JP2005178856A - 包装用袋およびその製造方法 - Google Patents

包装用袋およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005178856A
JP2005178856A JP2003424184A JP2003424184A JP2005178856A JP 2005178856 A JP2005178856 A JP 2005178856A JP 2003424184 A JP2003424184 A JP 2003424184A JP 2003424184 A JP2003424184 A JP 2003424184A JP 2005178856 A JP2005178856 A JP 2005178856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
sheet
packaging bag
bag body
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003424184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005178856A5 (ja
Inventor
Masahisa Fukuda
真久 福田
Kohei Nemoto
孝平 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal International Inc
Original Assignee
Fuji Seal International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal International Inc filed Critical Fuji Seal International Inc
Priority to JP2003424184A priority Critical patent/JP2005178856A/ja
Publication of JP2005178856A publication Critical patent/JP2005178856A/ja
Publication of JP2005178856A5 publication Critical patent/JP2005178856A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Abstract

【課題】中蓋などとしての役割を果たす折り込みシートと開閉用のチャックとを備えながらも製造の容易化および低コスト化を図ることが可能な包装用袋を提供する。
【解決手段】シート10a,10b,11により形成された袋本体1と、この袋本体1の開閉口部13の内側に位置するチャック2と、袋本体1内を横切るようにして袋本体1内に設けられた折り込みシート3とを備えている包装用袋Aであって、チャック2と折り込みシート3とは、互いに一体に形成され、または互いに接合されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、開閉口部にチャックを備え、かつ内部に中蓋あるいは仕切りとしての機能を果たす折り込みシートを備えた構造をもつ包装用袋、およびその製造方法に関する。
包装用袋の一例としては、図13に示すようなものがある。図示された包装用袋Bは、略矩形状の表裏一対のシート90aを重ね合わせ、かつこれらの外周縁部に熱シールを施した袋本体90を有している。この袋本体90の上部は、熱シール部91を破断除去することによって開口される開閉口部92である。この開閉口部92の内側には、チャック93が設けられており、また袋本体90内のチャック93よりも下方の位置には、2つ折り状の折り込みシート94が設けられている。この折り込みシート94には、複数の孔94aが設けられている。
このような構成によれば、袋本体90内にたとえば粉粒状や液体状の収容物が収容された状態において、開閉口部92を開いてからこの開閉口部92を下向きにすると、上記収容物が折り込みシート94の複数の孔94aを通過して外部に排出される。したがって、上記収容物の多くが袋本体90の外部に一斉に排出されないようにし、いわゆる小出し機能が得られることとなる。袋本体90の開閉口部92を閉じるときには、チャック93を閉じることによって開閉口部92を密封し、袋本体90内に湿気や塵などが進入しないようにすることもできる。
従来において、上記した包装用袋Bは、次のような工程により製造されていた。すなわち、図14に示すように、まず一対のシート90a間に、チャック93と折り込みシート94とを挟み込む。そして、それらと一対のシート90aとの接触部分を、2組のヒータ95a,95bにより加熱し、溶着させる。折り込みシート94を溶着する場合には、この折り込みシート94の一部分どうしが溶着することを防止することを目的として、溶着防止用プレート96を折り込みシート94の折り曲げ部分に挿入する。その後は、ヒータ95cやその他のヒータを利用して、一対のシート90aの上縁部やその他の周縁部分を溶着することにより、それらを袋状に形成する。
特開平10−81347号公報
しかしながら、上記従来の包装用袋Bは、チャック93と折り込みシート94とが袋本体90に対してそれぞれ個別に溶着された構成を有している。このため、この包装用袋Bの製造に際しては、チャック93と折り込みシート94とのそれぞれを一対のシート90a間に個々に配置させる必要があり、その作業は煩雑となる。また、チャック93と折り込みシート94とを一対のシート90aに対して個々に溶着する必要があるために、やはりその作業も煩雑となる。したがって、これらの作業を行なうための製造装置の構造の複雑化を招き、その製造装置のコストが高価となることに加え、包装用袋B自体の製造コストも高価となっていた。
さらに、上記従来技術においては、チャック93と折り込みシート94とを一対のシート90a間に配置させる際に、これらのいずれについても位置ずれを生じないように配慮する必要がある。チャック93と折り込みシート94とのいずれか一方が正確な位置に配置されていたとしても、他方が大きく位置ずれすれば、もはやその包装用袋は不良品となってしまう。このようなことから、従来においては、包装用袋Bを製造する際の歩留りも悪いものとなっていた。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、中蓋などとしての役割を果たす折り込みシートと開閉用のチャックとを備えながらも製造の容易化および低コスト化を図ることが可能な包装用袋、およびそのような包装用袋を製造するための製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される包装用袋は、1または複数のシートにより形成された袋本体と、この袋本体の開閉口部の内側に位置するチャックと、上記袋本体内を横切るようにして上記袋本体内に設けられた折り込みシートと、を備えている、包装用袋であって、上記チャックと上記折り込みシートとは、互いに一体に形成され、または互いに接合されていることを特徴としている。
本発明の第2の側面によって提供される包装用袋の製造方法は、1または複数のシートに、チャックおよび折り込みシートを取り付ける工程と、上記シートから袋本体を形成する工程と、を有しており、上記袋本体の開閉口部の内側に上記チャックが位置するとともに、上記折り込みシートが上記袋本体内を横切るようにして上記袋本体内に設けられている包装用袋を製造するための製造方法であって、上記チャックおよび上記折り込みシートとしては、これらが互いに一体に形成され、または互いに接合されたものを使用することを特徴としている。
本発明によれば、従来技術とは異なり、チャックと折り込みシートとを袋本体に対して個別に取り付ける必要が無く、たとえば折り込みシートのみ、あるいはチャックのみを袋本体に溶着させるだけで、それらを一括して袋本体に取り付けることが可能となる。したがって、それらを袋本体に取り付ける作業の容易化または簡素化を図り、製造コストを低減することができる。また、包装用袋を製造するための装置についても、その構造の簡素化およびコストの低減化が可能である。さらに、本発明によれば、チャックと折り込みシートとの相対的な位置関係にずれが生じた状態で袋本体に取り付けられることも回避され、その分だけ不良品の発生率も低くなる。したがって、歩留りを良好とし、包装用袋の製造コストをより低減することができる。
本発明のその他の特徴および利点については、以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係る包装用袋の一例を示している。本実施形態の包装用袋Aは、袋本体1と、チャック2と、折り込みシート3とを備えている。ただし、後述するように、チャック2と折り込みシート3とは、一体的に形成されている。
袋本体1は、表裏一対のシート10a,10bと底部ガセット片11とを利用して密閉状態の袋状に形成されたものである。一対のシート10a,10bおよび底部ガセット片11は、いずれも可撓性を有し、かつ熱溶着性を有している。これらは、たとえば熱溶着性を有するポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などの合成樹脂製シート、あるいはこのような合成樹脂製シートを一部に備えたラミネートシートである。ラミネートシートの場合には、袋本体1の内面側となる面に熱溶着性があればよく、たとえば上記した熱溶着性を有する合成樹脂製シートの外側に金属箔、あるいは非熱溶着性の合成樹脂製シートなどを1または複数ラミネートしたものを用いることができる。袋本体1には、複数の熱シール部12a〜12cが設けられている。熱シール部12a,12bは、一対のシート10a,10bの上縁部どうし、および両側縁部どうしが重ね合わされて熱シールされた部分である。熱シール部12cは、シート10a,10bの各下縁部と底部ガセット片11の各下縁部とが重ね合わされて熱シールされた部分である。
袋本体1の上部は、開閉口部13であり、この開閉口部13の上部は熱シール部12aにより密閉されている。袋本体1の両側縁部または一方の側縁部の上部のうち、熱シール部12aよりも下方の部分には、開封用のノッチ14が形成されており、このノッチ14の形成箇所から図1の矢印N1方向に袋本体1を破断させることにより、開閉口部13を開かせることが可能となっている。
折り込みシート3は、可撓性を有する合成樹脂製であり、既述したとおり、チャック2を一体的に形成したものである。また、この折り込みシート3には、複数の貫通孔30が形成されている。この折り込みシート3は、たとえば図3(a)に示すように、シート本体部31の両側縁部31aに、チャック2の構成要素としての凸状部20aと凹溝形成部20bとが一体的に形成されたシート3Aを樹脂成形し、その後同図(b)に示すように、シート本体部31の凸状部20aと凹溝形成部20bとの間に複数の貫通孔30を形成することにより製造されたものである。シート3Aは、たとえば原材料となる溶融樹脂の押し出し成形により製造可能である。より具体的には、チャック2とシート本体部31とのそれぞれに対応する部分を成形機のノズルから同時に押し出すことにより製造可能である。シート3Aの材質、すなわち折り込みシート3の材質としては、たとえばPE、PP、EVA、およびポリオキシメチレン(POM)が挙げられる。シート3Aの材質は、限定されないものの、袋本体1の溶着対象部分の材質と同一にするとそれらの熱溶着性が良好となる。したがって、それらの材質を同一に揃えることが好ましい。チャック2の凸状部20aおよび凹溝形成部20bは、いずれも直線状に延びており、凹溝形成部20bの凹溝に対して凸状部20aが嵌脱可能である。シート本体部31の厚みtは、好ましくは20〜150μmとされており、より好ましくは30〜80μmとされている。厚みtが過小であると、シート本体部31の強度が弱くなり、製袋時おいて貫通孔30の周縁部分に亀裂を生じ易いといった虞れがある。これとは反対に、厚みtが過大であると、コスト高となり、またシール性が劣るものとなって、シート本体部31を熱シールする際の加熱温度を高めたり、あるいは加熱時間を長くしなければならないといった不利を生じる。厚みtを上記した範囲にすれば、そのような不利を解消するのに好適である。
図1および図2に示すように、折り込みシート3は、その折り返し部が下端部となるように2つ折りにされ、かつチャック2が閉じられた状態で、袋本体1内の上部に配され、熱シール部12dを介して袋本体1に接合されている。熱シール部12dは、折り込みシート3の両側縁部31aを袋本体1のシート10a,10bに溶着させた部分であり、チャック2の凸状部20aおよび凹溝形成部20bどうしを不当に溶着させないように、これらの部分よりも上方に位置している。
図面上は省略しているが、この包装用袋Aは、袋本体1の内部のうち、折り込みシート3よりも下方の領域に収容物が収容されている。この収容物は、たとえば粉状、粒状あるいは液体状である。
次に、本発明に係る包装用袋の製造方法について、上記した包装用袋Aを製造する場合を一例として説明する。
まず、図4に示すような製袋装置Cを利用し、2つの巻取りロールR1,R2から2枚の長尺帯状のシート10a',10b'を繰り出させて、これらを一対のローラ50間に送り込むことにより重ね合わせ、かつこれらを矢印N2で示す一定方向に搬送する。これと並行して、巻取りロールR3,R4からは長尺帯状の折り込みシート3' およびガセット用シート11' を繰り出させて、これらをシート10a',10b'間に送り込む。折り込みシート3' は、後述する切断工程により折り込みシート3とされるものであり、図5に示すように、チャック2が閉じた2つ折り状態でシート10a',10b'の一側縁部間に配置する。ガセット用シート11' は、後述する切断工程により底部ガセット片11とされるものであり、2つ折り状態でシート10a',10b'の他側縁部間に配置する。
なお、折り込みシート3'については、巻取りロールR3から繰り出すのではなく、たとえば非巻取りロール状態で所定の位置にセットしておき、この部分からシート10a',10b'間に繰り出すようにしてもかまわない。折り込みシート3'を強く巻き取ると、その巻取り圧によってチャック2にダメージを与える虞れがあるが、上記したような繰り出し手段によれば、そのような虞れを無くすことが可能である。また、この折り込みシート3'の繰り出しは、たとえば2つ折り状態で行なうのではなく、たとえばチャック2が開いた非折り畳み状態で行ない、シート10a',10b'に送り込まれるまでの搬送経路においてフォーマを用いて2つ折りとし、チャック2を閉じるようにしてもかまわない。
シート10a',10b'を重ね合わせて搬送する過程においては、折り込みシート3' の溶着作業を行なう。この溶着作業は、図6に示すように、シート10a',10b'のそれぞれの一側縁部間に溶着防止用のプレート51を挿入させた状態において、一対のシーラ52Aによって、シート10a',10b'のうちの折り込みシート3' の両側縁部に対応する箇所を加熱することにより行なう。これにより、上記した熱シール部12dが設けられる。プレート51の存在により、シート10a',10b'どうしおよび折り込みシート3' の一部分どうしが不当にシールされないようにすることができる。また、シーラ52Aは、チャック2を避けた位置を加熱するために、チャック2の凸状部20aと凹溝形成部20bとが不当にシールされることも防止される。図4に示すように、シーラ52Aの後段には、冷却器53Aが設けられており、この冷却器53Aによって熱シール部12dを冷却する。このようにすると、熱シール部12dの溶融軟化状態が早期に解消され、製袋装置Cの運転速度を高速にしつつ、シール対象部分以外の部分が不当に溶着し合うことを防止することができる。
その後は、図7に示すように、シート10a',10b'のそれぞれの一側縁部どうしを、一対のシーラ52Bによって挟圧し、かつ加熱することにより、熱シール部12aを設ける。また、シート10a',10b'の各他側縁部とガセット用シート11' の両側縁部とを一組のシーラ52Cによって挟圧し、かつ加熱することにより、熱シール部12cを設ける。ガセット用シート11'のうち、シート10a',10b'と接触する片面に熱溶着性をもたせ、かつそれとは反対の面には熱溶着性をもたさないようにすれば、ガセット用シート11'の両側縁どうしを不当にシールすることなく、上記両側縁をシート10a',10b'に対して適切にシールさせることができる。図4に示すように、シーラ52B,52Cのそれぞれの後段には、冷却器53B,53Cが設けられており、これらによって熱シール部12a,12cが早期に冷却されることにより、やはり不当な溶着が防止される。
冷却器53B,53Cの後段においては、1対または複数対のシーラ52Dによってシート10a',10b'を挟圧し、かつ加熱することにより、複数の熱シール部12bを順次設ける。その後段においては、切断具54を用いることによって、シート10a',10b'をその幅方向(短手方向)に切断し、複数の包装用袋A'を順次作製する。図4においては省略しているが、上記切断の際には、開封用ノッチ14を同時に形成する。また、各包装用袋A'は、その一側縁部に熱シール部12bを備えているのに対し、その他側縁部には、開口部19が形成されたものとなるように作製する。各包装用袋A'の内部には、未だ収容物が収容されていない。
包装用袋A'を作製した後は、図8に示すように、この包装用袋A'の一側縁部の開口部19を開き、この開口部19から包装用袋A'内に収容物を収容する。この収容作業を終えた後には、開口部19を閉じてその縁部を加熱して溶着する。これにより、図1および図2に示した包装用袋Aが得られる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、包装用袋A内から収容物を取り出すには、開封用ノッチ14の部分からこの包装用袋Aの上部を破り、熱シール部12aの形成領域を除去する。これにより、包装用袋Aは、図9(a)に示すような態様となり、チャック2よりも上方の部分は開口する。次いで、チャック2を開くと、同図(b)に示すように、開閉口部13を大きく開くことができる。その際、折り込みシート3は伸張した状態で袋本体1内を横切るために、包装用袋Aの開閉口部13を下向きにしても、収容物が一斉に包装用袋Aの外部に排出されることが阻止される。収容物は、折り込みシート3の貫通孔30を通過して、徐々に外部に排出され、いわゆる小出し機能が得られることとなる。収容物を所望量だけ排出した後には、チャック2を閉じることにより開閉口部13を密閉することができる。
本実施形態においては、チャック2が折り込みシート3と一体的に形成されており、これらを袋本体1に溶着させる手段としては、折り込みシート3の両側縁部に一対の熱シール部12dを設けているに過ぎず、チャック2を溶着するための専用の熱シール部は設けていない。したがって、従来技術と比較すると、チャック2および折り込みシート3を袋本体1に対して溶着するための作業工程数が少なく、その分だけ製造作業が容易化される。また、包装用袋Aの製造に際して、2枚のシート10a',10b'間にチャック2と折り込みシート3とを別々に送り込む必要はなく、それらの送り込み作業も容易となり、製造装置の構造の簡素化も図ることができる。さらに、チャック2と折り込みシート3とに、相対的な位置ずれが生じる虞れもない。したがって、本実施形態においては、それらの位置ずれに起因して不良品が発生することも無くなり、歩留りが良くなる。
本発明は、上記実施形態の内容に限定されない。本発明に係る包装用袋の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。同様に、本発明に係る包装用袋の製造方法の各工程の具体的な構成も、種々に変更自在である。
チャックと折り込みシートとを一体的に樹脂成形すれば、これらの製造コストを廉価にし、またチャックと折り込みシートとが互いに繋がっている部分などの強度を高いものとして、耐久性にも優れたものにできるという利点が得られる。ただし、本発明は、これに限定されない。本発明においては、たとえば図10(a)に示すように、チャック2の凸状部材20a'および凹溝形成部材20b'と折り込みシート3とを別体に形成しておき、これらを互いに接合させたものを用いてもかまわない。凸状部材20a'および凹溝形成部材20b'を折り込みシート3に接合させる手段としては、熱シールなどのシール手段を用いてもよく、さらにはこれに代えて、たとえば凸状部材20a'および凹溝形成部材20b'を押し出し成形し、これらが未だ比較的高温で軟質な状態にあるうちにこれらを折り込みシート3上に配置し、融着させる手段を採用することもできる。このような手段によれば、シール作業が不要であり、製造効率が良いため、やはりその製造コストを廉価にすることができる。
本発明においては、図10(b)に示すように、チャック2の凸状部材20a'および凹溝形成部材20b'の一部分が折り込みシート3からはみ出すようにこれらをシールした構成とすることもできる。この場合、折り込みシート3を袋本体にシールすることに代えて、凸状部材20a'および凹溝形成部材20b'のはみ出した部分を袋本体にシールすることにより、チャック2および折り込みシート3を袋本体に取り付けた構成とすることができる。
本発明においては、図11(a)に示すように、折り込みシート3をたとえば2層構造とし、一対のシート10a,10bに溶着される外層部分39aを熱溶着性に優れた低融点の樹脂とし、かつ内層部分39bならびにチャック2の凸状部20aおよび凹溝形成部20bを外層部分39aよりも高融点の熱溶着性の劣る樹脂とした構成とすることもできる。外層部分39aと内層部分39bとの間に、それらとは異なる材質の中間層(たとえば断熱作用を発揮する層)が追加されていてもよい。
このような構成によれば、同図(b)に示すように、折り込みシート3を2つ折り状にして一対のシート10a,10bに熱溶着する場合に、内層部分39bどうし、ならびに凸状部20aと凹溝形成部20bどうしが不当に溶着することを回避しつつ、外層部分39aをシート10a,10bに適切に溶着することが可能である。折り込みシート3の溶着時において、たとえば図6に示した熱溶着防止用のプレート51またはこれに相当するプレートを用いる必要はない。ちなみに、上記したような構成は、たとえば内層部分39bをPEとした場合には、外層部分39aをEVAとし、また内層部分39bをPPまたはPOMとした場合には、外層部分39aをPEまたはEVAとすることにより、実現することができる。
さらに、上記したように折り込みシート3の外面側と内面側とで融点を異ならせる構成は、図10(a),(b)に示したように折り込みシート3とチャック2とを別体に成形した場合においても適用可能である。すなわち、同図に示された折り込みシート3を熱溶着性のよい低融点の樹脂製とするとともに、チャック2を構成する凸状部材20a'および凹溝形成部材20b'を折り込みシート3よりも融点の高い樹脂製とすれば、少なくとも凸状部材20a'と凹溝形成部材20b'とが不当に溶着されないようにしつつ、折り込みシート3を袋本体に対して適切に溶着することが可能である。
さらに、本発明においては、図12に示すように、折り込みシート3およびチャック2が、コーティング層38を備えた構成とすることもできる。このコーティング層38は、たとえばフッ素樹脂あるいはシリコンを塗布するなどして形成されており、折り込みシート3のうち、チャック2が設けられている側の片面、およびチャック2を構成する凸状部20aおよび凹溝形成部20bの表面を覆っている。このような構成によっても、図11を参照して説明したものと同様な作用が得られる。
本発明でいうチャックは、少なくとも一対の構成要素が互いに着脱自在なものとして構成されたものであればよい。一般的に、チャックは気密シール性を得るために用いられるが、あえてそのようなシール性をもたないものを用いることもできる。また、気密シール性を高める手段として、たとえば図10(c)に示すように、2対の凸状部20aと凹溝形成部20bとを備えたいわゆる2条タイプのチャック、あるいはそれよりも構成要素の数が多いタイプのチャックを採用してもかまわない。
本発明でいう折り込みシートは、1または複数の貫通孔を設けておくことにより、収容物小出し用の中蓋としての役割をもたせるのに好適であるが、やはりこれに限定されない。たとえば、折り込みシートに貫通孔を設けることなく、この折り込みシートを単なる仕切り用のシートとして機能させたり、あるいは袋本体が開封されるまで袋本体内の気密状態を確実にしておくための密閉用シートとして役立たせてもよい。折り込みシートに適当数の孔を開ける手段に代えて、メッシュ状のシートを用いた構成とすることもできる。
袋本体については、全体が密閉されているか否かを問うものではなく、要は袋状の形態を有していればよく、一部分が開口していてもかまわない。したがって、本発明においては、袋本体の開閉口部を密閉するための熱シール部(上記実施形態の熱シール部12aに相当する部分)を有しない構成とすることができる。さらに、上記実施形態で説明した包装用袋Aとは異なり、内部に収容物が収容されていない構成であってもかまわない。換言すると、本発明に係る包装用袋は、図4および図8に示した包装用袋A'のように、収容物を収容するための開口部が形成されたままとされ、未だ収容物が収容されていない状態にあってもよい。このような包装用袋も本発明の技術的範囲に包摂される。
本発明に係る包装用袋の一例を示す一部破断斜視図である。 図1のII−II断面図である。 (a),(b)は、図1に示す包装用袋に用いられているチャック一体型の折り込みシートの製造例を示す断面図である。 図1に示す包装用袋を製造する工程の一部を示す概略斜視図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 図4のVII−VII断面図である。 図4に示す工程により製造された包装用袋から図1に示す包装用袋を製造する工程を示す斜視図である。 (a),(b)は、図1に示す包装用袋の使用状態を示す要部断面図である。 (a)〜(c)は、チャックおよび折り込みシートの他の例を示す断面図である。 (a),(b)は、チャックおよび折り込みシートの他の例を示す断面図である。 チャックおよび折り込みシートの他の例を示す断面図である。 従来の包装用袋の一例を示す一部破断斜視図である。 従来の包装用袋の製造方法の一例を示す断面図である。
符号の説明
A 包装用袋
1 袋本体
2 チャック
3,3' 折り込みシート
10a,10b シート
10a',10b' シート
11 底部ガセット片
11' ガセット用シート
12a〜12d 熱シール部
13 開閉口部
20a 凸状部
20b 凹溝形成部

Claims (2)

  1. 1または複数のシートにより形成された袋本体と、
    この袋本体の開閉口部の内側に位置するチャックと、
    上記袋本体内を横切るようにして上記袋本体内に設けられた折り込みシートと、
    を備えている、包装用袋であって、
    上記チャックと上記折り込みシートとは、互いに一体に形成され、または互いに接合されていることを特徴とする、包装用袋。
  2. 1または複数のシートに、チャックおよび折り込みシートを取り付ける工程と、上記シートから袋本体を形成する工程と、を有しており、
    上記袋本体の開閉口部の内側に上記チャックが位置するとともに、上記折り込みシートが上記袋本体内を横切るようにして上記袋本体内に設けられている包装用袋を製造するための製造方法であって、
    上記チャックおよび上記折り込みシートとしては、これらが互いに一体に形成され、または互いに接合されたものを使用することを特徴とする、包装用袋の製造方法。
JP2003424184A 2003-12-22 2003-12-22 包装用袋およびその製造方法 Pending JP2005178856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424184A JP2005178856A (ja) 2003-12-22 2003-12-22 包装用袋およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424184A JP2005178856A (ja) 2003-12-22 2003-12-22 包装用袋およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005178856A true JP2005178856A (ja) 2005-07-07
JP2005178856A5 JP2005178856A5 (ja) 2007-01-18

Family

ID=34784452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003424184A Pending JP2005178856A (ja) 2003-12-22 2003-12-22 包装用袋およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005178856A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193173A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Hosokawa Yoko Co Ltd 包装袋及びその製造方法
JP2008081179A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
US20080240623A1 (en) * 2007-03-30 2008-10-02 Kapak Corporation Bag construction with side gussets
JP2008273530A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Hosokawa Yoko Co Ltd チャック付き袋体及びその製造方法
JP2010269842A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Kyodo Printing Co Ltd 自立型袋
KR20160129624A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 김정매 식품 포장용 이중봉투

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193173A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Hosokawa Yoko Co Ltd 包装袋及びその製造方法
JP2008081179A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
US20080240623A1 (en) * 2007-03-30 2008-10-02 Kapak Corporation Bag construction with side gussets
US8944684B2 (en) * 2007-03-30 2015-02-03 Ampac Holdings Llc Bag construction with side gussets
JP2008273530A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Hosokawa Yoko Co Ltd チャック付き袋体及びその製造方法
JP2010269842A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Kyodo Printing Co Ltd 自立型袋
KR20160129624A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 김정매 식품 포장용 이중봉투
KR101700854B1 (ko) * 2015-04-30 2017-01-31 김정매 식품 포장용 이중봉투

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4937754B2 (ja) 充填包装体及びその製造方法
US7553083B2 (en) Reclosable packages with front panel opening
JP6876468B2 (ja) 軟包材容器用中間材の製造方法、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法
JP2016137929A (ja) 電子レンジ用包装袋及び製袋方法
JP5055860B2 (ja) 自立性袋とその製造方法及び無菌充填方法
JP2007261607A (ja) スタンディングパウチおよびその製造方法
JP4678625B1 (ja) チャック付二重袋及びその製造方法
JP2005178068A (ja) 包装用袋の製造方法およびその装置
JP2005178856A (ja) 包装用袋およびその製造方法
JP6889994B2 (ja) 注出口付き包装袋
JP2012184021A (ja) 包装袋、及びその包装袋に対する充填方法
JP2008155963A (ja) チャックテープ付きピロー包装用巻取原反
JP2007008500A (ja) スライドファスナー付きスタンディングパウチとその作製方法
JP2009018814A (ja) 物品収容袋
JP2006213368A (ja) ピロー包装体
JP2003267402A (ja) ジッパー付きガセット袋及びその製造方法
JP2003128090A (ja) ジッパー付袋、その製造方法及びそれに用いるジッパー開口部サイドシール装置
JP4760159B2 (ja) プラスチックパウチの製造方法
JP2017088238A (ja) スパウト付きガゼット袋およびその製造方法
JP4604287B1 (ja) チャック付二重袋及びその製造方法
JPH10211901A (ja) 口栓付き袋の製袋方法及び製袋充填方法
JP6440008B2 (ja) 袋および袋の本体部
JPH11193038A (ja) 自立性包装袋
JP7374827B2 (ja) 袋状容器および袋状容器の製造方法
WO2020262477A1 (ja) 袋状容器および袋状容器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091201