以下、本発明に係る一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の情報生成装置としての地図情報生成装置であって、例えば車両などの移動体に搭載される表示装置で地図を表示させるための地図情報を生成する構成を例示して説明する。図1は、地図情報生成装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図3は、地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図4は、リンク情報テーブルの概略構成を示す模式図である。図5は、ノード情報テーブルの概略構成を示す模式図である。図6は、注記データの概略構成を示す模式図である。図7ないし図14は、交差点を表すノードおよびリンクに対する自動発生ポイントの設定位置を示す模式図である。
[地図情報生成装置の構成]
図1において、100は地図情報生成装置である。この地図情報生成装置100は、例えば施設や工場あるいは店舗などの地物や交差点に関する各種情報を道路などとともに地図として図示しない表示装置に表示させるための地図情報を生成する。そして、地図情報生成装置100は、入力部110と、表示部120と、記憶手段130と、メモリ140と、演算手段としての処理部150と、などを備えている。
入力部110は、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。この操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えば地図情報生成装置100の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、地図情報を生成する際の各種設定、各種情報の検索などが例示できる。そして、入力部110は、設定事項の入力操作により、所定の信号を処理部150へ適宜出力して設定させる。
表示部120は、処理部150にて制御され処理部150からの画像データの信号を画面表示させる。この表示部120としては、例えば液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。また、表示部120に表示させる画像データとしては、地物や交差点に関する情報や記憶手段130に記憶された地図情報に基づく地図などの画像データなどが例示できる。
記憶手段130は、例えば図2および図3に示すような地図情報と、図4に示すようなリンク情報テーブル200と、図5に示すようなノード情報テーブル250と、などを格納、すなわち読み出し可能に記憶する。この記憶手段130としては、HD(Hard Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などが例示できる。
ここで、地図情報は、例えば図2に示すようないわゆるPOI(Point Of Interest)データである表示用データVMと、例えば図3に示すようなマッチングデータMMと、図示しない記号関連情報と、などを備えている。
表示用データVMは、例えばそれぞれ固有の番号が付加された複数の表示用メッシュ情報VMxを備えている。すなわち、表示用データVMは、一部の領域に関する表示用メッシュ情報VMxに複数分割され、表示用メッシュ情報VMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、表示用メッシュ情報VMxは、適宜一部の領域に関する下層の表示用メッシュ情報VMxにさらに複数分割されていてもよい。各表示用メッシュ情報VMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。
そして、表示用メッシュ情報VMxは、名称情報VMxAと、道路情報VMxBと、背景情報VMxCと、にて構成されている。名称情報VMxAは、その領域における他要素データである例えば交差点の名称や地域の名称、すなわち地物や交差点に関する注記などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。ここで、注記は、地物の位置(以下、真位置と称す)を中心に配置される記号と、真位置や真位置から離間した位置に配置され地物の説明や名称あるいは内容を表す注記文字列と、真位置を中心に配設される指示点と、この指示点および注記文字列を結ぶ引出線と、などを備えている。そして、名称情報VMxAは、図6に示すように、複数の交差点関連情報としても機能する注記データ170を有する注記リストデータ160などを備えている。
注記データ170は、注記を表示させるための情報である。そして、注記データ170は、注記真位置データ180と、表示文字列データ190と、などを備えている。
注記真位置データ180は、注記を適宜表示させるためのデータである。この注記真位置データ180は、オブジェクトID(Identification)情報181と、内容情報としての注記文字列情報182と、注記文字数情報183と、注記種別情報184と、スケール1表示タイプ情報185と、スケール2表示タイプ情報186と、スケール3表示タイプ情報187と、スケール4表示タイプ情報188と、真位置形状情報189と、などが1つのデータ構造として構成されている。
オブジェクトID情報181は、注記真位置データ180を特定する固有の情報である。注記文字列情報182は、地図上に注記文字列を表示させるための情報である。具体的には、この注記文字列情報182には、例えば「MKWAKWANI」などの地名や、「AB町C丁目」などの交差点の名称、あるいは「CD病院」などの建物の名称など、文字を表す文字情報が記録される。
注記文字数情報183は、注記文字列情報182に基づいて表示される注記文字列の文字数を示す情報である。注記種別情報184は、注記真位置データ180に対応する注記の種別を示す情報である。具体的には、この注記種別情報184には、空港、警察署、大学、神社、地下鉄路線名、主要交差点、道路番号、都市高速道路や街道あるいは国道の道路名称など、注記の種別を示す情報が記録される。
スケール1表示タイプ情報185は、地図縮尺が例えば10万分の1(以下、スケール1と称す)の場合における注記の表示タイプを示す情報である。具体的には、このスケール1表示タイプ情報185には、表示タイプが無表示タイプ、文字表示タイプ、記号文字表示タイプ、引出文字表示タイプ、記号表示タイプのいずれかである旨の情報が記録される。ここで、無表示タイプは、注記を表示させないタイプである。文字表示タイプは、注記文字列のみを表示させるタイプである。記号文字表示タイプは、記号および注記文字列を表示させるタイプである。引出文字表示タイプは、注記文字列と、指示点と、引出線と、を表示させるタイプである。記号表示タイプは、記号のみを表示させるタイプである。スケール2表示タイプ情報186は、地図縮尺が例えば5万分の1(以下、スケール2と称す)の場合における注記の表示タイプを示す情報である。スケール3表示タイプ情報187は、地図縮尺が例えば2万5千分の1(以下、スケール3と称す)の場合における注記の表示タイプを示す情報である。スケール4表示タイプ情報188は、地図縮尺が例えば1万2千5百分の1(以下、スケール4と称す)の場合における注記の表示タイプを示す情報である。
ここで、スケール1表示タイプ情報185、スケール2表示タイプ情報186、スケール3表示タイプ情報187、スケール4表示タイプ情報188で示される表示タイプは、注記種別情報184の種別に対応して設定されている。すなわち、例えば注記種別情報184の種別が空港の場合、表示タイプは、スケール1,2,3,4において記号文字表示タイプに設定されている。また、注記種別情報184の種別が交番の場合、表示タイプは、スケール1が無表示タイプ、スケール2、スケール3、スケール4が記号表示タイプに設定されている。なお、スケール1,2,3,4の縮尺としては、上述した縮尺に限らず適宜他の縮尺としてもよい。
真位置形状情報189は、地図上における真位置を示す情報である。具体的には、真位置形状情報189には、真位置に対応する1つの緯度および経度を例えばX座標およびY座標で示す情報が記録されている。
表示文字列データ190は、注記を所定の位置に配置表示させるためのデータである。そして、表示文字列データ190は、オブジェクトID情報191と、フォントサイズ情報192と、対応注記文字ID情報193と、内容位置情報としての文字列形状情報194と、などが1つのデータ構造として構成されている。
オブジェクトID情報191は、表示文字列データ190を特定する固有の情報である。フォントサイズ情報192は、地図に表示される注記文字列のフォントサイズを示す情報である。なお、スケール1,2,3,4の全ての表示タイプが注記文字列を表示させないタイプ、すなわち無表示タイプまたは記号表示タイプの場合、フォントサイズ情報192を表示文字列データ190に組み込まない構成としてもよい。対応注記文字ID情報193は、表示文字列データ190に対応する注記真位置データ180の固有の情報、すなわちオブジェクトID情報181に記録された情報と同一の情報である。
文字列形状情報194は、フォントサイズ情報192でフォントサイズが設定された注記文字列の文字領域の位置や、引出線の位置を示す情報である。具体的には、文字列形状情報194には、文字領域や引出線の各頂点の座標を示す情報が記録されている。すなわち、例えば文字領域が長方形状の場合、4つの頂点の座標が記録される。また、引出線が三角形状の場合、3つの頂点の座標が記録される。さらに、表示タイプが文字表示タイプ、記号文字表示タイプ、引出文字表示タイプのいずれかに設定されたスケール1,2,3,4のそれぞれに対応する文字領域の座標が記録される。すなわち、例えばスケール1が無表示タイプで、スケール2,3,4が文字表示タイプの場合、文字列形状情報194には、スケール2,3,4に対応する文字領域の座標が記録される。また、表示タイプが引出文字表示タイプに設定されたスケール1,2,3,4のそれぞれに対応する引出線の座標が記録される。なお、文字領域や引出線が長方形状の場合、対角線の両端に位置する2つの頂点の座標のみを記録する構成としてもよい。
道路情報VMxBは、その領域における道路要素データである道路を絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。背景情報VMxCは、他要素データである著名な場所や建造物などを示すマークや、その著名な場所や建造物などを示す他要素データである画像情報などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。
一方、マッチングデータMMは、表示用データVMと同様に、例えばそれぞれ固有の番号が付加された一部の領域に関するマッチングメッシュ情報MMxに複数分割され、マッチングメッシュ情報MMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、マッチングメッシュ情報MMxは、適宜一部の領域に関する下層のマッチングメッシュ情報MMxにさらに複数分割されていてもよい。各マッチングメッシュ情報MMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。なお、マッチングメッシュ情報MMxは、表示用メッシュ情報VMxと異なる領域を表すデータ構造、すなわち分割される領域の縮尺が異なっていてもよい。ここで、縮尺が同一であれば固有の番号の情報を用いてデータを関連付けておけばよく、また縮尺が異なる場合であれば例えば絶対座標を用いてデータを関連付けるなどすればよい。このマッチングデータMMは、複数のリンク列ブロック情報を有している。
リンク列ブロック情報は、図3に示すように、道路を構成し地点を表すノードNを結ぶ線分であるリンクLが、所定の規則性で複数関連付けられたデータのテーブル構造である。具体的には、道路の所定の長さ例えば甲州街道や青梅街道などの連続する道路のように、リンクLが折れ線上にそれぞれ連なった連続するリンク列となるもので関連付けられている。そして、リンクLは、各リンクLに付加された固有の番号のリンクIDを有している。
また、ノードNは、各道路の交差点や屈曲点、分岐点、合流点などの結節点に相当する。そして、ノードNは、リンク列ブロック情報におけるノードN毎に付加された固有の番号であるノードIDを有している。
リンク情報テーブル200は、図4に示すように、リンク情報210が複数記録されたテーブル構造に構成されている。リンク情報210は、上述したリンク列ブロック情報の各リンクLに関連付けられた情報である。このリンク情報210は、オブジェクトID情報211と、道路種別情報212と、リンク属性情報としてのリンク種別情報213と、始点ノードID情報214と、終点ノードID情報215と、国道県道番号情報216と、路線名称情報217と、道路形状情報218と、などが1つのデータ構造として構成されている。
オブジェクトID情報211は、各リンクLのリンクIDに関連付けられ、各リンク情報210を特定する固有の情報である。このオブジェクトID情報211には、リンクLのリンクIDが記録され、このオブジェクトID情報211によりリンク情報210に対するリンクLが特定される。なお、オブジェクトID情報211は、各リンクLを特定する情報が記録されていればよく、リンクID以外に例えばリンクLの座標などが記録されているものであってもよい。道路種別情報212は、オブジェクトID情報211で特定されるリンクLに対応する道路の種別に関する情報である。具体的には、この道路種別情報212には、例えばリンクLが有料道路であるか否か、本線か否か、国道であるか県道であるか否か、一方通行道路であるか否か、トンネルであるか否かなどのフラグ情報が記録される。さらに、リンクLの区間距離や、制限速度に関する情報などが記録されていてもよい。リンク種別情報213は、オブジェクトID情報211で特定されるリンクLの種別に関する情報である。具体的には、このリンク種別情報213には、例えばリンクLが交差点内においてリンクLの連結を表すためのショートリンク(以下、交差点内リンクと称す)Lか否か、いわゆる上下線が分離された道路のリンクLか否か、右折や左折専用のためのショートリンクLか否かなどの情報が記録される。ここで、交差点内リンクLが本発明の同一交差点ノード連結リンクとして機能する。
始点ノードID情報214は、リンク列ブロック情報において、オブジェクトID情報211で特定されるリンクLの始点に配置されるノードNを特定するための情報である。この始点ノードID情報214には、リンクLの始点に配置されるノードNの例えばノードIDが記録される。なお、始点ノードID情報214には、ノードNの座標や住所などが記録されているものであってもよい。終点ノードID情報215は、リンク列ブロック情報において、オブジェクトID情報211で特定されるリンクLの終点に配置されるノードNを特定するための情報である。この終点ノードID情報215には、始点ノードID情報214と同様の情報が記録される。
国道県道番号情報216は、オブジェクトID情報211にて特定されるリンクLに対応する道路が県道や国道の場合、この県道や国道に付与された番号を例えば「1」や「14」などの数字で表す情報である。路線名称情報217は、オブジェクトID情報211にて特定されるリンクLに対応する道路に固有の名称が付与されている場合、この付与された例えば「青梅街道」などの名称を表す情報である。道路形状情報218は、オブジェクトID情報211にて特定されるリンクLに対応する道路の形状に関する情報である。具体的には、この道路形状情報218には、例えば道路幅、車線数、中央分離帯を有するか否か、歩道を有するか否かなどの情報が記録されている。
ノード情報テーブル250は、図5に示すように、ノード情報260が複数記録されたテーブル構造に構成されている。ノード情報260は、リンク列ブロック情報の各ノードNに関連付けられた情報である。このノード情報260は、オブジェクトID情報261と、連結リンク特定情報としての接続リンク情報262と、座標情報であるノード座標情報263と、分岐フラグ情報264と、交差点名称情報265と、交差点関連情報266と、固有地点情報267と、などが関連付けられた1つのデータに構成されている。
オブジェクトID情報261は、リンクLの両端に位置されるノードNのノードIDに関連付けられ、各ノード情報260を特定する固有の情報である。このオブジェクトID情報261には、例えばノードIDが記録され、このオブジェクトID情報261によりノード情報260に対するリンクLが特定される。なお、オブジェクトID情報261は、ノードNを特定するノードNの座標に関する情報などが記録されているものであってもよい。接続リンク情報262は、オブジェクトID情報261にて特定されるノードNに接続されるリンクLに関する情報である。この接続リンク情報262には、例えばノードNに接続されるリンクLのリンクIDが記録される。
ノード座標情報263は、オブジェクトID情報261にて特定されるノードNの位置に関する情報である。このノード座標情報263には、例えば地図情報上におけるノードNの緯度および経度を例えばX座標およびY座標で示す情報が記録される。なお、これらの位置座標に関する情報の他に、ノードNの住所などが記録されていてもよい。分岐フラグ情報264は、オブジェクトID情報261にて特定されるノードNが交差点であるか否かを示すフラグ情報である。そして、分岐フラグ情報264は、例えばノードNが単に地点を示すものである場合「0」が記録され、ノードNが交差点である場合「1」が記録される。なお、分岐フラグ情報264が設けられない構成としてもよく、この場合、接続リンク情報262で2本以上のリンクLと接続される場合に交差点であると判断する構成にしてもよい。
交差点名称情報265は、例えばノードNの分岐フラグ情報264が「1」が記録されてノードNが交差点である場合に記録される交差点の名称を表す情報である。交差点関連情報266は、ノードNが交差点である場合に記録される交差点の詳細な情報である。この交差点関連情報266には、例えばノードNの交差点の右左折に関する情報、右折レーンまたは左折レーンの有無に関する情報、信号の有無に関する情報などが記録される。なお、交差点関連情報266に交差点の名称に関する情報を記録して、ノード情報260に交差点名称情報265を組み込まない構成としてもよい。固有地点情報267は、オブジェクトID情報261にて特定されるノードNの名称に関する情報である。固有地点情報267には、例えば、その地点の名称、または目印となる建物の名称、交差点の名称などが記録される。
記号関連情報は、記号に関する情報である。この記号関連情報は、記号情報と、記号種別情報と、記号形状サイズ情報と、などが1つのデータ構造として構成されている。なお、記号関連情報に、記号情報を含まないデータ構造としてもよい。
記号情報は、記号を表示させるための記号情報である。記号種別情報は、記号情報で示される地物の種別を示す情報である。具体的には、この記号種別情報には、注記真位置データ180の注記種別情報184と同様の情報が記録される。記号形状サイズ情報は、記号を表示させる際の形状サイズを示す情報である。具体的には、この記号形状サイズ情報には、例えば一般的に活字のサイズを示す単位であるポイントを用いた記号の形状サイズが記録される。
メモリ140は、入力部110で入力操作される設定事項などを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ140には、地図情報生成装置100全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ140としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ140としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
処理部150は、図示しない各種入出力ポート、例えば入力部110が接続されるキー入力ポート、表示部120が接続される表示制御ポート、記憶手段130が接続される記憶ポート、メモリ140が接続されるメモリポートなどを有する。そして、処理部150は、各種プログラムとして、図1に示すように、同一交差点ノード判断手段としての同一交差点ノード認識手段151と、内容位置設定手段としての自動発生ポイント保存処理手段152と、内容情報取得手段としても機能する交差点関連情報生成手段としての注記データ生成手段153と、などを備えている。
同一交差点ノード認識手段151は、交差点内リンクLに接続された各ノードNが同一の交差点に属しているか否かを判断する。具体的には、同一交差点ノード認識手段151は、所定のノード(以下、対象ノードと称す)Nに関するノード情報260を対象ノード情報260として取得する。そして、この対象ノード情報260の例えばオブジェクトID情報261のノードIDがメモリ140に記憶されていないこと、すなわち対象ノードNが後述する自動発生ポイントのチェックが実施されていないノードNであることを認識すると、対象ノード情報260の交差点名称情報265に交差点名称が記録されているか否かを判断する。そして、交差点名称が記録されている場合、対象ノード情報260の接続リンク情報262に基づいて、対象ノードNが接続されているリンクLを特定する。また、この特定したリンクLのリンク情報210を取得して、このリンク情報210のリンク種別情報213に基づいて、リンクLが交差点内リンクLか否かを判断する。そして、対象ノードNに接続されたリンクLが交差点内リンクLでない、すなわち対象ノードNが交差点内リンクLに接続されていない場合、この対象ノードNが表すすなわち属する交差点が対象ノードNのみで構成されていると判断する。さらに、この対象ノードNに関するノード座標情報263をメモリ140に記憶させる。
また、同一交差点ノード認識手段151は、対象ノードNに接続されたリンクLが交差点内リンクLである場合、リンク情報210の始点ノードID情報214や終点ノードID情報215に基づいて、交差点内リンクLにおける対象ノードNとは反対側に接続されたノード(以下、接続先ノードと称す)Nを特定する。そして、このノード情報260の交差点名称情報265に交差点名称が記録されていないこと、または、対象ノードNと同じ交差点名称が記録されていることを認識すると、対象ノードNおよび接続先ノードNが同じ交差点に属していると判断する。さらに、接続先ノードNが対象ノードNと同じ交差点名称を有している場合、この接続先ノードNを自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNとして認識して、接続先ノードNを特定する情報、例えばオブジェクトID情報261のノードIDをメモリ140に記憶させる。そして、対象ノードNおよび接続先ノードNに対応するノード座標情報263をメモリ140に記憶させる。
なお、ここでは、自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNのオブジェクトID情報261をメモリ140に記憶させる構成について例示するが、これに限らずノード座標情報263の座標をメモリ140に記憶させる構成としてもよい。また、各ノード情報260に自動発生ポイントのチェックが実施されたか否かを示すフラグ情報を組み込み、このフラグ情報の設定状態を変更する構成としてもよい。
さらに、同一交差点ノード認識手段151は、接続先ノードNが従前に認識した交差点内リンクLとは異なる交差点内リンク(以下、他の交差点内リンクと称す)Lに接続されていることを認識すると、この接続された他の交差点内リンクLに接続されたノードNが対象ノードNか否かを判断する。そして、対象ノードNであると判断した場合、対象ノードNが属する交差点の全てのノードNに対して同一の交差点に属しているかの判断処理を実施したと認識して、その旨の判断処理終了信号を自動発生ポイント保存処理手段152へ出力する。
また、同一交差点ノード認識手段151は、他の交差点内リンクLに接続されたノードNが対象ノードNではないと判断した場合、このノードNを接続先ノードNとして認識して、この接続先ノードNが対象ノードNと同じ交差点に属しているか否かを判断する。そして、同じ交差点に属していると判断すると、この接続先ノードNのノード座標情報263をメモリ140に記憶させる。さらに、他の交差点内リンクLに接続されたノードNが対象ノードNであると判断するまで上述した処理を実施して、接続先ノードNのノード座標情報263をメモリ140に適宜記憶させるとともに、判断処理終了信号を自動発生ポイント保存処理手段152へ適宜出力する。
自動発生ポイント保存処理手段152は、同一交差点ノード認識手段151にて対象ノードNや接続先ノードNのノード座標情報263がメモリ140に記憶されたことを認識すると、このノード座標情報263が記憶された各ノードNの中間地点などの座標を、対象ノードNが属する交差点の交差点名称を表示させるポイントである自動発生ポイントとして設定する。そして、この自動発生ポイントを、交差点名称の文字領域の中心に対応する最終的なポイントである交差点名称自動発生ポイントAn(nは自然数)としてメモリ140に記憶、すなわち保存する。具体的には、自動発生ポイント保存処理手段152は、対象ノードNのノード座標情報263のみが記憶されたことを認識すると、このノード座標情報263に基づいて、対象ノードNの座標を認識し、この対象ノードNの地点を自動発生ポイントとして設定する。さらに、この自動発生ポイントを交差点名称自動発生ポイントAnとして保存する。例えば、図7に示すように、対象ノードN11に接続するリンクL101,L102,L103,L104がいずれも交差点内リンクLではなく、対象ノードN11のノード座標情報263のみが記憶された場合、対象ノードN11の地点に対応する自動発生ポイントを交差点名称自動発生ポイントA1として保存する。
ここで、例えばリンクL101のように、直線で示されるリンクLは、車両が上下線に分離されていない道路のリンクLであることを示す。また、例えば後述するリンクL301のように、矢印を含む略直線で示されるリンクLは、車両が上下線に分離され、かつ、矢印が指す方向のみに走行可能な道路のリンクLであることを示す。
また、自動発生ポイント保存処理手段152は、対象ノードNおよび接続先ノードNのノード座標情報263が記憶されたことを認識すると、各ノードNの中間地点の座標を対象ノードNが属する交差点の自動発生ポイントとして設定する。例えば、対象ノードNおよび接続先ノードNの座標のうち値が最も大きいX座標およびY座標と、値が最も小さいX座標およびY座標と、を認識する。そして、これら認識した各座標に基づいて、X軸方向およびY軸方向のそれぞれの中間に対応する地点を自動発生ポイントとして設定する。すなわち、値が最大のX座標および最小のX座標の差分を2で除した値を自動発生ポイントのX座標として設定するとともに、値が最大のY座標および最小のY座標の差分を2で除した値を自動発生ポイントのY座標として設定する。さらに、新たな接続先ノードNのノード座標情報263が記憶されたことを認識すると、その時点でノード座標情報263が記憶されている各ノードNの中間地点の座標を、上述した処理により自動発生ポイントとして再設定する。そして、同一交差点ノード認識手段151から判断処理終了信号を取得すると、その時点で設定されている自動発生ポイントを交差点名称自動発生ポイントAnとして保存する。
すなわち、自動発生ポイント保存処理手段152は、図8に示すように、同一の交差点に属する対象ノードN21および接続先ノードN22と、これらを接続する交差点内リンクL201と、などが存在する場合、各ノードN21,N22の中間地点を交差点名称自動発生ポイントA2として保存する。また、同一の交差点に属する対象ノードN31および接続先ノードN32,N33と、これらを接続する交差点内リンクL301,L302,L303と、などが存在する場合、各ノードN31〜N33が形成する略三角矩形領域のX方向およびY方向のそれぞれの中心近傍地点(以下、XY中心近傍地点と称す)を交差点名称自動発生ポイントA3として保存する。また、図10に示すように、同一の交差点に属する対象ノードN41および接続先ノードN42,N43,N44と、これらを接続する交差点内リンクL401,L402,L403,L404と、などが存在する場合、各ノードN41〜N44が形成する略正方形領域のXY中心近傍地点を交差点名称自動発生ポイントA4として保存する。
さらに、図11に示すように、同一の交差点に属する対象ノードN51および接続先ノードN52,N53と、これらを接続する交差点内リンクL501,L502と、などが存在する場合、各ノードN51〜N53が形成する略三角形領域のXY中心近傍地点を交差点名称自動発生ポイントA5として保存する。また、図12に示すように、同一の交差点に属する対象ノードN61および接続先ノードN62,N63,N64,N65と、これらを接続する交差点内リンクL601,L602,L603,L604と、などが存在する場合、各ノードN61〜N65が形成する略台形領域のXY中心近傍地点を交差点名称自動発生ポイントA6として保存する。そして、図13に示すように、同一の交差点に属する対象ノードN71および接続先ノードN72,N73,N74,N75と、これらを接続する交差点内リンクL701,L702,L703,L704,L705と、などが存在する場合、各ノードN71〜N75が形成する略五角形領域のXY中心近傍地点を交差点名称自動発生ポイントA7として保存する。さらに、図14に示すように、同一の交差点に属する対象ノードN81および接続先ノードN82,N83、N84,N85,N86と、これらを接続する交差点内リンクL801,L802,L803,L804,N805,N806,N807と、などが存在する場合、各ノードN81,N82,N85,N86が形成する略四角形領域のXY中心近傍地点を交差点名称自動発生ポイントA8として保存する。
注記データ生成手段153は、交差点名称に関する注記文字列の交差点名称自動発生ポイントAnの設定状態を反映させて注記データ170を生成する。具体的には、注記データ生成手段153は、所定の領域すなわち所定のメッシュにおける交差点の注記に関する注記データ170を生成する旨の設定入力を認識すると、同一交差点ノード認識手段151および自動発生ポイント保存処理手段152の動作を制御して、所定のメッシュにおける所定の交差点に対応する交差点名称自動発生ポイントAnをメモリ140に保存させる。また、この交差点名称自動発生ポイントAnが保存された交差点の交差点名称を認識して、注記文字列情報182および注記文字数情報183を生成する。さらに、例えばこの交差点に属する所定のノードNの座標を記録した真位置形状情報189を生成する。また、例えばあらかじめ設定された条件に基づいて、スケール1表示タイプ情報185と、スケール2表示タイプ情報186と、スケール3表示タイプ情報187と、スケール4表示タイプ情報188と、を生成する。そして、これら生成した各種情報と、任意に設定したオブジェクトID情報181と、を組み込んだ注記真位置データ180を生成する。
さらに、注記データ生成手段153は、例えばあらかじめ設定された条件に基づくフォントサイズ情報192と、対応注記文字ID情報193と、を生成する。また、注記文字列情報182およびフォントサイズ情報192などに基づいて、交差点名称の注記文字列の文字領域の大きさを認識して、この文字領域の中心に交差点名称自動発生ポイントAnが位置する状態に注記文字列を配置した際の文字領域の例えば各頂点の座標を演算する。さらに、この認識した座標と、交差点名称を表示させる際のスケールに関する情報と、を関連付けて記録した文字列形状情報194を生成する。そして、これら生成した各種情報と、任意に設定したオブジェクトID情報191と、を組み込んだ表示文字列データ190を生成する。さらに、注記データ生成手段153は、これら生成した注記真位置データ180および表示文字列データ190を組み込んだ注記データ170を生成して、記憶手段130に記憶させる。
〔地図情報生成装置の動作〕
次に、地図情報生成装置100の動作として、交差点名称自動発生ポイントの保存処理について、図15に基づいて説明する。図15は、交差点名称自動発生ポイントの保存処理を示すフローチャートである。
まず、地図情報生成装置100の処理部150は、注記データ生成手段153にて、例えば入力部110の設定入力により所定のメッシュにおける交差点の注記データ170を生成する旨の設定入力を認識すると、このメッシュを特定するためのメッシュ特定情報を同一交差点ノード認識手段151に出力する。そして、同一交差点ノード認識手段151は、メッシュ特定情報を取得すると、図15に示すように、このメッシュ特定情報で特定されるメッシュの全ノードNに関するノード情報260を取得する(ステップS101)。そして、この取得した全てのノード情報260に対して例えば交差点名称を有しているか否かを調べたか否かを判断する(ステップS102)。このステップS102において、全ノード情報260に対して例えば交差点名称を有しているか否かを調べたと判断した場合、交差点名称自動発生ポイントの保存処理を終了する。そして、注記データ生成手段153は、自動発生ポイント保存処理手段152で保存された交差点名称自動発生ポイントAnを反映させて注記データ170を生成して記憶手段130に記憶させる。
一方、ステップS102において、同一交差点ノード認識手段151は、全ノード情報260に対して例えば交差点名称を有しているか否かを調べていないと判断した場合、1つのノード情報260を対象ノード情報260として取得して(ステップS103)、この対象ノード情報260に基づいて、対象ノードNの自動発生ポイントのチェックが実施されていないか否かを判断する(ステップS104)。このステップS104において、自動発生ポイントのチェックが実施されていると判断した場合、ステップS102の処理を実施する。一方、ステップS104において、対象ノードNの自動発生ポイントのチェックが実施されていないと判断した場合、対象ノードNが交差点名称を有しているか否かを判断する(ステップS105)。
このステップS105において、交差点名称を有していないと判断した場合、ステップS102の処理を実施する。一方、ステップS105において、対象ノードNが交差点名称を有していると判断した場合、対象ノードNが交差点内リンクLと接続しているか否かを判断する(ステップS106)。そして、ステップS106において、対象ノードNが交差点内リンクLと接続していないと判断した場合、自動発生ポイント保存処理手段152にて、この対象ノードNの地点を自動発生ポイントとして設定する(ステップS107)。この後、自動発生ポイント保存処理手段152は、この自動発生ポイントを交差点名称自動発生ポイントAnとして保存して(ステップS108)、ステップS102の処理を実施する。
また、ステップS106において、対象ノードNが交差点内リンクLと接続していると判断した場合、この交差点内リンクLの接続先ノードNが対象ノードNと同じ交差点名称を有しているか否かを判断する(ステップS109)。このステップS109において、接続先ノードNが対象ノードNと同じ交差点名称を有していると判断した場合、この接続先ノードNを自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNとして認識して、接続先ノードNを特定するための情報をメモリ140に記憶させる。この後、自動発生ポイント保存処理手段152は、同一の交差点に属する対象ノードNおよび接続先ノードNの中間地点を自動発生ポイントとして設定する(ステップS110)。そして、同一交差点ノード認識手段151は、接続先ノードNが他の交差点内リンクLと接続しているか否かを判断する(ステップS111)。
このステップS111において、他の交差点内リンクLと接続していないと判断した場合、自動発生ポイント保存処理手段152にて、自動発生ポイントの設定処理を実施しているか否かを判断する(ステップS112)。そして、このステップS112において、自動発生ポイントの設定処理を実施していると判断した場合、この自動発生ポイントを交差点名称自動発生ポイントAnとして保存する処理、すなわちステップS108の処理を実施する。一方、ステップS112において、自動発生ポイントの設定処理を実施していないと判断した場合、ステップS107の処理を実施する。
また、ステップS109において、同一交差点ノード認識手段151は、接続先ノードNが対象ノードNと同じ交差点名称を有していないと判断した場合、この接続先ノードNが交差点名称を有していないか否かを判断する(ステップS113)。このステップS113において、接続先ノードNが交差点名称を有していないと判断した場合、この接続先ノードNが対象ノードNと同じ交差点に属すると認識して、ステップS110の処理を実施する。一方、ステップS113において、接続先ノードNが交差点名称を有していると判断した場合、この接続先ノードNが対象ノードNと異なる交差点名称を有しており、対象ノードNとは異なる交差点に属していると認識する。そして、この接続先ノードNに対応する自動発生ポイントの設定処理を実施せずに、ステップS111の処理を実施する。
さらに、ステップS111において、接続先ノードNが他の交差点内リンクLと接続していると判断した場合、他の交差点内リンクLの接続先のノードNが対象ノードNか否かを判断する(ステップS114)。このステップS114において、対象ノードNであると判断した場合、対象ノードNが属する交差点の全てのノードNに対して同一の交差点に属しているか否かの判断処理を実施したと認識して、ステップS112の処理を実施する。一方、ステップS114において、他の交差点内リンクLの接続先のノードNが対象ノードNでないと判断した場合、対象ノードNが属する交差点の全てのノードNに対して同一の交差点に属しているか否かの判断処理を実施していないと認識して、ステップS109の処理を実施する。
〔地図情報生成装置の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、地図情報生成装置100の処理部150は、同一交差点ノード認識手段151にて、1つの交差点に属する複数のノードNを認識する。さらに、処理部150は、自動発生ポイント保存処理手段152にて、1つの交差点に属していると認識された複数のノードNに対応する地点の表示位置の間における所定の位置を、交差点名称の文字領域の中心に対応する交差点名称自動発生ポイントAnとして設定して保存する。そして、処理部150は、注記データ生成手段153にて、交差点名称自動発生ポイントAnを中心とした文字領域に交差点名称を表示させるための注記データ170を生成する。このため、地図情報生成装置100は、例えば複数のノードNに対応する地点が同一の交差点名称を有している場合であっても、同一の交差点名称を複数表示せずに1つだけ表示するための注記データ170を生成できる。また、環状交差点に関連付けられた複数のノードNに対応する地点の間に交差点名称を表示するための注記データ170を生成するので、環状交差点の環状部分の外側に名称を表示する従来の構成と比べて、利用者に名称が表示されている環状交差点を容易に認識させることができる。さらに、注記リストデータ160の制作者に交差点名称の注記文字列の配置位置を設定させる煩わしい設定入力を実施させることなく、交差点名称を適切な位置に表示するための注記データ170を生成できる。また、互いに異なる制作者がノード情報テーブル250および注記リストデータ160の交差点名称の文字列の設定入力を実施する場合と比べて、1つの交差点に対応するノード情報260や注記データ170に対して異なる交差点名称を設定入力する不整合を防止できる。さらに、交差点がなくなってしまった場合に、ノード情報260および注記データ170に対して交差点がなくなった状態が反映されているか否かのチェックを実施する必要がない。したがって、地図情報生成装置100は、交差点名称が交差点の位置に略対応して表示される注記データ170を適切に生成できる。
また、自動発生ポイント保存処理手段152は、ノード座標情報263に基づいて1つの交差点に属する複数のノードNの間における所定の位置の座標を交差点名称自動発生ポイントAnとして設定する。そして、注記データ生成手段153は、この座標で設定された交差点名称自動発生ポイントAnを中心とした文字領域に交差点名称を表示させるための注記データ170を生成する。このため、地図情報生成装置100は、例えば交差点名称の文字領域を所定方向に適宜移動させながら1つの交差点に属する複数のノードNの間に配置されたか否かを判断して文字領域の位置を設定する構成と比べて、簡単な処理で文字領域の位置を設定できる。
さらに、自動発生ポイント保存処理手段152は、1つの交差点に属する複数のノードNの値が最大のX座標および最小のX座標の差分を2で除した値を交差点名称自動発生ポイントAnのX座標として設定するとともに、値が最大のY座標および最小のY座標の差分を2で除した値を交差点名称自動発生ポイントAnのY座標として設定する。このため、地図情報生成装置100は、各ノードNが形成する領域の略中央に交差点名称を適宜表示させるための注記データ170を生成でき、例えば各ノードNが形成する領域のY方向の隅部近傍に表示させる構成と比べて、利用者に表示されている交差点名称が各ノードNに付与されている旨を良好に認識させることが可能な注記データ170を生成できる。また、各ノードNが形成する領域の重心位置を交差点名称自動発生ポイントAnとして設定する構成と比べて、交差点名称自動発生ポイントAnの設定処理を容易にでき、処理負荷を低減できる。
そして、同一交差点ノード認識手段151は、対象ノードNおよび接続先ノードNの交差点名称情報265に同一の交差点名称が記録されていることを認識すると、対象ノードNおよび接続先ノードNが同一の交差点に属していると判断する。このため、地図情報生成装置100は、交差点名称情報265に同一の交差点名称が記録されているか否かを認識するだけの簡単な処理で、同一の交差点に属する複数のノードNを認識できる。
また、同一交差点ノード認識手段151は、例えば対象ノードNの接続リンク情報262に基づいて対象ノードNが交差点内リンクLを介して接続先ノードNと接続されていることを認識すると、対象ノードNおよび接続先ノードNが同一の交差点に属していると判断する。このため、地図情報生成装置100は、例えば対象ノードNが交差点内リンクLを介して接続先ノードNと接続されているか否かを認識するだけの簡単な処理で、同一の交差点に属する複数のノードNを認識できる。また、接続先ノードNの交差点名称情報265に交差点名称が記録されていなくても、この接続先ノードNが交差点内リンクLを介して接続された対象ノードNと同一の交差点に属していると判断できる。したがって、交差点名称情報265に同一の交差点名称が記録されているか否かに基づいて同一の交差点に属しているか否かを判断する構成のように、1つの交差点に属する全てのノードNの交差点名称情報265に交差点名称を記録する必要がなく、ノード情報テーブル250の情報量を最小限に抑えることができる。また、ノード情報テーブル250の制作者の作業効率を上げることができる。
さらに、同一交差点ノード認識手段151は、対象ノードNと同じ交差点名称を有する接続先ノードNを自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNとして認識して、このチェックが実施されたノードNを特定する情報をメモリ140に記憶させる。そして、同一交差点ノード認識手段151は、新たに取得した対象ノード情報260に対応する対象ノードNが自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNであることを認識すると、この対象ノードNとは異なるノードNのノード情報260を対象ノード情報260として取得する。このため、地図情報生成装置100は、従前に自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNに対して交差点名称を有しているか否かなどの判断処理を実施することがなく、処理の効率化を図ることができる。
また、地図情報生成装置100は、互いに縮尺が異なるスケール1,2,3,4で交差点名称が表示される注記データ170の生成処理を実施する。このため、1つのみの縮尺に対応する注記データ170の生成処理しか実施できない構成と比べて、地図情報生成装置100の利便性を向上できる。
そして、本発明の情報生成装置を、交差点名称が道路に重畳されて表示装置で表示される注記データ170を生成する地図情報生成装置100に適用している。このため、地図情報生成装置100は、地図上で交差点名称を適切な位置に表示可能な注記データ170を生成でき、所定の交差点の名称を利用者に良好に認識させることができる。
さらに、本発明の情報生成装置を、車両に搭載される表示装置に交差点名称が道路に重畳されて表示される注記データ170を生成する地図情報生成装置100に適用している。このため、例えば家庭などに設置される表示装置と比べて表示領域が小さい移動体に搭載される表示装置においても、交差点名称が適切な位置に表示される注記データ170を生成でき、地図情報生成装置100の利便性をさらに向上できる。
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、自動発生ポイント保存処理手段152にて、例えば交差点名称の文字領域を所定方向に適宜移動させながら1つの交差点に属する複数のノードNの間に配置されたか否かを判断して文字領域の位置を設定する構成としてもよい。このような構成にしても、地図情報生成装置100は、交差点名称が交差点の位置に略対応して表示される注記データ170を適切に生成できる。
そして、自動発生ポイント保存処理手段152にて、各ノードNが形成する領域内の所定の位置、例えばY方向の隅部近傍位置や重心位置を交差点名称自動発生ポイントAnとして設定する構成としてもよい。このような構成にしても、地図情報生成装置100は、交差点名称を交差点の位置に略対応した状態で表示するための注記データ170を適切に生成できる。
さらに、同一交差点ノード認識手段151に、交差点名称情報265に記録された交差点名称に基づいて各ノードNが同一の交差点に属しているか否かを判断する機能を設けない構成としてもよい。このような構成にすれば、同一交差点ノード認識手段151の構成を簡略にできる。そして、ステップS109,S113の処理を省略でき、同一交差点ノード認識手段151の処理負荷を低減できる。
また、同一交差点ノード認識手段151に、各ノードNが交差点内リンクLに接続されているか否かに基づいて各ノードNが同一の交差点に属しているか否かを判断する機能を設けない構成としてもよい。このような構成にすれば、同一交差点ノード認識手段151の構成を簡略にできる。さらに、ステップS106,S111の処理を省略でき、同一交差点ノード認識手段151の処理負荷をより低減できる。
そして、同一交差点ノード認識手段151に、新たに取得した対象ノード情報260に対応する対象ノードNが自動発生ポイントのチェックが実施されたノードNか否かを判断する機能を設けない構成としてもよい。このような構成にすれば、同一交差点ノード認識手段151の構成を簡略にできる。さらに、ステップS104の処理を省略でき、同一交差点ノード認識手段151の処理負荷をさらに低減できる。
また、接続先ノードNが対象ノードNなどと同一の交差点に属していると認識する毎に自動発生ポイントを設定する構成について例示したが、これに限らず同一の交差点に属する全てのノードNを認識した後に自動発生ポイントを設定する構成としてもよい。
さらに、本発明の情報生成装置を、1つの縮尺で交差点名称が表示される注記データ170を生成する構成に適用してもよい。また、交差点名称が表示される注記データ170に限らず、例えば交差点で交差する各道路が接続する場所の地名が表示される注記データ170や、回路を構成するリンクとしての配線の交差点に付与された名称が表示される回路図情報を生成する構成など、所定のリンクの交差点の内容が表示される交差点関連情報を生成するいかなる構成に適用してもよい。さらに、地図や回路図などを紙などに印刷するための上述した情報を生成する構成に適用してもよい。また、地図を表示させる表示装置としては、移動体に搭載される構成に限られず、家庭や工場などに配置される構成をも対象にできる。そして、本発明の情報生成装置としては、処理部150を独立させた構成としてもよい。
また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、上述したように取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の効果〕
上述したように、上記実施の形態では、地図情報生成装置100の処理部150は、1つの交差点に属していると認識された複数のノードNに対応する地点の表示位置の間における所定の位置を、交差点名称の文字領域の中心に対応する交差点名称自動発生ポイントAnとして設定して保存する。そして、処理部150は、交差点名称自動発生ポイントAnを中心とした文字領域に交差点名称を表示させるための注記データ170を生成する。このため、地図情報生成装置100は、例えば複数のノードNに対応する地点が同一の交差点名称を有している場合であっても、同一の交差点名称を複数表示せずに1つだけ表示するための注記データ170を生成できる。また、環状交差点に関連付けられた複数のノードNに対応する地点の間に交差点名称を表示するための注記データ170を生成するので、環状交差点の環状部分の外側に名称を表示する従来の構成と比べて、利用者に名称が表示されている環状交差点を容易に認識させることができる。さらに、注記リストデータ160の制作者に交差点名称の注記文字列の配置位置を設定させる煩わしい設定入力を実施させることなく、交差点名称を適切な位置に表示するための注記データ170を生成できる。したがって、地図情報生成装置100は、交差点名称が交差点の位置に略対応して表示される注記データ170を適切に生成できる。