以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
ここでは、本発明を、撮像素子(ここでは、Charge Coupled Device:CCDとする)上に被写体の像を結像させて、その被写体を表す撮影画像データを取り込むデジタルカメラに適用した実施形態について説明する。尚、このデジタルカメラは、デジタルカメラ本体に対して光軸方向に進退する沈胴式のレンズ鏡胴を備えたデジタルカメラであって、電源がオンされるとレンズ鏡胴が繰り出され、電源がオフされるとレンズ鏡胴がレンズの焦点距離領域より更に沈胴されて、レンズ先端部がデジタルカメラ本体より突出しないデジタルカメラである。また、このデジタルカメラは、排他的にいずれかが設定される複数の項目を有するモードを複数有し、後述するレリーズ操作に応じてこれら複数のモードそれぞれについて設定された項目の集合による撮影条件の下で撮影を行うものである。
図1は、本発明の撮影装置の一実施形態が適用されたデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図であり、図2は、図1に示すデジタルカメラを背面斜め上から見た外観斜視図である。尚、図1には、レンズ鏡胴が沈胴されてレンズ先端部がデジタルカメラ本体より突出しない非撮影時の状態の図が示されている。
図1に示すように、デジタルカメラ100の正面の中央部には、外観上、ズームレンズや、被写体に焦点を合わせるフォーカスレンズなどで構成される撮影レンズ101が備えられている。また、このデジタルカメラ100の前面上部には、撮影者が被写体の位置などを定めるために覗く光学式ファインダ対物窓102、およびシャッタレリーズボタン104への押下操作に同期して発光する閃光発光装置103が備えられている。さらに、このデジタルカメラ100の上面には、シャッタレリーズボタン104が備えられている。このシャッタレリーズボタン104は、接触/非接触と半押しと全押しの3段で構成されており、接触/非接触の操作によって後述する各種モードの切替えや切り替えられたモード内の項目の設定が行われ、半押しの押下操作によって露出制御および合焦が行われ、全押しの押下操作によって被写体の本撮影が行われる。このシャッタレリーズボタン104は、本発明にいうレリーズボタンの一例に相当する。デジタルカメラ100の内部には、撮影レンズ101の背面に配備されたCCD114(図3参照)が備えられている。撮影レンズ101を経由してきた被写体光はCCD114に入射されて電気信号であるアナログの画像信号に変換される。
また、図2に示すように、このデジタルカメラ100の背面には、光学式ファインダ接眼窓105と、‘△’マークが記された操作部106aと‘▽’マークが記された操作部106bとからなるズーム操作キー106と、画像やメニューを表示する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)パネル107とが備えられている。ズーム操作キー106のうちの‘△’マークが記された操作部106aを押下すると、押下し続けている間、レンズ鏡胴が沈胴状態から最大繰出状態に向かって移動し、ズーム操作キー106のうちの‘▽’マークが記された操作部106bを押下すると、押下し続けている間、レンズ鏡胴が繰出状態から沈胴状態に向かって移動する。
図3は、図1,図2に示すデジタルカメラのブロック図である。
デジタルカメラ100には、タッチセンサ1041、第1撮影用センサ1042、および第2撮影用センサ1043を有するシャッタレリーズボタン104、ズームレンズ111、モータドライバ111a、ズームモータ111b、アイリス112、モータドライバ112a、絞りモータ112b、フォーカスレンズ113、モータドライバ113a、フォーカスモータ113b、CCD114、タイミングジェネレータ114a、CDS−AMP121、A/D(Analog/Degital)変換部122、メモリコントローラ123、AF値判断部124、画像信号処理部125、CPU126、AF検出部127、ビデオエンコーダ128、メディアコントローラ129、ROM130、E2PROM131、RAM132、電源制御部133、撮影条件設定部134、画像再生モード切替制御部135、および画像表示装置140が具備されており、さらに、記憶メディア150が接続されている。デジタルカメラ100の内部には、これらの他にも、シャッタなどが備えられているが、これらは、本発明の主題とは無関係であるので図示を省略する。
まず、図1,図2にも示すシャッタレリーズボタン104について説明する。
図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104は、相対的に操作の初期の段階で、シャッタレリーズボタン104への接触/非接触の操作に同期して接触/非接触を検出するタッチセンサ1041を有している。詳細な説明は後述するが、タッチセンサ1041の検出による、シャッタレリーズボタン104への1回の接触/非接触の操作(以下、このような1回の接触/非接触の操作をシングルクリック操作と称する)と、連続する2回の接触/非接触の操作(以下、このような連続する2回の接触/非接触の操作をダブルクリック操作と称する)との組合せに応じて、各種撮影条件の設定状況や、撮影されて記憶された画像の再生の指示や、デジタルカメラ100の電源をオフにする指示等がCPU126に伝えられ実行される。このタッチセンサ1041は、本発明にいうモード設定用センサの一例に相当する。また、このシャッタレリーズボタン104は、相対的に操作が進んだ段階で、シャッタレリーズボタン104への半押しの押下操作に同期して半押しされたことを検出する第1撮影用センサ1042、およびシャッタレリーズボタン104への全押しの押下操作に同期して全押しされたことを検出する第2撮影用センサ1043も有している。第1撮影用センサ1042による、シャッタレリーズボタン104への半押しの押下操作の検出を受けてフォーカスロックが設定され、第2撮影用センサ1043による、シャッタレリーズボタン104への全押しの押下操作の検出を受けて被写体の本撮影が行われる。また、デジタルカメラ100の電源がオフの状態において、第2撮影用センサ1043による、シャッタレリーズボタン104への所定時間長を超える時間長の全押しの押下操作(以下、このような所定時間長を超える時間長の全押しの押下操作を長押し操作と称する)の検出を受けて、電源制御部133によってデジタルカメラ100の電源がオンされる。この第1撮影用センサ1042と第2撮影用センサ1043を合わせたものは、本発明にいう撮影用センサの一例に相当する。
次に、光学系の要素について説明する。
ズームレンズ111は、焦点距離の変化に係わるレンズである。尚、本来、デジタルカメラなどといった撮影装置の光学系には複数のレンズが配備され、それら複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズがピントの調節に大きく関与し、各レンズの相対位置が焦点距離に関与するが、この図3では、それらの複数のレンズのうち、焦点距離の変化に係わるレンズをズームレンズ111として模式的に示しており、ピントの調節に係わるレンズをフォーカスレンズ113として模式的に示している。ズームレンズ111にはズームモータ111bが取り付けられており、そのズームモータ111bはCPU140からの指示に従った指示信号によって駆動される。図2に示すズーム操作キー106の、‘△’マークが記された操作部106aや、‘▽’マークが記された操作部106bが押下されると、CPU140からの、ズームレンズ111を所定の駆動範囲内で移動させる指示に従った指示信号が、モータドライバ111aを介してズームモータ111bに与えられる。ズームモータ111bがその指示信号に従って回転すると、ズームレンズ111が移動する。尚、デジタルカメラ100のズーム機能は、光学ズームと電子ズームとの併用で行われており、図2に示すズーム操作キー106のうちの‘△’マークが記された操作部106aを押下することによって望遠(TELE)側、‘▽’マークが記された操作部106bを押下することによって広角(WIDE)側にズームされる。光学ズーム範囲内の所定のズーム位置に現在調整されていると想定した場合に、‘△’マークが記された操作部106aを押下し続けると、光学的なズームアップの限界まではズームレンズ111の移動などによる光学的なズームアップが行われ、光学的なズームアップの限界を過ぎると、その‘△’マークが記された操作部106aに対する押下のレベルをCPU126で検出し、電子的なズームアップが行われる。この電子的なズームアップは、この押下のレベルをCPU126で検出し、CCD114上の拡大範囲を演算によって決定して行われる。
アイリス112には、大きさの異なる2つの孔が設けられている。また、アイリス112には絞りモータ112bが取り付けられており、CPU126からの指示に従った指示信号が、モータドライバ112aを介して絞りモータ112bに与えられる。絞りモータ112bがその指示信号に従って回転すると、アイリス112に設けられた孔が切り替えられる。このような切り替えによって、被写体光の光量が調整される。
フォーカスレンズ113は、被写体に焦点を合わせるためのレンズである。フォーカスレンズ113にはフォーカスモータ113bが取り付けられており、CPU126からの、フォーカスレンズ113を所定の駆動範囲内で移動させる指示や、フォーカスレンズ113を合焦位置に向かわせるための合焦位置の指示に従った指示信号が、モータドライバ113aを介してフォーカスモータ113bに与えられる。フォーカスモータ113bがその指示信号に従って回転すると、フォーカスレンズ113が移動する。
次に、被写体を撮影し、その撮影画像に信号処理を施す要素について説明する。
デジタルカメラ100に、図示しない二次電池を装填し、上述したように、電源がオフの状態においてシャッタレリーズボタン104を長押し操作し、この長押し操作が第2撮影用センサ1043によって検出されると、電源制御部133によって電源がオンされ、デジタルカメラ100が駆動される。また、このデジタルカメラ100の電源をオフにするにあたっては、タッチセンサ1041の検出による、シャッタレリーズボタン104へのシングルクリック操作とダブルクリック操作との後述する所定の組合せに応じて、電源制御部133によって電源がオフされる。この電源制御部133は、本発明にいう電源制御部の一例に相当する。
デジタルカメラ100が駆動されると、図1に示す撮影レンズ101内のフォーカスレンズ113に取り付けられたフォーカスモータ113bが光軸方向に駆動されて撮影画角の中央領域に焦点を合わせる、フォーカス機能によるフォーカシングが連続的に行われる。シャッタレリーズボタン104が半押しされると、フォーカスレンズ113の位置をその半押しされた時点の位置に固定するフォーカスロックが設定され、シャッタレリーズボタン104が全押しされると、シャッタが切られて被写体の本撮影が行われる。
ROM130には、デジタルカメラ100を動作させる各種プログラムなどが保存されている。また、このROM130には、シャッタレリーズボタン104へのシングルクリック操作とダブルクリック操作との組合せに応じて切り替えられる複数のモードそれぞれに関するモード情報や、各モード内の項目に関する項目情報も保存されている。デジタルカメラ100は、本発明にいう複数のモードの一例に相当する、“静止画/動画切替”モード、“ズーム”モード、“マクロ”モード、“フラッシュ発光”モード、“ISO感度”モード、“露出”モード、“逆光補正”モード、“画像再生”モード、および“電源オフ”モードを有している。“静止画/動画切替”モードは、静止画撮影と動画撮影との2つの項目を切り替えるモードである。“ズーム”モードは、図2に示すズーム操作キー106の、‘△’マークが記された操作部106aや、‘▽’マークが記された操作部106bが押下操作された際のズーム動作として、連続的なズーム動作(以下、このようなズーム動作を連続ズームと称する)と所定の倍率ごとのズーム動作(以下、このようなズーム動作を倍率ズームと称する)との2つの項目を切り替えるモードである。“マクロ”モードは、所定の近距離範囲内での撮影(以下、このような撮影を“マクロ”モードオンと称する)と、この近距離範囲よりも遠方の被写体の撮影(以下、このような撮影を“マクロ”モードオフと称する)との2つの項目を切り替えるモードである。“フラッシュ発光”モードは、AUTO発光と強制発光と赤目補正発光との3つの項目を切り替えるモードである。“ISO感度”モードは、ISO感度を切り替えるモードである。“露出”モードは、レンズのF値とシャッタースピードとの組合せとして、組合せ1と組合せ2と組合せ3との3つの項目を切り替えるモードである。“逆光補正”モードは、逆光条件下における撮影でフラッシュを強制発光させるか否か(以下、強制発光させる場合を“逆光補正”モードオンと称し、強制発光させない場合を“逆光補正”モードオフと称する)の2つの項目を切り替えるモードである。“画像再生”モードは、記憶メディア150に記憶されている画像データを読み出して画像を再生するモードである。“電源オフ”モードは、デジタルカメラ100の電源をオフにするモードである。
撮影条件設定部134は、タッチセンサ1041の検出による、シャッタレリーズボタン104へのシングルクリック操作とダブルクリック操作との組合せに応じて、モードの切替えと切り替えられたモード内の項目の設定を行う。尚、この撮影条件設定部134は、所定のモードの所定の項目が選択されかつ未設定の状態において、第1撮影用センサ1042および第2撮影用センサ1043によるシャッタレリーズボタン104への操作の検出があったときは、その未設定の項目を設定することなく動作を終了する。この撮影条件設定部134は、本発明にいう撮影条件設定部の一例に相当する。
E2PROM131には、例えばユーザによって、各モードそれぞれについて設定された項目情報などが書き込まれて保存される。
CPU126は、図1〜図3に示すデジタルカメラ100の各種要素を制御する。また、CPU126は、第1撮影用センサ1042および第2撮影用センサ1043によるシャッタレリーズボタン104への操作の検出に応じて、撮影条件設定部134によって設定された撮影条件に基づく撮影を行う。このCPU126は、本発明にいう撮影部の一例に相当する。
CCD114は、図1の撮影レンズ101を通ってきた被写体光を受光して、CPU126の指示により、被写体光に基づく被写体像を結像し、アナログ信号である被写体信号として読み取る。この被写体信号は、タイミングジェネレータ114aからの指示に従って、CDS−AMP121に出力される。
タイミングジェネレータ114aは、所定時間ごと、あるいは図1,図2に示すシャッタレリーズボタン104が押下されたときに、CCD114に被写体信号を出力させる指示を送る。
CDS−AMP121は、増幅率を調整してその調整された増幅率で被写体信号を増幅する。
A/D変換部122は、被写体信号をデジタルデータである撮影画像データに変換する。
メモリコントローラ123は、撮影画像データの出力先を制御する。
デジタルカメラ100は、フォーカスレンズ113の合焦位置を検出する合焦動作を行うために、本撮影の前にも撮影画像データを生成する。この合焦動作の際の撮影画像データは、解像度が低い一時的なデータであり、AF検出部127やAF値判断部124やRAM132に送られる。また、本撮影時に生成される解像度の高い撮影画像データは、RAM132に送られて書き込まれる。
AF検出部127は、メモリコントローラ123から送られてきた解像度の低い撮影画像データを基に、撮影画像のコントラストを検出する。検出されたコントラストは、AF値判断部124に送られる。
AF値判断部124は、AF検出部127から送られてきたコントラストを基にフォーカスレンズ113の合焦位置を決定する。決定された合焦位置は、CPU126に伝えられ、CPU126からフォーカスレンズ113のモータドライバ113aに駆動指示が与えられる。
RAM132には、撮影時に一時的に蓄えられる撮影画像データなどが書き込まれる。
画像信号処理部125は、本撮影時に生成されてRAM132に書き込まれた撮影画像データをRAM132から読み出して、その撮影画像データのRGBレベルの調節、ガンマ調整、圧縮処理などを行う。
ビデオエンコーダ128は、CPU126からの指示に従い、画像信号処理部125によって圧縮された撮影画像データを画像表示装置140で表示できるデータの形式に変換する。
ビデオエンコーダ128によって変換された後の撮影画像データは、画像表示装置140に送られ、画像表示装置140は、撮影画像データが表す撮影画像をLCDパネル107(図2参照)に表示させる。
メディアコントローラ129は、記憶メディア150への撮影画像データの記憶や読み出しを制御する。
画像表示装置140はメニュー画面や撮影画像データが表す撮影画像をLCDパネル107(図2参照)に表示させるためのものである。
記憶メディア150は、撮影された画像を表す画像データを記憶しておく記憶媒体である。この記憶メディア150は、本発明にいう画像データ記憶部の一例に相当する。
画像再生モード切替制御部135は、タッチセンサ1041の検出による、シャッタレリーズボタン104へのシングルクリック操作とダブルクリック操作との後述する所定の組合せに応じて、記憶メディア150に記憶されている画像データを読み出して画像を再生する画像再生モードに移行させる。この画像再生モード切替制御部135は、本発明にいう画像再生モード切替制御部の一例に相当する。
本実施形態のデジタルカメラ100は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、デジタルカメラ100における、本発明の一実施形態としての特徴は、モードの切替え操作や、切り替えられたモード内の項目を設定する操作にあり、以下、これらの操作手順について説明する。
図4は、デジタルカメラの電源がオフの状態から電源をオンにするまでの間における動作の流れを説明するフローチャートである。
図4に示すフローチャートで説明する動作は、デジタルカメラ100の電源がオフの状態において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104が全押しされることによって開始される。
デジタルカメラ100の電源がオフの状態において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104が全押しされ、所定時間長を超える時間長の全押しの押下操作である長押し操作が図3に示す第2撮影用センサ1043によって検出されるまでは、電源がオンされることなく電源がオフの状態が継続し(ステップS101:No)、その長押し操作が第2撮影用センサ1043によって検出されると(ステップS101:Yes)、図3に示す電源制御部133によって電源がオンされて、デジタルカメラ100が駆動される(ステップS102)。デジタルカメラ100が駆動されると、図3に示すCPU126からの指示に従って、デジタルカメラ100の本体に対して光軸方向に進退する沈胴式のレンズ鏡胴が繰り出されると共に、スルー画像が図2に示すLCDパネル107に表示され、撮影可能な状態となる。
次に、モードの切替えや切り替えられたモード内の項目の設定に関する動作について説明する。
図5は、デジタルカメラのシャッタレリーズボタンへの操作に応じた、モードの切替え動作および切り替えられたモード内の項目の設定動作の流れの一覧を示す説明図であり、図6は、レリーズ操作に応じて、複数のモードそれぞれについて設定された項目の集合による撮影条件の下で撮影を行う動作の流れを説明するフローチャートであり、図7〜16は、図5にも示す各モード内の項目の設定動作の流れを説明するフローチャートである。尚、図5に示す‘S’はシングルクリック操作を示し、‘D’はダブルクリック操作を示している。
以下、図6〜図16に示すフローチャートを、図5も適宜参照しながら説明する。
図5に示す説明図で説明する動作や、図6に示すフローチャートで説明する動作は、デジタルカメラ100の電源がオンされて撮影可能な状態において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作もしくは半押し操作されることによって開始される。また、図7〜図16に示すフローチャートにおける、各処理のステップの後の分岐のステップでは、ダブルクリック操作、シングルクリック操作、および半押し操作のうちのいずれかの操作が検出されることによって次の処理のステップに移行する構造となっている。
図5,図6に示すように、シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS201:Yes)、後述するモードの切替え動作や切り替えられたモード内の項目の設定動作が実行可能となる(ステップS202)。
ステップS202で、切り替えられたモード内の項目が後述する動作によって設定された後に、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、その半押し操作が図3に示す第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、図3に示すCPU126からの指示に従って、設定された項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
また、ステップS202で、切り替えられたモード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、図3に示す撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
また、ステップS201において、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS201:No)シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
ステップS205でフォーカス調整が実行された後にシャッタレリーズボタン104が初期位置に戻され、第1撮影用センサ1042による、シャッタレリーズボタン104への半押し操作の非検出状態への移行によって(ステップS206:Yes)、再度、上述したステップS201〜ステップS205の動作が可能となる。
ステップS205でフォーカス調整が実行された後に、シャッタレリーズボタン104が初期位置に戻されることなく(ステップS206:No)全押し操作され、その全押し操作が図3に示す第2撮影用センサ1043によって検出されると(ステップS207:Yes)、CPU126からの指示に従って被写体の本撮影が行われて画像が取り込まれ、最終的に、撮影された画像を表す画像データが図3に示す記憶メディア150に保存される(ステップS208)。
以下、ステップS202で実行される、モードの切替え動作や切り替えられたモード内の項目の設定動作について詳述する。
図7は、“静止画/動画切替”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図7に示すフローチャートで説明する動作は、図6に示すステップS201において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS201:Yes)ことによって開始される。
図5,図7に示すように、まず、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、静止画撮影と動画撮影との2つの項目を切り替える“静止画/動画切替”モードに移行する(ステップS301)。
ステップS301で“静止画/動画切替”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS302:Yes)、静止画撮影が選択可能な状態に移行する(ステップS303)。
ステップS303で静止画撮影が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS304:Yes)、動画撮影が選択可能な状態に移行する(ステップS305)。
ステップS305で動画撮影が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS306:Yes)、ステップS303に戻って、再度静止画撮影が選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、動画撮影と静止画撮影とが選択可能な状態に交互に移行する。
また、ステップS303で静止画撮影が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS305で動画撮影が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS304:NoもしくはステップS306:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS307:Yes)、静止画撮影と動画撮影との2つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“静止画/動画切替”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS308)。
また、ステップS301で“静止画/動画切替”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS302:No)シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS309:Yes)、後述する、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードの切替え動作や切り替えられたモード内の項目の設定動作が実行可能となる。
さらに、ステップS301で“静止画/動画切替”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出やシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS302:No、およびステップS309:No)、“静止画/動画切替”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が図3に示す第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、図3に示す撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
また、ステップS303で静止画撮影が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS305で動画撮影が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS304:NoもしくはステップS306:No、およびステップS307:No)、“静止画/動画切替”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出された場合も(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図8は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードの切替え動作の流れを説明するフローチャートである。
この図8に示すフローチャートで説明する動作は、図7に示すステップS309において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS309:Yes)ことによって開始される。
図5,図8に示すように、まず、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのシングルクリック操作の検出を受けて、上述した“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードを切替え可能な“撮影条件”切替に移行する(ステップS401)。
ステップS401で“撮影条件”切替に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS402:Yes)、連続ズームと倍率ズームとの2つの項目を切り替える“ズーム”モードに移行する(ステップS403)。
ステップS403で“ズーム”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS404:Yes)、“マクロ”モードオンと“マクロ”モードオフとの2つの項目を切り替える“マクロ”モードに移行する(ステップS405)。
ステップS405で“マクロ”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS406:Yes)、AUTO発光と強制発光と赤目補正発光との3つの項目を切り替える“フラッシュ発光”モードに移行する(ステップS407)。
ステップS407で“フラッシュ発光”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS408:Yes)、ISO感度を切り替える“ISO感度”モードに移行する(ステップS409)。
ステップS409で“ISO感度”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS410:Yes)、レンズのF値とシャッタースピードとの組合せとして、組合せ1と組合せ2と組合せ3との3つの項目を切り替える“露出”モードに移行する(ステップS411)。
ステップS411で“露出”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS412:Yes)、逆光補正”モードオンと“逆光補正”モードオフとの2つの項目を切り替える“逆光補正”モードに移行する(ステップS413)。
ステップS413で“逆光補正”モードに移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS414:Yes)、ステップS403に戻って、再度“ズーム”モードに移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードに順次移行する。
また、ステップS401で“撮影条件”切替に移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS402:No)シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS415:Yes)、後述する、図3に示す記憶メディア150に記憶されている画像データを読み出して画像を再生する“画像再生”モードに移行する。
また、ステップS403で“ズーム”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS404:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS416:Yes)、後述する、“ズーム”モード内の項目の設定動作が実行可能となる。
また、ステップS405で“マクロ”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS406:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS417:Yes)、後述する、“マクロ”モード内の項目の設定動作が実行可能となる。
また、ステップS407で“フラッシュ発光”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS408:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS418:Yes)、後述する、“フラッシュ発光”モード内の項目の設定動作が実行可能となる。
また、ステップS409で“ISO感度”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS410:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS419:Yes)、後述する、“ISO感度”モード内の項目の設定動作が実行可能となる。
また、ステップS411で“露出”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS412:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS420:Yes)、後述する、“露出”モード内の項目の設定動作が実行可能となる。
また、ステップS413で“逆光補正”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS414:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS421:Yes)、後述する、“逆光補正”モード内の項目の設定動作が実行可能となる。
さらに、ステップS401で“撮影条件”切替に移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出やシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS402:No、およびステップS415:No)、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が図3に示す第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、図3に示す撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
また、ステップS403で“ズーム”モードに移行した後や、ステップS405で“マクロ”モードに移行した後や、ステップS407で“フラッシュ発光”モードに移行した後や、ステップS409で“ISO感度”モードに移行した後や、ステップS411で“露出”モードに移行した後や、ステップS413で“逆光補正”モードに移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS404:NoおよびステップS416:Noや、ステップS406:NoおよびステップS417:Noや、ステップS408:NoおよびステップS418:Noや、ステップS410:NoおよびステップS419:Noや、ステップS412:NoおよびステップS420:Noや、ステップS414:NoおよびステップS421:No)、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出された場合も(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図9は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードのうちの“ズーム”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図9に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS416において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS416:Yes)ことによって開始される。
図5,図9に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、連続ズームが選択可能な状態に移行する(ステップS501)。
ステップS501で連続ズームが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS502:Yes)、倍率ズームが選択可能な状態に移行する(ステップS503)。
ステップS503で倍率ズームが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS504:Yes)、ステップS501に戻って、再度連続ズームが選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、倍率ズームと連続ズームとが選択可能な状態に交互に移行する。
また、ステップS501で連続ズームが選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS503で倍率ズームが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS502:NoもしくはステップS504:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS505:Yes)、連続ズームと倍率ズームとの2つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“ズーム”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS306)。
さらに、ステップS501で連続ズームが選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS503で倍率ズームが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS502:NoもしくはステップS504:No、およびステップS505:No)、“ズーム”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図10は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードのうちの“マクロ”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図10に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS417において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS417:Yes)ことによって開始される。
図5,図10に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、“マクロ”モードオンが選択可能な状態に移行する(ステップS601)。
ステップS601で“マクロ”モードオンが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS602:Yes)、“マクロ”モードオフが選択可能な状態に移行する(ステップS603)。
ステップS603で“マクロ”モードオフが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS604:Yes)、ステップS601に戻って、再度“マクロ”モードオンが選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、“マクロ”モードオフと“マクロ”モードオンとが選択可能な状態に交互に移行する。
また、ステップS601で“マクロ”モードオンが選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS603で“マクロ”モードオフが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS602:NoもしくはステップS604:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS605:Yes)、“マクロ”モードオンと“マクロ”モードオフとの2つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“マクロ”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS606)。
さらに、ステップS601で“マクロ”モードオンが選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS603で“マクロ”モードオフが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS602:NoもしくはステップS604:No、およびステップS605:No)、“マクロ”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図11は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードのうちの“フラッシュ発光”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図11に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS418において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS418:Yes)ことによって開始される。
図5,図11に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、AUTO発光が選択可能な状態に移行する(ステップS701)。
ステップS701でAUTO発光が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS702:Yes)、強制発光が選択可能な状態に移行する(ステップS703)。
ステップS703で強制発光が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS704:Yes)、赤目補正発光が選択可能な状態に移行する(ステップS705)。
ステップS705で赤目補正発光が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS706:Yes)、ステップS701に戻って、再度AUTO発光が選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、強制発光と赤目補正発光とAUTO発光とが選択可能な状態に順次移行する。
また、ステップS701でAUTO発光が選択可能な状態に移行した後、ステップS703で強制発光が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS705で赤目補正発光が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS702:No、ステップS704:No、もしくはステップS706:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS707:Yes)、AUTO発光と強制発光と赤目補正発光との3つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“フラッシュ発光”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS708)。
さらに、ステップS701でAUTO発光が選択可能な状態に移行した後、ステップS703で強制発光が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS705で赤目補正発光が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS702:No、ステップS704:No、もしくはステップS706:No、およびステップS707:No)、“フラッシュ発光”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図12は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードのうちの“ISO感度”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図12に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS419において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS419:Yes)ことによって開始される。
図5,図12に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、ISO感度=200が選択可能な状態に移行する(ステップS801)。
ステップS801でISO感度=200が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS802:Yes)、ISO感度=400が選択可能な状態に移行する(ステップS803)。
ステップS803でISO感度=400が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS804:Yes)、ISO感度=800が選択可能な状態に移行する(ステップS805)。
ステップS805でISO感度=800が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS806:Yes)、ステップS801に戻って、再度ISO感度=200が選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、ISO感度=400とISO感度=800とISO感度=200とが選択可能な状態に順次移行する。
また、ステップS801でISO感度=200が選択可能な状態に移行した後、ステップS803でISO感度=400が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS805でISO感度=800が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS802:No、ステップS804:No、もしくはステップS806:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS807:Yes)、ISO感度=200とISO感度=400とISO感度=800との3つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“ISO感度”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS808)。
さらに、ステップS801でISO感度=200が選択可能な状態に移行した後、ステップS803でISO感度=400が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS805でISO感度=800が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS802:No、ステップS804:No、もしくはステップS806:No、およびステップS807:No)、“ISO感度”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図13は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードのうちの“露出”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図13に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS420において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS420:Yes)ことによって開始される。
図5,図13に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、組合せ1が選択可能な状態に移行する(ステップS901)。
ステップS901で組合せ1が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS902:Yes)、組合せ2が選択可能な状態に移行する(ステップS903)。
ステップS903で組合せ2が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS904:Yes)、組合せ3が選択可能な状態に移行する(ステップS905)。
ステップS905で組合せ3が選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS906:Yes)、ステップS901に戻って、再度組合せ1が選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、組合せ2と組合せ3と組合せ1とが選択可能な状態に順次移行する。
また、ステップS901で組合せ1が選択可能な状態に移行した後、ステップS903で組合せ2が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS905で組合せ3が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS902:No、ステップS904:No、もしくはステップS906:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS907:Yes)、組合せ1と組合せ2と組合せ3との3つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“露出”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS908)。
さらに、ステップS901で組合せ1が選択可能な状態に移行した後、ステップS903で組合せ2が選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS905で組合せ3が選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS902:No、ステップS904:No、もしくはステップS906:No、およびステップS907:No)、“露出”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図14は、“静止画/動画切替”モードを除く各種撮影条件に関する複数のモードのうちの“逆光補正”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図14に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS421において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS421:Yes)ことによって開始される。
図5,図14に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、“逆光補正”モードオンが選択可能な状態に移行する(ステップS1001)。
ステップS1001で“逆光補正”モードオンが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1002:Yes)、“逆光補正”モードオフが選択可能な状態に移行する(ステップS1003)。
ステップS1003で“逆光補正”モードオフが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1004:Yes)、ステップS1001に戻って、再度“逆光補正”モードオンが選択可能な状態に移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、“逆光補正”モードオフと“逆光補正”モードオンとが選択可能な状態に交互に移行する。
また、ステップS1001で“逆光補正”モードオンが選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS1003で“逆光補正”モードオフが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS1002:NoもしくはステップS1004:No)シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1005:Yes)、“逆光補正”モードオンと“逆光補正”モードオフとの2つの項目のうちの、そのダブルクリック操作が検出された時点で選択可能とされていた項目が選択されるとともに、図3に示す撮影条件設定部134によって、選択された項目を表す項目情報がROM130から読み出されてE2PROM131に書き込まれて保存され、“逆光補正”モードとしてその選択された項目が設定される(ステップS1006)。
さらに、ステップS1001で“逆光補正”モードオンが選択可能な状態に移行した後、もしくはステップS1003で“逆光補正”モードオフが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出やダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS1002:NoもしくはステップS1004:No、およびステップS1005:No)、“逆光補正”モード内の項目が未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図15は、“画像再生”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図15に示すフローチャートで説明する動作は、図8に示すステップS415において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS415:Yes)ことによって開始される。
図5,図15に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、“画像再生”モードが選択可能な状態に移行する(ステップS1101)。
ステップS1101で“画像再生”モードが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1102:Yes)、図3に示す画像再生モード切替制御部135によって、記憶メディア150に記憶されている画像データを読み出して画像が再生される(ステップS1103)。
また、ステップS1101で“画像再生”モードが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS1102:No)シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1104:Yes)、後述する、デジタルカメラ100の電源をオフにする“電源オフ”モードに移行する。
さらに、ステップS1101で“画像再生”モードが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出やシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS1102:No、およびステップS1104:No)、“画像再生”モードが未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が図3に示す第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、図3に示す撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
図16は、“電源オフ”モードに関する項目を設定する動作の流れを説明するフローチャートである。
この図16に示すフローチャートで説明する動作は、図15に示すステップS1104において、図1〜図3に示すシャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作が図3に示すタッチセンサ1041によって検出される(ステップS1104:Yes)ことによって開始される。
図5,図16に示すように、タッチセンサ1041によるシャッタレリーズボタン104へのダブルクリック操作の検出を受けて、“電源オフ”モードが選択可能な状態に移行する(ステップS1201)。
ステップS1201で“電源オフ”モードが選択可能な状態に移行した後に、シャッタレリーズボタン104がダブルクリック操作され、そのダブルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1202:Yes)、図3に示す画像再生電源制御部133によって電源がオフされる(ステップS1203)。デジタルカメラ100の電源がオフされると、図3に示すCPU126からの指示に従って、デジタルカメラ100の本体に対して光軸方向に進退する沈胴式のレンズ鏡胴がレンズの焦点距離領域より更に沈胴されて、レンズ先端部がデジタルカメラ本体より突出しない状態となる。
また、ステップS1201で“電源オフ”モードが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS1202:No)シャッタレリーズボタン104がシングルクリック操作され、そのシングルクリック操作がタッチセンサ1041によって検出されると(ステップS1204:Yes)、上述した、“静止画/動画切替”モードに移行し、以下、タッチセンサ1041によるシングルクリック操作の検出を受ける毎に、“撮影条件”切替と“画像再生”モードと“電源オフ”モードと“静止画/動画切替”モードとに順次移行する。
さらに、ステップS1201で“電源オフ”モードが選択可能な状態に移行した後に、タッチセンサ1041によるダブルクリック操作の検出やシングルクリック操作の検出を受けることなく(ステップS1202:No、およびステップS1204:No)、“電源オフ”モードが未設定の状態において、シャッタレリーズボタン104が半押し操作され、図6を参照して説明したように、その半押し操作が図3に示す第1撮影用センサ1042によって検出されると(ステップS203:Yes)、図3に示す撮影条件設定部134によって未設定の項目を設定することなく項目の設定動作が終了され、CPU126からの指示に従って、既に設定されている項目の集合に基づく測光・絞り調整(ステップS204)やフォーカス調整(ステップS205)が実行される。
以上説明したように、本実施形態のデジタルカメラ100は、モードの切替えと切り替えられたモード内の項目の設定を、タッチセンサ1041の検出による、シャッタレリーズボタン104への2種類の操作の組合せに応じて行うものである。一般に、レリーズ操作を行うためのシャッタレリーズボタンは、ユーザが撮影装置を構えるときに指を置きやすい位置に設けられている。従って、そのような位置に設けられるシャッタレリーズボタン104への操作で、モードの切替えや、モード内の項目の設定も行うことができるように構成された、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、デジタルカメラ100を構えたままの状態で、所望の撮影条件を設定し、設定された撮影条件に基づく撮影を行うことが容易であるため、例えば、このデジタルカメラ100を片手で構えるような場合であっても操作性が良い。また、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、電源がオフの状態から電源をオンにする際に片手で操作したり、デジタルカメラ100を構えた状態であっても、静止画撮影と動画撮影とを素早く切り替えたり、記憶メディア150に記憶されている画像データを表す画像を再生する際に片手で操作したり、撮影後に電源をオフにする際に片手で操作することができるため、使い勝手がよい。さらに、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、例えば、デジタルカメラ100を構えた際に、誤操作によってモードを切り替える動作に移行してしまったとしても、モード内の項目が未設定の状態で撮影動作を行うことによって、モードを切り替える動作が取り消されるとともに、撮影動作が実行されるため、例えば、誤操作によってシャッタチャンスを逃すようなことが回避される。
尚、上述した実施形態では、CCD上に被写体の像を結像させて、その被写体を表す撮影画像データを取り込むデジタルカメラに本発明を適用した例で説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、写真フィルム上に写真撮影を行うフィルムカメラなどといった撮影装置にも適用することができる。
また、上述した実施形態では、本発明にいうレリーズボタンが、接触/非接触と半押しと全押しの3段で構成された例について説明したが、本発明にいうレリーズボタンは、これに限られるものではなく、例えば、接触/非接触と全押しの2段で構成されたものであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう「2種類の操作態様の操作の組合せ」が、シングルクリック操作とダブルクリック操作との組合せである例について説明したが、本発明にいう「2種類の操作態様の操作の組合せ」は、これに限られるものではなく、例えば、シングルクリック操作と長押し操作との組合せなどであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいうモード設定用センサが、レリーズボタンへの接触/非接触を検出するタッチセンサである例について説明したが、本発明にいうモード設定用センサは、これに限られるものではなく、例えば、レリーズボタンへの寸押しを検出するセンサや赤外線センサや指紋センサなどであってもよい。