JP2007020063A - 携帯型電話装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の者で共有される場合であってもプライバシーを効果的に保護することができ、且つ着信に対して適切に応答することができる携帯型電話装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 携帯型電話装置1は、スロット10に入力される外部記憶装置11に記憶されているカードIDを読み込み、使用しているユーザを特定する。携帯型電話装置1はアドレス情報を複数記憶したアドレス帳、発信履歴、着信履歴等の各種情報を記憶する内部記憶装置を備えており、この内部記憶装置に記憶されたアドレス情報、発信履歴、着信履歴のうち、外部記憶装置11のカードIDから特定されるユーザに関するアドレス情報、発信履歴、着信履歴、及び、全ユーザに共用されるアドレス情報、発信履歴、着信履歴のみを表示装置7に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザによって携帯され、無線で通信を行う携帯型電話装置及びその制御方法に関する。
携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)等の携帯型電話装置は、通信相手毎に氏名と電話番号とを関連づけたアドレス帳機能を備えるものが多い。このアドレス帳機能により、発呼時には通信相手の氏名を指定するとその氏名に関連付けられた電話番号が検索されて発呼がなされ、また着信時には着信電話番号に関連付けられている氏名が検索されてその氏名が表示される。これにより、携帯型電話装置のユーザは通信相手の電話番号を覚える必要が無く利便性が向上する。また、近年においては、通信相手の氏名に対して電話番号のみならず、電子メールのアドレス、住所、その他の各種情報を関連付けることができる高機能なものも実現されている。
また、以下の特許文献1には、ICカードが挿入されていない場合には電源がオン状態とならず、ICカードが挿入されている場合にのみ電源をオン状態とすることができる携帯電話機が開示されている。この携帯電話機ではICカードにアドレス帳のデータ、送受信メールのデータ等を書き込むことができ、これによりユーザ毎に異なるICカードを用意することで、プライバシーを保護しつつ一台の携帯電話機を複数のユーザで共有することが可能となる。
特開2004−172885号公報
ところで、近年における携帯型電話装置の普及は目覚しいものがあり、一人が一台の携帯型電話装置を所有する時代となってきているが、一般家庭においては経済上の理由及び教育上の理由等の理由から家族の全員にそれぞれ一台の携帯型電話装置を持たせることに抵抗がある場合が少なくない。かかる場合において、携帯型電話装置を持たない者に一時的に携帯型電話装置を持たせたいときがある。例えば、学生の塾の行きかえりのみ緊急連絡がとれるようにしたいとき、又は旅行に行っている時のみ連絡をしたいときが挙げられる。
一台の携帯型電話装置の貸し借りを行えば上記の要求が満たされるが、携帯型電話装置にアドレス帳機能が設けられていると、その貸し借りに問題が生ずることがある。例えば、親が自分の携帯型電話装置を幼い子供に持たせた場合に、親の商売上の取引先から電話がかかって来くると問題であろうし、子供が親に携帯型電話装置を貸した場合に、子供の友人からの電話に親が出る機会があること喜ばしいことではない。このように、一台の携帯型電話装置の貸し借りを行う事は、プライバシー上の問題又は実際上の問題が生じる虞がある。
また、前述した特許文献1に開示された技術では、個人情報をICカードに記憶させて携帯型電話装置に記憶させないことにより事実上のプライバシーを保護することが可能である。しかしながら、上記の例のように親の商売上の取引先からかかってきた電話を子供がとったり、子供の友人からの電話に親が出るのを防止することができないというという問題がある。また、例えば、親が携帯型電話装置を携帯している際にかかってきた子供宛ての着信履歴は親のICカードに記憶されてしまうために、子供がその事実を知る事はできないという問題がある。
更に、上記の特許文献1に開示された技術では、前述した通りICカードが挿入されていなと電源をオン状態にすることができないため、ICカードが挿入されていないときの着信等を知ることができない。かかる事態を防止するために、例えば通常時において親のICカードを挿入したままにしておくと、その親のプライバシーを他の者が知り得ることになり問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の者で共有される場合であってもプライバシーを効果的に保護することができ、且つ着信に対して適切に応答することができる携帯型電話装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の携帯型電話装置は、外部記憶装置に記憶された識別情報を読み取る読取部を備え、当該読取部で読み取られた前記識別情報に応じて動作が制御される携帯型電話装置において、電話番号及びメールアドレスの少なくとも一方を含む個人情報と、当該個人情報と前記識別情報との関連性を示す関連情報とを記憶する内部記憶装置と、前記内部記憶装置に記憶された前記関連情報に基づく前記個人情報と前記読取部で読み取られた前記識別情報との関連性に応じて所定の処理の制御を行う制御部とを備えることを特徴としている。
ここで、本発明の携帯型電話装置は、基地局との間で無線通信を行う通信部を備え、前記所定の処理は、前記通話部を介した通話処理であることを特徴としている。
具体的には、前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記個人情報のうち、前記関連情報に基づき前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連している個人情報を有する通信相手との通信を許可し、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連していない個人情報を有する通信相手との通信を制限する制御を行うことを特徴としている。
更には、前記制御部が、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連していない個人情報を有する通信相手への発信及び当該通信相手からの着信を制限する制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の携帯型電話装置は、前記内部記憶装置に記憶された前記個人情報の表示が可能な表示部を備え、前記所定の処理は、前記表示部への前記個人情報の表示処理を含むことを特徴としている。
具体的には、前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記個人情報のうち、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連している個人情報を前記表示部に表示し、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連していない個人情報を前記表示部に表示させない制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の携帯型電話装置は、前記内部記憶装置は発信及び着信の少なくとも一方の履歴を更に記憶するものであり、前記内部記憶装置に記憶された前記履歴の表示が可能な表示部を備え、前記所定の処理は、前記表示部への前記履歴の表示処理を含むことを特徴としている。
具体的には、前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記履歴のうち、前記記憶部に前記個人情報が記憶されている通信相手との間の履歴であって前記読取部に読み取られた前記識別情報に前記個人情報が関連していない通信相手との間の履歴を前記表示部に表示させない制御を行うことを特徴としている。
或いは、前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記履歴のうち、前記記憶部に前記個人情報が記憶されている通信相手との間の履歴であって前記読取部に読み取られた前記識別情報に前記個人情報が関連している通信相手との間の履歴を前記表示部に表示させる制御を行うことを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の携帯型電話装置の制御方法は、外部記憶装置に記憶された識別情報を読み取り、当該読み取った前記識別情報に応じて動作が制御される携帯型電話装置の制御方法において、電話番号及びメールアドレスの少なくとも一方を含む個人情報と、当該個人情報と前記識別情報との関連性を示す関連情報とを内部記憶装置に記憶する第1ステップと、前記外部記憶装置から前記識別情報を読み取る第2ステップと、前記内部記憶装置に記憶された前記関連情報に基づく前記個人情報と前記第2ステップで読み取られた前記識別情報との関連性に応じて所定の処理の制御を行う第3ステップとを含むことを特徴としている。
本発明によれば、外部記憶装置に記憶された識別情報が読み取られ、内部記憶装置に記憶された関連情報に基づいて、内部記憶装置に記憶された個人情報と外部記憶装置に記憶された識別情報との関連性に応じて所定の処理の制御が行われる。ここで個人情報を用いた所定の処理は、例えば通話部を介した通話処理、表示部への個人情報の表示処理、表示部への前記履歴の表示処理等の処理である。これにより、携帯型電話装置が複数の者で共有される場合であってもプライバシーを効果的に保護することができ、且つ着信に対して適切に応答することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による携帯型電話装置及びその制御方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による携帯型電話装置の外観を示す図である。図1に示す通り、本実施形態の携帯型電話装置1は、第1の筐体2と第2の筐体3とをヒンジ部4により互いに折り畳み自在に連結してなるものである。
第1の筐体2の内部には通話キー、終話キー、テンキー、ソフトキー等の各種の操作キー5及びマイクロフォン6が設けられており、これらは、折り畳んだ際に第2の筐体3と対向する第1の筐体2の対向面2a側に露出している。第2の筐体3の内部には、液晶表示装置、有機EL表示装置等の表示装置7、スピーカー8、及びアンテナ9が設けられており、表示装置7の表示面及びスピーカー8は、折り畳んだ際に第1の筐体2と対向する第2の筐体3の対向面3a側に露出している。
表示装置7は、基地局と携帯型電話装置1との通信状態、ユーザによる操作キー5の操作内容を示す操作情報、電子メールの文章等の各種情報等を表示するためのものであり、平面視略矩形状に形成されている。また、マイクロフォン6及びスピーカー8は、第1の筐体2と第2の筐体3とを相互に開いた状態にてアンテナ9を介して、無線通話を行ったり、音楽再生や音声録音時に使用するものである。
また、本実施形態の携帯型電話装置1は、第1の筐体2の一側面2bにICカード等の外部記憶装置11を挿入するスロット10を備える。外部記憶装置11は内部に不揮発性の記憶装置30(図2参照)を備えており、この記憶装置30には外部記憶装置11毎に一意に定まる識別情報(以下、カードIDという)を含むカード情報が記憶されている。ユーザによって外部記憶装置11が携帯型電話装置1のスロット10に挿入されると、この記憶装置30に記憶されているカード情報が、接続端子12を介して携帯型電話装置1に読み込まれる。本実施形態の携帯型電話装置1は、スロット10に挿入された外部記憶装置11からカードIDを読み出すことにより携帯型電話装置1を使用しているユーザを識別する。尚、スロット10に外部記憶装置11が挿入されていなくとも、アドレス帳の使用、発信履歴及び着信履歴の参照、並びに通話は可能であるが、後述する通り、それらの機能の一部が制限される。
図2は、携帯型電話装置1の内部に設けられる電気回路の概略構成を示すブロック図である。図2に示す通り、携帯型電話装置1の内部に設けられる電気回路は、無線部21、制御部22、内部記憶装置23、入力部24、表示部25、データ読み取り部26、外部記憶装置接続検出部27、及びコネクタ28を含んで構成される。尚、図2での図示は省略しているが、ユーザの音声を音声信号に変換するマイクロフォン6及び音声信号を音声に変換するスピーカー8を含む音声変換部も設けられている。無線部21はアンテナ9で受信された受信信号の検波、復調、周波数変換等を行って制御部22に出力するとともに、制御部22から出力される信号の変調、周波数変換等を行って送信信号をアンテナ9に出力する。
制御部22は、無線部21から出力される信号に対して所定の処理を施して音声変換部のスピーカー8に出力するとともに、音声変換部のマイクロフォン6から出力される音声信号に対して所定の処理を施して無線部21に出力する。また、制御部22は、基地局と携帯型電話装置1との通信状態、ユーザによる入力部24の操作内容を示す操作情報、受信した電子メールの内容等の情報を表示部25に出力する。
更に、制御部22は、外部記憶装置接続検出部27にてコネクタ28に対する外部記憶装置11の接続が検出された場合には、外部記憶装置11の記憶装置30に記憶されているカードIDに応じて、表示部25に対する表示内容を制限する制御、着信時の着信通知を抑制する制御等を行う。具体的には、例えばアドレス情報(個人情報)を含むアドレス帳の内容表示、発信履歴及び着信履歴(電子メールの発信履歴及び着信履歴を含む)の表示等の表示が制限される。尚、かかる制御の具体例については後述する。
内部記憶装置23は、通信相手の氏名に対して電話番号及び電子メールアドレス等の情報が関連付けられたアドレス帳のデータ、発信履歴及び着信履歴を示すデータ、受信メール、及びスロット10に外部記憶装置11が挿入されているときには、外部記憶装置11に記憶されたカードID等を記憶する。尚、内部記憶装置23に記憶される各種データの詳細については後述する。入力部24は、図1に示す操作キー5を含んで構成され、ユーザによる操作内容に応じた信号を制御部22に出力する。表示部25は、図1に示す表示装置7を含んで構成され、制御部22から出力される信号に基づいた表示を行う。尚、図2に示す例では、着信を音で知らせるブザー25aも表示部25に設けられている。
データ読み取り部26は、制御部22の制御の下で、コネクタ28に接続された外部記憶装置11の記憶装置30からカードIDを含むカード情報を読み取る。外部記憶装置接続検出部27は、外部記憶装置11がコネクタ28に接続されているか否かを検出し、その検出結果を制御部22に出力する。コネクタ28は、図1に示すスロット10の内部に設けられており、外部記憶装置11の接続端子12と接続される端子(図示省略)を備えている。
次に、内部記憶装置23に記憶されるデータについて具体的に説明する。尚、ここでは、内部記憶装置23に記憶されるアドレス帳、発信履歴、及び着信履歴のデータについて重点的に説明する。
〔アドレス帳〕
図3は、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されるアドレス帳の一例を示す図である。図3に示す通り、アドレス帳は、登録番号(レコード番号)が割り当てられた複数のレコードからなるレコード形式で内部記憶装置23に記憶される。1つのレコードは、電話番号が格納されるフィールドF11、氏名が格納されるフィールドF12、電子メールアドレスが格納されるフィールドF13、住所等のその他の情報が格納されるフィールドF14、及びレコードに格納された情報のユーザ毎の利用を制限するか否かを制御するための制御情報が格納されるフィールドF15を含んでなる。
図3に示す通り、フィールドF15には、ユーザ毎のサブフィールドf151〜f155が設けられており、これらサブフィールドf151〜f155に格納される制御情報に応じて、そのユーザに対する情報の利用が制御される。尚、図3に示す例では、5つのサブフィールドf151〜f155が設けられている場合を図示しているが、サブフィールドの数はこれに限られる訳ではなく、携帯型電話装置1を共有するユーザの数だけ設けられる。サブフィールドに格納される制御情報が‘1’である場合にはそのユーザに対するそのレコードに格納された情報の利用が許可され、制御情報が‘0’である場合にはそのユーザに対するそのレコードに格納された情報の利用が制限される。また、制御情報が‘2’である場合には全てのユーザに対するそのレコードに格納された情報の利用が許可される。
このように、内部記憶装置23には、アドレス帳の各レコードに格納された電話番号、氏名、及び電子メールアドレス等の個人情報(個人の情報に限らず法人等の情報も含む)に対応して、各ユーザ(外部記憶装置11のカードID)との関連性を示す関連情報としての制御情報が記憶されている。そして、この制御情報に基づくアドレス帳の各レコードにある情報と各ユーザとの関連性に応じて、レコードに格納された情報を利用した所定の処理(発信、着信等の通信や、履歴等の表示等)の制御が行われる。
例えば、登録番号が‘1’であるレコードには、フィールドF11に電話番号“03-****-****”が格納され、フィールドF12に氏名“A”が格納され、フィールドF13に電子メールアドレス“***@***.com”が格納されている。また、サブフィールドf151にのみ制御情報‘1’が格納されており、他のサブフィールドf152〜f155には制御情報‘0’が格納されている。よって、このレコードに格納された情報(電話番号“03-****-****”、氏名“A”、及び電子メールアドレス“***@***.com”)の使用は、ユーザ1(User1)のみに許可され、他のユーザ2〜ユーザ5(User2〜User5)には許可されない。尚、携帯型電話装置1を使用しているユーザの識別は、スロット10に挿入されている外部記憶装置11から読み出したカードIDにより行われる。
〔発信履歴〕
図4は、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶される発信履歴の一例を示す図である。図4に示す通り、発信履歴は図3に示すアドレス帳と同様に、レコード番号が割り当てられた複数のレコードからなるレコード形式で内部記憶装置23に記憶される。1つのレコードは、発信先の電話番号が格納されるフィールドF21、発信時刻が格納されるフィールドF22、発信先の電話番号のアドレス帳における登録番号が格納されるフィールドF23、発信先の電話番号に関連付けられた氏名が格納されるフィールドF24、所定の情報が格納されるフィールドF25、及び発信時にスロット10に挿入されていた外部記憶装置11のカードIDが格納されるフィールドF26を含んでなる。
例えば、登録番号が‘1’であるレコードには、フィールドF21に電話番号“080-********”が格納され、フィールドF23にアドレス帳の登録番号“No.5”が格納され、フィールドF24に氏名“E”が格納され、フィールドF26に“User3”が格納されている。尚、図4に示す例では、理解の容易のためにフィールドF26に“User3”が格納されているとしているが、実際にはUser3が所有する外部記憶装置11のカードIDが格納される。また、登録番号が‘2’であるレコードには、フィールドF21に電話番号“052-***-****”が格納されているが、フィールドF23,F24,F26への情報の格納が省略されている。フィールドF23,F24への情報の格納が省略されるのは、フィールドF21に格納された電話番号“052-***-****”がアドレス帳に登録されていないためであり、フィールドF26への情報の格納が省略されるのは、携帯型電話装置1のスロット10に外部記憶装置11が挿入されていない状態で発信が行われたためである。
〔着信履歴〕
図5は、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶される着信履歴の一例を示す図である。図5に示す通り、着信履歴は図3に示すアドレス帳及び図4に示す発信履歴と同様に、レコード番号が割り当てられた複数のレコードからなるレコード形式で内部記憶装置23に記憶される。1つのレコードは、発信者(携帯型電話装置1への呼び出しを行った電話装置)の電話番号(着信電話番号)が格納されるフィールドF31、着信時刻が格納されるフィールドF32、着信電話番号のアドレス帳における登録番号が格納されるフィールドF33、着信電話番号に関連付けられた氏名が格納されるフィールドF34、所定の情報が格納されるフィールドF35、レコードに格納された着信履歴のユーザ毎の利用を制限するか否かを制御するための制御情報が格納されるフィールドF36、着信時にスロット10に挿入されていた外部記憶装置11のカードIDが格納されるフィールドF37、及び着信対応を許可するか否かを示す情報が格納されるフィールドF38を含んでなる。
図5に示す通り、フィールドF36には、ユーザ毎のサブフィールドf361〜f365が設けられており、これらサブフィールドf361〜f365に格納される制御情報に応じて、そのユーザに対する情報の利用が制御される。尚、図5に示す例では、5つのサブフィールドf361〜f365が設けられている場合を図示しているが、サブフィールドの数はこれに限られる訳ではなく、携帯型電話装置1を共有するユーザの数だけ設けられる。図3に示すアドレス帳のフィールドF15に格納される制御情報と同様に、サブフィールドに格納される制御情報が‘1’である場合にはそのユーザに対するそのレコードに格納された情報の利用が許可され、制御情報が‘0’である場合にはそのユーザに対するそのレコードに格納された情報の利用が制限される。また、制御情報が‘2’である場合には全てのユーザに対するそのレコードに格納された情報の利用が許可される。
例えば、登録番号が‘1’であるレコードには、フィールドF31に電話番号“080-********”が格納され、フィールドF33にアドレス帳の登録番号“No.5”が格納され、フィールドF34に氏名“E”が格納され、フィールドF37に“User1”が格納され、フィールドF38に“着信不可”が格納されている。また、サブフィールドf363,f365にのみ制御情報‘1’が格納されており、他のサブフィールドf361,f362,f364には制御情報‘0’が格納されている。よって、このレコードに格納された情報(電話番号“080-********”、登録番号“No.5”、及び氏名“E”)の使用は、ユーザ3(User3)及びユーザ5(User5)のみに許可され、他のユーザ1,2,4(User1,User2,User4)には許可されない。
また、フィールドF38に“着信不可”が格納されているため、その着信があったときの対応が制限される。尚、フィールドF38に格納される情報は、フィールドF36,F37の内容から決定される。つまり、着信時に携帯型電話装置1を使用しているユーザを示す情報が格納されるフィールドF37には“User1”が格納されており、このUser1はサブフィールドf361に格納された制御情報からそのレコードに格納された情報の利用が許可されないユーザであるため、フィールドF38には着信対応を許可しない旨を示す“着信不可”が格納される。尚、携帯型電話装置1を使用しているユーザの識別は、スロット10に挿入されている外部記憶装置11から読み出したカードIDにより行われる。
また、登録番号が‘2’であるレコードには、フィールドF31に電話番号“052-***-****”が格納されているが、フィールドF33,F34への情報の格納が省略されている。これは、フィールドF31に格納された電話番号“052-***-****”がアドレス帳に登録されていないためである。また、フィールドF36の全てのサブフィールドf361〜f365には制御情報‘2’が格納され、フィールドF37にはスロット10に外部記憶装置11が挿入されていない旨を示す情報“カードなし”が格納され、フィールドF38には着信対応を許可する旨を示す“着信”が格納される。よって、フィールドF36に格納された情報から、このレコードに格納された情報(電話番号“052-***-****”)の使用は全てのユーザ1〜5(User1〜User5)に許可され、またフィールドF38に格納された情報から、着信に対する応答がその着信があったときに携帯型電話装置1を使用しているユーザに許可される。
以上、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されるアドレス帳、発信履歴、及び着信履歴について説明したが、電子メールの発信履歴及び着信履歴も同様に記憶される。電子メールの発信履歴は図4に示す発信履歴(通話の発信履歴)と同様のレコード形式で記憶され、電子メールの発信履歴は図5に示す着信履歴(通話の着信履歴)と同様のレコード形式で記憶される。
次に、携帯型電話装置1の動作について説明する。尚、以下の説明では、アドレス帳への登録時の動作、アドレス帳の内容表示時の動作、発信時の動作、着信時の動作、及び履歴(発信履歴又は着信履歴)表示時の動作について順に説明する。
〔アドレス帳への登録時の動作〕
図6は、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されるアドレス帳への登録時の動作を示すフローチャートである。携帯型電話装置1のユーザが、入力部24に設けられた操作キー5を操作して登録開始指示を行うと図6に示すフローチャートの処理が開始される。処理が開始されると、アドレス情報を入力する処理が行われる(ステップS11)。具体的には、ユーザが入力部24に設けられた操作キー5を操作して電話番号、氏名、メールアドレス等の情報を入力すると、これらの情報が制御部22に入力される。
次に、制御部22がカード情報を取得する(ステップS12)。この処理では、制御部22が外部記憶装置接続検出部27の検出結果に基づいて外部記憶装置11の接続の有無を判断し、外部記憶装置11が接続されていると判断した場合にデータ読み取り部26を制御して外部記憶装置11からカード情報を読み取る。尚、外部記憶装置接続検出部27によって外部記憶装置11の接続が検出されたときに予め外部記憶装置11からカード情報を読み取って内部記憶装置23に記憶させておき、この内部記憶装置23に記憶されたカード情報から必要な情報(カードID等)を取得するようにしても良い。次いで、制御部22は外部記憶装置11の有無を判断する(ステップS13)。
ステップS13の判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、アドレス帳の新たなレコードのフィールドF11〜F13(図3参照)に、ステップS11で入力されたアドレス情報(電話番号、氏名、メールアドレス帳)をそれぞれ記憶する。また、そのレコードのフィールドF15に設けられたサブフィールドf151〜f155のうちのステップS12で取得したカード情報に含まれているカードIDに対応したサブフィールドに制御情報‘1’を記憶し、他のサブフィールドに制御情報‘0’を記憶する。これにより、入力されたアドレス情報がユーザ(カードID)に対応付けて登録される。
このとき、ユーザが新たに登録したアドレス情報の利用を他のユーザに許可する場合には、入力部24の操作キー5を操作してアドレス情報の利用を許可するユーザを指示する。これにより、制御部22は、アドレス帳に新たに登録されたレコードのフィールドF15に設けられたサブフィールドf151〜f155のうち、指示されたユーザに対応したサブフィールドに制御情報‘1’を記憶する。以上の処理を終えると、アドレス登録処理は終了する。
尚、ユーザが入力したアドレス情報と同じアドレス情報が既にアドレス帳の何れかのレコードに登録されている場合には、そのレコードのフィールドF15に設けられたサブフィールドf151〜f155のうちのステップS12で取得したカード情報に含まれているカードIDに対応したサブフィールドや指示されたユーザに対応したサブフィールドに制御情報‘1’を記憶するようにすればよい。
一方、ステップS13の判断結果が「NO」の場合には、制御部22は、アドレス帳の新たなレコードのフィールドF11〜F13(図3参照)に、ステップS11で入力されたアドレス情報(電話番号、氏名、メールアドレス帳)をそれぞれ記憶するとともに、そのレコードのフィールドF15に設けられたサブフィールドf151〜f155の全てに制御情報‘2’を記憶する。これにより、入力されたアドレス情報が全ユーザに共用されるものとして登録される。以上の処理を終えると、アドレス登録処理は終了する。
〔アドレス帳の内容表示時の動作〕
図7は、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されたアドレス帳の内容表示時の動作を示すフローチャートである。携帯型電話装置1のユーザが、入力部24に設けられた操作キー5を操作してアドレス帳の表示指示を行うと図7に示すフローチャートの処理が開始される。処理が開始されると、制御部22がカード情報を取得する(ステップS21)。
この処理では、制御部22が外部記憶装置接続検出部27の検出結果に基づいて外部記憶装置11の接続の有無を判断し、外部記憶装置11が接続されていると判断した場合にデータ読み取り部26を制御して外部記憶装置11からカード情報を読み取る。尚、外部記憶装置接続検出部27によって外部記憶装置11の接続が検出されたときに予め外部記憶装置11からカード情報を読み取って内部記憶装置23に記憶させておき、この内部記憶装置23に記憶されたカード情報から必要な情報(カードID等)を取得するようにしても良い。
次いで、制御部22は外部記憶装置11の有無を判断する(ステップS22)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、アドレス帳に登録されているアドレス情報のうち、ユーザに対応付けられたアドレス情報と全ユーザに共用されるアドレス情報とを読み出し、これらの情報を表示部25の表示装置7に出力してその内容を表示させる(ステップS23)。
具体的には、まずアドレス帳の各レコードをなすサブフィールドf151〜f155のうち、ステップS21で取得したカード情報に含まれるカードIDに対応したサブフィールドに、制御情報‘1’又は制御情報‘2’が格納されているレコードのアドレス情報を抽出する。次に、抽出したアドレス情報を表示装置7に出力して表示させる。以上の表示処理を終えると、アドレス表示処理は終了する。
一方、ステップS22の判断結果が「NO」の場合には、制御部22は、アドレス帳に登録されているアドレス情報のうち、全ユーザに共用されるアドレス情報のみを読み出し、これらの情報を表示部25の表示装置7に出力して、その内容を表示させる(ステップS24)。具体的には、アドレス帳の各レコードをなすサブフィールドf151〜f155のうち、ステップS21で取得したカード情報に含まれるカードIDに対応したサブフィールドに、制御情報‘2’が格納されているレコードのアドレス情報を抽出し、抽出したアドレス情報を表示装置7に出力して表示させる。以上の表示処理を終えると、アドレス表示処理は終了する。
以上の通り、アドレス帳の内容を表示させる場合に、携帯型電話装置1のスロット10に外部記憶装置11が挿入されていないときには、全ユーザに共用されるアドレス情報のみが表示される。一方、外部記憶装置11が挿入されているときには、全ユーザに共用されるアドレス情報と挿入された外部記憶装置11に記憶されているカードIDに対応付けられたアドレス情報とが表示される。これにより、外部記憶装置11をスロット10に挿入させた状態でアドレス帳への登録を行えば、ユーザが意図して他のユーザに登録したアドレス情報の利用を許可した場合を除き、他のユーザが携帯型電話装置1を使用しているときにその状態で登録された内容は表示されないため、プライバシーを効果的に保護することができる。
〔発信時の動作〕
図8は、携帯型電話装置1の発信時の動作を示すフローチャートである。発信ボタンの押下等により処理が開始されると、制御部22がカード情報を取得する(ステップS31)。この処理では、制御部22が外部記憶装置接続検出部27の検出結果に基づいて外部記憶装置11の接続の有無を判断し、外部記憶装置11が接続されていると判断した場合にデータ読み取り部26を制御して外部記憶装置11からカード情報を読み取る。尚、外部記憶装置接続検出部27によって外部記憶装置11の接続が検出されたときに予め外部記憶装置11からカード情報を読み取って内部記憶装置23に記憶させておき、この内部記憶装置23に記憶されたカード情報から必要な情報(カードID等)を取得するようにしても良い。
次いで、制御部22は外部記憶装置11の有無を判断する(ステップS32)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、ユーザによりアドレス帳の使用の操作がなされたか否かを判断する(ステップS33)。この判断結果が「YES」の場合には、アドレス帳に登録されているアドレス情報のうち、ユーザに対応付けられたアドレス情報と全ユーザに共用されるアドレス情報とを読み出し、これらの情報を表示部25の表示装置7に出力してその内容を表示させる(ステップS34)。具体的には、アドレス帳の各レコードをなすサブフィールドf151〜f155のうち、ステップS31で取得したカード情報に含まれるカードIDに対応したサブフィールドに、制御情報‘1’又は制御情報‘2’が格納されているレコードのアドレス情報を抽出し、抽出したアドレス情報を表示装置7に出力して表示させる。
次に、制御部22はユーザの操作によってアドレス帳から発信先が選択されたか否かを判断する(ステップS35)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は選択された発信先に対する発信処理を実行する(ステップS36)。そして、ユーザに対応付けて発信履歴を内部記憶装置23に登録する(ステップS37)。一方、ステップS33の判断結果が「NO」の場合、又はステップS35の判断結果が「NO」の場合には、ユーザが入力部24の操作キー5を操作することにより発信先の直接入力が行われ(ステップS38)、この発信先への発信処理が実行される(ステップS36)。そして、ユーザに対応付けた発信履歴の登録が行われる(ステップS37)。以上の処理を終えると、発信時の処理は終了する。
他方、ステップS32の判断結果が「NO」の場合には、制御部22は、ユーザによりアドレス帳の使用の操作がなされたか否かを判断する(ステップS39)。この判断結果が「YES」の場合には、アドレス帳に登録されているアドレス情報のうち、全ユーザに共用されるアドレス情報のみを読み出し、これらの情報を表示部25の表示装置7に出力してその内容を表示させる(ステップS40)。具体的には、アドレス帳の各レコードをなすサブフィールドf151〜f155(図3参照)のうち、制御情報‘2’が格納されているレコードのアドレス情報を抽出し、抽出したアドレス情報を表示装置7に出力して表示させる。
次に、制御部22はユーザの操作によってアドレス帳から発信先が選択されたか否かを判断する(ステップS41)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は選択された発信先に対する発信処理を実行する(ステップS42)。そして、全ユーザに共用されるものとして発信履歴を内部記憶装置23に登録する(ステップS43)。一方、ステップS39の判断結果が「NO」の場合、又はステップS41の判断結果が「NO」の場合には、ユーザが入力部24の操作キー5を操作することにより発信先の直接入力が行われ(ステップS44)、この発信先への発信処理が実行される(ステップS42)。そして、ユーザに対応付けた発信履歴の登録が行われる(ステップS43)。以上の処理を終えると、発信時の処理は終了する。
以上の通り、発信時にもアドレス帳の内容が表示されるが、アドレス帳の内容を表示させる場合に、携帯型電話装置1のスロット10に外部記憶装置11が挿入されていないときには、全ユーザに共用されるアドレス情報のみが表示される。一方、外部記憶装置11が挿入されているときには、全ユーザに共用されるアドレス情報と挿入された外部記憶装置11に記憶されているカードIDに対応付けられたアドレス情報とが表示される。これにより、原則として他のユーザが携帯型電話装置1を使用しているときにそのユーザ以外のユーザに対応付けて登録されたアドレス情報は表示されないため、プライバシーを効果的に保護することができる。
また、携帯型電話装置1に外部記憶装置11が挿入された状態で発信が行われると、その外部記憶装置11に記憶されているカードIDで特定されるユーザに対応付けて発信履歴が登録される。これに対し、携帯型電話装置1に外部記憶装置11が挿入されない状態で発信が行われると、全ユーザに共用されるものとして発信履歴が登録される。
〔着信時の動作〕
図9は、携帯型電話装置1の着信時の動作を示すフローチャートである。着信があると、制御部22がカード情報を取得するとともに、発信者を示す情報(発信者情報)を取得する(ステップS31)。カード情報を取得する処理では、制御部22が外部記憶装置接続検出部27の検出結果に基づいて外部記憶装置11の接続の有無を判断し、外部記憶装置11が接続されていると判断した場合にデータ読み取り部26を制御して外部記憶装置11からカード情報を読み取る。尚、外部記憶装置接続検出部27によって外部記憶装置11の接続が検出されたときに予め外部記憶装置11からカード情報を読み取って内部記憶装置23に記憶させておき、この内部記憶装置23に記憶されたカード情報から必要な情報(カードID等)を取得するようにしても良い。
次いで、制御部22は外部記憶装置11の有無を判断する(ステップS52)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、内部記憶装置23に記憶されたアドレス帳を検索し、ステップS51で取得した発信者情報がアドレス帳に登録されているか否かを判断する(ステップS53)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、その発信者に関する情報が利用可能であるか否かを判断する(ステップS54)。具体的には、ステップS51で取得した発信者情報が格納されているレコードのサブフィールドf151〜f155(図3参照)のうち、ステップS51で取得したカード情報のカードIDに対応するサブフィールドに格納されている制御情報が‘1’又は‘2’であるか否かを判断する。
この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、今回の着信をステップS51で取得したカード情報のカードIDで特定されるユーザの着信履歴、又は全ユーザで共用される着信履歴として登録する(ステップS55)。具体的には、上記のアドレス帳のサブフィールドに格納されている制御情報が‘1’である場合には、図5に示す着信履歴のサブフィールドf361〜f365のうちのそのユーザに対するサブフィールドに制御情報‘1’を格納することで今回の着信をステップS51で取得したカード情報のカードIDで特定されるユーザの着信履歴として登録する。一方、上記のアドレス帳のサブフィールドに格納されている制御情報が‘2’である場合には、図5に示す着信履歴のサブフィールドf361〜f365の全てに制御情報‘2’を格納することで、今回の着信を全ユーザで共用される着信履歴として登録する。
次に、制御部22は、表示部25に設けられたブザー25aに制御信号を出力して着信音を作動させるとともに、発信者に関してアドレス帳に登録されている情報を表示部25の表示装置7に出力してその内容を表示させることにより、着信があった旨をユーザに通知して着信を許可する処理を行う(ステップS56)。そして、ユーザが入力部24に設けられた通話キーを操作すると着信がなされ、通話が可能となる(ステップS57)。以上の処理を終えると、着信時の処理は終了する。
一方、ステップS54の判断結果が「NO」の場合には、制御部22は、今回の着信を他のユーザに対する着信履歴として登録する(ステップS58)。具体的には、ステップS51で取得した発信者情報が格納されているレコードのサブフィールドf151〜f155(図3参照)のうちの制御情報が‘1’となっているユーザを特定し、着信履歴のサブフィールド(図5参照)f361〜f365のうちの特定したユーザに対応するサブフィールドに制御情報‘1’を格納することで、今回の着信を他のユーザに対する着信履歴として登録する。そして、ユーザに対する着信を通知せず、且つ着信を不許可とする処理を行う(ステップS59)。
他方、ステップS53の判断結果が「NO」の場合には、発信者がアドレス帳に登録されていないため、全ユーザで共用される着信履歴として登録する(ステップS60)。具体的には、図5に示す着信履歴のサブフィールドf361〜f365の全てに制御情報‘2’を格納することで、今回の着信を全ユーザで共用される着信履歴として登録する。次に、制御部22は、表示部25に設けられたブザー25aに制御信号を出力して着信音を作動させるとともに、着信のあった番号を表示部25の表示装置7に出力してその内容を表示させることにより、着信があった旨をユーザに通知して着信を許可する処理を行う(ステップS61)。そして、ユーザが入力部24に設けられた通話キーを操作すると着信がなされ、通話が可能となる(ステップS62)。以上の処理を終えると、着信時の処理は終了する。
また、ステップS52の判断結果が「NO」の場合には、制御部22は、内部記憶装置23に記憶されたアドレス帳を検索し、ステップS51で取得した発信者情報がアドレス帳に登録されているか否かを判断する(ステップS63)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、特定のユーザのみがその発信者に関する情報を利用可能であるか否かを判断する(ステップS64)。この判断結果が「YES」の場合には、ステップS58の処理に進み、その特定のユーザの着信履歴として登録する処理が行われる。一方、ステップS63の判断結果又はステップS64の判断結果が「NO」の場合には、ステップS60に進み、全ユーザで共用される着信履歴として登録する処理が行われる。
以上の通り、取得した発信者情報がアドレス帳に登録されている場合には、携帯型電話装置1を使用しているユーザ宛の着信があったときには着信通知及び着信許可処理が行われるとともにそのユーザに対する着信履歴として登録される。一方、この場合において、携帯型電話装置1を使用しているユーザ以外の他のユーザ宛の着信があったときには着信通知がなされず着信不許可処理が行われその他のユーザに対する着信履歴として登録される。また、取得した発信者情報がアドレス帳に登録されていない場合には、着信通知及び着信許可処理が行われるとともに全ユーザに共用される着信履歴として登録される。
このため、例えば、親が自分の携帯型電話装置を幼い子供に持たせた場合に、親の商売上の取引先から電話がかかって来たとしても、着信通知がなされずしかも着信不許可処理が行われるため、親の商売上の取引先からかかってきた電話を子供が取るといった事態を防止することができる。また、子供が親に携帯型電話装置を貸した場合に、子供の友人からの電話に親が出ることも防止できる。更に、他のユーザ宛の電話に出ることを防止できるため、各ユーザのプライバシーを効果的に保護することができる。
〔履歴表示時の動作〕
図10は、携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶された履歴(発信履歴、着信履歴)表示時の動作を示すフローチャートである。携帯型電話装置1のユーザが、入力部24に設けられた操作キー5を操作して履歴の表示指示を行うと図10に示すフローチャートの処理が開始される。処理が開始されると、制御部22がカード情報を取得する(ステップS71)。
この処理では、制御部22が外部記憶装置接続検出部27の検出結果に基づいて外部記憶装置11の接続の有無を判断し、外部記憶装置11が接続されていると判断した場合にデータ読み取り部26を制御して外部記憶装置11からカード情報を読み取る。尚、外部記憶装置接続検出部27によって外部記憶装置11の接続が検出されたときに予め外部記憶装置11からカード情報を読み取って内部記憶装置23に記憶させておき、この内部記憶装置23に記憶されたカード情報から必要な情報(カードID等)を取得するようにしても良い。
次いで、制御部22は外部記憶装置11の有無を判断する(ステップS72)。この判断結果が「YES」の場合には、制御部22は、内部記憶装置23に記憶されている履歴のうち、ステップS71で取得したカード情報から特定される携帯型電話装置1を使用しているユーザに対する履歴、及び全ユーザに共用される履歴を取得する(ステップS73)。そして、取得した履歴を表示部25の表示装置7に出力して、履歴表示を行う(ステップS74)。以上の表示処理を終えると、履歴表示処理は終了する。
一方、ステップS72の判断結果が「NO」の場合には、制御部22は、内部記憶装置23に記憶されている履歴のうち、全ユーザに共用される履歴を取得する(ステップS75)。そして、取得した履歴を表示部25の表示装置7に出力して、履歴表示を行う(ステップS74)。以上の表示処理を終えると、履歴表示処理は終了する。
以上の通り、履歴を表示させる場合に、携帯型電話装置1のスロット10に外部記憶装置11が挿入されているときには、全ユーザに共用されるアドレス情報と挿入された外部記憶装置11に記憶されているカードIDで特定されるユーザに対する履歴が表示される。一方、携帯型電話装置1のスロット10に外部記憶装置11が挿入されていないときには、全ユーザに共用される履歴のみが表示される。これにより、ユーザ毎の履歴を別々に管理されるため、例えば、親が携帯型電話装置1使用している最中に子供宛の着信があった場合でも、子供は自身の外部記憶装置をスロット10に挿入することによりその事実を知ることが可能である。このように、携帯型電話装置1を共有しても各ユーザのプライバシーを効果的に保護することができる。
以上、本発明の一実施形態による通信端末装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、図3に示したアドレス帳、図4に示した発信履歴、及び図5に示した着信履歴は他の構成とすることができる。図11は、アドレス帳の他の例を示す図である。図11に示すアドレス帳は、各ユーザ毎のアドレス帳が別々に設けられているとともに、全ユーザに共用されるアドレス帳が設けられている。図11(a)〜図11(e)は、ユーザ1(User1)〜ユーザ5(User5)に対してそれぞれ個別に設けられるアドレス帳であり、図11(f)は全ユーザに共用されるアドレス帳である。
図12は、発信履歴の他の例を示す図である。図12に示す発信履歴は、図11に示すアドレス帳と同様に、各ユーザ毎の発信履歴が別々に設けられているとともに、全ユーザに共用される発信履歴が設けられている。図12(a)は、ユーザ1(User1)に対して個別に設けられる発信履歴である。尚、他のユーザ2(User2)〜ユーザ5(User5)に対しても図12(a)に示す発信履歴と同様の発信履歴が設けられている。また、図12(b)は全ユーザに共用される発信履歴である。
図13は、着信履歴の他の例を示す図である。図13に示す着信履歴は、図12に示す発信履歴と同様に、各ユーザ毎の着信履歴が別々に設けられているとともに、全ユーザに共用される着信履歴が設けられている。図13(a)は、ユーザ1(User1)に対して個別に設けられる着信履歴である。尚、他のユーザ2(User2)〜ユーザ5(User5)に対しても図13(a)に示す着信履歴と同様の着信履歴が設けられている。また、図12(b)は全ユーザに共用される着信履歴である。尚、電子メールの発信履歴及び着信履歴も図12,図13に示す発信履歴及び着信履歴と同様の構成にすることができる。
本発明の一実施形態による携帯型電話装置の外観を示す図である。 携帯型電話装置1の内部に設けられる電気回路の概略構成を示すブロック図である。 携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されるアドレス帳の一例を示す図である。 携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶される発信履歴の一例を示す図である。 携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶される着信履歴の一例を示す図である。 携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されるアドレス帳への登録時の動作を示すフローチャートである。 携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶されたアドレス帳の内容表示時の動作を示すフローチャートである。 携帯型電話装置1の発信時の動作を示すフローチャートである。 携帯型電話装置1の着信時の動作を示すフローチャートである。 携帯型電話装置1の内部記憶装置23に記憶された履歴(発信履歴、着信履歴)表示時の動作を示すフローチャートである。 アドレス帳の他の例を示す図である。 発信履歴の他の例を示す図である。 着信履歴の他の例を示す図である。
符号の説明
1 携帯型電話装置
7 表示装置(表示部)
11 外部記憶装置
21 無線部(通信部)
22 制御部
23 内部記憶装置
25 表示部
26 データ読み取り部(読取部)

Claims (10)

  1. 外部記憶装置に記憶された識別情報を読み取る読取部を備え、当該読取部で読み取られた前記識別情報に応じて動作が制御される携帯型電話装置において、
    電話番号及びメールアドレスの少なくとも一方を含む個人情報と、当該個人情報と前記識別情報との関連性を示す関連情報とを記憶する内部記憶装置と、
    前記内部記憶装置に記憶された前記関連情報に基づく前記個人情報と前記読取部で読み取られた前記識別情報との関連性に応じて所定の処理の制御を行う制御部と
    を備えることを特徴とする携帯型電話装置。
  2. 基地局との間で無線通信を行う通信部を備え、
    前記所定の処理は、前記通話部を介した通話処理であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電話装置。
  3. 前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記個人情報のうち、前記関連情報に基づき前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連している個人情報を有する通信相手との通信を許可し、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連していない個人情報を有する通信相手との通信を制限する制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の携帯型電話装置。
  4. 前記制御部は、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連していない個人情報を有する通信相手への発信及び当該通信相手からの着信を制限する制御を行うことを特徴とする請求項3記載の携帯型電話装置。
  5. 前記内部記憶装置に記憶された前記個人情報の表示が可能な表示部を備え、
    前記所定の処理は、前記表示部への前記個人情報の表示処理を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の携帯型電話装置。
  6. 前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記個人情報のうち、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連している個人情報を前記表示部に表示し、前記読取部に読み取られた前記識別情報に関連していない個人情報を前記表示部に表示させない制御を行うことを特徴とする請求項5記載の携帯型電話装置。
  7. 前記内部記憶装置は発信及び着信の少なくとも一方の履歴を更に記憶するものであり、
    前記内部記憶装置に記憶された前記履歴の表示が可能な表示部を備え、
    前記所定の処理は、前記表示部への前記履歴の表示処理を含むことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の携帯型電話装置。
  8. 前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記履歴のうち、前記記憶部に前記個人情報が記憶されている通信相手との間の履歴であって前記読取部に読み取られた前記識別情報に前記個人情報が関連していない通信相手との間の履歴を前記表示部に表示させない制御を行うことを特徴とする請求項7記載の携帯型電話装置。
  9. 前記制御部は、前記内部記憶装置に記憶された前記履歴のうち、前記記憶部に前記個人情報が記憶されている通信相手との間の履歴であって前記読取部に読み取られた前記識別情報に前記個人情報が関連している通信相手との間の履歴を前記表示部に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項7記載の携帯型電話装置。
  10. 外部記憶装置に記憶された識別情報を読み取り、当該読み取った前記識別情報に応じて動作が制御される携帯型電話装置の制御方法において、
    電話番号及びメールアドレスの少なくとも一方を含む個人情報と、当該個人情報と前記識別情報との関連性を示す関連情報とを内部記憶装置に記憶する第1ステップと、
    前記外部記憶装置から前記識別情報を読み取る第2ステップと、
    前記内部記憶装置に記憶された前記関連情報に基づく前記個人情報と前記第2ステップで読み取られた前記識別情報との関連性に応じて所定の処理の制御を行う第3ステップと
    を含むことを特徴とする携帯型電話装置の制御方法。
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