JP2006332765A - コンテンツ検索・再生方法、コンテンツ検索・再生装置、並びにプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このコンテンツ検索・再生装置は、デジタル放送を受信して、蓄積されたコンテンツ(番組蓄積部101)の利用者の所望する部分を検索・再生する場合に、利用者の指定するキーワードを入力する入力手段(KW入力部102)と、前記コンテンツを参照して、前記入力手段で入力したキーワードにマッチする字幕情報を含み、かつ視聴し始める位置として適当である位置、あるいは区間を検索する検索手段(KW検索部103、境界抽出部104)と、前記検索手段で検索された位置からあるいは区間で前記コンテンツを再生する再生手段(再生部105)とを備えるようにした。
【選択図】図1
Description
特許文献1は、映像信号に多重化されているクローズドキャプション信号を分離し、映像信号中に上記信号の存在を判別するとともに、その開始タイムコードを読み取る。このデータを元に検索リストを生成し、検索ボタンを保持した検索メニューを自動生成し、ユーザの選択入力を促す。通知されたボタン番号に対応するタイムコードを得て、その映像にジャンプして再生を開始する。これにより、ビデオやDVDの映画タイトルの映像信号に多重化されているクローズドキャプションを利用して、映画の中に出てくるセリフを検索キーとし、目的のセリフを選んで瞬時にその場面から映画を再生することができる。
1)文章の終端を検出する。
2)1フレーム内に存在するn個の画素のうち、輝度データの差が所定の値よりも大きい画素の数が所定の値よりも多い場合にシーン変化と判断する。
3)無音区間が所定の長さよりも長い場合に話題変化と判断する。
再生するときには、ユーザに指定された検索文字列に合致する文字列情報を記録媒体の中から検出し、その文字列情報に対応した切れ目の時刻よりテレビ信号を再生する。
字幕情報を検索して、利用者が入力したキーワードにマッチする位置を候補として決める。この位置候補のうち、視聴し始める位置として適当な開始位置、あるいは、区間を字幕文データユニットの境界を基に抽出する。
字幕文データユニットとは、ここでは、放送信号として送られてくる字幕データの画面上への表示単位を指す。デジタル放送システムにおいては、放送局は字幕データを、映像や音情報とは別のPES(Packetized Elementary Stream)中に格納してトランスポートストリームに多重して送出しており、デジタル放送受信装置はこのデータをトランスポートストリームから分離・解析して、字幕を画面上に表示している。本発明では、この字幕PESデータから字幕データを、画面上への表示開始時刻とともに、あるいは表示開始時刻・表示終了時刻とともに取り出して、利用する。詳細は後述する。
または、連続する字幕文データユニットの境界の、境界らしさの度合いを基に抽出するようにしてもよい。
このとき、視聴し始める位置として複数の候補がある場合に、再生時間に応じて再生開始位置あるいは再生区間を選択することができる。
以上のようにして決定した再生開始位置からコンテンツを再生させる。あるいは、決定した再生区間のコンテンツを再生させる。
(1)再生開始位置あるいは再生区間を、字幕文データユニットを基に抽出するため、少ない計算量とデータ量で実行可能である。
(2)利用者の検索要求のキーワードを含み、かつ視聴し始める位置として適当である位置から、あるいは、その前後を含むあるまとまった単位で再生することが可能になり、利用者の視聴性を高めることができる。
即ち、映像・音・字幕の各データ単位で、途中で途切れることなく再生することができるので、利用者に、見やすく、聞きやすく、あるいは/かつ理解しやすいように提示することができる。
(3)境界らしさの度合いによって候補を抽出するため、より柔軟で精度よく、視聴し始める位置として適当な位置を決定することができる。
(4)所望の部分の位置候補が複数ある場合、利用者は、再生区間の長さに応じて選択することができるため、より利用者のニーズに合った再生が可能になる。
A.装置の基本構成:
図1は、本実施形態に係るコンテンツ検索・再生装置の基本構成を示すブロック図である。同図において、コンテンツ検索・再生装置10は、番組蓄積部101、KW(キーワード)入力部102、KW検索部103、境界抽出部104、再生部105を含んで構成されている。
字幕管理データのデータユニットには、字幕の言語識別や表示書式等の字幕の属性を示す情報が含まれている。
画面に表示される字幕は、字幕文データ中のTMDと字幕文データの含まれるデータグループ中のPTSに従うことにより、映像に同期させて表示することができる。
また、文字スーパーは、字幕文データ中のTMDとSTMによって、特定の時刻に同期させて表示することができる。本発明では、この特定の時刻に表示される字幕データを、字幕文データユニットと呼び、画面上への表示開始時刻とともに、あるいは表示開始時刻・表示終了時刻とともに取り出して、利用する。
なお、上記開始位置は、KW検索部103で検出された字幕文データユニットを含み、かつ、その前後の、視聴区間として適当なあるまとまった区間(複数個の字幕文データユニット)でもよい。
図2は、本実施形態に係るコンテンツ検索・再生装置10の具体的なハードウェアの構成である。図2において、コンテンツ検索・再生装置10は、少なくとも、受信部1、CPU(中央演算装置)2、ワーキングメモリ3、入力部4、データベース5、表示部6、外部記憶装置7、外部記憶ドライバ8から構成される。
CPU2は、ワーキングメモリ3に記憶されたプログラム(システムプログラムやコンテンツ検索・再生プログラム)を実行させて、装置全体を制御する。
なお、このプログラムは、図示していないROM(Read Only Memory)に格納されるものでもよい。また、ワーキングメモリ3として用いられるRAM(Random Access Memory)の一部の記憶領域は、電源バックアップするか、あるいはEEPROM (electrically erasable programmable ROM)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成され、電源OFF後も設定条件を保持する。この記憶領域には、各種設定データや処理データ等が格納される。
データベース5は、上述の番組蓄積部101と同じであり、受信部1で受信したデータおよびCPU2の演算処理結果を格納する。
外部記憶装置7は、電源バックアップされたメモリカードやDVD−ROM等からなり、コンテンツ検索・再生処理プログラム等を記録した記録媒体である。
外部記憶ドライバ8は、外部記憶装置7の内容を読み取る。
まず、図1を用いて、コンテンツ検索・再生装置10の基本動作を述べる。
受信された放送番組(コンテンツ)から、映像・音データの他、放送受信信号に多重化されている字幕文データユニット(表示される字幕データとタイムコード)を取り出して番組蓄積部101に蓄積される。
まず、図3を用いて、番組蓄積部101に蓄積されているデータの構造を説明する。
受信した放送信号のデータは、映像データ、音(音声および音)データ、字幕データなどから構成されており、字幕文データユニットはタイムコードT(T=101、102、・・・)とともに伝送されてくる字幕文データの単位であり、この単位で時刻Tに当該ユニットの字幕文が画面上に表示される。
例えば、図3において、利用者がキーワード「ジャガイモ」を入力したとすると、字幕文データユニット中を検索して、文字列「ジャガイモ」を含む字幕文データユニットのタイムコードT(104、106)が取得され、境界抽出部104にそれらを渡す。
例えば、図3において、字幕データを基に抽出すると、取得されたタイムコードT104、106を含む位置で、視聴し始めるのに適当な位置(すなわち、境界位置)となり得るのは、102tと判断される。
図3において、103t、104t、105t、106tが存在しないのは、タイムコード103、104、105、106において、字幕データのレベルではその前後に変化が認められず、境界とは見なされなかったことを示す。
ここで、音データを基にした境界位置は、例えば、背景音の有無や変化、雑音レベルの変化、音声認識を利用した話者の変化、無音状態の変化などで決定される。
図3において、103a、104a、・・・が存在しないのは、タイムコード103、104、・・・において、音データのレベルではその前後に変化が認められず、境界とは見なされなかったことを示す。
ここで、映像データを基にした境界位置は、例えば、動きベクトル、輝度レベル、色度ヒストグラムの変化量などで決定される。
図3において、104v、106v、・・・が存在しないのは、タイムコード104、106、・・・において、映像データのレベルではその前後に変化が認められず、境界とは見なされなかったことを示す。
なお、映像データ(v)、音データ(a)、字幕データ(t)を組合せて最適な境界位置を決定するには、たとえば、キーワードを含む字幕文データユニットの或るタイムコードT1からT1+WT(たとえば0.5秒)の間に存在する各データの境界位置v,a,tのベイズ識別による。
このように複数のデータを組合わせることにより、図3の例では、タイムコード102から107の区間が最適な再生区間として決定される。
また、この境界位置情報は、当該コンテンツ検索・再生装置10に格納されていてもよいし、あるいは、別個の記録媒体に格納して、他のコンテンツ処理装置などと接続、またはネットワークを介して当該装置に転送して用いるような形態であってもよい。
また、各番組に予め設定された境界位置ではなく、利用者が指定したキーワードに対応した境界位置が抽出される可能性があるので、より利用者のニーズにあった部分(場面、シーン)が再生されることが期待できる。
あるいは、より狭い範囲の検索要求、例えば「ベーコンの切り方を知りたい」などの場合には、最適な境界位置は302である。
なお、再生途中に利用者から再生停止の要求があった場合は、そこで停止するようにする。
利用者が入力したキーワードが、番組蓄積部101に蓄積された字幕文データユニット中に含まれるか否かを判定し、検出されない場合(ステップS102/NO)、ステップS101に戻り、利用者に別のキーワードの入力を促す。
一方、抽出した境界位置候補が複数存在する場合(ステップS104/YES)、利用者に抽出した複数の境界位置を提示して選択を促し(ステップS105)、選択された境界位置からコンテンツを再生し(ステップS106)、本検索・再生の動作を終了する。
上記の実施形態1では、境界位置として、再生開始位置を抽出している。本実施形態2では、再生開始位置だけでなく、再生区間(始点と終点)を抽出し、その始点から終点までを再生するようにした。
例えば、図3において、字幕データを基にすると、抽出されたタイムコード104、106に対応する位置で、再生区間として適当な区間となり得るのは、102t−107tと判断される。
なお、再生途中に利用者から再生停止の要求があった場合は、そこで停止するようにする。
実施形態1は、利用者が入力したキーワードが1箇所、あるいは複数箇所であっても、それらを含む区間が単一、あるいは連続する区間に納まっている場合について説明した。
本実施形態3は、利用者が入力したキーワードが複数の区間に点在する場合、再生開始位置を決定する方法について説明する。なお、再生区間に関しても、同様に決定されるので、ここでは再生区間の説明を省く。
境界抽出部104が、字幕・音・映像データを基に、例えばタイムコード101と102に対応する最適な境界位置を101t、タイムコード112に対応する最適な境界位置を111tと判断した場合、これらは境界位置が離れているため、再生開始位置候補は101tと111tとなる。
また、複数の再生区間を候補として提示する場合には、再生区間(始点と終点)の長さ(時間)を提示して、利用者はその再生区間の長さに応じて選択するようにしてもよい。
境界位置候補を複数提示する場合は、当該コンテンツの終わりまでの長さ(時間)あるいは、初めからの長さ(時間)を示すことにより、利用者は再生時間を知ることができ、選択の助けとすることが出来るようになる。
再生部105は、利用者が選択した境界位置(タイムコード)に対応する位置から、あるいは再生区間のコンテンツを再生出力する。
実施形態1では、利用者が単一のキーワードを入力した場合のコンテンツの検索・再生について説明した。
本実施形態4は、利用者が複数のキーワードを入力した場合、あるいは、文を入力した場合のコンテンツの検索・再生について説明する。
図7のフローチャートを用いて、本実施形態4に係るコンテンツ検索・再生装置10の動作について説明する。以下の説明では、利用者がキーワードとして「ジャガイモとチーズ」を入力した場合を例にして説明する。
選別KWすべてを含むコンテンツが検索されなかった場合(ステップS203/NO)は、ステップS201に戻り、利用者にキーワードの再入力を促す。
例えば、図6では、「ジャガイモ」を含む字幕文データユニットのタイムコードは101、102、112であり、「チーズ」を含む字幕文データユニットのタイムコードは111、112、113、114である。
実施形態1および実施形態2では、再生開始位置あるいは再生区間を境界位置に基づいて決定した。本実施形態5では、境界位置の境界の度合いの大きい方を再生開始位置あるいは再生区間として決定するようにした。
ここで、境界の度合いとは、境界としての強度を示すもので、字幕・音・映像それぞれのデータにおいて設定することも可能であるし、字幕・音・映像のデータを複数種類組み合わせて設定してもよい。
例えば、話題の変化を表す言葉として、「ところで」、「では次に」などがあるが、前者よりも後者の方が一般に、話題の変化の度合いは“強い”ことが想定される。そこで、このような言葉の出現を的確にとらえることにより、境界の度合いを設定することが可能になり、境界位置がより柔軟で精度の高いものとなることが期待できる。
境界の度合いが「弱い」位置を境界位置と判断した場合は、より短い(詳細な)単位での再生が可能となることを意味する。一方、境界の度合いが「強い」位置を境界位置と判断した場合は、より長い単位での再生が可能となることを意味する。このように再生時間に差が出てくるため、利用者は、再生時間に応じて、境界位置を選択することが可能になる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではない。上述した実施形態を構成する各機能をそれぞれプログラム化して、予め記録媒体に書き込んでおき、この記録媒体に記録されたこれらのプログラムをコンピュータのメモリあるいは記憶装置に格納し、それを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
また、上記プログラムは、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
このように、上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コストの低廉化、および可搬性や汎用性を向上させることができる。
Claims (15)
- デジタル放送を受信して、蓄積されたコンテンツから、利用者の所望する部分を検索・再生するコンテンツ検索・再生方法において、前記コンテンツを参照して、利用者の指定したキーワードにマッチする字幕情報を含み、かつ視聴し始める位置として適当である位置を検索し、該検索した位置から前記コンテンツを再生させることを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- デジタル放送を受信して、蓄積されたコンテンツから、利用者の所望する部分を検索・再生するコンテンツ検索・再生方法において、前記コンテンツを参照して、利用者の指定したキーワードにマッチする字幕情報を含み、かつその前後の、視聴区間として適当なあるまとまった区間を検索し、該検索した区間の前記コンテンツを再生させることを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項1または2に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記再生開始位置あるいは再生区間の候補が複数ある場合、前記候補を利用者へ提示して、再生時間に応じて選択された候補を検索結果とすることを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項1または2に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記再生開始位置あるいは再生区間の候補は、前記コンテンツ中の字幕文データユニットの境界を基に抽出することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項1または2に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記再生開始位置あるいは再生区間の候補は、前記コンテンツ中の字幕文データユニットの境界の、境界らしさの度合いを基に抽出することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項4または5に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記境界または境界らしさの度合いは、前記コンテンツ中の字幕情報を基に抽出することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項4または5に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記境界または境界らしさの度合いは、前記コンテンツ中の映像情報を基に抽出することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項4または5に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記境界または境界らしさの度合いは、前記コンテンツ中の音情報を基に抽出することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項4または5に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記境界または境界らしさの度合いは、前記コンテンツ中の字幕情報、映像情報、音情報のうち、一つの情報あるいは複数の組み合わせた情報を基に抽出することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項1または2に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記再生開始位置あるいは再生区間の候補は、前記コンテンツに予め記録しておくことを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- 請求項1または2に記載のコンテンツ検索・再生方法において、前記再生開始位置あるいは再生区間の候補は、利用者の検索・再生要求に応じてその都度決定することを特徴とするコンテンツ検索・再生方法。
- デジタル放送を受信して、蓄積されたコンテンツ中の利用者の所望する部分を検索・再生するコンテンツ検索・再生装置において、利用者の指定したキーワードを入力する入力手段と、前記コンテンツを参照して、前記入力手段で入力したキーワードにマッチする字幕情報を含み、かつ視聴し始める位置として適当である位置を検索する検索手段と、前記検索手段で検索された位置から前記コンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするコンテンツ検索・再生装置。
- デジタル放送を受信して、蓄積されたコンテンツ中の利用者の所望する部分を検索・再生するコンテンツ検索・再生装置において、利用者の指定したキーワードを入力する入力手段と、前記コンテンツを参照して、前記入力手段で入力したキーワードにマッチする字幕情報を含み、かつその前後の、再生区間として適当なあるまとまった区間を検索する検索手段と、前記検索手段で検索された区間の前記コンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするコンテンツ検索・再生装置。
- コンピュータに、請求項1乃至11のいずれかに記載のコンテンツ検索・再生方法を実行させる、あるいは、請求項12または13に記載のコンテンツ検索・再生装置の機能を実現させるためのプログラム。
- コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項14に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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