JP3445445B2 - シフトレバー装置のシフトロック機構 - Google Patents

シフトレバー装置のシフトロック機構

Info

Publication number
JP3445445B2
JP3445445B2 JP20722496A JP20722496A JP3445445B2 JP 3445445 B2 JP3445445 B2 JP 3445445B2 JP 20722496 A JP20722496 A JP 20722496A JP 20722496 A JP20722496 A JP 20722496A JP 3445445 B2 JP3445445 B2 JP 3445445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift lever
shift
stopper
lock
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20722496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1044809A (ja
Inventor
紀康 社本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP20722496A priority Critical patent/JP3445445B2/ja
Publication of JPH1044809A publication Critical patent/JPH1044809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3445445B2 publication Critical patent/JP3445445B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、変速機をシフトす
るシフトレバー装置に用いられ特定のシフト位置でシフ
トレバーの移動を阻止するシフトレバー装置のシフトロ
ック機構に関する。 【0002】 【従来の技術】車室内に設けられたシフトレバーを操作
して車両の自動変速機を所望のシフトレンジに変更する
シフトレバー装置には、例えば、シフトレバーを車両の
前後方向のみならず車両の幅(左右)方向へも操作して
任意のシフトレンジを選択する所謂ゲート式(ジグザグ
操作)式のシフトレバー装置がある。 【0003】この種のゲート式のシフトレバー装置に
は、例えば、シフトレバーをニュートラルレンジ(以
下、「Nレンジ」と称する)に選択した状態から、シフ
トレバーを車両幅方向へ移動させ、更にシフトレバーを
車両前方へ移動させるという2段階のシフトレバー操作
によってリバースレンジ(以下、「Rレンジ」と称す
る)にシフトレンジを変更できるタイプのものがある。
しかしながら、このようなシフトレバー装置では、シフ
トレバーに斜め前方への押圧力を加えるだけの1操作で
シフトレバーがNレンジからRレンジへ移動してしまう
ことがあるため、特定の条件下でのみNレンジからRレ
ンジへのシフトレバーの移動を可能とするシフトロック
機構が必要とされている。 【0004】この種のシフトロック機構では、例えば、
シフトレバーのPレンジからRレンジ、及びNレンジか
らRレンジへの移動を阻止するストッパが、アームやロ
ッド等から成るリンク機構を介してソレノイドのプラン
ジャに接続された構成のものが知られている。このよう
なシフトロック機構では、コイルスプリング等の付勢力
によってプランジャが所定の方向へ付勢されており、こ
の付勢力によって通常状態時ではストッパがシフトレバ
ーの移動を阻止する位置に位置し、例えば、車両乗員に
よってブレーキペダルが踏み込まれ、或いは走行中の車
両の速度が所定の速度以下となるとソレノイドが通電さ
れ、その磁力によってプランジャが前述した付勢力に抗
して吸着されて移動する。更に、このプランジャの動作
がリンク機構を介してストッパへ伝達され、ストッパが
シフトレバーの移動を阻止する位置から退避する。これ
によって、シフトレバーをPレンジからRレンジ、或い
はNレンジからRレンジへ移動させることができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
シフトロック機構では、シフトレバーの移動を阻止する
位置からストッパを退避させる場合に、上述した付勢力
以上の吸着力(磁力)が必要であり、この吸着力を発生
させるための消費電力が大きく、大型のソレノイドが必
要であった。このため、シフトロック機構が全体的に大
型化してしまうという問題があった。 【0006】本発明は、上記事実を考慮して、機構全体
の小型化が可能なシフトレバー装置のシフトロック機構
を得ることが目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載のシフトレ
バー装置のシフトロック機構は、車両の変速機に接続さ
れたシフトレバーを非直線状に所定の方向へ操作するこ
とによって前記変速機のシフトレンジを変更可能なシフ
トレバー装置に適用され、前記シフトレバーが所定のシ
フトレンジに位置した状態では前記シフトレバーの特定
のシフトレンジへの移動を阻止するシフトレバー装置の
シフトロック機構であって、前記特定のシフトレンジへ
の前記シフトレバーの移動を阻止可能なロック位置に設
置されると共に前記シフトレバーへ当接してシフトレバ
ーからの押圧力によって前記ロック位置から離脱可能な
ストッパと、前記ロック位置から離脱する前記ストッパ
の離脱移動軌跡上へ向けて常時付勢されたロック部材を
有し、非通電状態では前記離脱移動軌跡上で前記ロック
部材が前記ストッパの離脱移動を阻止すると共に、前記
離脱移動軌跡上で前記ロック部材と前記ストッパとの間
に介在する従動部材及び前記ロック部材と一体とされた
固定手段を有し、通電状態では前記ロック部材に対する
前記従動部材の相対的な移動を前記固定手段が阻止し、
前記ロック位置から離脱する前記ストッパからの押圧力
によって前記ロック部材を前記従動部材と共に退避方向
へ移動させて前記離脱移動軌跡上から退避させるロック
手段と、を備えることを特徴としている。 【0008】上記構成のシフトレバー装置のシフトロッ
ク機構では、シフトレバーを所定のシフトレンジから特
定のシフトレンジへ移動させようとすると、シフトレバ
ーが特定のシフトレンジへ移動する前にシフトレバーが
ストッパに当接してストッパを押圧する。ストッパの移
動軌跡上のロック部材とストッパとの間に従動部材が介
在しており、シフトレバーからの押圧力を受けてストッ
パがロック位置から離脱すると、従動部材がストッパに
よって押圧されてストッパの移動軌跡上から退避する。 【0009】ここで、ロック手段が非通電状態の場合に
は、従動部材とロック部材が相対移動可能な状態である
ため、シフトレバーによって押圧されたストッパがロッ
ク位置から離脱して従動部材を押圧し、この押圧力によ
って従動部材が移動してもロック部材が移動軌跡上でス
トッパの移動を阻止する。このため、シフトレバーから
押圧力を受けてもストッパはロック位置から離脱でき
ず、シフトレバーの特定のシフトレンジへの移動がスト
ッパによって阻止される。 【0010】これに対し、ロック手段が通電状態の場合
には、ロック部材に対する従動部材の相対的な移動が阻
止されるため、シフトレバーによって押圧されたストッ
からの押圧力を受けて従動部材が移動すると、ロック
部材が従動部材と一体的に移動して従動部材と共にスト
ッパの移動軌跡上から退避する。これにより、シフトレ
バーからの押圧力によってストッパがロック位置から移
動し、所定のシフトレンジから特定のシフトレンジへシ
フトレバーが移動できる。 【0011】ここで、本シフトロック機構では、シフト
レバーからの押圧力によってストッパが移動し、更に、
ストッパからの押圧力によってロック部材が移動するた
め、従来のシフトロック機構の如くソレノイドの吸着力
によってロック部材やストッパを移動させる必要はな
く、ロック手段通電時にロック部材が移動可能な状態と
なればよい。したがって、本シフトロック機構のロック
手段は、従来のシフトロック機構に適用されていたソレ
ノイドの如き大きな電力を必要としない。このため、従
来のソレノイドと比較してロック手段の小型化が可能で
あり、シフトロック機構全体の小型化を図ることができ
る。 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】また、ロック手段通電時に要する電力は、
ロック部材に対する従動部材の相対的な移動を阻止でき
ればよく、従来のソレノイドの如くプランジャを吸着し
て移動させるために使用する消費電力と比べると消費電
力が軽減される。このため、従来のソレノイドと比べて
ロック手段を小型化でき、ひいてはシフトロック機構全
体の小型化を図ることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係るシフトロック機構を適用したシフトレバー装
置10の分解斜視図が示されている。なお、以下の各図
において、矢印X1 は車幅方向右方を示し、矢印X2
車幅方向左方を示す。また、矢印Y1は車両前方を示
し、矢印Y2 は車両後方を示す。さらに、矢印Z1 は車
両上方を示し、矢印Z2 は車両下方を示す。 【0018】図1に示されるように、シフトレバー装置
10は棒状のシフトレバー12を備えている。シフトレ
バー12は、車両上下方向(矢印Z1 、Z2 方向)へ向
けて長手方向とされており、上端部にはノブ14が取り
付けられている。また、シフトレバー12の下端部には
取付部16が形成されている。この取付部16には車両
前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)に互いに対向した縦壁
部18、20が下方へ向けて延出されている。この縦壁
部18と縦壁部20の間には車幅方向(矢印X 1 、X2
方向)へ向けて長手方向とされたシャフト22が挟み込
まれており、車両前後方向へ向けて縦壁部18、20を
貫通するピン24によってシャフト22に連結されてい
る。これによって、シフトレバー12はシャフト22に
対しピン24を軸として車幅方向へ向けて所定角度回動
可能とされている。また、ピン24の頭部と縦壁部20
の間にはトーションスプリング26が配置されている。
このトーションスプリング26は一端部がシャフト22
に固定されると共に他端部が縦壁部20に固定され、シ
ャフト22に対してシフトレバー12を常に車幅方向右
方(矢印X1 方向)へ付勢している。また、この取付部
16にはロッド(図示省略)が連結されており、板状の
ベース28に形成された矩形の開口部30を貫通して下
方(矢印Z2 方向)へ向けて延設されている。さらに、
ロッドはアーム等の部品から成るリンク機構を介して車
両の自動変速機(図示省略)に接続されている。 【0019】一方、シャフト22は、その長手方向両端
部がベース28に形成された縦壁部32、34へ車両前
後方向へ向けて回動自在に軸支されている。これによっ
て、シフトレバー12はベース28に対して車両前後方
向及び車幅方向(矢印Y1 、Y2 、X1 、X2 方向)へ
所定角度回動自在とされ、上述したロッド等から成るリ
ンク機構を介して車両の自動変速機を操作できる。 【0020】また、このベース28の上方にはアッパハ
ウジング36が配置されている。アッパハウジング36
はABS樹脂等の樹脂材によって箱状に形成されてお
り、側壁部36Aが車両の室内の床部(図示省略)に固
定されている。 【0021】このアッパハウジング36の天井部36B
には、自動変速機のシフトレンジに応じて、「P」、
「R」、「N」等の複数の文字38が印刷されている。
ここで、これらの「P」、「R」、「N」、「D」、
「3」、「2」、「L」は、それぞれ、パーキングレン
ジ(以下、「Pレンジ」と称する)、リバースレンジ
(以下、「Rレンジ」と称する)、ニュートラルレンジ
(以下、「Nレンジ」と称する)、ドライブレンジ、サ
ードレンジ、セカンドレンジ、及びローレンジを表して
いる。さらに、これらの文字38の側方にはシフト溝4
0が形成されている。このシフト溝40は天井部36B
の前後及び左右方向に屈曲したジグザグ状に形成されて
おり、概ね自動変速機のシフトレンジに対応している。
また、このシフト溝40は幅寸法がシフトレバー12の
直径寸法よりも大とされており、シフトレバー12が貫
通している。すなわち、シフトレバー12をこのシフト
溝40の内部でジグザグに移動させることにより、自動
変速機のシフトレンジを文字38に対応したシフトレン
ジへ変更できる。 【0022】一方、アッパハウジング36の下方にはロ
アハウジング42が配置されている。ロアハウジング4
2はアッパハウジング36と同様にABS樹脂等の樹脂
材によって箱状に形成されており、天井部42Aには車
両前後方向を長手方向とされた矩形の開口部44が形成
されている。この開口部44は、アッパハウジング36
のシフト溝40に対応して形成されており、シフトレバ
ー12が貫通すると共に、シフト溝40の内部でシフト
レバー12がジグザグに移動した場合でも開口部44の
内部で十分に移動できるように形成されている。この開
口部44の左右方向両側方(すなわち、矢印X1 、X2
方向)には、開口部44の長手方向に沿って縦壁部4
6、48が上方へ向けて立設されている。これらの縦壁
部46、48上には、カバースライド50、52が載置
されている。これらのカバースライド50、52にはシ
フトレバー12が貫通する透孔54、56が形成されて
おり、シフトレバー12がシフト溝40内で移動すると
シフトレバー12に押圧されて縦壁部46、48上を移
動する。また、これらのカバースライド50、52は、
シフトレバー12がシフト溝40内で移動し如何なるシ
フトレンジに位置した状態でもシフト溝40を遮蔽で
き、アッパハウジング36の上方からの異物の進入を防
止している。 【0023】一方、ロアハウジング42の下方には、板
状の強度ゲート60が配置されている。ここで、図2に
は強度ゲート60を拡大した斜視図が示されており、ま
た、図3乃至図7には強度ゲート60の平面図が示され
ている。なお、図3乃至図7において、乃至はシフ
トレンジを変更する際のシフトレバー12の軌跡を示し
ている。これらの図に示されるように、強度ゲート60
にはゲート溝62が形成されている。このゲート溝62
は、前述したアッパハウジング36のシフト溝40と同
様に車両の前後方向及び幅方向へ向けて屈曲したジグザ
グ状に形成されておりシフトレバー12が貫通してい
る。ここで、前述したシフト溝40の幅寸法がシフトレ
バー12の直径寸法よりも大であったのに対して、ゲー
ト溝62の幅寸法はシフトレバー12の直径寸法よりも
僅かに大とされている。このため、シフトレバー12は
ゲート溝62の幅方向への移動が阻止され、シフトレバ
ー12を操作すると常にゲート溝62に案内されてシフ
トレバー12が移動し、ゲート溝62内の所定の位置に
シフトレバー12が達すると自動変速機のシフトレンジ
が変更される構成である。 【0024】さらに、この強度ゲート60上のゲート溝
62の左側方(矢印X2 方向)にはストッパ64が載置
されている。このストッパ64は連結部66を有してお
り連結部66の後端部にはNストッパ部68が形成され
ている。このNストッパ部68はNレンジに位置した状
態(すなわち、図3図示状態)でのシフトレバー12に
対応しており、ストッパ64がゲート溝62上のロック
位置に位置した状態(図2の実線状態)では、Nストッ
パ部68がNレンジからRレンジへの(すなわち、か
らへの)シフトレバー12の移動を阻止する。 【0025】これに対し、連結部66の前端部にはPス
トッパ部74が形成されている。このPストッパ部74
はPレンジに位置した状態(すなわち、図6図示状態)
でのシフトレバー12に対応しており、ストッパ64が
ゲート溝62上のロック位置に位置した状態では、Pス
トッパ部74がPレンジからRレンジへの(すなわち、
からへの)シフトレバー12の移動を阻止する。ま
た、Pストッパ部74の前端部からは、細幅角棒状の係
合部78がゲート溝62とは逆側へ向けて延出されてい
る。 【0026】一方、ストッパ64のゲート溝62とは逆
側(矢印X2 方向)の側面には一対の突起80、82が
ゲート溝62とは逆側へ向けて突出形成されている。こ
れに対して、強度ゲート60上には矩形ブロック状の支
持部84、86が設けられている。これらの支持部8
4、86は突起80、82に対応して設置されており、
ゲート溝62側(矢印X1 方向側)へ向けて開口した円
孔88、90がそれぞれ形成されている。これらの円孔
88、90の内部には突起80、82が挿入されてお
り、これによって、ストッパ64の移動が車幅方向(矢
印X1 、X2 方向)のみに制限されている。また、突起
80にはコイルスプリング92が挿通されており、コイ
ルスプリング92が挿通された状態で円孔88に挿入さ
れている。このコイルスプリング92は、一端が支持部
84の円孔88の底部に当接し、他端がストッパ64の
ゲート溝62とは逆側の側面に当接しており、常にスト
ッパ64をゲート溝62側(矢印X1 方向)へ向けて付
勢している。このため、コイルスプリング92の付勢力
とは逆方向で且つ付勢力以上の大きさの力がストッパ6
4に作用しなければ、ストッパ64がロック位置に位置
している(図2の実線状態)。 【0027】また、強度ゲート60上のゲート溝62の
前方(矢印Y1 方向)にはピン94が立設されている。
このピン94は、ストッパ64のPストッパ部74に対
応しており、ストッパ64がロック位置に位置した状態
でストッパ64のPストッパ部74に当接する。これに
よって、ストッパ64のゲート溝62側へのこれ以上の
移動が阻止される。 【0028】さらに、強度ゲート60の左前端側にはロ
ック手段としてのソレノイド100が取り付けられてい
る。このソレノイド100は矩形箱状のケース102を
備えており、ケース102の右側側壁部には矩形のガイ
ド孔104が形成されている。このガイド孔104は前
述したストッパ64の係合部78に対応しており、係合
部78がケース102の外側からガイド孔104を貫通
してケース102の内部へ入り込んでいる。また、この
ガイド孔104の前方には同じく矩形のガイド孔106
が形成されており、矩形棒状の強制解除レバー108が
ケース102の外側からガイド孔106を貫通してケー
ス102の内部へ入り込んでいる。 【0029】また、図8の平面断面図に示されるよう
に、ケース102の内部にはロック部材110が収容さ
れている。このロック部材110には矩形ブロック状の
ロック部112が形成されている。このロック部112
がケース102の車両後方側(すなわち、矢印Y2 方向
側)の側壁102Aに当接した状態では、ロック部11
2がガイド孔104の車幅方向左側に位置してストッパ
64の係合部78と対向し、係合部78(ストッパ6
4)のケース102内側への所定ストローク以上の移動
を阻止する。また、ロック部材110は、ロック部11
2が側壁102Aに当接した状態からケース102の車
幅方向左側(矢印X2 方向側)の側壁102Bに沿って
車両前方(矢印Y1 方向)へ向けてスライド移動できる
ようになっている。さらに、ロック部材110には連結
部114が形成されている。連結部114はロック部1
12の車両前方側(矢印Y1 方向側)の側面から車両前
方へ向けて鉤状に屈曲した状態で延出されている。この
連結部114のケース102内側(矢印X1 方向側)に
は固定手段としての電磁石116が一体的に固着されて
いる。電磁石116は車両後方向(矢印Y2 方向側)へ
向けて開口した有底の筒状とされており、外部にはコイ
ル118が巻掛られている。 【0030】このコイル118は通電されると車幅方向
で且つ電磁石116の内側から外側へ向けて磁力が生ず
るように巻掛られている。また、コイル118はシフト
ロックコンピュータ(図示省略)に接続されている。シ
フトロックコンピュータは車両の状態やシフトレバー1
2の位置を検知する複数のセンサ(図示省略)に接続さ
れており、例えば、車両停止状態で車両乗員がブレーキ
ペダルを踏み込んだ状態や、車両走行状態で車両乗員が
ブレーキペダルを踏み込み車両が所定の速度以下まで減
速された状態を各センサが検知するとシフトロックコン
ピュータがコイル118を通電状態とする構成である。 【0031】また、電磁石116とケース102の車両
前方側の側壁102Cとの間にはコイルスプリング12
0が配置されており、電磁石116を常に車両後方(矢
印Y 2 方向)へ向けて付勢している。このため、電磁石
116と一体のロック部材110のロック部112は、
常に側壁102Aに当接している。 【0032】一方、電磁石116の車両後方にはカム板
124が配置されている。このカム板124は車幅方向
右端側が車両後方へ向けて折り返され、更に、後端にか
けて車幅方向左側へ向けて傾斜しており、この部分がカ
ム部126とされている。このカム部126は、ガイド
孔106に対応しており、強制解除レバー108が車両
乗員の操作力によってケース102の内側へ移動する
と、カム部126が強制解除レバー108によって押圧
され、コイル118の通電状態、非通電状態に拘わらず
電磁石116がコイルスプリング120の付勢力に抗し
て前方へ向けて移動し、ロック部材110が前方へ向け
て移動する(図11図示状態)。 【0033】また、電磁石116の内部にはプランジャ
128の本体128Aが車両前後方向へ向けて摺動可能
に配置されている。ここで、プランジャ128は金属材
料によって形成されており、コイル118に電流が流れ
ると電磁石116の内壁が磁化される。これによって本
体128Aが電磁石116の内壁に吸着される。また、
この本体128Aには車両前方へ向けて開口した孔12
8Bが形成されており、この孔128Bの内部にはコイ
ルスプリング130が収容されている。このコイルスプ
リング130は一端が孔128Bの底部に当接し、他端
が電磁石116の底部に当接しており、電磁石116に
対して本体128Aを車両後方へ向けて付勢している。
ここで、コイルスプリング130の付勢力はコイルスプ
リング120の付勢力よりも小さくなるように設定され
ており、また、コイルスプリング120の付勢力と励磁
された状態での電磁石116のプランジャ128(本体
128A)を吸着する吸着力との合力はコイルスプリン
グ120の付勢力よりも大きくなるように設定されてい
る。 【0034】一方、プランジャ128の本体128Aの
車両後端側端部には本体128Aよりも外径寸法が小径
の突出部128Cが形成されており、カム板124を貫
通して電磁石116の外方へ突出している。この突出部
128Cの先端には従動部材としてのカム部材132が
取り付けられている。このカム部材132は、断面台形
状とされており、車両後方側の端部132Aが車両左側
へ傾斜した傾斜面とされている。また、このカム部材1
32は、コイルスプリング130の付勢力によってロッ
ク部112がケース102の側壁102Aに当接し、且
つ、コイルスプリング120の付勢力によってプランジ
ャ128の本体128Aがカム板124に当接した状態
では、ロック部材110のロック部112とストッパ6
4の係合部78の間に介在し、カム部材132の端部1
32Aがストッパ64の係合部78と対向する。したが
って、ストッパ64の係合部78がケース102の内側
に移動すると、カム部材132の端部132Aが係合部
78によって押圧され、車両前方(矢印Y1 方向)へ移
動する。 【0035】次に本実施の形態の作用について説明す
る。本シフトレバー装置10においてNレンジにシフト
されたシフトレバー12を(図3図示状態)Rレンジに
移動させる場合には、先ずシフトレバー12を左方(矢
印X2 方向)へ押圧する。押圧されたシフトレバー12
は、ゲート溝62に案内されて位置へ向けて移動し、
ストッパ64のNストッパ部68を左方へ向けて押圧す
る。この押圧力によって係合部78がソレノイド100
のケース102の内部へ更に入り込む。ケース102の
内部に入り込んだ係合部78は、先ず、カム部材132
の端部132Aを左方へ向けて押圧する。このカム部材
132の端部132Aは車両左側へ傾斜した傾斜面とさ
れているため、係合部78(ストッパ64)からの押圧
力を車両左方成分と車両前方成分に分割する。 【0036】ここで、電磁石116のコイル118が非
通電状態の場合には、プランジャ128の本体128A
が電磁石116に吸着されないため、プランジャ128
の本体128Aは電磁石116の内部で摺動自在であ
り、カム部材132が係合部78(ストッパ64)から
の押圧力を受けるとコイルスプリング130の付勢力に
抗してプランジャ128の本体が車両前方へ向けて摺動
する。また、この状態では、プランジャ128の本体1
28Aがコイルスプリング130を介して電磁石116
の底部を車両前方へ向けて押圧するが、コイルスプリン
グ130の付勢力がコイルスプリング120の付勢力よ
りも小さいため、プランジャ128の本体128Aが車
両前方へ摺動してもコイルスプリング120が縮まるの
みで電磁石116は移動しない。したがって、電磁石1
16と一体であるロック部材110のロック部112
は、ガイド孔104の車幅方向左側の所定の位置に位置
してストッパ64の係合部78と係合し、係合部78の
ケース102内側への移動を阻止する(図9図示状
態)。この状態では、シフトレバー12がストッパ64
のNストッパ部68を押圧してもゲート溝62内の位
置へ移動できず、したがって、位置を通過してRレン
ジに相当する位置へは移動できない。このため、シフ
トレバー12のNレンジからRレンジへの移動が確実に
阻止される。 【0037】これに対し、例えば、車両走行状態で車両
乗員がブレーキペダルを踏み込み車両が所定の速度以下
まで減速された状態をセンサが検知し、シフトロックコ
ンピュータによってコイル118が通電状態とされた場
合には、プランジャ128の本体128Aが電磁石11
6に吸着されるため、プランジャ128の本体128A
と電磁石116が一体となる。ここで、コイルスプリン
グ130の付勢力と電磁石116の吸着力との合力はコ
イルスプリング120の付勢力よりも大きいため、カム
部材132が係合部78(ストッパ64)から受けた押
圧力によって、プランジャ128の本体128Aと一体
とされた電磁石116がコイルスプリング120の付勢
力に抗して車両前方へ移動する。ここで、電磁石116
は、コイルスプリング130の付勢力との合力がコイル
スプリング120の付勢力よりも大きくなる程度の吸着
力でプランジャ128を吸着できればよい。したがっ
て、従来のシフトロック機構のように、電磁石116の
吸着力(磁力)がコイルスプリング120の付勢力に抗
してロック部材110を吸着して移動させる必要はな
い。このため、コイル118に流す電流を小さくするこ
とができ、電磁石116の小型化を図ることができる。 【0038】これにより、電磁石116と一体のロック
部材110が車両前方へ移動し、ロック部112がガイ
ド孔104の車幅方向左側の所定の位置から車両前方側
へ退避する。このため、シフトレバー12からの押圧力
によってストッパ64の係合部78がケース102の内
側へ更に入り込む図10図示状態)。この状態では、ス
トッパ64がシフトレバー12の押圧力によりコイルス
プリング92の付勢力に抗してロック位置から移動する
ため、シフトレバー12が位置へ移動できる(図4図
示状態)。さらに、この状態からシフトレバー12を前
方(矢印Y1 方向)へ操作しゲート溝62の位置へ移
動させると、シフトレバー12のシフトレンジがRレン
ジへ変更される。 【0039】ここで、シフトレバー12がRレンジへ移
動した状態では、シフトレバー12の押圧力から解放さ
れたストッパ64がコイルスプリング92の付勢力によ
って再びロック位置へ復帰する。また、ストッパ64が
ロック位置へ復帰することによりストッパ64の係合部
78がケース102の外方へ向けて移動して係合部78
からカム部材132への押圧力が解除されるため、コイ
ルスプリング120の付勢力によってカム部材132と
ロック部材110が車両後方へ向けて移動し、各々がガ
イド孔104の車幅方向左側の所定の位置へ復帰する
(図8図示状態)。 【0040】一方、Pレンジにシフトされたシフトレバ
ー12を(図6図示状態)Rレンジに移動させる場合に
は、先ずシフトレバー12を左方(矢印X2 方向)へ押
圧する。押圧されたシフトレバー12は、ゲート溝62
に案内されて位置へ向けて移動し、ストッパ64のP
ストッパ部74を左方へ向けて押圧する。これによって
ストッパ64の係合部78が更にソレノイド100のケ
ース102の内部へ入り込み、係合部78がカム部材1
32の端部132Aを押圧する。 【0041】ここで、上述したシフトレバー12をNレ
ンジからRレンジへ移動させる場合と同様に、電磁石1
16のコイル118が非通電状態では、ロック部材11
0のロック部112がガイド孔104の車幅方向左側の
所定の位置に位置してストッパ64の係合部78と係合
し、係合部78の所定ストローク以上のケース102内
側への移動を阻止する。このため、シフトレバー12が
ストッパ64のPストッパ部74を押圧してもゲート溝
62内の位置へ移動できず、したがって、位置を通
過してRレンジに相当する位置へは移動できない。こ
のため、シフトレバー12のPレンジからRレンジへの
移動が確実に阻止される。 【0042】これに対し、例えば、車両停止状態で車両
乗員がブレーキペダルを踏み込んだ状態をセンサが検知
し、シフトロックコンピュータによってコイル118が
通電状態とされた場合には、カム部材132と共にロッ
ク部材110が車両前方へ移動しロック部112がガイ
ド孔104の車幅方向左側の所定の位置から車両前方側
へ離脱するため、シフトレバー12からの押圧力によっ
てストッパ64の係合部78がケース102の内側へ更
に入り込む(図10図示状態)。このため、シフトレバ
ー12が位置へ移動できる(図7図示状態)。さら
に、この状態からシフトレバー12を後方(矢印Y2
向)へ操作しゲート溝62の位置へ移動させると、シ
フトレバー12がPレンジへ変更される。 【0043】ここで、PレンジからRレンジへシフトレ
バー12を移動させた場合であっても、ストッパ64は
コイルスプリング92の付勢力によって再びロック位置
に復帰し、また、コイルスプリング120の付勢力によ
ってカム部材132とロック部材110が車両後方へ向
けて移動し、各々がガイド孔104の車幅方向左側の所
定の位置へ復帰する(図8図示状態)。 【0044】以上、説明したように、本シフトレバー装
置10は、シフトレバー12操作時の押圧力によってス
トッパ64が移動し、更に、ストッパ64からの押圧力
によってロック部材110が移動するため、ソレノイド
100(電磁石116)の磁力(吸着力)はカム部材1
32を単に吸着できればよい。したがって、磁力(吸着
力)によってプランジャを移動させてストッパを操作す
る従来のシフトロック機構のソレノイドと比べると、ソ
レノイド100(電磁石116)通電時に必要な電力が
少なくできる。このため、従来のシフトロック機構のソ
レノイドよりも電磁石116を小型化でき、ひいては全
体的にシフトロックの機構を小型化できる。 【0045】また、シフトレバー12操作時の押圧力に
よってストッパ64が移動し、また、押圧力が解除され
るとコイルスプリング92の付勢力によってロック位置
へ復帰するため、プランジャ128とストッパ64とを
直接連結する必要がなく、従来のシフトロック機構の如
くプランジャ128とストッパ64とをアームやロッド
等から成るリンク機構によって連結する必要もない。こ
のため、部品点数を大幅に削減でき、コストの大幅な削
減を図ることができる。しかも、簡素な構造にて確実に
シフトロック及びその解除ができるため、特別に厳格な
部品の精度管理を必要とせず、この意味においてもコス
トの削減を図ることができる。 【0046】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位については、同一の符号を付与してその説明を省略
する。 【0047】図12には本発明の第2の実施の形態に係
るシフトロック機構を適用したシフトレバー装置170
の分解斜視図が示されている。この図に示されるよう
に、シフトレバー装置170では、シフトレバー12の
長手方向中間部で且つにロアハウジング42の下方に車
幅方向(矢印X1 、X2 方向)へ向けて長手方向とされ
た案内部材176が設けられている。この案内部材17
6は、車両前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)へ向けて長
手方向とされたピン186によってシフトレバー12に
係止されており、ピン186周りに回動自在とされてい
る。また、案内部材176の長手方向両端部からはピン
178、180が下方(矢印Z2 方向)へ向けて延設さ
れている。また、これらのピン178、180には円筒
状のキャップ182、184が嵌め込まれている。 【0048】一方、ロアハウジング42とベース28の
間には板状の強度ゲート190が配置されている。ここ
で、図13には強度ゲート190を拡大した斜視図が示
されており、また、図14乃至図18には強度ゲート1
90の平面図が示されている。これらの図に示されるよ
うに、強度ゲート190の幅方向(矢印X1 、X2
向)中央部にあ車両前後方向(矢印Y1 、Y2 方向)へ
向けて長手方向とされた矩形の開口部192が形成され
ている。この開口部192はアッパハウジング36のシ
フト溝40に対応して形成されており、シフトレバー1
2が貫通すると共に、シフト溝40の内部でシフトレバ
ー12がジグザグに移動した場合でも開口部192の内
部でシフトレバー12が十分に移動できるように形成さ
れている。また、この開口部192の左右両側方(すな
わち、矢印X1 、X2 方向)には、ゲート溝194、1
96が形成されている。これらのゲート溝194、19
6は、アッパハウジング36のシフト溝40と同様に車
両の前後方向及び幅方向へ向けて屈曲したジグザグ状に
形成されており、上方からピン178、180がそれぞ
れ入り込んでいる。また、各ゲート溝194、196の
幅寸法はキャップ182、184を嵌め込んだ状態での
ピン178、180の直径寸法よりも僅かに大とされて
いる。このため、ピン178、180はゲート溝19
4、196の幅方向への移動が阻止され、シフトレバー
12を操作すると常にピン178、180がゲート溝1
94、196に案内されながらシフトレバー12が移動
し、ゲート溝194、196内の所定の位置にピン17
8、180が達すると自動変速機のシフトレンジが変更
される構成である。 【0049】また、強度ゲート190上のゲート溝19
4の左側方(矢印X2 方向側)にはストッパ198が配
置されている。このストッパ198には、前記第1の実
施の形態に係るシフトレバー装置170のストッパ64
と略同様に、Nストッパ部68及びPストッパ部74が
形成されている。また、ストッパ198は、強度ゲート
190上のゲート溝194の後方に設けられたピン20
0に回動可能に軸支されている。このピン200には捩
じりスプリング202が嵌挿されている。捩じりスプリ
ング202は一端が強度ゲート190上に固定され、他
端がストッパ198の下面側に固定されており、ピン2
00を軸にストッパ198を常にゲート溝194側へ向
けて付勢している。 【0050】さらに、このストッパ198のPストッパ
部74の前端部からは、ストッパ64と同様に細幅角棒
状の係合部78が延出されており、ソレノイド100の
ケース102に形成されたガイド孔104へ入り込んで
いる。 【0051】また、強度ゲート190上の開口部192
の前方側(矢印Y1 方向側)にはピン94がストッパ1
98のPストッパ部74に対応して立設されており、N
ストッパ部68とPストッパ部74がゲート溝62の上
方のロック位置に位置した状態(図13の実線状態)で
は、ピン94がPストッパ部74に当接してストッパ1
98のゲート溝196側へのそれ以上の移動を阻止され
る。 【0052】さらに、強度ゲート190上のゲート溝1
96の右方(矢印X1 方向)には、シフトレバー12が
Pレンジに位置した状態でピン180に押圧されてON
状態となるスイッチ210と、シフトレバー12がDレ
ンジに位置した状態でピン180に押圧されてON状態
となるスイッチ212が設置されており、これらのスイ
ッチ210、212のON/OFF状態によってシフト
レバー12の位置を検知する。 【0053】上記構成のシフトレバー装置170におい
て、Nレンジにシフトされたシフトレバー12(図14
図示状態)をRレンジに移動させる場合には、先ずシフ
トレバー12を左方(矢印X2 方向)へ押圧する。これ
により、ピン178、180がゲート溝194、196
に案内されて左方へ移動する。ここで、ピン178が左
方へ向けて移動するとピン178がストッパ198のN
ストッパ部68に当接し、ストッパ198を左方へ向け
て押圧する。これによってストッパ198の係合部78
がソレノイド100のケース102の内部へ更に入り込
み、カム部材132の端部132Aを左方へ向けて押圧
する。ここで、電磁石116のコイル118が非通電状
態では、前記第1の実施の形態に係るシフトレバー装置
10と同様に、プランジャ128の本体128Aは電磁
石116の内部で摺動自在であるため、係合部78(ス
トッパ198)からの押圧力によってカム部材132が
移動しても、ロック部材110のロック部112がガイ
ド孔104の車幅方向左側の所定の位置に位置してスト
ッパ198の係合部78と係合し、係合部78のケース
102内側への移動を阻止する(図9図示状態)。この
ため、シフトレバー12を操作することによってピン1
78がストッパ198のNストッパ部68を押圧して
も、ピン178が左方へ移動できず、シフトレバー12
のNレンジからRレンジへの移動が阻止される。 【0054】これに対し、例えば、車両走行状態で車両
乗員がブレーキペダルを踏み込み車両が所定の速度以下
まで減速された状態をセンサが検知し、シフトロックコ
ンピュータによってコイル118が通電状態とされた場
合には、プランジャ128の本体128Aが電磁石11
6に吸着され、プランジャ128の本体128Aと電磁
石116が一体となるため、ピン178がストッパ19
8のNストッパ部68を押圧し、この押圧力によって移
動したストッパ198の係合部78がカム部材132を
押圧すると、カム部材132と共にロック部材110が
車両前方へ移動しロック部112がガイド孔104の車
幅方向左側の所定の位置から車両前方側へ退避する。こ
のため、ピン178(シフトレバー12)からの押圧力
によって係合部78が更にケース102の内側に入り込
み(図10図示状態)、ストッパ198が左方へ移動す
る(図15図示状態)。次いで、この状態からシフトレ
バー12を後方(矢印Y2 方向)へ操作しピン178を
後方へ移動させると、シフトレバー12がRレンジへ変
更される(図16図示状態)。 【0055】ここで、シフトレバー12がRレンジへ移
動した状態では、ピン178(シフトレバー12)の押
圧力から解放されたストッパ198が捩じりコイルスプ
リング202の付勢力によって再びロック位置へ復帰す
る。また、ストッパ198がロック位置へ復帰すること
によりストッパ198の係合部78がケース102の外
方へ向けて移動して係合部78からカム部材132への
押圧力が解除されるため、コイルスプリング120の付
勢力によってカム部材132とロック部材110が車両
後方へ向けて移動し、各々がガイド孔104の車幅方向
左側の所定の位置へ復帰する(図8図示状態)。 【0056】一方、Pレンジにシフトされたシフトレバ
ー12を(図17図示状態)Rレンジに移動させる場合
には、先ずシフトレバー12を左方(矢印X2 方向)へ
押圧する。これにより、ピン178、180がゲート溝
194、196に案内されて左方へ移動する。ここで、
ピン178が左方へ向けて移動するとピン178がスト
ッパ198のPストッパ部68に当接し、ストッパ19
8を左方へ向けて押圧する。これによってストッパ64
の係合部78が更にソレノイド100のケース102の
内部へ入り込み、係合部78がカム部材132の端部1
32Aを押圧する。 【0057】ここで、上述したシフトレバー12をPレ
ンジからRレンジへ移動させる場合と同様に、電磁石1
16のコイル118が非通電状態では、ロック部材11
0のロック部112がガイド孔104の車幅方向左側の
所定の位置に位置してストッパ198の係合部78と係
合し、係合部78の所定ストローク以上のケース102
内側への移動を阻止するため、シフトレバー12を操作
することによってピン178がストッパ198のPスト
ッパ部68を押圧しても、ピン178が左方へ移動でき
ず、シフトレバー12のPレンジからRレンジへの移動
が阻止される。 【0058】これに対し、例えば、車両停止状態で車両
乗員がブレーキペダルを踏み込んだ状態をセンサが検知
し、シフトロックコンピュータによってコイル118が
通電状態とされた場合には、ストッパ198の係合部7
8がカム部材132を押圧すると、カム部材132と共
にロック部材110が車両前方へ移動しロック部112
がガイド孔104の車幅方向左側の所定の位置から車両
前方側へ退避するため、ピン178(シフトレバー1
2)からの押圧力によって係合部78が更にケース10
2の内側に入り込み(図10図示状態)、ストッパ19
8が左方へ移動する(図18図示状態)。次いで、この
状態からシフトレバー12を後方(矢印Y 2 方向)へ操
作しピン178を後方へ移動させると、シフトレバー1
2がRレンジへ変更される(図16図示状態)。 【0059】ここで、PレンジからRレンジへシフトレ
バー12を移動させた場合であっても、ストッパ198
は捩じりコイルスプリング202の付勢力によって再び
ロック位置に復帰し、また、コイルスプリング120の
付勢力によってカム部材132とロック部材110が車
両後方へ向けて移動し、各々がガイド孔104の車幅方
向左側の所定の位置へ復帰する(図8図示状態)。 【0060】以上、説明したように、本シフトレバー装
置170でも、シフトレバー12操作時の押圧力によっ
てストッパ198が移動し、更に、ストッパ198から
の押圧力によってロック部材110が移動するため、ソ
レノイド100(電磁石116)の磁力(吸着力)はカ
ム部材132を単に吸着できればよい。したがって、磁
力(吸着力)によってプランジャを移動させてストッパ
を操作する従来のシフトロック機構のソレノイドと比べ
ると、ソレノイド100(電磁石116)通電時に必要
な電力が少なくできる。このため、従来のシフトロック
機構のソレノイドよりも電磁石116を小型化でき、ひ
いては全体的にシフトロックの機構を小型化できる。 【0061】また、シフトレバー12操作時の押圧力に
よってストッパ198が移動し、また、押圧力が解除さ
れると捩じりコイルスプリング202の付勢力によって
ロック位置へ復帰するため、プランジャ128とストッ
パ198とを直接連結する必要がなく、従来のシフトロ
ック機構の如くプランジャ128とストッパ198とを
アームやロッド等から成るリンク機構によって連結する
必要もない。このため、部品点数を大幅に削減でき、コ
ストの大幅な削減を図ることができる。しかも、簡素な
構造にて確実にシフトロック及びその解除ができるた
め、特別に厳格な部品の精度管理を必要とせず、この意
味においてもコストの削減を図ることができる。 【0062】なお、上記各実施の形態では、ロック手段
としてソレノイド100を適用し、固定手段として電磁
石116を適用した構成であったがロック手段及び固定
手段の構成はこれに限るものではない。例えば、カム部
材132或いはロック部材110の何れか一方と一体と
されたモータを固定手段として適用し、モータが通電さ
れモータの出力軸の回転すると、出力軸に接続された係
合部材がカム部材132或いはロック部材110の何れ
か他方に係合してカム部材132とロック部材110と
を一体とするような構成のモータ装置をロック手段とし
て適用してもよい。 【0063】 【発明の効果】以上、説明した如く、本発明のシフトレ
バー装置のシフトロック機構では、シフトレバーからの
押圧力によってストッパが移動し、ストッパからの押圧
力によってロック部材が移動するため、従来のシフトロ
ック機構の如くソレノイドの吸着力によってロック部材
やストッパを移動させる必要はなく、ロック手段通電時
に大きな電力を必要としない。このため、従来のシフト
ロック機構に適用されていたソレノイドと比較してロッ
ク手段の小型化が可能であり、シフトロック機構全体の
小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシフトロック
機構を適用したシフトレバー装置の分解斜視図である。 【図2】本発明の第1の実施の形態に係るシフトロック
機構のシフトレバー装置の強度プレートの斜視図であ
る。 【図3】シフトレバーがNレンジに位置した状態を示す
強度プレートの平面図である。 【図4】シフトレバーがNレンジから移動した状態を示
す図3に対応した平面図である。 【図5】シフトレバーがRレンジに位置した状態を示す
図3に対応した平面図である。 【図6】シフトレバーがPレンジに位置した状態を示す
図3に対応した平面図である。 【図7】シフトレバーがPレンジから移動した状態を示
す図3に対応した平面図である。 【図8】ソレノイドの内部構造を示す平面断面図であ
る。 【図9】ロック部材のロック部とストッパの係合部が当
接した状態を示す図8に対応した平面断面図である。 【図10】ロック部材のロック部が移動した状態を示す
図8に対応した平面断面図である。 【図11】強制解除レバーによってロック部材を移動さ
せた状態を示す図8に対応した平面断面図である。 【図12】本発明の第2の実施の形態に係るシフトロッ
ク機構を適用したシフトレバー装置の分解斜視図であ
る。 【図13】本発明の第2の実施の形態に係るシフトロッ
ク機構のシフトレバー装置の強度プレートの斜視図であ
る。 【図14】シフトレバーがNレンジに位置した状態を示
す強度プレートの平面図である。 【図15】シフトレバーがNレンジから移動した状態を
示す図14に対応した平面図である。 【図16】シフトレバーがRレンジに位置した状態を示
す図14に対応した平面図である。 【図17】シフトレバーがPレンジに位置した状態を示
す図14に対応した平面図である。 【図18】シフトレバーがPレンジから移動した状態を
示す図14に対応した平面図である。 【符号の説明】 10 シフトレバー装置 12 シフトレバー 64 ストッパ 100 ソレノイド(ロック手段) 110 ロック部材 118 電磁石(固定手段) 132 カム部材(従動部材) 170 シフトレバー装置 198 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12 G05G 1/00 - 25/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両の変速機に接続されたシフトレバー
    を非直線状に所定の方向へ操作することによって前記変
    速機のシフトレンジを変更可能なシフトレバー装置に適
    用され、前記シフトレバーが所定のシフトレンジに位置
    した状態では前記シフトレバーの特定のシフトレンジへ
    の移動を阻止するシフトレバー装置のシフトロック機構
    であって、 前記特定のシフトレンジへの前記シフトレバーの移動を
    阻止可能なロック位置に設置されると共に前記シフトレ
    バーへ当接してシフトレバーからの押圧力によって前記
    ロック位置から離脱可能なストッパと、 前記ロック位置から離脱する前記ストッパの離脱移動軌
    跡上へ向けて常時付勢されたロック部材を有し、非通電
    状態では前記離脱移動軌跡上で前記ロック部材が前記ス
    トッパの離脱移動を阻止すると共に、前記離脱移動軌跡
    上で前記ロック部材と前記ストッパとの間に介在する従
    動部材及び前記ロック部材と一体とされた固定手段を有
    し、通電状態では前記ロック部材に対する前記従動部材
    の相対的な移動を前記固定手段が阻止し、前記ロック位
    置から離脱する前記ストッパからの押圧力によって前記
    ロック部材を前記従動部材と共に退避方向へ移動させて
    前記離脱移動軌跡上から退避させるロック手段と、 を備えることを特徴とするシフトレバー装置のシフトロ
    ック機構。
JP20722496A 1996-08-06 1996-08-06 シフトレバー装置のシフトロック機構 Expired - Fee Related JP3445445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20722496A JP3445445B2 (ja) 1996-08-06 1996-08-06 シフトレバー装置のシフトロック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20722496A JP3445445B2 (ja) 1996-08-06 1996-08-06 シフトレバー装置のシフトロック機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1044809A JPH1044809A (ja) 1998-02-17
JP3445445B2 true JP3445445B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=16536305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20722496A Expired - Fee Related JP3445445B2 (ja) 1996-08-06 1996-08-06 シフトレバー装置のシフトロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3445445B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4740484B2 (ja) * 2001-07-24 2011-08-03 デルタ工業株式会社 車両用自動変速機のシフト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1044809A (ja) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5647818A (en) Shifter interlock for an automatic transmission
US5489246A (en) Electronic park lock
CA1195209A (en) Shift lever control device for an automatic transmission
MXPA97001603A (en) Electron parking insurance
US5027931A (en) Brake/shift interlock for an automatic transmission shift control mechanism
JP3280980B2 (ja) 自動車ギヤ装置シフトレバーの錠止装置
US5862899A (en) Brake-shift interlock
AU767477B2 (en) Shift lever apparatus
JP2001018675A (ja) シフトレバー装置
JP3445445B2 (ja) シフトレバー装置のシフトロック機構
JP3938823B2 (ja) シフトレバー装置
JP2007030634A (ja) シフト操作装置及び移動規制装置
JP2587980Y2 (ja) シフトレバー装置
JP3411430B2 (ja) キーインターロック機構
JP3224722B2 (ja) キーインターロック機構
JP3903222B2 (ja) コントロールケーブルの中間ロック装置
JP2000127793A (ja) シフトレバー装置
JPH0270531A (ja) 自動車用自動変速機のコラム式シフト装置
JP2001287564A (ja) シフトレバー装置
JP2009046080A (ja) シフトレバー装置
JP4191835B2 (ja) シフトレバー装置
JPH07323746A (ja) 変速機用シフトレバー装置のシフトロック装置
JPH11165554A (ja) シフトレバー装置
JP2606622Y2 (ja) 自動車用チェンジレバーのシフトロック装置
JPH0270532A (ja) 自動車用自動変速機のコラム式シフト装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees