JP2006323035A - 表示装置および表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高い精度、かつ、より正確に画像の表示を制御するとともに、表示装置をより安価で実現できる。
【解決手段】 光源111から射出される光は、光変調素子112および投影光学系113を介し、走査ミラー322に入射し、走査ミラー322で走査されるように反射され、拡大投影系入射部125に入射する。一方、ミラー角検出用光源321から射出される検出光は、走査ミラー322によって走査されるように反射され、リニアディテクタ323に入射する。リニアディテクタ323によって検出された位置を基に、走査ミラー322の駆動が制御される。本発明は、フロントプロジェクタ、またはリアプロジェクタに適用できる。
【選択図】図19

Description

本発明は表示装置および表示方法に関し、特に、スクリーンに光を投射して画像を表示する表示装置および表示方法に関する。
近年、画像表示させるための光をスクリーンに投射することによって、画像を表示する技術がより広範囲に使用されてきている。
このような背景の中で、レーザー光が変調されて生成された1次元の画像を走査することにより2次元の画像を生成し、この2次元の画像をスクリーンに投射することによって、画像を表示する各種の技術が開発されている。
次に、図1乃至図5を参照して、従来の表示装置の構成について説明する。
図1は、従来の表示装置の構成を示すブロック図である。表示装置1は、光源11、光変調素子12、投影光学系13、光偏向部14、および拡大投影系15を備える。表示装置1は、画像を表示するための光をスクリーン16に投射することにより、スクリーン16に画像を表示させる。
光源11は、発光し、レーザー光を光変調素子12に入射する。
光変調素子12は、光源11から射出された光を変調する。つまり、光源11から射出される光は、入力された画像信号に応じて、光変調素子12によって、画像における明暗を形成するように変調される。
投影光学系13は、光変調素子12から入射される光を、反射させて投影像を形成する。
光偏向部14は、光変調素子12から射出される光に対する走査を行うことで第2の像を形成する。
光偏向部14を経て得られる第2の像は、拡大投影系15を介して拡大されてスクリーン16上に投影される。つまり、拡大投影系15は、光変調素子12、投影光学系13および光偏向部14によって得られる第2の像を中間像として、これを拡大してスクリーン16に投影する。
このように、表示装置1は、スクリーン16に画像を表示させる。
図2は、光源11、光変調素子12、投影光学系13、光偏向部14、および拡大投影系15の入射部である拡大投影系入射部25の構成の概略を示す図である。図3は、光変調素子12、投影光学系13、光偏向部14、および拡大投影系入射部25における光路の概略を示す図である。
集光光学系21は、光源11からの光を集光して光変調素子12に照射するために設けられている。尚、図には単レンズで簡略的に示しているが、集光光学系21は、光変調素子12における光変調部の配列方向に沿う方向の線状ビームを光変調素子12に対して照射するための構成を有する。
投影光学系13は、正鏡22および副鏡23からなる。正鏡22は、光変調素子12からの光を反射して、副鏡23に入射させ、副鏡23から射出された光を再度反射して、光偏向部14の走査ミラー24に入射させる。また、副鏡23は、正鏡22からの光を反射して、再度、正鏡22に入射させる。
光偏向部14には、走査ミラー24が設けられている。走査ミラー24は、投影光学系13から入射された光を反射するとともに、所定の軸を中心に所定の角度の範囲で回動する。走査ミラー24は、光変調素子12によって変調されて、投影光学系13を介した光により形成される像を走査させて2次元の像を形成させる。走査ミラー24により、拡大投影系15の入射部である拡大投影系入射部25に第2の像26が形成される。
図4は、従来の表示装置1の光偏向部14の構成を示す図である。
光偏向部14は、走査ミラー24、ガルバノモータ31、ロータリエンコーダ32、モータ制御回路33、およびモータ駆動回路34からなる。
ガルバノモータ31は、モータ駆動回路34により駆動され、走査ミラー24を回動させる。ロータリエンコーダ32は、ガルバノモータ31の走査ミラー24を回動させる軸と同軸に設けられ、走査ミラー24を回動させる軸の角度、すなわち、走査ミラー24の角度を検出して、検出した角度を示す信号をモータ制御回路33に供給する。なお、ロータリエンコーダは、一般に軸の角度を検出するセンサの総称である。モータ制御回路33は、ロータリエンコーダ32から供給された、ガルバノモータ31の軸の角度を示す信号を基に、ガルバノモータ31の駆動を制御する制御信号をモータ駆動回路34に供給する。具体的には、モータ制御回路33は、あらかじめ設定された軸の角度とロータリエンコーダ32から供給された信号で示される軸の角度とを比較し、その誤差に応じた制御信号をモータ制御回路34に供給する。
モータ駆動回路34は、モータ制御回路33から供給された制御信号を基に、ガルバノモータ31を駆動させる電流をガルバノモータ31に供給することにより、ガルバノモータ31を駆動する。
このように、従来の表示装置1の光偏向部14は、走査ミラー24の角度を検出して、走査ミラー24の角度を基に、走査ミラー24を回動させる。
また、走査ミラー24として、いわゆるポリゴンミラー(多角形ミラー)を採用することもできる。この場合、ガルバノモータ31に代えて設けられた定回転モータがポリゴンミラーである走査ミラー24を回転させる。ポリゴンミラーである走査ミラー24を回転させる定回転モータの軸は、一定速度で、一定の方向に回転する。定回転モータの軸と同軸に設けられたロータリエンコーダ32は、定回転モータの軸の角度を検出する。
ポリゴンミラーである走査ミラー24および定回転モータを採用した場合、モータ制御回路33は、ロータリエンコーダ32から供給された、定回転モータの軸の角度を示す信号を基に、定回転モータの駆動を制御する制御信号をモータ駆動回路34に供給する。そして、モータ駆動回路34は、モータ制御回路33から供給された制御信号を基に、定回転モータを駆動する。
しかしながら、ロータリエンコーダ32によって、走査ミラー24の角度を検出する場合、種々の問題が生じる。
図5は、従来の表示装置におけるスクリーン16に投射される画像と、ガルバノモータ31の軸の角度との誤差の要因を示す図である。
走査ミラー24は、ガルバノモータ31の軸(シャフト)に設けられているので、ガルバノモータ31の軸(シャフト)と走査ミラー24との偏芯によって、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度と走査ミラー24の角度とに差異(誤差)が生じる。さらに、ガルバノモータ31の軸(シャフト)と走査ミラー24とのねじれ、および共振によって、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度と走査ミラー24の角度とに差異(誤差)が生じる。
すなわち、走査ミラー24は、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度に対して差異(誤差)のある角度で、投影光学系13からの像を走査して、2次元の像を形成し、形成した2次元の像を拡大投影系入射部25に入射させる。
言い換えれば、ガルバノモータ31の軸(シャフト)と走査ミラー24との偏芯、並びにねじれおよび共振を原因とする、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度に対する誤差の影響を受けた画像が、拡大投影系入射部25を介してスクリーン16に投影されると言える。
一方、ロータリエンコーダ32、モータ制御回路33、およびモータ駆動回路34によるガルバノモータ31の駆動の制御に注目すると、ロータリエンコーダ32は、ガルバノモータ31の走査ミラー24を回動させる軸と同軸となるように設けられているので、ガルバノモータ31の軸(シャフト)とロータリエンコーダ32(の軸)との偏芯によって、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度とロータリエンコーダ32によって検出される角度とに差異(誤差)が生じる。さらに、ガルバノモータ31の軸(シャフト)とロータリエンコーダ32(の軸)とのねじれ、および共振によって、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度とロータリエンコーダ32によって検出される角度とに差異(誤差)が生じる。
さらにまた、ロータリエンコーダ32により検出される角度には、ロータリエンコーダ32そのものから生じる誤差および量子化誤差が含まれている。
さらに加えて、ロータリエンコーダ32の軸が所定の角度(の位置)まで回動した場合、その角度を示す信号を出力するまでには、一定の時間が必要となる。すなわち、ロータリエンコーダ32による角度の検出には、遅延(時間)が存在する。
以上のように、ロータリエンコーダ32から出力される信号は、ガルバノモータ31の軸(シャフト)とロータリエンコーダ32(の軸)との偏芯、ねじれ、共振、並びにロータリエンコーダ32の誤差、量子化誤差、および遅延を原因とする、ガルバノモータ31の軸(シャフト)の角度に対する誤差を含む。
モータ制御回路33、モータ駆動回路34、およびガルバノモータ31に対応するサーボ機構は、これらの誤差を含む、ロータリエンコーダ32からの信号を基に、ガルバノモータ31の軸の角度を制御することになる。
ガルバノモータ31の軸(シャフト)と走査ミラー24との偏芯、並びにねじれおよび共振を原因とする誤差は、ガルバノモータ31の軸(シャフト)とロータリエンコーダ32との偏芯、ねじれ、共振、並びにロータリエンコーダ32の誤差、量子化誤差、および遅延を原因とする誤差と、異なるので、スクリーン16に投影される画像を基準とすると、ロータリエンコーダ32からの信号は、この総ての誤差の影響を受けていると言える。
また、高分解能かつ高精度のロータリエンコーダ32は大変高価なものである。
さらにまた、ガルバノモータ31の軸を伸ばし、伸ばした軸にロータリエンコーダ32を設けると、走査ミラー24と共に回動する部分の慣性モーメントが増加してしまう。周期的に軸の回動方向が切り替わる往復運動を行うガルバノモータ31において、軸の慣性モーメントが増加すると、軸の回動の加減速により大きなエネルギーが必要となる。その結果、ガルバノモータ31の制御が著しく困難となる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、より高い精度で、かつ、より正確に画像の表示を制御するとともに、より安価に実現できるようにすることを目的とする。
本発明の表示装置は、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系によって形成された第1の像を、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射する反射手段と、変調光とは異なる検出光を照射する照射手段と、反射手段によって反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における反射手段に反射された第1の像の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
反射手段は、ガルバノミラー、ポリゴンミラー、またはポリゴンプリズムとすることができる。
照射手段は、光源とすることができる。
照射手段は、第1の像を形成させるための光源からの光を変調する光変調素子からなり、光源からの光を変調光とは別に反射することにより、検出光を照射し、照射手段としての光変調素子からの検出光は、投影光学系を介して、反射手段に照射されるようにすることができる。
反射手段は、第1の像を反射している第1の面と異なる第2の面で検出光を反射し、照射手段は、検出光を反射手段の第2の面に照射し、検出手段は、反射手段の第2の面で反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における第1の像の位置を検出するようにすることができる。
本発明の表示方法は、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系と、投影光学系によって形成された第1の像を、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射する反射手段とを備える表示装置の表示方法であって、反射手段に、変調光とは異なる検出光を照射する照射ステップと、反射手段に反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における反射手段に反射された第1の像の位置を検出する検出ステップと、検出ステップにおいて検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の表示装置においては、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系によって形成された第1の像が、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射される。変調光とは異なる検出光が照射され、反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における反射された第1の像の位置が検出され、検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動が制御される。
本発明の表示方法において、反射手段に、変調光とは異なる検出光が照射され、反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における反射された第1の像の位置が検出され、検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動が制御される。
以上のように、本発明によれば、変調された変調光を基にした像を走査することにより形成した画像を表示することができる。また、本発明の表示装置および表示方法によれば、より高い精度で、かつ、より正確に画像の表示を制御するとともに、より安価に実現できるようになる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の表示装置は、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系(例えば、図7の投影光学系113)と、投影光学系によって形成された第1の像を、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射する反射手段(例えば、図7の走査ミラー124)と、反射手段に、変調光とは異なる検出光を照射する照射手段(例えば、図7のミラー角検出用光源131)と、反射手段に反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における反射手段に反射された第1の像の位置を検出する検出手段(例えば、図7のリニアディテクタ133)と、検出手段により検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動を制御する制御手段(例えば、図9のモータ制御回路142)とを備えることを特徴とする。
表示装置は、反射手段として、ガルバノミラー(例えば、図9の走査ミラー124)、ポリゴンミラーまたはポリゴンプリズムを設けることができる。
表示装置は、照射手段として、光源(例えば、図7のミラー角検出用光源131)を設けることができる。
表示装置は、照射手段として、第1の像を形成させるための光源からの光を変調する光変調素子(例えば、図15のGLV231)からなり、光源からの光を変調光とは別に反射することにより、検出光を照射し、照射手段としての光変調素子からの検出光は、投影光学系を介して、反射手段に照射されるようにすることができる。
表示装置は、反射手段として、第1の像を反射している第1の面と異なる第2の面で検出光を反射し、照射手段は、検出光を反射手段の第2の面に照射し、検出手段は、反射手段の第2の面で反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における第1の像の位置を検出するようにすることができる。
本発明の表示方法は、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系(例えば、図7の投影光学系113)と、投影光学系によって形成された第1の像を、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射する反射手段(例えば、図7の走査ミラー124)とを備える表示装置の表示方法であって、反射手段に、変調光とは異なる検出光を照射する照射ステップ(例えば、図10のステップS11)と、反射手段に反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における反射手段に反射された第1の像の位置を検出する検出ステップ(例えば、図10のステップS13)と、検出ステップにおいて検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動を制御する制御ステップ(例えば、図10のステップS14およびステップS15)とを備えることを特徴とする。
図6は、本発明に係る表示装置101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。表示装置101は、光源111、光変調素子112、投影光学系113、光偏向システム114および拡大投影系115を備える。光偏向システム114は、検出光照射部114a、光偏向部114bおよび検出部114cからなる。表示装置101は、画像を表示するための光をスクリーン116に投射することにより、スクリーン116に画像を表示させる。例えば、表示装置101は、スクリーン116に動画像である画像を表示させる。
なお、スクリーン116は、表示装置101の外部に設けるようにしても、表示装置101と一体に設けるようにしてもよい。
光源111は、発光し、光を光変調素子112に入射する。例えば、光源111は、レーザー装置からなり、周波数が一致し、位相が揃っている、いわゆるレーザー光であって、赤、青、緑の三原色の光であるレーザー光を発光し(射出し)、レーザー光を光変調素子112に入射する。なお、光源111は、所定の強さまたは色の光を発光できれば足り、ガスレーザー装置、または固体レーザー装置など方式は問わない。
光変調素子112は、光源111からの光を変調する。すなわち、光源111から射出される光は、入力された画像信号に応じて、光変調素子112によって、画像における明暗を形成するように変調される。
光変調素子112としては、例えば、米国のシリコンライトマシーンズ(Silicon Light Machines)社製の1次元光変調素子であるGLV(Grating Light Valve)(米国特許第5311360号を参照)を採用することができる。このGLVは、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を駆使して形成された位相反射型回折格子により構成されている。GLVに代表される位相反射型回折格子は、光変調素子自身発光しないので、光源が必要である(コヒーレント光源が望ましい)。
投影光学系113は、光変調素子112から入射される光を、反射させて投影像を形成する。投影光学系113は、例えば、等倍投影の基本系としての、米国特許3748015号に示されるオフナー光学系とすることができる。この場合、光変調素子112から入射される光は、投影光学系113において、反射鏡によって3回反射される。オフナー光学系である投影光学系113は、1回目と3回目の反射が同心かつ同一曲率半径の曲面で行われ、2回目の反射が別の面で行われる、一対の反射鏡によって構成される。なお、光変調素子112としてGLVを採用した場合、投影光学系113は、光変調素子112によって変調された光を基に、1次元の像を形成する。
光偏向システム114は、検出光照射部114a、光偏向部114b、および検出部114cからなる。光偏向システム114は、投影光学系113を介した光変調素子112からの変調光に対する走査を行うことで2次元の像を形成する。すなわち、光偏向部114bは、投影光学系113によって形成された像を、投影光学系113によって形成された像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査することにより、2次元の像を形成する。
また、検出光照射部114aは、2次元の像における、投影光学系113によって形成された像の位置を検出するための光である検出光を、投影光学系113に照射する。光偏向部114bは、光変調素子112からの変調光と同様に、投影光学系113を介した検出光を走査する。そして、検出部114cは、走査された検出光の位置を検出することにより、2次元の像における、投影光学系113によって形成された像の位置を検出する。図6中の点線は、検出光の経路を示す。
光偏向部114bを経て得られる2次元像は、拡大投影系入射部125を介し、拡大されてスクリーン116上に投影される。つまり、拡大投影系入射部125は、光変調素子112および光偏向システム114によって得られる2次元像を中間像として、これを拡大してスクリーン116に投影するための光学系である。
図7は、光源111、光変調素子112、投影光学系113、光偏向システム114、および拡大投影系115の入射部である拡大投影系入射部125の構成の概略を示す図である。図8は、光変調素子112、投影光学系113、光偏向システム114、および拡大投影系115の入射部である拡大投影系入射部125における光路の概略を示す図である。
検出光照射部114aは、2次元の像における、投影光学系113によって形成された像の位置を、検出するための光である検出光を投影光学系113に照射する。光偏向部114bは、投影光学系113を介した光変調素子112からの変調光に対する走査を行うことで、2次元の像を形成する。また、光偏向部114bは、投影光学系113を介した検出光を走査する。検出部114cは、走査された検出光の位置を検出する。
光源111から射出されたレーザー光は、集光光学系121へと入射される。
集光光学系121は、光源111からの光を集光し、集光された光を光変調素子112に照射するために設けられている。尚、図7には集光光学系121を光学系単レンズで簡略的に示しているが、集光光学系121は、光変調素子112における個別の変調素子の配列方向に沿う方向の線状ビームを光変調素子112に対し、照射するための構成を有している。また、例えば、集光光学系121としては、開口数は均一で、強い照明を可能にするケラー照明系を採用することができる。
集光光学系121をケラー照明系とすると、照明領域と照明の開口数(NA)とを、独立して調整することが可能になる。
集光光学系121で集光された光は、光変調素子112に入射される。例えば、光変調素子112は、GLVからなる。GLVである光変調素子112に入射された光は、光変調素子112によって反射、および回折される。
ここで、光変調素子112の一例であるGLVについて説明する。GLVは、1列に並べた、極小のマイクロリボン状の、光を変調する変調素子を、シリコン基板上に形成したものである。GLVの変調素子のそれぞれは、電気信号により微細に動き、入射された光の回折の量を変化させる。これにより、GLVから射出される光には、回折の量に応じた明暗が生じることになる。すなわち、GLVの変調素子のそれぞれは、電気信号に応じて、光の明暗を作り出す。このように、GLVは、電気信号に応じて、光源111からの光を変調する1次元の光変調素子である。
複数の変調素子を1列に配置した1次元の光変調素子112は、例えばGLVからなると説明したが、光変調素子112は、1列に配置されるものに限られるものではなく、例えば、複数の光を変調する変調素子が、複数列に配置された空間光変調素子により、構成されるようにしてもよい。例えば、変調素子が2列に配置されていた場合でも、この変調素子から照射される光によって形成される像を、その配列方向(長さ方向)と直交する方向に、後述する光偏向システム114が、走査することにより所望の2次元の像を得ることができ、このように複数列に配置された空間光変調素子により、光変調素子112が、構成されるようにしてもよい。
光変調素子112によって変調された変調光は、投影光学系113へと入射される。投影光学系113は、オフナー光学系を構成する正鏡122および副鏡123により構成されている。
投影光学系113の正鏡122は、光変調素子112からの変調光を反射して、副鏡123に入射させ、副鏡123から射出された光を再度反射して、光偏向システム114の走査ミラー124に入射させる。また、副鏡123は、正鏡122からの光を反射して、再度、正鏡122に入射させる。
正鏡122にて、2回目の反射をされた変調光は、走査ミラー124が設けられた偏向部114bへと入射する。
光偏向部114bには、走査ミラー124が設けられている。走査ミラー124は、板状のミラーである、いわゆるガルバノミラーである。走査ミラー124は、投影光学系113から入射された光を反射するとともに、所定の軸を中心に所定の角度の範囲で回動する。すなわち、走査ミラー124は、光変調素子112によって変調され、投影光学系113を介して入射された光を、走査するように反射する。換言すれば、走査ミラー124は、投影光学系113によって形成された投影像を、投影像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて2次元の像を形成させるように反射する。
走査ミラー124の走査により形成された2次元の像126は、拡大投影系115の入射部である拡大投影系入射部125に入射される。
検出光照射部114aには、ミラー角検出用光源131およびアパーチャ132が設けられている。ミラー角検出用光源131は、発光し、拡大投影系入射部125に入射される2次元の像125における、投影光学系113によって形成された投影像の位置を検出するための光である検出光を投影光学系113に照射する。ミラー角検出用光源131は、例えば、LED(Light Emitting Diode)またはレーザーダイオードからなる。
光変調素子112から正鏡122に入射される変調光の光軸の縦方向(光変調素子112の変調素子が1列に並ぶ方向)の位置とミラー角検出用光源131から正鏡122に入射される検出光の光軸の縦方向の位置とが一致し、また、検出光が拡大投影系入射部125に入射しないように、ミラー角検出用光源131は設けられる。
なお、ミラー角検出用光源131として、不可視の光線、例えば、赤外線である検出光を射出する光源を用いることで、検出光の漏光が、スクリーン116に表示される画像に影響を与えないようにすることができる(検出光の漏れ光による画像の劣化を回避することができる)。
アパーチャ132は、検出部114cに入射される検出光のスポットの大きさを十分小さくするように、ミラー角検出用光源131から射出される検出光を絞る。検出部114cに入射される検出光のスポット(の幅)が、検出部114cの分解能に比較して大きくなると、検出部114cによる検出光の位置の検出の精度が低下する。そこで、検出部114cの本来の分解能で、検出光の位置を検出できるように、アパーチャ132は、ミラー角検出用光源131から射出される検出光を絞る。
例えば、光変調素子112の縦方向(光変調素子112の変調素子が1列に並ぶ方向)の位置とアパーチャ132の縦方向の位置とが一致するように、アパーチャ132を設けた場合、アパーチャ132の大きさ(開口の大きさ)に等しい大きさのスポットの検出光が検出部114cに照射される。
光偏向部114bの走査ミラー124は、光変調素子112によって変調された変調光を走査させるように反射すると共に、投影光学系113を介し、ミラー角検出用光源131から照射された検出光を走査させるように反射する。すなわち、検出光は、投影光学系113によって形成された投影像と同様に走査させるように反射される。走査ミラー124によって反射された検出光は、検出部114cに入射される。
検出部114cには、リニアディテクタ133が設けられる。リニアディテクタ133は、リニアディテクタ133に入射される検出光の位置を検出する。リニアディテクタ133は、検出面に検出素子を有し、入射光の位置を示す信号を出力する1次元光位置検出装置の一例である。
リニアディテクタ133は、例えば、フォトダイオードアレイ、1次元PSD(Position Sensitive Detector)、1次元CCD(Charge Coupled Device)、1次元CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)フォトセンサなどのセンサからなる。
例えば、1次元PSDの検出面には、抵抗層が形成されており、光が、1次元PSDの検出面に入射すると、検出面の入射位置で光電流が発生する。この光電流は、抵抗層の端に設けた複数の電極に分配され、各電極から現れる電流の比から入射位置と電極間の抵抗比を検出することができる。すなわち、1次元PSDは、入射光の位置を検出することができる。
走査ミラー124が、光変調素子112によって変調された変調光を走査させるように反射すると共に、投影光学系113を介し、ミラー角検出用光源131から照射された検出光を走査させるように反射するので、走査ミラー124に反射された検出光の位置によって、投影光学系113によって形成された投影像の位置を知ることができる。すなわち、リニアディテクタ133は、走査ミラー124に反射された検出光の位置を検出することにより、投影光学系113によって形成された投影像の位置を検出していると言える。
リニアディテクタ133は、検出した検出光の位置を示す信号を出力する。換言すれば、リニアディテクタ133から出力される信号は、投影光学系113によって形成された投影像の位置を示している。
なお、リニアディテクタ133は、一体型に限らず、複数のフォトセンサで構成するようにしてもよい。
図9は、本発明に係る表示装置101の光偏向システム114の具体的な構成を示す図である。
光偏向システム114は、走査ミラー124、リニアディテクタ133、ガルバノモータ141、モータ制御回路142、およびモータ駆動回路143からなる。
ガルバノモータ141は、走査ミラー124を回動させるアクチュエータであり、所定の角度の範囲内で、軸を回動させる。すなわち、ガルバノモータ141は、所定の角度の範囲を往復するように軸を回動させる。ガルバノモータ141の軸には、走査ミラー124が装着されている。ガルバノモータ141の軸が回動することによって、走査ミラー124が回動することになる。
リニアディテクタ133は、入射光の位置を検出し、検出光の位置を示す信号をモータ制御回路142に供給する。
モータ制御回路142は、リニアディテクタ133から供給された、検出光の検出された位置を示す信号を基に、ガルバノモータ141の駆動を制御する制御信号を、モータ駆動回路143に供給する。
例えば、モータ制御回路142は、画像信号に同期する同期信号および検出光の位置を示す信号を基に、制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動回路143に供給する。より詳細には、例えば、表示装置101がスクリーン116に動画像である画像を表示させる場合、モータ制御回路142は、動画像を表示させるための1つのピクチャの表示の開始時刻からの経過時間に対応させて、2次元の像における、投影光学系113によって形成される像の位置(検出光の位置)を目標値として予め記憶する。モータ制御回路142は、同期信号を基に、1つのピクチャの表示の開始時刻からの経過時間を求める。そして、モータ制御回路142は、求めた経過時間に対応する目標値である像の位置(目標値である検出光の位置)と、リニアディテクタ133から供給された信号で示される、検出された結果である検出光の位置との差に応じて、ガルバノモータ141を駆動させる制御信号を生成する。
例えば、モータ制御回路142は、走査されて形成される2次元の像における、走査される方向に対して垂直に並ぶ1列の画素がそれぞれ表示される期間毎に、目標値としての像の位置(検出光の位置)を予め記憶する。または、モータ制御回路142は、2次元の像における、走査される方向に対して垂直に並ぶ所定の複数の列の画素の表示に要する期間毎に、目標値としての像の位置(検出光の位置)を予め記憶するようにしてもよい。
さらに、例えば、モータ制御回路142は、リニアディテクタ133から供給された信号で示される、検出された結果である検出光の位置の時間的変化、すなわち検出光の走査の速さ(速度)と、予め記憶している速さの目標値との差に応じて、ガルバノモータ141を駆動させる制御信号を生成するようにしてもよい。
なお、リニアディテクタ133が取り付けられる位置の誤差に応じた制御信号の偏差が求められ、制御信号の偏差が0になるように、リニアディテクタ133の取り付け位置が調整されるか、またはモータ制御回路142において生成される制御信号の値が調整される。
モータ駆動回路143は、モータ制御回路142から供給された制御信号を基に、ガルバノモータ141を駆動させる電流をガルバノモータ141に供給することにより、ガルバノモータ141を駆動する。
このように、光偏向システム114は、リニアディテクタ133によって検出される検出光の位置を基に、走査ミラー124を回動させる。
尚、本発明における走査ミラー124は、ガルバノミラーに限らず、ポリゴンミラー、またはポリゴンプリズム等とするようにしてもよい。この場合、ガルバノモータ141に代えて定回転モータが設けられ、定回転モータは、ほぼ一定の速度で軸を回転させることにより、ポリゴンミラー、またはポリゴンプリズム等をほぼ一定の速度で回転させる。
次に、図10のフローチャートを参照し、表示装置101による回動の制御の処理について説明する。
ステップS11において、表示装置101は、検出用の光源である、検出光照射部114aのミラー角検出用光源131を発光させる。すなわち、ステップS11において、ミラー角検出用光源131は発光する。ミラー角検出用光源131から射出された検出光は、正鏡122および副鏡123を有する投影光学系113へと入射される。そして、検出光は、投影光学系113を介して、光偏向部114bの走査ミラー124に照射される。
ステップS12において、光偏向システム114は、検出光の走査を開始する。すなわち、光偏向部114bの走査ミラー124は、所定の軸を中心にした所定の角度の範囲での回動を開始し、これにより、ミラー角検出用光源131から照射された検出光を走査させるように反射する。走査ミラー124によって反射された検出光は、検出部114cのリニアディテクタ133へと入射される。
走査ミラー124は、光変調素子112によって変調された変調光を走査させるように反射すると共に、ミラー角検出用光源131から照射された検出光を走査させるように反射する。すなわち、走査ミラー124は、変調光および検出光を、同時に走査させるように反射するので、変調光および検出光が走査される方向と一致する方向の座標軸上の位置について考えると、走査ミラー124に反射された検出光のリニアディテクタ133に入射される位置は、走査ミラー124によって走査させるように反射された変調光の位置と同じである。
ステップS13において、リニアディテクタ133は、検出光が入射された位置を検出する。すなわち、ステップ13において、リニアディテクタ133は、走査ミラー124に反射された検出光の位置を検出することにより、投影光学系113によって形成された投影像であって、走査ミラー124に走査された投影像の位置を検出する。リニアディテクタ133は、検出光の位置を示す信号をモータ制御回路142に供給する。モータ制御回路142に供給される信号は、投影光学系113によって形成された投影像の位置を示していると言える。
ステップ14において、モータ制御回路142は、検出光が入射された位置を基に、ガルバノモータ141の駆動を制御する制御信号を生成する。言い換えれば、モータ制御回路142は、リニアディテクタ133から供給された、検出光が入射された位置を示す信号を基に、制御信号を生成する。モータ制御回路142は、生成した制御信号をモータ駆動回路143に供給する。
ステップ15において、モータ駆動回路143は、モータ制御回路142から供給された制御信号を基に、ガルバノモータ141を駆動させる電流を生成し、ガルバノモータ141に供給することにより、ガルバノモータ141を駆動し、手続きは、ステップS13に戻り、上述した処理を繰り返す。
このように、本発明においては、走査された投影像の位置が検出され、検出された投影像の位置を基に、投影像の走査が制御される。本発明においては、走査ミラー124の角度ではなく、走査された投影像の位置が検出されるので、投影像を等速に走査するように制御することが容易になる。
図11は、表示装置101における、スクリーン116に投射される画像と、回動の制御との誤差要因を示す図である。
走査ミラー124は、ガルバノモータ141の軸(シャフト)に設けられているので、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との偏芯によって、ガルバノモータ141の軸(シャフト)の角度と走査ミラー124の角度とに差異(誤差)が生じる。さらに、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124とのねじれ、および共振によって、ガルバノモータ141の軸(シャフト)の角度と走査ミラー124の角度とに差異(誤差)が生じる。
すなわち、走査ミラー124は、ガルバノモータ141の軸(シャフト)の角度に対して差異(誤差)のある角度で、投影光学系113からの像を走査して、2次元の像を形成し、形成した2次元の像を拡大投影系115に入射させる。
言い換えれば、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との偏芯、並びにねじれおよび共振を原因とする、ガルバノモータ141の軸(シャフト)の角度に対する誤差の影響を受けた画像が、拡大投影系115を介してスクリーン116に投影されると言える。
検出光について考えると、検出光は、拡大投影系入射部125を介してスクリーン116に投影される画像と同様に、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との偏芯、並びにねじれおよび共振を原因とする、ガルバノモータ141の軸(シャフト)の角度に対する誤差の影響を受ける。
一方、リニアディテクタ133、モータ制御回路142、およびモータ駆動回路143によるガルバノモータ141の駆動の制御に注目すると、リニアディテクタ133には、拡大投影系入射部125を介してスクリーン116に投影される画像と同じ誤差の影響を受けた検出光が入射される。
リニアディテクタ133により検出される検出光の位置には、リニアディテクタ133そのものから生じる誤差および取り付け誤差が含まれている。
さらにまた、光が入射された位置をリニアディテクタ133によって検出する場合、その位置を示す信号を検出し、出力するまでには、一定の時間が必要となる。すなわち、リニアディテクタ133による位置の検出には、遅延(時間)が存在する。
以上のように、リニアディテクタ133から出力される信号は、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との偏芯、ねじれ、および共振によるガルバノモータ141の軸(シャフト)の角度に対する誤差、並びにリニアディテクタ133の誤差、取り付け誤差、および遅延が含まれている。
ガルバノモータ141、モータ制御回路142、およびモータ駆動回路143に対応するサーボ機構は、これらの誤差を含む、リニアディテクタ133からの信号を基に、ガルバノモータ141の軸の角度を制御することになる。
ここで、拡大投影系入射部125を介してスクリーン116に投影される画像に影響を与える、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との偏芯、並びにねじれおよび共振を原因とする誤差と同じ誤差がリニアディテクタ133に入射される検出光にも含まれているので、拡大投影系入射部125を介してスクリーン116に投影される画像を基準とすると、リニアディテクタ133、モータ制御回路142、およびモータ駆動回路143に対応するサーボ機構において、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との偏芯、並びにねじれおよび共振を原因とする誤差を無視することができる。
すなわち、本発明の表示装置101において、リニアディテクタ133、モータ制御回路142、およびモータ駆動回路143に対応するサーボ機構は、ガルバノモータ141の軸(シャフト)と走査ミラー124との編芯、並びにねじれおよび共振の影響を受けず、拡大投影系入射部125を介してスクリーン116に投影される画像を基準とした場合、リニアディテクタ133の誤差、取り付け誤差、および遅延のみの影響を受けた制御を行っていると言える。
以上のように、本発明によれば、従来に比較して、制御に影響を与える誤差の要因をより少なくすることができ、これにより、より高精度に、かつ、より正確に画像の表示を制御することができる。
さらに、本発明と従来の技術とを比較する。
従来の走査ミラーの角度の検出に用いられるロータリエンコーダの直径は、一般的に、30mm前後である。直径を30mmとすると、ロータリエンコーダの周長は、30mm×πで求められ、約90mmである。走査ミラーが回動する角度の範囲(振り角)を18度とすると、18度である角度の範囲(振り角)に対応するロータリエンコーダの周長は、90×18÷360で求められ、4.5mmである。すなわち、従来のロータリエンコーダは、4.5mmの長さを分割して、軸の角度を検出することになる。
一方、拡大投影系入射部125に入射される2次元の像の横幅は、30mm程度とすることができる。
従来のロータリエンコーダにおいて、4.5mmを5000に分割して検出するとすれば、5000のうちの1当たりの長さは、4.5mm/5000から、0.0009mmとなる。これに対して、リニアディテクタ133の検出の幅を拡大投影系入射部125に入射される2次元の像の横幅と同じ30mmとし、30mmを5000に分割して検出するとすれば、リニアディテクタ133において、5000のうちの1当たりの長さは、30mm/5000から、0.006mmとなり、従来のロータリエンコーダに比較して、6倍以上の長さとすることができる。したがって、本発明によれば、従来に比較して、より高精度に、かつ、より正確に位置を検出することができる。
その結果、本発明によれば、より高精度に、かつ、より正確に画像の表示を制御することができるようになる。
また、リニアディテクタ133は、ロータリエンコーダと比較して安価である。従来と同等の分解能しか要求されない場合には、リニアディテクタ133の分解能を下げて、ロータリエンコーダの価格に比較して、更に、より安価なリニアディテクタ133を採用することができる。
すなわち、本発明によれば、より安価に実現できるようになる。
従来のロータリエンコーダの直径をより大きくすることも考えられる。この場合、より高精度に角度を検出できるようになるが、慣性モーメントが大きくなってしまい、角度の制御が困難になり、総合的に、角度の制御の精度が良くなるとは限らない。
本発明においても、拡大投影系入射部125に入射される2次元の像の横幅を大きくし、リニアディテクタ133の幅を大きくすることで精度をより向上させることができる。この場合、走査ミラー124およびガルバノモータ141の軸の慣性モーメントは変わらないので、総合的な、制御の精度は良くなると言える。
さらに、慣性モーメントの大きさを比較すると、本発明においては、走査ミラー124と共に回動するロータリエンコーダを必要としないので、走査ミラー124およびガルバノモータ141の軸の慣性モーメントは、従来と比較して、より小さくすることができる。これにより、より小さい力で走査ミラー124を動作させることが可能になり、また、走査ミラー124の角速度をより小さい力で変えることができるようになり、走査ミラー124の回動する位置の制御がより容易になる。
次に図12乃至図17を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。
なお、図12乃至図17において、図6乃至図11に示す場合と同様の部分には同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図12は、本発明に係る表示装置201の構成を示すブロック図である。表示装置201は、光源111、投影光学系113、拡大投影系115、光変調素子211、および光偏向システム212を備える。光偏向システム212は、光偏向部212aおよび検出部212bからなる。表示装置201は、画像を表示するための光をスクリーン116に投射することにより、スクリーン116に画像を表示させる。
なお、スクリーン116は、表示装置201の外部に設けるようにしても、表示装置201と一体に設けるようにしてもよい。
光変調素子211は、光源111からの光を変調する。すなわち、光源111から射出される光は、入力された画像信号に応じて、光変調素子211によって、画像における明暗を形成するように変調される。
また、光変調素子211は、画素を表示させるための光とは別に、光源111からの光を検出光として反射し、投影光学系113に検出光を照射する。すなわち、光変調素子211は、光源111からの光を変調光とは別に検出光として反射することにより、変調光とは異なる検出光を投影光学系113に照射される。
なお、光変調素子211としGLVを用いる場合、光変調素子211としてのGLVには、画素を表示させるための光を変調させるための位相反射型回折格子に加えて、光源111からの光を検出光として反射するための位相反射型回折格子が設けられる。光変調素子211としてのGLVの詳細は後述する。
光偏向システム212の光偏向部212aは、投影光学系113を介した光変調素子211からの変調光に対する走査を行うことで、2次元の像を形成する。すなわち、光偏向システム212の光偏向部212aは、投影光学系113によって形成された像を、投影光学系113によって形成された像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査することにより、2次元の像を形成する。
また、光偏向システム212の光偏向部212aは、光変調素子211からの変調光と同様に、投影光学系113を介して光変調素子211より照射(反射)された検出光を走査するように反射する。そして、光偏向システム212の検出部212bは、走査された検出光の位置を検出することにより、2次元の像における、投影光学系113によって形成された像の位置を検出する。
光偏向システム212を経て得られる2次元の像は、投影光学系115を介し、拡大されてスクリーン116上に投影される。
図13は、光源111、投影光学系113、拡大投影系115の入射部である拡大投影系入射部125、光変調素子211、および光偏向システム212の構成の概略を示す図である。図14は、投影光学系113、拡大投影系入射部125、光変調素子211、および光偏向システム212における光路の概略を示す図である。
図13および図14で示されるように、光偏向システム212は、光偏向部212a、および検出部212bからなる。光偏向部212aは、投影光学系113を介した光変調素子211からの変調光に対する走査を行うことで、2次元の像126を形成する。また、光偏向部212bは、投影光学系113を介した検出光を走査する。さらにまた、検出部212bは、走査された検出光の位置を検出する。
集光光学系121で集光された光は、光変調素子211に入射される。例えば、光変調素子211は、GLVからなる。GLVの変調素子は、電気信号を与えることにより各々微細に動き、GLVである光変調素子211に入射された光は、回折の量に応じた明暗を生じ、光変調素子211によって反射される。また、画像を表示させる光を変調するための変調素子とは別のGLVの変調素子は、集光光学系121で集光された光を検出光として反射する。
検出光および変調光は、投影光学系113へと入射される。
光偏向部212aには、走査ミラー124が設けられている。走査ミラー124は、光変調素子211によって変調され、投影光学系113を介して入射された光を、走査するように反射する。
また、走査ミラー124は、光変調素子211によって変調された変調光を走査させるように反射すると共に、投影光学系113を介し、光変調素子211から照射された検出光を走査させるように反射する。すなわち、検出光は、投影光学系113によって形成された投影像と同様に走査させるように反射される。走査ミラー124によって反射された検出光は、検出部212bに入射される。
検出部212bには、リニアディテクタ221が設けられる。
走査ミラー124が、光変調素子211によって変調された変調光を走査させるように反射すると共に、検出光を走査させるように反射するので、走査ミラー124に反射された検出光の位置によって、投影光学系113によって形成された投影像の位置を知ることができる。すなわち、リニアディテクタ221は、走査ミラー124に反射された検出光の位置を検出することにより、投影光学系113によって形成された投影像の位置を検出する。
リニアディテクタ221は、検出した検出光の位置を示す信号を出力する。換言すれば、リニアディテクタ221から出力される信号は、投影光学系113によって形成された投影像の位置を示している。
なお、リニアディテクタ221は、一体型に限らず、複数のフォトセンサで構成するようにしてもよい。
図15は、光変調素子211の一例としてのGLV231の側面図である。変調素子232−1は、光源111からの光を検出光として反射するための位相反射型回折格子である。変調素子232−11乃至232−1090は、画像を表示させるための光を変調させるための位相反射型回折格子である。
GLV231には、光源111からの光を検出光として反射するための変調素子232−1と、画素を表示させるための光を変調させるための変調素子232−11乃至232−1090とが設けられている。
変調素子232−1と変調素子232−11乃至232−1090とは、変調素子232−1によって反射され照射される検出光が、形成される画像の妨げにならないようにするため、所定の距離だけ離して設けることが好ましい。
このように、光源111とは別に、検出光を照射するための光源を設けることなく、検出光を照射することができる。その結果、より簡単な構成とすることができるようになる。
図16は、表示装置201の光偏向システム212の具体的な構成例を示す図である。
光偏向システム212は、走査ミラー124、ガルバノモータ241、リニアディテクタ221、モータ制御回路242、およびモータ駆動回路243からなる。
ガルバノモータ241は、走査ミラー124を回動させるアクチュエータであり、所定の角度の範囲で、その範囲の端部において方向を変えるように軸を回動させる。
リニアディテクタ221は、入射光の位置を検出し、検出光の位置を示す信号をモータ制御回路242に供給する。
モータ制御回路242は、リニアディテクタ221から供給された、検出光の検出された位置を示す信号を基に、ガルバノモータ241の駆動を制御する制御信号を、モータ駆動回路243に供給する。
モータ駆動回路243は、モータ制御回路242から供給された制御信号を基に、ガルバノモータ241を駆動させる電流をガルバノモータ241に供給することにより、ガルバノモータ241を駆動する。
このように、光偏向システム212は、リニアディテクタ221によって検出される検出光の位置を基に、走査ミラー124を回動させる。
次に、図17のフローチャートを参照し、表示装置201による回動の制御の処理について説明する。
ステップS21において、光偏向システム212は、検出光の走査を開始する。すなわち、光偏向部212aの走査ミラー124は、所定の軸を中心にした所定の角度の範囲での回動を開始し、これにより、光変調素子211から照射された検出光を走査させるように反射する。走査ミラー124によって反射された検出光は、検出部212bのリニアディテクタ221へと入射される。
ステップS22において、リニアディテクタ221は、検出光が入射された位置を検出する。すなわち、ステップS22において、リニアディテクタ221は、走査ミラー124に反射された検出光の位置を検出することにより、投影光学系113によって形成された投影像であって、走査ミラー124に走査された投影像の位置を検出する。リニアディテクタ221は、検出光の位置を示す信号をモータ制御回路242に供給する。モータ制御回路242に供給される信号は、投影光学系113によって形成された投影像の位置を示していると言える。
ステップ23において、モータ制御回路242は、検出光が入射された位置を基に、ガルバノモータ241の駆動を制御する制御信号を生成する。言い換えれば、モータ制御回路242は、リニアディテクタ221から供給された、検出光が入射された位置を示す信号を基に、制御信号を生成する。モータ制御回路242は、生成した制御信号をモータ駆動回路243に供給する。
ステップ24において、モータ駆動回路243は、モータ制御回路242から供給された制御信号を基に、ガルバノモータ241を駆動させる電流を生成し、ガルバノモータ241に供給することにより、ガルバノモータ241を駆動し、手続きは、ステップS22に戻り、上述した処理を繰り返す。
次に図18乃至図20を参照して、本発明のさらに他の実施の形態について説明する。
なお、図18乃至図20において、図6乃至図11に示す場合と同様の部分には同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図18は、本発明に係る表示装置301の構成を示すブロック図である。表示装置301は、光源111、光変調素子112、投影光学系113、拡大投影系115および光偏向システム311を備える。光偏向システム311は、検出光照射部311a、光偏向部311bおよび検出部311cからなる。表示装置301は、画像を表示するための光をスクリーン116に投射することにより、スクリーン116に画像を表示させる。
なお、スクリーン116は、表示装置301の外部に設けるようにしても、表示装置301と一体に設けるようにしてもよい。
光偏向システム311の光偏向部311bは、投影光学系113を介した光変調素子112からの変調光に対する走査を行うことで、2次元の像を形成する。すなわち、光偏向システム311の光偏向部311bは、投影光学系113によって形成された像を、投影光学系113によって形成された像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査することにより、2次元の像を形成する。
また、光偏向システム311の検出光照射部311aは、2次元の像における、投影光学系113によって形成された像の位置を検出するための光である検出光を出射する。光偏向部311bは、検出光を走査する。そして、光偏向システム311の検出部311cは、走査された検出光の位置を検出することにより、2次元の像における、投影光学系113によって形成された像の位置を検出する。図18中の点線は、検出光の経路を示す。
光偏向システム311を経て得られる2次元像は、拡大投影系115を介し、拡大されてスクリーン116上に投影される。つまり、拡大投影系115は、光変調素子112および光偏向システム311によって得られる2次元像を中間像として、これを拡大してスクリーン116に投影するための光学系である。
図19は、光源111、光変調素子112、投影光学系113、拡大投影系115の入射部である拡大投影系入射部125、および光偏向システム311の構成の概略を示す図である。図20は、光変調素子112、投影光学系113、拡大投影系入射部125、および光偏向システム311における光路の概略を示す図である。
図19および図20で示されるように、光偏向システム311は、検出光照射部311a、光偏向部311b、および検出部311cからなる。光偏向システム311の光偏向部311bは、投影光学系113を介した光変調素子112からの変調光に対する走査を行うことで、第2の像126を形成する。検出光照射部311aは、検出光を出射し、光偏向部311bは、検出光を走査し、検出部311cは、偏向部311bで走査した検出光の位置を検出する。また、図20中の点線は、検出光照射部311aから射出された検出光を示す。
光偏向システム311の検出光照射部311aには、ミラー角検出用光源321が設けられ、光偏向部311bには、走査ミラー322が設けられ、および検出部311cには、リニアディテクタ323が設けられている。
ミラー角検出用光源321は、発光し、拡大投影系入射部125に入射させる2次元の像における、投影光学系113によって形成された投影像の位置を検出するための光である検出光を走査ミラー322に照射する。ミラー角検出用光源131は、例えば、LED(Light Emitting Diode)またはレーザーダイオードからなる。
例えば、ミラー角検出用光源321は、コリメート光またはリニアディテクタ323上で微小スポットになるようなレンズを通した検出光を照射する。コリメート光は、拡散することのない平行光である。例えば、ミラー角検出用光源321から照射されるコリメート光である検出光のスポット(の幅)は、リニアディテクタ323において、十分な分解能で位置を検出できるように、十分小さくされる。
なお、ミラー角検出用光源321として、不可視の光線、例えば、赤外線である検出光を射出する光源を用いることで、検出光の漏光が、スクリーン116に表示される画像に影響を与えないようにすることができる。
走査ミラー322は、板状のミラーである、いわゆるガルバノミラーである。走査ミラー322は、投影光学系113から入射された光を反射するとともに、所定の軸を中心に所定の角度の範囲で回動する。すなわち、走査ミラー322は、光変調素子112によって変調され、投影光学系113を介して入射された光を、走査させるように反射する。換言すれば、走査ミラー322は、投影光学系113によって形成された投影像を、投影像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて2次元の像を形成させるように反射する。
走査ミラー322の走査により形成された2次元の像は、拡大投影系入射部125に入射される。
走査ミラー322は、投影光学系113から入射された光を反射する面と対向する面においても光を反射するようになされている。
ミラー角検出用光源321から射出された検出光は、走査ミラー322の、投影光学系113から入射された光を反射する面と対向する面に入射される。走査ミラー322は、光変調素子112によって変調された変調光を走査させるように反射すると共に、投影光学系113から入射された光を反射する面と対向する面において、ミラー角検出用光源321から照射された検出光を走査させるように反射する。走査ミラー322によって反射された検出光は、リニアディテクタ323に入射される。
リニアディテクタ323は、リニアディテクタ323に入射される検出光の位置を検出する。リニアディテクタ323は、検出面に検出素子を有し、入射光の位置を示す信号を出力する1次元光位置検出装置の一例である。
リニアディテクタ323は、例えば、フォトダイオードアレイ、1次元PSD、1次元CCD、1次元CMOSフォトセンサなどのセンサなどからなる。
なお、ミラー角検出用光源321から照射された検出光は、投影光学系113から入射された光を反射する面と対向する面で走査されるよう反射されるので、走査ミラー322に反射された検出光の位置によって、投影光学系113によって形成された投影像の位置を知ることができる。すなわち、リニアディテクタ323は、走査ミラー322に反射された検出光の位置を検出することにより、投影光学系113によって形成された投影像の位置を検出していると言える。
なお、リニアディテクタ323は、一体型に限らず、複数のフォトセンサで構成するようにしてもよい。
また、図21乃至図24は、リニアディテクタ323の他の構成の例を説明する図である。図21で示されるように、LEDであるミラー角検出用光源321は、走査ミラー322の、投影光学系113から入射された光を反射する面と対向する面に検出光を照射する。走査ミラー322によって反射された検出光は、光路中に配置された集光レンズ341によって、拡散板342の表面において微小スポットとされる。
図21および図22で示されるように、拡散板342の検出光が照射される面には、スリット格子351が形成されている。例えば、スリット格子351は、走査される検出光の入射位置の移動する方向に、検出光を遮光する膜のある部分と、検出光を通過させる、膜のない部分とが並ぶように形成される。例えば、スリット格子351は、蒸着膜などで形成される。検出光のスポット径(幅)は、スリット格子351のピッチと同じか、またはこれより小さくされる。
拡散板342は、スリット格子351を通過して入射した検出光を拡散し、検出光をフォトダイオード343に入射させる。
走査ミラー322の回動に従い、検出光(のスポット)は、スリット格子351を次々に横切るので、フォトダイオード343には、強い光と弱い光とが繰り返し入射される。従って、フォトダイオード343は、ハイレベルとローレベルを繰り返す信号を出力する。フォトダイオード343から出力される信号の、ハイレベルとローレベルの繰り返し速度は、走査ミラー322の回動速度を示す。
このように構成することで、リニアディテクタ323のコストをより小さくすることができる。
さらに、図23で示されるように、走査ミラー322の検出光が照射される面に、スリット格子361を形成するようにしてもよい。例えば、スリット格子361は、蒸着膜などで形成される。
この場合、集光レンズ341は、走査ミラー322のスリット格子361と、拡散板342のスリット格子351とが共役になるように配置される。図24で示されるように、走査ミラー322のスリット格子361と、拡散板342のスリット格子351は、平行に配置される。また、走査ミラー322のスリット格子361および拡散板342のスリット格子351において、検出光を反射する膜のある部分の幅は、検出光を通過させる、膜のない部分の幅に等しい。また、走査ミラー322のスリット格子361および拡散板342のスリット格子351のスリットピッチの比は、集光レンズ341の倍率に等しい。すなわち、拡散板342のスリット格子351のスリットピッチと、走査ミラー322のスリット格子361の像のスリットピッチであって、拡散板342上の像のスリットピッチとが等しくなるように、スリット格子351およびスリット格子361が構成される。
走査ミラー322が回動すると、拡散板342のスリット格子351上を、走査ミラー322のスリット格子361の像が横(検出光を反射する膜のある部分と、検出光を通過させる、膜のない部分とが並ぶ方向)に動く。
この場合も、フォトダイオード343は、ハイレベルとローレベルを繰り返す信号を出力する。フォトダイオード343から出力される信号の、ハイレベルとローレベルの繰り返し速度は、走査ミラー322の回動速度を示す。
このように構成することで、リニアディテクタ323のコストをより小さくすることができる。
表示装置301における回動の制御処理は、図10のフローチャートを参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。
本発明の表示装置301によれば、拡大投影系入射部125の近傍にリニアディテクタ323を設ける必要がないので、拡大投影系入射部125の配置の制約をより少なくすることができる。また、光偏向システム311を一体に構成することができる。さらに、拡大投影系入射部125に入射される2次元の像の横幅と無関係に、リニアディテクタ323の検出の幅を決めることができるので、所望の分解能および精度で、走査された画像の位置を検出することができるようになる。
このように、より高い精度で、かつ、より正確に画像の表示を制御すると共に、より安価に実現できるようになる。
以上のように、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系によって形成された第1の像を、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成するようにした場合には、変調された変調光を基にした像を走査することにより形成した画像を表示することができる。また、変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系によって形成された第1の像を、第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射し、変調光とは異なる検出光を照射し、反射された検出光の位置を検出することにより、第2の像における第1の像の位置を検出し、検出された、第2の像における第1の像の位置を基に、反射手段の駆動を制御するようにした場合には、より高い精度、かつ、より正確に画像の表示を制御すると共に、より安価に実現できるようになる。
また、以上においては、光変調素子として、1次元変調素子のGLVを用いるようにしたが、GLVに限らず、2次元の光変調素子であるDMD(Digital Micro mirror Device:商標)またはLCOS(Liquid Crystal on Silicon)などを用いるようにしてもよい。この場合、光源111は、採用する光変調素子に合わせて、メタルハライドランプまたは高圧水銀ランプなどを採用することができる。
なお、本発明は、スクリーン116に光を投射して画像を表示させる表示装置、例えば、いわゆるフロントプロジェクタまたはリアプロジェクタなどに適用できる。
従来の表示装置の構成を示すブロック図である。 従来の表示装置の構成の概略を示す図である。 従来の表示装置の光路の概略を示す図である。 従来の表示装置の光偏向システムの構成を示す図である。 従来の表示装置における、スクリーンに投射される画像とガルバノモータの軸の角度との誤差要因を示す図である。 本発明の表示装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 光源、光変調素子、投影光学系、光偏向システム、および拡大投影系の構成の概略を示す図である。 光変調素子、投影光学系、光偏向システム、および拡大投影系における光路の概略を示す図である。 光偏向システムの具体的な構成例を示す図である。 回動の制御の処理を説明するフローチャートである。 スクリーンに投射される画像と、回動の制御との誤差要因を示す図である。 表示装置の構成を示すブロック図である。 光源、投影光学系、拡大投影系、光変調素子、および光偏向システムの構成の概略を示す図である。 投影光学系、拡大光学系、光変調素子、および光偏向システムにおける光路の概略を示す図である。 光変調素子の一例としてのGLVの側面図である。 光偏向システムの具体的な構成例を示す図である。 回動の制御の処理を説明するフローチャートである。 本発明の表示装置の構成を示すブロック図である。 光源、光変調素子、投影光学系、拡大投影系および光偏向システムの構成の概略を示す図である。 光変調素子、投影光学系、拡大投影系および光偏向システムにおける光路の概略を示す図である。 リニアディテクタの他の構成の例を説明する図である。 リニアディテクタの他の構成の例を説明する図である。 リニアディテクタの他の構成の例を説明する図である。 リニアディテクタの他の構成の例を説明する図である。
符号の説明
101 表示装置, 111 光源, 112 光変調素子, 113 投影光学系, 114 光偏向システム, 114a 検出光照射部, 114b 偏向部, 114c 検出部, 115 拡大投影系入射部, 116 スクリーン,124 走査ミラー, 131 ミラー角検出用光源, 132 アパーチャ, 133 リニアディテクタ, 141 ガルバノモータ, 142 モータ制御回路, 143 モータ駆動回路, 201 表示装置, 211 光変調素子, 212 光偏向システム, 212a 偏向部, 212b 検出部, 221 リニアディテクタ, 231 GLV, 232−1乃至232−1090 変調素子, 241 ガルバノモータ, 242 モータ制御回路, 243 モータ駆動回路, 301 表示装置, 311 光偏向システム, 321 ミラー角検出用光源, 322 走査ミラー, 323 リニアディテクタ, 341 集光レンズ, 342 拡散板, 343 フォトダイオード, 351 スリット格子, 361 スリット格子

Claims (6)

  1. 変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系と、
    前記投影光学系によって形成された前記第1の像を、前記第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射する反射手段と、
    前記反射手段に、前記変調光とは異なる検出光を照射する照射手段と、
    前記反射手段に反射された前記検出光の位置を検出することにより、前記第2の像における前記反射手段に反射された前記第1の像の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された、前記第2の像における前記第1の像の位置を基に、前記反射手段の駆動を制御する制御手段と
    を含むことを特徴とする表示装置。
  2. 前記反射手段は、ガルバノミラー、ポリゴンミラー、またはポリゴンプリズムである
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記照射手段は、光源である
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記照射手段は、前記第1の像を形成させるための光源からの光を変調する光変調素子からなり、前記光源からの前記光を前記変調光とは別に反射することにより、前記検出光を照射し、
    前記照射手段としての前記光変調素子からの前記検出光は、前記投影光学系を介して、前記反射手段に照射される
    ことを特徴する請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記反射手段は、前記第1の像を反射している第1の面と異なる第2の面で前記検出光を反射し、
    前記照射手段は、前記検出光を前記反射手段の前記第2の面に照射し、
    前記検出手段は、前記反射手段の前記第2の面で反射された前記検出光の位置を検出することにより、前記第2の像における前記第1の像の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 変調された光である変調光を基に、第1の像を形成する投影光学系と、前記投影光学系によって形成された前記第1の像を、前記第1の像のより長い方向である長さ方向と直交する方向に走査させて第2の像を形成させるように反射する反射手段とを備える表示装置の表示方法において、
    前記反射手段に、前記変調光とは異なる検出光を照射する照射ステップと、
    前記反射手段に反射された前記検出光の位置を検出することにより、前記第2の像における前記反射手段に反射された前記第1の像の位置を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された、前記第2の像における前記第1の像の位置を基に、前記反射手段の駆動を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする表示方法。
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