JP2007030482A - インクジェットヘッドの清浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェットヘッドaの清浄装置1を、布やフィルムなどのシート状である柔軟な清浄手段2と、清浄手段2をヘッド下面bに対応するように支持する支持手段3と、支持手段3に支持された清浄手段2を下方から押し付けて、その押し付け時に弾性変形する押し付け手段4とから構成した。
【選択図】 図1
Description
図3はインク汚れの状態を概略的に示していて、インクジェットヘッドaのヘッド下面bにインク吐出口cが位置して下方にインク吐出を行なうものであるが、このようなインクジェットヘッドaにおいて、インクの塗布終了時にインク吐出口cから垂れ止まる状態で滴状のインクdが残留してこれがインク汚れとなり、また未吐出時にインク吐出口に位置していたインクが大気と接触したり温度によってそのインク吐出口の位置やインク吐出口周りで乾燥して固着インクeよりなるインク汚れを生じさせていた。さらに、インクジェットヘッドの取り外しや分解などを行なうメンテナンス時にもインク吐出口周りの平面部分にインクが広がり易く、その位置で固着インクfが生じてこれもインク汚れとなっていた。
このような清浄作業に対しての省力化を図るために、清掃用の布をインクジェットヘッドのヘッド下面に当てがってインク汚れを拭き取るようにした清浄装置が提案されている(特許文献1、2参照)。
そこで本発明は上記事情に鑑み、布などの清浄手段をインクジェットヘッドのヘッド下面の形状に対応させてインク汚れを取り除くようにすることを課題として、インクジェットヘッドの清浄に要する手間を軽減することを目的とするものである。
請求項1の本発明によれば、柔軟な清浄手段を押し付け手段がインクジェットヘッドのヘッド下面に押し付けるようになるので、清浄手段がヘッド下面の形状に対応するようになる。そのため、凹部に位置していたようなインク汚れも確実に除去できるようになる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、清浄手段がより柔軟にヘッド下面形状に対応させた状態でヘッド下面に接触するようになる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、ヘッド下面に対する清浄手段の押さえ付け位置を変化させることで、拭き取り効果がより一層発揮されるようになる。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、清浄手段がより柔軟にヘッド下面形状に対応させた状態でヘッド下面に接触するようになる。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、ヘッド下面に対する清浄手段自体のの押さえ付け位置を変えることなく、拭き取り効果が発揮されるようになる。
図中1はインクジェットヘッドの清浄装置で、該清浄装置1は図1に示されているようにインクジェットヘッドaがこの清浄装置1の上方に位置することで、或いは清浄装置1がインクジェットヘッドaの下方に位置することで、このインクジェットヘッドaを上とし、本清浄装置1を下としてインクジェットヘッドaのヘッド下面bに対するインク汚れを取り除く清浄作業を行なうものであり、この清浄装置1は、洗浄用の布からなり、シート状にして柔軟なる清浄手段2と、前記清浄手段2の対向する端部を保持してインクジェットヘッドaの下方で張設する一対の支持手段3と、前記支持手段3を下方からインクジェットヘッドaに押し付ける押し付け手段4とを備えている。
なお、支持手段3それぞれは清浄手段2の端部が固定的に連結されているものであるが、対の支持手段3の間で張設状態を維持しながら一方の支持手段3側から清浄手段2を繰り出し、他方の支持手段3側でその清浄手段2を巻き取る構成とすることも可能である。
清浄手段2が柔軟で伸縮性に富み、また膨縮変形可能な袋体5が膨らむことによる弾性を伴った押し上げが行なわれるので、清浄手段2自体が小さな凹部を有するヘッド下面bの形状に対応した状態で押し付けられるようになり、ヘッド下面bでのインク吐出口cやその周りに付着している液状のインクや固着インクによるインク汚れgを吸着する。押し上げ手段4の袋体5による清浄手段2の押し付けは一定時間で継続させたり、その押し付けと戻しとを交互に繰り返すようにしてもよい。
なお、上記実施の形態における清浄装置1では清浄手段2を乾燥しているものとしているが、これに限定されるものではなく、清浄手段2に予めインキ溶剤などからなる洗浄液を含ませるようにすることが可能であり、このようにすれば洗浄力がより一層向上する。
また、この実施の形態において、清浄手段2の下方に設けられる押し付け手段4は、図2に示されているように転動移動するロール体8からなるものであって、このロール体8は外周面に弾性変形する弾性変形部9を備えている。そして、このロール体8は前記弾性変形部9を清浄手段2の下面に接しさせた状態でこの清浄手段2をヘッド下面bに押し付けており、ヘッド下面bの一方の側辺に対応する位置から他方の側辺に対応する位置までロール体8が転動移動することで、空気を巻き込むことなく清浄手段2がヘッド下面bに接触するようになる。勿論、柔軟で収縮性のある清浄手段2を前記弾性変形部9でロール体8がヘッド下面bに押し付けているので、その清浄手段2はヘッド下面bでの細かな凹凸部分の形状に対応して接するものとなり、清浄装置1全体がヘッド下面bから離れることでそのヘッド下面bにおける液状インクや固着インクによるインク汚れgを確実に除去する。
この実施の例においても、対の支持手段3の間で張設状態を維持しながら一方の支持手段3側から清浄手段2を繰り出し、他方の支持手段3側でその清浄手段2を巻き取る構成とすることも可能である。
また、第二の実施の形態では、図面上、ロール体8の移動方向をインクジェットヘッドaのインク吐出口bの並び方向に直交する方向として図示しているが、これに限定されるものではなく、インク吐出口bの並び方向に沿った方向に移動させるようにしてもよい。さらに、清浄装置1自体が複数のインクジェットヘッドに跨るようにして複数のインクジェットヘッドの清浄を行なえるようにすることも可能である。
2…清浄手段
3…支持手段
4…押し付け手段
5…袋体
6…支持台
7…移動手段
8…ロール体
9…弾性変形部
a…インクジェットヘッド
b…ヘッド下面
c…インク吐出口
g…インク汚れ
Claims (5)
- インクジェットヘッドのインク吐出口が位置しているヘッド下面を清浄する装置であって、布やフィルムなどのシート状である柔軟な清浄手段と、前記清浄手段をヘッド下面に対応するように支持する支持手段と、前記支持手段に支持された清浄手段を下方から押し付けて、その押し付け時に弾性変形する押し付け手段とからなることを特徴とするインクジェットヘッドの清浄装置。
- 上記押し付け手段は、膨縮変形が可能な袋体である請求項1記載のインクジェットヘッドの清浄装置。
- 水平方向に移動する移動手段を備えて、ヘッド下面の清浄領域に対する押し付け手段の対応位置を変化可能に設けられている請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの清浄装置。
- 上記押し付け手段は、外周面に弾性変形部を備えたロール体である請求項1に記載のインクジェットヘッドの清浄装置。
- 上記押し付け手段は、転動移動が可能に設けられている請求項4に記載のインクジェットヘッドの清浄装置。
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