JP2006335140A - 車両の後突用乗員保護装置 - Google Patents

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【課題】 車両の後面衝突時にシートバックが後傾した場合に、乗員がシートバックに沿って斜め後方へ移動するのを防止して乗員の頭部を保護することができる車両の後突用乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】 車体後端部のバックウインドの近傍に設置され且つシートバックの上端部に上下移動可能に支持されたヘッドレストを有する最後方シートに着座した乗員を保護する車両の後突用乗員保護装置は、車両の後面衝突を検出する後突センサと、後突センサにより車両の後面衝突を検出したときに、ヘッドレスト13を上側に移動するエアバッグクッション34を有するエアバッグ装置31とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車体後端部のバックウインド近傍に設置された最後方シートを備える車両の後突用乗員保護装置に関し、特に車両の後面衝突時にシートバックが後傾した場合に、ヘッドレストを上側に移動させて乗員の頭部を拘束し、乗員がシートバックに沿って斜め後方へ移動するのを防止するものに関する。
従来、車体後端部のバックウインド近傍に設置された最後方シートを備える車両において、車両の後面衝突時に最後方シートに着座している乗員の体重がシートバックに対して後方に作用することにより、シートバック自体やシートバックとシートクッションとを連結するヒンジ部が弾性変形して後方に反ったり、ヒンジ部が破損してシートバックが後傾する場合がある。このとき、最後方シートに着座している乗員がシートバックに沿って斜め後方へ移動し、乗員の頭部がバックウインドに接触する虞があるため、乗員の頭部がバックウインドに接触するのを防止する為に種々の装置が提案されている。
特許文献1には、車両の最後方シートとバックウインドとの間に後突用エアバッグを設けた車両における後部乗員の保護装置が開示されており、車両の後面衝突時にエアバッグクッションが膨張展開してバックウインドを覆うことで、最後方シートに着座している乗員がシートバックに沿って斜め後方に移動するのを防止する。
特許文献2には、シートバックの上端部にエアバッグを内蔵したエアバッグ内蔵シートが開示されており、車両の後面衝突時にエアバッグクッションがシートバックの前側上端部からヘッドレストの前面を覆うように膨張展開して乗員の頭部を保護する。
特許文献3には、ヘッドレストにエアバッグを内蔵したヘッドレストのエアバッグ装置が開示されており、車両の衝突時にエアバッグクッションがヘッドレストの上側や左右に膨張展開して乗員がシートバックに沿って斜め後方に移動するのを防止する。
特開2004−58849号公報 特開平10−71915号公報 特開平10−329636号公報
しかし、特許文献1の車両における後部乗員の保護装置を適用した場合に、車両の後面衝突時に、乗員がシートバックに沿って斜め後方に移動する虞があるので、バックウインドの近傍に移動するまで乗員の頭部を保護する保護性能を高めることが望ましい。しかも、大型のエアバッグクッションを膨張展開するのに時間を要するので、車両の後面衝突直後においては乗員の頭部を完全に保護することは容易ではない。
特許文献2のエアバッグ内蔵シートを適用した場合、車両の後面衝突時に、エアバッグクッションがシートバックの前側上端部から膨張展開した場合でも、シートバックの後傾に伴って乗員が斜め後方に移動すると、乗員の頭部がエアバッグクッションの上を越えてバックウィンドに接近する虞があるため、この場合には、乗員の頭部を保護することができない。
また、特許文献3のヘッドレストのエアバッグ装置を適用した場合、エアバッグクッションがヘッドレストの上側に膨張展開されるが、エアバッグクッションはヘッドレストの下端部で片持ち支持されるだけであり、シートバックの後傾に伴って乗員が斜め後方移動した場合に、乗員の頭部を十分に拘束することは困難である。
本発明の目的は、車両の後面衝突時にシートバックが後傾した場合に、乗員がシートバックに沿って斜め後方へ移動するのを防止して乗員の頭部を保護することができる車両の後突用乗員保護装置を提供することである。
請求項1の車両の後突用乗員保護装置は、車室内の、車体後端部のバックウインド近傍に設置され且つシートバック上端部に上下移動可能に支持されたヘッドレストを有する最後方シートを備え、この最後方シートに着座した乗員を保護する車両の後突用乗員保護装置において、車両の後面衝突を検出又は予知する後突判定手段と、前記後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、ヘッドレストを上側に移動するヘッドレスト移動手段とを備えたことを特徴とする。
車両走行中に後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知すると、ヘッドレスト移動手段が作動し、シートバック上端部に支持されたヘッドレストが上側に移動する。このとき、乗員がシートバックに沿って斜め後方に移動し始めるが、乗員の頭部がヘッドレストで拘束されて乗員の斜め後方への移動が停止する。
請求項2の車両の後突用乗員保護装置は、請求項1の発明において、前記ヘッドレスト移動手段は、シートバックの上端部分に内蔵され且つエアバッグクッションを有するエアバッグ手段を備え、前記後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、エアバッグ手段のエアバッグクッションをヘッドレストの下端部に向けて膨張展開させるように構成されたことを特徴とする。
請求項3の車両の後突用乗員保護装置は、請求項2の発明において、前記エアバッグ手段は、前記シートバックのうちのヘッドレストをシートバックに支持する為にシート幅方向に並設された少なくとも2本のポールの間に配設されたことを特徴とする。
請求項4の車両の後突用乗員保護装置は、請求項1又は2の発明において、前記エアバッグクッションの膨張展開時において、エアバッグクッションの大部分がポールの前側に膨張展開するように形成されたことを特徴とする。
請求項5の車両の後突用乗員保護装置は、請求項1の発明において、前記ヘッドレストは、その下端部の前部が下方に延出する下方張出し部を有し、前記エアバッグ手段は、エアバッグクッションが下方張出し部と1対のポールとの間の空間に向って膨張展開するように構成されたことを特徴とする。
請求項6の車両の後突用乗員保護装置は、請求項4の発明において、展開状態のエアバッグクッションにおけるポールよりも車両前方側部分の車幅方向の長さが、ポール近傍部分の車幅方向の長さよりも長くなるように形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車両の後面衝突を検出又は予知する後突判定手段と、後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、ヘッドレストを上側に移動するヘッドレスト移動手段とを備えたので、車両の後面衝突を検出又は予知した場合には、シートバックの上端部から上側に移動したヘッドレストにより乗員の頭部が拘束され、シートバックの後傾に伴って、乗員がシートバックに沿って斜め後方へ移動するのを防止でき、車両の後面衝突直後においても乗員の頭部を保護できる。しかも、乗員の頭部の近傍で拘束できるので、シートバックが後傾する前に乗員の頭部を保護することが可能である。
請求項2の発明によれば、ヘッドレスト移動手段は、シートバックの上端部分に内蔵され且つエアバッグクッションを有するエアバッグ手段を備え、後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、エアバッグ手段のエアバッグクッションをヘッドレストの下端部に向けて膨張展開させるように構成されたので、簡単な構造で装置を実現できるだけでなく、車両の後面衝突を検出又は予知した場合に、早く確実に頭部を拘束することが可能である。
請求項3の発明によれば、エアバッグ手段は、シートバックのうちのヘッドレストをシートバックに支持する為にシート幅方向に並設された少なくとも2本のポールの間に配設されたので、エアバッグ手段により確実にヘッドレストを上側に移動することができる。
請求項4の発明によれば、エアバッグクッションの膨張展開時において、エアバッグクッションの大部分がポールの前側に膨張展開するように形成されたので、車両の後面衝突を検出又は予知した場合に、乗員の頭部がポールに接触するのを防止できる。
請求項5の発明によれば、ヘッドレストは、その下端部の前部が下方に延出する下方張出し部を有し、エアバッグ手段は、エアバッグクッションが下方張出し部と1対のポールとの間の空間に向って膨張展開するように構成されたので、下方張出し部を有する所謂鞍型ヘッドレストの形状を利用してエアバッグ手段により確実にヘッドレストを上側に移動させることができる。
請求項6の発明によれば、展開状態のエアバッグクッションにおけるポールよりも車両前方側部分の車幅方向の長さが、ポール近傍部分の車幅方向の長さよりも長くなるように形成されたので、エアバッグクッションをポールよりも前側に確実に膨張展開することができる。しかも、エアバッグクッションがポールよりも後方に移動するのを防止でき、乗員の頭部がポールに接触しない。
本発明の車両の後突用乗員保護装置は、車室内の、車体後端部のバックウインド近傍に設置され且つシートバック上端部に上下移動可能に支持されたヘッドレストを有する最後方シートを備え、この最後方シートに着座した乗員を保護する車両の後突用乗員保護装置において、車両の後面衝突を検出又は予知する後突判定手段と、後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、ヘッドレストを上側に移動するヘッドレスト移動手段とを備えたものである。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車体後端部にバックウインド1を有するバックドア2を備えた車両Vに後突用乗員保護装置30を装備した一例である。尚、図1に記載の「前後」を「前後」とし、更に紙面の奥側を右、紙面の手前側を左として説明する。
図1に示すように、バックウインド1の前側には、車室Cと荷室Tの床面を構成するフロアパネル3が車両前方側に延設され、このフロアパネル3の上面にスライドレール4を介して最後方シート10が設けられている。フロアパネル3の下方には、車両前後方向に延びるリアサイドフレーム5が配設され、このリアサイドフレーム5の後端部には、後突センサ6(後突判定手段)が設けられている。
最後方シート10は、スライドレール4上に設置されたシートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13とを有する。シートクッション11の後端部には、リクライニング機構を有するヒンジ部14が設けられ、そのヒンジ部14を介してシートバック12が立設されている。シートバック12の上端部には、ヘッドレスト13が上下移動可能に支持されている。最後方シート10の後方のリアピラーには、ウェビング15を巻取ったり繰り出したりするシートベルトリトラクタ16が設けられ、最後方シート10に乗員が着座した際に、シートベルトリトラクタ16からウェビング15を繰り出して装着し乗員を拘束する。
図2、図3に示すように、シートバック12の内部には鋼製パイプ材からなるシートバックフレーム20が設けられ、そのシートバックフレーム20の上端部には、シートバック12と略同様の傾斜角をなすように1対のポール支持管21が固着されている。これらのポール支持管21には、ヘッドレスト13の下端部から延びる1対のポール22が夫々挿通され、ヘッドレスト13がシートバック12に対して上下移動可能(上下位置調節可能)に取付けられている。また、シートバック12の上端部には、金属製のクリップ23が夫々設けられており、ヘッドレスト13を上方に移動させたときにポール22の中部付近に設けた凹部にクリップ23が係合して、ヘッドレスト13が最上位位置でロック状態となるように構成されている。
次に、車両Vの後突用乗員保護装置30について説明する。
図1〜図3に示すように、車両Vの後突用乗員保護装置30は、後突センサ6と、エアバッグ装置31(エアバッグ手段)と、ヘッドレスト13とを有する。後突センサ6は加速度センサから構成され、車両Vの後面衝突を検出する。後突センサ6は、後述のインフレータ33を制御する制御部(図示略)に接続され、車両Vの後面衝突を検出した場合には、制御部がインフレータ33に点火用電流を供給する。
エアバッグ装置31は、シートバック12の後側上端部分(つまり、シートバックフレーム20の後側)に内蔵され、正面視にて略矩形状のモジュール管32と、後突センサ6により車両Vの後面衝突を検出した場合にガスを供給するインフレータ33と、インフレータ33から供給されるガスにより膨張展開するエアバッグクッション34とを有する。モジュール管32は、側面視にてポール22との成す角度が2度〜45度となる状態でシートバック12に内蔵され、モジュール管32には、インフレータ33と、エアバッグクッション34が所定の形状で折り畳まれた状態で収納されている。エアバッグクッション34は、例えば、布製の1対の略円形の膜材の外端同士を縫合にて結合して構成されている。
シートバック12の上端部には、内側から車幅方向に長いV字状の溝を切込んで破断部12aが形成されており、後突センサ6により車両Vの後面衝突を検出した場合、インフレータ33の作動によりガスがエアバッグクッション34に供給され、エアバッグクッション34の膨張により破断部12aを破断して、エアバッグクッション34がヘッドレスト13の下端部に向けて膨張展開する。尚、エアバッグ装置31がヘッドレスト移動手段に相当する。
図4〜図7に示すように、エアバッグクッション34は、エアバッグクッション34の膨張展開時において、エアバッグクッション34の大部分が1対のポール22の前側に膨張展開するように形成されている。エアバッグクッション34の膨張展開時には、エアバッグクッション34の後側上端部でヘッドレスト13の前側下端部を押し上げてヘッドレスト13を上側に移動し、ポール22の凹部にクリップ23が係合してヘッドレスト13が最上位位置で固定される。このとき、エアバッグクッション34におけるポール22よりも車両前方側部分の車幅方向の長さが、ポール22の近傍部分の車幅方向の長さよりも長くなるように形成され、エアバッグクッション34の膨張展開時にヘッドレスト13が上側に移動した場合に、乗員の頭部がポール22に接触しないようになっている。
次に、以上説明した車両Vの後突用乗員保護装置30の作用、効果について説明する。 車両走行中に後突センサ6により車両Vの後面衝突を検出すると、インフレータ33が作動してエアバッグクッション34の膨張によりシートバック12の破断部12aが破断して、エアバッグクッション34がヘッドレスト13の下端部に向けて膨張展開する。
図4、図5に示すように、エアバッグクッション34の後側上端部でヘッドレスト13の前側下端部を押し上げて、ヘッドレスト13が上側に移動し、ポール22の凹部 にクリップ23が係合したところでヘッドレスト13がロック状態となり、ヘッドレスト13が最上位位置で固定される。この後、図1の2点鎖線で示すように、シートバック12が後傾するため、乗員がシートバック12に沿って斜め後方に移動し始めるが、乗員の頭部がヘッドレスト13で拘束されて乗員の斜め後方への移動が停止する。
このように、車両Vの後面衝突を検出する後突センサ6と、後突センサ6により車両Vの後面衝突を検出したときに、ヘッドレスト13を上側に移動させるエアバッグ装置31とを備えたので、車両Vの後面衝突時には、ヘッドレスト13により乗員の頭部が拘束され、シートバック12の後傾に伴って乗員がシートバック12に沿って斜め後方へ移動するのを防止でき、車両の後面衝突直後においても乗員の頭部を保護することができる。しかも、乗員の頭部の近傍で拘束できるので、シートバック12が後傾する前に乗員の頭部を保護することが可能である。
更に、エアバッグ装置31は、シートバック12の上端部分に内蔵され且つエアバッグクッション34を有し、後突センサ6により車両Vの後面衝突を検出したときに、エアバッグ装置31のエアバッグクッション34をヘッドレスト13の下端部に向けて膨張展開させるように構成されたので、簡単な構造で後突用乗員保護装置30を実現できるだけでなく、車両Vの後面衝突時に、早く確実に頭部を拘束することが可能である。
更に、エアバッグクッション34の膨張展開時において、エアバッグクッション34の大部分がポール22の前側に膨張展開するように形成されたので、車両Vの後面衝突時に、乗員の頭部がポール22に接触するのを防止できる。更に、展開状態のエアバッグクッション34におけるポール22よりも車両Vの前方側部分の車幅方向の長さが、ポール22の近傍部分の車幅方向の長さよりも長くなるように形成されたので、エアバッグクッション34をポール22よりも前側に確実に膨張展開することができる。しかも、エアバッグクッション34がポール22よりも後方に移動するのを防止でき、乗員の頭部がポール22に接触しない。更に、シートバック12の後部上端部にエアバッグ装置31を設けたので、シート10に着座したときの座り心地が悪くならない。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]図8、図9に示すように、シートバック12の内部において並設された1対のポール22の間にエアバッグ装置31を配設してもよい。その場合、側面視でエアバッグ装置31によりエアバッグクッション34が膨張する方向とポール22との成す角度が−10度〜20度となり、シートバック12の上端部には、破断部12aがポール22よりも前方に形成されている。エアバッグクッション34の膨張展開時には、エアバッグクッション34の上端部でヘッドレスト13の前側下端部を押し上げて、ヘッドレスト13が上側に移動する。そのため、エアバッグ装置31により確実にヘッドレスト13を上側に移動することができる。尚、3本以上のポール22を並設させて、それらの間にエアバッグ装置31が配設されてもよい。
2]図10〜図13に示すように、シートクッションと、シートバック12Aと、ヘッドレスト13Aの下端部の前部が下方に延出する下方張出し部13aが形成された鞍型ヘッドレスト13Aとを有する最後方シート10に後突用乗員保護装置30を設けてもよい。その場合、エアバッグクッション34が下方張出し部13aと1対のポール22との間の空間に向って膨張展開するように構成されたので、エアバッグクッション34の膨張展開時には、エアバッグクッション34の上端部で下方張出し部13aの後側の凹み部13bを押し上げて、ヘッドレスト13Aを移動させることができ、下方張出し部13aを有する鞍型ヘッドレスト13Aの形状を利用してエアバッグ装置31により確実にヘッドレスト13Aを上側に移動させることができる。
3]後突判定手段として、この車両Vと相対物(例えば、後方の他の車両等)との相対距離を測定可能な超音波センサや赤外線センサ等からなる距離センサと、距離センサからのセンサ信号を受けて、相対物との相対距離と相対速度を演算し、その相対物と所定時間後に後面衝突を予知する為のECUとを車両Vに設けておき、距離センサとECUにより後面衝突を予知した場合に、エアバッグ装置31を作動しヘッドレスト13,13Aを上側に移動させてもよい。
4]バックウインド1の下端部周縁に、最後方シート10のシートバック12の後方で上方に向ってカーテン状に膨張展開するカーテンエアバッグ装置を設け、車両Vの後面衝突を検出又は予知した場合に、エアバッグ装置31を作動させるのと同時にカーテンエアバッグ装置を作動させてもよい。その場合、乗員の頭部を一層保護することができる。
5]上記実施例において、シートクッション11の内部に、このシートクッション11に着座した乗員の重量を検出する為の乗員重量センサを設けておき、乗員重量センサにより乗員がそのシート10に着座していないことが検出された場合には、インフレータ33に点火用電流を供給しないようにしてもよい。
6]尚、図示しないが、通常ポール22は、クリップ近傍に設けた付勢部材により、その高さ位置が容易に変化しないよう略水平方向に付勢されているが、エアバッグ装置31の作動時にはエアバッグクッション34の初期の展開に伴って、この付勢力を低減するように構成してもよく、これによりヘッドレスト13,13Aの移動が確実となる。
7]その他、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更された種々の形態を包含するものである。
本発明の実施例に係る車両後部の側面概略図である。 ヘッドレストとシートバックとエアバッグ装置の側面図である。 ヘッドレストとシートバックとエアバッグ装置の正面図である。 エアバッグクッションの膨張展開状態を示すヘッドレストとシートバックとエアバッグ装置の側面図である。 エアバッグクッションの膨張展開状態を示すヘッドレストとシートバックとエアバッグ装置の正面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図4のVII −VII 線断面図である。 変更例の図4相当図である。 変更例の図5相当図である。 変更例の図2相当図である。 変更例の図3相当図である。 変更例の図4相当図である。 変更例の図5相当図である。
符号の説明
C 車室
V 車両
1 バックウインド
6 後突センサ
10 最後方シート
11 エアバッグクッション
12 シートバック
13,13A ヘッドレスト
13a 下方張出し部
22 ポール
30 後突用乗員保護装置
31 エアバッグ装置

Claims (6)

  1. 車室内の、車体後端部のバックウインド近傍に設置され且つシートバック上端部に上下移動可能に支持されたヘッドレストを有する最後方シートを備え、この最後方シートに着座した乗員を保護する車両の後突用乗員保護装置において、
    車両の後面衝突を検出又は予知する後突判定手段と、
    前記後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、ヘッドレストを上側に移動するヘッドレスト移動手段とを備えたことを特徴とする車両の後突用乗員保護装置。
  2. 前記ヘッドレスト移動手段は、シートバックの上端部分に内蔵され且つエアバッグクッションを有するエアバッグ手段を備え、
    前記後突判定手段により車両の後面衝突を検出又は予知したときに、エアバッグ手段のエアバッグクッションをヘッドレストの下端部に向けて膨張展開させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の後突用乗員保護装置。
  3. 前記エアバッグ手段は、前記シートバックのうちのヘッドレストをシートバックに支持する為にシート幅方向に並設された少なくとも2本のポールの間に配設されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の後突用乗員保護装置。
  4. 前記エアバッグクッションの膨張展開時において、エアバッグクッションの大部分がポールの前側に膨張展開するように形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の後突用乗員保護装置。
  5. 前記ヘッドレストは、その下端部の前部が下方に延出する下方張出し部を有し、
    前記エアバッグ手段は、エアバッグクッションが下方張出し部と1対のポールとの間の空間に向って膨張展開するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の後突用乗員保護装置。
  6. 展開状態のエアバッグクッションにおけるポールよりも車両前方側部分の車幅方向の長さが、ポール近傍部分の車幅方向の長さよりも長くなるように形成されたことを特徴とする請求項4に記載の車両の後突用乗員保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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