JP2007045772A - 夏用の化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 二酸化チタンの紫外線防護作用を更に高める手段を提供する。
【解決手段】 1)有機変性された粘土鉱物と、2)繊維状の二酸化チタンとを、化粧料に含有させる。前記有機変性された粘土鉱物は、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトであることが好ましく、前記繊維状の二酸化チタンは、中空管状のものであることが好ましい。更に、フェノキシエタノールを含有することが好ましく、ブチルパラベンを含有しないことが好ましい。夏用の化粧料であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は化粧料に関し、更に詳細には、夏用の化粧料に好適な化粧料に関する。
近年スキンケアに於いて、紫外線からのケアは重要な技術になりつつある。これは、オゾンホール拡大による、紫外線通過量の増加も大きな要因となっている。通常紫外線からのケアは、二酸化チタンなどの紫外線を吸収する隠蔽性粉体による、紫外線の皮膚への到達抑制や、ベンゾフェノン誘導体による、紫外部吸収を利用した紫外線防護などを利用している。しかしながら、二酸化チタンによる紫外線防護に於いては、二酸化チタンが紫外線吸収後に、励起状態から基底状態に戻るときに放出する、ラジカルの皮膚への影響が昨今懸念されており、使用しにくい状況にあり、ベンゾフェノン誘導体には内分泌攪乱作用の有無の懸念などの背景から使用しにくい状況にある。即ち、皮膚に対する懸念のない紫外線防護手段の開発が望まれていた。
一方、有機変性された粘土鉱物は化粧料用の汎用原料であり、紡錘形の二酸化チタンとの併用は既に知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)しかしながら、その効果は白っぽさが無い紫外線防護効果であり、紫外線防護効果そのものの質の向上ではなかった。
有機変性粘土鉱物については、乳化作用を有するゲル化成分として知られており、化粧料の分野に於いて、油中水乳化剤形における乳化剤として使用されている。(例えば、特許文献4を参照)
繊維状二酸化チタンについては、既にその製造法も知られているし、化粧料での使用可能性も知られている。(例えば、特許文献5、特許文献6を参照)
他方、1)有機変性された粘土鉱物と、2)繊維状の二酸化チタンとを含有する化粧料は知られていないし、この様な構成を取ることにより、二酸化チタンの紫外線防護作用を更に高められることは全く知られていなかった。
特開2003−040738号公報 特開2000−239119号公報 特開平10−212224号公報 特開平7−258055号公報 特開2005−068001号公報 特開2004−35362号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、皮膚に対する、二酸化チタンの紫外線防護作用を更に高める手段を提供することを課題とする。
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、皮膚に対する、二酸化チタンの紫外線防護作用を更に高める手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)有機変性された粘土鉱物と、2)繊維状の二酸化チタンとを含有する化粧料がその様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1)1)有機変性された粘土鉱物と、2)繊維状の二酸化チタンとを含有することを特徴とする、化粧料。
(2)前記有機変性された粘土鉱物が、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)前記繊維状の二酸化チタンが、中空管状のものであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)更に、フェノキシエタノールを含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)ブチルパラベンを含有しないことを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)夏用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
本発明によれば、皮膚に対する、二酸化チタンの紫外線防護作用を更に高める手段を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である有機変性された粘土鉱物
本発明の化粧料は、必須成分として、有機変性された粘土鉱物を含有することを特徴とする。本発明に言う、有機変性された粘土鉱物とは、粘土鉱物のイオン性の部分において、粘土鉱物とついになるイオンを有機電離基で置換されたものを意味し、具体的には、粘土鉱物のカチオン部分と対イオンを形成しているアニオンを石鹸アニオン、アルキル硫酸アニオンなどの有機アニオンで置換したものや、粘土鉱物のアニオン部分と対イオンを形成しているカチオンを4級アンモニウムイオンなどで置換したものなどが好ましく例示でき、粘土鉱物のアニオン部分と対イオンを形成しているカチオンを4級アンモニウムイオンなどで置換したものが系の安定性の維持の点から特に好ましい。
この様な有機変性された粘土鉱物の基体となる粘土鉱物としては、層を形成していて、層間にアニオン乃至はカチオンをクラスレートしやすい粘土鉱物であって、化粧料で汎用されるものが好ましく、例えば、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイトなどが好適に例示できる。かかる粘土鉱物と、カチオン界面活性剤乃至はアニオン界面活性剤の水溶液を、水性担体中で混合し、水性担体を除去することにより、前記の有機変性された粘土鉱物を製造することが出来る。
この様な有機変性に用いるアニオン界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ベヘニン酸ナトリウムなどの脂肪酸石鹸、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウムなどの硫酸系アニオン、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウムなどのリン酸系アニオンなどが好適に例示できる。
この様な有機変性に用いるカチオン界面活性剤としては、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルジステアリルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド等が好ましく例示できる。
粘土鉱物を前記の界面活性剤で有機変性させる場合、これらの量比は、粘土鉱物の質量に対して、界面活性剤の質量が、1〜50質量%であることが好ましい。
この様な有機変性された粘土鉱物は、前記の如くに調整して用いることも出来るし、既に市販されているものも存するので、市販品を購入して利用することも出来る。市販品としては、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドでヘクトライトを有機変性させた「ベントン38V」(エレメンティス社製)、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドでベントナイトを有機変性させた「ベントン34」(エレメンティス社製)、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリドでヘクトライトを有機変性させた「ベントン27V」(エレメンティス社製)等が好ましく例示できる。これらの中では、本発明の化粧料に良く適合している点で「ベントン38V」が特に好ましい。
本発明の化粧料に於いては、前記有機変性された粘土鉱物を唯一種含有させることも出来るし、二種以上組み合わせて含有させることも出来る。本発明の化粧料における、有機変性された粘度鉱物の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。これは少なすぎると安定性を損なうことが存し、多すぎるとゲルが強固になり過ぎ、使用性に支障を来す場合が存するためである。
(2)本発明の化粧料の必須成分である繊維状の二酸化チタン
本発明の化粧料は繊維状の二酸化チタンを必須成分として含有する。この様な繊維状の二酸化チタンとしては、繊維の中心部分に円筒状の空隙を有する管状の二酸化チタンと、前記管状の二酸化チタンの空隙部分が閉鎖され中実状になった中実繊維状の二酸化チタンとが存する。本発明の化粧料では何れのタイプの繊維状の二酸化チタンも使用可能であるが、管状の二酸化チタンが特に好ましい。又、ここで、本発明で言う繊維状とは、短径に対して充分に大きい長さを有する円筒状の形状を意味し、充分に大きいとは少なくとも2倍以上であることを意味する。
この様な繊維状の二酸化チタンは、次のように製造することが出来る。即ち、二酸化チタンゾルをアルカリ存在下で水熱処理することで、管状二酸化チタン粒子ができる。これを焼成することにより管状二酸化チタンが得られる。ゾルにおいて、管状二酸化チタン粒子を調製したのち、加熱処理することによって管状酸化チタン粒子の管内が閉塞して、充分な長さおよび高い結晶性を有する繊維状酸化チタン 粒子が得られる。これを焼成すれば、中実繊維状の二酸化チタンとなる。
この様な繊維状の二酸化チタンには既に化粧料原料として市販されているものも存し、この様な市販の原料を購入して利用することも出来る。市販品としては、中空の繊維状、即ち、管状の二酸化チタンである、「中空酸化チタンファイバー」(触媒化成工業製)が特に好適に例示できる。
本発明の化粧料に於いては、かかる繊維状の二酸化チタンは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の化粧料に於いては、かかる成分は紫外線防護作用の主たる部分を担っており、この様な効果を奏するためには、製剤の種類、紫外線保護の目的により異なるが、化粧料全量に対して、総量で0.005〜30質量%含有することが好ましい。製剤の種類について言えば、アンダーメークアップ化粧料やコントロールカラーなどの、その上にファンデーションなどの粉体含有化粧料が塗布され、紫外線防護の目的が、前記粉体含有化粧料では防ぎきれなかった紫外線からの防護、或いは、前記粉体化粧料の光吸収による影響からの保護である、下地化粧料に適用する場合には0.005〜1質量%、より好ましくは0.01〜0.5質量%含有させる。直接紫外線が皮膚に到達しないようにする目的の、ファンデーション或いは紫外線防護化粧料に適用する場合には、0.5〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%含有させる。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の化粧料としては、紫外線からの防護作用を有するものが好ましく、アンダーメークアップ化粧料やコントロールカラーなどの下地化粧料、ファンデーション、プレストパウダー、ルースパウダーなどの化粧効果を目的としたメークアップ化粧料、紫外線防護化粧料などが好ましい適用製剤と言える。本発明の化粧料は、通常化粧料で使用されている剤形であれば、特段の限定無く適用でき、例えば、固形白粉剤形、ルースパウダー剤形、水中油乳化剤形、油中水乳化剤形などが例示でき、油中水乳化剤形に適用することが特に好ましい。又、本発明の化粧料は、皮膚への紫外線の影響を抑制する作用に優れるので、紫外線の多い時期に使用する夏用化粧料に応用することが好ましい。
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分以外に、化粧料の分野で一般的に使用されている任意成分を、本発明の効果を損なわない範囲に於いて含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、繊維状ではない酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
特に好ましい形態としては、刺激感を感じやすい紫外線照射を受けている蓋然性の高い皮膚に投与されることから、パラベン、特に、ブチルパラベンなどのように一過性の刺激を呈しやすい成分を含有しない形態である。これらのパラベンに代わる防腐剤としては、フェノキシエタノールを0.1〜0.5質量%含有させることが好ましい。
以下に、本発明について、実施例を挙げて、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるアンダーメークアップ(油中水乳化剤形)を作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分を80℃に加熱し、イの成分にニの成分を分散させ、これにロの成分を加え混練りし、これに徐々にハの成分を攪拌下加えて乳化し、攪拌冷却しアンダーメークアップ1を得た。これと同様の操作で、このものの「ベントン38V」を油中水乳化用の界面活性剤である、「シリコーンKSG−210」(ポリエーテル変性メチルシロキサン;信越化学株式会社製)に置換した比較例1、「中空チタンファイバー」を微粒子二酸化チタン(平均粒径0.01μm)に置換した比較例2、「ベントン38V」を「シリコーンKSG−210」(ポリエーテル変性メチルシロキサン;信越化学株式会社製)に、且つ、「中空チタンファイバー」を微粒子二酸化チタン(平均粒径0.01μm)に置換した比較例3も作成した。

「シリコーンKSG210」 3 質量%
(ポリエーテル変性メチルポリシロキサン;信越シリコーン株式会社製)
「シリコーンKF6017」 3 質量%
(ポリエーテル変性メチルポリシロキサン;信越シリコーン株式会社製)
ジメチコン 8 質量%
シクロメチコン 13.5 質量%
蔗糖ステアリン酸モノエステル 0.5質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%

水 56.08質量%
硫酸マグネシウム 0.5質量%

微粒子二酸化チタン(平均粒径0.01μm) 3 質量%
「オイルセンサーパウダー」 0.1質量%
(亜鉛配位ピラードクレイ;大東化成株式会社製)
「チミロンスプレンディッドレッド」 0.1質量%
(虹彩箔(赤);エンゲルハード社製)
「ベントン38V」 1.5質量%
(ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライト;エレメンティス社製)
「カバーリーフAR−80」 0.1質量%
(タルクを二酸化チタン、シリカアルミナで順次被覆した粉体;触媒化成工業株式会社製)
シリカ(平均粒径50μm) 0.1質量%
「中空酸化チタンファイバー」 0.02質量%
<試験例1>
3名のパネラーの前腕内側部に2cm×4cmの部位を5つ設け、1カ所は無投与部位、1カ所はアンダーメークアップ1投与部位、1カ所は比較例1投与部位、1カ所は比較例2投与部位、残る1カ所は比較例3の投与部位とした。各部位はサンプル投与前24時間に1.5MEDの紫外線を照射し、軽い炎症(下記の基準で±程度の炎症)をおこしておき、ここにサンプルを50mg投与し、紫外線を5MED照射した。紫外線測定装置UV-1000S(Labsphere社製)にて測定したこれらのサンプルのSPF値は15であり、前記の照射であれば炎症の原因になる蓋然性が極めて低く、皮膚反応が増強することは考えられない。照射後24時間に下記の基準で皮膚反応を判定した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料では二酸化チタンの紫外線防護作用を更に高めていることが判る。
(判定基準:本邦パッチテスト基準)
−:無反応
±:疑わしい紅斑を伴った反応
+:明瞭な紅斑を伴った反応
++:浮腫、丘疹を伴った反応
Figure 2007045772
実施例1と同様の処理で、下記処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーション1を作成した。このものを実施例1の試験例1と同様の手技で評価したところ、3例とも−(無反応)であった。同様の効果を奏すると推察される。

「シリコーンKSG210」 3 質量%
(ポリエーテル変性メチルポリシロキサン;信越シリコーン株式会社製)
「シリコーンKF6017」 3 質量%
(ポリエーテル変性メチルポリシロキサン;信越シリコーン株式会社製)
ジメチコン 8 質量%
シクロメチコン 13.5 質量%
蔗糖ステアリン酸モノエステル 0.5質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%

水 46.1質量%
硫酸マグネシウム 0.5質量%

「オイルセンサーパウダー」 0.1質量%
(亜鉛配位ピラードクレイ;大東化成株式会社製)
「チミロンスプレンディッドレッド」 0.1質量%
(虹彩箔(赤);エンゲルハート社製)
「ベントン38V」 1.5質量%
(ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライト;エレメンティス社製)
「カバーリーフAR−80」 0.1質量%
(タルクを二酸化チタン、シリカアルミナで順次被覆した粉体;触媒化成工業株式会社製)
シリカ(平均粒径50μm) 0.1質量%
「中空酸化チタンファイバー」 3 質量%
ベンガラ 1 質量%
黄色酸化鉄 5 質量%
セリサイト 4 質量%
実施例1と同様の処理で、下記処方に従って、本発明の化粧料であるアンダーメークアップ2を作成した。このものを実施例1の試験例1と同様の手技で評価したところ、3例とも−(無反応)であった。同様の効果を奏すると推察される。

「シリコーンKSG210」 3 質量%
(ポリエーテル変性メチルポリシロキサン;信越シリコーン株式会社製)
「シリコーンKF6017」 3 質量%
(ポリエーテル変性メチルポリシロキサン;信越シリコーン株式会社製)
ジメチコン 8 質量%
シクロメチコン 13.5 質量%
蔗糖ステアリン酸モノエステル 0.5質量%

1,3−ブタンジオール 10 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%

水 56.1質量%
硫酸マグネシウム 0.5質量%

「オイルセンサーパウダー」 0.1質量%
(亜鉛配位ピラードクレイ;大東化成株式会社製)
「チミロンスプレンディッドレッド」 0.1質量%
(虹彩箔(赤);エンゲルハード社製)
「ベントン34」 1.5質量%
(ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライト;エレメンティス社製)
「カバーリーフAR−80」 0.1質量%
(タルクを二酸化チタン、シリカアルミナで順次被覆した粉体;触媒化成工業株式会社製)
シリカ(平均粒径50μm) 0.1質量%
「中空酸化チタンファイバー」 1.5 質量%
微粒子酸化チタン(粒径0.01μm) 1.5 質量%
本発明は、メークアップ化粧料に応用できる。

Claims (6)

  1. 1)有機変性された粘土鉱物と、2)繊維状の二酸化チタンとを含有することを特徴とする、化粧料。
  2. 前記有機変性された粘土鉱物が、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記繊維状の二酸化チタンが、中空管状のものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 更に、フェノキシエタノールを含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. ブチルパラベンを含有しないことを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. 夏用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
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