号が出力され、上側のAND素子13に送られる。一方、測定された温度が下限温度16より下にある場合には、これに対応するTrue信号が下部のAND素子14に送られる。
2つのAND素子13、14の1つで両方の条件が満たされた場合には、これに対応するTrue信号が出力され、故障信号要素19又は20に送られる。ここで、AND素子13のTrue信号とは、温度勾配が正の限界値以上であり、かつ、温度が上限温度15以上であることを示す信号である。同様に、AND素子14のTrue信号とは、温度勾配が負の限界値以上であり、かつ、温度が下限温度16以下であることを示す信号である。次に、これらTrue信号に対応する故障表示が、表示要素21及び22によって生成される。
車両をスタートするプロセス中や、温度測定装置1が接続されたネットワークが起動動作中、又は、その他の車載機器が「ウェークアップ」している時には、信頼できる温度変化値、したがって信頼できる温度勾配は利用できず、温度勾配監視プロセスがまだ可能でないかもしれない。このため、車両の初期化段階中には、初期化要素23が初期化信号を生成し、故障信号要素19、20のスイッチング素子24及び25に送る。これらは、初期化段階の持続時間中、内部接続要素26及び27を切り換えることがある。通常の動作状態においては、これらの接続要素26、27は、それぞれ、各故障信号要素19、20の第1の入力端子28を介して、関連付けられたAND素子13、14に接続される。しかしながら、初期化段階中には、内部接続要素26,7は、それぞれ故障信号要素19、20の第2の入力端子29側に接続され、これによって比較要素17、18に直接接続されることになる。このようにして、初期化の場合に、測定された温度が温度測定範囲外にある場合にも、許容し得ない温度勾配を検出することはできないが、温度異常を検出することができ、これにより機器の故障を検出することが可能となる。
図3において、時間tは横座標上にプロットされ、温度Tは縦座標上にプロットされている。温度Tは、温度測定範囲の下限温度、たとえば−40℃を表している。温度Tは、温度測定範囲の上限温度、たとえば+85℃を表している。基本的に、診断は、温度測定範囲全体に渡って実施される。しかし、本方法の変形形態においては、診断は、温度測定範囲内の、ある診断温度範囲内で実施される。温度Tは、下限温度Tより上にある診断温度範囲の下限温度を表している。温度Tは、温度測定範囲の上限温度Tより下にある診断温度範囲の上限温度を表している。たとえば、診断温度範囲は、−30℃〜+70℃に広がっている。
自動車に備えられる外気温度の測定は、時間tに開始する。これは、車載ネットワークの起動が開始した時間、又は、自動車の各始動動作がスタートした時間である。時間tに、初期化段階が始まり、時間tに終了する。この実施形態においては、外気温度の測定は初期化段階中に発生しない。許容し得ない温度が初期化段階の終了時に、つまりtに検出された場合、この直後に、誤った温度が少なくとも認定時間中に存在するかどうかを判断するための検査がなされる。このような場合には、これに対応する故障信号が設定される。たとえば、時点Aと時点Bとの間に、許容できないほどの高温が存在し、連続して検出される。次いで、時間tに、これに対応する故障として認定される。これは、図3に矢印30で示されている。また別の例として、時点Cと時点Dとの間に、下限温度Tより下にあり、少なくとも認定時間中に連続して(あるいは複数回)検出される温度を、外気温度センサあるいはそれに関連する機器の故障と判断することができる。この場合、時間tから測定を再開始して、これに対応する故障を再び認定することにより、機器の故障であることの確認も可能である(矢印31を参照のこと)。
異なる例が、許容できる正の勾配を有し、許容できる温度勾配を表す、時点E、F、及びGを通るプロファイルの直線で示されている。許容し得ない温度勾配は、診断温度範囲内では判断されないので、温度測定範囲を超えた場合、つまり時間tの時点Fで温度勾配の判断を開始し、時間tの時点Gで終了する。ここでも、許容し得ないほどの高温(矢印32)がこの時間帯中に存在する場合、さらなる故障メッセージが生成される。
別の例においては、負の符号を有する許容できる温度勾配が、時点Hと時点Iとの間に存在する。温度プロファイルは、具体的には絶対値において限界勾配より大きい温度勾配を有して、時点Iと時点Jとの間で強く低下する。時点Jは下限温度Tより下にあるので、認定時間は、時間tに開始する。プロファイルが時点Jから時点Kに広がっている場合、時点tに、つまり矢印33に対応する所定の認定時間が経過した後に、故障の存在を検出することができる。温度プロファイルが、時点Jから開始して、時点L、M、及びNを進む場合、認定時間内の温度が温度測定範囲外にあるので、矢印34の時に対応する故障メッセージを発生する。しかし、温度プロファイルが、時点Jから開始して、時点L、O、及びP、又はL、Q、及びRを進む場合、温度が全認定時間中温度測定範囲外にないので、故障メッセージは発生しない。プロファイルが、時点Iの後に、許容し得ない温度の領域内を全く通過せず、たとえば、まだ温度測定範囲内にあるO及びQを介して時点Sから時点P又は時点Sから時点Rへと通過する場合についても同様である。これらの場合においては、温度勾配を監視する認定時間の動作が全く始まらない。
1つの特に好ましい実施形態によれば、本発明による診断方法においては、検出された故障がまた、再びリセットされ得る。これは、予め定義された又は予め定義可能な補正時間中に、温度勾配が絶対値において限界勾配より小さいと判断された場合、除去されると考えられる。任意に又は本明細書においてはこれに加えて、故障を除去するためには、予め定義された又は予め定義可能な補正時間中、温度測定範囲内にある温度が測定される条件が、満たされなければならない。たとえば、故障が矢印33に対応する時点Kで検出される。温度プロファイルが、時点Kの後、時点T、U、及びVを進む場合、時点Uに許容できる勾配を有する許容できる温度に再び達する。したがって、時間tに補正時間の動作が始まる。全補正時間中に所望の条件が適用されると、故障は、前記補正時間の終了時、時間tで、つまり時点Vで除去され得る。これは、図3に矢印35で示されている。時点Nに矢印34に対応する故障が設定される例についても同様である。後のプロファイルが、時点Nから開始して、時点W、U、及びVを進む場合、故障メッセージは再び除去される。
補正時間は、認定時間に等しい又はこれより長い又はより短い時間であり得る。
外気温度センサを診断する装置を示す簡単な回路図状の図である。 外気温度センサを診断する方法を示す回路図状の図である。 診断方法を視覚化した時間/温度グラフである。
符号の説明
1 外気温度測定装置
2 外気温度センサ
3 コントローラ
4 制御装置
5 表示装置
6 CANバス
7 LINバス
8 駆動部
9、28 入力端子
10 診断部
11、12、15、16、17、18 ブロック
13、14 AND素子
15 上限温度
16 下限温度
19、20 故障信号要素
21、22 表示要素
23 初期化要素
24、25 スイッチング素子
26、27 内部接続要素
28 接続要素
29 入力端子
30、31、32、33、34、35 矢印

Claims (10)

  1. 温度勾配が、時間をかけて測定された温度のプロファイルから判断され、
    前記判断された温度勾配が、予め定義された又は予め定義可能な限界勾配と比較され、
    該比較に応じて故障が検出される自動車の外気温度センサ(2)の故障検出方法において、
    前記判断された温度勾配が正であって、勾配の絶対値が前記限界勾配より大きい場合に第1の故障が検出され、
    前記判断された温度勾配が負であって、勾配の絶対値が前記限界勾配より大きい場合に
    第2の故障が検出され、
    2つの異なる故障又は故障の群が温度勾配の符号により区別されることを特徴とする故障検出方法。
  2. 負の温度勾配が検出されたときにライン断線と診断され、正の温度勾配が検出されたときにライン短絡と診断されることを特徴とする請求項1に記載の故障検出方法。
  3. 前記判断された温度勾配が絶対値において前記限界勾配より大きい場合に、故障が検出されることを特徴とする請求項1或いは2に記載の故障検出方法。
  4. 絶対値において前記限界勾配より大きい前記温度勾配が発生した後、その後に測定された温度が、前記外気温度センサ(2)の温度測定範囲内にあるかどうかを判断するための追加検査が実施される、及び/又は
    前記その後に測定された温度が前記温度測定範囲外になるまで、故障が検出されないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の故障検出方法。
  5. 前記その後に測定された温度が、予め定義された又は予め定義可能な認定時間中に前記温度測定範囲外になるまで、故障が検出されないことを特徴とする請求項4に記載の故障検出方法。
  6. 前記その後に測定された温度が、前記温度測定範囲より上にある場合には、第1の故障が検出され、
    前記その後に測定された温度が、前記温度測定範囲より下にある場合には、第2の故障が検出されることを特徴とする請求項4或いは5に記載の故障検出方法。
  7. 前記温度勾配が、前記外気温度センサ(2)の温度測定範囲内にある診断温度範囲内でのみ判断されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の故障検出方法。
  8. 温度勾配が、予め定義された又は予め定義可能な補正時間中、絶対値において前記限界勾配より小さいと判断された場合に、及び/又は予め定義された又は予め定義可能な補正時間中に、前記温度測定範囲内にある温度が測定された場合に、検出された故障が除去されると考えられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の故障検出方法。
  9. PTC又はNTCサーミスタが備えられた外気温度センサ(2)が使用され、
    前記温度に依存する前記PTC又はNTCサーミスタの電気抵抗により、前記温度が判断されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の故障検出方法。
  10. 測定された温度の時間プロファイルから温度勾配を判断し、前記判断された温度勾配を予め定義された又は予め定義可能な限界勾配と比較し、該比較に応じて故障を検出する、コントローラ(3)を備えた自動車の外気温度センサ(2)の診断装置において、
    前記判断された温度勾配が正であって勾配の絶対値が前記限界勾配より大きい場合に第1の故障が検出し、前記判断された温度勾配が負であって勾配の絶対値が前記限界勾配より大きい場合に第2の故障が検出する診断ユニット(10)を有し、
    前記診断ユニット(10)は、前記温度勾配の符号により2つの異なる故障又は故障の群を区別することを特徴とする診断装置。
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