JP2006348414A - 熱線反射布帛およびその製造方法 - Google Patents

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秀信 本田
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良祐 工藤
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裕之 近藤
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靖博 清水
Takayoshi Nakagawa
貴義 中川
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Abstract

【課題】熱線反射性に優れた防暑布帛とその製造方法を提供すること。
【解決手段】繊維布帛の表面に熱線反射金属粒子がバインダー樹脂を介して付与され、通気量が5〜30cc/cm2 /secの範囲である熱線反射布帛であり、繊維布帛の表面に、捺染方式またはグラビアコーティング方式により、熱線反射金属粒子を含んでいる熱線反射加工剤を付与することを特徴とする熱線反射布帛の製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、太陽光やボイラー、溶鉱炉等の熱源から発生する熱線により体温に近い雰囲気環境、またはそれよりも高い温度での劣悪な雰囲気環境において、ある程度、熱線を反射させ暑さへの対応ができる布帛に関するものである。
熱線反射布帛の提案は種々なされていて、衣料用途として金属粒子を練り込んだ糸を用いた白色系衣類、アルミ等の金属薄膜をラミネートとした布帛を用いた衣類などを挙げることができる。また、衣料以外に飲料用クーラーの外装、冷凍食品用のバッグ、園芸ハウスの外装、ビール搬送用トラックの幌、カーテンなどを挙げることができる。
これらへの熱線反射加工方法は金属薄膜を布帛面に設ける方法や、バインダーを用いて微粒子を布帛面に設ける方法がある。
具体的方法として、金属薄膜を布帛面に設ける方法は、熱線反射性の高いアルミニウム、チタン、ステンレス、マグネシウム、ニッケル、銀などを用いて真空蒸着法やスパッタリング法により製造する方法が記載されている(例えば、特許文献1、2、3等)。
一方、バインダーを用いて微粒子を布帛面に設ける方法は、熱線反射性の高いアルミニウム、チタン、ステンレス、マグネシウム、ニッケル、銀などの金属粒子やガラスビーズ、アクリルビーズなどをポリウレタン、ポリアクリル、ビニル、シリコーン等の樹脂を用いて含浸やコーティング法により製造する方法が記載されている(例えば、特許文献1、3、4等)。
これらの方法で製造した布帛で外衣を作成し、太陽光やボイラー、溶鉱炉等の熱源から発生する熱線により体温に近い雰囲気環境、またはそれよりも高い温度での劣悪な雰囲気環境において着用した場合には、30分程度以内の短時間では防暑効果が得られるものもあるが、長時間では衣服内気候がコントロールできず、汗による蒸れや、逆に熱線の侵入による体温上昇等の問題が発生し必ずしも快適な衣服素材が得られない状況である。衣服内気候をコントロールする意味で重要な点は通気量である。通気量に関し、特許文献1に記載されているのが、通風率が30%以上の素材を用い衣服面積の20%以上にこの生地を用いた防暑衣服が提案されているが、2種類以上の生地から縫製する必要があり現実的でなく、また、使用部位によって通気量が異なるので全体の換気ができなく部分的に大汗をかく状況が想定できる。
特許文献3には、ビーズクッションを長時間使用することにより人体の熱がクッションに蓄積され、生ぬるい感じになるのを防止するため扁平糸を用いたクッション側地の編地面に、金属膜を付着させた一定通気量以上の編地が提案されている。
この場合は、ビーズクッションが暖まるのを防止するため通気量を高目にし、熱気がこもらないようにしたものである。この編地を用いて防暑衣服に展開すれば通気量が非常に大きいので、外気からの熱気が侵入し体温の上昇をきたす問題がある。
一方、特殊な断熱作業服としては、太陽の輻射熱を反射する宇宙服や火災時の現場突入消防服などがあるが、これらは断熱効果はあるが、着用における衣類内部の汗処理ができず蒸れて暑く感じられ快適感が得られないものである。また、作業性、コストの面でも防暑作業服としては適さない。
現在、体温近くから体温より高い雰囲気の環境で、一定の熱線反射性があり、かつ、柔らかな風合いで作業性および着用性が良く、さらにコストの面で満足できる防暑衣類用の布帛はなかった。
特開昭60−246804号公報 特公昭62−45356号公報 特開2004−97252号公報 特開2004−346450号公報
本発明の課題は、かかる従来技術の問題点を解決し、熱線反射性に優れた防暑布帛を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
すなわち、繊維布帛の表面に熱線反射金属粒子がバインダー樹脂を介して付与され、通気量が5〜30cc/cm2 /secの範囲であることを特徴とする熱線反射性に優れた布帛からなるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱線反射布帛は、繊維布帛の表面に熱線反射金属粒子がバインダー樹脂を介して付与され、通気量が5〜30cc/cm2 /secの範囲である熱線反射性に優れた布帛物からなるものである。
また、本発明の熱線反射布帛の製造方法は、繊維布帛の表面に捺染方式またはグラビアコーティング方式で、上記の熱線反射金属粒子を含む熱線反射加工剤を付与する方法である。
次に、本発明でいう繊維布帛とは、化学繊維、天然繊維からなる織物、編物、不織布であり素材は特に限定されないが、ナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維が30%以上含有した繊維構造物が使用耐久性、寸法安定性、耐熱性、コストの点でより好ましい。
熱線反射金属として特に限定はされないが、熱線反射率の高いアルミニウム、チタン、マグネシウム等であるが、価格、加工性などからチタンが好ましい。アルミニウム、チタン、マグネシウムは基本的に金属酸化物として用いるものである。
熱線反射金属粒子を布帛に付与する方法としてバインダーと熱線反射金属粒子を主体とした塗料を用いて各種のコーティング方式で加工すればよいが、より好ましい方法として、フラットスクリーンまたはロータリースクリーンを用いた捺染(プリント)方式またはグラビアコーティング方式が好ましい。
この方法は、ナイフコート、リバースロールコート等のように均一皮膜状にならず、詳細に観察すればドット状に付与されているので、ある程度通気が保たれ本発明に適している。スプレー方式でも可能であるが付着ドットの大きさのバラツキや均一散布性が不十分で目標とする品位、性能が得られにくいので好ましくない。この塗料の中には着色の目的で顔料や染料等の着色剤を含んでいてもよい。なるべく白色や淡色系の色を採用することにより熱線反射率が高くなるので好ましい。
本発明の熱線反射布帛は、熱線反射金属粒子が付与された面が熱線反射加工面を構成しているようにして用いられることが好ましいものである。この布帛は、製品(製品生地)上がりでの熱線反射加工面の明度V値は、3.0以上であることが特に好ましい。明度V値が3.0以上であるということは、中色から淡色、白色の範囲で熱線と言われる波長3〜50μmの赤外線を反射する割合(反射率)が高いからである。この熱線反射加工面の明度V値を3.0以上にするには、中色から淡色、白色に生地自体を染色等により着色するとともに、熱線反射加工面も、中色から淡色、白色にすることにより達成できる。熱線反射加工面の好ましい明度V値として、より好ましいのは淡色系と言われている5.0以上である。明度の表示方法はJIS Z8721に示されていて、理想的な黒を0、理想的な白を10とし、その間を明度知覚の差がほぼ等歩度になるように分割して数字によって表すものとなっている。
結局、通常の場合は、熱線反射加工面の明度V値は、効果の点などから3.0以上10.0(理想的な白)以下の範囲内とするのが実際的であり好ましい。
通気量は、熱線反射外衣として用いた場合、衣服内環境を快適な状態に保持する点で5〜30cc/cm2 /secの範囲が好ましい。より好ましくは10〜20cc/cm2 /secの範囲である。5cc/cm2 /sec以下であれば、暑さで発生した汗が衣服外に大気と共に放湿できず、蒸れ感が増し不快感が増す状態となる。一方、30cc/cm2 /sec以上であれば汗の蒸散はスムーズではあるが、外気が体温より高い場合は熱気が逆に衣服内に侵入し体温上昇につながり、不快感が増加する。汗の蒸散と外気侵入のバランスから通気量は5〜30cc/cm2 /secの範囲が好ましい。
バインダーとして、特に限定されないが、ポリウレタン系重合体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリエチレン系重合体、ポリプロピレン系重合体、ポリ塩化ビニル系重合体、ポリ塩化ビニリデン系重合体、ポリフッ素系重合体、あるいはシリコーン系重合体等、更にあるいは上記各重合体のプレポリマーと架橋剤の組合せを用いればよい。特に、柔軟性、洗濯耐久性、耐加水分解性、コスト等の点からポリウレタン系重合体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重合体からなる群から選ばれる一種または二種以上の組合せで用いるものがより好ましい。
熱線反射金属粒子とバインダー樹脂の付着量(合計付着量)はコーティング前の生地重量に対して、乾燥状態で10〜70g/m2 の範囲が熱線反射性能、風合い、通気量の点で好ましい。10g/m2 未満であれば熱線反射性能が不足しがちであり防暑効果が小さくなり好ましくない。70g/m2 を超える付着量であれば熱線反射性能は布帛状態では十分に得られるが、風合いが硬くなり、また通気量が小さくなる方向であり、極端な場合、通気量がゼロ近くとなる場合もあるので好ましくない。
より好ましい熱線反射金属粒子とバインダー樹脂の付着量は、生地の組織、目付によっても変わるが、おおよそ20〜50g/m2 の範囲である。コーティング前の生地自体の通気量は製品上がりで5〜30cc/cm2 /secの範囲が適しているので、樹脂付着量を考慮すると70〜130cc/cm2 /secの範囲内とするのがよい。
熱線反射金属粒子とバインダー樹脂の割合は、コーティング剤の乾燥状態を100%としたときの割合で、熱線反射粒子が5〜30%、バインダー樹脂が70〜95%の範囲が好ましい。熱線反射金属粒子が5%以下であれば熱線反射性能が不足しがちであり、防暑効果が乏しくなってくる。
一方、30%以上であれば、熱線反射効果は得られるが、金属粒子が多くなり表面が硬くなるのと、樹脂の割合が少なくなるためコーティング後の樹脂皮膜の物性が弱くなり、揉みによる脱落や洗濯による脱落が発生しやすくなり、耐久性に劣ってくる。
熱線反射金属粒子の大きさは、特に限定されないが、上記金属粒子が球状である場合、その直径は0.1〜100μmの範囲が好ましい。より好ましいのは1〜30μmの範囲である。0.1μm未満であれば熱線の波長からして熱線反射効果が小さくなるか、また製造コストがかかり、コスト面で採用がむずかしくなる。一方、100μmを超えると、熱線反射効果はある程度得られるが、金属粒子を加工剤として水または有機溶剤に分散させたときに自重が重く沈降し、安定した分散状態を保つことができないので、加工剤として用いることが比較的難しくなっていく。また、粒径があまり大きいと重量の割合に反比例して表面積が少なくなり、熱線反射効率が小さくなる方向であるので、効果的でなく好ましくない。
熱線反射金属粒子の形状は、特に限定されず、例えば、球状、破砕状、盤状、不定形状等任意の形状を挙げることができる。
本発明の製造方法として、本発明に用いる繊維には仮撚加工糸、インターレース加工糸、タスラン加工糸、捲縮加工糸などの任意の加工糸や通常糸などを用いればよい。帯電防止として後加工である帯電防止剤を付与するよりも編、織の段階で導電糸を用いる方法が洗濯耐久性の点で好ましい。織または編み上がり反を通常の精練工程を経て通常の染色を施すか、精練工程上がりの無色状態で用いてもよい。不織布の場合は、不織布上がりで用いるか、パッド法で顔料着色してもよい。染料や顔料での着色の場合は、なるべく白色や淡色系の色を採用し、熱線反射加工面と同じ色にすることにより熱線反射率が高くなるので好ましい。
本発明の熱線反射加工剤の付与で、捺染方式の場合は熱線反射金属粒子分散体とバインダー樹脂を主体とした塗料を捺染に適した2000〜50000cPs程度の粘度に調合し、300〜2000メッシュのスクリーンを用いて捺染すればよい。このときのスクリーンはフラットまたはロータリー方式を採用すればよい。一方、グラビアコーティング方式の場合は、塗料粘度を10〜10000cPs程度に調合し、25〜1000メッシュのグラビアロールを用いてコーティングすればよい。
なお、布帛として親水加工、撥水加工、防汚加工、抗菌加工、防縮加工など任意の加工を施してもよい。この場合、熱線反射加工前か後で行えばよい。
これらの方法で加工した熱線反射加工布は、特に用途が限定されるものではないが、これを用い熱線反射加工面を外側にして外衣として縫製し、着用すれば防暑効果が得られる。外衣としては、上着、ズボン、つなぎ服、シャツ、帽子、フード等が該当する。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。また、実施例中の評価・測定は、次の方法で行ったものである。
<通気量>
JIS L 1096 通気性 A法(フラジール形法)にて測定する。測定サンプル数は1試料3点(n数=3)とし、その平均値を計算し代表値とした。
<明度V値>
熱線反射加工面を、JIS Z 8721明度表示に準じて評価する。明度V値の測定は、JIS Z 8722に準じる。測定計器の一例としてミノルタ(株)製CM−3610T スペクトロフォトメーターを使用することができる。測定サンプル数は1試料3点(n数=3)とし、その平均値を計算し代表値とした。
<近赤外線反射率>
(株)島津製作所製 自記分光光度計UV−3101PCを用いて、波長1200nmの時の反射率を測定する。測定サンプル数は1試料3点(n数=3)とし、その平均値を計算し代表値とした。
<レフランプによる熱線評価>
15×15cmの生地を採取し、その生地を同じサイズの高さ3cmの幅2cmの額縁状発泡スチロールにセットする。額縁を通して温度計感知部を生地の裏側中央1cm下にセットする。500Wのレフランプを生地真上50cmの距離から30分照射し、照射前の温度と30分照射後の温度を記録しその差を昇温温度とする。測定サンプル数は1試料3点(n数=3)とし、その平均値を計算して代表値とした。
実施例1
<染色布帛の製造>
タテ糸に長手方向に解撚部分(約60%)と未解撚部分(約40%)が混在した特殊仮撚りした加工糸ポリエステル84T−36Fと、仮撚加工糸ポリエステル110T−48Fと、8mm間隔にポリエステル56T−24Fと導電性のカーボン微粒子含有成分を芯成分とした芯鞘複合繊維ポリエステル20T−1Fの合撚糸を用い、ヨコ糸にポリエステル65/綿35からなる紡績糸45/2Sと消臭ナイロン50/ポリエステル50からなる紡績糸42/2Sを用い、タテ107本/インチ、ヨコ60本/インチの2/1綾織組織で織り上げた。
この生地を用い、通常の精練、乾燥工程を経てライトブルー色に染色を行った。
染色の条件は、ラピッド型液流染色機を使用して、レゾリンブルーBBLS(ダイスター社製)1.0%owf、アニオン系界面活性剤1.0g/l、酢酸1.0g/lを含む染液中で、125℃、30分間行うものとする。この後、100℃で乾燥した。
<捺染剤の製造>
酸化チタン含有アクリル樹脂 40部
(酸化チタン平均粒径:10μm、酸化チタン固形分濃度:30%、アクリル樹脂固形分濃度30%)
アクリル系バインダー 40部
(アクリル樹脂固形分濃度:15%)
架橋剤 3部
水 7部
両者をホモミキサーによって均一に混合し、o/w型エマルジョンの捺染剤を調製した。この捺染剤の粘度は、10000cPs(25℃)であった。粘度は、粘度計(商品名:B型粘度計、(株)東京計器製)を用いて測定した。以下においても同様に粘度を測定した。
<染色布帛への捺染処理>
800メッシュのロータリースクリーン捺染機で捺染し、100℃で5分間乾燥し、さらに150℃で2分間熱処理し、本発明の布帛を製造した。
<加工布の評価>
この加工上がりの物性評価結果を表1に示した。比較例1、2に比較して近赤外線反射率が約30%高く、レフランプ法での昇温温度も5℃以上の差があり熱線反射効果が見られた。
この生地を用いて、つなぎ服を作成し、45℃×40%に温調した部屋で、入室後10分間安静にし、その後、踏み台昇降15分を実施した。
そのときの胸、前腕、大腿部の皮膚温を連続記録した。入室5分後の温度を基準とし、踏み台昇降終了直後の3カ所平均皮膚温の上昇度合いを見た、その結果0.6℃の上昇であった。着用感は若干暑さを感じるが、我慢できる状況で汗もわずかにかいている状態であった。
実施例2
実施例1の染色工程まで同じ素材、同じ条件で加工を行った。
<コーティング剤の製造>
酸化チタン含有アクリル樹脂 40部
(酸化チタン平均粒径:10μm、酸化チタン固形分濃度:30%、アクリル樹脂固形分濃度30%)
アクリル系バインダー 40部
(アクリル樹脂固形分濃度:15%)
架橋剤 3部
水 40部
この捺染剤の粘度は、2000cPsであった。
<染色布帛へのコーティング処理>
75メッシュのグラビアコーティング機でコーティングし、120℃で2分間乾燥し、再度、75メッシュのグラビアコーティング機でコーティングし、120℃で2分間乾燥し、さらに150℃で2分間熱処理し、本発明の布帛を製造した。
<加工布の評価>
この加工上がりの物性評価結果を表1に示した。比較例1や比較例2品に比較して近赤外線反射率が約25%高く、レフランプ法での昇温温度も4℃以上の差があり熱線反射効果が見られた。
比較例1
実施例1の染色工程まで同じ素材、同じ条件で加工を行った。この加工上がりの物性を表1に示した。この生地を用いてつなぎ服を作成し、実施例1と同じ着用テストを行ったそのときの平均皮膚温の上昇度合いは1.3℃の上昇であった。実施例1のつなぎ服に比較してかなり暑く、大量の汗をかき我慢できない状況であった。この加工上がりの物性評価結果を表1に示した。
比較例2
熱線反射加工において実施例1の塗料配合に熱線反射金属粒子の添加を行わず、バインダー樹脂のみとし、付着量を同じになるように捺染した。この加工上がりの物性評価結果を表1に示した。
Figure 2006348414

Claims (7)

  1. 繊維布帛の表面に熱線反射金属粒子がバインダー樹脂を介して付与され、通気量が5〜30cc/cm2 /secの範囲であることを特徴とする熱線反射布帛。
  2. 用いられる熱線反射金属粒子が、アルミニウム、チタンおよびマグネシウムからなる群から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱線反射布帛。
  3. バインダー樹脂が、ポリウレタン系重合体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重合体およびポリエステル系重合体からなる群から選ばれる一種または二種以上の重合体からなることを特徴とする請求項1または2に記載の熱線反射布帛。
  4. 熱線反射金属粒子とバインダー樹脂の合計付着量が、10〜70g/m2 の範囲であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の熱線反射布帛。
  5. 熱線反射金属粒子が付与された面が熱線反射加工面として形成され、該熱線反射加工面の明度V値が3.0以上10.0以下であることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の熱線反射布帛。
  6. 繊維布帛の表面に、捺染方式またはグラビアコーティング方式により、熱線反射金属粒子を含んでいる熱線反射加工剤を付与することを特徴とする請求項1に記載の熱線反射布帛の製造方法。
  7. 請求項1記載の熱線反射布帛が用いられ、熱線反射金属粒子が付与されてなる熱線反射加工面を外側にして構成してなることを特徴とする外衣。
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