JP2007030634A - シフト操作装置及び移動規制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 静粛性能が高いシフト操作装置及び移動規制装置を得る。
【解決手段】 本シフトレバー装置10では、ロアハウジング12の一対の側壁14の一方にロックレバー72が一対の側壁14の対向方向を軸方向とする軸周りに回動可能に設けられている。シフトレバー28がパーキングレンジに対応したシフト位置から離脱しようとすると、シフトレバー28の当接片86がロックレバー72の規制ブロック84に当接し、他のシフト位置へシフトレバー72が移動することはできない。但し、ロックレバー72に設けられた電磁石90が通電されて磁力が生じると、シフトレバー28に設けられた永久磁石88の磁力に対して反発し、ロックレバー72が捩じりコイルばね82の付勢力に抗して回動する。この回動状態では、シフトレバー28の当接片86がロックレバー72の規制ブロック84に当接しない。
【選択図】 図2
【解決手段】 本シフトレバー装置10では、ロアハウジング12の一対の側壁14の一方にロックレバー72が一対の側壁14の対向方向を軸方向とする軸周りに回動可能に設けられている。シフトレバー28がパーキングレンジに対応したシフト位置から離脱しようとすると、シフトレバー28の当接片86がロックレバー72の規制ブロック84に当接し、他のシフト位置へシフトレバー72が移動することはできない。但し、ロックレバー72に設けられた電磁石90が通電されて磁力が生じると、シフトレバー28に設けられた永久磁石88の磁力に対して反発し、ロックレバー72が捩じりコイルばね82の付勢力に抗して回動する。この回動状態では、シフトレバー28の当接片86がロックレバー72の規制ブロック84に当接しない。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両の変速機を操作するためのシフト操作装置及びこのようなシフト操作装置におけるシフトレバー等、一定の軌道上を移動する移動体の移動を規制するための移動規制装置に関する。
車両の自動変速機を車両の乗員が操作するための操作装置としては、所謂「シフトレバー装置」が一般的に用いられている。この種のシフトレバー装置は、先端側が車両室内側に延出されたシフトレバーを備えている。
シフトレバーは、その基端側にて1又は2方向を軸方向とする軸周りに回動可能とされている。シフトレバーの回動位置は、ワイヤやケーブル等の連結手段やマイクロスイッチ等の位置検出手段を介して自動変速機により検出され、シフトレバーが予め定められたシフト位置に到達すると、自動変速機に予め設定された複数のシフトレンジのうち、到達したシフト位置に対応したシフトレンジに変更されるようになっている。
また、この種のシフトレバー装置にはシフトロック機構が設けられている(シフトロック機構を備えたシフトレバー装置の一例については下記特許文献1を参照されたい)。
シフトロック機構は、上記の複数のシフトレンジのうち車両の駆動輪をロックするパーキングレンジに対応したシフト位置(以下、このシフト位置を便宜上「P位置」と称する)の近傍にロック部材が設けられている。ロック部材はP位置から他のシフト位置へ移動するシフトレバーの移動軌跡上に設けられており、P位置から他のシフト位置にシフトレバーが移動しようとすると、ロック部材にシフトレバーが干渉され、他のシフト位置へ移動することができない。
但し、ロック部材は、ソレノイドのプランジャに連結されており、例えば、車両のブレーキペダルを踏み込むことで、ソレノイドが通電され、これにより、プランジャと共にロック部材が移動するとシフトレバーの移動軌跡上からロック部材が退避する。この退避状態では、シフトレバーがロック部材に干渉されることなく移動でき、これにより、P位置から他のシフト位置へシフトレバーを移動させることができるようになっている。
特開平7−286658号の公報
ところで、ソレノイドが通電されてプランジャが移動する際には、ソレノイドの内部に設けられた鉄心にプランジャが衝突する。したがって、ロック部材によるシフトレバーの移動規制、すなわち、シフトロックを解除する度に、鉄心とプランジャとの衝突音が発生する。このため、静粛性の観点からすると未だ改良の余地が多分に残されていた。
本発明は、上記事実を考慮して、静粛性能が高いシフト操作装置及び移動規制装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシフト操作装置は、予め設定された軌道上を移動し、前記軌道上の特定のシフト位置に到達することで、車両の変速機に設定された複数のシフトレンジのうち、到達したシフト位置に対応するシフトレンジに変更可能な操作手段と、前記軌道上の所定位置に対応して設けられ、前記所定位置にある状態では前記所定位置に接近し、又は、前記所定位置に到達した前記操作手段に干渉して前記操作手段の移動を規制すると共に、前記所定位置から離脱可能な規制手段と、前記規制手段を前記所定位置へ向けて付勢する付勢手段と、前記操作手段又は前記規制手段に設けられた永久磁石と、前記規制手段及び前記操作手段のうち、前記永久磁石が設けられていない方に設けられ、通電されることで前記永久磁石の磁力に反発し、且つ、前記付勢手段の付勢力に抗する向きと大きさの磁力を発する電磁石と、を備えている。
請求項1に記載のシフト操作装置では、予め定められた軌道上を操作手段が移動し、これにより、軌道上の予め設定された特定の位置に到達すると、車両の変速機に予め設定された複数のシフトレンジのうち、上記の特定のシフト位置に対応したシフトレンジに変更される。
一方、本発明に係るシフト操作装置では、規制手段が付勢手段の付勢力によって軌道上における所定位置へ付勢されている。これにより、基本的には操作手段が軌道上を移動して所定位置に到達し、又は、所定位置に到達する直前の状態になると、操作手段は規制手段に直接又は間接的に干渉され、所定位置よりも先への操作手段の移動が規制される。
これにより、軌道上の所定位置よりも先の特定のシフト位置に操作手段が不用意に到達することが防止され、この特定のシフト位置に対応したシフトレンジへの不用意な切り替えを防止できる。
これに対し、本シフト操作装置では、操作手段又は規制手段に設けられた電磁石が通電されると、操作手段及び規制手段のうち電磁石が設けられていない方に設けられた永久磁石に反発する磁力が生ずる。この永久磁石と電磁石との間で生ずる反発力は、規制手段を付勢する付勢手段の付勢力に抗する向きと大きさである。
このため、操作手段が軌道上の所定位置に接近すると、この反発力で規制手段が付勢手段の付勢力に抗して軌道上の所定位置から退避する。この状態では、操作手段が規制手段に干渉されることなく、軌道上の所定位置よりも先へ操作手段が移動できる。
ここで、本発明に係るシフト操作装置では、上記のように電磁石が通電されることで生じる磁力が永久磁石の磁力に反発することで規制手段が所定位置から退避させられる。したがって、規制手段が所定位置から退避するにあたっては操作手段が規制手段に当接しない。
これにより、本シフト操作装置では、操作手段の移動規制を解除した状態で、操作手段と規制手段とが衝突することに起因する衝突音が発生することがなく、操作手段を操作する際の静粛性能を向上できる。また、操作手段の移動規制を解除した状態では操作手段と規制手段とが衝突しないため、操作手段や規制手段の破損の発生を効果的に軽減又は防止できる。
請求項2に記載の本発明に係る移動規制装置は、予め設定された軌道上における移動体の移動を、前記軌道上の所定位置で規制する移動規制装置であって、前記所定位置に対応して設けられ、前記所定位置にある状態では前記所定位置に接近し、又は、前記所定位置に到達した前記移動体に干渉して前記移動体の移動を規制すると共に、前記所定位置から離脱可能な規制手段と、前記規制手段を前記所定位置へ向けて付勢する付勢手段と、前記移動体又は前記規制手段に設けられた永久磁石と、前記規制手段及び前記移動体のうち、前記永久磁石が設けられていない方に設けられ、通電されることで前記永久磁石の磁力に反発し、且つ、前記付勢手段の付勢力に抗した向きと大きさの磁力を発する電磁石と、を備える、ことを特徴としている。
請求項2に記載の移動規制装置では、規制手段が付勢手段の付勢力によって軌道上における所定位置へ付勢されている。これにより、基本的には移動体が軌道上を移動して所定位置に到達し、又は、所定位置に到達する直前の状態になると、移動体は規制手段に直接又は間接的に干渉され、所定位置よりも先への移動体の移動が規制される。
これにより、軌道上の所定位置よりも先へ移動体が不用意に到達することが防止される。
これに対し、本移動規制装置では、移動体又は規制手段に設けられた電磁石が通電されると、移動体及び規制手段のうち電磁石が設けられていない方に設けられた永久磁石に反発する磁力が生ずる。この永久磁石と電磁石との間で生ずる反発力は、規制手段を付勢する付勢手段の付勢力に抗する向きと大きさである。
このため、移動体が軌道上の所定位置に接近すると、この反発力で規制手段が付勢手段の付勢力に抗して軌道上の所定位置から退避する。この状態では、移動体が規制手段に干渉されることなく、軌道上の所定位置よりも先へ移動体が移動できる。
ここで、本発明に係る移動規制装置では、上記のように電磁石が通電されることで生じる磁力が永久磁石の磁力に反発することで規制手段が所定位置から退避させられる。したがって、規制手段が所定位置から退避するにあたっては移動体が規制手段に当接しない。
これにより、本移動規制装置では、移動体の移動規制を解除した状態で、移動体と規制手段とが衝突することに起因する衝突音が発生することがなく、移動体が移動する際の静粛性能を向上できる。また、移動体の移動規制を解除した状態では移動体と規制手段とが衝突しないため、移動体や規制手段の破損の発生を効果的に軽減又は防止できる。
以上説明したように、本発明では、移動体又は操作手段の移動規制が解除される際に衝突音等が発生することがなく、静粛性能が高い。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るシフト操作装置としてのシフトレバー装置10(本発明の一実施の形態に係る移動規制装置としてのシフトロック機構70を適用したシフトレバー装置10)の構成が分解斜視図によって示されている。
図1には本発明の一実施の形態に係るシフト操作装置としてのシフトレバー装置10(本発明の一実施の形態に係る移動規制装置としてのシフトロック機構70を適用したシフトレバー装置10)の構成が分解斜視図によって示されている。
この図に示されるように、シフトレバー装置10はロアハウジング12を備えている。ロアハウジング12は、例えば、車両の運転席と助手席との間や、インスツルメントパネルの裏面側に設置される。
ロアハウジング12は互いに対向する一対の側壁14を含めて構成される本体16を備えている。本体16を構成する一対の側壁14からは貫通孔18を有する取付片20が形成されており、貫通孔18を貫通したボルト等の締結手段が車両の所定部位に締結固定されることで、本シフトレバー装置10が車両に取り付けられる。
ロアハウジング12の上側にはアッパハウジング22が設けられており、このアッパハウジング22によりロアハウジング12が上側から覆い隠される。また、ロアハウジング12を構成する一対の側壁14には支持孔24がそれぞれ形成されている。これらの支持孔24は互いに同軸的に形成されており、一方の支持孔24にはシャフト26の一端が回転可能に支持され、他方の支持孔24にはシャフト26の他端が回転可能に支持されている。
シャフト26の軸方向中間部には移動体又は操作手段としてのシフトレバー28を構成するレバー本体30が設けられている。レバー本体30は略ブロック状に形成されており、その下端からは一対の脚部32、34が延出されている。
これらの脚部32、34の間には上記のシャフト26が通過しており、脚部32、34の対向方向に脚部32、シャフト26、及び脚部34を貫通するシャフト36によってレバー本体30がシャフト36周りに回動可能にシャフト36に支持されている。
さらに、このようにシャフト36を介してシャフト26に連結されたレバー本体30は、シャフト26を伴ってシャフト26周りに回動することが可能である。すなわち、レバー本体30を含めて構成されるシフトレバー28は、シャフト26周り及びシャフト26の軸方向に対して交差するシャフト36周りの双方へ回動が可能となっている。
また、シャフト26にはコントロールレバー38が設けられている。コントロールレバー38は平板状の連結部40を備えており、シャフト26の軸方向に沿った平板部42の両端からは脚片44、46が延出されている。脚片44、46には互いに同軸の透孔48が形成されており、これらの透孔48を上記のシャフト26が貫通していると共に、脚片44、46の間にレバー本体30が位置している。
さらに、一方の脚片44には一対の側壁14の対向方向に沿って貫通した矩形孔50が形成されている。この矩形孔50に対応してレバー本体30からは角棒状のピン52が突出形成されており、ピン52が矩形孔50を貫通している。このため、コントロールレバー38は本来シャフト26周りにシャフト26に対して回動可能であるが、レバー本体30がシャフト26を伴ってシャフト26周りに回動した際にピン52が脚片44を押圧してコントロールレバー38をシャフト26周りに回動させる。
また、脚片44からは係止片54が延出されており、この係止片54の先端側には、係止ピン56が形成されている。係止ピン56には図示しないワイヤ又はケーブル等の可撓性を有する長尺紐状の連結部材の基端が係止されている。この連結部材の先端は図示しない自動変速機に直接又は間接的に連結されており、コントロールレバー38がレバー本体30と共にシャフト26周りに回動して連結部材がその長手方向に変位することで自動変速機が操作される構成になっている。
さらに、ロアハウジング12には図示しないマイクロスイッチや磁気検出スイッチ等の検出手段が設けられており、シャフト36周りのレバー本体30の回動位置を検出している。この検出手段は上記の自動変速機に電気的に接続されており、自動変速機に設定された複数のシフトレンジのうち、上記の連結部材の移動量と検出手段でのレバー本体30の検出結果とに基づいた所定のシフトレンジが選択されて変更される構成になっている。
一方、レバー本体30には先端には有底の装着孔58が形成されており、棒状のレバー部60が嵌挿されている。レバー部60はアッパハウジング22に形成されたジグザグのガイド孔62を貫通してアッパハウジング22の外側へ突出し、レバー部60の先端に装着されたノブを把持した乗員がガイド孔62に沿ってシフトレバー28を回動操作できるようになっている。
さらに、レバー本体30には節度ピン収容部64が設けられている。節度ピン収容部64はブロック状に形成されている。また、節度ピン収容部64には上端部で開口した有底の収容孔66が形成されている。
この収容孔66の内側には節度ピン68の一部が収容されている。また、節度ピン68と収容孔66の底部との間には図示しない圧縮コイルスプリング67が収容されており、節度ピン68が収容孔66から突出する方向へ付勢されている。
節度ピン68に対応してアッパハウジング22の裏面には図示しない節度孔が形成されている。節度孔はアッパハウジング22の裏面で開口した有底形状に形成されており、圧縮コイルスプリング67の付勢力で先端が節度孔の底部に圧接された状態で入り込んでいる。
この節度孔の開口形状は上記のガイド孔62と相似形状とされており、節度ピン68が節度孔に案内されることで、レバー部60がガイド孔62に沿って移動し、レバー本体30がシャフト26及びシャフト36周りに回動する。
一方、図1、更に詳細には図2に示されるように、一対の側壁14の一方にはシフトロック機構70が設けられている。シフトロック機構70は規制手段を構成する規制部材としてのロックレバー72を備えている。
ロックレバー72の長手方向基端部近傍には、一対の側壁14の対向方向を軸方向とする円筒形状の筒部74が形成されている。この筒部74とロックレバー72の長手方向基端側にはボルト76の軸部78が貫通しており、軸部78周りに回転自在に軸支されている。
ボルト76は一方の側壁14を貫通してナット80により固定されている。筒部74の周囲には付勢手段としての捩じりコイルばね82が設けられている。捩じりコイルばね82はその一端が側壁14に形成された係止ピン56に係止されており、他端はロックレバー72に係止されている。
また、ロックレバー72の先端には規制ブロック84が形成されている。この規制ブロック84に対応して上記のレバー本体30からはシフトロック機構70が設けられた側壁14側へ向けて当接片86が延出されている。
ガイド孔62のうち図7においてPで示される位置をレバー部60が通過した状態での当接片86は、Pで示される位置からレバー部60が離脱する際のシャフト36周りの回動方向に沿って捩じりコイルばね82に外力が付与されていない自然状態でのロックレバー72の規制ブロック84に対向している。
したがって、レバー部60がPで示される位置から離脱しようとすると、当接片86が規制ブロック84に当接する。このため、レバー部60は図7においてAで示される位置、すなわち、レバー本体30がシャフト36周りに回動からシャフト26周りの回動に切り替わる位置に到達することができない。
また、図2に示されるように、レバー本体30には永久磁石88が取り付けられている。永久磁石88は、その磁極の向き(永久磁石88のN極からS極への向き及びその反対方向)がシャフト26の軸方向一方に対してシャフト36の軸方向へ所定角度傾斜した方向とされている。
さらに詳細に言えば、永久磁石88のN極又はS極は、アッパハウジング22の平面視で、左右方向左方に対して前後方向前方に、90度未満の所定角度で傾斜している。これに対して、規制ブロック84よりもロックレバー72の回動中心側には電磁石90が設けられている。
電磁石90は、図示しないコイルに通電されることで、上記の永久磁石88とは反対に磁極が向くように設定されており、通電状態で電磁石90に生ずる磁力は上記の永久磁石88の磁力に反発する。しかも、この磁力の反発による反発力は、捩じりコイルばね82のばね力に抗する大きさとされている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本シフトレバー装置10では、図7においてPで示される位置をレバー部60が通過した状態では、車両に設置された自動変速機は車両の駆動輪をロックする所謂「パーキングレンジ」となっている。この状態でガイド孔62に沿ってレバー部60をシャフト36周りに回動させると、上記の検出手段がレバー本体30の回動位置の変化を検出する。
さらに、レバー部60がシャフト26周りに回動させられると、このレバー部60の回動量に応じて、コントロールレバー38の係止ピン56に係止された連結部材が移動する。
このようにしてレバー部60がシャフト26周り及びシャフト36周りに回動させられて図7においてRで示される位置にレバー部60が到達し、この回動位置にレバー本体30が到達したことを、上記の検出手段での検出結果及び連結部材の移動量から自動変速機が検出すると、自動変速機は上記の「パーキングレンジ」から駆動輪を逆転させる所謂「リバースレンジ」に変更される。
このようにして更にガイド孔62に沿ってレバー部60をシャフト36周り及びシャフト26周りに回動させることで、レバー部60は、図7においてNで示される位置、Dで示される位置、Sで示される位置に到達に順次到達し、車両の自動変速機はこれらの位置に対応したシフトレンジに変更される。
ところで、図7においてPで示される位置からRで示される位置へレバー部60を移動させようとすると、レバー本体30の当接片86がロックレバー72の規制ブロック84に当接する。このように、当接片86が規制ブロック84に当接した状態では、ロックレバー72が設けられた側壁14の側へそれ以上レバー本体30を回動させることができない。
このため、図3及び図5に示されるように、レバー部60はPで示される位置から離脱する際にシャフト36周りの回動からシャフト26周りの回動に切り替えられる図7においてAで示される位置に到達することができず、ひいては、Rで示される位置にレバー部60が到達することができない。これにより、自動変速機がパーキングレンジから他のシフトレンジに切り替わることがなく、不用意な車両の発進等が防止される。
一方で、図7においてPで示される位置をレバー部60が通過している状態で、例えば、車両の乗員がブレーキペダルを踏み込むと、電磁石90が通電されて電磁石90の周囲に磁界が形成される。
この状態で、レバー部60が図7においてAで示される位置へ向けて回動すると、永久磁石88が電磁石90に接近する。電磁石90の磁力は永久磁石88の磁力に対して反発するように電磁石90の向きが設定されているため、永久磁石88が電磁石90に接近することで、電磁石90は捩じりコイルばね82のばね力に抗してロックレバー72を回動させる。
図4及び図6に示されるように、ロックレバー72が回動することで当接片86と規制ブロック84との対向状態が解消され、レバー部60を回動させても当接片86が規制ブロック84に当接することがない。
これにより、この状態では、図7においてAで示される位置にレバー部60が到達することができ、この状態から更にレバー部60をシャフト26周り及びシャフト36周りに回動させることで、図7においてRやN、D等で示される位置までレバー部60を移動させることができる。
ここで、上記のように、本シフトレバー装置10は、電磁石90が通電された際に生ずる磁力と永久磁石88の磁力との反発を利用して、ロックレバー72を回動させる。すなわち、電磁石90が通電されてもその磁力で磁性体を引き寄せるといった作用を奏しない。
したがって、電磁石90に磁性体が吸着されて磁性体が電磁石90やその他の部材に衝突することで生じる衝突音が本シフトレバー装置10では生じない。このため、本シフトレバー装置10では、図7においてPで示される位置からRで示される位置へのレバー部60の移動を規制するシフトロック状態、及び、このシフトロック状態を解除したシフトロック解除状態の何れか一方から何れか他方へ切り替わる際の静粛性能を効果的に向上できる。
また、シフトロックを解除した状態では、上記のように電磁石90が通電された際に生ずる磁力と永久磁石88の磁力との反発でロックレバー72が回動するため、この状態では当接片86が規制ブロック84に当接しない。
したがって、シフトロックの解除状態では、図7においてPで示される位置からRで示される位置へのレバー部60を移動させても当接片86が規制ブロック84に衝突することはなく、この意味でも衝突音の発生を防止でき、静粛性能を向上できる。
10 シフトレバー装置
28 シフトレバー(移動体、操作手段)
70 シフトロック機構(移動規制装置)
72 ロックレバー(規制手段)
88 永久磁石
90 電磁石
28 シフトレバー(移動体、操作手段)
70 シフトロック機構(移動規制装置)
72 ロックレバー(規制手段)
88 永久磁石
90 電磁石
Claims (2)
- 予め設定された軌道上を移動し、前記軌道上の特定のシフト位置に到達することで、車両の変速機に設定された複数のシフトレンジのうち、到達したシフト位置に対応するシフトレンジに変更可能な操作手段と、
前記軌道上の所定位置に対応して設けられ、前記所定位置にある状態では前記所定位置に接近し、又は、前記所定位置に到達した前記操作手段に干渉して前記操作手段の移動を規制すると共に、前記所定位置から離脱可能な規制手段と、
前記規制手段を前記所定位置へ向けて付勢する付勢手段と、
前記操作手段又は前記規制手段に設けられた永久磁石と、
前記規制手段及び前記操作手段のうち、前記永久磁石が設けられていない方に設けられ、通電されることで前記永久磁石の磁力に反発し、且つ、前記付勢手段の付勢力に抗する向きと大きさの磁力を発する電磁石と、
を備えるシフト操作装置。 - 予め設定された軌道上における移動体の移動を、前記軌道上の所定位置で規制する移動規制装置であって、
前記所定位置に対応して設けられ、前記所定位置にある状態では前記所定位置に接近し、又は、前記所定位置に到達した前記移動体に干渉して前記移動体の移動を規制すると共に、前記所定位置から離脱可能な規制手段と、
前記規制手段を前記所定位置へ向けて付勢する付勢手段と、
前記移動体又は前記規制手段に設けられた永久磁石と、
前記規制手段及び前記移動体のうち、前記永久磁石が設けられていない方に設けられ、通電されることで前記永久磁石の磁力に反発し、且つ、前記付勢手段の付勢力に抗した向きと大きさの磁力を発する電磁石と、
を備えることを特徴とする移動規制装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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