JP2007021885A - スパウト付き容器の製造方法及びスパウト付き容器 - Google Patents

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範江 谷原
Takashi Fukumizu
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Abstract

【課題】容器本体の外側に樹脂の傍出部を形成せずスパウト付き容器の見栄えを良くすることができるスパウト付き容器の製造方法及びスパウト付き容器を提供する。
【解決手段】袋状の容器本体2を形成する前壁部4と後壁部5の間に筒状のスパウト3を介在させた状態で、ヒートシール手段によって前後両壁部4,5を挟んで容器本体2にスパウト3を熱融着するスパウト付き容器1の製造方法において、 少なくともスパウト3周辺については、ヒートシール手段の当接部を前後両壁部4,5の一端縁2aから所定距離内側に離間した位置に当接させて熱融着することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、袋状の容器本体に筒状のスパウトを熱融着するスパウト付き容器の製造方法、及び、その方法によりスパウトが装着されたスパウト付き容器に関する。
従来、清涼飲料やゼリー状の栄養食品等の流動性飲食物を充填するためのスパウト付き容器としては、内面が熱融着性樹脂によって形成された袋状の容器本体と、熱融着性樹脂によって形成され容器本体に熱融着される筒状のスパウトとを備えたものが知られている。このようなスパウト付き容器の製造方法としては一般に以下のような方法がある。まず、図11(A)及び(B)に示すように、上部が開口した袋状の容器本体2を形成する前壁部4と後壁部5との間に容器本体2の上端縁2aから上方に突出するようにスパウト3を挿入する。次に、図11(A)に示すように、ヒートシール手段としての前後一対のヒートシールバー8の当接部8aによって容器本体2の横方向全域を前後に挟んで押圧して熱融着することによって押圧融着部としての上部熱融着部70を形成し、容器本体2にスパウト3を装着する(下記特許文献1参照)。
特許第2947134号公報
しかしながら、上記従来のスパウト付き容器1の製造方法にあっては、図11(A)に示すように、当接部8aによって容器本体2の上端縁2aまで挟んでスパウト3を容器本体2に熱融着し、図11(B)に示すように、容器本体2の上端縁2aまで上部熱融着部70を形成していた。よって、スパウト3や容器本体2の熱融着性樹脂が、当接部8aにより加熱されて溶融状態となり、押圧されることによって容器本体2の上端縁2aのスパウト3周辺から容器本体2の外側にはみ出すことがあり、図11(B)に示すように、固化して樹脂の傍出部100を形成し、スパウト付き容器1の見栄えが悪くなる。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、容器本体の外側に樹脂の傍出部を形成せずスパウト付き容器の見栄えを良くすることができるスパウト付き容器の製造方法及びスパウト付き容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係るスパウト付き容器の製造方法は、袋状の容器本体を形成する前壁部と後壁部の間に筒状のスパウトを介在させた状態で、ヒートシール手段によって前後両壁部を挟んで容器本体にスパウトを熱融着するスパウト付き容器の製造方法において、
少なくともスパウト周辺については、ヒートシール手段の当接部を前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間した位置に当接させて熱融着することを特徴とする。
該スパウト付き容器の製造方法にあっては、容器本体にスパウトを熱融着するに際して、少なくともスパウト周辺については、ヒートシール手段の当接部を前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間した位置に当接させて熱融着するので、当接部によって前後両壁部及びスパウトが押圧されて熱融着されることにより形成される押圧融着部が、前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間して形成されることとなる。よって、押圧されて押し出された樹脂が、押圧融着部と前後両壁部の一端縁との間の領域に収まり前後両壁部の一端縁から外側にはみ出ない。
また、本発明によるスパウト付き容器は、袋状の容器本体を形成する前壁部と後壁部の間に筒状のスパウトが熱融着によって装着されたスパウト付き容器において、
スパウトの装着部には、前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間して押圧融着部が形成されていることを特徴とする。
このような構成のスパウト付き容器にあっては、押圧融着部が前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間して形成されているので、押圧されて押し出された樹脂が押圧融着部と前後両壁部の一端縁との間の領域に収まっている。
このように、本発明に係るスパウト付き容器の製造方法にあっては、少なくともスパウト周辺については、ヒートシール手段の当接部を前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間した位置に当接させて熱融着するので、押圧されて押し出された樹脂が押圧融着部と前後両壁部の一端縁との間の領域に収まり、前後両壁部の一端縁から外側にはみ出さない。従って、容器本体の外側に樹脂の傍出部が形成することなく容器本体にスパウトを熱融着することができ、スパウト付き容器の見栄えが良くなるという効果を奏する。
また、本発明に係るスパウト付き容器にあっては、押圧融着部が前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間して形成されているので、押圧されて押し出された樹脂が押圧融着部と前後両壁部の一端縁との間の領域に収まっている。従って、容器本体の外側に樹脂の傍出部が形成することがなく、スパウト付き容器の見栄えが良くなるという効果を奏する。
以下、本発明に係るスパウト付き容器の製造方法、及び、スパウト付き容器の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1に、本実施形態におけるスパウト付き容器1が示されている。該スパウト付き容器1は、袋状の容器本体2と、容器本体2から上方に突出するように容器本体2に装着された筒状のスパウト3とを備えており、容器本体2内に、内容物として清涼飲料やゼリー状の栄養食品等の流動性飲食物が充填される。尚、本実施形態では、スパウト付き容器1は、自立可能なスタンディングパウチであるが、これに限られず、サイドガセットタイプ等の各種のスパウト付きパウチ容器であってもよい。
容器本体2は、合成樹脂フィルムにアルミホイル等をラミネートした内面が熱融着性を有する3枚の熱融着性樹脂シートを袋状に形成してなり、前後両壁部4,5と、内側に屈曲可能な底壁部としてのガセット部6とを熱融着部7を形成することにより相互に熱融着(ヒートシール)して袋状に形成している。尚、熱融着部7は、 図1において網掛けで示す部分であり、容器本体2の上端部を封着する押圧融着部としての上部熱融着部70と、容器本体2の両側端部をそれぞれ封着する両側部熱融着部71と、容器本体2の下端部を封着する下部熱融着部72とで構成される。具体的には、まず、両側部熱融着部71と下部熱融着部72とを形成することにより前後両壁部4,5の両側端部、及びガセット部6の前後両端部と前後両壁部4,5の下端部とをそれぞれ熱融着して上部が開口した袋状の容器本体2を形成する。次に、その開口部にスパウト3を挿入し、上部熱融着部70を形成することにより前後両壁部4,5の上部開口を封着すると共に、スパウト3を容器本体2に装着する。このように容器本体2は、容器本体2の周縁部全体を封着し内部に空間を有する袋形状をなしている。ここで、両側部熱融着部71と下部熱融着部72とは、それぞれ容器本体2の両側端縁2bおよび下端縁2cから離間することなく面一となるように形成されている。押圧融着部としての上部熱融着部70は、図2(B)に示すように、スパウト3が容器本体2に装着している装着部Iを含めた容器本体2の横方向全域に亘って形成される帯状の形状であり、その上下方向の長さは5mm乃至10mmである。上部熱融着部70は、装着部Iでスパウト3を容器本体2に熱融着している部分70a(以下、スパウト熱融着部70aという。)と、その左右両側でそれぞれ前後両壁部4,5を互いに熱融着している部分70b(以下、前後壁部熱融着部70bという。)とから構成される。本実施形態では、スパウト熱融着部70aだけでなく前後壁部熱融着部70bについても容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間して形成されている。即ち、前後両壁部4,5の上端部同士、及びスパウト3と容器本体2とは、容器本体2の上端縁2aから下方に所定距離の間では、上部熱融着部70によっては熱融着されず、その下側で上部熱融着部70によって上下一定幅に熱融着されている。要するに、上部熱融着部70と容器本体2の上端縁2aとの間には押圧融着部が存在しない領域Nが形成されている。尚、押圧融着部が存在しない領域Nの上下方向の長さは、例えば1mmであり、装着部Iにおける領域Nには、後述する膨出部40が形成されている。
尚、容器本体2を形成している熱融着性樹脂シートは、可撓性を有し内面が熱融着性を有する樹脂層であればその材質は特に限定されるものではない。例えば、表面が二軸延伸ポリエステルフィルムやポリアミド(ナイロン)フィルム等の耐熱性フィルムからなり、内面が直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体やエチレン酢酸ビニル共重合体等の熱融着性に優れる合成樹脂よりなるフィルムや溶融押出により形成されているのが好ましい。該樹脂層の厚さは、40μm乃至200μm程度である。
容器本体2に装着されるスパウト3は、内容物の注ぎ口となるよう上下方向に貫通孔を有する筒状である。スパウト3は、容器本体2の上端部に挟まれて熱融着されるシール部30と、シール部30の上方に延設され容器本体2の上端縁2aから突出する筒状の口部31と、シール部30の下方に延設され容器本体2の内部に伸びる断面が円、半円、十字、H字等の棒状の棒状部32とが、ポリエチレン等の熱融着性の合成樹脂により一体的に形成されている。シール部30は、図2(A)に示すように、上下方向に軸心を有する略円筒状の円筒部30aと、円筒部30aの側面から左右両側に一対延設され、先端側ほど前後方向の厚さが薄くなる延設部30bとで構成される横方向に長い上面視略舟形の形状である。また、口部31は上下に対向する一対のフランジ部31a,31bを備え、下側フランジ部31bの下面31cは口部31とシール部30との境界面となっている。棒状部32の上部はシール部30内に接続されており、接続部分には内容物が流出可能な隙間が設けられている。更に、口部31の上部は着脱自在なキャップ33によって閉塞される。このような構成のスパウト3は、図2(B)に示すように、容器本体2の上端部の横方向略中央の位置に筒形状の軸心方向を上下にして容器本体2に装着される。具体的には、口部31が容器本体2の上端縁2aから上方に突出し、棒状部32が容器本体2内部に入り込むようにスパウト3を配置する。このとき、下側フランジ部31bの下面31cは容器本体2の上端縁2aに接する。そして、シール部30を容器本体2の上端部に挟み込んで、シール部30が容器本体2に熱融着されてスパウト熱融着部70aを形成することによってスパウト3は容器本体2に装着される。
本実施形態のスパウト付き容器1は以上の構成からなり、次にその製造方法について説明する。
まず、3枚の熱融着性樹脂シートから上部が開口した袋状の容器本体2を形成する。具体的には、前後両壁部4,5となる長尺状の前面熱融着性樹脂シートと後面熱融着性樹脂シートとの間に、ガセット部6(底壁部)となる長尺状の底面熱融着性樹脂シートを折り畳んで挟み込み、それぞれ互いに熱融着して両側部熱融着部71と下部熱融着部72とを形成し、上部が開口した袋状の容器本体2が連続的に繋がった連続体を形成する。そして、その連続体を切断して上部が開口し両側部と下部の三方がシールされた袋状の容器本体2を形成する。
次に、容器本体2の上部を開口させ、そこにスパウト3を挿入する。具体的には、図4に示すように、スパウト3の上下フランジ部31a,31bの間を、軸心方向を上下にしてスパウトグリッパー10によって狭持する。一方で、図示しない本体供給ロータリーから供給される起立状態の容器本体2を、本体保持装置11にて受け取って保持すると共に、吸引部11aにて吸引してその上部を開口させる。そして、本体保持装置11を上昇させてスパウト3を棒状部32から容器本体2の内部に挿入していき、下側フランジ部31bの下面31cが容器本体2の上端縁2aと面一となり、シール部30の側面全域が容器本体2の上端部に挟み込まれるような配置として挿入が完了する。
そして、容器本体2の上端部をスパウトグリッパー10の両側に位置するシール装置Sによって挟み込んでスパウト3を容器本体2に熱融着する。具体的には、図5(A)及び(B)に示すように、開閉自在のシール装置Sのヒートシール手段としての前後一対のヒートシールバー8の当接部8aによって、スパウト3が介在している容器本体2の上端部を前後に挟み込み、加熱押圧して熱融着することにより押圧融着部としての上部熱融着部70を形成して熱融着し、図2に示すように、容器本体2の上部開口を封着すると共に容器本体2にスパウト3を装着する。
ここで、図6(A)乃至(C)に示すように、前後両ヒートシールバー8の形状は前後に対称の形状であり、横方向に長い略直方体状で容器本体2の横方向ほぼ全域に亘って伸びている。ヒートシールバー8には、その容器本体2に当接する側(ヒートシールバー8の対向面側)にスパウト3のシール部30の表面形状に沿って切欠いた凹部80が横方向略中央の位置に設けられている。また、ヒートシールバー8の上部には、ニゲ部8bとしての面取りが横方向全域に亘って形成されている。
このような形状のヒートシールバー8は、図5に示すように、凹部80を備えることにより、スパウト3が介在する容器本体2の上端部を挟み込んだときに、容器本体2の形状に沿って横方向全域に亘って密着することができる。この密着する部分、即ち、容器本体2に当接してこれを前後に挟み込み、押圧して熱融着する部分が当接部8aである。当接部8aは、凹部80にてシール部30を容器本体2に押圧してスパウト熱融着部70aを形成し、その他の部分にて前後両壁部4,5を押圧して前後壁部熱融着部70bを形成する。また、当接部8aの上側にはニゲ部8bが設けられているので、当接部8aはニゲ部8bの上下方向の長さの分だけヒートシールバー8の上面8cから下方に下がった配置となる。このニゲ部8bは容器本体2には当接しないので、上部熱融着部70は当接部8aのみによって形成されることとなる。
そして、ヒートシールバー8は、図5に示すように、その上面8cが下側フランジ部31bの下面31cから下方に離間して配置される。つまり、ヒートシールバー8は、下側フランジ部31bの下側に位置し、下側フランジ部31bとの間に隙間を形成して配置される。これにより当接部8aは、容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間した位置となる。即ち、当接部8aは、ニゲ部8bの上下方向の長さ分に加えて、ヒートシールバー8を下側フランジ部31bの下面31cから下方に離間させた距離分だけ、下側フランジ部31bの下面31cから下方に離間した位置となる。
当接部8aがこのような配置であると、上部熱融着部70は、図2(B)に示すように、容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間した位置に形成されることとなる。即ち、スパウト熱融着部70aは、シール部30と容器本体2とを、容器本体2の上端縁2aから下方に所定距離の間を除き、そこからシール部30の下端までの間で熱融着する。更に、前後壁部熱融着部70bについても同様に、前後両壁部4,5を、容器本体2の上端縁2aから下方に所定距離の間を除き、そこからスパウト熱融着部70aと同じ上下幅となるように互いに熱融着する。尚、熱融着する際のヒートシールバー8の温度は、熱融着性樹脂シートの内面樹脂層及びスパウト3のシール部30の樹脂の融点よりも高温であり、例えば180℃程度である。
この所定距離とは、熱融着する際の温度、圧力、時間によって定まるものであるが、要するに、熱融着するに際し溶融状態の熱融着性樹脂が容器本体2の上端縁2aからはみ出さない程度であればよい。例えば、ニゲ部8bとしての面取りの形状を、その上下方向の長さがほぼ0.5mmとなるようにする。そして、ヒートシールバー8を容器本体2の上端縁2aから下方にほぼ0.5mm下げた位置に設置する。そうすると、当接部8aは、容器本体2の上端縁2aからほぼ1mm下方に離間した当接位置となる。従って、上部熱融着部70は、容器本体2の上端縁2aから下方にほぼ1mm離間した位置に形成されることとなる。つまり、容器本体2の上端縁2aと上部熱融着部70との間の領域には、当接部8aにて押圧して熱融着されることにより形成される押圧融着部が存在しない領域Nが、上下方向の長さがほぼ1mmで横方向全域に亘って形成されることとなり、後述する膨出部40が形成されることになる。
そして、容器本体2にスパウト3が熱融着されたスパウト付き容器1は、図4に示すように、シール装置Sによって冷却押圧され強固なシール状態となる。具体的には、図7(A)及び(B)に示すように、ヒートシールバー8の下側に位置する冷却手段としての前後一対の冷却バー9の冷却部9aによって、上部熱融着部70が冷却押圧され、熱融着した部分を強固なシール状態としてスパウト付き容器1は完成する。
ここで、図8(A)乃至(C)に示すように、前後両冷却バー9の形状は前後に対称の形状であり、容器本体2の横方向に長い略直方体状で容器本体2の横方向ほぼ全域に亘って伸びている。冷却バー9には、その容器本体2に当接する側(冷却バー9の対向面側)にスパウト3のシール部30の表面形状に沿って切欠いた凹部90が横方向略中央の位置に設けられている。これにより、冷却バー9は、容器本体2の上端部を挟み込んだときに、容器本体2の形状に沿って横方向全域に亘って密着することができる。そして、この密着する部分、即ち、容器本体2に当接してこれを前後に挟み込み、冷却押圧する部分が冷却部9aである。更に、冷却部9aには、その上下方向略中央部に容器本体2側に***した***部9bが設けられており、この***部9bは、正面視略長方形状であり、凹部90とその周辺に亘って形成されている。例えば、***部9bは、容器本体2側に0.15mm***し、横方向の長さが38mm、上下方向の長さが2.5mmとなるように形成される。また、冷却バー9の当接位置は、その上面9cが容器本体2の上端縁2aから下方に離間した位置であり、図4に示すヒートシールバー8の当接位置とほぼ同じ当接位置となっている。即ち、冷却バー9の上面9cは下側フランジ部31bの下面31cから下方に離間している。
従って、冷却部9aは、上部熱融着部70全体を冷却押圧するが、特に***部9bが冷却押圧する部分、即ち、スパウト熱融着部70aの上下方向略中央部については押圧力が強くなるので、容器本体2とスパウト3のシール部30との熱融着状態がより強固になる。
以上のようなスパウト付き容器1の製造方法にあっては、当接部8aの上側にニゲ部8bを設け、併せてヒートシールバー8の上面8cを下側フランジ部31bの下面31cから下方に離間してヒートシールバー8を設置して、シール部30を容器本体2に熱融着してスパウト熱融着部70aを形成する。よって、容器本体2の上端縁2aとスパウト熱融着部70aとの間の領域には、押圧融着部が存在しない領域Nが形成されることとなる。従って、当接部8aにて容器本体2の上端部を挟んで加熱押圧する際に、スパウト熱融着部70aの上側に溶融状態の熱融着性樹脂REがはみ出したとしても、それは、図2(B)に示すように、押圧融着部が存在しない領域Nに収まり、図3に示すように、膨出部40が形成されるに止まり、容器本体2の上端縁2aから外側にはみ出すことがない。故に、容器本体2の外側に樹脂の傍出部が形成することなく容器本体2にスパウト3を熱融着することができ、見栄えの良いスパウト付き容器1を製造することができる。膨出部40は、容器本体2とスパウト3、及び前後両壁部4,5をそれぞれ熱融着しつつ形成される場合がある。その場合には、膨出部40も融着部となるため、より強固にスパウト3を容器本体2に装着することができると共に、容器本体2の上部をより確実に封着できる。
また、本実施形態においては、ニゲ部8bは、容器本体2とスパウト3との装着部Iだけでなくヒートシールバー8の横方向全域に亘って設けられる。併せて、ヒートシールバー8全体を容器本体2の上端縁2aから下方に離間した位置に設置している。よって、当接部8a全体が容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間した当接位置となり、当接部8aにて押圧され熱融着されることにより形成される押圧融着部としての上部熱融着部70全体と容器本体2の上端縁2aとの間の領域には、上部熱融着部70によっては熱融着されない部分、即ち、押圧融着部が存在しない領域Nが形成されることとなる。つまり、スパウト熱融着部70aだけでなく、前後両壁部4,5を互いに熱融着する前後壁部熱融着部70bについても、容器本体2の上端縁2aとの間に押圧融着部が存在しない領域Nが形成される。従って、前後壁部熱融着部70bの上側に溶融状態の熱融着性樹脂REがはみ出したとしても、それは容器本体2の上端縁2aから外側にはみ出すことがなく、容器本体2の外側に樹脂の傍出部が形成することがない。
更に、***部9bは冷却部9aの上下方向略中央部で***した形状となっているので、***部9bの周辺では押圧力は弱くなる。よって、***部9bによりスパウト熱融着部70aが強く冷却押圧されることによって、スパウト熱融着部70aを形成する溶融状態の熱融着性樹脂が***部9bから上側にはみ出しても、それは押圧力が弱くなっている***部9b周辺の部分に収まるので、上部熱融着部70の上側に樹脂の傍出部が形成されにくくなる。
尚、本実施形態では、ヒートシールバー8の横方向全域にニゲ部8bを設け、併せて、ヒートシールバー8全体を容器本体2の上端縁2aから下方に下げた位置に設置することによって、当接部8a全体が容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間した位置に設置される場合について説明したが、これに限られず、ヒートシールバー8は容器本体2の上端縁2aから下方には下げず、ニゲ部8bの形状のみによって当接部8aが容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間するようにしてもよい。例えば、図9(A)に示すように、ヒートシールバー8の上部には、熱融着する際に口部31の下側フランジ部31bがヒートシールバー8に干渉しないように切欠部8dが設けられている。そして、切欠部8dの上面8eと当接部8aとはニゲ部8bを介して連結される。このニゲ部8bは、その上下方向の長さが熱融着する際の温度、圧力、時間によって定まる所定距離(長さ)となるように、切欠部8dの上面8eから斜め下方に傾斜して当接部8aと連結する面取り形状である。
このようなニゲ部8bを介することによって、当接部8aは、切欠部8dの上面8eから所定距離下方に離間した位置に配置される。即ち、当接部8aは、ニゲ部8bの傾斜分だけ切欠部8dの上面8eから下方に下がった位置に配置される。そして、切欠部8dの上面8eと下側フランジ部31bの下面31cとが同一面となるようにヒートシールバー8を設置する。このようにすると、当接部8aは、凹部80だけでなくその他の部分についても容器本体2の上端縁2aから所定距離の間では容器本体2を挟まず、そこより下側で容器本体2を挟み込んで、シール部30を容器本体2に熱融着すると共に前後両壁部4,5を互いに熱融着する。従って、容器本体2の横方向全域に亘って、容器本体2の上端縁2aと上部熱融着部70との間に押圧融着部が存在しない領域Nが形成される。
また、本実施形態では、上部熱融着部70全体が容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間する場合について説明したが、これに限られず、容器本体2にスパウト3が装着している装着部Iとしてのスパウト熱融着部70aとその周辺の部分だけが、容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間する場合であってもよい。例えば、図10(A)及び(B)に示すように、ヒートシールバー8の上部の横方向略中央の位置に、上下方向の長さが所定距離となるようヒートシールバー8を切り欠いた切欠部8dを設ける。この切欠部8dの横方向の長さはシール部30の横方向の長さより少し長くなっている。また、ニゲ部8bは設けていないので、当接部8aは切欠部8dの上面8eと直接連なっている。そして、切欠部8dの上面8eが下側フランジ部31bの下面31cから所定距離下方に離間するようにヒートシールバー8を設置する。
そうすると、熱融着する際に、切欠部8dでは容器本体2を挟み込まない一方で、切欠部8dの下側の部分では、容器本体2を挟み込んでシール部30と容器本体2とを熱融着すると共に前後両壁部4,5の一部を互いに熱融着する。また、切欠部8dが設けられている部分の左右両側では、容器本体2の上端縁2aまで前後両壁部4,5を挟み込んで互いに熱融着する。従って、上部熱融着部70のうちスパウト熱融着部70a及びその周辺の部分と容器本体2の上端縁2aとの間には、押圧融着部が存在しない領域Nが形成される。この押圧融着部が存在しない領域Nは、シール部30の横方向の長さより少し長い。尚、押圧融着部が存在しない領域Nの横方向の長さは、図10の場合に限定されず、例えば、シール部30の横方向の長さと略同じである場合、即ち、スパウト熱融着部70aだけが容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間して形成される場合であってもいいし、また、図10の場合の横方向の長さよりも長く容器本体2の横方向の長さより短い場合であってもよい。
何れにしても、少なくともシール部30を容器本体2に熱融着している部分が、容器本体2の上端縁2aから所定距離下方に離間していることにより、シール部30を容器本体2に熱融着している部分と容器本体2の上端縁2aとの間に押圧融着部が存在しない領域Nが形成される。よって、スパウト熱融着部70aの上側に溶融状態の熱融着性樹脂REがはみ出し膨出部40が形成されたとしても容器本体2の上端縁2aから外側にはみ出すことがない。
本発明の一実施形態に係るスパウト付き容器を示す部分断面斜視図。 (B)は同スパウト付き容器の正面図であり、(A)は(B)のP−P線断面図。 図2(B)のQ−Q線断面拡大図。 同スパウト付き容器のシール装置を示し、(A)は概略側面図、(B)は概略平面図。 (B)はヒートシールバーによって押圧融着部を形成する様子を示す正面図であり、(A)は(B)のR−R線断面拡大図。 ヒートシールバーを示す図であり、(A)は上面図、(B)は平面図、(C)は側面図。 (B)は冷却バーによって押圧融着部を冷却押圧する様子を示す正面図であり、(A)は(B)のS−S線断面拡大図を示す。 冷却バーを示す図であり、(A)は上面図、(B)は平面図、(C)は側面図。 他の実施形態におけるヒートシールバーによって押圧融着部を形成する様子を示す図であり、(B)は正面図を、(A)は(B)のT−T線断面拡大図を示す。 他の実施形態におけるヒートシールバーによって押圧融着部を形成する様子を示す図であり、(B)は正面図を、(A)は(B)のU−U線断面拡大図を示す。 (A)は従来のヒートシールバーにより押圧融着部を形成する様子を示す断面拡大図であり、(B)は従来のスパウト付き容器を示す正面図。
符号の説明
1…スパウト付き容器、2…容器本体、3…スパウト、4…前壁部、5…後壁部、6…ガセット部、7…熱融着部、8…ヒートシールバー、9…冷却バー、10…スパウトグリッパー、11…本体保持装置、30…シール部、31…口部、32…棒状部、33…キャップ、40…膨出部、70…上部熱融着部(押圧融着部)、71…両側部熱融着部、72…下部熱融着部、80…ヒートシールバーの凹部、90…冷却バーの凹部、100…傍出部、I…装着部、N…押圧融着部が存在しない領域、S…シール装置、RE…溶融状態の熱融着性樹脂

Claims (2)

  1. 袋状の容器本体を形成する前壁部と後壁部の間に筒状のスパウトを介在させた状態で、ヒートシール手段によって前後両壁部を挟んで容器本体にスパウトを熱融着するスパウト付き容器の製造方法において、
    少なくともスパウト周辺については、ヒートシール手段の当接部を前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間した位置に当接させて熱融着することを特徴とするスパウト付き容器の製造方法。
  2. 袋状の容器本体を形成する前壁部と後壁部の間に筒状のスパウトが熱融着によって装着されたスパウト付き容器において、
    スパウトの装着部には、前後両壁部の一端縁から所定距離内側に離間して押圧融着部が形成されていることを特徴とするスパウト付き容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009094215A3 (en) * 2008-01-22 2010-01-14 Cascade Designs, Inc. Spout for flexible fluid reservoir

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