JP2006511384A - 情報表示装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、車両の使用者が、コンピュータ１４に接続された第１のスクリーン１６から情報データを見ることのできる情報表示装置に関する。コンピュータ１４は、携帯電子装置１９にデータ入力／出力手段１５によって接続され、携帯装置１９は第２のスクリーン１７を含む。本発明によれば、第１のスクリーン１６は、第２のスクリーン１７と同じデータを、反転させて表示し、その結果、運転者が運転中に、車両の前面ガラスから反射されたデータを読むことができる。この反射された画像は第１のスクリーン１６から生じる。この方法により、運転者は、運転中に、携帯電子装置１９を同時に操作して車両を操作できる。

Description

本発明は、広い概念で言えば、電子装置に対応するスクリーンに表示されている情報データを、同時に、あるスクリーンを介して表示する装置に関するものである。

より具体的には、本発明は、使用者がこの装置を操作すると、携帯電子装置のスクリーンにも同時に表される情報データを、視覚的に表示できるスクリーンを含む装置に関するものであり、これにより使用者は、所定の視界を見続け、かつ継続的注意を払うことを要する他の仕事を実行できる。

この情報データは、携帯電子装置の使用者が選択できることに留意されたい。

現在、多数の国では、自動車の走行に関する基準により、運転中の移動電話装置又は通信装置の使用が禁止されている。スペインでは、例えば、「交通、自動車走行および道路交通安全に関する法律」第１１条（３）、１９９０年３月１４日付スペイン官報によって、この禁止が決定されている。

最新技術によれば、自動車の運転中にこの種の装置を使用しないという課題を解決しようとする装置の存在が知られている。したがって、車両の中には、自動車の運転中に、移動電話などの何らかの携帯電子装置を操作するための機能を提供する手段を有するものもある。

運転用ハンドル（ステアリング・ホイール）の中には、ある種の押しボタン及び／又は押しボタンの組を組み込んでいるものもあり、それを使って、付属品として自動車に含まれる電子装置に対応する様々な操作を実行できる。この種の運転用ハンドルは、多目的ハンドルとして知られている。

自動車の運転者が、多目的ハンドルによって実行できる機能のいくつかには、着信を受ける機能、通話を終了する機能、音声装置の音量の上げ下げする機能等がある。移動通信電話は、車両内に付属品として組み込まれており、したがって、運転者が、車両の外で使用することのできる他の移動電話は、多目的ハンドルによって操作することはできないことに留意されたい。

運転者は、車両の運転用ハンドルから、手を放すことなく前記の操作を実行する（すなわち、運転者はいずれかの指を使って、任意のボタンを押す）ことに留意されたい。また、運転者が、移動通信電話のスクリーンに表示された情報データを読みたい場合、車両の走行している道路から目を離さなければならないことに留意されたい。

しかし、運転者が、移動通信電話に関連する他の操作を実行したいとき、かつ、運転用ハンドルに組み込まれた手段からそれらの操作を命令することができない場合、運転者は、運転と同時に、一方の手を運転用ハンドルから離さなければならず、同時に、車両が走行している道路を見ることを中断しなければならない。その結果、運転者は、自分自身及び車両の走行している道路の他の利用者を危険にさらす。

運転者が少なくとも一方の手を運転用ハンドルから離し、及び／又は、同時に道路から目を離さなければならない移動通信電話の操作とは、メッセージ・ボックスを見ること、電話帳で番号を調べること、着信に対応する電話番号を読むこと等である。

また、運転中に、運転者が車両の付属品ではない移動電話を操作したい場合、少なくとも一方の手を運転用ハンドルから離して電話を手に持ち、同時に車両の走行している道路から目を離して、電話を操作しなければならない。

両方の状況においては、運転者は道路に目を留めておらず、しかも運転に連続して注意を払い続けていないため、移動通信電話を同時に操作するときは、車両を操作できる状況にはないことを理解されたい。

したがって、使用者の自動車運転時に電子装置のスクリーンに表される情報データであって、電子装置の使用者によって選択される情報データを、装置のスクリーンに視覚的に表示することを可能にして、それにより、運転者が両手を運転用ハンドルに留め、車両の走行する道路に注目し、運転に注意を払い続けることのできる装置を開発する必要がある。

そうすれば、運転者は、電子装置を操作している間、運転している自動車を常に操作できる状況にあり、自分自身及び走行している道路の他の潜在的な利用者を危険にさらすことはなくなる。

本発明による装置は、データ入力／出力手段によって、自動車の使用者に情報データを、プログラム可能な論理制御手段に接続された第１のスクリーンに表示する。このプログラム可能な論理制御手段は、データ入力／出力手段を介して、第２のスクリーンを含む移動電話などのような電子装置に接続され、それによって、第１のスクリーンは、第２のスクリーンに表示されたのと同じ情報データを反転させて視覚的に表示する。その結果、自動車の運転者は、同時に運転に注意を払いながら、第１のスクリーンから得られる、車両の前面防風用ガラス（フロントガラス）に反射された画像を読むことができる。

したがって、第１のスクリーンは、第２のスクリーンに表示された情報データと同じ情報データを表示し、このデータは、車両の前面防風用ガラスに反射されるため、運転者が直接見ることができる。したがって、第１のスクリーンは反転された情報データを表示している。その結果、反射された画像は、運転者の視界内又は運転者の視覚の円錐範囲内にまとめられ、したがって、車両の走行している道路の視界からは分離されない。

本発明の目的は、使用者、すなわち車両の運転者が、選択した及び／又は電話交換手から受け取った情報データを視覚的に表示する電子装置を同時に操作している間、交通状況から注意をそらすことの防止にある。その結果、運転者は、運転している自動車と携帯電子装置との両方を常に操作できる状況にある。したがって、これにより、運転中に、携帯電子装置を操作する運転者によって引き起こされる事故の危険性が減少する。

本発明の別の目的は、運転者が、運転中に携帯電子装置を操作しているときに、運転用ハンドルから手を離し、また道路から目を離すことの防止である。さらに、運転者にとって、手入力でのデータ入力によって電子装置を操作するために要する注意力および集中力は、より少なくなる。

本発明の別の目的は、交通移動に関する基準の遵守を支援することである。

本発明の別の目的は、液晶（ＬＣＤ）スクリーン、電界発光スクリーン、プラズマ・スクリーン等など低エネルギー消費のスクリーンを使用することである。

本発明の別の目的は、運転者の近くに配置され、様々の機能、メニュー等の選択作業を容易にするための操作の簡単なデータ入力手段を使用することである。また、データ入力手段は、無線方法により、好ましくは、赤外線などの電磁信号を使用することによって、装置の残りの部分に接続され、したがって配線による欠点が回避されることが好ましい。

本発明の別の目的は、簡単かつ費用の低減された装置を開発することであり、それは、移動電話、又は車両の運転者が車両外で常に使用する種類の携帯型コンピュータなどの携帯電子装置と共に使用することができる。

本発明のより詳細な説明は、添付図面に基づいた以下の説明によりなされる。

情報データを視覚的に表示するための図１の装置は、データ入力手段１２を含み、データ入力手段１２は、電磁信号によって、すなわち無線方法で、装置端末手段１８と通信する。装置端末１８は、これらの信号を受信し、それらをプログラム可能な論理制御手段１４に伝達する受信器手段１３を備える。プログラム可能な論理制御手段１４は、移動電話又は携帯型コンピュータなどの電子装置１９に、データ入力／出力手段１５を介して接続されている。また、プログラム可能な論理制御手段１４は、第１の発光スクリーン１６にも接続され、第１の発光スクリーン１６は、携帯電子装置１９に含まれた第２のスクリーン１７に視覚的に表示されている情報データに対応した情報データを視覚的に表示するように設計されている。

機能上、データ入力手段１２は、自動車の運転者の近くに、例えば運転用ハンドル１１に配置できることが好ましい。入力手段１２は、数字及び英数字に対応したキー又は押しボタンなどの制御要素の組、並びに上下方向への垂直変位、音量の上げ下げ、メニューの変更、通話の開始、通話の終了などの機能要素を含む。また、キーの中には、様々な文字及び／又は機能と組み合わせることができるものもある。

さらに、データ入力手段１２は、スクリーン１６の所定の領域に触れたとき、対応する命令が実行されるようなタッチ・スクリーンを含むことができる。

どちらの場合でも、データ入力手段１２は、第１のスクリーン１６に情報を表示しつつ、運転者が運転に注意を払うことをやめないように、携帯装置１９に表示された情報から別の情報へ手動モードで迅速かつ容易に切り替えることを可能にする。

データ入力手段１２は、運転者がほとんど注意を払うことを必要とせず、一方の手のある指によって、例えば親指によって操作することのできる操作モードを有する。キーを押したとき、赤外線信号などの対応する電磁制御信号が生じ、その電磁制御信号は、放射手段から装置端末１８の受信器１３に送信される。

受信器１３が受信した信号は、対応する電気制御信号に変換されてから、コンピュータなどのプログラミング手段に基づいたプログラム可能な論理制御装置１４に伝達され、プログラム可能な論理制御装置１４は、受け取った信号を使用して、移動電話１６の第２のスクリーン１７に表示されたカーソルなどのグラフィカルな表現によって移動電話１９を制御する。

コンピュータ１４は、通信プログラムを格納し実行するように設計されており、それを使って、データ入力／出力手段１２を介してデータを交換することにより、移動電話１６を制御できる。したがって、データ入力手段１２によって運転者が発生させた信号、及び移動電話１９に関連する対応したプログラムにより、コンピュータ１４は、例えば電話帳を調べ、電話番号を入力することによって発信を開始し、又は電話帳内に記憶された番号を選択し、着信に対応する情報データを読み取ることができるなど、移動電話１９の機能の様々な動作を行うことができる。

したがって、コンピュータ１４は、データ入力／出力手段１２を介して装置端末１８に接続された移動電話１６に関連した所定のプログラムを実行する。運転者は、データ入力手段１２を介して、無線送信器／受信器として動作する移動電話１９に特有な操作の全ての機能を制御する。

したがって、運転者は、押しボタンを押すことによって、例えば、第２スクリーン１７に表示されたカーソルを、移動電話１９のメニューの様々の選択項目を通って動かして操作モードを選択することによって、移動電話１９の所定の操作を選択することができる。運転者は、移動電話１９を操作するために、運転用ハンドル１１からどちらの手も離す必要がないことに留意されたい。

したがって、コンピュータ１４は、情報データを再生するための所定のプログラムを格納し、実行するようにも設計されており、この所定のプログラムによって、第２スクリーン１７に表示される情報データを、第１のスクリーン１６に同時に再生することができる。言い換えれば、第１のスクリーン１６および第２のスクリーン１７は同じ情報データを同時に表示する。

第１のスクリーン１６は、車両の計器盤に、車両の前面防風用ガラスに向けて配置されており、その結果、運転者は、運転中には、この第１のスクリーン１６に表示された情報を読むことができない。

しかし、運転者は、第１スクリーン１６に表示された情報データの反射した画像を読むことができる。したがって、第１のスクリーン１６に生じる情報データは反転しており、すなわちそれによって、車両の前面防風用ガラス上で情報データを直接読み取ることができる。

したがって、運転者は第１のスクリーン１６に表示された情報を読むことができ、常に道路から目が離れることはない。反射像を運転者が読み取ることができるように前面防風用ガラス上に発生させるために、第１のスクリーン１６は、前面防風用ガラスに対して所定の角度をなしている。前面防風用ガラスに形成された反射像は、自動車が走行している道路を決して覆い隠さないことに留意されたい。

その結果、運転者は、車両の運転と同時に、移動電話１９の第２スクリーン１７に表示された情報データを読み取ることができ、しかも道路からは目が離れない。

要約すると、再生プログラムによって、コンピュータ１４は、移動電話１９の第２のスクリーン１７に視覚的に表示された情報データを入手し、それを装置端末１８の第１のスクリーン１６に伝達し、それによってこの第１のスクリーン１６に反転された情報データが表示され、その結果、運転者は、前面防風用ガラスによって反射された情報を読むことができる。

例えば、移動電話１９が着信を受け取ったとき、通信プログラムによって、コンピュータ１４は、第２のスクリーン１７に視覚的に表示された着信に関連する情報、例えば発信者の番号を取得し、又はこの人物が当人に割り当てられた名前を持っている場合は、番号呼出しに対応してこの名前が表示され、しかも再生プログラムによってこの情報は、第１のスクリーン１６に表示される。それにより、運転者は受け取った呼出しに関連する情報を読むことができ、したがって、受けるか否かを決定できる。運転者が呼出しを受けることに決めた場合、運転用ハンドル１１に配置されたデータ入力手段１２の対応するキーを押すことができる。したがって、運転者が、運転用ハンドルから手を離し、或いは受信している呼出しに応じるために道路から目を離すことは決してない。

入力手段１２を介して、運転者は、第１のスクリーン１６に表示されたカーソルを動かすことができることに留意されたい。現在、カーソルは移動電話１９の種類に基づいた様々な形を有している。

データ入力手段１２は、例えば、図１には表示されていない保持クランプなどの機械的固定手段によって、運転用ハンドル１１に固定されている。

装置端末１８は、着信や選択された機能等に対応する音声メッセージを生成することのできる音響的警告手段も含む。また、装置端末１８は、ハンド・フリー装置に関連する手段も含むことができ、又は必要に応じて、付属品として車両に備えられたハンド・フリー装置と共に使用することもできる。

装置端末１８は、また、対応する通信プログラムをコンピュータ１４によって格納および実行して、車両に付属品として組み込まれた電話と通信するようにも設計されている。

コンピュータ１４は、第１のスクリーン１６への接続部によって接続されている。接続は、例えば、ケーブルによる物理的接続であっても、又は無線電気信号、赤外線信号等など電磁信号を介したケーブルなしの接続、すなわち無線接続であってもよい。

本発明による情報を表示するための装置の構成図。

Claims (16)

1. プログラム可能な論理制御手段（１４）に接続された第１のスクリーン（１６）に情報を表示するための装置において、前記プログラム可能な論理制御手段（１４）が、第２のスクリーン（１７）を含む電子装置（１９）にデータ入力／出力手段（１５）を介して接続され、前記第１のスクリーン（１６）は、前記第２のスクリーン（１７）に表示された情報データと同じ情報データを反転させて表示し、それにより、自動車両の搭乗者が、前記第１のスクリーン（１６）から得られる、前記車両の防風用ガラスに反射された画像を読むことができるようになっている、情報を表示するための装置。
2. 前記自動車両が自動車である請求項１に記載された情報を表示するための装置。
3. 前記搭乗者が前記自動車の運転者である請求項２に記載された情報を表示するための装置。
4. 前記防風用ガラスが前面防風用ガラスである請求項２に記載された情報を表示するための装置。
5. 前記運転者が運転中に前記第１のスクリーン（１６）に表示された前記情報データを読めないように、前記第１のスクリーン（１６）が、前記自動車の計器盤に配置されている請求項３及び請求項４に記載された情報を表示するための装置。
6. 前記第１のスクリーン（１６）が、前記前面防風用ガラスに対して所定の角度をなしている請求項５に記載された情報を表示するための装置。
7. 前記電子装置（１９）が携帯電子装置である請求項１及び請求項６に記載された情報を表示するための装置。
8. 前記携帯電子装置（１９）が移動電話である請求項７に記載された情報を表示するための装置。
9. 前記プログラム可能な論理制御手段（１４）がコンピュータである請求項１に記載された情報を表示するための装置。
10. 前記プログラム可能な論理制御手段（１４）に接続された前記第１のスクリーン（１６）を含み、前記プログラム可能な論理制御手段（１４）が前記電子装置（１９）に前記データ入力／出力手段（１５）を介して接続されている請求項１に記載された装置端末（１８）。
11. データ入力手段（１２）に含まれる放射手段から発せられた無線電気信号を受信するように設計された受信器手段（１３）も含む請求項１０に記載された装置端末（１８）。
12. 発せられた前記無線電気信号が赤外線である請求項１１に記載された装置端末（１８）。
13. 前記第１のスクリーン（１６）に視覚的に表示された情報に対応する音声メッセージを生成するように設計された音響的警告手段も含む請求項１１に記載された装置端末（１８）。
14. 前記放射手段と、一方の手の少なくとも１つの指を使用して動作されるように設計されている複数のキーとを含む請求項１１に記載されたデータ入力手段（１２）。
15. 前記自動車の運転用ハンドル（１１）に配置された請求項２および請求項１４に記載されたデータ入力手段（１２）。
16. 前記データ入力手段（１２）がタッチ・スクリーンを含み、該タッチ・スクリーンが、該タッチ・スクリーンの所定の領域に対応する命令を生成し、それにより、赤外線信号が生成されて前記放射手段から発せられるようになっている請求項１４に記載されたデータ入力手段（１２）。

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