JP2001086403A - 電子スチルカメラおよび電子カメラ - Google Patents

電子スチルカメラおよび電子カメラ

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JP2001086403A
JP2001086403A JP26083799A JP26083799A JP2001086403A JP 2001086403 A JP2001086403 A JP 2001086403A JP 26083799 A JP26083799 A JP 26083799A JP 26083799 A JP26083799 A JP 26083799A JP 2001086403 A JP2001086403 A JP 2001086403A
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signal
peaking
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Satoshi Ejima
聡 江島
Hirotake Nozaki
弘剛 野崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CCD214から間引いて読出した撮像信号を用
いてピーキング処理する。 【解決手段】CCD214(図3)で蓄積された電荷信号
は、画像処理部431(図3)によりCCD214の縦方向およ
び横方向に対してそれぞれ4画素おきの割合で読出され
る。読出された信号はアナログ処理後にA/D変換回路
432(図3)でデジタル化され、DSP433(図3)で画像処
理される。画像処理後の画像データはフレームメモリ43
5に記憶される。ピーキング処理回路460はフレームメモ
リ435のY信号メモリ435aに記憶されている輝度信号Y
を読出して微分回路460aで微分し、微分信号を増幅回路
460bで増幅した後加算回路460cで元の輝度信号Yと加算
する。加算後の輝度信号Y’はスイッチ460dを介して表
示LCD420へ出力され、画像信号における輪郭が強調
して表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDなどの撮像
装置で被写体を撮像して記録媒体に記録する電子スチル
カメラ、および撮像装置で被写体を撮像する電子カメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影レンズを通過する被写体
像を撮像して画像信号を出力する撮像装置と、撮像装置
から出力される撮像信号に対し、高周波成分の信号を低
周波成分の信号に対して強調し、画像のコントラストが
高い部分を強調する、いわゆるピーキング処理を行う画
像信号処理回路とを備えた電子カメラが知られている。
たとえば、特公平6-28392号公報に記載のテレビジョン
カメラでは、視覚の空間周波数特性を補正してビューフ
ァインダーによる画像のコントラストを高め、画像のエ
ッジが鮮明になるようにピント調整が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】静止画を撮像する電子
スチルカメラでテレビジョンカメラのようにピーキング
処理を施してピント調整を行うには、ピント調整による
調整結果を確認するために、撮像装置で被写体像を繰り
返し撮像してピーキング処理を行う必要があり、処理回
路が大きくなり消費電力も増大するという問題があっ
た。とくに、撮像装置の画素数が大きくなると処理する
データ数が増大して問題になりやすい。
【0004】本発明の目的は、撮像装置から出力された
撮像信号を間引いてピーキング処理を行うようにした電
子スチルカメラ、および電子カメラを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図3
に対応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明による電子スチルカメラは、撮影
レンズ2を通して被写体像を撮像する撮像装置214と、撮
像装置214から出力された撮像信号による画像データを
記録媒体424に記録する記録制御手段439と、撮像信号に
所定の処理を施して撮像信号を強調する信号処理手段46
0とを備えることにより、上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明による電子カメラは、撮影レンズ
2を通して被写体像を撮像する撮像装置214と、撮像装置
214から出力された撮像信号を間引いて読み出す間引き
手段431,439と、間引き手段431,439により間引かれた撮
像信号に対して所定の処理を施して撮像信号を強調する
信号処理手段460とを備えることにより、上述した目的
を達成する。 (3)請求項3の発明は、請求項2に記載の電子カメラ
において、間引き手段431,439により間引かれた撮像信
号を用いて被写体像を表示する表示手段420を備えるこ
とを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項2に記載の電子カメラ
において、間引き手段431,439により間引かれた撮像信
号を用いて被写体像のコントラストを検出するコントラ
スト検出手段439と、コントラスト検出手段439による検
出結果を用いて撮影レンズ2の焦点調節状態を検出する
焦点検出手段439とを備えることを特徴とする。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】−第一の実施の形態− 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態による電子スチルカ
メラの収納時、および携帯時の外観を示し、(a)が上か
ら見た図、(b)が後ろから見た図である。また、図2は
図1に示したカメラの通常撮影時の外観を示し、(a)が
前から見た図、(b)が上から見た図、(c)が後ろから見た
図である。この実施の形態による電子スチルカメラ1
は、可動レンズ2を含むレンズユニット1aと表示LCD4
20を含むモニターユニット1bとに分割され、両ユニット
1a、1bが相対的に回転可能に連結されている。
【0008】収納時または携帯時には、図1に示すよう
に、レンズユニット1aとモニターユニット1bとがフラッ
トになるようにレンズユニット1aを回転する。また、通
常撮影時には、図2に示すように、可動レンズ2が被写
体方向を向くようにレンズユニット1aを回転する。この
とき、モニターユニット1bは表示LCD420が撮影者の
方向を向くように保持されるので、撮影者は表示LCD
420を見ながら撮影を行うことができる。
【0009】レンズユニット1aは、可動レンズ2の他に
電子閃光装置4、ファインダー窓5、赤目軽減・セルフタ
イマー表示ランプ6、ファインダー接眼窓7などを備えて
いる。一方、モニターユニット1bは、表示LCD420の
他にメインスイッチ8、レリーズボタン9、表示パネル1
0、閃光撮影モードボタン11、撮影距離モードボタン1
2、画質モードボタン13、ズーム操作ボタン14、モニタ
ー表示ボタン15、メニューボタン16、選択ダイヤル17な
どを備えている。
【0010】電子スチルカメラ1は、被写体像を撮像し
て画像データを記録する記録モードと、記録された画像
データを読出して再生する再生モードの2つの動作モー
ドを有する。メインスイッチ8の切換え操作により、記
録モード(REC)と再生モード(PLAY)とが選択される。メ
インスイッチ8は、PLAY、オフ、REC(S)、REC(C)の少な
くとも4つの位置に切換えられる。記録モードは撮像し
た被写体像を画像データとして記録する動作モードであ
り、再生モードは記録した画像データを読み出して表示
LCD420に表示する動作モードである。記録モードは
(S)および(C)の二つのモードを有し、(S)は1コマずつ
撮影する単コマ撮影モードであり、(C)は連続コマ撮影
を行う連写モード(または動画モード)である。
【0011】図3は、第一の実施の形態による電子スチ
ルカメラ1の回路を示すブロック図である。メインスイ
ッチ8を記録モード:REC(S)に切換え操作すると、電子ス
チルカメラ1は電源オンするとともにCPU439がROM
443に記憶されている制御プログラムを起動させる。記
録/再生切換えスイッチ467および連写モード切換えス
イッチ468はメインスイッチ8に連動して操作されるよう
になされており、メインスイッチ8がREC(S)位置に操作
されることにより、記録/再生切換えスイッチ467が記
録モード側に、連写モード切換えスイッチ468が1コマ
撮影モード側に切換られる。CPU439は操作部材46か
ら入力される操作信号に基づいて、各部のブロックに対
する制御を適宜行う。
【0012】図3において、被写体光Lが可動レンズ2
を通過して電子スチルカメラ1内に入射され、入射され
た被写体光Lが可動レンズ2、固定レンズ209およびレン
ズ群21を通過して撮像素子214上に結像される。撮像素
子214はCCDであり、各画素に結像された光画像を電
気的な画像信号に光電変換する。デジタルシグナルプロ
セッサ(以下、DSPと呼ぶ)433は、CCD214に対して
水平駆動信号を供給するとともに、CCD駆動回路434
を制御してCCD214に対する垂直駆動信号を供給させ
る。
【0013】画像処理部431は、CPU439により制御さ
れ、CCD214で光電変換された画像信号を所定のタイ
ミングでサンプリングして、所定の信号レベルとなるよ
うに増幅する。アナログ/デジタル変換回路(以下、A
/D変換回路と呼ぶ)432は、画像処理部431から出力さ
れた増幅後の画像信号をデジタル信号に変換し、デジタ
ル変換後の画像データを上述したDSP433へ出力す
る。DSP433は、A/D変換回路432から出力された画
像データに対して輪郭補償やガンマ補正、ホワイトバラ
ンス調整などの画像処理を施す。
【0014】さらにDSP433は、バッファメモリ436お
よびメモリカード424に接続されているデータバスを制
御し、画像処理が施された画像データをバッファメモリ
436に一旦記憶させた後、バッファメモリ436から記憶し
た画像データを読出して、たとえば、JPEG圧縮のた
めに所定のフォーマット処理を行い、フォーマット処理
後の画像データをJPEG方式で所定の比率にデータ圧
縮して、メモリカード424に記録させる。また、DSP4
33は上記の画像処理後の画像データをフレームメモリ43
5に記憶させて、モニターユニット1b(図2)に設けられ
た表示LCD420上に表示させたり、メモリカード424か
ら記録された撮影画像データを読出して伸張し、伸張後
の撮影画像データをフレームメモリ435に記憶させて表
示LCD420上に表示させる。さらにまた、DSP433は
上述した画像データのメモリカード424への記録、およ
び伸張後の撮影画像データのバッファメモリ436への記
録などにおけるデータ入出力のタイミング管理を行う。
【0015】バッファメモリ436には、CCD214による
画像データが格納され、メモリカード424に対する画像
データの入出力の速度の違いと、CPU439やDSP433
などにおける処理速度の違いを緩和するために利用され
る。タイマ445は時計回路を内蔵し、現在の時刻に対応
するタイムデータをCPU439に出力する。このタイム
データは、上述した画像データとともにメモリカード42
4に記録される。
【0016】図4は上述したレンズ群21の斜視図であ
る。レンズ群21の内部には、絞り板215とシャッター板2
08とが隣接して設けられ、絞り板215およびシャッター
板208はリレーレンズ212aと212bとに挟まれている。絞
り板215およびシャッター板208は円盤状に形成されてお
り、円盤の回転中心にそれぞれ設けられたステップモー
タ408、415(図3)により駆動される。図4に示されるよ
うに、絞り板215には絞り開口部215a〜215gが設けられ
ている。全ての被写体光束を通過させる開口部215aの面
積を基準にして、絞り開口部215b〜215gの開口面積は、
開口部215b〜215gに至るまで開口面積が順に半分ずつに
なるように設定されている。一方、シャッター板208に
は全ての光束を遮光する完全遮光部208a、全ての光束を
通過させる開口部208bが設けられている。
【0017】図3において、絞り駆動回路453は、A/
D変換回路432からDSP433に出力された画像データよ
り検出された被写体の輝度を用いてCPU439で行われ
る所定の露出演算で決定された絞り値となるように、ス
テップモータ415を駆動して絞り板215の開口径を設定す
る。絞り板215はステップモータ415が駆動されると所定
の開口径の開口を光軸上に設定する。シャッター駆動回
路454は、CPU439による露出演算で決定された露光時
間となるように、ステップモータ408を駆動してシャッ
ター板208を回動させる。
【0018】レンズ駆動回路430はCPU439からの指令
により可動レンズ2を合焦位置へ駆動する。レンズ駆動
回路430は、CPU439による指令の他に距離環462の操
作信号によっても可動レンズ2を合焦位置へ駆動するこ
とができる。ズームレンズ駆動回路429はCPU439から
の指令により可動レンズ2を駆動して、可動レンズ2のズ
ーム倍率(焦点距離)を変える。
【0019】ピーキング処理回路460はCPU439からの
指令によりフレームメモリ435に記憶されている画像デ
ータを読み出し、読み出した画像データに対して後述す
るピーキング処理を行う。ピーキング処理が行われた画
像データはスイッチ461の端子aへ出力される。スイッチ
461はCPU439からの指令により、フレームメモリ435
から読み出されてスイッチ461の端子bから入力された画
像データ、およびピーキング処理回路460から出力され
てスイッチ461の端子aから入力されたピーキング処理後
の画像データのうち一方の画像データを表示LCD420
へ出力する。
【0020】スイッチ470はCPU439の指令により、ピ
ーキング処理モードの設定/解除に合わせてピーキング
処理回路460の電源をオン/オフする。ピーキング処理
回路460を動作させるとき電源回路480から供給される電
源をオンし、ピーキング処理回路460を動作させないと
き電源回路480から供給される電源をオフする。スイッ
チ471はモニター表示ボタン15(図1)の操作によりオン
/オフ操作されるもので、CPU439の指令により表示
LCD420に供給される電源をオン/オフする。表示L
CD420に表示動作をさせるとき電源回路480から供給さ
れる電源をオンし、表示LCD420に表示動作をさせな
いとき電源回路480から供給される電源をオフする。な
お、この他の各回路ブロックに対しては、メインスイッ
チ8により電源オンされているときは電源回路480より常
時電源が供給される。
【0021】測色素子417は主要被写体およびその周囲
の色温度を検出し、検出した色温度のデータを測色回路
452へ出力する。測色回路452は測色素子417から出力さ
れたアナログ信号に所定の処理を施してデジタル値に変
換し、変換後のデジタル信号をCPU439へ出力する。
インターフェイス448は所定の外部装置(不図示)を接続
して、CPU439および接続した外部装置との間でデー
タの送受を行うように設けられている。
【0022】この他、CPU439には表示回路440が接続
され、閃光撮影モードボタン11による閃光装置4の発光
モード設定、撮影距離モードボタン12による距離範囲設
定、画質モードボタン13による圧縮率設定などの各種設
定状態が表示パネル10に表示される。
【0023】−ピーキング処理− 図5はピーキング処理回路460、スイッチ461およびフレ
ームメモリ435の詳細を示す図である。フレームメモリ4
35は画像データにおける輝度信号Yを記憶するY信号メ
モリ435a、画像データにおける色差信号R−Y、色差信
号B−Yをそれぞれ記憶するR−Yメモリ435b、B−Y
メモリ435cにより構成される。ここで、輝度信号Y、色
差信号R−Yおよび色差信号B−YはDSP433により
算出され、フレームメモリ435に記憶されるものであ
る。ピーキング処理回路460は微分回路460a、増幅回路4
60b、加算回路460c、オペアンプ460eおよび2回路スイ
ッチ460dにより構成される。スイッチ461は3回路のス
イッチであり、a回路側がピーキング処理回路460に、b
回路側がフレームメモリ435に、コモン端子が表示LC
D420に接続されている。ピーキング処理モードが設定
されてピーキング処理を行う場合、CPU439の指令に
よりスイッチ461がa回路側に切換られる。スイッチ461
がa回路側に切換られると、ピーキング処理回路460から
出力されてスイッチ461の端子1a〜端子3aから入力され
た各信号が表示LCD420へ供給される。
【0024】図5において、Y信号メモリ435aから出力
された輝度信号Yはピーキング処理回路460に入力さ
れ、ピーキング処理回路460内の微分回路460aで微分さ
れる。微分された微分信号が増幅回路460bで増幅され、
増幅後の信号が加算回路460cにおいて元の輝度信号Yと
加算される。加算後の輝度信号Y’がピーキング処理回
路460から出力され、スイッチ461の端子3aから入力され
る。
【0025】R−Y信号メモリ435b、B−Y信号メモリ
435cから出力された色差信号R−Y、色差信号B−Yは
ピーキング処理回路460内のスイッチ460dの端子2b、端
子1bにそれぞれ入力される。スイッチ460dの端子
2a、端子1aはどちらもグランド(GND)に接続される。微
分回路460aで微分された微分信号がオペアンプ460eに入
力され、入力された微分信号がオペアンプ460eに入力さ
れている所定の電圧Vrより大きいとき、オペアンプ460e
からスイッチ460dを駆動する駆動信号が出力され、スイ
ッチ460dがa回路側に切換られる。スイッチ460dのa回路
側は上述したようにグランド接続されているので、スイ
ッチ460dのコモン端子2cおよびコモン端子1cから出力さ
れる色差信号R−Y、色差信号B−Yの大きさはそれぞ
れ0となる。したがって、微分信号が加算された輝度信
号Y’がスイッチ461の端子3aに、0の色差信号R−Y
がスイッチ461の端子2aに、0の色差信号B−Yがスイ
ッチ461の端子1aに入力される。この結果、表示LCD4
20で輝度信号Yの微分信号が所定値より大となる部分の
色が消されて白色表示される。すなわち、被写体像の輪
郭などのコントラストが高い部分が高輝度で白く強調し
て表示される。
【0026】一方、微分回路460aで微分された微分信号
がオペアンプ460eに入力されている所定の電圧Vrより小
さいとき、オペアンプ460eからスイッチ460dを駆動する
駆動信号が出力されないのでスイッチ460dはb回路側に
切換られる。この結果、スイッチ460dのコモン端子2cお
よびコモン端子1cから出力される色差信号R−Y、色差
信号B−Yは、それぞれR−Y信号メモリ435b、B−Y
信号メモリ435cから出力された色差信号R−Y、色差信
号B−Yとなる。表示LCD420へはこれら色差信号お
よび微分信号が加算された輝度信号Y’が供給されるの
で、被写体像のコントラストが低い部分の色は色差信号
R−Y、色差信号B−Yに基づいて表示される。以上の
ピーキング処理動作は、表示LCD420で表示される各
画素ごとに行われる。
【0027】ピーキング処理モードが解除されてピーキ
ング処理回路460でピーキング処理を行わない場合、C
PU439の指令によりスイッチ461がb回路側に切換られ
る。スイッチ461がb回路側に切換られると、B−Y信号
メモリ435c、R−Y信号メモリ435bおよびY信号メモリ
435aから出力され、スイッチ461の端子1b〜端子3bにそ
れぞれ入力された各信号が表示LCD420へ供給され
る。
【0028】上述したように電子スチルカメラ1は、メ
インスイッチ8に連動して操作される記録/再生切換え
スイッチ467により記録モード(REC(S)およびREC(C))と
再生モード(PLAY)が選択される。両動作モードにおい
て、それぞれカメラ動作を選択/設定するためのメニュ
ー設定モードが設けられている。本発明による電子スチ
ルカメラ1は記録モードにおける動作に特徴があるの
で、記録モードを中心に説明する。
【0029】−記録動作− メインスイッチ8を1コマ撮影の記録モード:REC(S)位
置に切換え操作すると、デジタルスチルカメラ1は電源
オンとともに1コマ撮影の記録モードに切換えられる。
CPU439にシャッターボタン9に連動する半押しスイッ
チと全押しスイッチ(以下、シャッターボタン9と呼
ぶ)から半押し信号と全押し信号がそれぞれ入力され
る。シャッターボタン9による半押し信号が入力される
と、CPU439がCCD214による画像データのコントラ
ストに基づいて可動レンズ2の焦点調節状態を検出す
る。そして、可動レンズ2に入射する被写体光が撮像装
置であるCCD214上で結像するように可動レンズ2を合
焦位置へ駆動する。また、シャッターボタン9による半
押し信号がCPU439に入力されたとき、CPU439はC
CD214による画像データから被写体の輝度を検出し、
検出した輝度に基づき露出演算を行う。
【0030】ズーム操作ボタン466が操作されると、C
PU439からの指令によりズームレンズ駆動回路429が可
動レンズ2を駆動し、焦点距離を変化させる。ズーム操
作ボタン14は、望遠側(T)と広角側(W)のうち、い
ずれか押されている側に焦点距離が移動される。
【0031】半押し信号に引続いてシャッターボタン9
がオン操作され、全押し信号がCPU439に入力される
と、露出演算の結果と閃光撮影モードボタン11によりあ
らかじめ設定されたモード設定とに応じて閃光装置4が
発光し、可動レンズ2からの被写体光LがCCD214の受
光面上で結像することにより、CCD214には被写体像
の明るさに応じた信号電荷が蓄積される。CCD214は
DSP433およびCCD駆動回路434によりタイミング制
御され、CCD214に蓄積された信号電荷が上記両回路
から出力される駆動パルスにより吐き出され、ノイズ除
去回路や直流再生回路などを含む画像処理部431に入力
される。画像処理部431でアナログ画像信号に対してノ
イズ除去、ゲインコントロールなどのアナログ処理が施
された後、A/D変換回路432によってデジタル信号に
変換される。
【0032】デジタル変換された信号は、上述したDS
P433に導かれ、そこで輪郭補償、ガンマ補正等の画像
前処理が行われて一旦バッファメモリ436に格納され
る。そして、CPU439とバッファメモリ436との間で画
像データの授受を行い、格納されている画像データから
ホワイトバランス調整値を求め、この調整値に基づいて
DSP433でホワイトバランス調整が行われ、ホワイト
バランス調整後の画像データが再びバッファメモリ436
へ格納される。バッファメモリ436に記憶された画像デ
ータは、DSP433で表示用の画像データに処理され、
この画像データがフレームメモリ435に書き込まれるこ
とにより、表示LCD420にフリーズ画像と呼ばれる撮
影画面が表示される。
【0033】上述したような画像前処理が行なわれた画
像データに対してはさらに、DSP433によりJPEG
圧縮のためのフォーマット処理(画像後処理)が行なわ
れ、さらにJPEG方式で所定の比率にデータ圧縮を受
け、CPU439により所定のデータ名を付与されてタイ
マ445からのタイム情報とともに、フラッシュメモリ等
の記録媒体(PCカード、CFカードなど)424に記録
される。
【0034】−メニュー設定− 図6は電子スチルカメラ1の表示LCD420に表示される
記録モードのメニュー設定画面を説明する図である。記
録モードにおいて図1のメニューボタン16が押される
と、図6(a)のようなメニュー設定画面が電子スチルカ
メラ1の表示LCD420に表示される。選択ダイヤル17ま
たはズーム操作ボタン14(メニュー設定モード中は選択
スイッチとして機能する)が操作されることにより、た
とえば、メニューの中から「AE動作」の項目が選択さ
れ、レリーズボタン9(メニュー設定モード中は選択決
定スイッチとして機能する)が押されて「AE動作」が
選択決定されると、図6(b)のようなAE動作モードに
関するメニュー設定画面が表示LCD420に表示され
る。AE動作モードとは、CPU439が行う露出演算に
おいて、検出した被写体の輝度値に応じて予め定められ
た条件により絞り値およびシャッター速度(露光時間)を
決定する「プログラムモード」、検出した被写体の輝度
値および設定されている絞り値に応じてシャッター速度
を決定する「絞り優先モード」、検出した被写体の輝度
値および設定されているシャッター速度に応じて絞り値
を決定する「シャッター優先モード」、撮影者が絞り値
およびシャッター速度を決定する「オフ(マニュア
ル)」のことである。
【0035】選択ダイヤル17またはズーム操作ボタン14
が操作されることにより、たとえば、メニューの中から
「絞り優先モード」の項目が選択される。レリーズボタ
ン9が押されて「絞り優先モード」の項目が選択決定さ
れると、検出した輝度値および設定されている絞り値に
応じてシャッター速度を決定する動作モードが選択され
る。
【0036】また、選択ダイヤル17またはズーム操作ボ
タン14によりメニューの中から「AF動作」の項目を選
択したとき(図7(a))、レリーズボタン9を押して「AF
動作」を選択決定すると、図7(b)のようなAF動作モ
ードに関するメニュー設定画面が表示LCD420に表示
される。AF動作モードとは、メインスイッチ8により
カメラが記録モードに設定されているとき焦点検出動作
が常に行われる「コンティニュアスAFモード」と、レ
リーズボタン9による半押し信号がCPU439に入力され
たときにのみ行われる「シングルAFモード」と、電子
スチルカメラ1が焦点検出動作を行わずに、撮影者がピ
ント合わせをマニュアルで行う「オフ(マニュアル)」の
ことである。
【0037】選択ダイヤル17またはズーム操作ボタン14
が操作されることにより、メニューの中から「シングル
AFモード」の項目が選択される。レリーズボタン9が
押されて「シングルAFモード」の項目が選択決定され
ると、半押し信号がCPU439に入力されたときにのみ
焦点検出が行われる動作モードが選択される。
【0038】メニューによるこれらの設定内容は、再び
メニューボタン16が押されることにより、メニュー設定
モードから記録モードに復帰したときから有効になる。
【0039】以上説明したようなメニュー設定は、上述
したAEモードおよびAFモードの他に露出補正、測光
方式およびホワイトバランス調整値の選択などの撮影機
能に関するカメラ動作を詳細に設定するために使用され
るものである。このメニュー設定モード中は、表示LC
D420に図6および図7のようなメニュー画面が表示さ
れ、可動レンズ2を通して撮像している被写体像の画面
は表示されない。
【0040】−間引き読出し− 表示LCD420は、図1に示されるように電子スチルカ
メラ1のモニターユニット1bに設けられた小型の液晶表
示器であり、CCD214で撮像される全画素数に対して
表示画素数が少ない。そこで、CCD214で撮像された
被写体像を表示LCD420で表示する場合は、CCD214
で蓄積された蓄積電荷が表示LCD420の表示解像度に
合わせて所定の割合で間引きして読出される。
【0041】図8は、CCD214で撮像された被写体像
を構成する画素並びと、被写体像を表示LCD420上に
表示するために間引きして読出される画素を説明する図
である。図8において、黒く塗られた画素が表示LCD
420で表示するために間引き読出しされる画素を示して
おり、CCD214で撮像される画素について、縦方向お
よび横方向にそれぞれ5画素につき1画素の割合で読出
される。
【0042】カラー画像を撮像するためにCCD214上
に色フィルタが設けられている場合は、図9(a)に示す
ようにR、G、Bの原色フィルタが配置される場合と、
図9(b)に示すようにG、Ye、Cy、Maの補色フィルタ
が配置される場合とがある。図9(a)および図9(b)のい
ずれの場合でも、縦横両方向において2画素おき、4画
素おき、…というように2の倍数の画素を間引いて読出
すようにすれば、間引きする前のCCD214上の色フィ
ルタの配列順序と、間引きして読出されたデータに対応
する色フィルタの配列順序とが一致するので、間引きを
行っても間引き前の色が再現される。図9(a),(b)にお
いて斜線を引いた画素は、5画素につき1画素の割合で
読出される場合の画素位置である。
【0043】以上の間引き読出しはCPU439に制御さ
れる画像処理部431により行われる。すなわち、画像処
理部431がCCD214から出力される画像信号を表示LC
D420の表示解像度に応じた所定のタイミングでサンプ
リングすることにより、CCD214で撮像された被写体
像が間引いて読出される。
【0044】上記の説明による間引き読出しは、上述し
たピーキング処理を施して被写体像を表示LCD420上
に表示する場合など、CCD214で撮像されている被写
体像をスルー画像表示する、いわゆる電子ビューファイ
ンダーモードにおいて行われるものである。上述した記
録動作のように、レリーズボタン9により全押し信号が
入力された場合においては、CCD214で撮像された全
ての蓄積電荷が間引きすることなく読出される。
【0045】−焦点調節状態の検出− 可動レンズ2による焦点位置の調節状態を自動的に検出
する検出動作(オートフォーカス:AF)は、たとえば、
被写界の中心部分の特定の領域の被写体画像について行
われる。なお、被写体画像は上述した図8のように間引
いて読出される。図10は間引いて読出された各画素の
位置と画素の出力値との関係を示すグラフの例である。
グラフは被写体に応じた曲線を示し、曲線の変化が大き
いほど被写体のコントラストが高い。したがって、被写
体のコントラストが最高となるように、いわゆる山登り
法により焦点位置の調節状態を検出し、レンズ駆動回路
430を駆動して可動レンズ2の焦点位置を調整して合焦さ
せる。
【0046】−ピーキング処理を行う条件− 図11は第一の実施の形態による電子スチルカメラ1の
ピーキング処理を行うか否かの判定処理を示すフローチ
ャートである。図11のステップS111において、マ
ニュアルフォーカスモードに設定されているか否かが判
定される。上述した図7の「AF動作」設定メニューで
「オフ(マニュアル)」に設定されているとき、ステップ
S111で肯定判定され(ステップS111のY)、ス
テップS112へ進んでピーキング処理を行うピーキン
グ処理モードに設定する。一方、図7の「AF動作設定
メニュー」で「コンティニュアスAFモード」または
「シングルAFモード」に設定されているとき、ステッ
プS111で否定判定され(ステップS111のN)、
ステップS113へ進んでピーキング処理モードを解除
する。
【0047】このように構成された電子スチルカメラ1
の記録モードの撮影処理について説明する。図12は、
レリーズボタン9による半押し操作信号で起動されるプ
ログラムを示すフローチャートである。CPU439に
は、レリーズボタン9の操作により半押し操作信号と全
押し操作信号がそれぞれ入力される。ステップS1にお
いて、画像処理部431で画像信号を増幅する増幅率が焦
点検出時の所定値に変更され、絞り板215上の全光束を
通過させる開口部215aが光路上にセットされる。ステッ
プS2ではシャッター板208の全ての光束を通過させる
開口部208bが光路上になるようにセットされる。ステッ
プS3でCCD214に電荷が蓄積されて被写体像が撮像
される。ステップS4において、CCD214に蓄積され
た蓄積電荷を表示LCD420の表示解像度に応じた所定
の割合に間引きして読出すことにより、撮像された画像
信号に基づいた画像データが読み出される。
【0048】ステップS5において、読出された画像デ
ータが画像処理部431でアナログ処理され、A/D変換
回路432でデジタル信号に変換された後、DSP433で所
定の画像処理が施される。ステップS6において、画像
処理後の画像データがフレームメモリ435に書き込まれ
ることにより、表示LCD420にスルー画像が表示され
る。このとき、ピーキング処理を行うようにピーキング
処理モードに設定されている場合は、CPU439の指令
によりスイッチ461がa回路側に切換られて、被写体像の
輪郭などのコントラストが高い部分が高輝度で白く強調
して表示される。
【0049】ステップS7において、オートフォーカス
(AF)モードか否かが判定され、肯定判定されるとステッ
プS8へ進み、否定判定されるとステップS12へ進
む。ステップS8において、画像データの中にコントラ
ストが検出可能か否かが判定される。コントラストが検
出可能と判定される(ステップS8のY)とステップS
9へ進み、コントラストが検出可能でないと判定される
(ステップS8のN)とステップS11へ進んで表示回
路440を介して表示パネル10に合焦不可能の警告表示を
行い、ステップS1へ戻る。
【0050】ステップS9では、画像データの中に検出
されたコントラストが所定値より高いか否かが判定され
る。否定判定される(ステップS9のN)とステップS
10へ進み、レンズ駆動回路430を駆動して可動レンズ2
の焦点位置を調整する。一方、肯定判定される(ステッ
プS9のY)と合焦されたとみなしてステップS12へ
進む。ステップS12において、全押し操作信号が入力
されたと判定される(ステップS12のY)と、ステッ
プS13に続く撮影シーケンスが実行される。一方、全
押し操作信号が入力されないと判定されたとき(ステッ
プS12のN)は、ステップS1に戻る。
【0051】ステップS13では、画像データから被写
体の輝度値が算出され、露出演算が行われる。ステップ
S14で絞り板215の所定の開口部が光路上にセットさ
れ、画像処理部431で画像信号を増幅する増幅率が焦点
検出時の設定値から撮影時の所定の設定値に変更され
る。ステップS15において、CCD214が所定時間露
光されて電荷が蓄積され、被写体像が撮像される。露光
終了後、ステップS16でシャッター板208上の完全遮
光部208aが光路上にセットされる。ステップS17に
おいて、CCD214から蓄積電荷を間引きすることなく
読出すことにより、撮像された画像信号に基づいた画像
データが読み出される。
【0052】ステップS18において、読み出された画
像データが画像処理部431でアナログ処理され、A/D
変換回路432でデジタル信号に変換された後、DSP433
で画像処理される。ステップS19で画像処理後の画像
データがフレームメモリ435に書き込まれることによ
り、表示LCD420にフリーズ画像が表示される。ステ
ップS20において、画像処理後のデータが所定のフォ
ーマットにより圧縮され、メモリカード424に記録され
る。以上により、図12による一連の記録モードの撮影
処理が終了する。
【0053】第一の実施の形態の特徴についてまとめ
る。 (1)マニュアルフォーカスモードに設定された場合に
ピーキング処理を行うピーキング処理モードに設定する
ようにしたので、合焦時に被写体像のコントラストが高
くなった部分が表示LCD420上に強調して表示され、
撮影者がピント調整を行う場合に合焦したか否かの確
認、および被写体像のどの部分で合焦したかの確認が容
易になる。したがって電子スチルカメラの操作性が向上
する。 (2)撮影者がピント合わせをする必要がないオートフ
ォーカスモード(コンティニュアスAFモードおよびシ
ングルAFモード)の場合はピーキング処理を行わない
ようにしたので、撮影者は表示LCD420上で自然な被
写体像を見ることが可能になる。 (3)ピーキング処理は、CCD214で撮像された撮像
信号のうちY信号メモリ435aに記憶されている輝度信号
を微分回路460aで微分し、その微分信号を加算回路460c
で元の輝度信号と足し合わせて表示LCD420上に表示
するようにしたので、被写体像の輪郭などのコントラス
トがはっきりするほど、その部分が黒または白に強調さ
れる。さらに、微分回路460aの出力が所定の電圧Vrより
大となるとき色差信号R−Yおよび色差信号B−Yを0
にするようにしたので、とくにコントラストが高い部分
は白色表示されて視認性がよくなる。 (4)電子ビューファインダーモードにおいて、CCD
214で撮像されて蓄積された信号電荷を表示LCD420の
表示解像度に応じた所定の割合に間引きして読出すよう
にしたので、全ての信号電荷を読出す場合に比べて読出
すデータの数が少なくなり、バッファメモリ436の使用
領域を削減することができる。さらに、CPU439およ
びDSP433における処理の負担を軽減できるから、処
理時間の短縮および消費電力を低減する効果が得られ
る。 (5)可動レンズ2による焦点位置の調節状態を自動的
に検出するオートフォーカス(AF)動作、および上記
(3)によるピーキング処理はともに上記(4)により間引
き読出しされた被写体画像について行うようにしたの
で、AF動作により主要被写体に合焦した場合に、AF
動作で使用された画像データと同一の画像データをピー
キング処理により強調して表示することが可能になる。
したがって、合焦した被写体と強調して表示される被写
体像とが常に一致するから操作感が向上する。
【0054】上記の説明では、メニュー設定によりマニ
ュアルフォーカス(MF)モードとオートフォーカスモード
(コンティニュアスAF(CAF)モードおよびシングルA
F(SAF)モード)とを切換えるようにしたが、メニュー
設定の代わりに図3に示すCAF/SAF/MF切換えスイッチ46
3により切換えるようにしてもよい。
【0055】また、上記の説明では、ピーキング処理回
路460を用いてピーキング処理を行うようにしたが、ピ
ーキング処理回路460で行った処理をソフトウエアによ
り処理するようにしてもよい。この場合、CPU439が
バッファメモリ436上にある画像データに対して必要に
応じてピーキング処理を行い、ピーキング処理後の画像
データをフレームメモリ435に書き込むようにする。こ
のようにすれば、ピーキング処理回路460およびスイッ
チ461、スイッチ470が不要になり、コストを低減する効
果が得られる。
【0056】上述したピーキング処理回路460の説明で
は、被写体像の輪郭などのコントラストが高い部分を高
輝度で白く強調して表示するようにしたが、白色の代わ
りに背景に対する補色で表示するようにしてもよい。ま
た、白色と黒色を点滅させて表示するようにしてもよ
い。このようにすれば、被写体像の背景色が白くて強調
された白色部分が目立たない場合でも、補色表示または
白黒の点滅表示を行うことにより強調された部分が見や
すくなるという効果が得られる。
【0057】また、上述したピーキング処理回路460の
説明では、絞り値(光路に設定されている絞り板215の開
口215a〜215g)に関係なくピーキング処理を行うように
したが、絞り値に応じて微分回路460aのゲインおよびオ
ペアンプ460eに入力される所定の電圧Vrを変化させるよ
うにしてもよい。たとえば、絞り開放で被写界深度が浅
い場合は輪郭を強く強調するようにし、絞りを絞り込ん
だ場合は被写界深度が深くなるので輪郭を弱めに強調す
るようにする。このようにすれば、被写界深度が深くて
ピントの合った部分が多い場合に、これらがすべてピー
キング処理により強調されて画面全体が高輝度でギラギ
ラと表示されることが防止される。
【0058】さらにまた、上記の微分回路460aのゲイン
およびオペアンプ460eに入力される所定の電圧Vrを被写
体像の背景の明るさに応じて変化させるようにしてもよ
い。背景が明るい場合は輪郭を強く強調し、背景が暗い
場合は輪郭を弱めに強調するようにすれば、背景の明る
さが変化する場合でも強調された部分が見やすくなると
いう効果が得られる。
【0059】−第二の実施の形態− 第二の実施の形態では、第一の実施の形態に比べてピー
キング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図13は
第二の実施の形態による電子スチルカメラ1における判
定処理を示すフローチャートである。図13のステップ
S121において、絞り優先のAEモードまたはマニュ
アルモードに設定されているか否かが判定される。上述
した図6の「AE動作」設定メニューで「絞り優先」ま
たは「オフ(マニュアル)」に設定されているとき、ステ
ップS121で肯定判定され(ステップS121の
Y)、ステップS122へ進んでピーキング処理を行う
ピーキング処理モードに設定する。一方、図6の「AE
動作設定メニュー」で「プログラム」、「シャッター優
先」および「オフ(マニュアル)」のいずれかに設定さ
れているとき、ステップS121で否定判定され(ステ
ップS121のN)、ステップS123へ進んでピーキ
ング処理モードを解除する。
【0060】第二の実施の形態の特徴についてまとめ
る。 (1)絞り優先により露出演算を行うAEモード、また
はマニュアルにより露出を行うモードに設定された場合
にピーキング処理を行うピーキング処理モードに設定す
るようにしたので、合焦時に被写体像のコントラストが
高くなった部分が表示LCD420上に強調して表示され
る。この結果、撮影者が被写界深度を考慮する可能性が
高い状況でピーキング処理が行われるので、表示LCD
420上でピントの合っている部分の確認が容易になる。 (2)被写界深度を考慮する可能性が低いプログラムA
Eモードおよびシャッター速度優先によるAEモードの
場合はピーキング処理を行わないようにしたので、撮影
者は表示LCD420上で自然な被写体像を見ることが可
能になる。
【0061】以上の説明では、メニュー設定により絞り
優先、プログラム、シャッター優先およびマニュアルと
を切換えるようにしたが、メニュー設定の代わりに図3
に示すAEモード切換えスイッチ464により切換えるよ
うにしてもよい。
【0062】−第三の実施の形態− 第三の実施の形態では、第一、第二の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
14は第三の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図14のス
テップS131において、ピーキング処理モードに設定
されているか否かを示すフラグFを初期値0にする。ス
テップS132において、レリーズボタン9がダブルク
リック操作されたか否かが判定される。ダブルクリック
操作は、所定時間内にレリーズボタン9による半押し信
号の入力が2回行われる操作をいう。ダブルクリック操
作されたと判定される(ステップS132のY)とステ
ップS133へ進み、フラグFが0か否かが判定され
る。ダブルクリック操作が行われていないと判定される
(ステップS132のN)とステップS134へ進み、
所定時間のタイマー処理がタイムアップしたか否かが判
定される。
【0063】ステップS134において、タイムアップ
したと肯定判定されると図14の処理を終了し、否定判
定されるとステップS132へ戻る。ステップS133
において、フラグFが0と判定される(ステップS13
3のY)とステップS135へ進んでピーキング処理モ
ードに設定し、ステップS136でフラグFを1にセッ
トして図14の処理を終了する。一方、ステップS13
3において、フラグFが0でないと判定される(ステッ
プS133のN)とステップS137へ進んでピーキン
グ処理モードを解除し、ステップS138でフラグFを
0にセットして図14の処理を終了する。
【0064】第三の実施の形態の特徴についてまとめ
る。レリーズボタン9をダブルクリック操作するだけで
ピーキング処理モードの設定および解除を行えるように
したので、撮影者が他の操作部材を操作することなく迅
速に撮影を行うことができる。
【0065】−第四の実施の形態− 第四の実施の形態では、第一〜第三の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
15は第四の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図15のス
テップS141において、シャッターボタン9による半
押し信号が入力されたか否かが判定される。ステップS
141で肯定判定される(ステップS141のY)と、
ステップS142へ進んでピーキング処理を行うピーキ
ング処理モードに設定する。一方、ステップS141で
否定判定される(ステップS141のN)と、ステップ
S143へ進んでピーキング処理モードを解除する。
【0066】第四の実施の形態の特徴についてまとめ
る。レリーズボタン9を半押し操作するとピーキング処
理モードに設定され、半押し操作をやめるとピーキング
処理モードが解除されるようにしたので、撮影者がレリ
ーズボタン9から指を離すことなく迅速に撮影を行うこ
とができる。
【0067】−第五の実施の形態− 第五の実施の形態では、第一〜第四の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
16は第五の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図16のス
テップS151において、ピント調整を行うための距離
環462が回されたか否かが判定される。否定判定される
(ステップS151のN)と距離環462が操作されるの
を待ち、肯定判定される(ステップS151のY)と、
ステップS152へ進んで所定時間(たとえば、約16
秒)のタイマーがセットされる。ステップS153にお
いてピーキングモードに設定され、ステップS154で
タイムアップしたか否かが判定される。タイムアップし
たと判定される(ステップS154のY)とステップS
155へ進み、ピーキング処理モードを解除して図16
の処理を終了する。ステップS154で否定判定された
とき(ステップS154のN)は、タイムアップするの
を待つ。
【0068】第五の実施の形態の特徴についてまとめ
る。撮影者がピント調整を行うために距離環462を操作
するとピーキング処理モードに設定し、約16秒経過す
るとピーキング処理モードを解除するようにしたので、
撮影者がピント合わせを行うときだけ自動的にピーキン
グ処理が行われてカメラの操作性が向上する。
【0069】−第六の実施の形態− 第六の実施の形態では、第一〜第五の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
17は第六の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図17のス
テップS161において、可動レンズ2の焦点距離を変
更するためにズーム操作ボタン14が操作されているか否
かが判定される。ステップS161で肯定判定される
(ステップS161のY)と、ステップS162へ進ん
でピーキング処理を行わないようにピーキング処理モー
ドを解除する。一方、ステップS161で否定判定され
る(ステップS161のN)と、ステップS163へ進
んでピーキング処理モードに設定する。
【0070】第六の実施の形態の特徴についてまとめ
る。撮影者がズーム倍率を変更するためにズーム操作ボ
タン14を操作するとピーキング処理モードを解除し、ズ
ーム操作ボタン14の操作を終了するとピーキング処理モ
ードに設定するようにしたので、たとえば、ズーミング
動作により一時的にピントがずれる場合でもピーキング
処理が行われないから、ズーミング動作により表示LC
D420上の被写体像の輪郭部分が強調されたりされなか
ったりということがなくなり、撮影者が違和感を感じる
ことが防止される。
【0071】−第七の実施の形態− 第七の実施の形態では、第一〜第六の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
18は第七の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図18のス
テップS171において、CCD214による画像データ
から検出した被写体の輝度が所定値以下か否かが判定さ
れる。ステップS171で肯定判定される(ステップS
171のY)と、ステップS172へ進んでピーキング
処理を行わないようにピーキング処理モードを解除す
る。一方、ステップS171で否定判定される(ステッ
プS171のN)と、ステップS173へ進んでピーキ
ング処理モードに設定する。
【0072】第七の実施の形態の特徴についてまとめ
る。被写体の輝度値が所定値以下の場合にピーキング処
理モードを解除するようにしたので、被写体の低輝度に
起因したコントラストの低下により、合焦しているにも
かかわらず表示LCD420上の被写体像の輪郭部分が強
調されずに撮影者が合焦していないと誤解することが防
止される。また、合焦していない背景に明るい部分があ
った場合に、背景の明るい部分を強調することを防止す
る効果も得られる。
【0073】−第八の実施の形態− 第八の実施の形態では、第一〜第七の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
19は第八の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図19のス
テップS181において、メインスイッチ8がREC(C)位
置に操作されて連写モードまたは動画モードに設定され
ているか否かが判定される。連写モードと動画モードと
の切換えは、メニュー設定の中にある不図示の動画モー
ド設定画面において、動画モードをオフすれば連写モー
ドに、動画モードをオンすれば動画モードに切換わる。
連写モードはレリーズボタン9を押し続けると1秒間に
約8コマの割合で連続的に撮影するモードであり、動画
モードは1秒間に約30〜60コマの撮影を行うモード
である。
【0074】ステップS181で肯定判定される(ステ
ップS181のY)と、ステップS182へ進んでピー
キング処理を行わないようにピーキング処理モードを解
除する。一方、ステップS181で否定判定される(ス
テップS181のN)と、ステップS183へ進んでピ
ーキング処理モードに設定する。
【0075】第八の実施の形態の特徴についてまとめ
る。連写モードまたは動画モードに設定されている場合
にピーキング処理モードを解除するようにしたので、C
PU439における処理の負荷を低減して1コマ当たりの
撮影処理時間を短縮し、より多くの撮影コマ数を確保す
る効果が得られる。
【0076】−第九の実施の形態− 第九の実施の形態では、第一〜第八の実施の形態に比べ
てピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。図
20は第九の実施の形態による電子スチルカメラ1にお
ける判定処理を示すフローチャートである。図20のス
テップS191において、メインスイッチ8により再生
モードに設定されているか否かが判定される。ステップ
S191で肯定判定される(ステップS191のY)
と、ステップS192へ進んでピーキング処理を行わな
いようにピーキング処理モードを解除する。一方、ステ
ップS191で否定判定される(ステップS191の
N)と、ステップS193へ進んでピーキング処理モー
ドに設定する。
【0077】第九の実施の形態の特徴についてまとめ
る。再生モードに設定されるとピーキング処理モードを
解除するようにしたので、ピント合わせを行う必要がな
い再生モードにおいて、表示LCD420上に自然な記録
画像を再生することが可能になる。
【0078】−第十の実施の形態− 第十の実施の形態では、電子スチルカメラ1がメインス
イッチ8により記録モードで使用されているとき、自動
的にピーキング処理モードが解除される場合について説
明する。第十の実施の形態は、第一〜第九の実施の形態
に比べてピーキング処理を行うか否かの判定処理が異な
る。図21は第十の実施の形態による半押し信号で起動
される撮影処理のフローチャートである。図21におい
て、ステップS241〜ステップS258までの処理は
図12におけるステップS1〜ステップS18と同じ処
理が行われる。
【0079】ステップS259において、ピーキング処
理モードが解除されてピーキング処理回路460がオフさ
れる。ステップS260で画像処理後の画像データがフ
レームメモリ435に書き込まれることにより、表示LC
D420にピーキング処理が行われないフリーズ画像が表
示される。ステップS261において、画像処理後のデ
ータが所定のフォーマットにより圧縮され、メモリカー
ド424に記録される。以上の処理により、図21による
一連の撮影処理が終了する。
【0080】第十の実施の形態の特徴についてまとめ
る。レリーズボタン9が全押しされた後に撮像された画
像に対してピント合わせなどを行う必要がないので、ス
テップS259においてピーキング処理モードを解除す
るようにした。この結果、ステップS260においてピ
ーキング処理を行わない自然なフリーズ画像を表示LC
D420上に表示することが可能になる。
【0081】−第十一の実施の形態− 第十一の実施の形態では、第一〜第十の実施の形態に比
べてピーキング処理を行うか否かの判定処理が異なる。
図22は第十一の実施の形態による電子スチルカメラ1
における判定処理を示すフローチャートである。図22
のステップS201において、撮影距離モードボタン12
により遠景撮影モードに設定されているか、または距離
環462が無限遠(∞)位置に設定されているか否かが判
定される。撮影距離モードボタン12が押されるごとに、
マクロ撮影モード→遠景撮影モード→通常距離の撮影モ
ードがサイクリックに切換わる。遠景撮影モードでは、
オートフォーカスモードに設定されている場合でも、距
離環462が無限遠位置に調整される。
【0082】ステップS201で肯定判定される(ステ
ップS201のY)と、ステップS202へ進んでピー
キング処理を行わないようにピーキング処理モードを解
除する。一方、ステップS201で否定判定される(ス
テップS201のN)と、ステップS203へ進んでピ
ーキング処理モードに設定する。
【0083】第十一の実施の形態の特徴についてまとめ
る。遠景撮影モードに設定されている場合や距離環462
が無限遠位置に設定されている場合にピーキング処理モ
ードを解除するようにしたので、無限遠の被写体を撮影
する場合において、被写体像のコントラストが低くて輪
郭の強調が正しく行われないとき、このような状況を回
避する効果が得られる。
【0084】−第十二の実施の形態− 第十二の実施の形態では、第一〜第十一の実施の形態に
比べてピーキング処理を行うか否かの判定処理が異な
る。図23は第十二の実施の形態による電子スチルカメ
ラ1における判定処理を示すフローチャートである。図
23のステップS211において、コンティニュアスA
Fモードに設定されているか否かが判定される。ステッ
プS211で肯定判定される(ステップS211のY)
と、ステップS212へ進んでピーキング処理を行わな
いようにピーキング処理モードを解除する。一方、ステ
ップS211で否定判定される(ステップS201の
N)と、ステップS213へ進んでシングルAFモード
に設定されているか否かが判定される。
【0085】マニュアルフォーカス(MF)モードに設定さ
れているときは否定判定され(ステップS213の
N)、ステップS214へ進んでピーキング処理モード
に設定して図22の処理を終了する。シングルAFモー
ドに設定されているときは肯定判定され(ステップS2
13のY)、ステップS215へ進んでピーキング処理
モードを解除する。ステップS216において、焦点調
節状態を検出して可動レンズ2の駆動するAF動作が行
われ、ステップS217で合焦したか否かが判定され
る。否定判定される(ステップS217のN)と再びス
テップS216へ戻り、肯定判定される(ステップS2
17のY)とステップS218へ進んでピーキング処理
モードに設定する。ステップS219において、合焦さ
れたときの被写体像がコントラストの高い部分を強調し
て表示される。
【0086】第十二の実施の形態の特徴についてまとめ
る。 (1)撮影者が表示LCD420上に表示された被写体像
を確認しながら撮影する可能性が高いコンティニュアス
AFモードではピーキング処理モードを解除するように
したので、撮影者の目の疲れを防止する効果が得られ
る。 (2)シングルAFモードに設定された場合は合焦する
までピーキング処理モードを解除し、合焦後にピーキン
グ処理モードに設定するようにしたので、撮影者が合焦
前に表示LCD420上で自然な被写体像を確認すること
ができ、合焦後は輪郭が強調された被写体像から被写界
深度を確認することが可能になる。
【0087】−第十三の実施の形態− 第十三の実施の形態では、第一〜第十二の実施の形態に
比べてピーキング処理を行うか否かの判定処理が異な
る。図24は第十三の実施の形態による電子スチルカメ
ラ1における判定処理を示すフローチャートである。図
24のステップS221において、モニター表示ボタン
15により表示LCD420の表示がオフされているか否か
が判定される。ステップS221で肯定判定される(ス
テップS221のY)と、ステップS222へ進んでス
イッチ470を駆動し、ピーキング処理回路460に供給され
る電源をオフする。このときピーキング処理モードも解
除される。一方、ステップS221で否定判定される
(ステップS221のN)と、ステップS223へ進ん
でスイッチ470を駆動し、ピーキング処理回路460に供給
される電源をオンする。このときピーキング処理モード
に設定される。
【0088】第十三の実施の形態の特徴についてまとめ
る。表示LCD420の表示がオフされている場合は、ピ
ーキング処理モードを解除する上にピーキング処理回路
460に印加される電源をオフするようにしたので、省電
力の効果が得られる。
【0089】−第十四の実施の形態− 第十四の実施の形態では、第一〜第十三の実施の形態に
比べてピーキング処理を行うか否かの判定処理が異な
る。図25は第十四の実施の形態による電子スチルカメ
ラ1における判定処理を示すフローチャートである。図
25のステップS231において、撮影距離モードボタ
ン12によりマクロ撮影モードに設定されているか否かが
判定される。ステップS231で肯定判定される(ステ
ップS231のY)と、ステップS232へ進んでピー
キング処理を行うピーキング処理モードに設定する。一
方、ステップS231で否定判定される(ステップS2
31のN)と、ステップS233へ進んでピーキング処
理モードを解除する。
【0090】第十四の実施の形態の特徴についてまとめ
る。マクロ撮影モードに設定されるとピーキング処理モ
ードに設定するようにしたので、表示LCD420上の被
写体像のうちピントが合っている部分の確認が容易にな
りカメラの操作性が向上する効果が得られる。
【0091】以上の説明では、第一〜第十四の実施の形
態によるピーキング処理を行うか否かの判定処理をそれ
ぞれ単独で行うように説明したが、これら各実施の形態
による判定処理を任意に組み合わせて行うようにしても
よい。
【0092】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明すると、CCD214が撮像装置に、メモリカード424が
記録媒体に、CPU439が記録制御手段、コントラスト
検出手段および焦点検出手段に、ピーキング処理回路46
0が信号処理手段に、CPU439および画像処理部431が
間引き手段に、表示LCD420が表示手段にそれぞれ対
応する。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1の発明では、電子スチルカメラに撮像装
置から出力された撮像信号を強調する信号処理手段を備
えるようにしたので、信号処理手段でピーキング処理を
行う場合には、撮影者がマニュアルでピント合わせを行
うとき合焦したか否かの確認が容易になり、カメラの操
作性が向上する。 (2)請求項2の発明では、撮像装置から出力された撮
像信号を間引いて読出し、読出した撮像信号に対して信
号処理手段で撮像信号を強調するようにしたので、間引
きしない場合に比べて信号処理手段で処理する撮像信号
の数を少なくすることができる。この結果、信号処理手
段における処理時間を短縮できる上に、信号処理手段で
消費される電力を低減する効果が得られる。 (3)請求項3の発明では、上記(2)の構成に加えて、
間引いて読出された撮像信号を用いて被写体像を表示す
るようにしたから、信号処理手段がピーキング処理を行
う場合には、ピーキング処理により強調された撮像信号
が表示されるようになり、撮影者がマニュアルでピント
合わせを行うとき合焦したか否かの確認がし易くなる。 (4)請求項4の発明では、上記(2)の構成に加えて、
間引いて読出された撮像信号を用いて被写体像のコント
ラストを検出し、この結果を用いて撮影レンズの焦点調
節状態を検出するようにしたから、焦点調節状態の検出
に用いた撮像信号とピーキング処理により強調される撮
像信号とが一致する。この結果、合焦した被写体像に対
応する撮像信号が強調されるようになり、ピント合わせ
時の確認がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による電子スチルカメラの収納
時、および携帯時の外観を示す図で(a)が上から見た
図、(b)が後ろから見た図である。
【図2】図2は図1のカメラの通常撮影時の外観を示す
図で(a)が前から見た図、(b)が上から見た図、(c)が後
ろから見た図である。
【図3】第一の実施の形態による電子スチルカメラの回
路ブロックを示す図である。
【図4】レンズ群の斜視図である。
【図5】ピーキング処理回路、スイッチおよびフレーム
メモリの詳細を示す図である。
【図6】メニュー設定画面のAE動作の設定を説明する
図である。
【図7】メニュー設定画面のAF動作の設定を説明する
図である。
【図8】CCDで撮像された被写体像を構成する画素並
びと、間引きして読出される画素を説明する図である。
【図9】(a)はCCD上に設けられた原色フィルタの配
置例を示す図、(b)はCCD上に設けられた補色フィル
タの配置例を示す図である。
【図10】CCD上で検出された各画素の位置と、各画
素の出力値との関係を表すグラフの例である。
【図11】第一の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図12】半押し信号により起動する撮影処理のフロー
チャートである。
【図13】第二の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図14】第三の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図15】第四の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図16】第五の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図17】第六の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図18】第七の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図19】第八の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図20】第九の実施の形態によるピーキング処理を行
うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図21】第十の実施の形態による半押し信号により起
動する撮影処理のフローチャートである。
【図22】第十一の実施の形態によるピーキング処理を
行うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図23】第十二の実施の形態によるピーキング処理を
行うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図24】第十三の実施の形態によるピーキング処理を
行うか否かの判定処理のフローチャートである。
【図25】第十四の実施の形態によるピーキング処理を
行うか否かの判定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…電子スチルカメラ、 2…可動レン
ズ、4…閃光装置、 8…メイン
スイッチ、9…レリーズボタン、 12…
撮影距離モードボタン、14…ズーム操作ボタン、
15…モニター表示ボタン、16…メニューボ
タン、 17…選択ダイヤル、21…レン
ズ群、 214 …CCD、420 …表示
LCD、 429 …ズームレンズ駆動回
路、430 …レンズ駆動回路、 431 …画像
処理部、435 …フレームメモリ、 436 …
バッファメモリ、439 …CPU、
460 …ピーキング処理回路、461,470,471 …スイッ
チ、 463 …CAF/SAF/MF切換えスイッチ、46
4 …AEモード切換えスイッチ、 467 …記録/再生
切換えスイッチ、468 …連写モード切換えスイッチ、
480 …電源回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮
    像装置と、 前記撮像装置から出力された撮像信号による画像データ
    を記録媒体に記録する記録制御手段と、 前記撮像信号に所定の処理を施して前記撮像信号を強調
    する信号処理手段とを備えることを特徴とする電子スチ
    ルカメラ。
  2. 【請求項2】撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮
    像装置と、 前記撮像装置から出力された撮像信号を間引いて読み出
    す間引き手段と、 前記間引き手段により間引かれた撮像信号に対して所定
    の処理を施して前記撮像信号を強調する信号処理手段と
    を備えることを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の電子カメラにおいて、 前記間引き手段により間引かれた撮像信号を用いて被写
    体像を表示する表示手段を備えることを特徴とする電子
    カメラ。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の電子カメラにおいて、 前記間引き手段により間引かれた撮像信号を用いて前記
    被写体像のコントラストを検出するコントラスト検出手
    段と、 前記コントラスト検出手段による検出結果を用いて前記
    撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出手段とを
    備えることを特徴とする電子カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8649574B2 (en) 2006-06-09 2014-02-11 Sony Corporation Imaging apparatus, control method of imaging apparatus, and computer program

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JP4625370B2 (ja) * 2005-05-26 2011-02-02 富士フイルム株式会社 撮影装置
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