JP6308096B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6308096B2
JP6308096B2 JP2014208801A JP2014208801A JP6308096B2 JP 6308096 B2 JP6308096 B2 JP 6308096B2 JP 2014208801 A JP2014208801 A JP 2014208801A JP 2014208801 A JP2014208801 A JP 2014208801A JP 6308096 B2 JP6308096 B2 JP 6308096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wipe
cleaning
ink
cleaning member
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014208801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016078246A (ja
Inventor
徳昭 古川
徳昭 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2014208801A priority Critical patent/JP6308096B2/ja
Publication of JP2016078246A publication Critical patent/JP2016078246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6308096B2 publication Critical patent/JP6308096B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、用紙等の記録媒体にインクを吐出することによって記録を行うインクジェット記録装置に関するものである。
ファクシミリ、複写機、プリンター等の記録装置として、紙、OHP用シート等の記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置が、高精細な画像を形成できることから広く用いられている。
このようなインクジェット記録装置では、通常、吐出ノズル内で増粘したインクを記録ヘッドの吐出口から定期的に強制吐出させる回復処理を行う。回復処理としては、例えば、記録ヘッドの吐出口から強制的にインクを押し出(パージ)させた後、インク吐出面のパージインクがワイプブレードによって拭き取られる。このとき、ワイプブレードの先端面にパージインクが付着する。
ワイプブレードに付着したインクは、時間の経過とともに乾燥して増粘するため、次回のワイピング動作時にインク吐出面に増粘したインクが擦りつけられ、ノズル領域を十分に清掃することができなかった。また、増粘したインクがノズルの目詰まりの原因となるおそれもあった。
そこで、特許文献1には、ワイプブレードの先端面に付着したインクを掻き取る清掃手段を備えたヘッドクリーニング装置が開示されている。また特許文献2には、ワイプブレードの先端面および払拭面(側面)を同時に吸収体部材で挟み込んでワイプブレードに付着したインクを除去するインクジェット記録装置が開示されている。
また、特許文献3には、クリーニング手段として長尺状の不織布を備え、不織布を巻取ローラーで巻き取ることによりワイプブレードと接触する不織布の部位を更新するインクジェット式の画像形成装置が開示されている。さらに、ワイプブレードの払拭面を不織布の垂直面に接触させ、ワイプブレードの上面(先端面)を不織布の水平面に接触させることで、ワイプブレードの先端面および払拭面(側面)に付着したインクを別個に除去する方法、ワイプブレードを不織布に接触させた状態で巻取ローラーを回転させてワイプブレードを不織布に摺擦する方法も記載されている。
特開2005−169985号公報 特開2011−25621号公報 特開2011−136466号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、ワイプブレードに対して清掃手段を均一に接触させることが困難であり、清掃手段によって掻き取られたインクをさらに掻き取る部材が必要となるため、クリーニング機構が複雑になる。また、特許文献2の方法では、ワイプブレードに付着したインク量が多い場合、ワイプブレードの先端面および払拭面を1回挟み込むだけでは十分に除去できない場合があった。また、特許文献3の方法においても、ワイプブレードを不織布に摺擦させたときワイプブレードが撓み、ワイプブレードと不織布との接触状態が不均一となってしまい、ワイプブレードに付着したインクを十分に除去できない場合があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、記録ヘッドのインク吐出面を清掃するワイプブレードのワイピング性能を確保してインク吐出面のインク汚れを効果的に抑制可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、記録部と、ワイプユニットと、クリーニング機構と、ワイプ昇降機構と、を備えたインクジェット記録装置である。記録部は、記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられた記録ヘッドを有する。ワイプユニットは、吐出ノズルから強制的に押し出されたパージインクを拭き取るワイプブレードを有する。クリーニング機構は、送出ローラーから繰り出されて巻取ローラーに巻き取られる長尺状のクリーニング部材と、巻取ローラーを回転させるローラー駆動装置と、を有する。ワイプ昇降機構は、ワイプユニットを昇降させてワイプブレードをクリーニング部材に対して略垂直に接離させる。インクジェット記録装置は、ワイプブレードの先端面をクリーニング部材に接触させてワイプブレードに付着したインクを除去するクリーニング動作を実行可能である。クリーニング動作は、クリーニング部材を挟んでワイプブレードと反対側に空間のある1箇所以上の吸液位置でワイプブレードの先端面をクリーニング部材に接触させ、ワイプブレードの先端面をクリーニング部材から一旦離間させた後、クリーニング部材を挟んでワイプブレードと反対側に押し当て部材が配置された1箇所以上の仕上げ位置で、クリーニング部材を介してワイプブレードの先端面を押し当て部材に押し当てる。
本発明によれば、ワイプブレードの先端面に付着したインクをクリーニング部材に効率良く吸液させることができる。また、ワイプブレードに付着したインクが記録ヘッドのインク吐出面に再付着してインク吐出面が汚れるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態のプリンターの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターの第1ベルト搬送部および記録部を上方から見た図 本発明の一実施形態のプリンターの記録部の構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターの記録部のラインヘッドを構成する記録ヘッドの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターの記録ヘッドをインク吐出面側から見た図 本発明の一実施形態のプリンターの記録部、キャップユニットおよびワイプユニット等の構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよびクリーニング機構の構造を下方から示す図 本発明の一実施形態のプリンターのキャリッジの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのキャリッジの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのワイプユニットの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのワイプユニットの構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのクリーニング機構の構造を示す図 本発明の一実施形態のプリンターの第1ベルト搬送部が降下した状態を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのワイプユニットが第1の位置に移動した状態を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのワイパーを記録ヘッドのインク吐出面の拭き取り開始位置に圧接した状態を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのワイパーにより記録ヘッドのインク吐出面に押し出されたパージインクを拭き取っている状態を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのワイパーを吸液位置に対向する第1拭き取り位置に配置した状態を示す図 吸液位置にある繊維ウェブの表面にワイパーが略垂直に複数回接触する様子を示す図 図19の状態からワイパーを移動させて仕上げ位置に対向する第2拭き取り位置に配置した状態を示す図 仕上げ位置にある繊維ウェブの表面にワイパーが略垂直に複数回接触する様子を示す図 ワイパーの先端面に残存したインクが繊維ウェブに吸収された状態を示す側面断面図 図22の状態から巻取ローラーを回転させて繊維ウェブの仕上げ位置に配置されていた部分を吸液位置に移動した状態を示す図 本発明の一実施形態のプリンターのキャップユニットおよびワイプユニットが第1の位置に移動した状態を示す図 ワイパーの先端面の凹凸の段差部分にインクが付着した状態を示す図 ワイパーの先端面の凹凸の段差部分に付着したインクが繊維ウェブによって除去される様子を示す図 2箇所の吸液位置で吸液クリーニング動作を行う構成を示す図 2箇所の仕上げ位置で仕上げクリーニング動作を行う構成を示す図
以下、図1〜図28を参照して、本発明の一実施形態のインクジェットプリンター100(インクジェット記録装置)について説明する。図1に示すように、プリンター100は、プリンター本体1の内部下方に用紙収容部である給紙カセット2aが配置されている。給紙カセット2aの内部には、記録媒体の一例である印刷前のカットペーパーの用紙Pが収容されている。給紙カセット2aの用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2aの左側の上方には給紙装置3aが配置されている。この給紙装置3aにより、用紙Pは図1において給紙カセット2aの左上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
また、プリンター100はその内部に第1用紙搬送路4aを備えている。第1用紙搬送路4aは、給紙カセット2aに関して言えばその給紙方向である左上方に位置する。給紙カセット2aから送り出された用紙Pは第1用紙搬送路4aによりプリンター本体1の側面に沿って垂直上方に搬送される。
用紙搬送方向に対し第1用紙搬送路4aの下流端にはレジストローラー対13が備えられている。さらにレジストローラー対13の用紙搬送方向下流側直近には第1ベルト搬送部5及び記録部9が配置されている。給紙カセット2aから送り出された用紙P(または手差し給紙トレイ2bから送り出された用紙)は第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は用紙Pの斜め送りを矯正しつつ記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1ベルト搬送部5に向かって用紙Pを送り出す。
用紙搬送方向に対し第1ベルト搬送部5の下流側(図1の右側)には第2ベルト搬送部12が配置されている。記録部9にてインク画像が記録された用紙Pは第2ベルト搬送部12へと送られ、第2ベルト搬送部12を通過する間に用紙P表面に吐出されたインクが乾燥される。
用紙搬送方向に対し第2ベルト搬送部12の下流側であってプリンター本体1の右側面近傍にはデカーラー部14が備えられている。第2ベルト搬送部12にてインクが乾燥された用紙Pはデカーラー部14へと送られ、用紙幅方向に並んだ複数のローラーを用いて用紙Pに生じたカールが矯正される。
用紙搬送方向に対しデカーラー部14の下流側(図1の上方)には第2用紙搬送路4bが備えられている。デカーラー部14を通過した用紙Pは第2用紙搬送路4bから排出ローラー対を介してプリンター100の右側面外部に設けられた用紙排出トレイ15に排出される。
また、第2ベルト搬送部12の下方にはワイプユニット19及びキャップユニット30が配置されている。ワイプユニット19は、上述したパージを実行する際に記録部9の下方に水平移動し、後述する記録ヘッド17a〜17cの吐出ノズル18(図2参照)から押し出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。キャップユニット30は、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F(図4参照)をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動し、さらに上方に移動して記録ヘッド17a〜17cの下面に装着される。
記録部9は、図2および図3に示すように、ヘッドハウジング10と、ヘッドハウジング10に保持されたラインヘッド11C、11M、11Y、及び11Kを備えている。これらのラインヘッド11C〜11Kは、駆動ローラー6及び従動ローラー7を含む複数のローラーに張架された第1搬送ベルト8の搬送面に対して所定の間隔(例えば1mm)が形成されるような高さに支持され、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向(図2の上下方向)に沿って複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a〜17cが千鳥状に配列されている。ラインヘッド11C〜11Kは、搬送される用紙Pの幅以上の記録領域を有しており、第1搬送ベルト8上を搬送される用紙Pに対して、印字位置に対応した吐出ノズル18からインクを吐出できるようになっている。
図5に示すように、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F(図4参照)には吐出ノズル18が多数配列されたノズル領域Rが設けられている。なお、記録ヘッド17a〜17cは同一の形状及び構成であるため、図4及び図5では記録ヘッド17a〜17cを一つの図で示している。
各ラインヘッド11C〜11Kを構成する記録ヘッド17a〜17cには、それぞれインクタンク(図示せず)に貯留されている4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)のインクがラインヘッド11C〜11Kの色毎に供給される。
各記録ヘッド17a〜17cは、外部コンピューターから受信した画像データに応じて、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙Pに向かって吐出ノズル18からインクを吐出する。これにより、第1搬送ベルト8上の用紙Pにはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクが重ね合わされたカラー画像が形成される。
また、記録ヘッド17a〜17cの乾燥や目詰まりによるインクの吐出不良を防止するために、長期間停止後の印字開始時は全ての記録ヘッド17a〜17cの吐出ノズル18から、また印字動作の合間にはインク吐出量が規定値以下の記録ヘッド17a〜17cの吐出ノズル18から、ノズル内の粘度が高くなったインクを吐出するパージを実行して、次の印字動作に備える。
図6に示すように、記録部9の下方には、用紙搬送方向(矢印A方向)と平行な両端部に沿って2本のガイドレール60a、60bが固定されている。ガイドレール60a、60bには一対のガイド板61a、61bが固定されており、ガイド板61a、61bの下端部にはキャップユニット30の側端縁が支持されている。また、ガイドレール60a、60bにはキャリッジ71が摺動可能に支持されており、キャリッジ71上にワイプユニット19が載置されている。
キャップユニット30は、記録部9の真下の第1の位置と第1の位置から水平方向(矢印A方向)に退避した第2の位置(図6の位置)との間を往復移動可能であり、第1の位置において上方に移動して記録ヘッド17a〜17cにキャップをするように構成されている。
具体的には図7に示すように、キャップユニット30は、板金製のキャップトレイ30aと、キャップトレイ30aの上面に配置される凹状の12個のキャップ部30bと、4個の高さ方向位置決め突起30cと、を含んでいる。
キャップ部30bは、記録ヘッド17a〜17cに対応する位置に配置されている。これにより、第1の位置においてキャップユニット30が上方に移動することによって、各キャップ部30bが各記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fのキャップを行う。高さ方向位置決め突起30cは、記録ヘッド17a〜17cのキャップを行うためにキャップユニット30を記録部9側に上昇させたとき、記録部9のハウジング10に当接することでキャップ部30bとインク吐出面Fとの接触状態を一定に保持する。
また、図8に示すように、キャップユニット30の下面には後述するクリーニング機構80がネジ止めされている。
図6に示すように、ワイプユニット19は、記録部9の真下の第1の位置と第1の位置から水平方向(矢印A方向)に退避した第2の位置との間を往復移動可能であり、第1の位置において上方に移動して後述するワイピング動作を行うように構成されている。
具体的には、ガイドレール60bの外側には、キャリッジ71を矢印AA′方向に移動させるための駆動モーター72と、駆動モーター72およびキャリッジ71のラック歯71aに係合するギア列(図示せず)と、これらを覆うカバー部材73と、が取り付けられている。駆動モーター72が正回転することにより、ギア列が回転し、キャリッジ71およびワイプユニット19が第2の位置から第1の位置に移動する。なお、駆動モーター72およびギア列等によって、ワイプユニット19を水平方向に移動させるワイプユニット移動機構が構成されている。
また、キャリッジ71の四隅には図9および図10に示すように、ワイプユニット19を下面側から支持するとともに揺動(起立または倒伏)可能な支持アーム74が設けられている。矢印AA′方向に隣り合う支持アーム74同士は、回転軸75により連結されている。また、キャリッジ71の外側には、支持アーム74を揺動させるためのワイプ昇降モーター76と、ワイプ昇降モーター76および回転軸75のギアに係合するギア列等(図示せず)と、が取り付けられている。ワイプ昇降モーター76が正回転することにより、ギア列等が回転し、回転軸75が回動することによって、支持アーム74が揺動(起立)する。これにより、ワイプユニット19が上昇する。なお、ワイプ昇降モーター76、ギア列、回転軸75および支持アーム74等によって、ワイプユニット19を上下方向(矢印BB′方向)に移動させるワイプ昇降機構が構成されている。また、キャリッジ71の内面には上下方向に延びるガイド溝71bが形成されており、ワイプユニット19はガイド溝71bに沿って昇降する。
ワイプユニット19は図11および図12に示すように、複数のワイパー(ワイプブレード)35a〜35cが固定された略矩形状のワイパーキャリッジ31と、ワイパーキャリッジ31を支持する支持フレーム40とで構成されている。
支持フレーム40の上面の対向する端縁にはレール部41a、41bが形成されており、ワイパーキャリッジ31の四隅に設けられたコロ36がレール部41a、41bに当接することで、ワイパーキャリッジ31は支持フレーム40に対し矢印CC′方向に摺動可能に支持される。
支持フレーム40の外側には、ワイパーキャリッジ31を水平方向(矢印CC′方向)に移動させるためのワイパーキャリッジ移動モーター45と、ワイパーキャリッジ移動モーター45およびワイパーキャリッジ31のラック歯(図示せず)に係合するギア列(図示せず)と、が取り付けられている。ワイパーキャリッジ移動モーター45が正逆回転することにより、ギア列が正逆回転し、ワイパーキャリッジ31が水平方向(矢印CC′方向)に往復移動する。なお、ワイパーキャリッジ移動モーター45およびギア列等によって、ワイパー35a〜35cを記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fに沿って移動させるワイプ移動機構が構成されている。
ワイパー35a〜35cは、各記録ヘッド17a〜17cの吐出ノズル18から吐出されたインクを拭き取るための例えばEPDMからなるゴム製の部材である。ワイパー35a〜35cは、吐出ノズル18が露出するノズル領域R(図5参照)の外側の拭き取り開始位置に略垂直方向から圧接され、ワイパーキャリッジ31の移動によりノズル領域Rを含むインク吐出面Fを所定方向(図11の矢印C方向)に拭き取る。
4枚のワイパー35aは略等間隔で配置されており、同様に、4枚のワイパー35bおよび4枚のワイパー35cもそれぞれ略等間隔で配置されている。ワイパー35a、35cは、それぞれ各ラインヘッド11C〜11Kを構成する左右の記録ヘッド17a、17c(図3参照)に対応する位置に配置されている。また、ワイパー35bは、各ラインヘッド11C〜11Kを構成する中央の記録ヘッド17b(図3参照)に対応する位置に配置されており、ワイパー35a、35cに対しワイパーキャリッジ31の移動方向(矢印CC′方向)と直交する方向に所定距離だけずらして固定されている。
支持フレーム40の上面の4箇所には高さ方向位置決め突起46が設けられている。高さ方向位置決め突起46は、ワイパー35a〜35cによる記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fの拭き取り動作を行うために支持フレーム40を記録部9側に上昇させたとき、記録部9のヘッドハウジング10に当接することでワイパー35a〜35cとインク吐出面Fとの接触状態を一定に保持する。
支持フレーム40の上面には、ワイパー35a〜35cによってインク吐出面Fから拭き取られ後述するクリーニング機構80によって集められた廃インクを回収するためのインク回収トレイ44が配置されている。インク回収トレイ44の略中央部には、インク排出孔(図示せず)が形成されており、インク排出孔を挟んで両側のトレイ面44a、44bは、インク排出孔に向かって下り勾配となっている。ワイパー35a〜35cによってインク吐出面Fから拭き取られ、トレイ面44a、44bに落下した廃インクはインク排出孔(図示せず)に向かって流れる。その後、インク排出孔に連結されたインク回収路(図示せず)を通って廃インク回収タンク(図示せず)に回収される。
図8および図13に示すように、クリーニング機構80はキャップユニット30の下面にネジ止めされる12個の本体部81と、本体部81内に収納される繊維ウェブ83、巻取ローラー85、送出ローラー87、及び2本のガイドローラー89を含んでいる。
本体部81は、各ワイパー35a〜35cに対応する位置に、ワイパー35a〜35cの枚数と同数(12個)配置されている。
繊維ウェブ83は、送出ローラー87にロール状に巻き付けられており、送出ローラー85から繰り出された繊維ウェブ83は巻取ローラー85に巻き取られる。ガイドローラー89は、送出ローラー87と巻取ローラー85の間で繊維ウェブ83の内面に押し当てられ、繊維ウェブ83に所定の張力(テンション)を付与する。
巻取ローラー85の回転軸には駆動入力ギア(図示せず)が付設されており、ウェブ駆動モーター90から駆動入力ギアに回転駆動力が伝達されることにより、巻取ローラー85が所定の線速で回転する。その結果、送出ローラー87から繊維ウェブ83が順次送り出される。また、ガイドローラー89は、送出ローラー87及び巻取ローラー85の回転によって移動する繊維ウェブ83に従動して回転する。
繊維ウェブ83の背面側(ワイパー35a〜35cと反対側)には、押し当て部材91および支持部材93が配置されている。押し当て部材91と支持部材93は、スポンジ、ゴム、ゴムスポンジ(発泡ゴム)等の弾性材料で形成されており、繊維ウェブ83の移動方向(図13の矢印方向)に所定の間隔を隔てて配置されている。押し当て部材91と支持部材93の間は、ワイパー35a〜35cの先端面に付着したインクを吸液する吸液位置L1となっている。また、押し当て部材91に対向する部分は、吸液位置L1において吸液されずにワイパー35a〜35cの先端面に残存したインクを拭き取る仕上げ位置L2となっている。
押し当て部材91および支持部材93は、繊維ウェブ83の表面に接触していても良いし、繊維ウェブ83の表面から所定の間隔を隔てて配置され、ワイパー35a〜35cの接触によって繊維ウェブ83の表面に接触する構成であっても良い。
なお、図8では図示しないが、巻取ローラー85の回転軸は用紙幅方向(図8の左右方向)に並ぶ4個の本体部81において共通となっており、1つのウェブ駆動モーター90を用いて4個の本体部81の巻取ローラー85を同時に回転する。
次に、本実施形態のプリンター100における記録ヘッド17a〜17cの回復動作について説明する。
ワイプユニット19により記録ヘッド17a〜17cの回復処理を行う場合、図14に示すように記録部9の下面に対向配置されている第1ベルト搬送部5を降下させる。そして、図15に示すように、キャップユニット30を第2の位置に残した状態でワイプユニット移動機構によりワイプユニット19を第2の位置から第1の位置に移動させる。
そして、ワイピング動作に先立って、インクが記録ヘッド17a〜17cに供給される。供給されたインク22は吐出ノズル18から強制的に押し出(パージ)される。このパージ動作により、吐出ノズル18内の増粘インク、異物や気泡が排出され、記録ヘッド17a〜17cを回復することができる。
次いで、インク吐出面Fに排出されたインク22を拭き取るワイピング動作を行う。具体的には、図16に示すように、ワイプ昇降機構によりワイプユニット19を上昇させることによって、ワイパー35a〜35cを、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fの拭き取り開始位置に圧接する。
そして、ワイパーキャリッジ移動モーター45(図11参照)によってワイパーキャリッジ31を矢印C方向に水平移動させることにより、図17に示すようにワイパー35a〜35cが記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fに吐出されたインク22を拭き取る。
ワイパー35a〜35cが記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fの下流側端部まで移動した後、ワイプ昇降機構によりワイパーキャリッジ31を下降させる。これにより、ワイパー35a〜35cを記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fから下方に退避させる。
その後、ワイプ移動機構によりワイパーキャリッジ31を第1の位置から第2の位置に移動させる。これにより、図18に示すように、ワイパー35a〜35cは、吸液位置L1の直下の所定位置(第1拭き取り位置K1)に配置される。
そして、図19に示すように、ワイプ昇降機構によりワイプユニット19の昇降を複数回繰り返すことによって、ワイパー35a〜35cが吸液位置L1にある繊維ウェブ83の表面(外周面)に略垂直に複数回接触する。これにより、ワイパー35a〜35cの先端面のインク22の少なくとも一部が繊維ウェブ83に吸収される(吸液クリーニング動作)。その後、ワイプ昇降機構によりワイプユニット19が下降されることによって、ワイパー35a〜35cが繊維ウェブ83の表面から離間する。
次に、図20に示すように、ワイプ移動機構によりワイパーキャリッジ31を第1拭き取り位置K1から仕上げ位置L2の直下の所定位置(第2拭き取り位置K2)に移動させる。そして、図21に示すように、ワイプ昇降機構によりワイプユニット19の昇降を複数回繰り返すことによって、ワイパー35a〜35cが仕上げ位置L2にある繊維ウェブ83の表面(外周面)に略垂直に複数回接触する。これにより、図22に示すように、吸液クリーニング動作では除去し切れずにワイパー35a〜35cの先端面に残存したインク22が繊維ウェブ83に吸収される(仕上げクリーニング動作)。
その後、図23に示すように、巻取ローラー85を回転させて繊維ウェブ83を所定量巻き取ることで、繊維ウェブ83の仕上げ位置L2に配置されていた部分を吸液位置L1に移動させておく。これにより、次回の吸液クリーニング動作において、今回の仕上げクリーニング動作で使用した部分にインク22が吸液される。
次に、本実施形態のプリンター100における記録ヘッド17a〜17cにキャップユニット30を装着する動作について説明する。
キャップユニット30により記録ヘッド17a〜17cにキャップを行う場合、図14に示すように記録部9の下面に対向配置されている第1ベルト搬送部5を降下させる。そして、図24に示すように、ワイプユニット19上にキャップユニット30を配置した状態で、ワイプユニット移動機構によりワイプユニット19およびキャップユニット30を第2の位置から第1の位置に移動させる。その後、ワイプ昇降機構によりワイプユニット19およびキャップユニット30を上昇させることによって、キャップユニット30を記録ヘッド17a〜17cに装着する。
本実施形態の構成によれば、吸液クリーニング動作と仕上げクリーニング動作とを連続して行うことにより、ワイパー35a〜35cの先端面に付着したインクを確実に除去することができる。
また、仕上げクリーニング動作と吸液クリーニング動作とで、繊維ウェブ83の異なる部分にワイパー35a〜35cが接触する。これにより、繊維ウェブ83のインクの付着していない新たな部分がワイパー35a〜35cの先端面に接触し、インクの付着した部分は巻取ローラー85に巻き取られていくため、吸液クリーニング動作において繊維ウェブ83に吸液されたインクが仕上げクリーニング動作においてワイパー35a〜35cに再付着するのを防止することができる。
また、吸液クリーニング動作では繊維ウェブ83を挟んでワイパー35a〜35cと反対側に空間のある吸液位置L1でワイパー35a〜35cの先端面を繊維ウェブ83に接触させることにより、ワイパー35a〜35cの接触によって繊維ウェブ83が圧縮されず、繊維ウェブ83の吸液機能が維持される。従って、ワイパー35a〜35cの先端面に付着したインクを繊維ウェブ83に効率良く吸液させることができる。
吸液位置L1では、押し当て部材91と支持部材93とで繊維ウェブ83の移動方向の両端部がワイパー35a〜35cと反対側から支持されることにより、繊維ウェブ83に所定の張力が均等に付与されている。そして、ワイパー35a〜35cの先端面は吸液位置L1の略中央部で繊維ウェブ83に当接する。これにより、ワイパー35a〜35cの先端面全域に繊維ウェブ83を均一に接触させることができる。
また、ワイパー35a〜35cの先端面は必ずしも平坦ではなく、図25に示すように金型成型時のパーティングライン等による凹凸が発生することがある。そして、凹凸の段差部分に付着したインク22を除去するのは困難であった。そこで、仕上げクリーニング動作では繊維ウェブ83を挟んでワイパー35a〜35cと反対側に押し当て部材91が配置された仕上げ位置L2でワイパー35a〜35cの先端面を繊維ウェブ83に接触させる。これにより、図26に示すように、凹凸の段差部分が繊維ウェブ83に喰い込むように押し当てられるため、凹凸の段差部分に付着したインク22を確実に除去することができる。
なお、繊維ウェブ83を挟んでワイパー35a〜35cを押し当て部材91に押し当てる際の押し当て荷重が強すぎると、ワイパー35a〜35cが座屈してしまい、ワイパー35a〜35cの先端面が繊維ウェブ83に均一に接触しない上、ワイパー35a〜35cが破損するおそれもある。そこで、仕上げクリーニング動作におけるワイパー35a〜35cの押し当て荷重をワイパー35a〜35cの座屈荷重よりも小さくすることが好ましい。
さらに、押し当て部材91を弾性材料で形成することにより、押し当て部材91がワイパー35a〜35cの先端面の形状に応じて弾性変形するため、凹凸の段差部分を繊維ウェブ83に確実に喰い込ませることができる。また、ワイパー35a〜35cの先端面を押し当てた際に繊維ウェブ83が必要以上に圧縮されず、繊維ウェブ83の吸液機能の低下も抑制することができる。
また、ワイプ昇降機構(支持アーム74、回転軸75、ワイプ昇降モーター76等)により、ワイパー35a〜35cを繊維ウェブ83に対して複数回繰り返して接離させることにより、ワイパー35a〜35cの先端面のインクを確実に除去することができる。その結果、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fが汚れるのを抑制できる。
上述した回復動作では、ワイパー35a〜35cを繊維ウェブ83に対して略垂直に接離させることにより、ワイパー35a〜35cの先端面だけを繊維ウェブ83に接触させているが、ワイパー35a〜35cの先端面に付着したインクを除去できるだけでなく、ワイパー35a〜35cの先端面から所定の範囲内(約0.5mm以内)の側面に付着したインクも表面張力によって繊維ウェブ83に吸収される。従って、次回の記録ヘッド17a〜17cの回復処理時にワイパー35a〜35cの側面に付着したインクが記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fに付着するのを抑制することができる。
なお、仕上げ位置L2では、吸液クリーニング動作によって概ねインクが除去された後のワイパー35a〜35cが繊維ウェブ83に接触するため、吸液位置L1に比べてインク付着量が少ない。そこで、次回のワイパー35a〜35cの吸液クリーニング動作において今回の仕上げクリーニング動作で使用した部分(仕上げ位置L2でインクが付着した部分)を再度使用することにより、1回の回復動作における繊維ウェブ83の使用量を少なくすることができる。従って、繊維ウェブ83の使用期間を延長することができ、繊維ウェブ83の交換頻度も低減することができる。
また、上記のように、ワイパー35a〜35cの先端面のインクを繊維ウェブ83に吸収させて除去するクリーニング動作を第2の位置(退避位置)において行うことにより、クリーニング動作を印字動作中に行うことができる。これにより、クリーニング動作を実行する時間を十分に確保することができるので、ワイパー35a〜35cの先端面およびその近傍のインクが十分に除去されるまでクリーニング動作を行うことができる。
また、上記のように、クリーニング機構80は、キャップユニット30の下面に取り付けられている。これにより、クリーニング機構80およびキャップユニット30を配置するための空間を省スペース化することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、吸液位置L1と仕上げ位置L2を1箇所ずつ設けて吸液クリーニング動作と仕上げクリーニング動作とを1回ずつ行う構成としたが、吸液位置L1または仕上げ位置L2を2箇所以上設け、吸液クリーニング動作または仕上げクリーニング動作の少なくとも一方を2回以上行う構成としても良い。
例えば、吸液クリーニング動作を2回行う場合は、図27に示すように、支持部材93を2つ設けて2箇所の吸液位置L1を形成し、それぞれの吸液位置L1に対向する2箇所の第1拭き取り位置K1、K1′においてワイパー35a〜35cを繊維ウェブ83に対して接離させるようにすれば良い。また、仕上げクリーニング動作を2回行う場合は、図28に示すように、仕上げ位置L2に対向する2箇所の第2拭き取り位置K2、K2′においてワイパー35a〜35cを繊維ウェブ83に対して接離させるようにすれば良い。
また上記実施形態では、押し当て部材91と支持部材93の間の部分、或いは2つの支持部材93の間の部分を吸液位置L1としているが、繊維ウェブ83の移動方向の両端部がワイパー35a〜35cと反対側から支持される構成であれば、これに限らず、例えば押し当て部材91とガイドローラー89、或いは支持部材93とガイドローラー89の間の部分を吸液位置L1とすることもできる。
本発明は、記録ヘッドからインクを吐出することによって記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に利用可能である。本発明の利用により、ワイプブレードに付着したインクを確実に除去することができ、次回のワイピング動作においてワイプブレードに付着したインクが記録ヘッドのインク吐出面に再付着してインク吐出面が汚れるのを抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
9 記録部
17a〜17c 記録ヘッド
18 吐出ノズル
19 ワイプユニット
22 インク
30 キャップユニット
31 ワイパーキャリッジ
35a〜35c ワイパー(ワイプブレード)
45 ワイパーキャリッジ移動モーター(ワイプ移動機構)
74 支持アーム(ワイプ昇降機構)
75 回転軸(ワイプ昇降機構)
76 ワイプ昇降モーター(ワイプ昇降機構)
80 クリーニング機構
83 繊維ウェブ(クリーニング部材)
85 巻取ローラー
87 送出ローラー
89 ガイドローラー
90 ウェブ駆動モーター(ローラー駆動装置)
91 押し当て部材
93 支持部材
100 プリンター(インクジェット記録装置)
P 用紙(記録媒体)
R ノズル領域

Claims (9)

  1. 記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられた記録ヘッドを有する記録部と、
    前記吐出ノズルから強制的に押し出されたパージインクを拭き取るワイプブレードを有するワイプユニットと、
    送出ローラーから繰り出されて巻取ローラーに巻き取られる長尺状のクリーニング部材と、前記巻取ローラーを回転させるローラー駆動装置と、を有するクリーニング機構と、
    前記ワイプユニットを昇降させて前記ワイプブレードを前記クリーニング部材に対して略垂直に接離させるワイプ昇降機構と、
    を備え、前記ワイプブレードの先端面を前記クリーニング部材に接触させて前記ワイプブレードに付着したインクを除去するクリーニング動作を実行可能なインクジェット記録装置において、
    前記クリーニング動作は、前記クリーニング部材を挟んで前記ワイプブレードと反対側に空間のある1箇所以上の吸液位置で前記ワイプブレードの先端面を前記クリーニング部材に接触させ、前記ワイプブレードの先端面を前記クリーニング部材から一旦離間させた後、前記クリーニング部材を挟んで前記ワイプブレードと反対側に押し当て部材が配置された1箇所以上の仕上げ位置で、前記クリーニング部材を介して前記ワイプブレードの先端面を前記押し当て部材に押し当てるものであり、
    前記クリーニング動作は、前記吸液位置において前記ワイプブレードを前記クリーニング部材に略垂直に複数回接触させる吸液クリーニング動作と、前記仕上げ位置において前記クリーニング部材を介して前記ワイプブレードを前記押し当て部材に略垂直に複数回押し当てる仕上げクリーニング動作と、を順次実行することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ワイプブレードを前記クリーニング部材の移動方向に沿って往復移動させるワイプ移動機構を備え、
    前記ワイプブレードを前記吸液位置に対向する第1拭き取り位置に配置して前記吸液クリーニング動作を実行し、前記ワイプ移動機構により前記ワイプブレードを前記第1拭き取り位置から前記仕上げ位置に対向する第2拭き取り位置に移動して前記仕上げクリーニング動作を実行することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記仕上げクリーニング動作の実行後、前記ローラー駆動装置により前記巻取ローラーを回転させて前記クリーニング部材を所定量巻き取ることで、前記クリーニング部材の前記仕上げ位置に配置されていた部分を前記吸液位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ワイプブレードの先端面を前記押し当て部材に押し当てる際の前記ワイプブレードの押し当て荷重は、前記ワイプブレードの座屈荷重よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記クリーニング部材は、前記吸液位置において前記クリーニング部材の移動方向の両端部が前記ワイプブレードと反対側から支持されることにより所定の張力が付与されており、前記ワイプブレードの先端面は前記吸液位置の略中央部で前記クリーニング部材に当接することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記押し当て部材は、弾性材料で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記ワイプユニットは、前記記録部の直下の第1の位置と前記第1の位置から水平方向に退避した第2の位置との間を往復移動可能であり、
    前記クリーニング動作は、印字動作中に前記第2の位置において実行されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 非印字動作時に前記記録ヘッドにキャップをするキャップユニットを備え、
    前記クリーニング機構は、前記キャップユニットの下面に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 記録媒体上にインクを吐出する吐出ノズルが開口するノズル領域が設けられた記録ヘッドを有する記録部と、
    前記吐出ノズルから強制的に押し出されたパージインクを拭き取るワイプブレードを有するワイプユニットと、
    送出ローラーから繰り出されて巻取ローラーに巻き取られる長尺状のクリーニング部材と、前記巻取ローラーを回転させるローラー駆動装置と、を有するクリーニング機構と、
    前記ワイプユニットを昇降させて前記ワイプブレードを前記クリーニング部材に対して略垂直に接離させるワイプ昇降機構と、
    を備え、前記ワイプブレードの先端面を前記クリーニング部材に接触させて前記ワイプブレードに付着したインクを除去するクリーニング動作を実行可能なインクジェット記録装置において、
    前記クリーニング動作は、前記クリーニング部材を挟んで前記ワイプブレードと反対側に空間のある1箇所以上の吸液位置で前記ワイプブレードの先端面を前記クリーニング部材に接触させ、前記ワイプブレードの先端面を前記クリーニング部材から一旦離間させた後、前記クリーニング部材を挟んで前記ワイプブレードと反対側に押し当て部材が配置された1箇所以上の仕上げ位置で、前記クリーニング部材を介して前記ワイプブレードの先端面を前記押し当て部材に押し当てるものであり、
    非印字動作時に前記記録ヘッドにキャップをするキャップユニットを備え、
    前記クリーニング機構は、前記キャップユニットの下面に取り付けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2014208801A 2014-10-10 2014-10-10 インクジェット記録装置 Active JP6308096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014208801A JP6308096B2 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014208801A JP6308096B2 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016078246A JP2016078246A (ja) 2016-05-16
JP6308096B2 true JP6308096B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=55955677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014208801A Active JP6308096B2 (ja) 2014-10-10 2014-10-10 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6308096B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6245168B2 (ja) * 2014-12-26 2017-12-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
JP7147459B2 (ja) * 2018-10-22 2022-10-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4570865B2 (ja) * 2003-12-15 2010-10-27 株式会社リコー ヘッドクリーニング装置及び画像形成装置
JP5347687B2 (ja) * 2009-04-24 2013-11-20 株式会社リコー 画像形成装置
JP5353530B2 (ja) * 2009-07-29 2013-11-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP5407855B2 (ja) * 2009-12-28 2014-02-05 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016078246A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6311660B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5353530B2 (ja) 画像形成装置
JP5871860B2 (ja) 記録ヘッドの回復機構及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
US10457053B2 (en) Ink jet printer
JP6497024B2 (ja) 液滴吐出ヘッド回復機構
JP2015085601A (ja) インクジェット記録装置
JP2016124111A (ja) インクジェット記録装置
JP2014000704A (ja) 液滴吐出ヘッドのクリーニング装置、クリーニング方法および液滴吐出装置
JP6332020B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP5992556B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP6308096B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5347324B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5987075B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2017071135A (ja) クリーニング装置およびそれを備えたインクジェットプリンタ
US10919300B2 (en) Cap unit for recording head and inkjet recording apparatus including the same
JP6245168B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6311564B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2018134824A (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP6589891B2 (ja) ヘッドクリーニング機構およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP6658571B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP6579090B2 (ja) 記録ヘッド及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP6221946B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP6617738B2 (ja) ヘッドクリーニング機構およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP6686912B2 (ja) 記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP6265164B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160923

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6308096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150