JP2006337766A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタの動作異常が生じた場合に、状況に即して、かつ、タイムリーに管理者に動作異常を連絡することのできるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】本発明のプロジェクタは、制御手段と、当該プロジェクタの動作に異常が生じたときにイベント発生信号を出力するセンサ等とを備え、制御手段は、センサ等から出力されるイベント発生信号を検出する動作状態信号検出部315と、検出されたイベント発生信号に基づいて、音声アラート参照テーブルを参照して、音声アラート信号を取得する音声アラート参照部316と、生成された音声アラートを、予め登録された携帯電話機に発信する無線発信部とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来から、会議、学会等でのプレゼンテーションや、映画鑑賞などに、プロジェクタが用いられている。このようなプロジェクタは、光源ランプから射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン等に拡大投射するものである。
多くのプロジェクタは、動作中に異常が生じた場合、光や音を出力して、異常の発生を操作者に連絡する。
例えば、多くのプロジェクタは、当該プロジェクタに設けられた液晶モニタ上における警告文の表示、LED(Light Emitting Diode)ランプの点滅、ブザー音の出力、さらには、投射画面上でのメッセージの表示等によって、管理者に動作の異常を連絡している。
また、あるプロジェクタは、異常の内容を記載したEメールを、インターネットを経由して管理者のコンピュータ等に送信する方法を用いている(例えば、特許文献1)。
特開2004−94443号公報
しかし、前述のような異常連絡方法では、プロジェクタがプレゼンテーションや映画上映等の公共性の高い場所で使用されている場合に、次のような問題が生じる。
まず、LEDランプ点滅やブザー音など、光や音の外部出力による連絡は、当該プロジェクタによるプレゼンテーションや映画上映等の視聴環境を妨害するという問題がある。
また、液晶モニタ上での表示や、LEDランプの点滅、ブザー音の出力などによる連絡は、当該プロジェクタの近傍でしか確認できない。すなわち、管理者が当該プロジェクタからある程度離れた位置にいる場合、当該プロジェクタの連絡動作に気づくことができないという恐れがある。
さらに、管理者が当該プロジェクタの連絡動作に気づいたとしても、管理者がその連絡が意味するプロジェクタの異常を理解していない場合、当該アラートの対応を速やかに行うことができないという問題がある。
そして、特許文献1に記載のプロジェクタでは、インターネットを経由してEメールを送信するが、中継するサーバの負荷が大きい場合、送信したEメールの通信が遅延する可能性がある。このため、特許文献1に記載のプロジェクタによる異常連絡は、通信の即時性および信頼性が低いという課題がある。
本発明の目的は、プロジェクタの動作状態に異常が生じた場合に、状況に応じて、かつ、タイムリーに管理者に異常を連絡することのできるプロジェクタを提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置と、これらを含む装置本体の駆動制御を行う制御手段とを備えたプロジェクタであって、当該プロジェクタの動作状態を監視し、動作に異常が生じたときにイベント発生信号を出力する状態監視手段を備え、前記制御手段は、前記状態監視手段から出力されるイベント発生信号を検出するイベント発生信号検出部と、当該イベント発生信号検出部により検出されたイベント発生信号に基づいて、音声アラート信号を生成する音声アラート信号生成部と、当該音声アラート信号生成部により生成された音声アラート信号を、予め登録された受話装置に発信する音声アラート信号発信部とを備えていることを特徴とする。
ここで、プロジェクタの動作状態の異常とは、プロジェクタの装置内部でのエラーや、光源の寿命、装置内部温度の異常な上昇等を挙げることができる。
また、受話装置として、例えば、携帯電話機や固定電話、トランシーバなど、少なくとも受話機能を備えた通信装置が挙げることができる。
本発明によれば、プロジェクタの動作上に異常が発生した際に、この異常を伝える音声アラート信号を、予め登録された受話装置に発信することができる。すなわち、当該プロジェクタの動作状態の異常を、受話装置を所有している管理者に音声で連絡することができる。
受話装置を介した音声による連絡であることから、当該プロジェクタに設けられた液晶モニタやLEDランプ等の点灯、および、ブザー音の出力等に比べて、当該プロジェクタによる投射映像や音声の視聴を妨害せずに済む。従って、本発明のプロジェクタは、プロジェクタの使用状況に応じて、管理者に動作状態の異常を連絡することができる。
また、音声による連絡は、例えば、インターネットを介したEメールによる連絡と比べて、通信システムの混雑よる通信の遅延等が生じにくい。従って、本発明のプロジェクタは、プロジェクタの動作状態の異常を、タイムリーに、かつ、確実に、管理者に連絡することができる。
音声アラート信号生成部は、異常の種類やレベルに応じた音声アラート信号を生成することができる。従って、プロジェクタに発生した異常について、その詳細な情報を管理者に連絡することができる。
本発明では、前記制御手段は、外部から入力される任意の音声情報を記憶する音声アラート信号記憶部と、当該音声アラート記憶部により記憶された音声情報に対応するイベント発生信号の種別の選択を促す音声設定画面を、投射画面に表示させる音声情報設定部と、前記音声アラート記憶部により記憶された音声情報を前記音声アラート信号とし、当該音声アラート信号、および、前記音声設定画面で選択されたイベント発生信号の種別を関連づけて、前記音声アラート信号記憶部に登録する音声アラート信号登録部とを備え、前記音声アラート信号生成部は、前記音声アラート信号記憶部内において、前記イベント発生信号検出部により検出されたイベント発生信号に応じた音声アラート信号を探索して、音声アラート信号を生成することが好ましい。
本発明によれば、音声入力部を介して外部から入力する音声情報を音声アラート信号として取得し、さらに、当該音声アラート信号と、音声設定画面において選択されたイベント発生信号の種別とを関連付けて、音声アラート信号記憶部に記憶させることができる。
従って、各イベント発生信号に対応する音声アラート信号を、管理者が音声入力部を介して自由に入力し、登録することができる。
本発明では、前記制御手段は、前記イベント発生信号の種別に応じて前記受話装置の発信先の登録を促す発信先登録画面を、投射画面に表示させる発信先設定部と、前記イベント発生信号の種別に応じて登録された受話装置の発信先を記憶する発信先記憶部と、前記イベント発生信号検出部によりイベント発生信号が検出されると、前記発信先記憶部に記憶された発信先のうち、前記イベント発生信号に応じた発信先を取得する発信先取得部とを備え、前記音声アラート信号発信部は、前記発信先取得部により取得された発信先の受話装置に、前記音声アラート情報生成部で生成された前記音声アラート信号を発信することが好ましい。
本発明によれば、発信先登録画面においてイベント発生信号に対応する発信先を設定し、さらに、当該イベント発生信号と設定された発信先とを関連付けて、発信先記憶部に記憶させることができる。
従って、プロジェクタの動作状態の異常を伝える音声アラート信号の発信先を、管理者が自由に設定することができる。言い換えれば、プロジェクタの動作状態の異常を伝える連絡先を、管理者が自由に決定することができる。
本発明では、前記発信先設定部は、1種類の前記イベント発生信号に対し、複数の前記受話装置の発信先の登録を促す発信先登録画面を表示させることが好ましい。
本発明によれば、配信先登録画面において、1種類のイベント発生信号に対して複数の配信先を設定することができる。従って、プロジェクタの動作上に発生したある1種類の異常を伝える音声アラート信号を、複数の受話装置に発信することができる。言い換えれば、プロジェクタの動作上に生じたある1つの異常を、複数の管理者に連絡することができる。
本発明では、前記状態監視手段は、当該プロジェクタの動作の異常が解消されると、状態復帰信号を出力し、前記イベント発生信号検出部は、前記出力された状態復帰信号を検出し、前記音声アラート信号生成部は、前記検出された状態復帰信号に基づいて音声復帰アラート信号を生成し、前記音声アラート信号発信部は、前記生成された音声復帰アラート信号を、前記受話装置に発信することを特徴とすることが好ましい。
本発明によれば、プロジェクタの動作状態の異常が復元されて、プロジェクタが通常の動作状態に復帰すると、音声復帰アラート信号が受話装置に発信される。従って、本発明のプロジェクタは、プロジェクタの動作状態の復帰を、状況に応じて、かつ、タイムリーに管理者に連絡することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るプロジェクタ1を、図1〜図9に基づいて説明する。
〔1.本実施形態の概略構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1、および、当該プロジェクタ1と通信可能な複数台の携帯電話機9を示す図である。
プロジェクタ1には、音声情報を無線に変換して発信する無線発信部42(図3)が設けられており、この無線発信部42が、通信システム90を介して、携帯電話機9を含む電話機に音声情報を発信することができる。
プロジェクタ1は、後述する光学エンジン2を内蔵し、入力する画像情報に基づく画像を外部のスクリーンSc(図3)等に投射している。
また、受話装置としての携帯電話機9は、一般に広く普及している携帯電話機であり、通話機能やデータ通信機能等を備えている。携帯電話機9は、無線通信を利用して通信システム90に通信接続し、この通信システム90を介して、音声通話等のやり取りを行うことができる。
〔2.光学エンジン2の構成〕
図2は、光学エンジン2の光学系の構成を示す模式平面図である。
光学エンジン2は、図2に示すように、光源ランプ211から射出された光束を変調して、後述する制御基板3から入力される画像情報に応じた光学像を形成し、当該形成した光学像を投射レンズ26により拡大投射するものである。
このような光学エンジン2は、光源装置21と、インテグレータ照明光学系22と、色分離光学系23と、リレー光学系24と、光学装置25と、投射光学装置としての投射レンズ26と、これらを内部に収納する光学部品用筐体(図示省略)と、投射レンズ26を保持固定するヘッド体(図示省略)とを備えて構成されている。
光源装置21は、放射光源としての光源ランプ211と、リフレクタ212と、防爆ガラス213とを備えて構成されている。そして、この光源装置21は、光源ランプ211から射出された放射状の光線をリフレクタ212で反射して平行光線とし、この平行光線を、防爆ガラス213を介して外部へと射出する。
このうち、光源ランプ211は、本実施形態では、高圧水銀ランプが採用されている。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。また、リフレクタ212としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
防爆ガラス213は、リフレクタ212の開口部分を閉塞する透光性のガラス部材であり、光源ランプ211が破裂した場合に、当該光源ランプ211の破片が外部に飛散しないように構成されている。
インテグレータ照明光学系22は、光学装置25を構成する後述する2つの液晶パネル251の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系22は、第1レンズアレイ221と、第2レンズアレイ222と、偏光変換素子223と、重畳レンズ224とを備えて構成されている。
第1レンズアレイ221は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、各小レンズは、光源装置21から射出された光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ222は、第1レンズアレイ221と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ222は、重畳レンズ224とともに、第1レンズアレイ221の各小レンズの像を後述する液晶パネル251上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222と重畳レンズ224との間に配設される。このような偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222からの光を略1種類の直線偏光に変換するものであり、これにより、光学装置25での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子223によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ224によって最終的に光学装置25の後述する液晶パネル251上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル251を用いたプロジェクタ1では、1種類の直線偏光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ211からの光のほぼ半分が利用されない。そこで、偏光変換素子223を用いることにより、光源ランプ211から射出された光束を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置25での光の利用効率を高めている。
色分離光学系23は、2枚のダイクロイックミラー231,232と、反射ミラー233とを備え、ダイクロイックミラー231,232により、インテグレータ照明光学系22から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の2色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系24は、入射側レンズ241と、リレーレンズ242と、反射ミラー243,244とを備え、色分離光学系23で分離された色光である赤色光を光学装置25の後述する赤色光用の液晶パネル251Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系23のダイクロイックミラー231では、インテグレータ照明光学系22から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー231によって反射した青色光は、反射ミラー233で反射し、フィールドレンズ255を通って、光学装置25の後述する青色光用の液晶パネル251Bに到達する。このフィールドレンズ255は、第2レンズアレイ222から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の光変調装置の光束入射側に設けられたフィールドレンズ255も同様である。
また、ダイクロイックミラー231を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー232によって反射し、フィールドレンズ255を通って、緑色光用の液晶パネル251Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー232を透過してリレー光学系24を通り、さらにフィールドレンズ255を通って、赤色光用の液晶パネル251Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系24が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ241に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ255に伝えるためである。なお、リレー光学系24には、2つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光、緑色光を通す構成としてもよい。
光学装置25は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものである。光学装置25は、色分離光学系23で分離された各色光が入射される2つの入射側偏光板252と、各入射側偏光板252の光路後段に配置される2つの液晶パネル251(赤色光用の液晶パネルを251R、緑色光用の液晶パネルを251G、青色光用の液晶パネルを251Bとする)と、各液晶パネル251の光路後段に配置される2つの射出側偏光板253と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム254とを備える。なお、液晶パネル251は、本発明の光変調装置に相当する。
そして、これら入射側偏光板252、液晶パネル251、射出側偏光板253、およびクロスダイクロイックプリズム254は、一体的に装置化されている。なお、入射側偏光板252、液晶パネル251、および、射出側偏光板253は、具体的な図示は省略するが、所定の間隔を空けて配置している。
入射側偏光板252は、偏光変換素子223で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子223で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板252は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル251は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、後述する制御基板から出力される駆動信号に応じて、画像形成領域内にある前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板252から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
射出側偏光板253は、入射側偏光板252と略同様の構成であり、液晶パネル251の画像形成領域から射出された光束のうち、入射側偏光板252における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム254は、射出側偏光板253から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム254は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル251R,251Bから射出され射出側偏光板253を介した各色光を反射し、液晶パネル251Gから射出され射出側偏光板253を介した色光を透過する。このようにして、各液晶パネル251R,251G,251Bにて変調された各色光が合成され、カラー画像が形成される。
投射レンズ26は、鏡筒内に複数のレンズ、および、入射光束を偏向するミラーが収納された構成を有し、光学装置25から射出されたカラー画像を拡大してスクリーンSc(図3)に投射するものである。この投射レンズ26は、光学装置25の光束射出側に配置され、後述するヘッド体に固定されている。
光学部品用筐体は、内部に所定の照明光軸Aが設定され、上述した光学部品22〜25を照明光軸Aに対する所定位置に配置する。
ヘッド体は、例えばアルミニウム合金またはマグネシウム合金等の金属材料から構成され、光学装置25および投射レンズ26を一体化するとともに、一体化した装置を光学部品用筐体に対して取付けるものである。
〔3.プロジェクタ1の内部構成〕
図3は、プロジェクタ1の内部構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、前述した光学エンジン2と、制御手段としての制御基板3と、状態監視手段としての温度センサ41と、音声アラート信号発信部としての無線発信部42と、音声入力手段としての音声マイク43と、スピーカ44と、操作パネル45とを備えている。
このうち、温度センサ41は、サーミスタ等の感温素子を利用しており、電気抵抗値を基に周辺温度を測定することができる。感温素子は、光学エンジン2の温度が適切に測定可能な位置、例えば、前述したリフレクタ212(図2)の裏面上や、液晶パネル251(図2)近傍等に取付けられる。
温度センサ41は、前記各位置における電気抵抗値を一定時間間隔で計測し、計測した電気抵抗値を表す動作状態信号を、後述する制御基板3の動作状態信号検出部315に出力する。
なお、図示を省略するが、プロジェクタ1の内部には、状態監視手段として温度センサ41の他にも、光源ランプ211の累積使用時間を算出する時間累積部(図示省略)や、液晶パネル251の動作エラーを検出するモニタ等が設けられている。これら状態監視手段は、温度センサと同様に、検出した動作状態を表す動作状態信号を、制御基板3の動作状態信号検出部315に出力している。
無線発信部42は、制御基板3から入力する発信指令信号に基づき、音声情報を、通信システム90(図1)を介して携帯電話機9(図1)に発信する。発信先が複数ある場合、無線発信部42は、音声情報を順に1つずつ発信することになる。
音声マイク43は、プロジェクタ1の筐体外部へ露出して設けられている。音声マイク43は、外部からの音声を取り込み、取り込んだ音声に基づく音声情報を、制御基板3に出力する。
スピーカ44は、プロジェクタ1の筐体外部へ露出して設けられており、制御基板3から入力する音声情報に基づいた音声を、外部へ出力する。
操作パネル45は、プロジェクタ1の筐体外部へ露出した複数の操作ボタンを備えている。操作パネル45は、各操作ボタンの入力操作に応じたデジタル形式の操作信号を、制御基板3に出力する。なお、操作パネル45は、無線通信によってプロジェクタ1を遠隔操作するリモートコントローラ(図示省略)に設けられるものであってもよい。
〔4.制御基板3の構成〕
制御基板3は、本発明の制御手段に相当し、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)31と、音声アラート信号記憶部および発信先記憶部としてのFROM(Flash Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33と、画像処理部34と、液晶パネル制御部35と、音声処理部36と、アナログ/デジタル変換回路37とを備えている。
このうち、FROM32は、CPU31によって処理されるプログラムや各種データが格納されている。具体的には、FROM32には、プロジェクタ制御プログラムや、初期設定プログラム、音声アラート発信処理プログラム、後述する音声アラート参照テーブル5(図5)等が格納されている。
RAM33は、CPU31の作業メモリとして利用され、必要に応じて、FROM32の各種データ等が一時的に書き込まれる。
画像処理部34は、信号入力端子11等を介して外部から入力するデジタル形式の画像情報を、光学エンジン2の液晶パネル251の仕様に適応する画像情報に変換する。
具体的には、画像処理部34は、外部から入力するデジタル画像情報に対し、デコード処理、ガンマ補正処理、および、後述するCPU31から出力される処理条件に従って、画像サイズの調整や画面表示位置の調整等の描画処理を行う。その後、画像処理部34は、処理を施した画像情報を液晶パネル制御部35に出力する。
なお、外部から入力する画像情報がアナログ形式であるとき、画像処理部34は、当該画像情報に対し、アナログ/デジタル変換処理や同期信号分離処理等を加えて行う。
液晶パネル制御部35は、画像処理部34から入力する画像情報に基づいて、液晶パネル251を駆動する。
光源ランプ211から射出された光束は、画像情報に基づいて駆動された液晶パネル251によって変調され、投射レンズ26を介してスクリーンScに投射される。
音声処理部36は、後述するCPU31と、音声マイク43およびスピーカ44との間で交換される音声情報に対して信号処理を行う。
具体的には、音声処理部36は、音声マイク43から入力するアナログ形式の音声情報を、デジタル形式に変換してCPU31に出力する。また、音声処理部36は、CPU31から入力するデジタル形式の音声情報を、アナログ形式に変換してスピーカ44に出力する。
アナログ/デジタル変換回路37は、前述の温度センサ41から入力する電気抵抗値情報を、デジタル形式に変換してCPU31に出力する。
〔4-1.CPU31の機能的構成〕
CPU31の機能的構成を、図4〜図7を用いて説明する。
図4は、CPU31の機能的構成を示すブロック図、図5は、音声アラート参照テーブル5を説明するための模式図、図6は、プロジェクタ1によりスクリーンScに投射された音声アラート設定画面6を示す模式図、図7は、プロジェクタ1によりスクリーンScに投射された発信先登録画面7を示す模式図である。
CPU31は、図4に示すように、初期設定部311と、音声アラート発信処理部312とを備えている。
このうち、初期設定部311は、イベントIと、音声アラートWおよび音声復帰アラートWRと、発信先Pとの組合せを、後述する音声アラート参照テーブル5(図5)に登録する作業を行う。初期設定部311は、音声情報設定部としての音声アラート設定部313と、発信先設定部314とを備えている。
音声アラート設定部313は、管理者により入力される音声アラートWおよび音声復帰アラートWRに応じて、イベントIの設定を行う。
ここで、イベントIとは、プロジェクタ1の動作上に生じた異常を示す。例えば、装置内部でのエラーや、光源ランプ211の寿命、内部温度の上昇等が挙げられる。
また、音声アラートWおよび音声復帰アラートWRとは、音声マイク43を介して入力された音声が変換された音声情報を示す。これは、主に、管理者が音声マイク43に向かって発する声などが考えられる。
発信先Pとは、携帯電話機9(図1)の電話番号など、通信システム90(図1)において、音声情報を発信する発信先を識別するための情報を示す。
音声アラート設定部313は、設定画面形成部3131と、音声アラート信号登録部としての音声アラート記録部3132とを備えている。
設定画面形成部3131は、操作パネル45から出力される音声アラート設定信号を検知すると、FROM32に格納された初期設定プログラムに従って、音声アラート設定画面6(図6)を形成させるための描写処理を、画像処理部34に実行させる。
なお、音声アラート設定画面6とは、本発明の音声設定画面に相当し、図6に示すように、イベントIの選択と、選択されたイベントIに対応する音声アラートおよび音声復帰アラートの入力とを管理者に促す。なお、図6に示す音声アラート設定画面6では、イベントIのうち内部温度の異常上昇を示すイベントIが選択され、このイベントIに対応する音声アラートW(図5)が入力されている。
音声アラート記録部3132は、音声アラート設定画面6上において管理者により選択されたイベントIと、当該イベントIに対応して入力された音声アラートWおよび音声復帰アラートWRとを取得し、これらイベントIと、音声アラートおよび音声復帰アラートとの組合せを、FROM32に格納された音声アラート参照テーブル5に記録する。
図5は、音声アラート参照テーブル5を説明するための模式図である。
音声アラート参照テーブル5は、図5に示すように、プロジェクタ1においてイベントIが発生した際に、無線発信部42が発信する音声アラートWおよび音声復帰アラートWRを記録している。
なお、管理者によるイベントIの選択は、操作パネル45に設けられた操作ボタンの操作によって行われる。
発信先設定部314は、各イベントIに対応する発信先Pの設定を行う。発信先設定部314は、設定画面形成部3141と、発信先記録部3142とを備えている。
設定画面形成部3141は、操作パネル45から出力する発信先設定信号を検出すると、FROM32に格納された初期設定プログラムに従って、発信先登録画面7(図7)を形成するための描写処理を、画像処理部34に実行させる。
発信先登録画面7とは、各イベントIに対する発信先Pの入力および選択を、管理者に促すための投射画面である。なお、図7に示す発信先登録画面7では、1つのイベントIに対し、複数の発信先Pを設定することも可能となっている。また、図7に示す発信先登録画面7では、発信先Pとして、携帯電話機9(図1)の電話番号71が入力されている。
発信先記録部3142は、発信先登録画面7(図7)上において管理者により入力された発信先Pを取得し、この発信先Pと、当該発信先Pが対応するイベントIとの組合せを、前述した音声アラート参照テーブル5(図5)に記録する。
従って、音声アラート参照テーブル5には、図5に示すように、音声アラートWの他に、イベントIと対応する発信先Pが記録される。
なお、管理者による発信先Pの入力および選択は、操作パネル45に設けられた操作ボタンの操作によって行われる。
音声アラート発信処理部312は、音声アラート発信処理と、音声復帰アラート発信処理とを行う。
音声アラート発信処理では、音声アラート発信処理部312は、プロジェクタ1の動作上にイベントIが発生すると、当該イベントIに対応する音声アラートWを、発信先Pとして登録された携帯電話機9(図1)に発信する。
また、音声アラート発信処理部312では、音声アラート発信処理部312は、プロジェクタ1の動作状態がイベントIから復帰すると、当該イベントIに対応する音声復帰アラートWRを、発信先Pである携帯電話機9に発信する。
音声アラート発信処理部312は、イベント発生信号検出部としての動作状態信号検出部315と、音声アラート信号生成部および発信先取得部としての音声アラート参照部316とを備えている。
動作状態信号検出部315は、温度センサ41等の状態監視手段が出力する動作状態信号を取得し、音声アラート参照テーブル5(図5)を参照して、当該動作状態信号がイベント発生信号か否か、または、状態復帰信号であるか否かを判定する。
イベント発生信号とは、プロジェクタ1の動作におけるイベントIの発生を検出した信号である。
例えば、温度センサ41から動作状態信号を入力すると、動作状態信号検出部315を構成する内部温度判定部3151は、まず、当該状態信号が示すプロジェクタ1の内部温度を解析する。そして、内部温度判定部3151は、解析された内部温度が、音声アラート参照テーブル5に記録された規定温度以上であるか否かを判定する。
解析された内部温度が規定温度以上である場合、内部温度判定部3151は、内部温度エラー(イベントI)が発生したと判断し、当該動作状態信号をイベント発生信号と判定する。そして、動作状態信号検出部315は、検出したイベント発生信号が示すイベントIの発生を、音声アラート参照部316に連絡する。
一方、解析された内部温度が規定温度以下である場合、内部温度判定部3151は、プロジェクタ1の内部温度が通常範囲内と判定し、当該動作状態信号をイベント発生信号ではないと判定する。
なお、前記規定温度など、イベントIの発生を判定するための判定基準Kは、音声アラート参照テーブル5(図5)に、予め記録されている。
状態復帰信号とは、プロジェクタ1の動作上で生じたイベントIの復元を検出した信号である。
例えば、内部温度エラー(イベントI)の発生を示すイベント発生信号が検出された後、内部温度判定部3151は、入力する動作状態信号を監視し、当該動作状態信号が状態復帰信号か否かを判定する。すなわち、当該動作状態信号から解析される内部温度が、前記規定温度以下であるか否かを判定する。
解析された内部温度が規定温度以下である場合、内部温度判定部3151は、プロジェクタ1の動作状態が内部温度エラーから復帰したと判断し、当該動作状態信号を状態復帰信号と判定する。そして、動作状態信号検出部315は、検出した状態復帰信号が示すイベントIの復元を、音声アラート参照部316に連絡する。
一方、解析された内部温度が規定温度以上である場合、内部温度判定部3151は、内部温度エラー継続中と判断し、当該動作状態信号を状態復帰信号ではないと判定する。
動作状態信号検出部315は、内部温度判定部3151の他にも、各イベントIの発生を判定する判定部を備えている。例えば、前述した時間累積部が出力する光源ランプ211の累積使用時間を表す動作状態信号から、光源ランプ211の寿命を判定する光源寿命判定部等が挙げられる。
音声アラート参照部316は、動作状態信号検出部315からイベントIが発生した旨を示す連絡を取得すると、前述した音声アラート参照テーブル5(図5)を参照し、イベントIの種別に応じた音声アラートW、および、発信先Pを取得する。
例えば、動作状態信号検出部315からイベントIが発生した旨を示す連絡を取得すると、音声アラート参照部316は、音声アラート参照テーブル5(図5)から、イベントIに対応する音声アラートW、および、発信先Pを取得する。
音声アラート参照部316は、取得した音声アラートWを発信先Pに発信させるための発信指令信号を、無線発信部42に出力する。
また、音声アラート参照部316は、動作状態信号検出部315からイベントIが復元した旨を示す連絡を取得すると、音声アラート参照テーブル5(図5)から、イベントIの種別に応じた音声復帰アラートWR、および、発信先Pを取得する。
〔5.制御基板3の作用〕
図8および図9は、制御基板3が実行する作用を示す図である。ここで、本実施形態の制御基板3が実行する作用を、図4〜図9を用いて説明する。
制御基板3は、まず、図8に示す初期設定処理を行い、その後、プロジェクタ1の動作状態に応じて、図9に示す音声アラート発信処理および音声復帰アラート発信処理を行う。
〔5-1.初期設定処理〕
まず、図8を用いて、初期設定処理について説明する。
動作中のプロジェクタ1において、CPU31の初期設定部311を構成する音声アラート設定部313では、設定画面形成部3131が、操作パネル45から入力する操作信号を監視している(S1)。そして、設定画面形成部3131は、音声アラート設定信号を検出したか否かを判定している(S2)。
音声アラート設定信号を検出しない場合、設定画面形成部3131は、処理S1に戻り、操作信号の入力の監視を続行する。
一方、音声アラート設定信号を検出すると、設定画面形成部3131は、FROM32に格納された初期設定プログラムを読み出し、音声アラート設定画面6(図6)の描写処理を実行させるための指令信号を、画像処理部34に出力する(S3)。これにより、スクリーンSc上には、音声アラート設定画面6が投射される。
音声アラート設定部313では、音声アラート記録部3132が、音声マイク43から入力する音声情報を監視しており(S4)、音声情報を検出したか否かを判定している(S5)。
音声情報を検出しない場合、音声アラート記録部3132は、処理S4に戻り、音声情報の入力の監視を続行する。
一方、音声情報を検出すると、音声アラート記録部3132は、検出した音声情報を、選択されたイベントIの音声アラートWとして取得し、音声アラートWを、FROM32に格納された音声アラート参照テーブル5(図5)に記録する(S6)。
なお、音声アラート参照テーブル5に記録された音声アラートWは、音声アラート設定画面6の再生ボタン61を実行することで、スピーカ44を介して音声出力されることができる。
処理S4〜処理S6は、音声アラート設定画面6の終了ボタン62の実行により出力される終了信号が検出されるまで、繰り返し行われる。
初期設定部311の発信先設定部314では、設定画面形成部3141が、操作パネル45から入力する操作信号を監視している(S7)。そして、設定画面形成部3141は、音声発信先設定信号を検出したか否かを判定している(S8)。
発信先設定信号を検出しない場合、設定画面形成部3141は、処理S7に戻り、操作信号の入力の監視を続行する。
一方、発信先設定信号を検出した場合、設定画面形成部3141は、FROM32に格納された初期設定プログラムを読み出し、発信先登録画面7(図7)の描写処理を実行させるための指令信号を、画像処理部34に出力する。これにより、スクリーンSc上には、発信先登録画面7(図7)が投射される。
発信先設定部314では、発信先記録部3142が、操作パネル45から入力する電話番号71を監視しており(S10)、電話番号71を検出したか否かを判定している(S11)。
電話番号71を検出しない場合、発信先記録部3142は、処理S10に戻り、電話番号71の入力の監視を続行する。
一方、電話番号71を検出すると、発信先記録部3142は、検出した電話番号71を、選択されたイベントIに対応する発信先Pとして、FROM32に格納された音声アラート参照テーブル5(図5)に記録する(S12)。
処理S10〜処理S12は、発信先登録画面7の終了ボタン72の実行により出力される終了信号が検出されるまで、繰り返し行われる。
なお、処理S6では、入力した音声情報を音声アラートWとして取得したが、操作信号に応じて音声復帰アラートWRとして取得してもよい。
制御基板3が実行する初期設定処理(図8)によれば、音声マイク43を介して外部から入力された音声情報を音声アラートWとして取得し、さらに、当該音声アラートWと、音声アラート設定画面6(図6)において選択されたイベントIの種別とを関連づけて、音声アラート参照テーブル5(図5)に記録することができる。
従って、各イベントIに対応する音声アラートWを、管理者が音声マイク43を介して自由に入力し、登録することができる。
また、発信先登録画面7(図7)においてイベントIに対応する発信先Pを設定し、さらに、当該イベントIと、設定された発信先Pとを関連づけて、音声アラート参照テーブル5(図5)に記憶させることができる。
従って、イベントIの発生を伝える音声アラートWが発信される発信先Pを、管理者が自由に設定することができる。プロジェクタ1の動作状態の異常を伝える連絡先を、管理者が自由に決定することができる。
さらに、配信先登録画面7(図7)において、1種類のイベントIに対して複数の配信先Pを設定することができる。従って、あるイベントIの音声アラート信号を、複数台の携帯電話機9に発信することができる。言い換えれば、プロジェクタ1の動作上における1種類の異常の発生を、複数の管理者に連絡することができる
〔5-2.音声アラート発信処理および音声復帰アラート発信処理〕
次に、図9を用いて、音声アラート発信処理および音声復帰アラート発信処理について説明する。
動作中のプロジェクタ1の制御基板3は、既に、前述の初期設定処理(図8)を完了している。
CPU31の音声アラート発信処理部312を構成する動作状態信号検出部315は、温度センサ41等の状態監視手段から入力する動作状態信号を監視している(SA1)。そして、動作状態信号検出部315は、音声アラート参照テーブル5(図5)を参照して、検出した動作状態信号がイベント発生信号か否かを判定している(SA2)。
イベント発生信号を検出しない場合、動作状態信号検出部315は、処理SA1に戻り、動作状態信号の監視を続行する。
一方、イベント発生信号を検出した場合、動作状態信号検出部315は、検出したイベント発生信号が示すイベントIの発生を、音声アラート参照部316に連絡する。
音声アラート参照部316は、動作状態信号検出部315からイベントI発生の連絡を受け取ると、音声アラート参照テーブル5(図5)を呼出す(SA3)。
そして、音声アラート参照部316は、呼出した音声アラート参照テーブル5を参照し、連絡されたイベントIの種別に応じた音声アラートW、および、発信先Pを取得する(SA4)。
さらに、音声アラート参照部316は、取得した音声アラートWを発信先Pに発信させるための発信指令信号を、無線発信部42に出力する(SA5)。
無線発信部42は、音声アラート参照部316から入力する発信指令信号に基づいて、通信システム90に通信接続し、音声アラートWを発信先Pが指定する携帯電話機9(図1)に発信する。
以上の処理SA1〜処理SA5において、制御基板3は、音声アラート発信処理を行う。
次に、動作状態信号検出部315は、温度センサ41等の状態監視手段から入力する動作状態信号を監視している(SA6)。そして、動作状態信号検出部315は、音声アラート参照テーブル5(図5)を参照して、検出した動作状態信号が状態復帰信号か否かを判定している(SA7)。
状態復帰信号を検出しない場合、動作状態信号検出部315は、処理SA6に戻り、動作状態信号の監視を続行する。
一方、状態復帰信号を検出した場合、動作状態信号検出部315は、検出した状態復帰信号が示すイベントIの復元を、音声アラート参照部316に連絡する。
音声アラート参照部316は、動作状態信号検出部315からイベントI復元の連絡を受け取ると、音声アラート参照テーブル5(図5)を呼出す(SA8)。
そして、音声アラート参照部316は、呼出した音声アラート参照テーブル5を参照し、連絡されたイベントI復元の種別に応じた音声復帰アラートWR、および、発信先Pを取得する(SA9)。なお、図4に示すように、取得される発信先Pは、当該イベントIが発生した際に音声アラートWを発信された発信先と同様である。
さらに、音声アラート参照部316は、取得した音声復帰アラートWRを発信先Pに発信させるための発信指令信号を、無線発信部42に出力する(SA10)。
無線発信部42は、音声アラート参照部316から入力する発信指令信号に基づいて、通信システム90に通信接続し、音声復帰アラートWRを発信先Pが指定する携帯電話機9(図1)に発信する。
以上の処理SA6〜処理SA10において、制御基板3は、音声復帰アラート発信処理を行う。
制御基板3が、処理SA1〜処理SA5で実行する音声アラート発信処理(図9)によれば、プロジェクタ1の動作上にイベントIが発生した際に、このイベントIを伝える音声アラートWを、予め登録された携帯電話機9(図1)に発信することができる。すなわち、当該プロジェクタ1の動作上に発生したイベントIを、携帯電話機9を所有している管理者に音声で連絡することができる。
携帯電話機9を介した音声による連絡であることから、当該プロジェクタ1に設けられた液晶モニタやLEDランプ等の点灯、および、アラート音の出力等に比べて、当該プロジェクタ1による投射映像や音声の視聴環境を妨害せずに済む。従って、本実施携帯のプロジェクタは、プレゼンテーションや映画鑑賞等のプロジェクタ1の使用状況に応じて、動作状態の異常を管理者に連絡することができる。
また、音声による連絡は、例えば、インターネットを介したEメールによる連絡と比べて、通信システムの混雑よる通信の遅延等が生じにくい。従って、本実施形態のプロジェクタ1は、プロジェクタ1の動作状態の異常を、タイムリーに、かつ、確実に、管理者に連絡することができる。
音声アラート参照部316は、音声アラート参照テーブル5(図5)を参照して、イベントIの種類に応じた音声アラートWを取得することができる。従って、プロジェクタ1に発生した異常について、その詳細な情報を管理者に連絡することができる。
さらに、制御基板3が、処理SA6〜SA10で行う音声復帰アラート発信処理(図9)によれば、イベントIに対し何らかの対策が行われ、プロジェクタ1が通常の動作状態に復帰すると、音声復帰アラート信号が携帯電話機9(図1)に発信される。従って、本実施形態のプロジェクタ1は、プロジェクタ1の動作状態の復帰を、状況に応じて、かつ、タイムリーに管理者に連絡することができる。
〔6.前記実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前記実施形態は、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、受話装置として携帯電話機(図1)を採用したが、本発明では、例えば、固定電話、トランシーバなど、少なくとも受話機能を備えた通信装置を採用してもよい。
前記実施形態では、音声アラートWを、通信システム90を介して携帯電話機9に発信するとしたが、本発明では、固定電話に発信してもよい。さらに、音声アラートWを、内線電話に発信してもよい。
無線発信部42により発信された音声アラートWが、携帯電話機9(図1)側で受信されなかった場合、無線発信部42が、一定時間をおいて、再度同様の発信作業を実行するように設定してもよい。
前記実施形態では、管理者によって入力された音声情報を、音声アラートWとして設定するとしたが、本発明では、プロジェクタ1の製造時に、予めFROM32に記録されている基準音声情報を、音声アラートWとして設定してもよい。
前記実施形態では、プロジェクタ1に液晶パネル22を採用したが、本発明では、デジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサスインスツルメント社商標)を採用してもよい。
本発明は、プロジェクタに利用することができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタおよび携帯電話機を示す模式図。 前記実施形態に係る光学エンジンの光学系を示す模式平面図。 前記実施形態に係るプロジェクタの内部構成を示すブロック図。 前記実施形態に係るCPUの機能的構成を示すブロック図。 前記実施形態に係る音声アラート参照テーブルを説明するための模式図。 前記実施形態に係る音声アラート設定画面を示す模式図。 前記実施形態に係る発信先登録画面を示す模式図。 前記実施形態に係る制御基板が実行する初期設定処理を説明するためのフロー図。 前記実施形態に係る制御基板が実行する音声アラート発信処理および音声復帰アラート発信処理を説明するためのフロー図。
符号の説明
1…プロジェクタ、3…制御基板、5…音声アラート参照テーブル、6…音声アラート設定画面、7…発信先登録画面、9…携帯電話機、211…光源(光源ランプ)、251…液晶パネル(光変調装置)、26…投射レンズ、32…FROM(音声アラート信号記憶部、配信先記憶部)、41…温度センサ(状態監視手段)、42…無線発信部(音声アラート信号発信部)、43…音声マイク、211…光源ランプ、251…液晶パネル、311…初期設定部、312…音声アラート発信処理部、313…音声アラート設定部、314…発信先設定部、315…動作状態信号検出部(イベント発生信号検出部)、316…音声アラート参照部(音声アラート信号生成部、発信先取得部)、3131…設定画面形成部(音声アラート設定部)、3132…音声アラート記録部(音声アラート信号登録部)、3141…設定画面形成部(配信先設定部)、3142…発信先記録部、I…イベント、P…発信先、W…音声アラート(音声アラート信号)、WR…音声復帰アラート(音声復帰アラート信号)

Claims (5)

  1. 光源と、この光源から射出された光束を変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置と、これらを含む装置本体の駆動制御を行う制御手段とを備えたプロジェクタであって、
    当該プロジェクタの動作状態を監視し、動作に異常が生じたときにイベント発生信号を出力する状態監視手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記状態監視手段から出力されるイベント発生信号を検出するイベント発生信号検出部と、
    当該イベント発生信号検出部により検出されたイベント発生信号に基づいて、音声アラート信号を生成する音声アラート信号生成部と、
    当該音声アラート信号生成部により生成された音声アラート信号を、予め登録された受話装置に発信する音声アラート信号発信部とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御手段は、
    外部から入力される任意の音声情報を記憶する音声アラート信号記憶部と、
    当該音声アラート記憶部により記憶された音声情報に対応するイベント発生信号の種別の選択を促す音声設定画面を、投射画面に表示させる音声情報設定部と、
    当該音声アラート記憶部により記憶された音声情報を前記音声アラート信号とし、当該音声アラート信号、および、前記音声設定画面で選択されたイベント発生信号の種別を関連づけて、前記音声アラート信号記憶部に登録する音声アラート信号登録部とを備え、
    前記音声アラート信号生成部は、前記音声アラート信号記憶部内において、前記イベント発生信号検出部により検出されたイベント発生信号に応じた音声アラート信号を探索して、音声アラート信号を生成することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御手段は、
    前記イベント発生信号の種別に応じて前記受話装置の発信先の登録を促す発信先登録画面を、投射画面に表示させる発信先設定部と、
    前記イベント発生信号の種別に応じて登録された受話装置の発信先を記憶する発信先記憶部と、
    前記イベント発生信号検出部によりイベント発生信号が検出されると、前記発信先記憶部に記憶された発信先のうち、前記イベント発生信号に応じた発信先を取得する発信先取得部とを備え、
    前記音声アラート信号発信部は、前記発信先取得部により取得された発信先の受話装置に、前記音声アラート情報生成部により生成された前記音声アラート信号を発信することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記発信先設定部は、1種類の前記イベント発生信号に対し、複数の前記受話装置の発信先の登録を促す発信先登録画面を表示させる特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記状態監視手段は、当該プロジェクタの動作の異常が解消されると、状態復帰信号を出力し、
    前記イベント発生信号検出部は、前記出力された状態復帰信号を検出し、
    前記音声アラート信号生成部は、前記検出された状態復帰信号に基づいて音声復帰アラート信号を生成し、
    前記音声アラート信号発信部は、前記生成された音声復帰アラート信号を、前記受話装置に発信することを特徴とするプロジェクタ。
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