JP2007024219A - ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パッド6のロータ回出側の外周縁に、回出側ガイド部5aと外側の押圧受部5bと内側の押圧受部5cが形成されているディスクブレーキ1であって、パッド6のロータ回入側の外周縁がロータ回出側の外周縁よりも上側となるように車両に固定されている。上側となったパッド6のロータ回入側の外周縁とマウント2の間には、付勢部材7〜9が設けられており、付勢部材7〜9によるパッド6の付勢中心がパッド6の図心よりもロータ径方向中心側にある。そしてパッド6の外側の押圧受部5bと内側の押圧受部5cが制動時と非制動時においてマウント2に当接し続ける構成になっている。
【選択図】 図3
Description
特許文献1,2に記載のディスクブレーキは、パッドのロータ周方向両端部に凸状のガイド部を有している。そして各ガイド部がマウントに形成された凹状の支持部によってロータ軸方向に移動可能に支持される。そしてパッドのロータ回出側の外周縁には、制動時にガイド部よりもロータ径方向外側位置にてマウントに当接する外側の押圧受部と、ガイド部よりもロータ径方向中心側にてマウントに当接する内側の押圧受部が形成されている。
したがってパッドは、制動時にディスクロータ回出側の外周縁の二箇所位置にてマウントに当接する。そのためパッドは、マウントに対して傾かず、パッドのマウントに対するこじれが防止される構成になっている。
そこで本発明は、ブレーキ鳴きを効果的に抑制することのできるディスクブレーキを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明によると、パッドのロータ回入側の外周縁がロータ回出側の外周縁よりも上側となるようにマウントが車両に固定されている。上側となったパッドのロータ回入側の外周縁とマウントの間には、一または複数の付勢部材が設けられており、一または複数の付勢部材によるパッドの付勢中心がパッドの図心よりもロータ径方向中心側にある。そして下側となったパッドのロータ回出側に形成された外側の押圧受部と内側の押圧受部が、車両前進時の制動時と非制動時においてマウントに当接し続ける構成になっている。
またパッドは、制動時にピストンやピストンを内挿するキャリパに形成された爪によってディスクロータに向けて押圧される。そして非制動時においても爪やピストンがパッドと当接し続ける。そのため爪などを介してパッドには、キャリパの自重の一部が加わる。そしてその力の中心は、一般にパッドの図心よりもロータ径方向外側に位置している。そのためパッドには、ロータ径方向外側位置を中心とする下方向の力が加わっている。
なお特許の請求の範囲と明細書に記載する「ロータ回入側」は、車両前進時においてディスクロータが進入する側を意味し、「ロータ回出側」は、車両前進時においてディスクロータが回出する側を意味する。
したがって一または複数の付勢部材による付勢中心は、内側位置の付勢部材によってパッドの図心よりもロータ径方向中心側に位置しやすい。そのため他の位置のみに付勢部材を設けた形態に比べて小さな付勢力によってパッドをバランス良くマウントに対して当接させることができる。そして付勢部材の付勢力を小さくすることで、パッドが付勢部材の付勢力に抗して動きやすくなる。その結果、車両後退時の制動の際にパッドが付勢部材の付勢力に抗して動きやすく、車両後退時の制動力が安定する。
したがってパッドは、付勢部材によって非制動時と制動時においてロータ回出側の外周縁がマウントに対して二点位置で当接し続ける。そのためパッドは、非制動時から制動時においてマウントに対してほとんど移動せず、パッドとマウントの間にてブレーキ鳴きが生じにくい。
ところでパッドは、制動の際にピストンやピストンを内挿するキャリパに設けられた爪によってディスクロータに向けて押圧される。そして非制動時においても爪やピストンがパッドと当接し続ける。そのため爪などを介してパッドには、キャリパの自重の一部が加わる。そしてその力の中心は、一般にパッドの図心よりもロータ径方向外側に位置している。そのためパッドには、ロータ径方向外側位置を中心とする下方向の力が加わっている。
これに対して本発明は、一または複数の付勢部材を有しており、一または複数の付勢部材による付勢中心がパッドの図心よりもロータ径方向外側にある。したがってパッドは、バランス良くマウントに対して当接し、傾きやすい制動初期の段階などにおいてもマウントに対して傾きにくい。そのためパッドとマウントの間にブレーキ鳴きが生じにくい。
したがって一または複数の付勢部材による付勢中心は、外側位置の付勢部材によってパッドの図心よりもロータ径方向外側に位置しやすい。そのため他の位置のみに付勢部材を設けた形態に比べて小さな付勢力によってパッドをバランス良くマウントに当接させることができる。そして付勢部材の付勢力を小さくすることで、パッドが付勢部材の付勢力に抗して動きやすくなる。その結果、車両後退時の制動の際にパッドが付勢部材の付勢力に抗して動きやすく、車両後退時の制動力が安定する。
したがって車両後退時に、パッドをディスクロータに押圧して制動させるとパッドがマウントに向けて移動し、付勢部材が弾性変形する。そして付勢部材の一部または全部が凹部内に収まり、パッドが付勢部材に邪魔されることなくマウントに対して当接し得る。そのため車両後退時の制動力が向上する。
したがって車両後退時に、パッドをディスクロータに押圧して制動させるとパッドがマウントに向けて移動し、付勢部材が弾性変形する。そして付勢部材の一部または全部が凹部内に収まり、パッドが付勢部材に邪魔されることなくマウントに対して当接し得る。そのため車両後退時の制動力が向上する。
本発明の実施の形態1を図1〜4にしたがって説明する。
ディスクブレーキ1は、図1,2に示すように浮動型ディスクブレーキであって、車両側の部材に固定されるマウント2と、マウント2に移動可能に取付けられるキャリパ3と一対のパッド6,6を有している。パッド6とマウント2の間には、図3に示すようにパッド6を付勢する付勢部材7〜9が設けられている。
キャリパ3のインナ側(左側)には、図2に示すようにピストン10が内挿されるシリンダ部3bが形成されており、アウタ側(右側)には、爪3a,3aが形成されている。
ピストン10は、インナ側のパッド6をディスクロータRに押圧する。そしてキャリパ3がその反力によってインナ側(図2左方向)に移動し、キャリパ3の爪3a,3aがアウタ側のパッド6をディスクロータRに押圧する。
跨ぎ部2aのインナ側とアウタ側には、図3に示すように支持部2a1と外側のトルク受面2a2と内側のトルク受面2a3が形成されている。跨ぎ部2bのインナ側とアウタ側には、支持部2b1と外側のトルク受面2b2と内側のトルク受面2b3が形成されている。
外側のトルク受面2a2,2b2は、支持部2a1,2b1よりもロータ径方向外側に形成されている。一方、内側のトルク受面2a3,2b3は、支持部2a1,2b1よりもロータ径方向中心側に形成されている。
裏板5は、図3に示すように長方板状であり、裏板5のロータ回出側の外周縁(下側縁)には、回出側ガイド部5aと外側の押圧受部5bと内側の押圧受部5cが形成されている。
外側の押圧受部5bは、回出側ガイド部5aよりもロータ径方向外側の位置からマウント2の跨ぎ部2aに向けて下方に突出している。内側の押圧受部5cは、回出側ガイド部5aよりもロータ径方向中心側の位置から跨ぎ部2aに向けて下方に突出している。
外側の押圧受部5eは、回入側ガイド部5dよりもロータ径方向外側の位置からマウント2の跨ぎ部2bに向けて上方に突出している。内側の押圧受部5fは、回入側ガイド部5dよりもロータ径方向中心側の位置から跨ぎ部2bに向けて上方に突出している。
中央位置の付勢部材8は、図4に示すように板ばねであって、取付部8aと弾性片8bを一体に有している。取付部8aは、図3に示すように裏板5の回入側ガイド部5dの先端に形成された凹部5d1に取付けられている。弾性片8bは、マウント2の跨ぎ部2bに対して弾性的に当接している。
付勢部材7は、回入側ガイド部5dよりもロータ径方向中央側に設けられる内側位置の付勢部材であって、内側の押圧受部5fと回入側ガイド部5dの間に形成された裏板5の凹部5gに取付部が取付けられている。そして弾性片がマウント2の跨ぎ部2bに対して弾性的に当接している。
付勢部材9は、回入側ガイド部5dよりもロータ径方向外側に設けられる外側位置の付勢部材であって、外側の押圧受部5eと回入側ガイド部5dの間に形成された裏板5の凹部5hに取付部が取付けられている。そして弾性片がマウント2の跨ぎ部2bに対して弾性的に当接している。
非制動状態におけるパッド6は、図3に示すように図心Bを中心にパッド自重による下方向の力を受けている。
また非制動状態におけるパッド6は、パッド6をディスクロータRに向けて押圧する爪3a,3aあるいはピストン10と当接している。そのためパッド6には、爪3a,3aやピストン10を介してキャリパ3の一部自重が加わる。そしてその力の中心は、パッド6の図心Bよりもロータ径方向外側のA点に位置している。そのためパッド6には、A点を中心とする下方向の力も加わっている。
すなわち図3に示すようにパッド6のロータ回入側の外周縁がロータ回出側の外周縁よりも上側となるようにマウント2が車両に固定されている。上側となったパッド6のロータ回入側の外周縁とマウント2の間には、付勢部材7〜9が設けられており、付勢部材7〜9によるパッドの付勢中心がパッド6の図心Bよりもロータ径方向中心側にある。そして下側となったパッド6のロータ回出側に形成された外側の押圧受部5bと内側の押圧受部5cが、車両前進時の制動時と非制動時においてマウント2に当接し続ける構成になっている。
またパッド6には、非制動時において爪3aなどを介してキャリパ3の自重の一部が加わる。そしてその力の中心は、一般にパッド6の図心Bよりもロータ径方向外側に位置している。そのためパッド6には、ロータ径方向外側位置を中心とする下方向の力が加わっている。
これに対して本形態は、付勢部材7〜9を有しており、付勢部材7〜9による付勢中心がパッド6の図心Bよりもロータ径方向中心側にある。したがってパッド6は、バランス良くマウント2に対して当接し、制動初期の段階などにおいてもマウント2に対して傾きにくい。そのためパッド6とマウント2の間においてブレーキ鳴きが生じにくい。
したがって付勢部材7〜9による付勢中心は、内側位置の付勢部材7によってパッド6の図心Bよりもロータ径方向中心側に位置しやすい。そのため他の位置のみに付勢部材を設けた形態に比べて小さな付勢力によってパッド6をバランス良くマウント2に当接させることができる。そして付勢部材7〜9の付勢力を小さくすることで、パッド6が付勢部材7〜9の付勢力に抗して動きやすくなる。その結果、車両後退時の制動の際にパッド6が付勢部材7〜9の付勢力に抗して動きやすく、車両後退時の制動力が安定する。
したがって車両後退時に、パッド6をディスクロータRに押圧して制動させるとパッド6がマウント2の跨ぎ部2bに向けて移動し、付勢部材7〜9が弾性変形する。そして付勢部材7,9が凹部内に収まり、パッド6が付勢部材7,9に邪魔されることなくマウント2に対して当接し得る。そのため車両後退時の制動力が向上する。
実施の形態2を図5にしたがって説明する。
実施の形態2に係るディスクブレーキ21は、実施の形態1に係るディスクブレーキ1とほぼ同様に形成されている。しかしディスクブレーキ21は、図3に示す付勢部材7,9に代えて図5に示す付勢部材22を有している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
付勢部材8は、回入側ガイド部5dの先端に取付けられている。
付勢部材22は、ばね板材から形成されており、凸部22aと外側張出し片22bと内側張出し片22cと、マウント2の跨ぎ部2bに取付く取付部(図示省略)を一体に有している。
外側張出し片22bは、凸部22aの一端からロータ径方向外側に張出し、パッド6の外側の押圧受部5eに当接し、外側の押圧受部5eを弾性的に下方に付勢している。
内側張出し片22cは、凸部22aの他端からロータ径方向中心側に張出し、パッド6の内側の押圧受部5fに当接し、内側の押圧受部5fを弾性的に下方に付勢している。
パッド6は、非制動時において、点Aで受けるキャリパ3の一部自重と、図心Bで受けるパッド自重と、付勢部材8,22によって下方向の力を受けている。そして付勢部材8,22によってパッド6の外側の押圧受部5bと内側の押圧受部5cがマウント2の跨ぎ部2aに対してほぼ同じ大きさで当接している。
実施の形態3を図6にしたがって説明する。
実施の形態3に係るディスクブレーキ31は、実施の形態1に係るディスクブレーキ1とほぼ同様に形成されている。しかしディスクブレーキ31は、実施の形態1に対して、車両に対する取付け位置と向きが相違している。またディスクブレーキ31は、図3に示す付勢部材7〜9に代えて図6に示す付勢部材37〜39を有している相違している。以下、これら相違点を中心に実施の形態3について説明する。
付勢部材37〜39は、パッド6の下側縁となったロータ回入側の外周縁とマウント2の跨ぎ部2bの間に設けられている。付勢部材37〜39は、板ばねであって、裏板5に取付けられる取付部と、マウント2の跨ぎ部2bに弾性的に当接する弾性片を一体に有している。
付勢部材39は、回入側ガイド部5dよりもロータ径方向外側に設けられる外側位置の付勢部材であって、取付部が裏板5の凹部5hに取付けられている。
中央位置の付勢部材38は、回入側ガイド部5dの先端の凹部5d1に取付けられている。
また非制動状態におけるパッド6は、キャリパ3の爪などを介してキャリパ3の一部自重も受けている。そしてその力の中心は、パッド6の図心Bよりもロータ径方向外側のA点に位置し、パッド6には、A点を中心とする下方向の力が加わっている。
一方、パッド6には、付勢部材37〜39によって上方への付勢力が加わっている。
すなわち図6に示すようにパッド6のロータ回入側の外周縁がロータ回出側の外周縁よりも下側となるようにマウント2が車両に固定されている。下側となったパッド6のロータ回入側の外周縁とマウント2の間には、パッド6を上方に付勢する付勢部材37〜39が設けられている。そして上側となったパッド6のロータ回出側に形成された外側の押圧受部5bと内側の押圧受部5cが、非制動時と制動時においてマウント2に当接し続ける構成になっている。
したがってパッド6は、付勢部材37〜39によって非制動時と制動時においてロータ回出側の外周縁がマウント2に対して二点位置で当接し続ける。そのためパッド6は、非制動時から制動時においてマウント2に対してほとんど移動せず、パッド6とマウント2においてブレーキ鳴きを生じにくい。
これに対して付勢部材37〜39による付勢中心は、パッド6の図心Bよりもロータ径方向外側にある。したがってパッドは、バランス良くマウントに対して当接し、制動初期の段階などにおいてもマウントに対して傾きにくい。そのためパッド6とマウント2の間においてブレーキ鳴きが生じにくい。
したがって付勢部材37〜39による付勢中心は、外側位置の付勢部材39によってパッド6の図心Bよりもロータ径方向外側に位置しやすい。そのため他の位置のみに付勢部材を設けた形態に比べて小さな付勢力によってパッド6をバランス良くマウント2に当接させることができる。そして付勢部材37〜39の付勢力を小さくすることで、パッド6が付勢部材37〜39の付勢力に抗して動きやすくなる。その結果、車両後退時の制動の際にパッド6が付勢部材の付勢力に抗して動きやすく、車両後退時の制動力が安定する。
実施の形態4を図7にしたがって説明する。
実施の形態4は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態4は、図3に示す付勢部材7〜9に代えて、図7に示す付勢部材47〜49を有している。また実施の形態4は、図3に示すパッド6側の凹部5g,5hに代えて、マウント46側に凹部42b4,42b5を有している。以下、これら相違点を中心に実施の形態4について説明する。
パッド46は、それぞれ摩擦材44と裏板45を有している。
裏板45のロータ周方向両端縁には、ガイド部45a,45dと外側の押圧受部45b,45eと内側の押圧受部45c,45fが形成されている。
外側の押圧受部45b,45eは、ガイド部45a,45dよりもロータ径方向外側に形成されており、内側の押圧受部45c,45fは、ガイド部45a,45dよりもロータ径方向中心側に形成されている。
跨ぎ部42aのインナ側とアウタ側には、凹状に形成された支持部42a1と、外側突出部42a2と、内側突出部42a3が形成されている。一方、跨ぎ部42bのインナ側とアウタ側には、支持部42b1と、後退用の外側突出部42b2と、後退用の内側突出部42b3が形成されている。
外側突出部42a2,42b2は、支持部42a1,42b1よりもロータ径方向外側の位置からパッド6に向けて突出している。一方、内側突出部42a3,42b3は、支持部42a1,42b1よりもロータ径方向中心側の位置からパッド6に向けて突出している。
内側位置の付勢部材47は、マウント42の内側突出部42b3と支持部42b1の間に形成された凹部42b4に取付けられる取付部と、パッド46のロータ回入側の外周縁に弾性的に当接する弾性片を一体に有している。
外側位置の付勢部材49は、マウント42の外側突出部42b2と支持部42b1の間に形成された凹部42b5に取付けられる取付部と、パッド46のロータ回入側の外周縁に弾性的に当接する弾性片を一体に有している。
非制動時においてパッド46は、ロータ回出側の外周縁がマウント42の外側突出部42a2と内側突出部42a3に当接する。そして外側突出部42a2と内側突出部42a3は、付勢部材47〜49によってほぼ同じ大きさの力でマウント42の跨ぎ部42aに当接している。
すなわち外側のトルク受部42b2と内側のトルク受部42b3の間に形成されたマウント42の凹部42b4,42b5に付勢部材47,49が設けられている。
したがって車両後退時に、パッド46をディスクロータRに押圧して制動させるとパッド46がマウント42に向けて移動し、付勢部材47〜49が弾性変形する。そして付勢部材47,49が凹部42b4,42b5内に収まり、パッド46が付勢部材47〜49に邪魔されることなくマウント42に対して当接し得る。そのため車両後退時の制動力が向上する。
本発明は、実施の形態1〜4に限定されず、以下の形態であっても良い。
(1)実施の形態1に係るディスクブレーキ1は、図3に示すように付勢部材7〜9を有していた。しかしディスクブレーキは、内側位置の付勢部材7を有していれば良く、例えば外側位置の付勢部材9と中央位置の付勢部材8の一方または両方を有していない形態、あるいは他の付勢部材を有する形態などであっても良い。
(2)実施の形態2に係るディスクブレーキ21は、図5に示すように付勢部材8と付勢部材22を有しており、付勢部材22は、張出し片22b,22cを有していた。しかしディスクブレーキは、付勢部材22の張出し片22cを有していれば良く、例えば張出し片22bと付勢部材8の一方または両方を有していない形態、あるいは他の付勢部材を有する形態などであっても良い。
(3)実施の形態3に係るディスクブレーキ31は、図6に示すように付勢部材37〜39を有していた。しかしディスクブレーキは、外側位置の付勢部材39を有していれば良く、内側位置の付勢部材37と中央位置の付勢部材38の一方または両方を有していない形態、あるいは他の付勢部材を有する形態などであっても良い。
(4)実施の形態7に係るディスクブレーキ41は、図7に示すように付勢部材47〜49を有していた。しかしディスクブレーキは、内側位置の付勢部材47を有していれば良く、例えば外側位置の付勢部材49と中央位置の付勢部材48の一方または両方を有していない形態、あるいは他の付勢部材を有する形態などであっても良い。
(5)実施の形態3にかかる付勢部材37,39は、図6に示すように裏板5に設けられた凹部5g,5hに設置されていた。しかしマウント側に凹部が形成されており、その凹部に付勢部材が設置される形態であっても良い(実施の形態4参照)。
2,42…マウント
2a1,2b1,42a1,42b1…支持部
3…キャリパ
3a…爪
4,44…摩擦材
5,45…裏板
5d1,5g,5h,42b4,42b5,45d1…凹部
5a,45a…回出側ガイド部
5d,45d…回入側ガイド部
5b,5c,5e,5f,45b,45c,45e,45f…押圧受部
6,46…パッド
7〜9,22,37〜39,47〜49…付勢部材
22b,22c…張出し片
42a3,42b3…内側突出部
42a2,42b2…外側突出部
R…ディスクロータ
Claims (7)
- マウント(2;42)に取付けられるパッド(6;46)を有し、そのパッド(6)のロータ回入側の外周縁とロータ回出側の外周縁には、マウント(2;42)に移動可能に支持される回入側ガイド部(5d;45d)と回出側ガイド部(5a;45a)が形成されており、前記ロータ回出側の外周縁には、前記回出側ガイド部(5a;45a)よりもロータ径方向外側の位置に設けられかつ制動時に前記マウント(2;42)に当接する外側の押圧受部(5b;45b)と、前記回出側ガイド部(5a;45a)よりもロータ径方向中心側の位置に設けられかつ同制動時に前記マウントに当接する内側の押圧受部(5c;45c)が形成されているディスクブレーキ(1;21,41)であって、
前記パッド(6;46)のロータ回入側の外周縁がロータ回出側の外周縁よりも上側となるように前記マウント(2;42)が車両に固定されており、
上側となった前記パッド(6;46)のロータ回入側の外周縁と前記マウント(2;42)の間には、一または複数の付勢部材(7〜9;8,22;47〜49)が設けられており、前記一または複数の付勢部材(7〜9;8,22;47〜49)による前記パッド(6;46)の付勢中心が前記パッド(6;46)の図心よりもロータ径方向中心側にあり、
下側となった前記パッド(6;46)のロータ回出側に形成された前記外側の押圧受部(5b;45b)と前記内側の押圧受部(5c;45c)が、車両前進時の制動時と非制動時において前記マウント(2;42)に当接し続ける構成になっていることを特徴とするディスクブレーキ(1;21,41)。 - 請求項1に記載のディスクブレーキ(1;41)であって、
パッド(6;46)のロータ回入側の外周縁とマウント(2;42)の間に設けられる付勢部材(7〜9;47〜49)の少なくとも一つは、回入側ガイド部(5d;45d)よりもロータ径方向中心側の位置に設けられる内側位置の付勢部材(7;47)であることを特徴とするディスクブレーキ(1;41)。 - マウント(2)に取付けられるパッド(6)を有し、そのパッド(6)のロータ回入側の外周縁とロータ回出側の外周縁には、マウント(2)に移動可能に支持される回入側ガイド部(5d)と回出側ガイド部(5a)が形成されており、前記ロータ回出側の外周縁には、前記回出側ガイド部(5a)よりもロータ径方向外側の位置に設けられかつ制動時に前記マウント(2)に当接する外側の押圧受部(5b)と、前記回出側ガイド部(5a)よりもロータ径方向中心側の位置に設けられかつ同制動時に前記マウント(2)に当接する内側の押圧受部(5c)が形成されているディスクブレーキ(31)であって、
前記パッド(6)のロータ回入側の外周縁がロータ回出側の外周縁よりも下側となるように前記マウント(2)が車両に固定されており、
下側となった前記パッド(6)のロータ回入側の外周縁と前記マウント(2)の間には、前記パッド(6)を上方に付勢する一または複数の付勢部材(37〜39)が設けられており、
上側となった前記パッド(6)のロータ回出側に形成された前記外側の押圧受部(5b)と前記内側の押圧受部(5c)が、車両前進時の制動時と非制動時において前記マウント(2)に当接し続ける構成になっていることを特徴とするディスクブレーキ(31)。 - 請求項3に記載のディスクブレーキ(31)であって、
パッド(6)のロータ回入側の外周縁とマウント(2)の間に設けられた一または複数の付勢部材(37〜39)による付勢中心が前記パッド(6)の図心よりもロータ径方向外側にあることを特徴とするディスクブレーキ(31)。 - 請求項4に記載のディスクブレーキであって、
パッド(6)のロータ回入側の外周縁とマウント(2)の間に設けられる付勢部材(37〜39)の少なくとも一つは、回入側ガイド部(5d)よりもロータ径方向外側の位置に設けられる外側位置の付勢部材(39)であることを特徴とするディスクブレーキ。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のディスクブレーキ(1;31)であって、
パッド(6)のロータ回入側の外周縁には、回入側ガイド部(5d)よりもロータ径方向外側の位置においてマウント(2)に向けて突出する後退用の外側の押圧受部(5e)と、前記回入側ガイド部(5d)よりもロータ径方向中心側の位置においてマウント(2)に向けて突出する後退用の内側の押圧受部(5f)が形成されており、
前記後退用の外側の押圧受部(5e)と内側の押圧受部(5f)の間に形成された前記パッド(6)のロータ回入側の外周縁の凹部(5g,5h)に一または複数の付勢部材(7,9;37,39)が設けられていることを特徴とするディスクブレーキ(1;31)。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のディスクブレーキ(41)であって、
パッド(46)のロータ回入側の外周縁には、回入側ガイド部(45d)よりもロータ径方向外側の位置に設けられた後退用の外側の押圧受部(45e)と、前記回入側ガイド部(45d)よりもロータ径方向中心側に設けられた後退用の内側の押圧受部(45f)が形成されており、
マウント(42)には、前記後退用の外側の押圧受部(45e)に向けて突出する外側のトルク受部(42b2)と、前記後退用の内側の押圧受部(45f)に向けて突出する内側のトルク受部(42b3)が形成されており、
前記外側のトルク受部(42b2)と前記内側のトルク受部(42b3)の間に形成された前記マウント(42)の凹部(42b4,42b5)に一または複数の付勢部材(47,49)が設けられていることを特徴とするディスクブレーキ(41)。
Priority Applications (2)
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US11/484,712 US7578374B2 (en) | 2005-07-19 | 2006-07-12 | Disk brake device |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005208863A JP2007024219A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169188A (ja) * | 2009-01-22 | 2010-08-05 | Toyota Motor Corp | ブレーキキャリパ |
DE102013010876A1 (de) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | Lucas Automotive Gmbh | Bremsbelaganordnung für eine Scheibenbremse mit einer Einrichtung zur Geräuschreduzierung |
-
2005
- 2005-07-19 JP JP2005208863A patent/JP2007024219A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010169188A (ja) * | 2009-01-22 | 2010-08-05 | Toyota Motor Corp | ブレーキキャリパ |
DE102013010876A1 (de) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | Lucas Automotive Gmbh | Bremsbelaganordnung für eine Scheibenbremse mit einer Einrichtung zur Geräuschreduzierung |
US9771991B2 (en) | 2013-06-28 | 2017-09-26 | Lucas Automotive Gmbh | Brake lining assembly for a disk brake comprising a noise-reducing device |
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