JP2006517418A - 牽引可能な手荷物用の旋回可能なハンドル - Google Patents

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Abstract

牽引可能な手荷物用の牽引部材は、この牽引部材のアーム部分に対して二次元的に旋回可能で、複数位置でロック可能な牽引ハンドルを備えている。牽引ハンドルとアーム部分との旋回関係により、使用者が手荷物を牽引する場合に、自分の身体の側方の快適な位置で牽引ハンドルを把持できる位置に、そのハンドルを回転させることができる。又、この旋回関係によって、使用者が牽引可能な手荷物を方向転換する際に、自分の手首を捻る必要が少なくなることで、この手荷物の操作性が向上する。本発明は、引き込み可能な牽引部材の牽引ハンドルの、手荷物に対する適切な位置への旋回を許容するので、牽引ハンドルが手荷物と同一平面上に位置し、他の物体に引っかかることがない。

Description

関連出願の引用
本願は、2002年9月10日付けで出願された米国特許出願第10/238,390号、2002年2月5日付けで出願された米国特許出願第10/072,042号、及び2001年11月21日付けで出願された米国特許出願第09/990,076号の優先権を主張する。これら全ての参照文献の開示全体は、引用して本明細書に援用する。
1.技術分野
本発明は、手で牽引可能な旅行手荷物の分野に関する。より詳細には、本発明は牽引ハンドルを備えた牽引部材であって、この牽引ハンドルがそのアーム部分に旋回可能に取り付けられ、且つ複数位置でロック可能な牽引部材に関する。牽引部材の牽引ハンドルとアーム部分との間の旋回結合により、使用者が、手荷物を平面上で牽引する際に、他の方法で可能となるより快適な姿勢で牽引ハンドルを保持できる。
2.関連技術の説明
多種多様な手荷物には、人が旅行中にそれらを牽引できるように、通常1つ又は複数の車輪が設けられている。典型的には、牽引可能な手荷物は、牽引可能ハンドルをその手荷物に連結するアーム部分を備えた牽引部材も備えている。牽引可能ハンドルを手荷物に連結するアーム部分の長さによって、手荷物を牽引する際に、手荷物がユーザの脚や足に接触するのが防止される。
車輪や牽引部材を永久的に備え付けていない手荷物でも、牽引カートを使えば牽引できる。典型的なカートを手荷物に取り外し可能に固定すれば、手荷物を牽引するための車輪及び牽引部材を提供できる。
牽引部材が手荷物の一体的部分であっても牽引カートの一部分であっても、大多数の牽引部材では、牽引ハンドルが、牽引される手荷物から選択的に伸縮可能となっている。牽引部材を伸縮させる機能により、手荷物を牽引しない時は、牽引部材が邪魔にならない。更に、牽引部材が引き込み位置にある時は、旅行中に車のトランク又は飛行機の頭上コンパートメント内に手荷物を容易に収容できる。
牽引可能な手荷物の車輪及び牽引部材が手荷物に永久的に固定されている場合、車輪付き手荷物は、牽引ハンドルで架橋連結した一対の平行な入れ子式ポールからなる延伸可能な牽引部材を具備するのが普通であり、入れ子式ポールは、手荷物の内部区画室に固定した垂直方向の個別の管状差込口の中に摺動される。手荷物車輪の中間に位置した単一の管状差込口から伸縮する単一ポールからなる入れ子式牽引部材も知られており、使用されている。何れの場合も、永久固定された牽引部材を備えた手荷物は、典型的には牽引ハンドル用の差込口を備えており、牽引ハンドルを収縮した際に、このハンドルは手荷物の外表面と同一平面に位置することになる。これにより、手荷物を牽引していない時に牽引ハンドルが邪魔になることを防止し、牽引ハンドルが他の物体に引っかかりにくくする一方で、手荷物の外見上の美観を向上させる。
牽引カートに関してより一般的な点であろうが、他の種類の手荷物には、手荷物に対して回転するように蝶番式に取り付けたバーやポールなどの入れ子式でない延伸可能な牽引部材を用いるものがある。典型的には、こうした蝶番式に取り付けられた牽引部材は、手荷物を牽引しない時は手荷物の側面に牽引部材を保持するある種の留め金を備えており、この留め金は、必要な時は牽引部材を解放して、延伸位置まで上方に旋回させることができる。
牽引部材の種類によらず、延伸可能な牽引部材は、牽引部材を延伸位置でロックする機構を備えているのが普通である。そうしたロック機構は、本発明の分野で周知であり、バネ押し移動止め、カムロック、及び他の干渉ロックなどの器具を含む。幾つかのロック機構は、解放機構を手動で操作することでロック解除させる。多くのバネ押し移動止め機構のような他のロック機構は、移動止めを引き込むのに十分な力を牽引ハンドルに掛けるだけで自動的に解放される。更に、牽引部材によっては、牽引部材を引き込み位置でロック可能なロック機構を備えたものもある。
旅行中に手荷物を持って移動するのでなく手荷物を牽引できるという便利さにもかかわらず、手荷物の牽引は不便で、厄介な仕事となることがある。手荷物の牽引が厄介となりうる理由の一つは、殆どの牽引部材の牽引ハンドルの位置及び形状にある。上述のように、2本ポール牽引部材の牽引ハンドルは、通常、ポールを架橋連結するブリッジとなっている。従って、こうした牽引ハンドルは、概して、手荷物を牽引する平面に対して水平に配向され、手荷物を牽引する経路に対して直交状に延伸している。この構成では、概してユーザは、手首を何れかの方向に殆ど回転限度まで回転させた状態で、牽引ハンドルを身体の後で握らなければならない。こうした手荷物を長距離にわたり牽引すると、この姿勢に苦痛を感じることがあり、疲労を避けるため、しばしば一回乃至数回にわたり持ち手を替える必要性を感じる。
上述した牽引ハンドル構成の快適性に関する欠点にもかかわらず、これら牽引ハンドルの代替的配向を実現するには、しばしば、これら装置の実用性に関わる他の側面を犠牲にする必要がでてくる。例えば、延伸可能な牽引部材のハンドルをより快適にするような形状にすれば、牽引部材を引き込める際に、ハンドルを手荷物から突出させたり、ハンドルの差込口を大きくせざるをえなくなる可能性が高い。上述した構成の牽引ハンドルに関わる別の欠点は、牽引ハンドルを保持しておくための把持形態により、手首をそれ以上捻ることが困難なせいで、牽引する手荷物の操作性が限られることがある点である。
本発明の牽引部材は、牽引可能な手荷物と組み合わせて使用するように構成されている。本発明によれば、牽引部材は牽引ハンドルを備え、この牽引ハンドルは、少なくとも1つの軸を中心に旋回できるように牽引部材のアーム部分に取り付けられ、幾つかの実施形態では複数位置でロック可能である。
牽引部材の牽引ハンドルとアーム部分との間の相対運動により、使用者が手荷物を牽引する際に、快適な位置で牽引ハンドルを保持できる。更に、牽引部材の牽引ハンドルとアーム部分との相対運動により、使用者が手荷物の方向転換を試みる際に、牽引ハンドルの握りを調節する必要がなくなるので、手荷物の操作性が向上する。更に、牽引ハンドルとアーム部分との相対運動により、アーム部分を引き込む時には、牽引ハンドルを再配置可能であり、邪魔にならず、手荷物の使用を妨害することがない。
概して、本発明の牽引部材は、アーム部分と牽引ハンドルとを含む。アーム部分は、牽引ハンドルを手荷物に連結するよう構成されており、牽引ハンドルは、アーム部分に対して旋回可能な様態でアーム部分に連結されている。本発明の第1実施形態では、アーム部分は、選択的に手荷物から延伸し、或いは手荷物に向かって引き込まれる、湾曲した単一ポールからなる入れ子式部材を使用する。第1実施形態の牽引ハンドルはT字型の形状を備え、旋回機構により、このハンドルは、アーム部分の全長により画定されるアーム部分の中心軸を中心に旋回可能である。
アーム部分の中心軸を中心とした牽引ハンドルの旋回を許容することで、第1実施形態の牽引ハンドルが旋回可能となり、その横棒すなわち取っ手が上に向かって、且つ牽引部材を用いて手荷物を牽引する使用者の背後で延伸する。従って、ハンドルが水平及び横方向に配向される牽引部材とは異なり、第1実施形態の牽引ハンドルは、使用者が手を身体の側面に置き且つ手のひらが腰を向いた状態で把持可能である。従って、第1実施形態の牽引ハンドルは、ブリーフケースを持ち運ぶ時のような自然且つ快適な様態で把持できる。取っ手の上方且つ背後への傾きにより、使用者が手首をその運動範囲の中間に維持できるので、快適性が増す。更に、牽引ハンドルとアーム部分との旋回相対運動により、使用者が手荷物を牽引する際に自分の手首を捻る必要が少なくなる。
第1実施形態の牽引部材は、手荷物に永久的に固定するように適合されており、好適には、牽引ハンドルの引き込みが望ましい時には牽引ハンドルを内部に収容するための差込口を含む。引き込む時は、取っ手が水平且つ横方向に配向されるように(牽引部材を手荷物外表面に隣接させるのが好適な配置であるという理由により、牽引ハンドルを収容するためには概して望ましい)牽引ハンドルを旋回できる。
本発明の第2実施形態では、アーム部分は、互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定の長さを具備し、アーム部分の近位端が動作可能に手荷物に固定されている。第2実施形態の牽引ハンドルは、アーム部分の遠位端に動作可能に固定され、少なくとも2つの旋回軸を中心にした、アーム部分に対する牽引ハンドルの旋回運動を可能とする。牽引部材の第2実施形態の牽引ハンドルは、アーム部分に対して少なくとも2つの旋回軸を中心に旋回できるので、牽引部材の第2実施形態は、第1実施形態に関して上述した全ての利点を提供するが、第1実施形態を改善したものでもある。
本発明の第3実施形態では、牽引部材は、牽引ハンドルと、牽引ハンドルに動作可能に接続されたアーム部分と、旋回機構と、ロック機構とを含む。アーム部分は、牽引ハンドルを手荷物に固定するように構成且つ適合されている。牽引ハンドルがアーム部分を介して手荷物に固定される時は、牽引ハンドルが、旋回軸を中心に、手荷物から離間され且つその外部に位置したアーム部分の一部に対して旋回可能となる様態で、旋回機構が牽引ハンドルをアーム部分に連結する。ロック機構は、牽引ハンドル及びアーム部分に動作可能に連結されており、更に、アーム位置に対してロック位置とロック解除位置との間を選択的に移動可能である。ロック機構は、ロック位置にある場合は、アーム部分の前記一部分に対する旋回軸を中心にした牽引ハンドルの旋回を規制するが、ロック解除位置にある場合は、アーム部分に対して旋回軸を中心にした牽引ハンドルの旋回を規制しない。
第4実施形態では、アーム部分は、互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定長さを具備し、アーム部分の近位端が手荷物に動作可能に固定されている。第4実施形態の牽引ハンドルは、アーム部分の遠位端に動作可能に固定され、少なくとも2つの旋回軸を中心にしたアーム部分に対する牽引ハンドルの旋回運動を可能とし、更に、牽引ハンドルはロック機構を含む。ロック機構は、牽引ハンドル及びアーム部分に動作可能に連結されている。更に、ロック機構は、アーム部分に対してロック位置とロック解除位置との間を選択的に移動可能である。ロック時には、ロック機構は2つの軸における運動を禁止する。ロック解除時には、ロック機構は少なくとも1つの軸における運動を解放するが、両方の軸における運動を解放するのが好ましい。ロック機構は、アーム部分の構成要素を解放して、それら要素は互いに入れ子式にはまり込むことができる。
本発明の主要な利点及び特徴を上述のように説明したが、好適な実施形態に関する次の図面及び詳細な説明を参考にすれば、本発明をより完全且つ詳細に理解し、評価できる。
本発明の牽引部材の第1実施形態は、特に手荷物の一体的部分となるように適合且つ構成されている。図1及び2に示したように、第1実施形態の牽引部材(20)は、車輪付きバックパック(22)に取り付けられており、アーム部分(24)、牽引ハンドル(26)、及び旋回機構(28)からなる。この牽引部材は、車輪付きバックパックに取り付けた状態を図示してあるが、この使用法に限定されるわけではなく、他の種類の車輪付き手荷物、任意種類の車輪付きバッグ、及び/又は手荷物用の車輪付きカートに組み合わせて使用できる。
図1に示したように、第1実施形態のアーム部分(24)は、複数の摺動係合した管状セクション(30)、(32)、(34)から形成された、湾曲した引き込み可能な、単一ポール入れ子式部材である。管状セクション(30)、(32)、(34)は、それぞれ、楕円又は長円形断面を備え、入れ子式に一方が他方内に摺動するよう構成されている。摩耗を減少させ、十分な強度を与えるため、管状セクション(30)、(32)、(34)は、鋼鉄、アルミ、又は他の適切な材料製とするのが好ましい。断面が最大の管状セクション(34)は、バックパック(22)の内側に固定し、残りの管状セクション(30)、(32)は、アーム部分(24)の全長にわたり中心軸A−Aを画定する弓形経路に沿ってセクション(34)から入れ子式に延伸する。アーム部分(24)が完全に延伸されれば、ロック機構(図示しない)は、延伸位置でアーム部分を自動的にロックするよう構成されているのが好ましい。そうしたロック機構は、本発明の分野で周知であり、具体的にどの種類のロック機構を用いるかは、この牽引部材の動作には重要ではない。バックパック(22)に固定された管状セクション(34)の反対側には、断面積が最小の遠位管状セクション(30)が位置し、その端部(38)は、牽引ハンドル(26)を支持するため固定されていない。一対の穴(39)が自由端部(38)の近傍に設けられて、後述するように牽引ハンドル(26)をアーム部分(24)に固定している。
牽引ハンドル(26)は、T字型の形状であるのが好ましく、高分子材料製とするのが好ましい。牽引ハンドル(26)のT字形状は基部(40)により形成されており、基部は、その中心軸B−Bに沿ってクロスバーすなわち取っ手(42)から直交状に延伸するのが好ましい。牽引ハンドル(26)の基部(40)は、中心軸に直交して配向された、平坦で円形の支持表面(44)で終端している。筒状貫通孔(46)が、基部(40)及び取っ手(42)を介して中心軸に沿って延伸している。端ぐり穴(52)を、貫通孔(46)の上端部において牽引ハンドル(26)に形成するのが好ましい。牽引ハンドル(26)の支持表面(44)、貫通孔(46)、及び端ぐり穴(52)は、後述するように旋回機構(28)の部分を形成する。最後に、アーム部分(24)と共に用いるロック機構をロック解除する解放機構(図示しない)を収容するための凹部キャビティ(48)及び一対のめくら穴(50)を、牽引ハンドル(26)の上端部に形成するのが好ましい。牽引ハンドルの第1実施形態はT字型の形状だが、他の形状も使用可能である。例えば、基部を取っ手の一端から延伸且つ湾曲させて、支持表面(44)を取っ手に対して中央に位置させるか、或いは、2つの基部を取っ手の対向する両端から延伸且つ湾曲させて支持表面で結合させてもよい。
旋回機構(28)は、牽引ハンドル(26)の貫通孔(46)、端ぐり穴(52)、支持表面(44)に加え、コネクタ(54)、ジャーナルピンすなわち旋回ピン(56)、及びナット(58)を含むのが好ましい。牽引ハンドル(26)と同様に、コネクタ(54)は高分子材料製とするのが好ましく、一端において、上部の平坦で円形の支持表面(60)と、対向する他端において基端部(62)を備えるのが好ましい。コネクタ(54)の支持表面(60)は、牽引ハンドル(26)の支持表面(44)と同一面積であることが好ましい。コネクタ(54)は、牽引ハンドル(26)の貫通孔(46)と直径が等しい中央内腔(64)を備えており、この内腔(64)は、コネクタ(54)を通過して支持表面(60)から直交状に延伸している。コネクタ(54)の基端部(62)は、最小の管状セクション(30)の自由端部(38)の断面と類似した断面を備え、環状リム(66)で終端している。一対の平行な平坦部(68)が、基端部(62)の反対側面上に中央内腔(64)に平行に形成され、更に、一対の同軸めくら穴(70)が平坦部(68)内へ直交状に延伸している。
旋回機構(28)のジャーナルピン(56)は鋼鉄又はアルミ製とするのが好ましく、牽引ハンドル(26)の貫通孔(46)及びコネクタ(54)の中央内腔(64)の直径と実質的に等しい筒状外径を備える。ジャーナルピン(56)は、対向する軸方向端部の一方に頭部(72)と、対向する軸方向端部の他方にネジ切り部(74)とを備えるのが好ましい。ネジ切り部(74)は、旋回機構(28)のナット(58)を装着するように構成されている。ジャーナルピン(56)も、軸方向の貫通孔すなわち中央内腔(76)を備えるのが好ましい。
図6に示したように、第1実施形態の牽引部材(20)を組み立てるには、ジャーナルピン(56)を、牽引ハンドル(26)の貫通孔(46)及びコネクタ(54)の中央内腔(64)に通して、ジャーナルピン(56)の頭部(72)が牽引ハンドル(26)の中央内腔(52)内に嵌入し、ナット(58)をピンのネジ切り部(74)に螺合させる。こうしてジャーナルピン(56)により、牽引ハンドル(26)がコネクタ(54)に取り付けられるが、その際に、牽引ハンドル(26)の支持表面(44)が、コネクタ(54)の支持表面(60)と同一平面上で回転可能に摺動係合する様態となる。コネクタのリム(66)が、最小径の入れ子式セクションの自由端部に係合するまで、コネクタ(54)の基端部(62)を自由端部内に挿入する。コネクタ(54)は、一対のネジ又はリベット(78)を自由端部(38)の穴(39)を介してコネクタ(54)のめくら穴(70)に通すことで、入れ子式セクション(30)の自由端部(38)に固定するのが好ましい。しかし、他の連結手段を用いることもできる。入れ子式セクション(30)の自由端部(38)に固定されたコネクタは、アーム部分(24)の遠位端を画定する。
上述のように構成すると、ジャーナルピン(56)は、アーム部分(24)の中心軸A−Aと位置合わせされ、牽引ハンドル(26)は、中心軸の回りを自由に旋回できる。入れ子式管状セクション(30)、(32)、(34)のこうした構成により、アーム部分(24)は、延伸位置と引き込み位置との間を移動可能となる。図1に示した延伸位置では、牽引ハンドル(26)は、バックパック(22)から離間した位置にあり、このため使用者は、バックパックを自分の足に接触させることなく牽引できる。図2に示したように、引き込み位置では、アーム部分(24)の管状セクション(30)、(32)、(34)は互いの内部に引き込まれており、従って牽引ハンドル(26)は、バックパック(22)の上部に設けられた差込口(80)内に引き込まれている。牽引ハンドル(26)の形状によって、バックパック(22)を牽引する時、使用者は、基部(40)が人差し指と中指の間に延伸した状態で取っ手(42)を手のひらに把持できる。更に、牽引ハンドル(26)は旋回させて、その取っ手(42)を上後方に延伸させられるので、使用者は自分の手首を捻ることなく牽引ハンドルを把持できる。更に、バックパック(22)を牽引又は背負う時は、牽引ハンドル(26)を旋回させ、バックパックの差込口(80)に引き込ませることができ、ハンドルが同一面に位置して、他の物体に絡まったり、引っかかったりしにくくなる。牽引ハンドル(26)における凹部(48)及びめくら穴(50)並びに旋回ピン(56)の中央内腔(76)により、ロック機構(図示しない)を解放してアーム部分(24)をバックパック(22)内部に引き込ませる解放機構を牽引ハンドル上に配置でき、更に、この解放機構は旋回ピンの中央内腔(76)を介して延伸している。又、牽引ハンドル(56)とアーム部分(24)との間の旋回結合によって、使用者が、手首を捻ることなくバックパック(22)を方向転換できるので、疲労を軽減し、牽引時の手荷物の操作性が向上する。
本発明の牽引部材の第2実施形態は、第1実施形態と同様に、特に手荷物の一体的部分となるように適合且つ構成されている。図7乃至11に示したように、第2実施形態の牽引部材(100)は、アーム部分(102)、牽引ハンドル(104)、及び中間部材(106)からなるのが好ましい。図示されてはいないが、第2実施形態の牽引部材(100)は、牽引可能な手荷物に、第1実施形態の牽引部材(20)と類似の様態で取り付けるように構成されている。従って、第2実施形態の説明に当たって、手荷物への牽引部材の取り付け方法は詳細には説明しない。しかし、第2実施形態が、第1実施形態と類似の様態で、或いは本発明の分野で公知の他の手段で手荷物に取り付けられることは理解すべきである。
図8乃至11に示したように、第2実施形態の牽引部材(100)のアーム部分(102)は、第1実施形態のアーム部分(24)と概ね同様に、湾曲した入れ子式部材とするのが好ましい。しかし、第1実施形態のアーム部分(24)とは異なり、第2実施形態のアーム部分(102)は、手荷物内の単一差込口(図示しない)に摺動して出入りする2本ポール部材とするのが好ましい。アーム部分(102)は、手荷物に摺動係合する近位端(図示しない)と、手荷物に向かって引き込み可能且つ手荷物から離れる方向で延伸可能な反対側の遠位端(108)との間に一定の長さを備えている。アルミ、鋼鉄、又は他の適切な高強度材料から形成された一対の離間した管状部材(110)が、アーム部分(102)の近位端をアーム部分の遠位端(108)に連結している。アーム部分(102)の管状部材(110)は、互いに近接してアーム部分(102)の全長にわたって並んで延伸し、アーム部分(102)の互いに反対側となる近位端及び遠位端(108)で互いに強固に連結するのが好ましい。従って、アーム部分(102)の2つの管状部材(110)は、従来の単一ポール部材と概ね同様に機能するので、これら2つの部材は、主に美観上の目的で単一管状部材に替わって用いられている。最後に、貫通孔(112)が、各管状部材(110)の遠位縁(114)に隣接した位置で、各管状部材を貫通して形成されているのが好ましい。
又、アーム部分(102)は、好適には高分子材料製の一対の遠位端部キャップ(116)を含む。各端部キャップ(116)は、一方の管状部材(110)の遠位端内にソケット式に差し込むように構成且つ適合された基部(118)を備えている。肩部(120)が、基部(118)に隣接して端部キャップ(116)それぞれに形成され、各管状部材(110)の遠位縁(114)に当接して、端部キャップが管状部材内へそれ以上挿入されるのを防止している。第1貫通孔(122)が、端部キャップ(116)それぞれの基部(118)を貫通して形成されている。端部キャップの基部が管状部材(110)に挿入され、端部キャップの肩部(120)が管状部材の遠位縁(114)に当接すると、各基部の貫通孔(122)は、対応する管状部材の貫通孔(112)と位置合わせされる。リベットのような留め具(124)が、各管状部材(110)の貫通孔(112)及び各端部キャップの基部(118)の第1貫通孔(122)を貫通し、従って端部キャップを管状部材に固定している。
各端部キャップ(116)は、更に、その肩部(120)に直交状に配向された平面状支持表面(126)を含む。支持表面(126)は、円形の外周を備えるのが好ましい。第2貫通孔(128)が、各端部キャップを貫通して形成されており、支持表面の中央に位置し且つ支持表面に直交状に位置している。支持キャップの第2貫通孔(128)は互いに同軸である。第2貫通孔は、各端部キャップ(116)における支持表面(126)の反対側に形成された端ぐり穴(130)を備えている。端ぐり穴(130)は、従って、凹設された環状シェルフ(132)を形成する。上述のように、各端部キャップ(116)がアーム部分(102)の一方の管状部材(110)に取り付けられた状態で、端部キャップの支持表面(126)は互いに離間され、平行で且つ対向している。
牽引部材(100)の第2実施形態の牽引ハンドル(104)は、高分子材料及び金属から作製されているのが好ましい。牽引ハンドル(104)はT字型の形状で、更に、高分子材料製であり、互いに反対側となる自由端部(136)を備えた握り部(134)を含む。牽引ハンドル(104)の基部(138)も、高分子材料製として、握り部(134)と一体形成するのが好ましい。基部(138)は握り部(134)と交差し、握り部から好適には直交状に延伸する。円形の支持表面(140)が、牽引ハンドルの基部(138)の端部に形成されている。又、牽引ハンドル(104)は、好適には金属製のハンドル旋回シャフト(142)であって、基部の支持表面(140)の中央に位置し、この支持表面から直交状に突出したハンドル旋回シャフト(142)を含む。旋回シャフト(142)は、基部の支持表面から、シャフトの遠位端近傍のネジ切り部(144)まで突出している。ハンドル旋回シャフト(142)の反対側端部(146)はハンドル握り部(134)内に延伸し、好適には細くしたり、刻みを付けたり、その他の様態で表面模様を付けたりするのが好ましく(図示しない)、更に、牽引ハンドル(104)の握り部(134)及び基部(138)は、ハンドル旋回シャフトを周回して成形されており、ハンドル旋回シャフトを牽引ハンドルの握り部及び基部に固定する。
牽引部材(100)の中間部材(106)は、単一の継ぎ目のない部品として高分子材料から作製するのが好ましい。一対の第1及び第2円形支持表面(146)、(148)が、中間部材(106)の互いに反対側となる端部に形成され、互いに平行且つ位置合わせされている。第3円形支持表面(150)が中間部材(106)に形成されており、第1及び第2円形支持表面(146)、(148)に直交状に配向されている。第1貫通孔(152)が、第1支持表面(146)の中央から第2支持表面(148)の中央まで直交状に中間部材(106)を貫通している。第2貫通孔(154)が、第3支持表面(150)の中央から直交状に中間部材(106)を貫通している。第2貫通孔(154)は、第3支持表面(150)の反対側から中間部材(106)の内部に形成された端ぐり穴(156)を備えている。端ぐり穴(156)は、凹設された環状シェルフ(158)を形成する。
アーム部分(102)、牽引ハンドル(104)、及び中間部材(106)に加え、第2実施形態の牽引部材(100)は、牽引部材の各構成要素を一体に連結するのに用いられる段付きボルト(160)、段付きボルトナット(162)、及びハンドル旋回シャフトナット(164)を含む。牽引ハンドル(104)は、中間部材(106)を介して牽引部材(100)のアーム部分(102)に組み付ける。
第2実施形態の牽引部材(100)の様々な構成要素の組み付けは、先ず、牽引ハンドル(104)のハンドル旋回シャフト(142)を、中間部材(106)の第2貫通孔(154)に挿入して、牽引ハンドルの支持表面(140)が、中間部材の第3支持表面(150)に当接するようにする。次に、ハンドル旋回シャフトナット(164)を、中間部材(106)の中央内腔(156)に挿入し、ナット(164)を、中間部材の凹設環状シェルフ(158)に軽く当接するまでハンドル旋回シャフト(142)のネジ切り部(144)に螺合する。すると、ハンドル旋回シャフトナット(164)は、牽引ハンドル(104)の支持表面(140)を、中間部材(106)の第3支持表面(150)に押しつけて保持する。ハンドル旋回シャフトナット(164)は自己ロック式ナットとするのが好ましく、更に、組み付け状態で、牽引ハンドル(104)及びハンドル旋回シャフトナットが、中間部材(106)の第2貫通孔(154)の軸を中心に、過剰なトルクを必要とせず又ナットが緩むことなく、中間部材に対して一体的に自由旋回するようにワッシャ(図示しない)を用いるのが好ましい。牽引ハンドル(104)のハンドル旋回シャフト(142)及びハンドル旋回シャフトナット(164)は、中間部材(106)の第1貫通孔(152)を遮らないように寸法決めする。
牽引ハンドル(104)が上述のように中間部材(106)に組み付けられると、次に中間部材は、段付きボルト(160)及び段付きボルトナット(162)を用いて牽引部材(100)のアーム部分に組み付けられる。この組み付けを行うには、先ず、中間部材(106)の第1及び第2支持表面(146)、(148)をアーム部分(102)の端部キャップ(116)の支持表面(126)の間に位置決めし、中間部材の第1貫通孔(152)を各端部キャップの第2貫通孔(128)と位置合わせする。次に、段付きボルト(160)を一方の端部キャップ(116)の端ぐり穴(130)に挿入して、段付きボルトに、各端部キャップの第2貫通孔(128)と中間部材(106)の第1貫通孔(152)とを貫通させる。次に、段付きボルトナット(162)を他方の端部キャップ(116)の端ぐり穴(130)に挿入し、ここで段付きボルト(160)に螺合させる。ハンドル旋回シャフトナット(164)と同様に、段付きボルトナット(162)も自己ロック式ナットとするのが好ましい。段付きボルトナット(162)を段付きボルト(160)に締め付けると、段付きボルト及び段付きボルトナットが、端部キャップ(116)の凹設環状シェルフ(132)に当接して、これら端部キャップを互いに引き付ける。中間部材(106)の寸法は、中間部材の第1及び第2支持表面(146)、(148)と、端部キャップ(116)の支持表面(126)との間に多少の締まり嵌めが存在するように決定する。段付きボルトナット(162)の段付きボルト(160)への締め付けは、端部キャップ(116)と中間部材(106)との間の隙間を無くすのに必要なだけとし、中間部材及び端部キャップによる段付きボルト軸を中心とした旋回運動を大きく妨げるほどには締め付けられないことは理解すべきである。
第2実施形態の牽引部材(100)を上述のように組み付けると、牽引ハンドル(104)は、牽引部材のアーム部分(102)に対して2つの軸を中心に旋回可能となる。第1の軸は、牽引ハンドル(104)及び中間部材(106)が、牽引部材(100)のアーム部分(102)の端部キャップ(116)に対して旋回する中心となる、段付きボルト(160)の軸である。この第1軸は、牽引部材(100)が最終的には取り付けられる手荷物の車輪の回転軸に対して概ね平行状態を維持する。第2の軸は、牽引ハンドル(104)及びハンドル旋回シャフトナット(164)が、牽引部材(100)の中間部材(106)に対して自由回転する中心となる、ハンドル旋回シャフト(142)の軸である。
第2実施形態の牽引部材(100)の複数軸を中心とする旋回によって、牽引ハンドル(104)は、牽引部材のアーム部分(102)に対して図10及び11に示したように配向可能となる。図10は、牽引ハンドル(104)が、牽引ハンドル(104)の握り部(134)が第1軸に平行となるような配向を示す。この配向では、牽引ハンドル(104)は、第1実施形態の牽引部材(20)に関して説明したものと類似の様態で手荷物内に容易に引き込みできる。図11に示したように、牽引部材(104)は第1及び第2軸を中心に旋回されており、第2軸は垂直に延伸し、牽引ハンドルの握り部(134)は、第1軸に直交する平面に水平に延伸している。この配向では、牽引ハンドル(104)の握り部(134)は、手荷物の傾斜角にかかわらず、使用者が、その手首を屈曲させずに手荷物を牽引するのに理想的に配置される。
牽引部材の第3実施形態は、図12乃至16に示した牽引ハンドル(200)及びコネクタ(202)を含む。図12は、牽引部材の第3実施形態の牽引ハンドル(200)及びコネクタ(202)の分解組立図を示す。
概して、牽引部材の第3実施形態の牽引ハンドル(200)は、高分子材料製とするのが好ましい下部分(204)、上部分(206)、2つの端部キャップ(208)、及びロック解除/解放ボタン(210)を含む。第1及び第2実施形態のように、第3実施形態の牽引ハンドル(202)は、T字型の形状とするのが好ましい。牽引ハンドル(200)の下部分(204)は、牽引ハンドルの取っ手(212)の半分を形成し、好適には牽引ハンドルの中心軸に沿って取っ手部分から直交して延伸する一体形成された基部(214)を含む。基部(214)は、円柱状シャフト(216)を形成し、ロック突出部(218)で終端となるネック部を備える。ロック突出部(218)は、末端面(222)に形成された2つの交差チャンネル(220)を備えた円柱形状を基本的に備えている。これらチャンネル(220)は、互いに直交するのが好ましく、牽引ハンドルの対称軸において交差している。理由は後述するが、各チャンネル(220)は、中心軸から半径方向に延伸するにつれ僅かに互いから広がる対向壁を備えるのが好ましい。貫通孔(226)が、牽引ハンドル(200)の中心軸に位置合わせされており、下部分(204)内を延伸している。最後に、複数の溝(228)が、牽引ハンドル(200)の下部分の取っ手(212)部分に形成され、牽引ハンドルの使用者による握りを向上し、牽引ハンドルの美観を高めている。
牽引ハンドル(200)の上部分(206)は、牽引ハンドルの取っ手(212)の上半分を形成する、概ね半円筒形の曲面形状を備えている。楕円外周を備えた開口部(230)が、上部分(206)の中央を貫通して形成されている。
牽引ハンドル(200)の端部キャップ(208)は、互いに同一形状とするのが好ましく、楕円外周を備えた平坦プレートとして形成するのが好ましい。一対の座ぐりネジ穴(232)が、各端部キャップ(208)を貫通して延伸するのが好ましい。
ロック解除/解放ボタン(210)は、周囲に外接リム(236)を形成した楕円形状の突出部(234)を含む。楕円形状の突出部(234)は、牽引ハンドル(200)の上部分(206)の楕円開口部(230)より僅かに小さく寸法を取り、楕円形状の突出部がその開口部を通過できるようにする。しかし、ロック解除/解放ボタン(210)のリム(236)は、牽引ハンドル(200)の上部分(206)の楕円開口部(230)より大きく寸法決めして、ロック解除/解放ボタン(210)全体が開口部を通過できないようにする。ロック解除/解放ボタン(210)の反対側端部は、ボタンの上記以外の部分から片持ち梁のように突き出るロッド(238)を含む。ロック解除/解放ボタン(210)のロッドは、円筒形状とするのが好ましい。
牽引部材の第3実施形態のコネクタ(202)は、好ましくは高分子材料で形成された同一形状の2つの半割れ(240)及びロック部材(242)を含む。コネクタ半割れ(240)のぞれぞれは、外周隆条(246)により概ね囲まれたキャビティ(244)を含む。平坦面(248)がキャビティ(244)内に形成されており、一対の管状ポスト(250)がこの平坦面から直交状に延伸している。更に、各コネクタ半割れ(240)は、外周隆条(246)に形成された半円筒状のジャーナル面(252)も含む。ジャーナル面(252)よりも僅かに大きな半径を備えた半円筒状のチャンネル(254)が、ジャーナル面に隣接し且つ位置合わせされた状態でキャビティ(244)に形成されている。ジャーナル面(252)は、牽引ハンドル(200)の基部(214)の円柱シャフト(216)の長さ及び直径に対応するように寸法決めされている。より小型の半円筒状の開口部がジャーナル面(252)と位置合わせされ、各コネクタ半割れ(240)の外周隆条(246)の対向側に形成されている。最後に、複数の位置合わせピン(258)及び位置合わせ孔(260)が、外周隆条(246)に形成されている。
コネクタ(202)のロック部材(242)は概ね四角形状で、一対の背中合わせの平行面(262)を備える。一対の楕円スロット(264)が、背中合わせの平行面(262)の一方から他方に貫通している。又、ロック部材(242)は、互いに反対側となる上端(266)及び下端(268)部分を備え、上端部分に向かって延伸する円筒状のめくら穴(270)を下端部分に備えている。
牽引部材の第3実施形態の牽引ハンドル(200)及びコネクタの様々な構成要素を説明したてきたが、これら構成要素の組立をここで説明する。牽引部材の第3実施形態の牽引ハンドル(200)を組み立てるには、先ず、ロック解除/解放ボタン(210)のロッド(238)を、牽引ハンドルの下部分(204)の貫通孔(226)にその上から摺動挿入する。これが完了すると、牽引ハンドル(200)の上部分(206)を牽引ハンドルの下部分(204)と係合させる。これが完了すると、ロック解除/解放ボタン(210)の楕円形状突出部(234)が、上部分(206)の開口部(230)を貫通して位置決めされる。牽引ハンドル(200)の上部分(206)及び下部分(204)が互いに係合すると、ロック解除/解放ボタン(210)のリム(236)が、牽引ハンドルの上部分の開口部(230)より大きいので、ロック解除/解放ボタンが上部分と下部分との間に捕捉される。牽引ハンドル(200)の上部分(206)及び下部分(204)が互いに係合した状態で、端部キャップのネジ穴(232)に挿入されるネジ(図示しない)を用いて、端部キャップ(208)を牽引ハンドルの取っ手(212)の両端部に取り付ける。端部キャップ(208)を上述のように取り付けた状態で、牽引ハンドル(200)の上部分(206)及び下部分(204)を互いに固着すると、上部分及び下部分は、端部キャップを取り外さなければ分離不可能となる。
コネクタ(202)は、牽引ハンドル(200)の下部分(204)に組み付けられる。これを行うには、先ず、牽引ハンドル(200)の下部分(204)の基部(214)のシャフト(216)を、何れかのコネクタ半割れ(240)のジャーナル面(252)に対して位置決めする。次に、背中合わせの平行面(262)の一方がコネクタ半割れ(240)の平坦面(248)に係合し、ロック部材のめくら穴(270)が牽引ハンドルとは反対を向いた状態で、コネクタ(202)のロック部材(242)を位置決めする。この位置では、コネクタ半割れ(240)のポスト(250)が、ロック部材(242)の楕円スロット(264)内に部分的に延伸している。最後に、他方のコネクタ半割れ(240)をこの組立品に取り付けるが、それには、各コネクタ半割れの位置合わせピン(258)を他方のコネクタ半割れの位置合わせ孔(260)に位置合わせし、更に、各半割れの外周隆条(246)が互いに係合するまでこれら半割れを互いに引き付ける。これら半割れ(240)が上述のように互いに係合した時に、各コネクタ半割れのポスト(250)が、ロック部材(242)の楕円スロット(264)内の他方の半割れのポストと係合するように、コネクタ半割れの寸法及び形状を決定する。こうすることで、コネクタ半割れ(240)の平坦面(248)が、ロック部材(242)をそれらの間に挟んでしまうことが防止される。従って、ロック部材(242)は、コネクタ半割れ(240)のキャビティ(244)が形成するコネクタ(202)の内容積の中に捕捉されてはいるが、牽引ハンドル(200)の基部(214)に向かう方向及び離れる方向で常に自由に平行移動できる。牽引ハンドル(200)自体は、後述するようにロックされている時を除けば、コネクタ(202)に対して中心軸を中心に常に旋回可能だが、ロック突出部(218)が、コネクタ半割れ(240)の半円筒状チャンネル(254)の間に捕捉されているので、コネクタから引き抜くことはできない。
このように組み立てると、第3実施形態の牽引ハンドル(200)及びコネクタ(202)は、次に、好ましくは第1実施形態の牽引部材に関連して説明した種類の牽引部材のアーム部分(図示しない)の遠位端に取り付ける。牽引部材の第1実施形態のように、第3実施形態のコネクタ(202)は、アーム部分の管状端部に嵌入するように寸法を決定するのが好ましい。これが完了すると、コネクタ半割れ(240)の半円筒状開口部(256)により形成されたコネクタ(202)の基端部における開口部を介して、解放部材(272)をロック部材(242)のめくら穴(270)に挿入する。解放部材(272)は、それが押し込まれて、牽引部材のアーム部分が取り付けられた手荷物内にアーム部分を引き込ませる際に、ロック機構(図示しない)を作動させるように構成且つ適合されている。こうした解除部材及びロック機構は本発明の分野では周知であり、それらの具体的構成及び細部は、特に明記した場合を除けば本発明とは関連性がない。しかし、第3実施形態の牽引ハンドル(200)及びコネクタ(202)は、牽引ハンドルに向かってバネ付勢されている種類の解放部材と組み合わせて動作するように特に構成されている。上述のように、コネクタ(202)が牽引部材のアーム部分に組み付けられると、一対の留め具(図示しない)をアーム部分の遠位端を介して、又コネクタ半割れ(140)の管状ポスト(250)を介して挿入して、コネクタを牽引部材のアーム部分に固定することで、組み立て工程を完了する。
組立が完了すれば、牽引ハンドル(200)は、第3実施形態の牽引部材のコネクタ(202)及びアーム部分に対して2つの配向で選択的にロックできる。これがどのように達成されるかを説明するため、牽引ハンドル(200)及びコネクタ(202)組立品を、一方のコネクタ半割れ(240)を取り外した状態で図13乃至16に示す。図13で示した第1の配向では、牽引ハンドル(200)は、その取っ手(212)が、コネクタ半割れ(240)の平坦面(248)と概ね平行に配向されるように位置決めされている。この位置では、解放部材(272)の付勢力により、コネクタ(202)のロック部材(242)が牽引ハンドル(200)に向かって移動し、その結果、ロック部材の上端部分(266)が、牽引ハンドルのロック突出部(218)内に形成されたチャンネル(220)の何れかに入る。ロック部材(242)が、当該チャンネル(220)の対向壁(224)の間に位置していることで、チャンネルの対向壁がロック部材と係合しており、牽引ハンドル(200)は、コネクタ(202)に対してハンドルの中心軸回りの自由回転を禁止されている。しかし、各チャンネル(220)の対向壁(224)は、ロック部材(242)の背中合わせの平行面(262)よりも僅かに離間距離が大きくなるように寸法決めされていて、牽引ハンドル(200)は、第1配向にロックされた際は、コネクタ(202)に対して概ね20度円弧の範囲の僅かな旋回が可能である。
必要になれば、牽引ハンドル(200)は、コネクタ(202)及び牽引部材に対して第2配向で選択的にロックできる。これを行うには、牽引ハンドル(200)に設けたロック解除/解放ボタン(210)の楕円形状突出部(234)を押し込み、このハンドルを図16に示した第2配向まで回転させる。ロック解除/解放ボタン(210)を図14に示したように押し込むと、ロック解除/解放ボタン(210)のロッド(238)が、牽引ハンドル(200)の基部(214)のロック突出部(218)のチャンネル(220)内に延伸し、コネクタ(202)のロック部材(242)に係合する。この動作が、解放部材(272)によりロック部材(242)に掛けられる付勢力を上回り、ロック部材を牽引ハンドル(200)から強制的に引き離し、従って、ロック部材の上端部分(266)を牽引ハンドルのロック突出部(218)の当該チャンネル(220)から離脱させる。すると、ロック解除/解放ボタン(210)が押し込まれている限り、牽引ハンドル(200)はコネクタ(202)に対して自由に回転可能となる。
所望であれば、牽引ハンドル(200)は、この時点で牽引部材のコネクタ(202)及びアーム部分に対して第2配向でロックできる。これを行うには、牽引ハンドル(200)を第2配向まで回転させてから、牽引ハンドルのロック解除/解放ボタン(210)を解放する。ロック解除/解放ボタン(210)が解放されると、解放部材(272)の付勢力が、再度、ロック部材(242)を牽引ハンドル(200)に向かって強制移動させ、その結果、ロック部材の上端部分(266)が、牽引ハンドルのロック突出部(218)内に形成された他方のチャンネル(220)に入る。従って、図16に示したように、チャンネル(220)の対向壁(224)がロック部材(242)に係合することで、牽引ハンドル(200)は、コネクタ(202)に対するハンドルの中心軸回りの自由回転を再び禁止される。上述したように、各チャンネル(220)の対向壁(224)が、ロック部材(242)の背中合わせの平行面(262)よりも僅かに離間距離が大きくなるように寸法決めされているので、牽引ハンドル(200)が第2配向にロックされた際は、コネクタ(202)に対して概ね20度円弧範囲の旋回がここでも可能であることは理解すべきである。ロック解除/解放ボタン(210)はいつでも押し込んで、牽引部材(200)の配向を、牽引部材の残り部分に対して所望に調節できる。更に、ロック解除/解放ボタン(210)を押し込むと、コネクタ(202)内部のロック部材(242)の動作により、解放部材(272)が、牽引ハンドル(200)から弾性的に離れることも理解されたい。従って、ロック解除/解放ボタン(210)を押し込むことで、解放部材(272)がロック機構を作動させ、牽引部材のアーム部分の手荷物内への引き込みを可能とする。
上述のように、牽引部材の第3実施形態の牽引ハンドル(200)は、牽引部材の残り部分に対して、第1実施形態の牽引ハンドルと同様の様態で旋回できる。しかし、牽引ハンドル(200)は、牽引部材の残り部分に対する複数配向の何れかでロックすることも可能である。このロック機能により、手荷物を牽引する使用者が、所望の場合に牽引部材の軸に対してトルクを掛けることができ、従って、手荷物(20)を道路脇などの平坦でない地面で牽引する際に、手荷物の意図しない転倒を防止できる。
本発明の牽引部材の第4実施形態は、第1乃至3実施形態と同様に、特に手荷物の一体的部分となるように適合且つ構成されている。第4実施形態は、第2実施形態と外見及び動作が概して似ているが、第3実施形態のように、その構造にはロック機構及びロック解除器が組み込まれている。第4実施形態では、ロック機構は、ユーザによる単一ボタン起動によりハンドルをロック解除し、複数の許容動作軸に沿ったハンドルの自由動作を可能とするように特に設計されている。図17乃至25に図示した実施形態では、この構造は、ボタンに2つの異なる位置のみが設定されているので、ボタンを押し込むと、両方の動作軸が同時に解除される。しかし、別の実施形態では、後述する構造を修正して、特定のボタン押し込みにより一方の軸のみに沿った動作を解放し、第2動作により他方の軸を解放させることも可能なことは当業者なら理解するはずである。例えば、ボタンを第1の所定深さまで押し込むことで、1つの回転軸を解放し、更に押し込むことで第2回転軸を解放することも可能である。更に、別の実施形態では、複数ボタン(例えば、各軸に1つ)を用いることもできる。
図18に全体像で示したのは、2つの軸における動作を許容するロックハンドルの一実施形態で、複数の所定位置の何れかでこれをロックしたり、ロック解除してハンドルの2つの軸において自由な動作が可能である。第4実施形態の牽引部材(700)は、アーム部分(702)、取っ手(704)、及び中間部材(706)からなるのが好ましい。図には示されていないが、第4実施形態の牽引部材(700)は、牽引可能な手荷物に、第2実施形態の牽引部材(102)と類似の様態で取り付けるように構成されている。又、アーム(702)は、3つの管状セクション(802)、(902)、及び(602)から形成されていることが好ましい。管状セクション(802)、(902)、及び(602)は、楕円、長円形、又は8の字形の断面を備え、入れ子式に一方が他方内に摺動するように構成され、更に、第2実施形態のアーム部分(102)又は第1実施形態のアーム部分(24)と類似の様態で湾曲して構成されている。第4実施形態の説明に当たって、牽引部材の手荷物への取り付け方法の詳細が説明されていない場合は、他の実施形態の取り付け構成と類似したものと考慮されたい。しかし、第4実施形態が、特に第2実施形態と類似の様態で、或いは本発明の分野で公知の他の方法で手荷物に取り付け可能であることは理解すべきである。
図19乃至22は、本システムのハンドル(704)及びこのハンドルが連結される第1管状セクション(802)の破断図を示す。第2実施形態のアーム部分(102)のように、第4実施形態の最外部の第1管状セクション(802)は、手荷物内の単一差込口に摺動して出入りする2本ポール部材とするのが好ましい。第1管状セクション(802)は、第2管状セクション(902)に摺動係合する近位端(808)と、手荷物に向かって引き込み且つ手荷物から離れる方向で延伸可能な反対側の遠位端(708)との間に一定の長さを備えている。材料として限定するわけではないが、アルミ、鋼鉄、又は他の適切な高強度材料から形成可能な一対の離間した管状部材(710)が、第1管状セクション(802)の近位端(808)を管状セクション(802)の遠位端(708)に連結している。第1管状セクション(802)の管状部材(710)は、互いに近接して第1管状セクション(802)の全長にわたり概ね平行に並んで延伸し、互いに反対側となる近位端(808)及び遠位端(708)で互いに強固に連結するのが好ましい。この連結には、端部キャップ(811)を近位端(808)で用い、後述する連結構造体を遠位端(708)で用いればよい。従って、第1管状セクション(802)の2つの管状部材(710)は、従来の単一ポール部材と概ね同様に機能するので、これら2つの部材は、主に美観上の目的で単一管状部材に替わって用いられている。最後に、少なくとも1つの貫通孔(712)が、概して中空と考えられる管状部材(710)に一致して各管状部材を貫通して形成されているのが好ましい。第1管状セクション(802)は、第2管状セクション(902)に差し込まれ、第2管状セクションは、手荷物のアーム部分(702)の差込口でよい第3管状セクション(602)に差し込まれる。別の実施形態では、任意数の管状セクションを使用し、更に、入れ子式連結をこれ以外の方法で別の構造体により実現してもよい。
更に、第1管状セクション(802)は、限定するわけではないが高分子材料又は金属製でよい一対の遠位端部キャップ(716)を含む。各端部キャップ(716)は概してエルボ形状を備え、一方の管状部材(710)の遠位端部(708)にソケット式に外嵌するように構成且つ適合された基部(718)を備えている。肩部(図示しない)が、基部(718)に隣接して端部キャップ(716)それぞれ内に形成され、各管状部材(710)の遠位縁(708)に当接して、端部キャップが管状部材内へそれ以上摺動するのを防止している。第1貫通孔(722)が、端部キャップ(716)それぞれの基部(718)を貫通して形成できる。端部キャップ(716)の基部が管状部材(710)に外嵌され、端部キャップ(716)の肩部が管状部材(710)の遠位縁(708)に当接すると、こうした基部の貫通孔(722)は、対応する管状部材(710)の貫通孔(712)と概ね位置合わせされる。代替的な実施形態では、端部キャップは貫通孔(722)を含む必要はなく、内部構造を中実としてもよい。端部キャップ(716)の適切な管状部材(710)への接続は、以下に限定するわけではないが、接着剤、留め具、溶接、又は他の種類の固定具を含んだ本発明分野で通常の技能を備えた当業者には公知の任意手段を用いればよい。
各端部キャップ(716)は、更に、その基部に直交状に配向された平面状の支持表面(726)を含む。支持表面(726)は、概して円形の外周を備えるのが好ましい。第2貫通孔(728)を支持表面(726)それぞれを通るように形成してもよく、第2貫通孔は支持表面(726)の中央に位置し、その表面に直交することが好ましい。この貫通孔(728)は、ブレットシャフト(691)を収容するために後に使用可能である。別の実施形態では、貫通孔(728)は省略して端部キャップ(716)を中実としてもよい。第2貫通孔(728)を含める場合は、第1貫通孔(722)とほぼ同様の直径とするのが好ましいが、これは必要条件ではない。
支持表面(726)には、概ね円形状で、支持表面(726)の直径より概して小径のカラー(791)が取り付けられている。カラー(791)には、これも概ね円形で、その外径がカラー(791)の直径より大きいが、支持表面(726)の直径よりは概して小さいスロット付きリング(751)が取り付けられているが、代替実施形態では、これより大型又は小型のスロット付きリング(751)を用いることもできる。第2貫通孔は、それを設けた場合には、カラー及びスロット付きリング(751)を貫通して、スロット付きリング(751)及びカラー(791)それぞれを中空としている。第2貫通孔を設けない場合であっても、スロット付きリング(751)は、開口部を周回する概ね中空形状のリングとなる。各スロット付きリング(751)は、少なくとも1つのスロット(753)を含む。スロット(753)は、スロット付きリング(751)の側壁をリング(751)の半径方向に貫通した切り欠きであり、従って、リングが周回する開口部を、スロット付きリング(751)の外部空間に連絡する(或いは、例え外部空間まで完全に繋がっていないとしても、単にその方向に開口部を形成する)。各スロット(753)は、所定の幅及び深さを備えている。この幅は、後述するパドル(771)の厚さと等しいか、それより大きく予め選択してある。この深さは任意の深さとしてよく、スロット付きリングの深さと同じ又はそれ未満の任意深さであってもよい。しかし、この深さは、スロット(753)と同様の幅を備えた物体に係合し、それを保持できる程度とするのが好ましいが、その物体をスロット内で捻って引き出されないように深さ設定する。一方の端部キャップ(716)のスロット付きリング(751)は、他方の端部キャップ(716)のスロット付きリング(751)に概ね平行で、それから離間されている。
図19から、牽引部材(700)の第4実施形態の牽引ハンドル(740)は、高分子材料及び/又は金属製であることが好ましいが、本発明の分野で通常の技能を備えた当業者に公知の任意材料で作製してもよい。牽引ハンドル(704)は、概ね「T」字型の形状(図示したようにオフセット可能だが)であり、互いに反対側の自由端部(736)を備えた握り部(734)と基部(738)とを含む。牽引ハンドル(704)の基部(738)は、握り部(734)と一体形成するのが好ましいが、それは必要条件ではない。握り部(734)及び基部(738)は、概して中空構造とするのが好ましい。基部(738)は握り部(734)と交差し、好適には握り部から直交状に延伸する。円形状の支持表面(740)が、基部(738)の端部に形成されており、握り部(734)からは離間されている。
牽引部材(700)の中間部材(706)は、本発明の分野で通常の技能を備えた当業者に公知の任意方法により後に結合される高分子材料製の2つの半割れとするのが好ましいが、代替的には任意数の部品から作製してもよい。中間部材(706)は概ね「T」字型の構造を備え、一対の第1及び第2円形支持表面(746)、(748)が、中間部材(706)の互いに反対側となる端部に形成され、互いに平行で且つ離間されている。第3円形支持表面(750)が中間部材(706)に形成されており、第1及び第2円形支持表面(746)及び(748)に直交状に配向され、それらから離間されている。中間部材(706)は概ね中空とするのが好ましい。更に、上述の3つの支持表面は、それぞれ内部を通過する貫通孔を備えている。この貫通孔は、隆条(846)、(848)、又は(850)により周囲を囲まれており、ここで隆条(846)、(848)、又は(850)の設計は、隆条における貫通孔の大きさが、中間部材のアーム部分が環装されるカラーの外径に一致する直径及び厚みを備える一方、内部の中空セクションがより大きな開口部分を提供するようなっている。具体的には、スロット付きリング(773)及び(751)が中間部材(706)の中空内部に収容された状態で、更に、隆条(846)、(848)、又は(850)がリング(773)及び(751)の中間部材の中空内部からの引き抜きを防止する状態で、側部隆条(846)及び(848)が端部キャップ(716)のカラー(791)を周回し、上部隆条(850)が旋回シャフト(742)のカラー(873)を周回している。このカラー/隆条構造が、中間部(704)の直線運動を防止しつつ回転運動を可能とすることは本発明分野の当業者には理解されるはずである。
図20及び21は、握り部(734)及び基部(738)を取り除いて、図19の部分の内部構造を図示したものである。握り部(734)内部には、一方の端部(737)に開口部(739)が含まれる。開口部(739)には、ボタン機構(741)の一部が貫通して設けられている。好適な実施形態では、ボタン機構(741)の構造体の一部分は、上述の開口部(739)を通って所定距離を延伸している。この部分は、ボタンカバー(743)に覆われている。更に、ボタン機構(741)を上述の部分が開口部(739)を通って延伸する位置まで付勢する、付勢部材(745)(この場合はバネ)が含まれる。ボタン機構(741)は、リップ、肩部、又は類似の部分を備え、付勢機構(745)により付勢されると、ボタン機構は、開口部(739)を部分的に越えて延伸するが、開口部(739)からは自由に取り出せないようになっている。
又、牽引ハンドル(704)は、取っ手(734)に対して概ね垂直で、基部(738)内を延伸するハンドル旋回シャフト(742)及びハンドル押し込みピン(747)を含む。ハンドル旋回シャフト(742)は、概ね管状に構成されていることが好ましく、ハンドル押し込みピン(747)が内部で摺動可能な中央貫通孔(842)を備える。旋回シャフト(742)は、ボタン機構(741)に対しては概して固定されていないが、基部(738)には強固に接続されている。押し込みピン(747)は、ユーザによるボタン機構(741)押し込みからの運動を、旋回シャフト(742)内の貫通孔(842)における押し込みピン(747)の直線状の変位に変換するように設計されている。図示した実施形態では、これは、押し込みピン(747)が、一方の側部に成形ヘッド(749)を備えるように設計することで達成する。ボタン機構は、対応した大きさの凹部(751)を備え、ボタン機構(741)が付勢機構(図示しない)により開口部(739)を介してボタン機構(741)に向かって付勢されると、成形ヘッド(749)はこの凹部に収容される。ボタン機構(741)が、ユーザによって付勢部材(745)の付勢力に抗して押し込められると、合わせ角(原語:mating
angles)が互いに摺動して、押し込みピン(747)を、旋回シャフト(742)の軸に沿って、基部(738)及び旋回シャフト(742)の内部で一定距離にわたり直線的に変位させる。通常の技能を備えた当業者であれば、図示したボタン機構(741)が、使用可能な複数の異なる種類のボタン機構の一例に過ぎないことは理解するはずである。代替的な実施形態では、このボタン機構は別の方向に(例えば、押し込みピンの変位方向に直線的に)押し込むようにも設計でき、適切な設計上の選択をすれば、任意のボタン運動を、旋回シャフト(742)の軸に沿った押し込みピン(747)の直線運動に変換できる。通常の技能を備えた当業者であれば、この運動は、ここで代替的に使用可能な第3実施形態のボタンによっても実現されることは理解するはずである。
押し込みピン(747)及び貫通孔(842)は、非円形状の断面を備えるか、或いは、押し込みピン(747)が、旋回シャフト(742)に対して旋回シャフトの軸を中心として回転すること、若しくは貫通孔(842)内での他の様態で回転してしまうのを防止するのが好ましい。好適な一実施形態では、押し込みピン(747)及び貫通孔(842)は、どちらも概ね四角形の断面を備え、より好適には正方形の断面を備える。
押し込みピン(747)の基部にはパドル(771)が保持されている。パドル(771)は、図22では他の構造からは分離して示したが、他の図ではハンドル(704)に組み込まれた状態で示した。パドル(771)は所定の厚みを備えた概ね平面形状とし、「矢じり」形状としてよいが、通常の技能を備えた当業者であれば理解できるように他の形状も用いてもよい。パドル(771)は押し込みピン(747)に取り付けるが、押し込みピン(747)の直線変位が、パドル(771)の直線変位となり、押し込みピン(747)が、パドル(771)に対して旋回シャフト(742)の軸を中心に自由回転可能となるようにする。図示した実施形態では、これは、押し込みピン(747)を中空にし、更に、パドルピン(890)をパドル(771)の縁部に取り付けることにより実現する。このパドルのこの詳細は、図22に示されている。パドルピン(890)は、好適には円柱状構成又は別の種類の構成とし、パドルピン(890)が、押し込みピン(747)の中空中心内において旋回シャフト(742)の軸を中心に自由に回転できるようにする。この構造体を組み立てるには、パドルピン(890)を押し込みピン(747)の中空中心の内部に収容する。更に、付勢機構(図示しない)により、パドル(771)を押し込みピン(747)に向けて付勢し、パドルピン(890)を、図21に示したように押し込みピン(747)内に可能な限り深く挿入する。パドル(771)の直線運動は、押し込みピン(747)がボタン機構(741)により変位される際に、押し込みピン(747)の外部構造体がパドル(771)及び/又はパドルピン(890)の縁部に押しつけられることにより実現する。
旋回シャフト(742)の基部には、カラー(873)と、スロット付きリング(751)に設計が類似したスロット付きリング(773)とが設けられている。スロット付きリング(773)は、このリングを貫通して形成された、同一面上にあり且つ平行の少なくとも2つのスロット(874)を含む。各スロット(874)は、パドル(771)の厚みと概ね等しい幅を備えており、スロット付きリング(751)のスロット(753)に概ね類似している。貫通孔(842)が、上述のカラー(873)及びスロット付きリング(751)を通って延伸しており、その延伸様態は、第2貫通孔(728)が、端部キャップ(716)の支持表面及び関連付けられたカラー(846)又は(848)及びスロット付きリング(751)を通って延伸する様態とほぼ等しい。
ハンドルの2軸運動のロック及びロック解除は、ボタン機構(741)の押し込み又は押し込みが無いことに基づいて、パドル(771)を2つの位置間で移動させることにより実行する。第1位置(図21Aに示した)では、パドル(771)は、各スロット付きリング(751)の少なくとも1つのスロット(753)内と、スロット付きリング(773)の少なくとも1つのスロット(973)(概ね2つの平行スロット)内とに位置している。第2位置(図21Bに示す)では、パドルはこれらスロットから直線的に変位されており、スロット付きリング(751)が周回する開口部内の空間内で、スロット付きリング(773)の上方に位置する。パドル(771)は、中間部材(706)の中空内部に変位されていて、スロット(874)及び(753)をクリアしている。これら位置は、それぞれ「ロック」及び「ロック解除」位置に対応する。
ロック及びロック解除動作をよく理解するには、動作時における中間部材(706)、旋回シャフト(742)、及び端部キャップ(716)の相互関係を説明するのが最も容易である。中間部材は、中間部材(706)の隆条(850)を旋回シャフトのカラー(873)の回りに回転させることで、旋回シャフト(742)の支持表面(973)及び基部(738)の支持表面(740)を、中間部材の支持表面(750)上で自由回転させる。同様に、適切な隆条(846)又は(848)を適切なカラー(791)の上方で回転させることで、端部キャップ(716)の支持表面(726)も、支持表面(746)又は(748)で自由回転できる。
パドル(771)がないと仮定すると、ハンドル(704)は、第2実施形態で許容されているものと類似した2つの相互に関連した動作の範囲を旋回できる。しかしこの場合は、連動部材(706)及び基部(738)が回転する中心となる第2実施形態の2つのピンを使用せずに、隆条(846)及び/又は(848)の、端部キャップ(716)のカラー(791)を中心とした回転と、旋回シャフトのカラー(873)の、中間部材(706)の隆条(850)上での回転とに取って代わられている。具体的には、旋回シャフト(742)が中間部材(706)に対して回転することで、ハンドル(704)は、旋回シャフト(742)の軸を中心に回転できる。更に、中間部材(706)及びハンドル(704)は、端部キャップ(716)の支持表面(726)に直交する軸を中心に回転できる。この運動は、第2実施形態に関して上述した運動と似たもので、ハンドルによる2つの異なる(且つ概ね直交する)軸を中心とした回転を許容する。これらの軸は、手荷物に対して第2実施形態の軸と類似の位置合わせとなっていることが好ましいが、こうした配置は必要条件ではない。この構造は、これら2つの軸を中心とした回転運動のみを許容し、中間部材(706)、ハンドル(704)、或いは端部キャップ(716)の構造により、他の運動は全て禁止されることは明らかなはずである。
パドル(771)がない場合に可能な運動は、パドル(771)が中間部材(706)の中空内にある場合の運動と同一であり、従ってパドル(771)がロック解除位置にある場合の運動に対応する。図示した実施形態では、ユーザがボタン機構(741)を押し込むと、それが付勢力を上回り、押し込みピン(747)が取っ手(734)から直線的に遠ざかり、押し込みピン(747)のこの動作が、パドル(771)を取っ手(734)から遠ざけ、パドルをスロット内から移動させることになる。押し込みピン(747)は、一旦スロットから解放されると、パドル(771)を中心として自由に回転できる。通常の技能を備えた当業者には公知の任意方法によって、上述と同一の軸を中心としたパドル(771)の動作を禁止するのが好ましく、例えば、別のピンを中間部材(706)内部に、パドル(771)の孔(891)を通過するように設けて、その回転を禁止してもよい(これは図20のページに直交する)。又、パドル(771)及び中間部材(706)の組み合わせは、端部キャップ(716)に対して自由回転できる。
一旦、パドル(771)が妨害位置から移動されると、牽引ハンドル(704)は、牽引部材のアーム部分(702)に対して2つの軸を中心に旋回可能となる。第4実施形態の牽引部材(700)の複数軸を中心とする旋回によって、牽引ハンドル(704)は、図17A、17B、及び17Cに示したように配向可能となる。
スロット付きリング(773)及び(751)は、取っ手(734)を所定位置にロックするパドルのロック位置を規定する。パドル(771)が取っ手(734)方向に引き込まれていれば、隣接する各スロット付きリング(751)の1つのスロット内に進入する。このスロットへこうして進入(これらスロットの幅はパドルの厚み分しかないので)すると、スロット付きリング(751)の中実部分がパドルの運動を妨害するので、パドルは端部キャップ間の軸を中心とした回転が禁止される。さらに、押し込みピンは、取っ手(734)に関して直線的にしか移動できないので、この時点で、取っ手は、端部キャップ(716)の支持表面に直交する軸に対して所定位置にロックされている。
パドル(771)をスロット付きリング(773)の2つの平行スロット内に引き込むことで、旋回シャフト(742)の軸に関しても同様の結果がもたらされる。パドル(771)の剛体設計により、パドルがスロット(973)に入っている場合は、旋回シャフト(742)がパドル(771)に対して回転するのを防止する。仮にこの時点で、パドル(771)が旋回シャフト(742)軸を中心に自由回転可能であったとすれば、パドル(771)が旋回シャフトと共に回転可能となるので、ハンドル(704)は固定されないはずであるが(パドル(771)と中間部材(706)とは結合されていないので、両者は一体的に回転できないはずである)、好適な実施形態では、パドルが旋回シャフト(742)のスロット付きリング(773)のスロット(973)に入っている時は、パドル(771)は、端部キャップ(716)のスロット付きリング(751)のスロット(753)にも入っている。従って、パドル(771)はスロット付きリング(751)に妨害されているので、スロット付きリング(751)は、パドル(771)が旋回シャフト(742)軸を中心に回転するのを防止する(更に、ロック解除位置でパドルがこの軸で回転するのを防止する設計により、ロック位置でもパドルがこの軸で回転するのを防止することが好ましい)。この妨害により、押し込みピン(747)及び旋回シャフト(742)が、旋回シャフト(742)の軸を中心に回転するのを防止する。
上述のように、旋回シャフト(742)の設計によって、このシャフトが押し込みピン(747)を中心として旋回シャフト(742)の軸において回転不可能となり、従って、押し込みピン(747)及び旋回シャフト(742)が互いに固着され、何れも自由回転できないので、ハンドル(704)による何れの軸での運動も防止するのが好ましい。これはロック位置に対応し、ハンドル(704)は、この位置では何れの軸に関しても移動されない。
何れかのスロットがパドル(771)と位置合わせされている場合は、パドル(771)は、スロット(973)および(753)内でその位置に付勢されるのが好ましい。パドル(771)が進入できるスロットがあれば、パドルはそのスロット内の位置に復帰しようとする。スロット付きリング(773)及び(751)によって、ユーザは、ボタン機構(741)を押し込み、取っ手(734)を僅かに移動し、更に、ボタン機構(741)を解放し、ハンドル(704)をリングにおけるスロットがある所望の位置に移動可能である(元の位置と所望位置のスロットとの間にスロットがないと仮定して)。パドル(771)が一組のスロットと位置合わせされていない時にボタン機構(741)が解放されると、パドル(771)をスロットに引き込むことができず、スロット付きリング(773)及び/又は(751)の表面までしか引き込まれない。この位置では、パドル(771)はリング表面上を滑らかに移動可能で、取っ手(734)の移動を妨げることはなく、最終的には、パドル(771)が一連のスロットと位置合わせされ、スロット内に向けて付勢されて、移動が禁止される。
図20及び21に示した実施形態では、スロット付きリング(773)及び(751)の寸法により、パドル(771)を一組のスロット(973)又は(753)内に引き込むためには、1つのスロット付きリングが、パドル(771)の他のスロット付きリングへの引き込みを妨害するので、パドル(771)は、第2組のスロット(973)又は(753)内にも引き込み可能となる必要がある、ことは明らかなはずである。これは、ユーザが両方の軸の運動を解放しているか、ロックしていることを意味する。これには幾つかの利点があるが、当業者であれば、代替的な実施形態では、一連のスロットがふさがれていても、パドル(771)を他の一連のスロットに進入させてもよいことは当業者なら理解するはずである。
ユーザがハンドル(704)をロックしたいと望む、予め選択した位置に対応したスロット(973)及び(753)を選択できる。こうすれば、ハンドル(704)を予め決めた所望の位置まで移動して、そこでロックできる。このロック動作により、ユーザは図17A及び17Bに示したようにハンドルの位置を自由に変更できるが、図17A及び17Bには、1つの軸が共通する2つの異なる位置間を移動できることが示され、図17Cでは、両方の軸を調節したロック位置が示されている。ハンドル(704)は、ロック機構によって図17A、17B、及び17Cの位置に保持されるので、ユーザは、ハンドル(704)をこの予め選択した位置に維持するために手首の筋肉組織を使う必要はない。
第4実施形態の幾つかの実施形態では、ボタン機構(741)を押し込むことにより、アーム部分(702)の延伸状態を維持するロック機構を解放することが望ましいかもしれない。これを実現するには、端部キャップ(716)の少なくとも1つに付加的構造体を含めればよい。図23に示したように、端部キャップにブレットシャフト(691)を組み込むことができ、このシャフトは、第2貫通孔(728)内で直線的に摺動して、端部キャップ(716)に入るように設計されている。ユーザによるボタン機構(741)を押し込みで、パドル(771)が中間セクション(716)内に押し込められると、ブレットシャフト(691)が端部キャップ(716)に押し込められる。パドル(771)の矢じり形状が、ボタン機構(741)が押し込みピン(747)に作用するのと同様の様態で、ブレットシャフト(601)の対向角に作用しうる。すると、ブレットシャフト(601)は、第1管状セクション(802)内を延伸するハンドルシャフト(811)を押し込むことができる。ここで第1管状セクション(802)の近位端(808)を示す図24乃至25を参照すると、ハンドルシャフト(811)が延伸し、それがキーパドル(603)を作動させる干渉キャップ(605)を押し込み、今度は、キーパドルが延長ピン(607)を端部キャップ(811)の穴(609)内に引き込む。延長ピン(607)には付勢力を掛けて、ハンドルシャフト(811)がボタン機構(741)の変位により変位されていない時は、延長ピンが、穴(609)から第2管状セクション(902)の開口部(809)を介して延伸した状態とするのが好ましい。この開口部(809)を介して、管状セクション(802)及び(902)は互いに対して延伸状態で維持され、延伸ピン(607)がこれらの相対的な動きを妨害するので、引き込みが不可能となる。
ボタン機構(741)がユーザにより押し込まれると、両方の旋回軸での取っ手(734)の動きを解放すると当時に、アーム部分(702)のロックを解放して、アーム部分が逆入れ子式に縮小可能となる。通常の技能を備えた当業者であれば、これら構成要素の運動を更に変換することで、ロック装置を解放してアーム部分(702)を延伸させるなど、付加的ロック機構を解放させうることは理解するはずである。論理的な発展としては、牽引部材(700)の任意部分の、他の任意部分に対する動作をロック解除するために、この単一ボタン押し込みを利用することも可能である。従って、牽引部材(700)の単一ボタン解除は実現可能である。
当業者であれば、図17乃至25に示した第4実施形態は、ハンドルを解放して2軸における運動を可能とするロック機構、及び付加的ロック機構の任意解放の一実施形態に過ぎないことは理解するはずである。大がかりな実験を行わなくても他の構造体も使用可能である。例えば、ボタン押し込みが2つの軸運動を解放するだけのものであって、特に他の運動へ変換されるのでなければ、パドル(771)は「矢じり」以外の形状でもよい。更に、パドル及びスロット付きリングのロック機構を使用する必要はなく、他の構造体を、ボタン機構を押し込んで2軸の運動を解放するためのロック機構として使用できる。更には、手短に述べたように、2軸運動は同時に解放する必要はなく、代替的な実施形態では、何れかの運動を他方より早く解放したり、ユーザが何れかの運動を最初に解放することを選択したり、両方の軸を同時に解放したり、或いは、運動解放をこれら以外の方法で相互に関係づけてもよい。
本発明を、幾つかの好適な実施形態に関連して開示してきたが、この開示を記載された詳細全体の限定と理解すべきではない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく上述の実施形態を修正又は変更可能であり、通常の技能を備えた当業者であれば理解するように、他の実施形態も本開示に包含してよいことは理解すべきである。
車輪付きパックパックに固定された第1実施形態の牽引部材の等角図であって、アーム部分が延伸位置にあり、牽引ハンドルの取っ手が、アーム部分の中心軸を含む概ね垂直な平面内に位置するように、牽引ハンドルがアーム部分に対して回転されている、牽引部材の等角図である。 車輪付きパックパックに固定された第1実施形態の牽引部材の等角図であって、アーム部分が引き込み位置にあり、牽引ハンドルの取っ手が水平に配向されるように、牽引ハンドルがアーム部分に対して回転されている、牽引部材の等角図である。 第1実施形態の牽引部材の牽引ハンドルの平面図である。 第1実施形態の牽引部材の牽引ハンドル及び旋回機構の正面図である。 第1実施形態の牽引部材の牽引ハンドル及び旋回機構の底面図である。 牽引ハンドルのアーム部分への組付けを示す、第1実施形態の牽引部材の断面部分図である。 第2実施形態の牽引部材の上面図である。 牽引ハンドルがアーム部分に対して第1方向へ配向された状態での牽引ハンドル及びアーム部分の遠位端を示した、第2実施形態の牽引部材の部分正面図である。 図7の線9−9についての第2実施形態の牽引部材の断面図である。 牽引ハンドルがアーム部分に対して第1方向へ配向された状態での牽引ハンドル及びアーム部分の遠位端を示した、第2実施形態の牽引部材の部分側面図である。 牽引ハンドルがアーム部分に対して第2方向へ配向された状態での牽引ハンドル及びアーム部分の遠位端を示した、第2実施形態の牽引部材の部分側面図である。 牽引部材の第3実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの分解組立図である。 牽引ハンドルがコネクタに対して第1位置でロックされている、第3実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。 牽引ハンドルがコネクタに対して第1位置でロック解除されている、第3実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。 牽引ハンドルがコネクタに対して第1位置でロック解除され、且つ第1ロック可能位置と第2ロック可能位置との間にある、第3実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。 牽引ハンドルがコネクタに対して第2位置でロックされている、第3実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。 (A)牽引ハンドルが第1ロック位置にある状態の、第4実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。(B)図17Aの位置と比較して1つの旋回軸のみが使用されている第2ロック位置にある状態を示した、第4実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。(B)図17Aの位置と比較して両方の旋回軸が使用されている第3ロック位置にハンドルが配置された状態を示した、第4実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの等角図である。 全体構造を示した、第4実施形態の牽引ハンドル及びコネクタの図である。 ハンドル部分の詳細を示した、図18の実施形態の等角図である。 取っ手の2方向(2軸)ロック機構の内部構造を示した、図19の実施形態の破断図である。 (A)ロック位置にある2軸ロック機構の構造を図20とは僅かに異なる角度から示した、図20と同一部分の破断詳細図である。(B)ロック機構がロック解除位置にあることを除けば、図21Aと同一の図である。 パドル構造体の詳細図を示す。 一方の端部キャップを取り外して付加的内部構造を示したことを除けば、図21Aと同一部分の破断図である。 第1管状セクションの近位端の分解組立構造を示す、図18の分解部分の詳細図である。 図24の反対角の図である。 明細書における参照記号は、複数図面を通して対応する部材を示す。

Claims (54)

  1. 手で牽引する手荷物であって、
    手荷物と、
    前記手荷物に結合され、車輪回転軸を備えた少なくとも1つの車輪と、
    互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定長さを具備したアーム部分であって、前記近位端が前記手荷物に動作可能に固定されたアーム部分と、
    アーム部分に対して少なくとも2つの旋回軸を中心とした旋回運動が可能となるように、アーム部分の遠位端に動作可能に固定された牽引ハンドルとを含む、手で牽引する手荷物。
  2. 前記少なくとも2つの旋回軸の一方が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されている、請求項1に記載の手で牽引する手荷物。
  3. 前記少なくとも2つの旋回軸が、互いに交差する第1軸及び第2軸を含む、請求項1に記載の手で牽引する手荷物。
  4. 前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アームが前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近している、請求項1に記載の手で牽引する手荷物。
  5. 前記アーム部分が、相対的な入れ子式動作を行うように互いに摺動可能に接続された少なくとも2つの入れ子式セクションからなり、前記相対的な入れ子式動作が、前記アーム部分の、前記延伸位置と前記引き込み位置との間での移動を可能とする、請求項4に記載の手で牽引する手荷物。
  6. 前記ハンドルを前記アーム部分に動作可能に連結する中間部材を更に包含し、前記少なくとも2つの旋回軸の第1旋回軸を中心とした前記中間部材と前記ハンドルとの、前記アーム部分に対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記アーム部分に旋回可能に連結されており、更に、前記少なくとも2つの旋回軸の第2旋回軸を中心とした前記ハンドルの、前記中間部材と前記アーム部分とに対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記ハンドルにも旋回可能に連結されている、請求項1に記載の手で牽引する手荷物。
  7. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されており、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸に概ね直交する平面内に配向されている、請求項6に記載の手で牽引する手荷物。
  8. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸に交差する、請求項7に記載の手で牽引する手荷物。
  9. 前記牽引ハンドルがT字型であり、互いに反対となる自由端部を備えた長尺取っ手と、前記互いに反対となる自由端部の間で前記取っ手に交差し、前記取っ手から突出する基部とを含み、前記基部が前記牽引ハンドルを前記アーム部分に動作可能に連結する、請求項1に記載の手で牽引する手荷物。
  10. 前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アーム部分が前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近している、請求項9に記載の手で牽引する手荷物。
  11. 前記取っ手の前記互いに反対となる自由端部が、前記自由端部の一方から前記自由端部の他方に延伸する取っ手軸を画定し、前記牽引ハンドルと前記アーム部分との間の、前記少なくとも2つの旋回軸を中心とした前記旋回動作によって、前記アーム部分が前記延伸位置にあり、前記手荷物が手で牽引されている時に、前記取っ手軸が、前記車輪回転軸に直交する平面内に水平に配向可能であり、更に、前記牽引ハンドルと前記アーム部分との間の、前記少なくとも2つの旋回軸を中心とした前記旋回動作によって、前記アーム部分が前記引き込み位置にある時は、前記取っ手軸が、前記車輪回転軸と平行に配向可能である、請求項10に記載の手で牽引する手荷物。
  12. 前記ハンドルを前記アーム部分に動作可能に連結する中間部材を更に包含し、前記少なくとも2つの旋回軸の第1旋回軸を中心とした前記中間部材と前記ハンドルとの、前記アーム部分に対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記アーム部分に旋回可能に連結されており、更に、前記少なくとも2つの旋回軸の第2旋回軸を中心とした前記ハンドルの、前記中間部材と前記アーム部分とに対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記ハンドルの前記基部にも旋回可能に連結されている、請求項9に記載の手で牽引する手荷物。
  13. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されており、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸に概ね直交する平面内に配向されている、請求項12に記載の手で牽引する手荷物。
  14. 手荷物と、
    前記手荷物に結合され、車輪回転軸を備えた少なくとも1つの車輪と、
    互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定長さを具備したアーム部分であって、前記近位端が前記手荷物に動作可能に固定されたアーム部分と、
    牽引ハンドルと、
    前記アーム部分に対する少なくとも2つの旋回軸を中心とした旋回運動が可能となるように、前記牽引ハンドルを前記アーム部分の前記遠位端に動作可能に固定するための手段とを含む、手で牽引する手荷物。
  15. 前記少なくとも2つの旋回軸の第1旋回軸が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されており、前記少なくとも2つの旋回軸の第2旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸に概ね直交する平面内に配向されている、請求項14に記載の手で牽引する手荷物。
  16. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸に交差する、請求項15に記載の手で牽引する手荷物。
  17. 前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アーム部分が前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近している、請求項14に記載の手で牽引する手荷物。
  18. 前記牽引ハンドルがT字型であり、互いに反対となる自由端部を含む長尺取っ手を含み、前記取っ手が、前記自由端部の一方から前記自由端部の他方に延伸する取っ手軸を画定し、前記牽引ハンドルを前記アーム部分の前記遠位端に動作可能に固定する手段によって、前記アーム部分が前記延伸位置にあり、前記手荷物が手で牽引されている時に、前記取っ手軸が、前記車輪回転軸に直交する平面内に水平に配向可能であり、更に、前記牽引ハンドルを前記アーム部分の前記遠位端に動作可能に固定する手段によって、前記アーム部分が前記引き込み位置にある時は、前記取っ手軸が、前記車輪回転軸と平行に配向可能である、請求項17に記載の手で牽引する手荷物。
  19. 手で牽引する手荷物を操作する方法であって、
    少なくとも1つの車輪と、アーム部分と、牽引ハンドルとを備えた手荷物を提供する段階であって、前記少なくとも1つの車輪が、車輪回転軸を中心にして回転するように前記手荷物に結合されており、前記アーム部分が、互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定の長さを具備し、前記アーム部分の前記近位端が前記手荷物に動作可能に固定されており、前記少なくとも2つの旋回軸を中心にした前記牽引ハンドルの前記アーム部分に対する旋回を許容する様態で、前記牽引ハンドルが前記アーム部分の前記遠位端に動作可能に連結されており、前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アーム部分が前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近しており、前記牽引ハンドルが、取っ手軸を画定する長尺取っ手を含む、提供する段階と、
    前記アーム部分が前記延伸位置にあって、前記手荷物が手で牽引されている時は、前記取っ手軸が前記車輪回転軸に直交する平面内に水平に延伸した状態で、前記牽引ハンドルの前記取っ手が配向されるように、前記少なくとも2つの旋回軸を中心として前記牽引ハンドルを前記アーム部分に対して旋回移動させる段階と、
    前記アーム部分が前記引き込み位置にある時は、前記取っ手軸が前記車輪回転軸に平行に延伸する状態で、前記牽引ハンドルの前記取っ手が配向されるように、前記少なくとも2つの旋回軸を中心として前記牽引ハンドルを前記アーム部分に対して旋回移動させる段階とを含む、手で牽引する手荷物を操作する方法。
  20. 前記少なくとも2つの旋回軸を中心とした前記牽引ハンドルの、前記アーム部分に対する前記旋回運動が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向された前記少なくとも2つの旋回軸の第1の旋回軸と、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸に概ね直交する平面内に配向された第2の旋回軸とを中心にして行われる、請求項19に記載の方法。
  21. 手で牽引する手荷物用の牽引部材であって、
    牽引ハンドルと、
    前記牽引ハンドルに動作可能に連結されたアーム部分であって、前記牽引ハンドルを手荷物に固定するように構成且つ適合されたアーム部分と、
    前記牽引ハンドルの、旋回軸を中心とした前記アーム部分の少なくとも下位部分に対する旋回を許容する様態で、前記牽引ハンドルを前記アーム部分に対して連結する旋回機構であって、前記牽引ハンドルが前記アーム部分を介して前記手荷物に固定される際に、前記アーム部分の前記下位部分が、前記手荷物から離間され且つその外部に位置する、旋回機構と、
    前記牽引ハンドルと前記アーム部分とに動作可能に連結され、前記アーム部分に対してロック位置とロック解除位置との間を選択的に移動可能なロック機構であって、前記ロック位置にある時は、前記旋回軸を中心とした前記アーム部分の前記下位部分に対する前記牽引ハンドルの旋回を規制する一方、前記ロック解除位置にある時は、前記旋回軸を中心とした前記アーム部分の前記下位部分に対する前記牽引ハンドルの旋回を規制しない、ロック機構とを含む、手で牽引する手荷物用の牽引部材。
  22. 前記アーム部分が手荷物に取り付けられている時は、前記アーム部分が、延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アームが前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近している、請求項21に記載の牽引部材。
  23. 前記牽引部材が解除ボタンを更に含み、前記延伸位置と前記引き込み位置との間で前記アーム部分を移動するには前記解除ボタンの押し込みが必須となるように、前記アームが、前記延伸位置及び引き込み位置で選択的にロック可能であり、前記解除ボタンは、このボタンを押すことで、前記ロック機構を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ移動するよう構成且つ適合されている、請求項22に記載の牽引部材。
  24. 前記解除ボタンが前記牽引ハンドルに設けられている、請求項23に記載の牽引部材。
  25. 前記旋回機構が、牽引部材の、前記旋回軸を中心とした前記アーム部分の前記下位部分に対する360度の回転を許容する、請求項21に記載の牽引部材。
  26. 前記牽引ハンドルがT字型であり、互いに反対となる端部を備えた長尺取っ手と、前記互いに反対となる取っ手端部の間で前記取っ手に交差し、前記取っ手から突出する基部とを含み、前記旋回軸が前記基部を通過し、前記牽引ハンドルの前記取っ手に概ね直交する、請求項21に記載の牽引部材。
  27. 手荷物であって、
    内部区画室を備えた手荷物部分と、車輪軸を中心として前記手荷物部分に対して回転するように、前記手荷物部分に取り付けられた少なくとも2つの車輪と、
    請求項1に記載の牽引部材とを含み、前記旋回軸が前記車輪回転軸に概ね直交する、手荷物。
  28. 手で牽引する手荷物であって、
    手荷物と、
    前記手荷物に結合され、車輪回転軸を備えた少なくとも1つの車輪と、
    互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定長さを具備したアーム部分であって、前記近位端が前記手荷物に動作可能に固定されたアーム部分と、
    少なくとも2つの旋回軸を中心とした前記アーム部分に対する旋回運動が可能となるように、前記アーム部分の前記遠位端に動作可能に固定された牽引ハンドルと、
    前記牽引ハンドルを前記アーム部分に対してロック解除及びロックするためのロック機構とを含む、手で牽引する手荷物。
  29. 前記少なくとも2つの旋回軸の一方が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されている、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  30. 前記少なくとも2つの旋回軸が、概ね直交関係で互いに交差する第1軸及び第2軸を含む、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  31. 前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アームが前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近している、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  32. 前記アーム部分が、相対的な入れ子式動作を行うように互いに摺動可能に接続された少なくとも2つの入れ子式セクションからなり、前記相対的な入れ子式動作が、前記アーム部分の、前記延伸位置と前記引き込み位置との間での移動を可能とする、請求項31に記載の手で牽引する手荷物。
  33. 前記アーム部分が前記延伸位置にロックできるように、前記ロック機構が更に動作可能に連結されている、請求項31に記載の手で牽引する手荷物。
  34. 前記ハンドルを前記アーム部分に動作可能に連結する中間部材を更に包含し、前記少なくとも2つの旋回軸の第1旋回軸を中心とした前記中間部材と前記ハンドルとの、前記アーム部分に対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記アーム部分に旋回可能に連結されており、更に、前記少なくとも2つの旋回軸の第2旋回軸を中心とした前記ハンドルの、前記中間部材と前記アーム部分とに対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記ハンドルの前記基部にも旋回可能に連結されている、請求項33に記載の手で牽引する手荷物。
  35. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されており、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸に概ね直交する平面内に配向されている、請求項34に記載の手で牽引する手荷物。
  36. 前記アーム部分が前記引き込み位置にロックできるように、前記ロック機構が更に動作可能に連結されている、請求項31に記載の手で牽引する手荷物。
  37. 前記アーム部分が前記手荷物から湾曲しつつ遠ざかる、請求項31に記載の手で牽引する手荷物。
  38. 前記ハンドルを前記アーム部分に動作可能に連結する中間部材を更に包含し、前記少なくとも2つの旋回軸の第1旋回軸を中心とした前記中間部材と前記ハンドルとの、前記アーム部分に対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記アーム部分に旋回可能に連結されており、更に、前記少なくとも2つの旋回軸の第2旋回軸を中心とした前記ハンドルの、前記中間部材と前記アーム部分とに対する旋回動作を可能とするため、前記中間部材が、前記ハンドルにも旋回可能に連結されている、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  39. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記車輪回転軸に概ね平行に配向されており、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸に概ね直交する平面内に配向されている、請求項38に記載の手で牽引する手荷物。
  40. 前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸に交差する、請求項39に記載の手で牽引する手荷物。
  41. 前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アーム部分が前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近している、請求項40に記載の手で牽引する手荷物。
  42. 前記取っ手の前記互いに反対となる自由端部が、前記自由端部の一方から前記自由端部の他方に延伸する取っ手軸を画定し、前記牽引ハンドルと前記アーム部分との間の、前記少なくとも2つの旋回軸を中心とした前記旋回動作によって、前記アーム部分が前記延伸位置にあり、前記手荷物が手で牽引されている時に、前記取っ手軸が、前記車輪回転軸に直交する平面内に水平に配向可能であり、更に、前記牽引ハンドルと前記アーム部分との間の、前記少なくとも2つの旋回軸を中心とした前記旋回動作によって、前記アーム部分が前記引き込み位置にある時は、前記取っ手軸が、前記車輪回転軸と平行に配向可能である、請求項41に記載の手で牽引する手荷物。
  43. 前記牽引ハンドル内にボタン機構を更に含み、前記ボタン機構の一部が、前記牽引ハンドルの少なくとも一部を通って延伸している、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  44. 前記ボタン機構を押し込むと、前記ロック機構がロック解除され、前記ボタン機構が解放されると、前記ロック機構が付勢されてロックされる、請求項43に記載の手で牽引する手荷物。
  45. 内部に延伸した押し込みピンを備えた旋回シャフトを含み、前記ボタン機構を押し込むと、前記押し込みピンが直線的に変位される、請求項43に記載の手で牽引する手荷物。
  46. 前記押し込みピンに回転可能に取り付けられたパドルを更に含み、前記パドルの前記直線的な変位が、前記ロック機構の前記ロック動作又は前記ロック解除動作を引き起こす、請求項45に記載の手で牽引する手荷物。
  47. 前記牽引ハンドルがT字型であり、互いに反対となる自由端部を備えた長尺取っ手と、前記互いに反対となる自由端部の間で前記取っ手に交差し、前記取っ手から突出する基部とを含む、請求項43に記載の手で牽引する手荷物。
  48. 前記ボタン機構が、前記互いに反対となる自由端部の一方を通って延伸する、請求項47に記載の手で牽引する手荷物。
  49. 前記牽引ハンドルがT字型であり、互いに反対となる自由端部を備えた長尺取っ手と、前記互いに反対となる自由端部の間で前記取っ手に交差し、前記取っ手から突出する基部とを含み、前記基部が前記牽引ハンドルを前記アーム部分に動作可能に連結する、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  50. 前記ロック機構が、パドルと少なくとも2つのスロット付きリングとを用いる、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  51. 前記ロック機構が、前記少なくとも2つの旋回軸を同時にロックするか又はロック解除する、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  52. 前記ロック機構が、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第1旋回軸を、前記少なくとも2つの旋回軸の前記第2旋回軸とは別々にロック解除する、請求項28に記載の手で牽引する手荷物。
  53. 手で牽引する手荷物であって、
    手荷物と、
    前記手荷物に結合され、車輪回転軸を備えた少なくとも1つの車輪と、
    互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定長さを具備したアーム部分であって、前記近位端が前記手荷物に動作可能に固定されたアーム部分と、牽引ハンドルと、
    前記アーム部分に対して少なくとも2つの旋回軸を中心とした旋回運動が可能となる様態で、前記アーム部分の前記遠位端に付けた牽引ハンドルと、
    前記少なくとも2つの旋回軸を中心にした動作を防止するため、前記牽引ハンドルをロックするための手段とを含む、手で牽引する手荷物。
  54. 手で牽引する手荷物を操作する方法であって、
    少なくとも1つの車輪と、アーム部分と、牽引ハンドルとを備えた手荷物を提供する段階であって、
    前記少なくとも1つの車輪が、車輪回転軸を中心にして回転するように前記手荷物に結合されており、前記アーム部分が、互いに反対側となる近位端及び遠位端を備えた一定の長さを具備し、前記アーム部分の前記近位端が前記手荷物に動作可能に固定されており、前記少なくとも2つの旋回軸を中心にした前記牽引ハンドルの、前記アーム部分に対する旋回を許容する様態で、前記牽引ハンドルが前記アーム部分の前記遠位端に動作可能に連結されており、前記アーム部分が、前記手荷物に対して延伸位置と引き込み位置との間を移動可能であり、前記アーム部分が前記延伸位置にある時よりも前記引き込み位置にある時の方が、前記牽引ハンドルが前記手荷物に接近しており、前記牽引ハンドルが、取っ手軸を画定する長尺取っ手を含む、提供する段階と、
    前記アーム部分が前記引き込み位置にある時は、前記取っ手軸が前記車輪回転軸に平行に延伸する状態で、前記牽引ハンドルの前記取っ手が配向されるように、前記少なくとも2つの旋回軸を中心として前記牽引ハンドルを前記アーム部分に対して第1位置に旋回移動させる段階と、
    前記牽引ハンドルを前記第1位置でロックする段階と、
    前記牽引ハンドルをロック解除する段階と、
    前記アーム部分が前記延伸位置にあって、前記手荷物が手で牽引されている時は、前記取っ手軸が前記車輪回転軸に直交する平面内に水平に延伸した状態で、前記牽引ハンドルの前記取っ手が配向されるように、前記少なくとも2つの旋回軸を中心として前記牽引ハンドルを前記アーム部分に対して第2位置に旋回移動させる段階と、
    前記牽引ハンドルを前記第2位置でロックする段階とを含む、手で牽引する手荷物を操作する方法。
JP2004542986A 2001-11-21 2002-10-08 牽引可能な手荷物用の旋回可能なハンドル Pending JP2006517418A (ja)

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