JP2006502119A - 新規2,5−二置換ピリミジン誘導体 - Google Patents

新規2,5−二置換ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激する新規2,5−二置換ピリミジン誘導体、その製造方法、および医薬、特に、中枢神経系疾患の処置用の医薬を製造するための、それらの使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激する新規2,5−二置換ピリミジン誘導体、その製造方法、および医薬、特に、中枢神経系の障害の処置用の医薬を製造するための、それらの使用に関する。
哺乳動物細胞における最も重要な細胞シグナル伝達系の1つは、サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)である。内皮から放出され、ホルモン性および機械性シグナルを伝達する一酸化窒素(NO)と共に、それはNO/cGMP系を形成する。グアニル酸シクラーゼは、グアノシン三リン酸(GTP)からのcGMPの生合成を触媒する。現在までに開示されたこのファミリーの代表例は、構造的特徴およびリガンドのタイプの両方に従って、2つのグループに分けることができる:即ち、ナトリウム***増加性ペプチドによって刺激され得る粒子状グアニル酸シクラーゼ、およびNOによって刺激され得る可溶性グアニル酸シクラーゼである。可溶性グアニル酸シクラーゼは、2つのサブユニットからなり、ヘテロダイマー1個につき少なくとも1個のヘムを含有する。ヘム基は、調節部位の部分であり、活性化メカニズムにとって中心的に重要なものである。NOは、ヘムの鉄原子に結合することができ、かくして酵素の活性を顕著に増加させる。これに対して、ヘム不含の調製物は、NOによって刺激され得ない。COも、ヘムの中心鉄原子に結合できるが、COによる刺激はNOによるものより明らかに小さい。
cGMPの産生、並びに、その結果であるホスホジエステラーゼ、イオンチャネルおよびタンパク質キナーゼの調節を介して、グアニル酸シクラーゼは、種々の生理的過程において、特に平滑筋細胞の弛緩および増殖、血小板凝集および接着、および神経細胞のシグナル伝達、および上述の過程の欠陥に起因する障害において、重要な役割を担っている。病的条件下に、NO/cGMP系は抑制され得る。例えば、アルツハイマーの患者では、脳(大脳皮質)における可溶性グアニル酸シクラーゼのNOに刺激される活性は、大幅に減少している。
実験動物において、cGMPレベルの低下を導くジゾシルピンの投与の際に、学習行動の低下が観察され得る(Yamada et al., Neuroscience 74 (1996), 365-374)。この欠陥は、膜透過可能形態のcGMPである8−Br−cGMPの注射によりなくすことができる。このことは、学習および記憶課題の後に、脳のcGMPレベルが上昇することを示す研究と合致する。
NOに依存せず、生物のcGMPシグナル経路に影響を及ぼすことを目的とする実行可能な処置は、予想される高い効果と少ない副作用のために、可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激するための将来有望なアプローチである。
現在まで、有機硝酸塩のような化合物(その作用はNOの放出をベースとする)が、可溶性グアニル酸シクラーゼの治療的刺激に専ら使用されてきた。NOは、生物変換によって産生され、ヘムの中心鉄原子に結合することによって可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化する。副作用の他に、耐性の発生が、この処置様式の重大な欠点の1つである。
可溶性グアニル酸シクラーゼを直接的に(即ち、事前のNO放出なしで)刺激する物質が、近年記載されてきた。例えば、3−(5'−ヒドロキシメチル−2'−フリル)−1−ベンジルインダゾール(YC-1, Wu et al., Blood 84 (1994), 4226; Muelsch et al., Brit. J. Pharmacol. 120 (1997), 681)、脂肪酸(Goldberg et al, J. Biol. Chem. 252 (1977), 1279)、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート(Pettibone et al., Eur. J. Pharmacol. 116 (1985), 307)、イソリキリチゲニン(Yu et al., Brit. J. Pharmacol. 114 (1995), 1587)および種々の置換ピラゾール誘導体(WO98/16223)である。
さらに、WO98/16507、WO98/23619、WO00/06567、WO00/06568、WO00/06569、WO00/21954、WO02/4229、WO02/4300、WO02/4301およびWO02/4302は、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激物質としてピラゾロピリジン誘導体を記載している。これらの特許出願には、様々な基を有するピラゾロピリジン類も記載されている。このタイプの化合物は、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激に関して、非常に高いインビトロでの活性を有する。しかしながら、これらの化合物は、それらのインビボでの特性、例えば、肝臓におけるそれらの挙動、それらの薬物動態学的挙動、それらの用量反応関係およびそれらの代謝経路に関して、いくつかの欠点を有することがわかってきた。
従って、本発明の目的は、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激物質として作用するが、上記で詳述した先行技術の化合物の欠点を有さない、さらなるピリミジン誘導体を提供することであった。中枢神経系の障害(例えば、学習および記憶の低下)の処置用の新規医薬の付加的利点は、末梢心血管効果に対する選択性の向上である。これらを先行技術と比べて(例えば、より良好な脳への浸透により)改善することも同様に企図された。
この目的は、本発明に従い、請求項1に記載の化合物により達成される。
具体的には、本発明は、式
Figure 2006502119
式中、
は、ハロゲン、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもあるC−C10−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールであるか、または、

Figure 2006502119
の基であるか、または、
窒素原子を介して結合しており、−NHR、ハロゲン、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルおよびオキソ(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環であり、Rは、C−C−アルキルであるか、または、
結合点に隣接する位置でオキソにより置換されており、C−C−アルキルにより置換されていることもあるC−C−シクロアルキルである、
の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および/または塩の溶媒和物に関する。
不斉C原子がRに存在する場合、本発明の化合物は、エナンチオマー、ジアステレオマーまたはそれらの混合物の形態であり得る。こららの混合物は、既知方法で立体異性体的に純粋な成分に分離できる。
本発明の目的のために好ましいは、本発明の化合物の生理的に許容し得る塩である。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩は、本化合物の、無機酸、カルボン酸またはスルホン酸との酸付加塩であり得る。特に好ましい例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸または安息香酸との塩である。
生理的に許容し得る塩は、通常の塩基との塩、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムまたはマグネシウム塩)またはアンモニアもしくは有機アミン類(例えば、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、1−エフェンアミン(ephenamine)またはメチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩でもあり得る。
本発明の化合物の溶媒和物は、本発明のためには、本化合物またはそれらの塩の溶媒(例えば、水、エタノール)との化学量論的組成物である。
本発明のためには、置換基は、一般的に以下の意味を有する:
−C −アルキルは、1個ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基である。1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基が好ましい。非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルが含まれる。
−C −アルコキシは、1個ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基である。1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基が好ましい。非限定的な例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシが含まれる。
−C −アルコキシカルボニルは、1個ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシカルボニル基である。1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシカルボニル基が好ましい。非限定的な例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニルが含まれる。
−C 10 −アリールは、6個ないし10個の炭素原子を有する芳香族性の基である。非限定的な例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。
−C −シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルである。非限定的な例には、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素である。フッ素、塩素および臭素が好ましい。フッ素および塩素が特に好ましい。
5員ないし10員のヘテロアリールは、5個ないし10個の環原子およびS、Oおよび/またはNの系列から5個までのヘテロ原子を有する、芳香族性の、単環式または二環式の基である。4個までのヘテロ原子を有する5員ないし6員のヘテロアリールが好ましい。ヘテロアリール基は、炭素原子または窒素原子を介して結合し得る。非限定的な例には、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、イソオキサジル(isoxazyl)、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニルが含まれる。
4員ないし12員の複素環は、4個ないし12個の環原子およびN、O、S、SO、SOの系列から3個まで、好ましくは2個までのヘテロ原子またはヘテロ基を有する、単環式または多環式のヘテロ環式の基である。4員ないし8員の複素環が好ましい。単環式または二環式複素環が好ましい。NおよびOがヘテロ原子として好ましい。複素環の基は、飽和または部分不飽和であり得る。飽和複素環の基が好ましい。非限定的な例には、オキセタン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラニル、ピペリジニル、チオピラニル、モルホリニル、ペルヒドロアゼピニル、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナニル、1−オキサ−4,7−ジアザスピロ[5.4]デカニル、10−オキサ−4−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカニル、10−オキサ−4−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカニル、デカヒドロピロロ[3,4−b]ピロリジジニル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、オクタヒドロピロロ[3,4−d][1,3]オキサジニルが含まれる。
本発明の化合物中の基が置換されている場合、その基は、断りのない限り、1個またはそれ以上の同一かまたは異なる置換基を有する。3個までの同一かまたは異なる置換基による置換が好ましい。1個の置換基による置換が特に非常に好ましい。
上述の2個またはそれ以上の好ましい範囲の組み合わせが、特に非常に好ましい。
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、フッ素、塩素、シアノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもあるフェニルまたは5員ないし6員のヘテロアリールであるか、または、

Figure 2006502119
の基であるか、または、
窒素原子を介して結合しており、−NHR、フッ素、塩素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシおよびオキソ(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環であり、Rは、C−C−アルキルであるか、または、
結合点に隣接する位置でオキソにより置換されており、C−C−アルキルにより置換されていることもあるシクロヘキシルである、
式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および/または塩の溶媒和物に関する。
本発明のさらなる実施態様は、式中、
が、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、メチル、シクロプロピルまたはヒドロキシメチルからなる群から選択される基により置換されていることもあるフェニルまたはピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリルであるか、または、

Figure 2006502119
の基であるか、または、
窒素原子を介して結合しており、−NHR、フッ素、塩素、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシメチルおよびオキソからなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環であり、Rは、メチルであるか、または、
結合点に隣接する位置でオキソにより置換されており、メチルにより置換されていることもあるシクロヘキシルである、
式(I)の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および/または塩の溶媒和物に関する。
本発明はさらに、本発明の化合物の製造方法に関する。その方法では、
[A]式
Figure 2006502119
式中、Xは、塩素、臭素、ヨウ素、好ましくは臭素である、
の化合物を、式(III)
−NH−R (III)
式中、R、Rは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、−NHR、ハロゲン、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルおよびオキソ(ここで、C−C−アルキルは、−ORにより置換されていることもあり、Rは上記の意味を有し、Rは、ヒドロキシ保護基、好ましくはトリ−(C−C−アルキル)シリルである)からなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環である、
の化合物と、不活性溶媒中、塩基および遷移金属触媒の存在下で反応させ、式
Figure 2006502119
の化合物を得るか、または、
[B]式(II)の化合物を、式
Figure 2006502119
式中、Rはシクロアルキルであり、Rは水素であるか、または、RおよびRは、それらが結合しているCHCO基と一緒になって、C−C−アルキル基により置換されていてもよいシクロアルキルである、
の化合物と、不活性溶媒中、塩基および遷移金属触媒の存在下で反応させ、式
Figure 2006502119
の化合物を得るか、または、
[C]式(II)の化合物を、式
A−R (VII)
式中、Aは、−B(ORまたは−Sn(C−C−アルキル)であり、
ここで、Rは、水素、C−C−アルキルであるか、または2個の基が一緒になって−CHCH−または−(CHC−C(CH−架橋を形成し、そして、
は、ハロゲン、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもあるC−C10−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールであるか、または、式
Figure 2006502119
の基である、
の化合物と、不活性溶媒中、塩基および遷移金属触媒の存在下で反応させ、式
Figure 2006502119
の化合物を得、生じる式(I)、(IV)、(VI)および(VIII)の化合物を、適するならば適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、それらの溶媒和物、塩、または塩の溶媒和物を得る。
本発明の方法[A]および[B]を20ないし100℃の温度範囲で、本発明の方法[C]を20ないし150℃、大気圧下で実行するのが好ましい。
不活性溶媒の例は、ジオキサン、テトラヒドロフランまたは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、キシレンまたはトルエンなどの炭化水素類、ニトロベンゼンなどのニトロ芳香族、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのN−アルキル化されていることもあるカルボキサミド類、ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド類、またはN−メチルピロリドンなどのラクタム類である。ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、トルエンおよびジオキサンの系列からの溶媒が好ましい。
塩基の例は、例えば、ナトリウムもしくはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコラート類、または炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または水素化ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属水素化物である。
遷移金属触媒は、好ましくは、パラジウム(0)またはパラジウム(II)化合物であり得る。それらは、例えば、ビス(ジフェニルホスファンフェロセニル)パラジウム(II)クロリド、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのように予め形成させて用いることができるか、または、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)もしくはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)などの適するパラジウム供給源および適するホスフィン配位子からその場で生成させることができる。2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフタレン(BINAP)をホスフィン配位子として用いるのが特に好ましい。
遷移金属触媒反応は、文献から知られる方法と同様に実行できる。例えば、アルキン類との反応; N. Krause et al., J. Org. Chem. 1998, 63, 8551 参照; ケトン類、芳香族およびアルケン類との反応;例えば、A. Suzuki, Acc. Chem. Res. 1982, 15, 178ff; Miyaura et al. J. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 314; J. K. Stille, Angew. Chem. 1986, 98, 504 参照、そして、置換アミン類との反応: S. L. Buchwald et al., J. Organomet. Chem. 1999, 576, 125ff. 参照。(J. Tsuji, Palladium Reagents and Catalysts, Wiley, New York, 1995 も参照)。
本発明の方法は、以下の合成スキームにより例示説明できる。
合成スキーム:
Figure 2006502119
官能基は、適するならば、適する保護基により保護することができ、それを続いて再度除去することができる(例えば、T.W. Greene, P. Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis", 2nd edition, Wiley; New York, 1991 参照)。
式(IV)、(VI)および(VII)の化合物は、官能基の脱保護、および適するならば続くアルキル化、酸化、還元、エーテル化について知られている方法による誘導体化により、本発明の式(I)の化合物に変換できる。それを、適するならば適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、それらの溶媒和物、塩、または塩の溶媒和物を得る。これを、ある例(脱保護、アルキル化)をベースとする以下の合成スキームにより例示説明する。
合成スキーム:
Figure 2006502119
式(II)の化合物は、式
Figure 2006502119
式中、Xは上記の意味を有する、
の化合物を、式
Figure 2006502119
の化合物と反応させることにより製造できる。
式(III)、(V)、(VII)および(IX)の化合物は、市販されているか、知られているか、または、既知方法により製造できる。
式(X)の化合物は、WO00/06569に開示されている。
本発明の化合物は、予想し得なかった価値ある薬理効果の範囲を示す。
本発明の化合物は、神経のcGMPレベルを高め、従ってNO/cGMP系の障害を特徴とする中枢神経系疾患の制御のための有効成分である。それらは、中度認知障害、加齢性の学習および記憶障害、加齢性の記憶喪失、血管性痴呆、頭蓋脳外傷、卒中、卒中後に起こる痴呆(卒中後痴呆)、外傷後の頭蓋脳外傷、全般的集中障害、学習および記憶の問題を有する小児の集中障害、アルツハイマー病、レヴィー小体痴呆、ピック症候群を含む前頭葉の変性を伴う痴呆、パーキンソン病、進行性核性麻痺、皮質基底核変性を伴う痴呆、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、多発性硬化症、視床変性、クロイツフェルト−ヤコブ痴呆、HIV痴呆、痴呆を伴う統合失調症またはコルサコフ精神病などの症状/疾患/症候群に特に関連して発生するもののような認知障害後の、知覚、集中、学習または記憶を改善するのに特に好適である。
本発明の化合物は、血管弛緩、血小板凝集の阻害、血圧の低下および冠状動脈血流の増加も導く。これらの作用は、可溶性グアニル酸シクラーゼの直接的刺激および細胞内cGMPの増加によって媒介される。加えて、本発明の化合物は、cGMPレベルを増大させる物質、例えば、EDRF(内皮由来弛緩因子)、NO供与体、プロトポルフィリンIX、アラキドン酸またはフェニルヒドラジン誘導体などの作用を増強し得る。
従って、それらは、心血管障害の処置、例えば、高血圧および心不全、安定および不安定狭心症、末梢および心臓血管障害、不整脈の処置など、心筋梗塞、卒中、一過性虚血発作、末梢血流障害などの血栓塞栓性障害および虚血の処置、経皮経管動脈形成術(PTA)、経皮経管冠状動脈形成術(PTCA)、バイパス術などのステントの使用による血栓溶解療法後の再狭窄の予防、および、動脈硬化症、喘息性障害、骨粗鬆症、胃不全麻痺、緑内障、および泌尿生殖器系の疾患、例えば、失禁、前立腺肥大、***機能不全、女性の性機能不全の処置のための医薬において用いることができる。
それらは、中枢神経系障害、例えば、不安、緊張および抑鬱状態、CNS関連の性機能不全および睡眠障害の処置に、そして、食物、刺激物質および依存性物質の摂取の病的障害の制御にも適する。
本発明の化合物は、さらに、脳血流の制御にも好適であり、偏頭痛の制御に有効な物質であり得る。
それらは、卒中、脳虚血および頭蓋脳外傷のような脳梗塞の後遺症の予防および制御にも適する。本発明の化合物は、同様に、疼痛状態の制御にも用いることができる。
加えて、本発明の化合物は、抗炎症作用を有する。
さらに、本発明は、本発明の化合物と、有機硝酸塩およびNO供与体との組合せを包含する。
本発明のための有機硝酸塩およびNO供与体は、一般的に、NOを放出する物質またはNO前駆物質である。ニトロプルシドナトリウム、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート、モルシドミンおよびSIN−1が好ましい。
加えて、本発明は、サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)の分解を阻害する化合物との組合せを包含する。これらは、特に、ホスホジエステラーゼ1、2および5(Beavo and Reifsnyder (1990), TiPS 11 pp. 150 to 155 の命名法)の阻害物質である。これらの阻害物質は、本発明の化合物の効果を増強し、所望の薬理作用が高まる。
本発明の化合物のインビトロでの効果は、以下のアッセイで示すことができる:
初代大脳ニューロンにおけるcGMPの増加
ラットの胚(胚日齢17−19)を断頭し、大脳を取り出し、パパイン溶液5mlおよびDNAse250μl(Cell-System のパパインキット)を用いて、37℃で30分間インキュベートし、パスツールピペットを使用してホモジェナイズし、1200rpmで5分間遠心分離する。上清を除去し、細胞ペレットを(EBSS[Earl の平衡塩溶液]2.7ml、オボムコイド/アルブミン(conc.)溶液300μl、DNAse150μl;Cell-System のパパインキット、の中に)再懸濁し、オボムコイド/アルブミン溶液5mlの上に重ね、700rpmで6分間遠心分離する。上清を除去し、細胞を培養培地(Gibco 神経基礎(neurobasal)培地、B27 Supplement 50x1ml/100ml、2mM L−グルタミン)中で再懸濁し、計数し(約150000細胞/ウェル)、ポリ−D−リジン被覆96ウェルプレート(Costar)に200μl/ウェルで播く。37℃(5%CO)で6−7日後、ニューロンから培養培地をなくし、アッセイ緩衝液(154mM NaCl、5.6mM KCl、2.3mM CaCl・2HO、1mM MgCl、5.6mMグルコース、8.6mM HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−エタンスルホン酸)、pH=7.4)で1回洗浄する。100μl/ウェルの試験物質をアッセイ緩衝液に溶解し、次いで、100μl/ウェルのIBMX(3−イソブチル−1−メチルキサンチン;50mMエタノールに溶解、アッセイ緩衝液で最終濃度100μMに希釈)を添加する。37℃、20分間のインキュベーションの後、アッセイ緩衝液を溶解緩衝液(Amersham Pharmacia Biotech の cGMP EIA RPN 226)200μl/ウェルで置き換え、EIAアッセイキットを使用して溶解物のcGMP含量を測定する。
表1に示す濃度は、統計的に有意なcGMPの増加を導く(三重測定;対照と比較して2倍以上の増加)。
表1:
Figure 2006502119
インビトロにおける血管弛緩作用
首の後に一撃を加えてウサギを気絶させ、放血させる。大動脈を取り出し、付着組織をなくし、1.5mm幅の輪に分割し、これを、以下の組成(mM):NaCl:119;KCl:4.8;CaClx2HO:1;MgSOx7HO:1.4;KHPO:1.2;NaHCO:25;グルコース:10を有する、37℃のカルボゲン(carbogen)ガス処理した Krebs-Henseleit 溶液を含有する器官浴5mL中で、1つずつ緊張状態におく。収縮力を Statham UC2 のセルで検出し、A/D変換器 (DAS-1802 HC, Keithley Instruments Munich) で増幅および数値化し、並行してチャートレコーダーに記録する。フェニレフリンを漸増的に増大する濃度で浴に添加することによって、収縮を発生させる。数回の対照サイクルの後、被験物質(DMSO5μlに溶解)を、それぞれの後続ランにおいて、各場合で増加していく用量で試験し、収縮の高さを、直前の対照サイクルで到達した収縮の高さ(対照値)と比較する。対照値の高さを50%まで減少させるのに必要な濃度(IC50)を、これから算出する。
インビトロでの肝臓クリアランスの測定
ラットを麻酔し、ヘパリン化し、門脈を介して肝臓をその場で灌流する。初代ラット肝細胞を、コラゲナーゼ溶液を使用して、肝臓からエクスビボで得る。2.10個の肝細胞/mlを、各場合で同じ濃度の被験化合物と共に、37℃でインキュベートした。被験基質の経時的な減少を、インキュベーション開始後0−15分間の期間中、各場合につき5点で、生体分析的(bioanalytically;HPLC/UV、HPLC/蛍光またはLC/MSMS)に測定した。これから、細胞計数および肝臓重量を利用してクリアランスを算出した。
インビボでの血漿クリアランスの測定
被験物質を、液剤としてラットに尾静脈を介して静脈投与する。定めた時点で、血液をラットから採取し、ヘパリン化し、そこから血漿を常套手段により得る。物質を生物分析的に血漿中で定量する。薬物動態学的パラメーターを、このようにして測定された血漿濃度−時間経過から、この目的に使用される常套の非コンパートメント法を利用して算出する。
本発明の化合物の知覚、集中、学習および/または記憶の障害の処置への適合性は、例えば以下の動物モデルで示すことができる:
社会的認識試験における学習および記憶の測定
成体の Wistar ラット(Winkelmann, Borchen;4−5月齢)および4−5週齢の仔を、新しい環境に1週間慣れさせる。そこでは、3匹の動物を各ケージ(Makrolon type IV)で飼育し、12時間の昼夜リズム(06:00に点灯)で、水と食料を自由にとることができる。通常、動物10匹のグループ4つ(媒体対照グループ1つ、物質処置グループ3つ)を試験する。最初に、全動物は、試行1として習慣付けラン(habituation run)を経験するが、物質または媒体の投与は行わない。試験物質を試行1の直後に投与する。社会的記憶を試行2で24時間後に測定する。
試行1:試験の30分前に、成体のラットを単体でケージ(Makrolon type IV)中で飼育する。試験4分前に、2枚のアルミニウム側壁、アルミニウム後壁および Plexiglas の前面(63x41x40cm)からなる箱をケージに合わせてかぶせ、ケージのふたを取り除く。仔を成体ラットと一緒にケージに入れ、社会的相互作用(例えば、臭いを嗅ぐ)の時間をストップウオッチで2分間測定する。その後、動物をそれらのケージに戻す。
試行2:24時間後に同じ動物で試行1と同様に試験を繰り返す。試行1と試行2の社会的相互作用の時間の差を、社会的記憶の測定値とする。
本発明の化合物は、ヒトおよび動物用の医薬としての使用に適する。
本発明は、不活性、非毒性、医薬的に適する賦形剤および担体の他に、1またはそれ以上の本発明の化合物を含むか、または、1またはそれ以上の本発明の化合物からなる医薬製剤、およびこれらの製剤の製造方法を包含する。
本発明の化合物は、全混合物の0.1ないし99.5重量%、好ましくは0.5ないし95重量%の濃度で、これらの製剤中に存在すべきである。
医薬製剤は、本発明の化合物とは別に、他の有効医薬成分も含み得る。
上述の医薬製剤は、既知方法により、例えば賦形剤または担体を用いて、常套のやり方で製造できる。
新規有効成分は、既知のやり方で、不活性、非毒性、医薬的に適する担体または溶媒を使用して、錠剤、被覆錠剤、丸剤、顆粒剤、エアゾル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤および液剤などの通常の製剤に変換できる。これらの場合では、治療的に有効な化合物は、各場合で全混合物の約0.5ないし90重量%の濃度で、即ち、指示された用量範囲に達するのに十分な量で、存在すべきである。
製剤は、例えば、適するならば乳化剤および/または分散剤を使用して、有効成分を溶媒および/または担体で希釈することにより製造でき、例えば、水を希釈剤として使用する場合、適するならば有機溶媒を補助溶媒として使用することが可能である。
投与は、常套のやり方で、好ましくは、経口、経皮または非経腸で、特に経舌または静脈内で行うことができる。しかしながら、例えば、スプレーを利用して口または鼻を通す吸入によって、または皮膚を介して局所的にも行うことができる。
一般的に、体重の約0.001ないし10mg/kg、経口投与には好ましくは約0.005ないし3mg/kgの量を投与するのが、効果的な結果を達成するのに有利であることがわかった。
それでもやはり、適するならば、特に体重または投与経路の性質、医薬に対する個体の反応、その製剤の性質、投与を行う時間または間隔の関数として、上述の量から外れることが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なくても十分な場合があり、一方上述の上限を超えなければならない場合もある。大量に投与する場合、一日かけて複数の単回用量に分割するのが望ましい。
略号:
Figure 2006502119
分析方法:
HPLC
器具: DAD 検出を有するHP 1100;カラム:Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;溶離剤:A=過塩素酸5ml/HO1l、B=ACN;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、6.5分90%B;流速:0.75ml/分;温度:30℃;UV検出:210nm
分取HPLC
カラム:YMC GEL ODS-AQS-11 μm, 250 mm x 30 mm;溶離剤:A=HO、B=ACN;勾配:0分10%B、10分10%B、35分100%B、45分100%B;流速:33ml/分;温度:約22℃;UV検出:254nm
LC/MS
方法A:
器具:Finnigan MAT 900S, TSP: P4000, AS3000, UV3000HR;カラム:Symmetry C 18, 150 mm x 2.1 mm, 5.0 μm;溶離剤C:水、溶離剤B:水+35%塩酸0.3g、溶離剤A:ACN;勾配:0分2%A→2.5分95%A→5分95%A;オーブン:70℃;流速:1.2ml/分;UV検出:210nm
方法B:
器具:Finnigan MAT 900S, TSP: P4000, AS3000, UV3000HR; カラム:Symmetry C18, 150mm x 2.1mm, 5.0 μm;溶離剤A:アセトニトリル、溶離剤B:水+30%塩酸0.6g;勾配:0分10%A→4分90%A→9分90%A;オーブン:50℃;流速:0.6ml/分;UV検出:210nm
方法C:
器具:Micromass Quattro LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C 18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;溶離剤A:アセトニトリル+0.1%蟻酸、溶離剤B:水+0.1%蟻酸;勾配:0分10%A→4分90%A→6分90%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法D:
器具:Micromass Platform LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C 18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;溶離剤A:アセトニトリル+0.1%蟻酸、溶離剤B:水+0.1%蟻酸;勾配:0分10%A→4分90%A→6分90%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法E:
器具:Finnigan MAT 900S, TSP: P4000, AS3000, UV3000HR;カラム:Symmetry C 18, 150 mm x 2.1 mm, 5.0 μm;溶離剤A:アセトニトリル、溶離剤B:水+30%塩酸0.3g;勾配:0分10%A→3分90%A→6分90%A;オーブン:50℃;流速:0.9ml/分;UV検出:210nm
Figure 2006502119
出発化合物:
実施例I
工程1
エチル5−アミノ−1−(2−フルオロベンジル)ピラゾール−3−カルボキシレート
Figure 2006502119
トリフルオロ酢酸111.75g(75ml、0.98mol)を、シアノピルビン酸エチルのナトリウム塩100.00g(0.613mol)(Borsche and Manteuffel, Liebigs Ann. 1934, 512, 97 と同様に製造)に、ジオキサン2.5l中、室温、アルゴン下で、効率的に撹拌しながら添加し、混合物を10分間撹拌する。その間に前駆物質の殆どが溶解する。次いで、2−フルオロベンジルヒドラジン85.93g(0.613mol)を添加し、混合物を終夜沸騰させる。冷却後、析出したトリフルオロ酢酸ナトリウムの結晶を吸引濾過し、ジオキサンで洗浄し、残っている粗製溶液をさらに反応させる。
工程2
エチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシレート
Figure 2006502119
工程1で得られる溶液を、ジメチルアミノアクロレイン61.25ml(60.77g、0.613mol)およびトリフルオロ酢酸56.28ml(83.88g、0.736mol)と混合し、アルゴン下で3日間沸騰させる。溶媒を真空で蒸発させ、残渣を水2lに注ぎ、各回1lの酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮する。シリカゲル2.5kg上でクロマトグラフィーを実行し、トルエン/トルエン−酢酸エチル=4:1勾配で溶離する。
収量:91.6g(2工程の理論値の49.9%)
M.p.:85℃
(シリカゲル、トルエン/酢酸エチル1:1):0.83
工程3
1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド
Figure 2006502119
工程2で得られるエステル10.18g(34mmol)を、アンモニア飽和メタノール150mlに0−10℃で導入する。室温で2日間撹拌し、続いて真空で濃縮する。
(シリカゲル、トルエン/酢酸エチル1:1):0.33
工程4
3−シアノ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
工程3由来の1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド36.1g(133mmol)を、THF330mlに溶解し、ピリジン27g(341mmol)を添加する。次いで、10分間かけて、トリフルオロ酢酸無水物47.76ml(71.66g、341mmol)を添加する。その間に、温度は40℃に上昇する。混合物を室温で終夜撹拌する。次いで混合物を水1lに注ぎ、各回0.5lの酢酸エチルで3回抽出する。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で、そして1N HClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。
収量:33.7g(理論値の100%)
M.p.:81℃
(シリカゲル、トルエン/酢酸エチル1:1):0.74
工程5
1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミドアミド
Figure 2006502119
1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル(実施例I、工程4)108.00g(0.43mol)をメタノール1リットルに溶解し、メタノール3l中のナトリウムメトキシド94.73g(1.67mol;純度:95%)の溶液に滴下して添加する。RTで2時間撹拌した後、塩化アンモニウム28.83g(0.54mol)を添加し、続いて氷酢酸100.03g(1.67mol)を滴下して添加する。この溶液を還流下で終夜撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をアセトンに2回懸濁し、不溶性固体を吸引濾過する。後者を酢酸エチル1.5lに溶解し、水性20%強度炭酸ナトリウム溶液590mlを添加する。20分間撹拌し、続いて1N水酸化ナトリウム溶液200mlで希釈する。有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過する。溶媒を真空で除去する。生成物99.10g(理論値の86%)を得る。
LC/MS(方法B):R=2.25分
MS(ESIpos):m/z=270(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.79 (s, 2H), 6.54 (br s, 3H), 7.09-7.18 (m, 2H), 7.23 (t, 1H), 7.31-7.41 (m, 2H), 8.62 (d, 1H), 8.69 (d, 1H).
工程6
3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
2−ブロモマロンアルデヒド10.09g(66.84mmol)を、氷酢酸200ml中の1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミドアミド(実施例I、工程5)15.00g(55.70mmol)の溶液に添加し、100℃で2時間撹拌する。溶媒を真空で除去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/メタノール40:1から30:1へ)により精製する。生成物9.51g(理論値の44%)を得る。
HPLC:R=4.85分
LC/MS(方法C):R=4.57分
MS(ESIpos):m/z=385(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.87 (s, 2H), 7.17 (q, 1H), 7.21-7.30 (m, 2H), 7.37 (q, 1H), 7.45 (dd, 1H), 8.70 (d, 1H), 8.82 (d, 1H), 9.13 (s, 2H).
実施例II
工程1
7−ベンジル−3−フェニルスルホニル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン
Figure 2006502119
N−フェニルスルホニル−2,6−ビスヨードメチルモルホリン [Stetter, H.; Meissner, H.-J. Chem. Ber. 96, 2827 (1963)] 104.00g(0.2mol)を、キシレン1l中のベンジルアミン64.00g(0.6mol)と共に還流下で終夜加熱する。ヨウ化ベンジルアンモニウムを吸引濾過し、濾液を濃縮し、残渣をエタノールから再結晶化する。生成物32g(理論値の44.6%)を得る。
M.p.:185−186℃
工程2
7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン
Figure 2006502119
水素化リチウムアルミニウム10.00g(0.25mol)を、無水テトラヒドロフラン300mlに導入し、還流に加熱し、無水テトラヒドロフラン150mlに溶解した7−ベンジル−3−フェニルスルホニル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン18.00g(50mmol)を、滴下して添加する。混合物を還流下で48時間沸騰させ、水、15%強度水酸化カリウム溶液、再度水を10mlずつ滴下して添加し、有機塩を吸引濾過し、テトラヒドロフランと2回沸騰させることにより抽出する。テトラヒドロフラン溶液を濃縮し、残渣を高真空下で蒸留する。生成物5.30g(理論値の43.5%)を得る。
沸点:110℃/0.1mbar
工程3
tert−ブチル7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート
Figure 2006502119
水5ml中の水酸化ナトリウム1.00gを、tert−ブタノール25ml中の7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン5.00g(23mmol)に添加し、ジ−tert−ブチルピロカルボネート5.30g(24mmol)を滴下して添加する。混合物を室温で終夜撹拌し、水50mlを添加し、クロロホルムによる3回の抽出および硫酸マグネシウムによる乾燥を実行し、乾燥剤を吸引濾過し、濾液を濃縮し、結晶状の残渣をn−ヘキサンと撹拌する。結晶物を吸引濾過し、空気乾燥させる。生成物5.80g(理論値の73%)を得る。
M.p.:100−102℃
工程4
tert−ブチル9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート
Figure 2006502119
tert−ブチル7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート5.60g(17.6mmol)をエタノール100mlに溶解し、活性炭上の10%パラジウム1.00gを添加し、100℃および100barで水素化を実行する。触媒を吸引濾過し、濾液を濃縮すると、純粋な生成物3.80g(理論値の94.5%)が晶出する。
M.p.:93−95℃
実施例III
工程1
1−ベンジル−3−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)ピロリジン
Figure 2006502119
5−ベンジル−1−オキサ−5−アザスピロ[4.2]ヘプタン(US特許4,508,724)32.7g(0.17mol)を、水250ml中のエタノールアミン31.0g(0.52mol)に滴下して添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。それをジエチルエーテルで抽出し、水相を濃縮し、残渣を高真空下で蒸留する。生成物42.1g(理論値の95.9%)を得る。
沸点:180−190℃/0.1mbar
工程2
7−ベンジル−1−オキサ−4,7−ジアザスピロ[5.4]デカン
Figure 2006502119
1−ベンジル−3−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−ピロリジン85.0g(340mmol)を、濃硫酸280mlと水140mlの混合物に溶解し、180℃で終夜加熱する。混合物を45%強度水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性にし、沈殿した塩を水に溶解し、溶液を各回200mlのクロロホルムで5回抽出する。有機相を炭酸カリウムで乾燥させ、乾燥剤を除去し、溶液を濃縮する。残渣を高真空下で蒸留する。生成物60.0g(理論値の76%)を得る。
沸点:125℃/0.08mbar
工程3
tert−ブチル7−ベンジル−1−オキサ−4,7−ジアザスピロ[5.4]デカン−4−カルボキシレート
Figure 2006502119
水25ml中の水酸化ナトリウム2.0gを、tert−ブタノール30ml中の7−ベンジル−1−オキサ−4,7−ジアザスピロ[5.4]デカン10.3g(47mmol)に添加し、ジ−tert−ブチルピロカルボネート11.0g(50mmol)を滴下して添加する。混合物を室温で終夜撹拌し、水50mlを添加し、3回のクロロホルム抽出および炭酸カリウムによる乾燥を実行し、乾燥剤を吸引濾過し、濾液を濃縮し、残渣を高真空下で蒸留する。生成物13.8g(理論値の88%)を得る。
沸点:160℃/0.3mbar
工程4
tert−ブチル1−オキサ−4,7−ジアザスピロ[5.4]デカン−4−カルボキシレート
Figure 2006502119
tert−ブチル7−ベンジル−1−オキサ−4,7−ジアザスピロ[5.4]デカン−4−カルボキシレート13.7g(41mmol)をメタノール300mlに溶解し、活性炭上の10%パラジウム3.0gを添加し、100℃および100barで水素化を実行する。触媒を吸引濾過し、濾液を濃縮し、残渣を高真空下で蒸留する。生成物7.6g(理論値の75%)を得る。
沸点:113℃/0.07mbar
実施例IV
工程1
10−オキサ−4−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン
Figure 2006502119
この化合物は、例えば、Fisera, L., Melnikov, J., Pronayova, N., Ertl, P., Chem. Pap. 1995, 49 (4), 186-191 と同様に、フランのマレイミドとのディールズ−アルダー(Diels-Alder)反応により得ることができる。
工程2
10−オキサ−4−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン
Figure 2006502119
10−オキサ−4−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3,5−ジオン(実施例IV、工程1)5.00g(29.91mmol)を無水THF150mlにアルゴン下で懸濁し、氷浴中で冷却した。水素化リチウムアルミニウム2.27g(59.82mmol)を数回に分けて添加し、混合物を0℃で終夜撹拌する。反応溶液を飽和塩化ナトリウム溶液および蒸留水で加水分解し、生じる懸濁液を濾過し、固体を酢酸エチルで洗浄する。濾液の有機相を分離し、水相を酢酸エチルでもう一度抽出する。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。残渣をジエチルエーテルに懸濁し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させる。生成物730mg(理論値の13%)を得る。
GC/MS:R=6.22分
MS(EI):m/z=139(M)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.30-1.60 (m, 4H), 2.06-2.22 (五重線, 2H), 2.26-2.40 (dd, 2H), 2.81-2.98 (dd, 2H), 4.11-4.22 (t, 2H).
実施例V
デカヒドロピロロ[3,4−b]ピロリジジン
Figure 2006502119
この化合物の製造は、Schenke, Th., Petersen, U., US patent 5,071,999 に記載されている。
実施例VI
工程1
2−ベンジル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
Figure 2006502119
この化合物の製造は、Portoghese, P.S., Mikhail, A.A., J. Org. Chem. 31 (1966), 1059 に記載されている。
工程2
tert−ブチル5−ベンジル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート
Figure 2006502119
この化合物は、実施例III、工程3の方法と同様に製造する。
工程3
tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート
Figure 2006502119
この化合物は、実施例III、工程4の方法と同様に製造する。
工程4
tert−ブチル5{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート
Figure 2006502119
入念に乾燥させたカリウムtert−ブトキシド95mg(0.85mmol)を、予め加熱乾燥させ、脱気した器具にアルゴン下で導入する。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム18mg(0.02mmol)、rac−BINAP48mg(0.08mmol)および3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)300mg(0.77mmol)を連続的に添加し、器具を再度脱気し、アルゴンを一気に流入させる。試薬を無水トルエン40mlに懸濁し、次いでtert−ブチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(実施例VI、工程3)460mg(2.32mmol)を反応混合物に添加する。後者を60℃で終夜撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。生成物327mg(理論値の84%)を得る。
LC/MS(方法C):R=4.50分
MS(ESIpos):m/z=502.1(M+H)
=0.38(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.37 (d, 9H), 1.96 (s, 2H), 3.21 (t, 2H), 3.30-3.45 (m, 1H), 3.64 (br d, 1H), 4.51 (br d, 1H), 4.78 (s, 1H), 5.81 (s, 2H), 7.08-7.53 (m, 5H), 8.38 (s, 2H), 8.63 (d, 1H), 8.82 (d, 1H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、上記実施例VIの方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
Figure 2006502119
実施例XII
工程1
2,5−アンヒドロ−3,4−ジデオキシ−1,6−ビス−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]ヘキシトール
Figure 2006502119
2,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン34.0g(261mmol)をジクロロメタン260mlに溶解する。ピリジン52ml中のp−トルエンスルホニルクロリド99.0g(521mmol)の溶液およびジクロロメタン130mlをそれに滴下して添加する。室温で24時間撹拌した後、沈殿を吸引濾過し、ジクロロメタンで洗浄する。濾液と洗浄相を合わせ、希塩酸、次いで飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、乾燥するまで蒸発させる。粗生成物をエタノールから再結晶化する。
収量:112g(理論値の98%)
M.p.:125℃
MS(CIpos):m/z=441(M+H)
工程2
3−ベンジル−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
Figure 2006502119
トルエン500ml中の工程1由来の2,5−アンヒドロ−3,4−ジデオキシ−1,6−ビス−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]ヘキシトール112g(250mmol)およびベンジルアミン90.7g(840mmol)を、還流下で20時間加熱する。次いで沈殿を吸引濾過し、トルエンで洗浄する。合わせたトルエン相を回転エバポレーターで濃縮し、真空で蒸留する。ベンジルアミンの前留分(fore-run)の後、生成物を得る。
収量:28.2g(理論値の54%)
沸点:96−99℃/8mbar
MS(CIpos):m/z=204(M+H)
工程3
8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩
Figure 2006502119
工程2由来の3−ベンジル−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン28.20g(136mmol)を、エタノール200mlに溶解し、活性炭上のパラジウム(10%)5.00gを添加し、水素化を水素100bar、オートクレーブ中、100℃で実行する。触媒を吸引濾過し、母液を濃塩酸11.9mlと混合し、回転エバポレーター中で濃縮する。アセトンを残渣に添加し、生じる沈殿を吸引濾過し、五酸化リンで乾燥させる。
収量:17.0g(理論値の84%)
M.p.:209−221℃
MS(CIpos):m/z=114(M+H)
工程4
8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
Figure 2006502119
工程3由来の8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩4.15g(27.7mmol)をジクロロメタン100mlに懸濁し、水30ml中の炭酸ナトリウム3.23g(30.5mmol)の溶液を添加する。混合物を室温で30分間撹拌する。有機相を分離し、飽和水性塩化ナトリウム溶液30mlで洗浄し、回転エバポレーター中で乾燥するまで蒸発させる。残渣を真空で乾燥させる。
収量:2.46g(理論値の76%)
工程5
ジエチル2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)マロネート
Figure 2006502119
ジエチル2−ブロモマロネート4.72g(19.8mmol)を、アセトニトリル30mlに導入する。次いで、炭酸カリウム3.82g(27.7mmol)および工程4由来の8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン2.46g(21.7mmol)を添加する。懸濁液を50℃で終夜撹拌する。これに続き、吸引濾過し、濾液を回転エバポレーター中で乾燥するまで蒸発させる。残渣をさらに精製せずに、次の工程に用いる。
収量:5.09g(理論値の95%)
工程6
2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−4,6−ピリミジンジオール
Figure 2006502119
1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミドアミド(実施例I、工程5)0.50g(1.11mmol)をトルエン40mlに懸濁する。次いで、工程5由来のジエチル2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)マロネート1.40g(5.16mmol)を添加する。混合物を140℃で終夜撹拌する。次いで固体を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。
収量:515mg(理論値の24%)
MS(ESIpos):m/z=449(M+H)
工程7
3−[4,6−ジクロロ−5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
工程6由来の2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−4,6−ピリミジンジオール1.33g(4.69mmol)を、オキシ塩化リン5ml(53.6mmol)に溶解する。N,N−ジメチルホルムアミド3滴を混合物に添加し、それを還流下で3時間加熱する。室温に冷却し、回転エバポレーター中で濃縮した後、残渣を高真空下で乾燥させる。粗生成物を分取HPLCにより精製する。
収量:252mg(理論値の46%)
LC/MS(方法E):R=3.58分
MS(ESIpos):m/z=485(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.80-1.92 (m, 2H), 2.11-2.20 (m, 2H), 2.66 (d, 2H), 3.54 (dd, 2H), 4.35 (s, 2H), 5.88 (s, 2H), 7.10-7.28 (m, 3H), 7.31-7.41 (m, 1H), 7.55 (dd, 1H), 8.70-8.80 (m, 2H).
実施例XIII
1−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−d][1,3]オキサジン
Figure 2006502119
この化合物の製造は、Petersen, U. et al., EP 350 733 に記載されている。
実施例XIV
tert−ブチル(3R)−3−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート
Figure 2006502119
(3R)−3−ピペリジノール塩酸塩26.80g(0.20mol)をTHF150mlに導入し、氷浴中で冷却しながら、トリエチルアミン65.04g(0.64mol)を添加する。混合物を同じ温度で20分間撹拌し、次いで、ジ(tert−ブチル)ジカルボネート70mlを溶液に導入し、混合物をRTで終夜撹拌する。反応溶液を1N塩酸で抽出する。有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。生成物36.00g(理論値の90%)を得る。
GC/MS:R=12.43分
MS(EI):m/z=201(M)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.21-1.32 (m, 2H), 1.34-1.42 (m, 9H), 1.48 (s, 1H), 1.58-1.65 (m, 1H), 1.77-1.88 (m, 1H), 2.78 (br t, 1H), 3.33-3.41 (m, 1H), 3.58-3.63 (dt, 1H), 3.75 (br d, 1H), 4.82 (s, 1H).
実施例XV
tert−ブチル(3R)−3−ヒドロキシ−1−ピロリジンカルボキシレート
Figure 2006502119
この化合物は、3−(R)−ヒドロキシピロリジンから、実施例XIVの方法と同様に得る。
実施例XVI
工程1
tert−ブチル(3S,4S)−3,4−ジヒドロキシ−1−ピロリジンカルボキシレート
Figure 2006502119
この化合物は、Nagel, U., Angew. Chem. 96 (1984), 425 に記載の通りに製造する。
工程2
tert−ブチル(3S,4S)−3,4−ジメトキシ−1−ピロリジンカルボキシレート
Figure 2006502119
tert−ブチル(3S,4S)−3,4−ジヒドロキシ−1−ピロリジンカルボキシレート(実施例XVI、工程1)2.60g(12.73mmol)を、無水DMF60mlにアルゴン下で溶解し、氷浴中で冷却しながら、水素化ナトリウム0.74g(29.42mmol;95%純度)を数回に分けて添加する。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、同じ温度で、ヨードメタン4.00g(28.14mmol)を滴下して添加する。反応混合物をRtで2時間撹拌し、次いで、飽和水性塩化ナトリウム溶液20mlおよび蒸留水80mlを添加することにより加水分解する。水相を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/メタノール100:1)により精製する。生成物2.39(理論値の76%)を得る。
LC/MS(方法D):R=3.45分
MS(ESIpos):m/z=255(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.39 (s, 10H), 2.73 (s, 1H), 2.89 (s, 1H), 3.28 (s, 7H), 3.80 (br s, 2H).
工程3
(3S,4S)−3,4−ジメトキシピロリジン
Figure 2006502119
tert−ブチル(3S,4S)−3,4−ジメトキシ−1−ピロリジンカルボキシレート(実施例XVI、工程2)2.30g(9.35mmol;94%純粋)を、塩酸(4M、ジオキサン中)50mlに溶かし、RTで終夜撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をDCMに懸濁し、1N水酸化ナトリウム溶液と混合し、RTで10分間撹拌する。相を分離し、水相をDCMで数回抽出する。合わせた有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で抽出し、乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。生成物872mg(理論値の63%)を得る。
GC/MS:R=4.76分
MS(CIpos):m/z=132(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.63 (dd, 4H), 2.89 (dd, 4H), 3.63 (q, 4H), 7.95 (s, 1H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、上記実施例XVIの方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
実施例XIX
工程1
(3R)−3−[(トリエチルシリル)オキシ]ピロリジン
Figure 2006502119
トリエチルクロロシラン381mg(2.53mmol)を、氷中で冷却した無水ピリジン3ml中の(3R)−3−ピロリジノール200mg(2.30mmol)の溶液にアルゴン下で添加する。反応混合物をRTで1時間撹拌し、次いで蒸留水6mlと混合し、ジエチルエーテルで抽出する。有機相の溶媒を真空下で除去し、残渣を入念に乾燥させる。生成物99mg(理論値の21%)を得る。
MS(DCI):m/z=219.2(M+H)
=0.39(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.58 (q, 6H), 0.92 (t, 9H), 1.81-2.02 (m, 1H), 2.85 (br d, 1H), 3.03-3.18 (m, 4H), 4.48 (br 五重線, 1H), 8.52 (br s, 1H).
工程2
1−(2−フルオロベンジル)−3−(5−{(3R)−3−[(トリエチルシリル)オキシ]−1−ピロリジニル}−2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
この化合物は、以下の改変以外は実施例VI、工程4の方法と同様に製造する。反応を無水ジオキサン中、ナトリウムtert−ブトキシドを対応するカリウム化合物の代わりに用いて実行する。3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)94mg(0.25mmol)および(3R)−3−[(トリエチルシリル)オキシ]ピロリジン(実施例XIX、工程1)99mg(0.49mmol)から出発して、生成物80mg(理論値の65%)を得る。
HPLC:R=3.98分
MS(ESIpos):m/z=505(M+H)
=0.32(DCM/酢酸エチル2:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.61 (q, 6H), 0.94 (t, 9H), 1.24 (s, 1H), 1.89-2.02 (m, 1H), 2.08-2.22 (m, 1H), 3.47 (t, 2H), 3.59 (dd, 1H), 4.63 (s, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.10-7.28 (m, 3H), 7.30-7.41 (m, 2H), 8.27 (s, 2H), 8.62 (d, 1H), 8.82 (d, 1H).
工程3
(3R)−1−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−3−ピロリジノール
Figure 2006502119
1−(2−フルオロベンジル)−3−(5−{(3R)−3−[(トリエチルシリル)オキシ]−1−ピロリジニル}−2−ピリミジニル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン(実施例XIX、工程2)2.64g(5.23mol)を、無水THF50mlにアルゴン下で溶解し、THF中の1モル濃度フッ化テトラブチルアンモニウムの溶液2.19g(8.37mol)を添加する。溶液をRTで終夜撹拌する。それを蒸留水と酢酸エチルの1:1混合物50mlで希釈し、水相を分離し、次いで酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相の溶媒を真空で除去し、生じる粗生成物をシリカゲルでクロマトグラフィーする(溶離剤:DCM/メタノール30:1)。生成物1.64g(理論値の80%)を得る。
HPLC:R=4.02分
MS(ESIpos):m/z=391(M+H)
=0.42(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.40 (s, 1H), 1.89-2.17 (m, 2H), 3.42-3.58 (m, 3H), 4.46 (s, 1H), 5.04 (d, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.10-7.28 (m, 3H), 7.30-7.42 (m, 2H), 8.25 (s, 2H), 8.62 (d, 1H), 8.83 (d, 1H).
以下の実施例XXおよびXXIは、適切なハロピリジン類(4−クロロ−または3−ブロモピリジン)を、Saji, H.; Watanabe, A.; Magata, Y.; Ohmomo Y.; Kiyono, Y.; Yamada, Y.; Iida, Y.; Yonekura, Y.; Konishi, J.; Yokoyama, A. Chem. Pharm. Bull. 1997, 45, 284-290 の方法と同様に、ヘキサブチルジスタナンと、Pd(PPhを添加して、トルエン中で反応させるか、または、Garg, S.; Garg, P.K;, Zalutsky, M.R.; Bioconjugate Chem. 1991, 2, 50-56 の方法と同様に、ブチルリチウムでリチウム化し、続いてクロロトリブチルスタナンを用いてスタニル基を導入するかのいずれかにより反応させて得られる。
実施例XX
2−フルオロ−4−(トリブチルスタニル)ピリジン
Figure 2006502119
実施例XXI
2−フルオロ−3−(トリブチルスタニル)ピリジン
Figure 2006502119
実施例XXII
5−シクロプロピル−4−(トリブチルスタニル)イソオキサゾール
Figure 2006502119
この化合物は、実施例XXおよびXXIの化合物と同様のやり方で製造できる。
実施例XXIII
エチル2−ブロモ−4−フルオロベンゾエート
Figure 2006502119
塩化オキサリル281mg(2.21mmol)を、無水トルエン5ml中の2−ブロモ−4−フルオロ安息香酸220mg(1.01mmol)の溶液にアルゴン下で添加し、混合物をRTで4時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をDCMに3回溶かし、その度に溶媒を真空で除去する。黄色の油状物を得、それを少量のDCMに溶解する。トリエチルアミン213mg(2.10mmol)およびエタノール2mlを溶液に添加し、混合物をRTで3時間撹拌する。反応混合物を2倍量の蒸留水で希釈し、DCMで抽出する。有機相の溶媒を真空で除去し、残渣をシリカゲルでクロマトグラフィーする(溶離剤:DCM/メタノール20:1)。生成物110mg(理論値の39%)を得る。
HPLC:R=4.80分
MS(ESIpos):m/z=248(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.32 (t, 3H), 4.32 (q, 2H), 7.40 (t, 1H), 7.73 (dd, 1H), 7.81 (dd, 1H).
実施例XXIV
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(トリメチルスタニル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタナン5.12g(15.62mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド0.59g(0.83mmol)を、無水ジオキサン75ml中の3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)2.00g(5.21mmol)の溶液にアルゴン下で添加し、混合物を80−85℃で終夜撹拌する。それを1モル濃度水性フッ化カリウム溶液40mlの添加により加水分解し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去する。粗生成物をシリカゲル(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル3:1)で精製する。生成物1.56g(理論値の60%)を得る。
LC/MS(方法D):R=5.20分
MS(ESIpos):m/z=469(M+H)
=0.75(トルエン/酢酸エチル1:1)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.39 (t, 9H), 5.87 (s, 2H), 7.10-7.49 (m, 5H), 8.68 (d, 1H), 8.87 (d, 1H), 8.90 (s, 3H).
実施例XXV
エチル2−ブロモ−5−フルオロベンゾエート
Figure 2006502119
この化合物は、実施例XXIIIの方法と同様に製造する。2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸670mg(3.06mmol)から出発して、生成物320mg(理論値の34%)を得る。
HPLC:R=4.66分
MS(ESIpos):m/z=248(M+H)
=0.90(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.33 (t, 3H), 4.33 (q, 2H), 7.37 (t, 1H), 7.61 (dd, 1H), 7.81 (dd, 1H).
実施例XXVI
工程1
1−シクロプロピル−2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}エタノン
Figure 2006502119
入念に乾燥させたナトリウムtert−ブトキシド500mg(5.2mmol)を、加熱乾燥し、脱気した器具にアルゴン下で導入する。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム143mg(0.16mmol)、rac−BINAP243mg(0.39mmol)および3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)1000mg(2.6mmol)を連続的に添加し、器具を再度脱気し、アルゴンを一気に流入させる。試薬を無水ジオキサン40mlに懸濁し、シクロプロピルメチルケトン438mg(0.47ml、5.2mmol)と混合し、2時間還流に加熱する。溶媒を真空で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/メタノール20:1)により精製する。生成物630mg(理論値の57%)を得る。
HPLC:R=4.53分
MS(ESIpos):m/z=388(M+H)
=0.51(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) : δ = 0.92-1.02 (m, 4H), 2.20 (五重線, 1H), 4.12 (s, 2H), 5.87 (s, 2H), 7.16 (q, 1H), 7.22-7.49 (m, 3H), 7.42 (dd, 1H), 8.67 (d, 1H), 8.77 (s, 2H), 8.88 (d, 1H).
工程2
(2E)−1−シクロプロピル−3−(ジメチルアミノ)−2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]−ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−2−プロペン−1−オン
Figure 2006502119
1−シクロプロピル−2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}エタノン(実施例XXVI、工程1)100mg(0.26mmol)を、DMF1ml中のN−(ジメトキシメチル)−N,N−ジメチルアミン123mg(1.03mmol)の溶液に添加する。反応混合物を110℃で2時間撹拌し、次いで、蒸留水に注ぐ。沈殿固体を濾過し、蒸留水で洗浄し、乾燥させる。生成物93mg(理論値の64%)を得、さらに精製せずに直接さらに反応させる。
HPLC:R=4.67分
MS(ESIpos):m/z=443(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 0.67-0.75 (m, 2H), 0.78-0.84 (m, 2H), 2.13-2.31 (m, 1H), 2.83 (s, 6H), 5.86 (s, 2H), 7.10-7.46 (m, 5H), 7.94 (s, 1H), 8.66 (s, 3H), 8.90 (d, 1H).
例示的実施態様:
実施例1
1−(2−フルオロベンジル)−3−{5−[(1S,5R)−1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル]−2−ピリミジニル}−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
入念に乾燥させたカリウムtert−ブトキシド95mg(0.85mmol)を、加熱乾燥させ、脱気した器具にアルゴン下で導入する。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム18mg(0.02mmol)、rac−BINAP48mg(0.08mmol)および3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)300mg(0.77mmol)を連続的に添加し、器具を再度脱気し、アルゴンを一気に流入させる。試薬を無水トルエン4.5mlに懸濁し、次いで(1S,5R)−1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン355mg(2.32mmol)を反応混合物に添加する。後者を60℃で終夜撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。生成物73mg(理論値の20%)を得る。
LC/MS(方法A):R=3.79分
MS(ESIpos):m/z=457(M+H)
=0.75(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.74 (s, 3H), 0.92 (s, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.34 (d, 1H), 1.45-1.61 (m, 3H), 1.78 (br s, 1H), 1.91 (d, 1H), 3.18 (dd, 2H), 4.28 (br s, 1H), 5.79 (s, 2H), 7.09-7.26 (m, 4H), 7.30-7.42 (m, 1H), 8.21 (s, 2H), 8.61 (d, 1H), 8.82 (d, 1H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、実施例Iの方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
Figure 2006502119
Figure 2006502119
実施例9
3−[5−(2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
tert−ブチル5−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(実施例VI、工程4)250mg(0.50mmol)を、DCM2mlに溶解し、TFA2mlを添加する。混合物をRTで1時間撹拌する。それをDCMで希釈し、溶液を水性炭酸ナトリウム溶液で塩基性にする。有機相を分離し、飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させる。溶媒を真空で除去し、生成物163mg(理論値の82%)を得る。
LC/MS(方法D):R=2.65分
MS(ESIpos):m/z=402.5(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.76 (dd, 2H), 2.85 (dd, 2H), 3.07 (d, 1H), 3.56 (d, 1H), 3.69 (s, 1H), 4.59 (s, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.09-7.28 (m, 3H), 7.30-7.43 (m, 2H), 8.30 (s, 2H), 8.62 (d, 1H), 8.81 (d, 1H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、実施例9の方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
実施例13
2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}シクロヘキサノン
Figure 2006502119
この化合物は、以下の改変以外は実施例1の方法と同様に製造する。反応を無水ジオキサン中、ナトリウムtert−ブトキシドを対応するカリウム化合物の代わりに用いて、70℃で実行する。3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)100mg(0.26mmol)およびシクロヘキサノン77mg(0.78mmol)から出発して、生成物31mg(理論値の29%)を得る。
LC/MS(方法D):R=4.26分
MS(ESIpos):m/z=402.3(M+H)
=0.40(トルエン/酢酸エチル1:1)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.70-2.43 (m 7H), 2.54-2.72 (m, 1H), 3.99 (dd, 1H), 5.87 (s, 2H), 7.11-7.50 (m, 5H), 8.68 (d, 1H), 8.70 (s, 2H), 8.89 (d, 1H).
下表に詳述する実施例は、適切な出発化合物から、実施例13の方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
実施例15
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(5−イソプロピル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
3−[5−(2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例9)50mg(0.13mmol)を無水アセトン5mlに溶解し、炭酸ナトリウム92mg(0.87mmol)を添加する。2−ヨードプロパン64mg(0.37mmol)を懸濁液に添加し、混合物をRTで終夜撹拌する。反応溶液を水と混合し、DCMで抽出する。有機相を合わせ、飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、濾過する。溶媒を真空で除去し、少量の水性塩酸を加えて残渣を分取HPLCにより精製する。生成物25mg(理論値の42%)を得る。
LC/MS(方法A):R=1.78分
MS(ESIpos):m/z=444(M+H)
実施例16
5−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−2,2−ジメチル−5−アザ−2−アゾニアビシクロ[2.2.1]ヘプタンクロリド
Figure 2006502119
この化合物は、実施例15の方法と同様に、適切な出発物質を使用して製造する。生成物51mg(理論値の88%)を得る。
LC/MS(方法A):R=1.65分
MS(ESIpos):m/z=430(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 2.34 (d, 1H), 2.71 (d, 1H), 3.11 (s, 3H), 3.28 (s, 3H), 3.62-3.76 (m, 3H), 4.64 (s, 1H), 4.90 (s, 1H), 5.82 (s, 2H), 7.11-7.29 (m, 3H), 7.32-7.44 (m, 2H), 8.44 (s, 2H), 8.63 (d, 1H), 8.82 (d, 1H).
実施例17
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−2−ピリミジニル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
3−[5−(2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例9)40mg(0.10mmol)を、無水DMF0.5mlに溶解する。水性ホルムアルデヒド溶液(37%強度)542mg(6.67mmol)および蟻酸1220mg(26.51mmol)をこの溶液に添加し、反応混合物を80℃で16時間加熱する。反応溶液を1モル濃度水酸化ナトリウム溶液で塩基性にし、DCMで抽出する。有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、溶媒を真空で除去する。生成物39mg(理論値の94%)を得る。
HPLC:R=3.39分
LC/MS(方法C):R=2.61分
MS(ESIpos):m/z=416.24(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.78 (d, 1H), 1.93 (d, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.73 (s, 1H), 2.81 (d, 1H), 2.89 (s, 1H), 3.32 (d, 1H), 3.38 (d, 1H), 3.51 (s, 1H), 5.81 (s, 2H), 7.10-7.28 (m, 3H), 7.32-7.43 (m, 2H), 8.32 (s, 2H), 8.62 (d, 1H), 8.81 (d, 1H).
実施例18
2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−9−メチル−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン塩酸塩
Figure 2006502119
この化合物は、実施例11から、実施例17の方法と同様に製造する。生成物49mg(理論値の88%)を得る。塩酸塩は、少量の塩酸を添加してHPLCにより精製する間に形成される。
LC/MS(方法D):R=2.78分
MS(ESIpos):m/z=460.4(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.09-2.40 (m, 2H), 2.57-2.74 (m, 1H), 2.80 (s, 3H), 3.00-3.25 (m, 2H), 3.29-3.70 (m, 6H), 3.80-4.03 (m, 3H), 5.81 (s, 2H), 7.10-7.29 (m, 3H), 7.33-7.45 (m, 2H), 8.26 (d, 2H), 8.63 (d, 1H), 8.84 (t, 1H), 11.20 (br s, 1H).
実施例19
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
3−[4,6−ジクロロ−5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例XII、工程7)400mg(0.68mmol)を、メタノール200mlに溶解し、蟻酸アンモニウム86mgを添加する。アルゴン下で、活性炭上のパラジウム(10%)26mgを添加し、混合物を還流下で3日間加熱する。反応混合物を濾過し、残渣をメタノールで洗浄する。溶媒を真空で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。生成物99mg(理論値の35%)を得る。
LC/MS(方法D):R=3.97分
MS(ESIpos):m/z=417(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.88 (s, 4H), 2.98 (dd, 2H), 3.61 (d, 1H), 4.49 (s, 2H), 5.82 (s, 2H), 7.09-7.46 (m, 5H), 8.53 (s, 2H), 8.64 (dd, 1H), 8.82 (dd, 1H).
実施例20
1−(2−フルオロベンジル)−3−{5−[(3S)−3−メトキシ−1−ピロリジニル]−2−ピリミジニル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
(3S)−1−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−3−ピロリジノール(実施例XIX、工程3)100mg(0.21mmol、純度80%)をDMF2mlにアルゴン下で溶解し、氷浴中で冷却しながら、水素化ナトリウム8mg(0.33mmol)を添加する。ヨードメタン32mg(0.23mmol)を、同様に氷浴中で冷却しながら懸濁液に滴下して添加し、混合物をこの温度で2時間撹拌する。蒸留水0.5mlを添加し、反応混合物を分取HPLCで直接クロマトグラフィーする。生成物35mg(理論値の42%)を得る。
LC/MS(方法D):R=4.12分
MS(ESIpos):m/z=405.4(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.05-2.18 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 3.34-3.57 (m, 4H), 4.14 (br s, 1H), 5.80 (s, 2H), 7.10-7.28 (m, 3H), 7.29-7.43 (m, 2H), 8.26 (s, 2H), 8.61 (d, 1H), 8.81 (d, 1H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、実施例20の方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
実施例23
3−[5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]−ピリジン
Figure 2006502119
3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)120mg(0.31mmol)を、DME10mlにアルゴン下で溶解し、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル−ボロン酸67mg(0.41mmol)を添加する。溶液が産生されるまで混合物を40℃に加熱し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)17mg(0.02mmol)を添加する。混合物を還流下で1時間撹拌し、次いでカリウムtert−ブトキシド39mg(0.34mmol)を添加し、次いで混合物を85℃で終夜撹拌する。それをDCMで希釈し、lモル濃度塩酸および飽和水性重炭酸ナトリウム溶液で1回ずつ抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。残渣を分取HPLCにより精製する。生成物60mg(理論値の92%)を得る。
LC/MS(方法D):R=4.69分
MS(ESIpos):m/z=426.2(M+H)
=0.77(トルエン/酢酸エチル1:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.87 (s, 2H), 6.11 (s, 2H), 7.05-7.39 (m, 5H), 7.44 (q, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.54-7.68 (m, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.90 (d, 1H), 9.22 (s, 2H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、実施例23の方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
Figure 2006502119
実施例30
(2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}フェニル)−メタノール
Figure 2006502119
3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)200mg(0.52mmol)、2−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸90mg(0.62mmol)、1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセンパラジウム(II)クロリド40mg(0.05mmol)および炭酸セシウム200mg(0.62mmol)を、DME2mlに溶かし、還流下で終夜撹拌する。溶媒を真空下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製し、生成物111mg(理論値の52%)を得る。
HPLC:R=4.53分
LC/MS(方法C):R=4.17分
MS(ESIpos):m/z=412(M+H)
1H-NMR (200 MHz, CDCl3): δ = 1.26 (t, 1H), 4.65 (d, 2H), 6.00 (s, 2H), 6.92-7.70 (m, 9H), 8.64 (d, 1H), 9.00 (s, 2H), 9.03 (d, 1H).
実施例31
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
3−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例I、工程6)120mg(0.31mmol)を、DMF10mlにアルゴン下で溶解し、2−フルオロ−4−(トリブチルスタニル)ピリジン(実施例XX)121mg(0.31mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム13mg(0.02mmol)を添加する。反応混合物を110℃で終夜撹拌する。それをDCMで希釈し、飽和水性塩化アンモニウム溶液で抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。残渣を分取HPLCにより精製する。生成物41mg(理論値の32%)を得る。
LC/MS(方法D):R=4.17分
MS(ESIpos):m/z=401.25(M+H)
=0.67(トルエン/酢酸エチル2:1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.91 (s, 2H), 7.18 (q, 1H), 7.22-7.43 (m, 3H), 7.48 (dd, 1H), 7.91 (t, 1H), 8.63 (d, 1H), 8.71 (d, 1H), 8.80 (d, 1H), 8.93 (d, 1H), 9.30 (s, 2H).
下表に挙げる実施例は、適切な出発化合物から、実施例31の方法と同様に製造できる:
Figure 2006502119
Figure 2006502119
実施例36
3−[5−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−ピリミジニル]−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
(2E)−1−シクロプロピル−3−(ジメチルアミノ)−2−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−2−プロペン−1−オン(実施例XXVI、工程2)90mg(0.20mmol)を、無水メタノール3mlにアルゴン下で溶解する。ヒドラジン水和物102mg(2.03mmol)を添加し、混合物を還流下で2時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。生成物48mg(理論値の58%)を得る。
HPLC:R=4.37分
MS(ESIpos):m/z=412(M+H)
=0.36(DCM/メタノール20:1)
実施例37
3−{5−[5−シクロプロピル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2−ピリミジニル}−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
この化合物は、実施例36の方法と同様に、2,2,2−トリフルオロエチルヒドラジンを使用して製造する。生成物の収率は、理論値の9%である。
LC/MS(方法A):R=2.87分
MS(ESIpos):m/z=494(M+H)
=0.70(DCM/メタノール20:1)
実施例38
1−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−3−ピロリジノン
Figure 2006502119
(3R)−1−{2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−ピリミジニル}−3−ピロリジノール(実施例XIX、工程3)100mg(0.26mmol)を、新しく製造したトリエチルアミン0.11mlとDMSO33μlの溶液にアルゴン下で導入し、生じる溶液を0℃に冷却する。三酸化硫黄−ピリジン錯体73mg(0.46mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌する。次いで、それをRTに温まらせ、この温度で終夜撹拌する。反応溶液を蒸留水100mlと混合し、DCMで3回抽出する。有機相を塩酸1molと蒸留水で1回ずつ洗浄し、溶媒を真空下で除去する。残渣を分取HPLCにより精製する。生成物5mg(理論値の5%)を得る。
LC/MS(方法C):R=3.85分
MS(ESIpos):m/z=389.4(M+H)
=0.36(DCM/酢酸エチル2:1)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 2.74 (t, 2H), 3.77 (t, 2H), 3.80 (s, 2H), 5.82 (s, 2H), 7.10-7.48 (m, 5H), 8.42 (s, 2H), 8.64 (d, 1H), 8.84 (d, 1H).
実施例39
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(2−メトキシ−4−ピリジニル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2006502119
1−(2−フルオロベンジル)−3−[5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例31)30mg(0.08mmol)をメタノール3mlに溶解し、メタン酸ナトリウム32mg(0.60mmol)を添加する。溶液を還流下で3日間撹拌する。溶液をDCMで希釈し、蒸留水で2回、飽和水性塩化ナトリウム溶液で1回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。生成物34mgを得る。
LC/MS(方法C):R=3.64分
MS(ESIpos):m/z=413.4(M+H)
=0.80(DCM/メタノール20:1)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.99 (s, 3H), 5.90 (s, 2H), 7.17 (t, 1H), 7.22-7.33 (m, 2H), 7.47 (dd, 1H), 7.63 (d, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.71 (d, 1H), 8.93 (d, 1H), 9.21 (s, 2H).

Claims (11)


  1. Figure 2006502119
    式中、
    は、ハロゲン、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもあるC−C10−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールであるか、または、

    Figure 2006502119
    の基であるか、または、
    窒素原子を介して結合しており、−NHR、ハロゲン、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルおよびオキソ(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環であり、Rは、C−C−アルキルであるか、または、
    結合点に隣接する位置でオキソにより置換されており、C−C−アルキルにより置換されていることもあるC−C−シクロアルキルである、
    の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および/または塩の溶媒和物。
  2. 式中、
    が、フッ素、塩素、シアノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもあるフェニルまたは5員ないし6員のヘテロアリールであるか、または、

    Figure 2006502119
    の基であるか、または、
    窒素原子を介して結合しており、−NHR、フッ素、塩素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシおよびオキソ(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環であり、Rは、C−C−アルキルであるか、または、
    結合点に隣接する位置でオキソにより置換されており、C−C−アルキルにより置換されていることもあるシクロヘキシルである、
    請求項1に記載の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および/または塩の溶媒和物。
  3. 式中、
    が、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、メチル、シクロプロピルまたはヒドロキシメチルからなる群から選択される基により置換されていることもあるフェニルまたはピリジル、ピラゾリル、イソオキサゾリルであるか、または、

    Figure 2006502119
    の基であるか、または、
    窒素原子を介して結合しており、−NHR、フッ素、塩素、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシメチルおよびオキソからなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環であり、Rは、メチルであるか、または、
    結合点に隣接する位置でオキソにより置換されており、メチルにより置換されていることもあるシクロヘキシルである、
    請求項1または請求項2に記載の化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および/または塩の溶媒和物。
  4. 式(IV)、(VI)および(VII)の化合物の製造方法であって、以下のいずれかを特徴とする方法;
    [A]式
    Figure 2006502119
    式中、Xは、塩素、臭素、ヨウ素、好ましくは臭素である、
    の化合物を、式
    −NH−R (III)
    式中、R、Rは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、−NHR、ハロゲン、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルおよびオキソ(ここで、C−C−アルキルは、−ORにより置換されていることもあり、Rは上記の意味を有し、Rは、ヒドロキシ保護基である)からなる群から選択される基により置換されていることもある4員ないし12員の複素環である、
    の化合物と、不活性溶媒中、塩基および遷移金属触媒の存在下で反応させ、式
    Figure 2006502119
    の化合物を得るか、または、
    [B]式(II)の化合物を、式
    Figure 2006502119
    式中、Rはシクロアルキルであり、Rは水素であるか、または、RおよびRは、それらが結合しているCHCO基と一緒になって、C−C−アルキル基により置換されていてもよいシクロアルキルである、
    の化合物と、不活性溶媒中、塩基および遷移金属触媒の存在下で反応させ、式
    Figure 2006502119
    の化合物を得るか、または、
    [C]式(II)の化合物を、式
    A−R (VII)
    式中、Aは、−B(ORまたは−Sn(C−C−アルキル)であり、
    ここで、Rは、水素、C−C−アルキルであるか、または2個の基が一緒になって−CHCH−または−(CHC−C(CH−架橋を形成し、そして、
    は、ハロゲン、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキルはヒドロキシにより置換されていることもある)からなる群から選択される基により置換されていることもあるC−C10−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールであるか、または、式
    Figure 2006502119
    の基である、
    の化合物と、不活性溶媒中、塩基および遷移金属触媒の存在下で反応させ、式
    Figure 2006502119
    の化合物を得、生じる式(IV)、(VI)および(VIII)の化合物を、場合により適切な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸と反応させ、それらの溶媒和物、塩、または塩の溶媒和物を得る。
  5. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の本発明の化合物。
  6. 少なくとも1つの医薬的に許容し得る本質的に非毒性の担体または賦形剤と一緒に混合された、少なくとも1つの請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を含む医薬。
  7. 中枢神経系疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. 知覚、集中、学習および/または記憶の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 中枢神経系疾患の処置および/または予防用の請求項6に記載の医薬。
  10. 知覚、集中、学習および/または記憶の障害の処置および/または予防用の請求項6に記載の医薬。
  11. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の有効量を投与することによる、ヒトまたは動物における知覚、集中、学習および/または記憶の障害の制御方法。
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